キトサン早わかりQ&A
カニの殻に秘められた健康パワー
ご存じですか?「キトサン」

 豊かな食生活による栄養のとり過ぎから狭心症や心筋梗塞、動脈硬化に加え、ガンなどの病気が増加の一途たどっています。又、環境の変化とあいまって免疫力の低下、アレルギー症状など様々な障害や生活習慣病が多発しています。長寿時代の健康生活を実現するためには、これらの病気の予防が大きな課題となっているのです。
 
健康の大切さが見直される現代、にわかにクローズアップされてきたのが天然物に含まれている有効成分による栄養補助食品です。その代表の一つが「キトサン」なのです。 「キトサン」は、カニやえびの殻に含まれる天然の食物繊維です。健康増進の様々なシーンで役たっているキトサン。「そのキトサンってどういうもの?」「なぜそんなにすばらしい働きをするの?」と、たくさんの反響をいただいております。その代表的なものにお答えします。

Q1
キトサンは、カニの殻に含まれている食物繊維って、本当でしょうか?
健康増進効果に優れた食物繊維
 食物繊維といえば野菜や果物のことと思いがち。でもキトサンは、食物のそれに負けない立派な食物繊維なのです。食物の美しい姿をしっかり支えている食物繊維と同様に、カニやエビなどの甲殻も固有のボディーを形作ると共に、その体を守っているのです。化学的な構造も植物の食物繊維とよく似ています。
  カニやエビの甲殻からキトサンを取り出すことは大変難しかったのですが、近年やっとキトサンの工場生産が可能になり、そのすばらしい働きが広く知られるようになりました。ヨーロッパやアメリカなど世界中で研究がさかんに進められており、その研究の先端を走っているのが日本なのです。
Q2
キトサンは、コレステロールを体の外に排出してくれるそうですが、そのとおりでしょうか?
コレステロ一ル値の正常化で生活習慣病予防
 コレステロ一ルの正常値は220mg/dl以下とされています。コレステ一ル値が増加すると、コレステロールが血管に溜まり、血管内が狭くなって血液の流れが悪くなります。血管そのものも脆くなり、動脈硬化をきたし、狭心症や心筋梗塞などを引き起こすことになるのです。このコレステロール値を正常にしてくれるのがキトサンです。胃酸によって溶けたキトサンが、コレステ一ルを主成分とした胆汁酸と小腸で結合して、それを体外に排出してしまうのです。なお、キトサンは、セルロ一スやペクチンよりもはるかにコレステロールを下げる働きがあるのです。
Q3
キトサンのダイエット商品をデパートや薬局でよく見かけますが、本当にやせるのでしょうか?
脂肪を体外に排出してダイエット キトサンには脂肪の吸収を妨げる働きがあります。
  アメリカでキトサンによるダイエット健康食品が大人気なのはそのためです。 食事でとった余分な脂肪や脂肪酸をキトサンが取り囲んでしまうため、その脂肪は体内に吸収されずに排出されてしまいます。キトサンは、これらのよけいな脂肪を体外に運び去ってしまうため、コレステロールの減少やダイエットに有益なのです。 といっても、健康なダイエットには正しい食生活と運動を欠かすわけにはいきません。栄養バランスのとれた食事を心がけ、食べすぎないこと。そして適度な運動で摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを保つようにしてください。 それをキトサンとの併用で続ければダイエットは必ず成功します。
Q4
食塩のとりすぎが高血圧の原因といわれていますが、キトサンで血圧が下げられるのでしょうか?
血圧降下作用でイキイキ健康に
 おいしい食事には塩がつきものです。塩は料理の味を高めると共に、食欲を増進させるからです。けれども、この食塩(塩化ナトリウム)の過剰摂取が血圧を上昇させてしまうのです。 食塩の摂取量は1日10gまでならよいといわれていますが、とりすぎると腎臓に負担がかかり、腎臓からのナトリウム排泄に障害が生じます。それによって体液量、細胞外液量、また循環血漿量を増加させることになり、血圧が上昇するのです。ここでもキトサンは、食塩の塩素イオンと結合して体外に排出し、血圧を降下させることが動物や人体での実験で証明されています。しかも、キトサンはカルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などの大切なミネラルの吸収を妨げることはありません。つい、とりすぎがちな塩分。そのとりすぎた食塩の塩素分を排出してくれるキトサンを、ご家族の健康維持にお役立てください。
Q5
キトサンでお腹の調子がよくなった友人がいますが、本当に腸の中をきれいにしてくれるのでしょうか?
腸内の腐敗菌の減少で、よい腸内環境づくり
 腸内には数え切れないほどの細菌がいます。その中には栄養素の吸収を促進したり、免疫カを高めたり、腸の中をきれいにするビフィズス菌や乳酸菌などの有効菌と、腐敗菌に代表される有害菌などが棲息しているのです。キトサンは、有害な腐敗菌の1種であるクロストリジウムを減少させるため、便の中のアンモニア、フェノール、インドールなどの代謝廃物の量が少なくなり、便の不快な臭いも薄らいできます。腐敗菌を減少させる一方、有機酸の酢酸、プロピオン酸を増やして腸内の環境をきれいに整えてくれるのです。動物実験でアンモニアやフェノールなどの有害物質は、肝臓ガン・膀胱ガン・皮膚ガンなど様々な障害を引き起こす原因になることがわかっています。
Q6
キトサンは、免疫力を高めてくれるそうですが、どうすれば病気にかかりにくい体質になるのでしょうか?
ガン細胞の増殖抑制・免疫増強作用など進む研究

 現在、キトサンの制ガンの働きについての研究が動物実験などで進められており、その働きがいろいろと確認されているところです。ガンを移植した動物の体内に、キトサンやキトサンを低分子化したオリゴ糖を埋め込むと、ガンの増殖が抑えられることは広く知られています。また、キトサンやキトサンオリゴ糖を経口投与した動物の腸管における免疫増強作用についても明らかにされつつあります。今後キトサンのガン患者への対応がますます期待されます。
  病気にかかりにくく、健康な生活を実現するには、栄養バランスのとれた食事を心がけること、適度な運動を忘れず、ストレスを解消すること。そしてキトサンを食べることをお勧めします。
Q7
キトサンは、1日にとれぐらい食べればいいのですか?
薬との併用は大丈夫でしょうか?
毎日0.5〜1.0gでハッラツ健康ライフ
 「食品の栄養表示基準制度」の施行によって食品の栄養成分が表示されるようになりました。その栄養成分が1日に食べる量の目安となるわけです。キトサンの1日の摂取量は、0.5〜1.0gが目安となります。キトサンを食べるタイミングは、食前・食後を問いません。キトサンを食べた後、胃の中で酸に溶かされることを考慮すれば食前の方がよいでしょう。ただし、胃腸の弱い方には食後に召し上がることをお勧めします。1回で1日分すべてを食べてしまわずに、2回あるいは3回に分けた方が、キトサンの働きがいつも持続することになります。また、キトサンと薬の併用については、特に問題はありません。
Q8
「好転反応」という言葉を良く聞きますが、「副作用」とどう違うのでしょうか?
体の機能がよい状態へ向かう回復の兆し
 キトサンを食べ始めると、2〜3日、あるいは1週間ぐらい後に眠さやだるさ、疲れを感じたり、汗をかいたり、通じが悪くなることがまれにあります。その状態や期間は人によって違います。これまでバランスを崩していた体の機能や、異常なところがよい方向に変わり始めようとするときに生じるもので、心配はありません。これを「好転反応」といい、回復に向かって体が順応できるようになるまでの一時的なもので、回復の兆しであるともいえるものです。 「副作用」は、薬を服用後、体に対する悪い影響がいつまでも改善されないものをいい、「好転反応」とは異なるものです。好転反応が見られたらキトサンの量を少し減らすとよいでしょう。体が少しずつ慣れてきて、数日で症状が改善されます。違和感がなくなったら、キトサンの量を元に戻してください。