インクジェット用紙とは?【初心者向け】

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インクジェット用紙とは?

「インクジェットプリンター専用」という言葉が用紙の特徴としてしばしば使われていますが、そもそもインクジェット対応の用紙って、そうでない紙と比べて何が違うんでしょうか?

 

用紙の種別を決める要素と重要な要素となっているのが「表面コーティング」です。紙としては全く同じ、いわゆる上質紙であっても、その表面にどのようなコーティング(表面処理)を施すかによって用紙の性質は大きく異なります。

 

表面処理、あるいは表面加工というと、とかくツヤがある・ないといった見た目のかこう方法が頭に思い浮かぶかもしれませんが、じつはそれは加工の一部であってすべてではありません。インクジェットプリンター対応用紙は、普通紙と違って特別なコーティングが表面に施されています。これは、「インク受容層」と呼ばれていて、インジェットプリンターのヘッドから吹き出されたインクをキチンと受け止める役割りを持っています。普通紙では、インクは単に紙に染み込むだけなので、広がって滲んでしまいますが、このインク受容層があると、その部分でしっかりと受け止められて滲まないのです。これが、写真を精細に、クリアに印刷できる理由です。

 

注意すべきなのは、この受容層は表面のツヤのアリ・ナシとは関係なく、ツヤを出したりする紙の最も外側の層のひとつ下の層にあたります。すなわち、インクはイチバン外側のツヤがあったり抑えたりしている層を通り抜けてそのもうひとつ下の層で「受け止められ」ているのです。「ピコ」などという聞き慣れない微小な単位でインクを吹き出すことができる現在のプリンターがその性能を十分に発揮できるのは、このインク受容層のおかげです。

 

また、インク受容層にはもう一つの役割りがあります。それが、インクの「固化」です。前述のように、普通紙に印刷した場合はインクは染み込むだけなので乾燥するのを待たなければなりません。しかし、インク受容層があると、インクは乾燥するのではなくて固化します。プリンターで写真を印刷した際、出てきた紙を恐る恐る触ってみると、思ったよりペタペタしていなくて驚くほど乾燥している!と感じたことは無いでしょうか?写真データを、特に高品質で印刷した場合、大量のインクが噴出されますが、印刷直後であっても手で紙に触れられるのは、受容層があってからこそ、といえます。

 

このような複層構造があるからこそ、「インクジェット専用」もしくは「インクジェット対応」と呼ばれているわけです。ただ単に表面がピカピカしている、といった見た目の問題だけではないのですね。


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