トップページ偏光レンズについて
 
光には、あらゆる方向の波が含まれています。偏光レンズは、その光を交通整理して、一定方向の光だけを透過させます。その結果、乱反射等のギラつきを抑えます。

たとえば、水面に反射する光で裸眼では水中が見通せないような時でも、偏光レンズをかけると、水中を泳ぐ魚を見やすくなります。
偏光レンズは、強い日差しが差し込みリアウインドウや路面など反射面からのギラツキの影響で視界が遮られるときでも、乱反射をカットして、快適な視界に変えます。

路面や水面からのギラギラした反射を抑えて、くっきりとした快適な視界に。通常のサングラスでは得ることのできない快適な視界を確保できます。
上の画像のように「偏光レンズ」は、水中がよく見えるレンズ、そんなイメージを持たれている方が多いと思います。

ですが、偏光レンズは、それだけではありません。
フィッシングやドライブは、もちろん、ゴルフ、テニス、ジョギング、スキー、登山、マリンスポーツ、スポーツ観戦、それから、近所のデパートやショッピングセンターへのお買い物など、ありとあらゆるアウトドアでのシーンに最適な【ギア】なのです。

また、同じ偏光レンズでも、素材やレンズカラーなどによってその性質は、かなり異なります。

そこで、あらためて「偏光レンズ」って、そもそも、何だろう?

そんな疑問にお答えしたいと思います。
自然な光・・・太陽などの「光」を「自然光」といいます。
偏った光・・・それに対して、水面やガラスなどに反射した光を「偏光」といいます。
例えば、水面上にあたかも鏡のように対岸の山々や木々が映し出された光景を目にしたことがあると思います。
それは、景色としては美しいのですが、決して、目に優しい自然な光ではありません。
私たちの目は、その「偏光」(錯乱した光)を制御する機能を持っていません。
(瞳の縮小・拡大により光量を調節することはできます。)

偏光レンズは、あらゆる方向に錯乱した「光」(乱反射)を「偏光フィルム」によって反射を取り除き一定方向の「光」だけを透過させるようにします。
「偏光フィルム」は、「偏光軸」を持ったミクロの世界のブラインドカーテンのような「スリット」だとお考え下さい。
偏光レンズの性能をほぼ、決定する「偏光フィルム」の厚みは、わずか40ミクロンしかありません。
その「偏光フィルム」が乱反射する「光」を整え、除去することで眩しさをやわらげたクリアな視界を提供するのです。
 
偏光度について
偏光レンズの性能を端的に表す指標に「偏光度」があります。
偏光度とは、2枚の偏光レンズを直行して重ね合わせた時の可視光線カット率のことです。
一定方向の光だけを通すレンズを直行させますから、完全(理想的)な偏光レンズですと、光線を100%遮るはずです。
ですが、実際には、様々な要因から偏光度99%程度が限界のようです。
したがいまして、偏光度は、100%に近い方がより高性能な偏光レンズといえます。
 
今までは、高偏光度(高性能)のレンズは、高濃度(色が濃い)のレンズ、そんな常識がありました。
つまり、偏光度を高くするには、レンズカラーを濃くする必要があったのです。
ところが、最近は、偏光度99%以上で可視光線透過率30%程度(中には、約38%)のレンズが発売されています。

特に、コダックPolarMax6160テンダーグレイ(偏光度:99.28%、可視光線透過率:37.53%)は、圧倒的な明るさと自然な色調で画期的な性能を誇っています。
さらに、ブラウン系色調の高偏光度(99%以上)、高透過率レンズは、コダックPolarMax6160テンダーブラウンがほとんど唯一の商品となっています。(当社調べ)
偏光度:99.49%、可視光線透過率:31.82%は、まさに、画期的な高性能なのです。

また、コンベックスのポラウイング「ハリカンスモーク」は、偏光度:98%で、しかも、視感透過率44%(可視光線透過率とは、異なります)という、驚異的な数値の高性能偏光レンズです。

もはや、偏光レンズ(サングラス)は、特殊用途(色の濃い)のサングラスとしてではなく日常生活で常用出来るサングラスとなっています。
 
非常に大まかですが、偏光レンズのカラーは、グレイ(スモーク)系、ブラウン系、イエロー系、ピンク(赤)系、その他の5種類に分けられます。
グレイ(スモーク)系
一般的にこの色調のレンズは、光の3原色である、赤、緑、青を均等に減光します。
特に、コダック偏光レンズPolarMax6160「テンダーグレイ」は、非常にニュートラルな視界で掛けていることを忘れてしまうほどの自然な見え方です。
ブラウン系
グレイ系の色調から少し赤が強くなったのがブラウン系です。
赤色系には、コントラストを高める効果があります。輪郭をぼやけさせる青色系の波長をカットし、長波長側の赤色を多く透過しますのでクッキリとした見え方になります。
イエロー系
原色のイエロー(クロム・イエロー)は、私たち人間の目に最も敏感に感じる波長ですので、肉眼で見るよりも明るく感じます。靄や霧の時などには、効果的なレンズカラーです。
ですが、肉眼よりも明るく感じますので常用する事は、オススメ出来ません。
偏光レンズに採用されているイエロー系のカラーは、原色ではないため(偏光フィルム自体にカラーが付いているために原色のイエローは、不可能)常用も可能となっています。
ピンク(赤)系
このカラーは、コントラストを高める効果に優れています。マラソン選手や自転車競技の選手等に愛用者が多いのは、オフロード上の突起などを的確に捉えることが出来るからです。
また、サイト・フィッシングがメインのブラック・バスフィッシングでは、水中のストラクチャー等を的確に捉えられるために必需品とも言えるレンズカラーです。(水中のルアーにアタックしてくるバスの姿を見ることも可能です)
その他
非常に乱暴に、その他と分類しましたが、主に、ブルー系とグリーン系です。
ブルー系は、イエロー系とは、全く逆で私たちの目に最も敏感に感じる波長(イエロー)を効果的に減色しますので比較的薄いカラーでもまぶしさを防ぐことが出来ます。
しかし、現在のところ、高偏光度のレンズ(偏光度:99%以上)は、ありません。
コンベックス・ポラウイングにクラウドブルー(偏光度:98%)がありますが実際に使用してみるとグレイ系に多少青みがかっているそんな印象です。(効果的にまぶしさを防いでいるという実感は、ありません)

グリーン系には、グレイにブルーとイエローの特性をプラスしたようなコダック偏光レンズPolarMax6160「G-15A」という、優れたレンズがあります。そんなに濃いカラーではありませんが、予想以上にまぶしさを防ぎ、しかもコントラストも高くなります。
各社とも様々なグリーン系の偏光レンズ(イエローに近かったり、グレイに近かったり)を販売していますが個人的な意見ですが、グリーン系偏光レンズでは、最も優れた常用レンズだと思います。

その他に、パープル系カラーの偏光レンズもあります。
個人的(もしかしたら、一般的?)な意見ですが…
偏光レンズの場合、使用目的や、天候などの条件によって、あるいは、ファッション性によって上記の5種類を使い分けていただくのが理想的です。
 
偏光レンズの素材には、ガラス、プラスチック(CR-39、ウレタン系1.60)、ポリカーボネイト、ポリウレタン、ナイロン、NXTなど様々な種類があります。
日本では、ガラス、CR-39、ウレタン系1.60が主要な素材となっています。
米国では、ポリカーボネイト素材が一般的だそうです。
それぞれの特性について簡単に、ご説明いたします。
日本国内に限ってですが、偏光レンズの素材としては、大半がプラスチックとなっています。
プラスチックには、CR-39(ほとんどのメーカーが採用)と、ウレタン系1.60(コダックとNikonが採用)の2種類があります。
長所:軽い、価格が安い、種類が豊富
短所:キズが付きやすい、度数付の場合厚みが厚くなる
CR-39は、安価で製造しやすく、偏光レンズとしての性能も安定していますが、一世代前の素材です。(SEIKOは、数年前から販売を中止しています)
メガネをお作りになった方ですとお分かりいただけると思いますが、一般の度数付レンズでは、最もお求めやすい価格(価格競争も行き着くところまで行った感があります)で販売されています。
長所:軽い、割れにくい、度数付の場合厚みが薄くなる
短所:キズが付きやすい、度数なしの場合厚みが厚くなる
PolarMax6160に代表されるウレタン系1.60は、比較的価格も安く(値頃感が出てきました)、割れにくいため、ツーポイントなどのリムレスフレームにも対応しているなど、メガネレンズ素材としては、総合的に最も優れています。
割れにくいのは、素材に粘りがあるためですが、CR-39等の粘りのない素材(あくまでも、プラスチックの中では、ということです)と比較するとフレームに入れた場合に歪みが出やすくなります。
そのため、販売するメガネ店には、高度な加工技術が要求されます。
また、製造上においても、非常な困難がありそれを克服したメーカーは、ほとんど「コダック」社だけとなっています。
長所:キズが付きにくい、歪みが出にくい
短所:重い、割れやすい

ガラスレンズは、光学的に優れた点があり、それを支持する愛用者も少なくないのですが、「重い」「割れる」という、欠点のため全体的に見ると減少傾向となっています。
長所:最も割れにくい、価格が安い
短所:歪みが出る、赤ヌケが発生しやすい

ポリカーボネイトは、米国で主流となっているそうですが、それは、安全性と価格の安さによるものだそうです。
釣具店などで販売されている安価な偏光サングラスは、大半がこのポリカーボネイト製です。
(ポリカーボネイトの歪みは、偏光性能の問題よりも、目の疲れなどの悪影響があります)
  
プラスチックレンズは、キズに弱いため、ほとんどの場合、キズを防止するハードコート(シリコンを用いることが多い)がレンズの表、裏、両面に施されています。
ごく、希にノンコートのレンズもありますが、些細なことでもキズが入りやすくなりますので実際の使用には、耐えないかもしれません。
その名の通り、衝撃に対してより、強くなっています。
このコーティングを施しますと、衝撃に強くなり、割れにくくなります。しかし、引っ張り強度は高くなりませんのでCR-39など粘りの少ない素材では、ツーポイントなどレンズに穴を開けて固定するタイプのフレームには、適しません。
一般的に耐衝撃性コート単独ではなく、ハードコートと同時に処理され耐衝撃性ハードコートとなります。
レンズ面での反射を防ぐための多層膜コーティングが施され明るく、すっきりとした見え方になります。
光は、屈折率の異なる媒体を透過する場合、屈折しますが同時に境界面で反射します。その反射は、ゴースト(像がいくつも見える)やフレア(乱視のように像をにじませる)を起こし、目に負担が掛かる場合があります。
特に、偏光レンズの場合には、レンズにカラーが付いていることとレンズ内部に偏光フィルムを挟んでいるために、自分の目や、後ろからの光が鏡のように映り込むことがあり、それが気になり視界を妨げることがあります。
そのような反射を防止するために一般的には、レンズの表、裏、両面にコーティングします。
マルチコートは、無機質のフッ化マグネシウム等屈折率の異なる物質を何回(マルチ)も真空蒸着(コート)させます。プラスチックレンズには、ほとんどの場合、ハードコート上に施され、ハードマルチコートとなります。
マルチコートがレンズの表、裏、両面に反射防止多層コーティングが施されるのに対して、BCARコートは、レンズの裏面にのみ反射防止コートが施されます。
特に、偏光レンズの場合には、レンズ内部に偏光フィルムを挟んでいるため、後ろからの光が映り込むことがありますが、BCARコートは、内面反射を防止します。
コダックPolarMax6160のように「BCAR」コートが、レンズ裏面だけのマルチコート(表面は、耐衝撃性ハードコート)を指す場合もありますし、レイバンサングラスのようにレンズ裏面だけに単層コートされた場合もあります。
レンズ表面に蛍光灯などの光を当てると単層コートは、紫色に映り、マルチコートレンズは、緑色に映ります(希にオレンジに映るものもあります)。
ARコートは、Anti Reflectionの略で一般的には、上記のマルチコートとは、異なり反射防止の蒸着コーティングを一回だけ施したレンズ(単層コート)を言いますが、最近では、コダックPolarMax6160の「BCAR」のように、レンズ内側(内面)にだけ、反射防止コートを施したレンズの名称として定着しています。
ミラーコートは、本来、カラーレンズだけでは防ぎきれない強烈な日差しを防ぐために開発され、レンズの表(前)面に鏡のようなコーティングが施されました。
しかし、最近では、主にファッション性を考慮して文字通り鏡のようなミラーではなく、淡いミラー(フラッシュミラー)が主流になっています。
従来は、アルミニウムなどの金属をコーティングしていたため、爪などでこすると簡単にはがれましたが最近は、マルチコーティングの技術を応用したミラーコーティングとなっていますので簡単にはがれることは少なくなりました。
一般的に、レンズ表(前)面にミラーコート、レンズ裏(内)面は、マルチコートとなっています。
 
メールやお電話でいただくご質問をまとめてみました。
一般的に、「偏光軸」は、水平方向にセットして、上下方向の反射をカットします。
それは、路面や水面などのように上下方向の反射(特に下からの反射)が多くまぶしく感じるからです。
縦方向に取り付けられたブラインドカーテンがあるように、左右方向の反射を除去する目的で「偏光軸」を縦にセットする場合もごく希にですがあります。
ずいぶん前のことですが、高層ビルの清掃作業(屋上からゴンドラでつり下げられての窓拭き)に従事している方からご相談を受けて、実際にお作りしたことがあります。
そのお客様からは、「汚れが、見えやすくなり、作業が楽になって、クライアントからも高評価を受けた」とのご報告をいただきました。
 
一般的には、「偏光レンズ」の偏光度は、90%以上が望ましいとされていますが、使われる目的や要求水準によって、異なりますので一概に、規定することは出来ません。
例えば、偏光度:99%以上のレンズだけが本当の偏光レンズだとおっしゃるお客様もいますし、偏光度:90%のグリーン系が他のどのレンズよりも見やすいと、おっしゃるお客様もいます。

あくまでも個人的な意見ですが・・・
いろいろな偏光レンズを使ってきた経験から「偏光度は、高ければ高いほどいい!」と思っています。
 
偏光レンズ(偏光フィルム)は、ミクロの世界のブラインドカーテンのようなものです、と、前述しました。
透明なブラインドカーテンでは、光を遮ることが出来ないのと同じ理由で、無色透明な偏光レンズは、現在のところ存在しません。
今後、偏光フィルムを使用しないような、まったく、違ったアプローチで偏光レンズを製造出来れば(それを偏光レンズと呼べるかどうかは、また、別の問題ですが…)可能になるかも知れません。
 
いくつか、理由が考えられますので列挙してみます。

●言い訳にしか過ぎませんが、単純に当社のレンズカラーの画像が実物と違っているため。
現在はどうなのか、確認していませんが当社がネットでコダックPolarMaxの販売を始めた時点では、様々な制約があり、レンズカラー画像は、コダック社の指定したものしか掲載できませんでした。
そのため、誠に申し訳ございませんが、カラーのイメージが実物と異なる場合があるかもしれません。

●偏光サングラスを掛けて鏡を見た場合には、実際より色が薄く感じるため。
偏光レンズは、乱反射を除去し自然な見え方にします。
偏光サングラスを掛けて鏡をご覧になるとサングラス表面の余分な反射がなく、ご自分の目元までもがすっきりと見えるようになりますので、思った以上に、カラーが薄く感じられます。
ですが、他の方からは、ご自分で鏡を見るようには見えていません。他の人から見た外観は、一般のサングラスと同等です。(同じ透過率ならば、同じように見えているはずです)
このことが、お客様がイメージしたよりも色が薄いと感じる最大の原因だろうと考えています。


●「G-15A」に関しては、そのネーミングにまどわされるため。
レイバンサングラスにG-15というレンズカラーがあります。
これは、サングラスの標準カラーとも言えるほど、一般のお客様の認知度も高く、それと同一のカラーだと勘違いされている場合があります。
色調は、ほとんど同じですが、レイバンG-15の透過率は15%で、コダックの「G-15A」は約38%と、かなり薄いカラーとなっています。

当店では、このようなご指摘が必ずしも偏光レンズの悪い評価には繋がらないと考えています。
上述しましたように高性能な偏光レンズ(高偏光度)のレンズは、色が濃いという常識を覆したレンズを販売させていただいているのだと実感しています。
むしろ、当社の商品に対する説明不足、いたらなさの結果だと捉え、それを改善することによって、高性能な偏光レンズに対する正当な評価がより一層高まるのではないかと考えています。


また、是非、ご理解いただきたいのが、同じ透過率を持つ一般のサングラスと偏光サングラスを比較した場合、眩しさを感じる度合いは、全く異なります。
実際に、偏光サングラスをご使用いただきますと一般のサングラスでは、防ぎきれないギラツキ(眩しさの原因)を抑えていますので、透過率(カット率)以上に眩しさを防いだすっきりとした鮮明な視界を実感していただけます。
 
現在、偏光サングラスを持っていて次にどのカラーを選んだらいいのか、というご質問をよくいただきます。
今、お使いのカラーと用途によってお答えは変わりますが、そのようなご質問にお答えしている内にあることに気がつきました。
ご質問をいただくお客様に共通しているのは、一つめの偏光サングラスを“とりあえず”買ってみました…と、そんな印象を持つことが多いのです。
偏光レンズをお買い上げいただいたほとんどのお客様が、直ぐにカラー違いを欲しくなるようです。
いや、偏光レンズをお気に入りいただけましたら、必ず、欲しくなります!(断言してしまいました)

そこで、失敗しないためのカラー選び!

最初の偏光サングラスは、お買い上げいただく季節にもよりますが、少なくとも、もう一つは欲しくなるという前提でカラーをお選び下さい。
そのためには、まず、「いろんなカラーバリエーションを楽しみたい」、「グレー系が好き」、「いやオレはブラウン派」、「薄いカラーを中心にしたいんだけどなぁ」、「アウトドア派だから、濃いカラーを重視するぞ」といった、大まかなプランニングが必要になります。
1:基本のレンズとして、最初に当店人気NO.1カラーの(PolarMax6160 G-15A)
2:晴天時用に、濃いグレイ(例えば、PolarMax6160スレートグレイ、NPS TESPOLスモーク-D)
3:雨やくもりといった天候には、ブラウン系(PolarMax6160テンダーブラウン、PolaWingベドウィンブラウン)
4:朝夕や、霧などの光量が少ない時に、イエロー系(PolarMaxオリーブグリーン、NPS TESPOLイエロー)
5:ゴルフやスキーなど凹凸を確認しやすいピンク(赤)系(PolarMaxクリムソンピンク、NPS TESPOLワイン

このプランでは、オススメのカラー全5色をすべて網羅しています。
アレンジの例として、晴天用にマロンブラウンや、TESPOLブラウンを選び、曇天時用にテンダーグレイやハリカンスモークを選択することも可能です。
1:基本レンズは、グレイ系で画期的な偏光度と明るさを誇る(PolarMax6160テンダーグレイ)
2:晴天時用に、濃いグレイ(PolarMax6160スレートグレイ、NPS TESPOLスモーク-D)
3:雨やくもり、朝夕の光量が少ない時に、イエロー系(PolarMaxオリーブグリーン、NPS TESPOLイエロー)
4:ゴルフやスキーなど凹凸を確認しやすいピンク(赤)系(PolarMaxクリムソンピンク、NPS TESPOLワイン)
5:最後は、やっぱり一番人気のコレ!(PolarMax6160 G-15A)

このプランでは、掛けていることを忘れてしまうほどの自然な視界が特徴のテンダーグレイを中心に考えたカラー構成となっています。
ほとんどアレンジの余地は、無いのですが敢えて、テンダーグレイを透過率重視の、PolaWingハリカンスモークに変更するなど、G-15A以外をすべて、CR-39素材にしてみるのも面白いかも知れません。
1:常用レンズとして、(PolarMax6160テンダーブラウン、PolaWingベドウィンブラウン)
2:晴天時のスキーなどに最適な、濃いブラウン(PolarMax6160マロンブラウン、NPS TESPOLブラウン)
3:朝夕の光量が少ない時に、イエロー系(PolarMaxオリーブグリーン、NPS TESPOLイエロー)
4:ゴルフやスキーなど凹凸を確認しやすいピンク(赤)系(PolarMaxクリムソンピンク、NPS TESPOLワイン)
5:コレは、やっぱり外せない!一番人気の(PolarMax6160 G-15A)

このプランでは、暖かみのある視界のマロンブラウンや、高い透過率でしかも高偏光度のテンダーブラウン(他の追随を許しません)を中心に考えたカラー構成となっています。
ベドウィンブラウンも非常に優れたレンズで明るくてコントラストの高い視界を提供してくれます。
今回は、上記の3タイプのプランを考えてみましたが、その他にも、淡いカラーを中心にしたり、逆に、濃いカラーをメインに考えたり、ミラーも付けてみたいし…
そんな風に、いろいろと、考えているとアッという間に時間が過ぎていきます。
そうそう、例えば、他にも、フライフィッシングセットとか、バスフィッシングセットとか、ゴルフセットetc
う〜ん!考え始めたら・・・止まらない!

上記のPolarMaxで6160を指定していないのは、PolarMax6150、PolarMax6160どちらもオススメです。
個人的に、是非、使ってみたいレンズにNPS(ネッツペックコート)TESPOL(テスポル)偏光レンズがあります。
特に、偏光度99%以上の「スモーク-D」「ブラウン」「ワイン」「イエロー」は、非常に興味があります。
中でも、「イエロー」は、透過率が35%もあり、ハイ・ブライト、ハイ・コントラストが特徴の偏光レンズです。
しかも、ネッツペックコーティング付ですので、夕方のライズを狙うフライ・フィッシングのプライム・タイムには、かなりの威力を発揮しそう…
 
偏光度を確認するのと同様に、偏光レンズを2枚直行させて強い光源を見るとレンズ中央部に赤く光を通すことがあります。
その現象を「赤ヌケ」と呼んでいます。
このような、「赤ヌケ」のある偏光レンズを使用していますと、例えば、水面のギラツキの中に赤い光がチラチラ見えて、目が疲れる場合があります。
ポリカーボネイトなどのように偏光フィルムとレンズ素材を熱溶着させる製法の偏光レンズでは、熱に強い染料系偏光フィルムを使用しますが(後述するヨード系は、熱に弱いため使用できない)、「赤ヌケ」は、この染料系偏光フィルムを使用したレンズにおいて発生します。
一方、CR-39やウレタン系素材(PolarMax6160)など接着や融着させる製法の偏光レンズには、ヨード系偏光フィルムを使用していますので「赤ヌケ」は、発生しません。
しかし、偏光レンズにとって過酷な条件下(例えば、当店が性能テストを行っているような水面の反射が極端に多く裸眼では目を開けていられないような場合)においては、「青ヌケ」が発生します。
このように、使用している偏光フィルムの性質によって「赤ヌケ」や「青ヌケ」が発生しますが、一般的に「赤ヌケ」の方が目の疲れを感じやすいために特に、問題視されることが多いようです。
 
歪みについては、以下の2つを考える必要があります。

レンズ素材自体の歪み・・・レンズ面全体が均一になっているかどうか。
一般的にメガネ屋さんで取り扱っているレンズは、まず、問題ないと思いますが、釣具屋さんや最近では衣料品店などで販売されているサングラスには、歪みが出ているものが多数見受けられます。
当然ですが、目に悪影響がありますので長時間の使用は、避けてください。
ポリカーボネイト製のレンズは、その製法上、内部応力による歪みが発生する場合があります。
偏光レンズに限らず、度数付ポリカーボネイト製レンズが日本で普及しないのは、この歪みが重要な問題だと捉えられているからです。
偏光性能に影響を及ぼす歪み・・・フレームにセッティングした際に発生する歪み。
未加工の(フレームにセッティングする前)偏光レンズには、全く歪みが無くても枠入れ加工後(フレームにセッティング)にレンズにテンションが掛かることによって多少の差はありますが、必ず、歪みが発生します。
その歪みが、レンズ中央部にまで及んでいる場合には、偏光度が低下する場合があります。(ポリカーボネイト製偏光レンズでは、ほとんど偏光度に影響が出ません)
レンズの外周すべてにフレームがある場合には、極力、歪みを除去するためにレンズを拭くとガタつく程度の緩めのセッティングになる場合があります。
レンズの回りにフレームがある場合、歪みを「ゼロ」にすることは、物理的に不可能です。
歪み「ゼロ」を実現するためには、レンズの外周すべてで、テンションを「ゼロ」にしなくてはいけません。
その状態でレンズを固定することは出来ませんので「歪みゼロ」は、妄想に過ぎません。(と、言い切ってしまいました)
また、一般のメガネやサングラスの場合、歪み計でチェックすると、かなりの歪みを確認できますが目に対する悪影響等は、ほとんど、ありません。
偏光レンズの場合には、比較的容易に歪みのチェックが出来るためにそのことだけを気にする場合がありますが(私どもを含めて)偏光度に影響を及ぼすような極端な歪みは、論外として、神経質になりすぎる必要はないと思います。
歪みがあるセッティング
歪みがほとんどないセッティング
この例では、目に対する悪影響はほとんどないと考えられるが歪みの影響がほぼ、レンズ中央まで及んでいるため偏光度は多少落ちていると考えられる。
この例では、レンズ周辺部にわずかに歪みが見受けられるがレンズ全面がほぼ均一であるため、偏光度には、全く影響が出ていないと考えられる。
当店でお作りする偏光サングラスは、目に対する悪影響はもちろん、偏光度に影響を及ぼさない状態をチェックした上でお届けしていますので、ご安心下さい。

それでも、わずかな歪みでも気になるという場合には、ガラス製の偏光レンズを選択すると、いう方法もあります。
 
偏光サングラスを使用していますと思わぬ見え方をする場合があります。
対向車のフロントガラスが縞模様に見えたり、前走車のリアガラスが斑点状に見えたり・・・
これは、偏光レンズ特有の見え方です。いずれも、強化されたガラスの痕跡が見えているのです。
最近の自動車は、フロントガラスに「強化ガラス」ではなく、「合わせガラス」を使用することが定められていますのでほとんどこのような現象が起こらなくなりましたが、リアガラスは、強化ガラスを使用している車種も多いようです。
風冷強化ガラスが主に用いられていた時代には、このような偏光レンズの見え方が敬遠されてあまり、普及しなかった、といったこともありました。
自動車のリアウインドウに限らず、ビルなども強化ガラスを用いられていることが多いのでそんなことをご確認いただきながらウインドウショッピングなんて・・・
これは、あまり、楽しくないかもです。

また、カーナビなどのディスプレー部に光沢を高めるパネルが取り付けられている場合には、画面の一部が虹色に光って見える場合があります。

このように、特定のシーンでは、思わぬ見え方をすることがありますが、そのことと、例えば、対向車のフロントガラスに反射した光や、フロントガラスへの映り込みを防いで快適な視界が得ることが出来る事、そのどちらが重要なのかをお考えいただければ、自ずと答えは、出てくると思います。
偏光サングラスを使い始めた当初は、思わぬ見え方が気になる場合があるかも知れませんが、これこそが偏光レンズの特徴なのだとご理解いただいて使い続けていれば、次第に慣れてきて、ほとんど気にならなくなります。
 
先日、そんなお電話がありました。
ひょっとして、不良品?あるいは、誇大広告?
お客様には、そんな思いもあったのでしょうが、良くお話しをお聞きしてみると…
池の水が濁っているそうです。
偏光レンズは、水面の乱反射を取り除いてくれますが、水の濁りまでをも取り除く魔法のレンズではありません。
当社が写真撮りを透明度の高い渓流で行っているのは、その効果がより分かりやすいためです。
 
偏光レンズ・・・偏光フィルムにより、眩しさだけでなく、乱反射を取り除いた快適な視界を提供します。
調光レンズ・・・光の量(正しくは、紫外線の量)に応じてレンズの濃度(カラー)が変化します。

最近でこそ、少なくなりましたが、以前は、偏光レンズを色の変わるレンズだと思っている方が相当数いらっしゃいました。
これは、ある大手のメガネ屋さんが、色の変わるレンズ(調光レンズ)を「変光レンズ」とネーミングして販売した名残りではないか、と、思っています。
また、言葉にすれば、偏光も変光も同じ「へんこう」であるところから、このような誤った認識を持たれる方がいらっしゃるのではないかと思います。
 
この他にも、ご質問等がございましたらお気軽にご連絡下さいませ。メールでのお問い合わせは、コチラから、お願いいたします。