ペーパーグラスが2013年にグッドデザイン賞・ものづくりデザイン賞を受賞致しました。

グッドデザイン賞とは

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する日本で最も権威あるデザイン賞です。
1957年にスタートし、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度として不動の地位を築いてます。有形無形を問わずあらゆる物や活動を対象に「良いデザイン」を顕彰しています。
受賞者は、良いデザインの証「Gマーク」の使用を許されます。
Gマークの国内認知率は87.7%、日本国民1億1千万人以上に広く知られています。

受賞対象名
老眼鏡 [ペーパーグラス]
事業主体名
株式会社西村プレシジョン
分類
個人用品、育児・介護用品
受賞企業
株式会社西村金属 (福井県)
受賞番号
13G010015

受賞対象の概要

概要

機能的で美しい老眼鏡。そんなコンセプトから開発されたペーパーグラス。収納時には薄さ2mm。開くとダイナミックな曲線が現れ、やさしく顔にフィットします。テンプルの回転軸を傾けるというシンプルな解決策で、老眼鏡として、独自の機能性、堅牢性、使い勝手、そして美しさを実現しました。すっと収まり、すっと取り出せ、しかも美しい。この一連の動きさえもデザインしたペーパーグラスは、あなたの周りに驚きを与え、心地よい喜びを広げていきます。

プロデューサー

株式会社西村金属 常務取締役 西村昭宏

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

収納時には薄さ2mm。テンプルを開くとダイナミックな曲線が現れ、やさしく顔にフィットします。テンプルの回転軸を傾けるというシンプルな解決策で、老眼鏡として、独自の機能性、堅牢性、使い勝手、そして美しさを実現しました。すっと収まり、すっと取り出せ、しかも美しい。この一連の動きさえもデザインしたペーパーグラスは、あなたの周りに驚きを与え、心地よい喜びを広げていきます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

いつか訪れる老眼。ちょっと厄介ごとだけれども、それすらも楽しませてくれます。老眼になってからの数年は、手元の文字や記号がかすむ。日常の読書から、スマートフォンのモニター、プライスカード、旅先でのガイドブックなど。極限にまで携帯性を追求したペーパーグラスは、さりげなくあなたのそばで、毎日をもっと楽しく、もっと美しくします。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

老眼鏡に優れた機能デザインを付加することで新たな価値やライフスタイルを創造します。下請けとして脈々と培われた技術、経験を生かし今までになかった価値を生み出し新たな市場を創造する。それが日本の未来を背負う中小企業の役割です。ペーパーグラスは地場産業を牽引するサバエブランドを目指します。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

現在のところ老眼鏡は、その存在自体を軽視され「安く買えるもの」「行く部屋毎にあればいいもの」「複数所有するもの」といった認識が一般的でした。ペーパーグラスは眼鏡に必要最低限の部品で構成されいます。シンプルで一切の無駄を省き大切にされる1枚を目指したペーパーグラスは、飽きることなく長く愛されるデザインです。

ユーザー・社会に伝えたいこと

眼鏡とは人の喜びや哀しみを映すもの。優れた技術を寄せ集めても、かけ心地をはじめとした機能だけを追い求めても、本当にいい眼鏡を作ることはできない。最高、最良である前に、最愛であること。作り手として、売り手として、産地サバエの想いとして、眼鏡をかける人の幸せに責任を持つ。愛される老眼鏡として、ペーパーグラスはこれからも手にしたお客様へ、喜びや幸せを届けします。

審査委員の評価

明快なコンセプト、大胆な発想を現実化してしまうものづくりへの執着と愛情、技術力の高さはまさに日本的なデザインだとして魅了された。メガネとして使用するフォルムも独特で、オリジナリティあるコンセプトは、新しい形を生むという好例である。エポック・メイキングな優れたデザインが、新たな掛け心地や持ち運び方を生み、愛着といった心の豊かさをもたらした。

担当審査委員| 廣田 尚子 工藤 青石 サイトウマコト 須藤 玲子

グッドデザイン賞 公式YouTubeチャンネル