1969年7月20日はアメリカの「アポロ11号」が有人飛行を成功させ、人類が初めて月面に立った記念すべき日です。
当時は世界中が注目し、その後の大阪万国博覧会では月で採取された石が展示され長蛇の列ができるなど、人類にとって非常に意味のある偉業でした。
フィッシャースペースペンとNASAは1969年より以前から関係があり、ボールペン本体に装備されている「無重力・水中でも書ける」インクリフィルを共同開発し、実際にアポロ11号計画の際も一緒に宇宙へ旅立っています。




実際にアポロ11号の「アームストロング」船長よりフィッシャー宛てにおくられた手紙。
フィッシャーがボールペンの改良を重ね、高品質なボールペンを贈ったことに対するお礼と、改良前のボールペンをまだまだ使っているということが記載されています。
贈られたペンは　＃AG-7


フィッシャースペースペンの大きな特徴は、デザインもさることながらその「インク」が大きな特徴です。
通常のインクだと無重力という条件下においては2～3行筆記しただけで書けなくなりますが、フィッシャーのインク（インクリフィル内の窒素ガスが常にインクを押し出す機構）は筆記が可能です。
ではなぜ、鉛筆ではなくボールペンなのかということですが、鉛筆だと筆記は可能ですが、芯が折れた際の細かな破片が宇宙船内、または乗組員の宇宙服などの小さい隙間に入り重大な事故を起こす可能性があります。
そういった背景から、宇宙でも安全に確実に筆記ができるボールペンの開発が行われました。

近年ではこの機構が注目されテレビに取り上げられ、「水中でも書ける」ことで一躍人気となりました。
初の月面着陸から50周年となる2019年に特別限定品が発売となります。