植物由来の革について -tannin-

botanical leather

植物タンニン鞣しについて。ant-richeで使用される革の選定条件は2つあります。第1に日本の家畜動物から生まれた副産物である日本国内で許可されている動物の革を使用すること。第2は100% 植物鞣しのボタニカルレザーであることです。動物の原皮から革へと「鞣す( なめす)」という処理については、いわゆる生の状態である皮が腐敗したり硬くならないように薬品や植物の樹液を使って皮のコラーゲン繊維に作用させる事でこれらのデメリットを排除することです。革の鞣しには大きく3種類、化学薬品を使用する鉱物系のクロム鞣し、植物の樹液を使用する水溶系の植物鞣し、クロム鞣しと植物鞣しを組み合わせたコンビネーション鞣しです。ant-riche は、これらの中の水溶系の植物鞣し(ベジタブルタンニン鞣し) のみで生まれた革を使用しています。

riche の植物鞣し革の特徴

ant-riche の100% 植物鞣しの革の特徴について。通常、人にも環境にもやさしい鞣しである植物鞣しは革本来の風合いが感じられ、丈夫で経年変化により味わいのある革へと変化する「育てる革」です。では全ての革が植物鞣しにするべきかというと、実は水濡れや色落ちに対しては鉱物系のクロム鞣しに比べ劣るというデメリットがあります。また革の柔らかさが出にくいというデメリットもあります。この革の柔らかさという点について私たちは姫路のタンナーと試行錯誤を繰り返し、100% 植物鞣しでも柔らかさのある革に仕上げることができました。

植物鞣しに使われる成分

  • ミモザ
  • チェストナット
  • ケブラチヨ

植物鞣しに使われる代表的な植物

ant-riche がブランドとして1 番知って欲 しいことです。先ずタンニンという植物ポリフェノール成分を多く含んでいる植物であること。この成分が革のコラーゲン 繊維と結合し革へと変化させます。タンニンという言葉はワインでもお馴染みです。 多くは主成分としてミモザ(アカシア)、その他チェストナット、ケブラチヨ。これらのエキスが組み合わされて使用されています。使われている成分の基になる植物を知ることで靴にも愛着が湧いてきますね。