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美容健康コラム エラグ酸のさまざまな効果について エラグ酸のさまざまな効果について エラグ酸のさまざまな効果について

エラグ酸の効果について

エラグ酸は、「いちご」などのベリー類(ラズベリー、ストロベリー、ザクロ、ブラックベリー)に多く含まれているポリフェノールの一種です。
エラグ酸とは
※特にブラックベリーにはエラグ酸が豊富に含まれています。

一般的にポリフェノールには、優れた抗酸化力を持つ事でよく知られていますが、エラグ酸にも同様の効果が確認されています。エラグ酸がもたらす、さまざまな健康効果について紹介していきます。
エラグ酸の効果効能
エラグ酸には、抗酸化作用だけでなく次のような効果も確認されています。

●抗炎症作用
(炎症を引き起こす物質の活動抑制)
●脂肪の代謝促進作用
(体脂肪、内蔵脂肪の増加抑制)
●体重やウエスト周囲径の適正化
●血中中性脂肪の抑制
(肥満気味の方の)
●肝機能の保護
●脳神経細胞の保護
●抗癌効果
(癌細胞の成長抑制と
自然死(アポトーシス)の誘導)
●DNAの損傷を防ぐ
●色素沈着の抑制
(皮膚を守る効果)


このように、エラグ酸には数多くの効果効能が示されており、研究や臨床試験が行われています。 ただし、エラグ酸の薬理作用については、まだ完全には解明されていない為、さらなる研究が求められています。
エラグ酸の研究や臨床試験
エラグ酸の抗酸化作用について
私たちの体は酸素がないと生きていけません。 体内の細胞は、呼吸によって取り込まれた酸素を使い、日々の生活に必要なエネルギーを生成します。しかし、副産物として体内では同時に「活性酸素」が生成されます。

活性酸素は免疫応答や代謝調整にも関わっており、一定量は体に必要ですが、過剰に増える事で健康問題を起こすことが知られています。

例えば、加齢、ストレス、タバコ、過度な飲酒、不規則な生活習慣、環境因子などは、活性酸素の過剰な増加を引き起こす要因となることがあります。
加齢やストレス、タバコによる老化
困ったことに「活性酸素」が増加しすぎてしまうと、体内が過度に酸化し正常な細胞にまで損傷を与え、老化を加速させてしまいます。 増えすぎてしまった「活性酸素」は減らす必要があります。そして、この活性酸素を減らすには、抗酸化物質が有効とされています。

エラグ酸は強力な抗酸化作用を持つことが確認されています。その為、エラグ酸の摂取により、活性酸素は無毒化され、細胞の酸化が抑制されます。不要な活性酸素を除去することは、老化防止と若さの維持につながります。
機能性関与成分となった
「エラグ酸」の効果効能
脂肪細胞には、白色でイクラのように丸い粒状の白色脂肪細胞と、褐色で幼少期に多く見られる褐色脂肪細胞があります。白色脂肪細胞はエネルギーを溜め込み、褐色脂肪細胞はエネルギーを燃焼させる働きがあります。
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞
白色脂肪細胞は空腹時に備え、血液中の中性脂肪を吸収し徐々に大きく膨らみます。しかし、運動する事もなく、飢餓状態でもなければ、中性脂肪をエネルギーとして消費する機会が無いため、継続的に大きくなります。これが「おデブ」のはじまりです。

白色脂肪細胞は、約10年ほど生き続ける為、自然に減少することはありません。そして、脂肪は胃や腸などの臓器に内蔵脂肪として溜まりやすく、お腹周りに影響を与えます。もちろん、皮下にも存在している為、皮下脂肪としても膨らみます。

ここで登場するのが「エラグ酸」です。エラグ酸は脂肪の合成を抑える働きがあり、特に肝臓での中性脂肪や脂肪酸の生成を減少させる効果が確認されています。これにより、血液中に含まれる中性脂肪の増加が抑えられ、脂肪細胞の分化と肥大化が抑制されます。

また、エラグ酸を摂取すると脂肪細胞から分泌されるいわゆる「痩せホルモン(アディポネクチン)」が増加する事も確認されています。

「痩せホルモン(アディポネクチン)」が体に及ぼす影響としては、ダイエット効果ですが具体的には、脂肪燃焼作用、メタボ抑制作用、糖尿病抑制作用、血管拡張作用と多岐にわたります。

他にも、脂肪細胞から分泌される「抗肥満ホルモン(レプチン)」の増加も確認されています。このホルモンは、体重調節、糖脂質調節、血圧調節などに働きかけます。こうなるとエラグ酸はまさにダイエットの救世主です。

このような研究成果から、エラグ酸は「機能性関与成分」としての期待が高まり、肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポート、高めのBMI値の改善といった働きが届けられ、機能性表示食品として多く流通するようになりました。

もちろん、エラグ酸を飲むだけでメタボ対策になるという事ではありません。適度な運動と規則正しい食生活をした上で、品質のよいエラグ酸を適量摂取する事により、健康効果が期待出来ます。
※ダイエット効果が出るのは「肥満気味の方限定」です。すでに痩せている方には、この作用はありません。
体重計
参考 機能性表示食品 Irvingia IRV-300-P の基本情報
エラグ酸の脂肪燃焼に
関する作用機序
大手サプリメントメーカーであるDHCにて販売されている、エラグ酸サプリメントの作用機序についてご紹介します。

※作用機序とは、エラグ酸がどういった理屈で生理的・生化学的に体内に影響を及ぼすのかを説明するものです。

体内の脂肪細胞は、飢餓状態に備えてエネルギーを蓄えます。その結果、体脂肪が増え、体重が増加します。 しかし、エラグ酸は、この脂肪細胞の成長を抑制する事が実験によって示されています。

この実験とは、研究モデル「3T3-L1細胞」を用いて確認されたものであり、エラグ酸により脂肪細胞の分化を調整する遺伝子の働きが抑制され、脂肪細胞の生成が抑えられる事が確認されました。また、脂肪細胞が脂質を吸収し、大きくなる作用も抑制されたのです。

エラグ酸の作用機序 脂肪細胞の増加を抑制 エラグ酸の作用機序 脂肪細胞の肥大化を抑制 エラグ酸の作用機序 脂肪細胞の糖質吸収抑制
※しかし、これらの効果は肥満体の対象者によって確認されたものであり、標準体重の人々にはあまりその効果は現れませんでした。

※「3T3-L1細胞」とは、マウス由来の細胞株で、脂肪細胞の生成・分化を研究するための細胞モデルとして広く使用されています。

出典:https://www.dhc.co.jp/category/detail/32826/32826_F309_sayoukijyo.pdf
DHCのエラグ酸サプリメント 作用機序にて
エラグ酸と
サーチュイン遺伝子
ストレスや加齢、活性酸素によって細胞が損傷すると肌の老化がはじまります。しかし、損傷した細胞を切り捨て、新しい細胞を作り出す事で、肌は新しく生まれ変わります。

これには、新陳代謝が活発である必要があります。実際、新陳代謝が活発な赤ちゃんは水を弾くぐらいに透明感のある若々しい肌をしています。

そして、新しい細胞を作り出すのに重要な役割を持っているのがサーチュイン遺伝子です。サーチュイン遺伝子が活性化すると「DNA」が修復され、新しい細胞を作り始めます。

本来、サーチュイン遺伝子は、飢餓状態にならないと活性化しませんが、実は「エラグ酸」を摂取する事により活性化する事が確認されています。つまり、エラグ酸は若返り遺伝子とも関係があるのです。

※サーチュイン遺伝子は、ぶどうに含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」や「カロリー制限」によっても活性化される事が知られています。
サーチュイン遺伝子
エラグ酸の抗酸化力は
動脈硬化も予防する
体内の活性酸素は、脂肪成分である「不飽和脂肪酸」と結合(酸化)する事で「過酸化脂質」に変化します。

「過酸化脂質」には粘性があり、膨張する性質があるため、血液中の「過酸化脂質」が上昇すると、動脈硬化を発生させるリスクが増加します。

エラグ酸が持つ「抗酸化作用」は、この「不飽和脂肪酸」の酸化をも防止するとされている為、将来的な動脈硬化のリスクを抑制する事が期待されています。

※「不飽和脂肪酸」は、植物や魚の脂分に多くに含まれています。不飽和脂肪酸は必須脂肪酸であり、飽和脂肪酸と違い健康面で良い効果がありますが、酸化してしまうと逆に悪い影響が出ます。

例えば、えごま油や亜麻仁油は、「不飽和脂肪酸」が含まれておりますが、酸化すると体に良くない油となりますので、新鮮なうちにお使いください。
植物や魚の脂分に多くに含まれてり不飽和脂肪酸
エラグ酸は
2型糖尿病にも効果があり
糖尿病の国内患者・予備軍は 2,200 万人を超えるとされています。糖尿病を発症したときの辛さは、この病気を体験した人にしかわかりません。健康である事が何よりの幸せに感じる事でしょう。

現在の医学では糖尿病の根本的な治療方法は確立されていない為、予防することが一番です。基本的には適度な運動と糖分のとりすぎに注意する必要があります。もちろん、加齢やストレス、遺伝にも左右されますが、肥満状態が続くと「インスリン」の分泌が悪くなったり、分泌されても「インスリン」が正常に機能しなくなります。

この状態を「インスリン抵抗性」といい、発症すると血糖値を一定に保つ事が出来なくなり、やがて糖尿病を発症します。 糖尿病とは高血糖が続く状態であり、糖尿病が進行するとやがて失明してしまったり、腎不全による人工透析が必要になったり、細い血管の血流悪化による神経障害・手足の壊死などを引き起こす事もあります。

さらに、皮膚炎や感染症、認知症、癌など、糖尿病による負の連鎖は続きます。
健康診断の結果、「空腹時でも血糖値が高い状態」が確認された時は注意してください。
2型糖尿病
エラグ酸は「糖尿病」を直す事は出来ませんが、その前段階である「インスリン」が正常に機能しなくなる状態「インスリン抵抗性」の予防効果があるとされています。

その作用機序は「エラグ酸」が「インスリン抵抗性」を引き起こす悪玉分子の分泌を強く抑える働きがある為です。しかも、善玉分子の分泌を遮る事はありません。

血糖値が気になる方や、肥満気味の方は「エラグ酸」を食生活に取り入れてみては如何でしょうか。

参考文献 近畿大学農学部の教授・研究グループの情報による
出典 https://www.kindai.ac.jp/news-pr/news-release/2012/07/010107.html
エラグ酸による
骨の健康効果
エラグ酸と骨や歯の主成分である「ハイドロキシアパタイト」を組み合わせると、新しい骨を形成する「骨芽細胞」が増加します。

骨芽細胞の増加は「オステオプロテゲリン」や「オステオカルシン」といった骨形成を促進するホルモンの産生を促します。「オステオプロテゲリン」が多くなると、骨の再生と修復のプロセスが強化され、骨の健康を向上させるのに役立ちます。

また、「オステオカルシン」は体全体に対して若返りの効果をもたらすとされ、記憶力や筋力、さらには精力を高めるなど、骨以外の組織にも良い影響を与える可能性があります。
エラグ酸は骨の健康によい
参考:骨形成におけるハイドロキシアパタイトとエラグ酸の役割
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32688409/
参考:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
https://seikatsusyukanbyo.com/


エラグ酸の歯周病予防に期待
30歳以上の約80%が発症するとされている「歯周病」は、歯肉・歯ぐきが細菌に感染することで炎症を起こし、歯を支える骨や歯ぐきを溶かしてしまう病気です。

歯みがきが不十分だと、歯のまわりに歯石や歯垢(プラーク)が溜まります。このプラークの中に細菌が繁殖すると、歯肉が炎症を起こしてしまいます。

歯肉の炎症を引き起こす原因菌の一種である「ポルフィロモナス・ジンジバリス」は「ジンジパイン」という毒素を産生します。「ジンジパイン」は歯を支える骨や歯ぐき等の歯周組織を破壊する作用があり、歯周病を引き起こします。
エラグ酸の歯周病予防に期待
下記参考文献によると、エラグ酸は、歯周組織を破壊する「ジンジパイン」を阻害する効果があるとされています。そのため、歯周病治療薬としての応用にも期待が持たれています。

参考:エラグ酸によるgingipainの阻害
https://cir.nii.ac.jp/crid/1541417145300152576
参考:e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-001.html
エラグ酸は肝細胞治療の
効果を高め、副作用を抑える
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。癌になったり、炎症が起きたりしても初期段階では、ほとんど自覚症状が現れないからです。肝臓の細胞が癌化し、悪性腫瘍になったものを肝細胞癌といいます。

肝細胞癌の治療には様々な化学療法薬が使われていますが、薬の毒性がつよく、身体に多くのデメリットを生じることが問題となっています。

下記参考文献によると、エラグ酸は、肝細胞癌の治療に用いられる「ドキソルビシン塩酸塩」と「シスプラチン」の副作用を大幅に減少させる事が出来るとされています。さらに、この2つの治療薬によって期待される「肝細胞癌」の抑制効果を強めるとされています。

この事から、エラグ酸は、癌治療のパートナーとしての新しい可能性が期待されています。
エラグ酸の肝細胞サポート
参考: international journal of phytotherapy and phytopharmacology 2019Jun01 Vol. 59
アテローム性動脈硬化の
予防にもエラグ酸が活躍
アテローム性動脈硬化とは血管の壁のなかに、主に脂肪によって構成されるドロドロの物質(プラーク)が溜まって、血流が妨げられたり弱まったりする病気のことです。大動脈や冠動脈などの比較的太い動脈で起こります。

プラークが溜まると血管が狭くなるだけでなく、プラーク自体が破れて血栓ができ血管が詰まってしまいます。そうすると、狭心症や脳梗塞・心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす原因となります。
エラグ酸の肝細胞サポート
アテローム性動脈硬化の
メカニズム
高血圧や糖尿病によって血管に刺激が与えられたり、血中のLDLコレステロールが多すぎたりすると、血管の一番内側の壁「内皮細胞」が傷ついてしまいます。

そうすると、傷ついた血管壁に血中のLDLコレステロールが入り込みます。入り込んだLDLコレステロールは、体内の活性酸素によって有害な毒性を持つ酸化LDLコレステロールへと変化します。

これを排除しようと白血球の1つである「単球」が血管壁に入り込み、体のお掃除係「マクロファージ」となって酸化LDLコレステロールを取り込みます。

その結果、酸化LDLコレステロールを大量に取り込んだ「マクロファージ」自体も崩壊していき、血管壁のなかにドロドロになった状態で沈着します。この沈着物が溜まると血管の内壁にプラークというコブのようなものが形成されます。

プラークが血管壁のいたるところに発生すると、血液の通り道が狭くなる為、アテローム性動脈硬化が引き起こされます。


エラグ酸の作用
エラグ酸は、白血球の1つである「単球」が、血管の壁に入り込む働きを抑制します。さらに、「単球」が「酸化LDLコレステロール」と結合する事を抑える作用も確認されています。

このような事から、エラグ酸はアテローム性動脈硬化の発症を予防出来るのではないかとされています。

参考:e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/
参考:単球挙動解析によるエラグ酸の抗動脈硬化作用の細胞工学的検証
http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2016-j25-2/P269-279_kataoka.pdf
エラグ酸による
美容効果
エラグ酸には、シミを作り出す成分「チロシナーゼ」の分泌を阻害する働きが確認されています。その為、「美白効果」や「シミの予防」が認められており、薬用化粧品へも配合されるようになりました。

また、エラグ酸の効果を実際に検証した臨床試験もあります。このテストでは、シミがある70人の女性を対象に、エラグ酸コスメを1ヶ月間使ってみたところ、肝斑、炎症後の色素沈着(傷やニキビの後にできるシミ)、老人性色素斑など、さまざまな種類のシミが改善されることが確認されました。

過度な期待は控えるべきですが、美容と健康を追求する方にとって、エラグ酸は注目すべき成分です。
エラグ酸の肝細胞サポート
参考文献 色素沈着症(シミ)に対するエラグ酸配合製剤の有用性評価 参考文献
HPLC による生鮮並びに加工果実中に含まれるエラグ酸の定量 Determination of Ellagic Acid in Fresh and Processed Fruits by HPCL
エラグ酸の
色素沈着抑制効果
20代から40代の女性を対象に、エラグ酸を豊富に含んだザクロ抽出物を摂取する事で「シミ」や「そばかす」が抑制出来るかをテストした研究があります。

実験に参加した女性は、ランダムに3つの異なるグループに分けられ、それぞれ異なる量のエラグ酸を含んだザクロ抽出物を摂取しました。

皮膚の色素沈着を詳しく観察するため、参加者の皮膚に紫外線を照射し、それぞれの肌状態を比較してみる実験です。 この結果、エラグ酸を含んだザクロ抽出物を摂取したグループは、紫外線照射後に生じる色素沈着が抑制されている事がわかりました。

この抑制効果はエラグ酸の摂取量が多いほど効果的である事も分かりました。また、参加者自身のアンケート結果でも「顔の明るさ」や「シミ・そばかす」の改善が報告されています。

この研究から、エラグ酸を多く含むザクロ抽出物が、紫外線によって生じる「シミ」や「そばかす」を抑制する可能性があることが明らかになりました。
エラグ酸を多く含むザクロ抽出物
詳細については下記論文をご参照ください。
Kasai, K., Yoshimura, M., Koga, T., Arii, M., & Kawasaki, S. (2006). Effects of oral administration of ellagic acid-rich pomegranate extract on ultraviolet-induced pigmentation in the human skin. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo), 52(5), 383-388.
エラグ酸は太り気味の男性の
認知機能を改善する!?
エラグ酸が中年期(45〜55歳)の太り気味の男性の認知機能に、どれほど影響を与えるのかを探るための研究が行われました。

具体的には、45歳から55歳の男性150名を対象に「標準体重」と「太り気味」の2つのグループに分けて実験しています。12週間にわたり、一方のグループには毎日エラグ酸50mgを、もう一方のグループにはプラセボ(効果のない偽薬)を摂取してもらいます。実験期間中、参加者の血液中の脂質、脳の健康を示す指標であるBDNF(脳由来神経栄養因子)、及びストレスを測定する指標である唾液中のコルチゾールレベルを計測することで次のような結果が示されています。

●血中の総コレステロールが4.7%、中性脂肪が7.3%、悪玉コレステロールは6.5%減少。
●善玉コレステロールは5%増加。
●過体重のグループにおいて、血漿中のBDNF(脳由来神経栄養因子)が21.2%増加。
●正常体重のグループには、BDNFの影響はなし。
●太り気味の方の唾液中のストレスホルモンの上昇が22.7%抑制。

さらに、認知機能テストを行った結果、エラグ酸を摂取した太り気味の人々はプラセボグループと比較して認知機能が向上した結果が得られました。

以上の事から、エラグ酸が脂質代謝の正常化、BDNFレベルの増加、そしてストレスホルモンの低下といった作用を通じて、特に太り気味の中年男性の認知機能を改善する可能性があると示されました。
エラグ酸の肝細胞サポート
参考文献 Liu, Y., Yu, S., Wang, F., Yu, H., Li, X., Dong, W., Lin, R., & Liu, Q. (2018). Chronic administration of ellagic acid improved the cognition in middle-aged overweight men. Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism, 43(3), 266-273.
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
本成分は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。疾病に罹患している場合はかかりつけ医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをお勧めします。
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