今や日本の食卓に欠かせない存在となったオリーブオイル。身近な存在になったものの、種類が多すぎてどれを選べばよいのか迷ったことはありませんか。そこで、ここでは知っておきたいオリーブオイルの基礎知識についてまとめてみました。

オリーブオイルって?

菜種油やひまわり油など、種子から作られる多くの植物オイルは焙煎や化学的な処理が必要であるのに対し、オリーブオイルは果肉をそのまましぼって作られることから、オリーブのジュースともいわれています。オリーブは約6000年前には栽培がはじまっていたとされ、地中海沿岸から全世界へと広がり、日本でも小豆島を中心に国産オリーブオイルが製造されています。

オリーブオイルの種類

オリーブオイルは、国際オリーブ協会(IOC)によって定められた基準により下記のように分類されています。
    
分類品質(等級) 酸度 特長
バージンオリーブオイル
果実をそのまま絞ったもの
エキストラバージンオリーブオイル 0.8%以下 完全な味と香り
ファインバージンオリーブオイル 2%以下
オーディナリーバージンオリーブオイル 3.3%以下 良好な味と香り
ランパンテバージンオリーブオイル 3.3%以上 食用には適さない
オリーブオイル 精製オリーブオイル 0.3%以下 ランパンテバージンオリーブオイルを精製したもの
オリーブオイル
(ピュアオリーブオイル)
1%以下 精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたもの
オリーブポマースオイル 精製オリーブポマースオイル 0.3%以下 バージンオリーブオイルを搾った後の採油カスから溶剤抽出したもの
オリーブポマースオイル 1%以下 精製オリーブポマースオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたもの

オリーブオイル豆知識

IOCってなに?
国際オリーブ協会(International Olive Council)のことで、オリーブの栽培や生産、品質向上に関しての国際協定を管理する、スペインに本部をおく政府間組織です。

日本のオリーブオイル
日本では「エキストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の2種類が販売されています。日本はIOCに加盟していないため、JAS法基準の酸度2.0%以下のオイルがエキストラバージンオリーブとして販売されている場合があります。

酸度
オイル中に脂肪酸が何%遊離しているかの度合いで、酸度の値が高いほど、オイルは劣化しやすくなります。なお、精製オイルは、精製することによって酸度が低い値になります。

コールドプレス
低温圧搾製法のこと。オリーブの実を圧搾する時に30℃以上の熱をかけていない場合、コールドプレスと表記することができます。熱がかかると、鮮度や香り、風味、栄養成分が損なわれてしまうので、香りや品質を保つためには、コールドプレス製法が必要となります。

ノンフィルター
静置によって水分と固形分を沈殿させ、上澄みを取り分けるノンフィルター製法。細かな果肉を含んでいるので、よりオリーブの風味や香りを強く感じることができます。

オリーブオイルの色
オリーブオイルの色と言えば、鮮やかな緑色ものもあれば、淡い黄色のものもあります。色合いは風味や味わいに影響を与えるように思われがちですが、色合いと品質には関係がありません。

認証マーク
EUの認証であるPDO(原産地呼称保護)やPGI(地理的表示保護)マークのほか、オーガニックかどうか、また、権威のあるオリーブオイルコンテストの受賞歴などもオリーブオイルを選ぶ際の参考になります。

からだにうれしいオイル

オリーブオイルは、コレステロールを低下させる働きがあるオレイン酸を多く含み、また、抗酸化作用のあるビタミンEやポリフェノールも含んでいることから、からだにうれしいオイルとして知られています。しかし、カロリーは他のオイルと同じ1gあたり約9kcal。過剰に摂取するのではなく、1日あたり大さじ1~2杯程度を目安に摂取することをおすすめします。

おすすめの使い方

そのまま生食で
エキストラバージンオリーブオイルは、バターの代わりにパンにつけたり、サラダやマリネ、料理の仕上げにかけるなど、生で風味を味わうのがおすすめです。一般的に、辛みや苦みが少なくマイルドな味わいのオイルは、野菜や白身魚に。反対に辛みや苦味が強いスパイシーな味わいのオイルは、グリルした肉や香りの強いハーブなどに合うとされています。
加熱調理に
揚げ物や炒め物などの加熱調理には、リーズナブルでバージンオリーブオイルより発煙点が高いピュアオリーブオイルがおすすめです。オレイン酸を多く含むオリーブオイルは酸化しにくく、フリットやフライなどの揚げ物にするとカラット軽い食感に仕上がります。
和食にも
イタリア料理など洋食のイメージが強いオリーブオイルですが、和食にも合わせやすいオイルです。オリーブオイルをちょっとかけるだけで、まろやかなコクのある味わいに。

保存について

オリーブオイルを劣化させる条件は、光と熱と空気(酸素)です。そのため、直射日光があたる窓際や、高温になりやすいコンロまわりは避け、温度が一定の冷暗所に保管してください。また、冷蔵庫での保存は、オリーブオイルが固まり使用のたびに溶かす作業が必要となるためおすすめしません。開封後はどうしても劣化が進むため、1〜2ヶ月を目安になるべくお早めにお召し上がりください。

プロフーズスタッフが比べてみました

プロフーズで人気の高いエキストラバージンオイル8種類を実際にスタッフが試飲し、味わい(甘み・辛み)、香り(若い・深い)を評価の軸としてチャートを作りました。スタッフの感想とはなりますが、オリーブオイル選びの参考に。
<カスティロ・ディ・ランピンツェーリ>EXVオリーブオイル 458g
イタリアのシチリア島にあるランピンツェーリ城の城内にある農園で作られたオリーブのみを使用。自然な果実の風味を感じるフルーティーな味わいです。
原産国:イタリア
オリーブ品種:ビアンコリッラ種50%、ノチェッララデルベリーチェ種50%
オリーブ産地:イタリア シチリア州 西部トラパニ地方
酸度:0.3%以下
【ココがポイント!】
・手摘みで収穫後12時間以内にコールドプレス製法で搾油
・ノンフィルター 
・出荷1週間前にボトリング
<アルドイーノ> EXVオリーブオイル フルクトゥス 229g / 687g
フルクトゥスの名は後味がフルーティーであるという特徴に由来。フレッシュな香りで苦味は穏やか、さらりとした口当たりです。
原産国:イタリア
オリーブ品種:タジャスカ種
オリーブ産地:イタリア リグーリア州
酸度:0.2~0.28%(ボトリング時)
【ココがポイント!】
・手摘みで収穫後24時間以内にコールドプレス製法で搾油
・フィルターで濾過はせず、自然沈殿で分離した上澄みのみを瓶詰め
<バルベーラ>ロレンツォNO.5 EXVオリーブオイル 454g
種抜きという特殊な方法で、オリーブの果肉のみから搾油するため、雑味が除かれた澄んだ色合い。繊細でエレガントな味わい、やわらかな口当たりです。
原産国:イタリア
オリーブ品種:ノチェッラーラ種
オリーブ産地:イタリア シチリア州
酸度:0.26%
【ココがポイント!】
・手摘みで収穫後12時間以内にコールドプレス製法で搾油
・旨みの詰まった緑色のオリーブの実のみを使用
<バルベーラ>EXVオリーブオイル フラントイア 458g
オリーブ本来の香りが強く感じられ、味わいはまろやか。フレッシュなグリーンオリーブを感じさせ、後口に心地よい辛みが残ります。
原産国:イタリア
オリーブ品種:ビアンコリッラ種、ノチェラーラ種、チェラスオーラ種
オリーブ産地:イタリア シチリア州 西部
酸度:0.8%以下
【ココがポイント!】
・手摘みで収穫後24時間以内にコールドプレス製法で搾油
・ノンフィルター
<プラネタ>EXVオリーブオイル 458g
早摘みしたオリーブを搾油することで、極めてフレッシュな味わいに。酸味・辛味・苦味のバランスの良く、鮮やかな緑色が特徴です。
原産国:イタリア
酸度:0.8%以下
オリーブ品種:ノチェッラーラ・デル・ベリーチェ種、ビアンコリッラ種、チェラスオーラ種
オリーブ産地:イタリア シチリア州メンフィ カッパリーナ
【ココがポイント!】
・手摘みで収穫後2時間以内にコールドプレス製法で搾油
・I.G.P.(地域保護表示)認定
<アルチェネロ>有機EXVオリーブオイル ドルチェ 229g
南イタリア産のオーガニックオリーブのみを使用。香りが強く、フレッシュな印象で、口当たりは優しく、やや辛味を感じます。
原産国:イタリア
オリーブ品種:ビアンコリッラ種、カロレア種
オリーブ産地:イタリア
酸度:0.5~0.8% 
【ココがポイント!】
・収穫後24時間以内にコールドプレス製法で搾油
・有機JAS認証 / EUオーガニック認証
<オレオエステパ>エグレヒオ・有機EXVオリーブオイル 457g
オリーブジャパンコンテストにて、最優秀賞・金賞・銀賞と継続受賞をしている安定したクオリティー。青々しい香りとしっかりとしたオリーブの味わいです。
原産国:スペイン
オリーブ品種:オヒブランカ種、ピクアル種
オリーブ産地:スペイン アンダルシア自治州 D.O エステパ
酸度:0.3%以下
【ココがポイント!】
・手摘みで収穫後1~2時間程度でコールドプレス製法で搾油
・有機JAS認証
・遮光ボトル
<アグリオリーブ小豆島> 小豆島産100% EXV 91g / 182g
オリーブジャパンコンテストにて、最優秀賞・金賞・銀賞と継続受賞。青々しい香りとしっかりとしたオリーブの味わいです。
原産国:日本
オリーブ品種:ミッション種、ルッカ種、マンザニロ種、ネバディロブランコ種
オリーブ産地:日本 香川県小豆島
酸度:0.1006%
【ココがポイント!】
・収穫後24時間以内に機械で搾油し、独自の方法で短時間でろ過

※オリーブオイルの「酸度」は、オリーブの収穫年度によって変化する場合があります。

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