300余年前に、米の取り扱いを始めてから、天保2年より味噌作りをはじめ180余年、
大本山永平寺御用達 米五の11代目となる多田さん。
そんな多田さん、愛読書とともにペーパーグラスを持ち歩き、愛用いただいております。
日常の空き時間はもちろん、映画も好きで、映画上映前のちょっとした待ち時間にも読書を楽しむほど。
「最近、近眼の眼鏡とは別に、読書用のペーパーグラスを購入したんだ」
と日々使われている手帳の中から、嬉しそうにペーパーグラスを取り出す多田さん。
「Kindle(キンドル)やiPhoneのアプリだと字の拡大ができるけど、本はそういうわけには行かないし、Kindleやアプリでも字は拡大して読みたくないし、本を読むときは、しおりとして挟んでおくから、このセット(本とペーパーグラス)で寝床まで一緒ですよ(笑)」
と読書とともに人生を楽しんでおられる多田さんに、「老眼で見えなくなることで不便になったりしませんか?」と質問を投げかけると、
「余計なものも見えなくなるから、読書に集中できるし、特に困っていないよ。」
と答えていただけました。
その横で、多田さんの奥様が
「まだ老眼って認めたくないけど、良く見えて、老眼鏡みたく見えないから、いいのよね」
と笑顔で一言。
「そうなんですよ、ちょっと遠出の時に、持ち出されちゃって、困ってるんですよ(笑)」
と多田さんが答えながら、そのお二人の仲良い姿が印象的でした。
ペーパーグラスがご夫婦の笑顔の橋渡しができれば幸いです。