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お米の栄養学ー知識編ー

朝ごはんのすすめ

最近では朝ごはんを抜く人が増えています。一日三食が大切とはいえ、朝忙しかったりするとご飯の時間が削られてしまいがちです。
ですが、そこはやはり充実した一日を送るために改めて朝ごはんを見直してみましょう。

寝てる間に空になったエネルギー補給

朝ごはんには、空腹を満たすだけではない大切な役割があります。睡眠時は1日の中で最も体温が低く、心拍数も少なく、血液の流れもゆっくりになります。
しかし、睡眠中にも筋肉や肝臓の中に貯めておいたエネルギーを消費しているので、朝には空になりエネルギーの補給が必要になります。

朝ごはんがしっかり目を覚ます

炭水化物は食べた後すぐに消化されてブドウ糖になり、血液に入って全身に行き渡り、脳や筋肉などあらゆる臓器の活動エネルギーになります。
この消化の間に血糖値が上がり、体温が上昇するので、本当の意味で体が起きた状態になるのです。

成長ホルモンの分泌を促進

肌細胞の修復や脂肪の分解・代謝は、睡眠中に分泌される成長ホルモンが行います。朝食に炭水化物や大豆製品などをしっかり摂る事で、夜になると合成された物質が成長ホルモンの分泌を促進すると言われています。
つまり、朝ごはんを食べる事が美容に効果的なのです。

朝ごはんにはご飯がおすすめ

朝ごはんを食べる良さがわかったら次は「何を食べるか」です。
ご飯には朝食のメニューとして優れている点がたくさんあります。

和食中心で健康的な朝ごはん

まずは下の朝食の例を見比べてください。

和食が中心のメニューは三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)のバランスがよくヘルシーですが、洋食が中心のメニューは脂質を摂り過ぎる傾向があります。
ハムやベーコンにも脂質が含まれ、さらにトーストにバターやジャムを塗ると脂質がオーバーしてしまいます。またパン自体にもバターが使われているので気をつけましょう。

ご飯はパンや麺類に比べて低カロリーで腹持ちがよく、食物繊維も摂れてダイエットにも最適。さらに糖質の代謝に必要なビタミンを多く含む納豆やお味噌汁との相性もよく、栄養バランスが取りやすい食事になります。

また、和食を中心とした食事を心がける事で、生活習慣病の予防に繋がります。生活習慣病の大きな要因は油のとり過ぎです。つまり、油の少ない和食が適しているといえます。

ただし和食中心メニューの場合、味噌汁や焼き魚の塩分量には注意してください。

洋食が中心のメニューが悪いという訳ではありません。しかし、日本人が古来から伝統的に食べてきた和食は日本人の生活スタイルに合っていると言えます。
和食メニューと洋食メニュー、どちらもバランスよく食べて豊かな食生活を送りましょう。

ご飯が持つ優れた美容効果とは?

白米やご飯は、栄養素として摂る以外にも美容に効果的な付き合い方ができる食品です。その一例をご紹介します。

「米ぬか袋」で体を洗う

玄米を精米した際に取り除かれる米ぬかは、日常生活の中で頻繁に利用されてきました。
さらし布で作った袋に米ぬかを詰めた米ぬか袋で体を洗うと、肌に付いた汚れを落とすだけでなく、ビタミンがシミ予防の効果を発揮します。
袋から汁がでなくなるまで繰り返し使える、優れた一品です。

「とぎ汁」で洗顔・顔パック

お米のとぎ汁には肌の老化現象を起こす活性酸素を抑えるビタミンCやビタミンE、健康な皮膚・粘膜を作るビタミンB1が多く含まれます。また、肌の保湿やシワを軽減する機能を持つセラミドなど、美容におすすめの成分も含まれています。
このとぎ汁を洗顔やパックに使う事で肌を綺麗に保てるのです。