いわゆるファッションピアスと比較すると、まだまだユーザーが少ないボディピアスだけに、基本からマニアックな内容まで様々な疑問を持つ方が多いようです。

不明な点を解決してボディピアスを正しく使用することは、ホールを完成させるためにも大切なことです。

ここでは、ボディピアスについてお客さまからいただく多くのお問い合わせから、特に件数の多い質問を紹介しています。
形状や材質、ケア方法やトラブルなど内容も様々です。

ピアッシング
Q1:ボディピアスが出来ない人っているのですか?
Q2:ピアッシングに向く季節ってあるんですか?
Q3:ニードルとピアッサーの違いって何ですか?
Q4:ピアッシングは痛いですか?
Q5:ニードルとピアスは同じサイズがいいですか?

サイズ
Q6:ボディピアスの「ゲージ」って?
Q7:ボディピアスの内径って?
Q8:一度太くしたピアスホールって元に戻りますか?

ケア
Q9:ホールは、消毒すればいいのですか?
Q10:ホットソークの天然塩って何ですか?どこで売ってますか?
Q11:金属アレルギーって何ですか?

トラブル
Q12:ホール周辺が赤いです。
Q13:ホール周辺が腫れています。
Q14:ホール周辺がかゆいです。
Q15:肉芽って何ですか?
Q16:排除と移動は違うのですか??
Q17:ホールはどのくらいで出来るんですか?見分ける方法はあるんですか?
Q18:黄色いものがついているのですが?
Q19:ピアスのホールが痛いのですが?
Q20:金属アレルギーを起こしやすい素材って何ですか?
Q21:ボディピのボールが外れないんですが…

その他
Q22:消毒と滅菌の違いは何ですか?
Q23:耳たぶのピアスを、セカンドピアスに換えてもいいのはいつですか?
Q24:ホールはどのくらいで出来るんですか?見分ける方法はあるんですか?
Q25:ファーストピアスに使える素材は何ですか?



ピアッシング

Q1:ボディピアスが出来ない人っているのですか?
A1:体質によっては、ボディピアスに向いていない人もいます。
ケロイドが出来やすい、血が止まりにくいなどといった体質の方や、金属アレルギーが特に激しい方は、ボディピアスには向いていないといえるでしょう。金属アレルギーに関しては、医療用ステンレスやチタン素材は安全性が高いといわれますが、100%アレルギーが起こらないわけではありません。
また、自己責任が取れない方や、きちんと毎日のケアが出来ない方なども、やめた方がよいでしょう。

Q2:ピアッシングに向く季節ってあるんですか?
A2:一般的に、夏は汗をかくことから比較的膿む可能性は高いかもしれませんが、逆に冬はマフラーやニット服などが触ったり引っかかってトラブルになる可能性があります。
重要なのは患部を清潔に保ってケアを続けることです。
年中暑い国の人達も、寒い国の人達も、ボディピアスを楽しんでいるのですから、洗浄をきちんとして負担をかけないように注意していれば、ピアッシングに季節は特に関係ないでしょう。

Q3:ニードルとピアッサーの違いって何ですか?
A3:俗に言うピアッサーは、先の尖ったメタルであり、刃物ではありません。
ですから、細胞を潰しながら進むことになり、結果ダメージも大きく痛みも伴い、治りも遅くなります。また、正確な角度の付け方が難しいので、ホールが斜めになってしまうことも少なくありません。その場合もトラブルが起こりやすく、治りにくくなります。
専門家が使用するニードルは刃物なので当然よく切れ、その分細胞への負担も最小限で済みます。
しかしながら、ニードルは初心者には扱いにくいという難点もあります。

Q4:ピアッシングは痛いですか?
A4:人それぞれ痛点は違いますので個人差がありますが、身体を針が貫通する行為なのですから、多少の痛みは覚悟された方がよいでしょう。

Q5:ニードルとピアスは同じサイズがいいですか?
A5:それが基本ですが、同じサイズですと接続が難しく、セルフでのピアッシングに慣れていない方ですと難しいかもしれませんので不安な方はピアスのサイズをニードルよりも1サイズ小さいものをお選び下さい。
ただ、ニードルよりもピアスのサイズが小さいと出血や安定が遅れたりすることがあります。
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サイズ

Q6:ボディピアスの「ゲージ」って?
A6:現代のボディピアスはアメリカ発祥のため、サイズの表記方法も「ゲージ」と呼ばれる単位です。
ゲージ数が大きくなるほど、実際のサイズは小さくなります。
ゲージは0.1mm単位ですので、正確なサイズを測るにはノギスなどの工具が必要となります。
→サイズチャート
また、自己責任が取れない方や、きちんと毎日のケアが出来ない方なども、やめた方がよいでしょう。

Q7:ボディピアスの内径って?
A7:ビーズリングやサーキュラーバーベルの場合は、内側の一番広い部分の直径で、バーベルやバナナバーベルの場合は、両端のボール内側の長さのことです。
Q8:一度太くしたピアスホールって元に戻りますか?
A8:8G程度の大きさでしたら通常のピアスホールくらいには戻りますが、それ以上の太さになるとなかなか元通りには戻りにくくなります。
ホールの内側にニードルなどで傷を入れることによってホールが縮みやすくなります。
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ケア

Q9:ホールは、消毒すればいいのですか?
A9:消毒液は、ホールには刺激が強すぎるので、おすすめできません。
雑菌だけでなく、再生しようとしている細胞まで殺してしまう可能性があります。
大切なのは患部を常に清潔に保っておくことです。
消毒液ではなく、薬用石鹸などをよく泡立ててホールやピアスを毎日洗浄してください。
→ピアッシングアフターケアについて
Q10:ホットソークの天然塩って何ですか?どこで売ってますか?
A10:天然塩とは伯方の塩など科学塩(塩化ナトリウム)ではない自然の塩のことです。
お近くのスーパーにてお買い求め下さい。
Q11:金属アレルギーって何ですか?
A11:金属アレルギーとは、アクセサリー使われている金属が、汗や体液などで溶け出して身体に入り込み、次に同じ金属が触れた時に拒絶反応を起こして、かぶれたり炎症を起こしたりする症状のことです。

身体に異物が認識され、次回の侵入を防ぐために記憶されることを感作といいます。感作されると、きわめて少量の原因物質(アレルギーを起こす金属)と接触するたびに炎症を起こします。
金属アレルギーを防ぐためにも、ボディピアスはチタンや医療用ステンレスなどの安全性が高いものを選ぶことが重要です。
→材質について
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トラブル

Q12:ホール周辺が赤いです。
A12:ピアッシング直後は生傷の状態ですので、ホール周辺が赤くなっていることがあります。
炎症が治まれば徐々に治まっていきます。
ただし、赤みが長引く場合には、炎症以外の原因の可能性がありますので、専門家に相談してください。
Q13:ホール周辺が腫れています。
A13:赤くなるのと同様に、ピアッシング後は患部の炎症とともに、細胞や血液やなどが溜まることによって腫れる事があります。
特に耳の軟骨部は、ピアッシングの2~3日後に急に腫れてくる事があります。
ケアを続けながら様子を見てください。
ただし、腫れが長引く場合には、ホールの圧迫やピアスの形状など、別の原因も考えられます。
Q14:ホール周辺がかゆいです。
A14:ピアッシング後、患部がかゆくなる事がありますが、大半の場合は傷が治り始めている証拠ですので、そのままケアを続けて様子をみてください。
ただし、化膿したかゆみの場合もあります。分泌物とは違って、黄色っぽく濁った膿みが出て、痒みに加えて痛みも伴います。
Q15:肉芽って何ですか?
A15:ピアッシングによって傷ついた免疫細胞が、治癒の段階で新しい細胞を作って修復しようとします。
その時に何らかの理由で必要以上に細胞を作ってしまい、ホール周辺の皮膚が盛り上がってしまった状態のことで、特に軟骨部に多く起こります。
ホールの角度などが悪く、負担がかかっている場合にも起こりやすくなります。

肉芽は時間と共に徐々に大きくなっていきます。
初期段階のうちは、ホットソークなどで治まることもありますが、ある程度の大きさになってしまうとなかなか治りにくく、外科での処置が必要になる場合もあります。
Q16:排除と移動は違うのですか?
A16:ピアッシングによって腫れていた患部が落ち着いていく過程で、多少ホール位置が動く事がありますが、これを移動をいいます。
これに対して、 重くて細いピアスを耳にしている場合や、特に端の方などの負担がかかる位置にピアッシングした場合には、身体が異物を外へ出そうとする力によって徐々にホールが皮膚の上部や端へ移動して、最後には自然に取れてしまうことを排除といいます。
排除が起こっていると思ったら、早めにピアスを外した方がよいでしょう。
Q17:ホールはどのくらいで出来るんですか?見分ける方法はあるんですか?
A17:ピアッシングホールの表面に薄皮ができた状態になるまでを第一治癒期間、薄皮がさらにしっかりとした皮膚になるまでを第二治癒期間と呼びます。
本当のホールの完成とは、第二治癒期間が過ぎてからのことです。

ホールが完成するまでの期間は、個人の体質やそれぞれのピアッシング部位によって違います。
判断のしかたとしては、見た目はホール周辺がすり鉢状に少し窪んだような形になり、痛みや分泌物は無くなります。
→各部位の第二治癒期間
Q18:黄色いものがついているのですが?
A18:リンパ液です。傷が治ろうとする時に出る体液です。毎日きれいに洗浄してケアを続けて下さい。
Q19:ピアスのホールが痛いのですが?
A19:開けて間もなようない場合は、腫れや痛みが伴いますのでケアを続けながらしばらく様子を見て下さい。
その後も不安定な状態が続く場合には、ホットソークをお勧めします。
また重いピアスをつけていると痛むことがあります。
Q20:金属アレルギーを起こしやすい素材って何ですか?
A20:おもにニッケル、クロム、金、コバルトなどがあります。
シルバーは比較的アレルギーになりにくい金属ですが、アクセサリーのほとんどに使用されるシルバー925には他の金属が微量ながら含まれているため、それが原因で金属アレルギーを引き起こすケースがあります。
金属アレルギーの症状には個人差があるので、心配な方はお近くの病院などでパッチテストのようなのアレルギー検査をお勧めします。
Q21:ボディピのボールが外れないんですが…
A21:リングタイプのピアスならオープンプライヤーをお使いいただくことをお勧めします。 バーベルタイプの場合はティッシュやゴム手袋、ペンチ等を使い滑らない様にすると簡単に外れます。
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その他

Q22:消毒と滅菌の違いは何ですか?
A22:ピアッシングは身体に傷をつける行為です。
ばい菌やウィルスの感染の可能性が普通の人よりも高くなるのは当然と言えるでしょう。
それだけに、ピアッシング器具等には十分な滅菌処理が必要です。
「消毒」は、感染症の対象となる病原微生物を殺したり減少させることを言います。
B型肝炎ウイルスなどは、アルコール消毒では死にません。
「滅菌」は、病原微生物と非病原微生物に関係なく、すべての微生物を殺したり除去することをいいます。
医療機関などでは、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)で、器具等を滅菌しています。
Q23:耳たぶのピアスを、セカンドピアスに換えてもいいのはいつですか?
A23:ピアッシング後は、ピアスを着けたままで洗浄やホットソークのケアを続けることで、徐々に生傷状態だったホールの内側に薄皮が出来てきます(上皮化)。
期間には個人差がありますが、耳たぶで2ヶ月前後が目安です。
ただし、薄皮はまだ弱くて簡単に傷ついてしまうので、注意が必要です。
→各部位の第二治癒期間
Q24:ホールはどのくらいで出来るんですか?見分ける方法はあるんですか?
A24:ピアッシングホールの表面に薄皮ができた状態になるまでを第一治癒期間、薄皮がさらにしっかりとした皮膚になるまでを第二治癒期間と呼びます。
本当のホールの完成とは、第二治癒期間が過ぎてからのことです。

ホールが完成するまでの期間は、個人の体質やそれぞれのピアッシング部位によって違います。
判断のしかたとしては、見た目はホール周辺がすり鉢状に少し窪んだような形になり、痛みや分泌物は無くなります。
→各部位の第二治癒期間

Q25:ファーストピアスに使える素材は何ですか?
A25:サージカルステンレス、サージカルチタンがポピュラーです。
テフロン、バイオプラスト、モノフィラメントも使用可能です。
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