2 厚み
これもまた多くの種類があり用紙選択を困難にしているものです。また、厚みを表す単位も大きく分けて三種類あるためにさらに問題を複雑にしています。
下に列記するのが厚みを表す単位です。
・ミリ単位の厚み
文字通り、用紙の厚みをそのまま零コンマ2桁までの数字で表したものです。マイクロメーターという厚みを計測する計器で厚みを測ります。
・平米斤量
用紙を1m2の大きさに切った時の用紙1枚の重みです。プリンター用紙の厚みを表す単位としては最も一般的に使用されています。
・1,000枚の重さ
印刷会社が大量に使用するオフセット印刷用紙の厚みを表すときに最も一般的に使用される単位です。用紙1,000枚あたりの重さで表します。したがって、同じ厚みの用紙であってもサイズが異なれば当然重さは増し、各サイズのすべての重さの一覧表を頭に入れて置かなければならないため、プロのみが使用する単位といえます。
以上3種類の厚みを表す単位ですが、プリンターや用紙のスペック仕様を見ると、最も多く使われている単位が2番目の平米斤量です。しかし、これは文字通りの厚みを表しているものではなく、用紙の重さを表した単位です。実際には同じ平米斤量でも厚みが異なる用紙があり、プリンターの用紙対応の範囲を表現する数値としては必ずしも適当なものとは言えません。しかし、どういうわけかこの数値が最も一般的に使用されています。(一般のユーザーは、この数値が意味するところを理解していない場合がほとんどで、「250gの用紙が欲しい」と言ってはいてもその実意味はわからずに擁護を使っていることがほとんどです。 |