名作を味わう|柳宗理 Yグラス

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「Yグラス」は日本を代表するインダストリアルデザイナー柳宗理が1966年に設計したグラス。 生産期間がかなり短く市場に定着することはなかったため、隠れた名作といわれています。 メディアには多数紹介されながらも、長らく幻とされていたYグラス。 しかし、半世紀の時を経てついに日常的に使えるグラスとして復刻しました。 月日が経っても色あせない、「用の美」を感じるYグラスの魅力をご紹介します。








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柳宗理(1915-2011)は、日本のプロダクトデザインの第一人者であり、日本を代表する 工業デザイナー。
民藝運動の創始者として活躍した柳宗悦を父に持つ。宗悦が提唱した「用の美」つまりは「使いやすく、美しい」という思想を受け継ぎ、シンプルな美しさと機能性を備えたデザインを追求。使い手の視点に立ち、手で模型を作りながら考えるデザイン手法を一貫して続けました。
戦後まもなく工業デザインの研究に着手し、調理器具から1964年東京五輪の聖火台、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に永久展示品として収蔵されている「バタフライスツール」、高速道路の防音壁まで、さまざまなジャンルで傑作を生みだしました。






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1966年に柳宗理がデザインした「Yグラス」が、発表から半世紀以上の時を経て復刻されました。
シンプルなのに温かみのあるフォルムとソーダガラスの質感が魅力の名作です。
Yグラスは高温で溶かしたガラスを金型でプレスして成型する、プレスガラス製法によって作られます。 このプレスガラスの技術を持つ工場が激減してしまったため、Yグラスは今まで商品化されることなく幻のグラスとされていました。 しかし、創業120年の老舗ガラスメーカー「廣田硝子」が、「歴史的にも意義深いもの」として、その高い技術力で復刻。暮らしを豊かにする美しい日用品が誕生しました。






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円柱の直線的なフォルムに雫のような丸い粒が1列に並び、シンプルながらも目を引くデザイン。
ひとつひとつの粒に光が反射して、様々な表情を見せてくれます。この粒はデザインの特徴になっているだけでなく、滑り止めの役割もはたしています。
さらに、どしっとした重さがあることで 置いたときに安定し、手で倒してしまう心配もありません。
クリア、ブルー、アンバー。どのカラーもどこか懐かしさを感じさせるレトロな印象。当時の色になるべく近いものが選ばれ、光を感じる美しい色合いが再現されています。
手に取ったときの心地よさ、そしてその優美な佇まい。まさに「用の美」を感じるグラスツールに仕上がっています。






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Yグラスは高さの異なるSとLの2サイズ展開。僅か2cmほどの違いでその雰囲気は大きく変化します。 高さ7cmほどのSサイズは、どこか可愛らしさを感じるロックグラスサイズ。お子さまにもちょうど良い小ぶりな設計です。 クラッシュアイスを入れたウイスキーや焼酎を注いでおつかれさまのひと時に、またヨーグルトやアイスを盛付けてデザートカップとしてもお勧めです。




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すらっと背の高いLサイズは、親しみやすさのなかにもシャープで洗練された雰囲気を感じさせます。
アイスコーヒーやサイダー、冷茶やビールなどどんな飲み物を注いでも様になり、毎日の食卓ではもちろん、おもてなしの場面でも活躍してくれます。
暮らしを豊かにする美しい日用品を追求し続けた柳宗理。使い手の視点にたってデザインされたYグラスは、私たちの暮らしに永く寄り添ってくれます。「用の美」を体現した、柳宗理の幻の名作を味わってみませんか。



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