お年賀コラム:お年賀・お正月準備
お正月はただ家族でゆっくり過ごすだけでなく、年神様をお迎えして、その一年の健康と幸せを願う大切な行事です。忙しい年末ですから、お正月の準備なんて手が回らない…という方も多いでしょう。そんなときはこの日程表で、年末の段取りのポイントを押さえておきましょう。お父さん任せ、お母さん任せにならないように家族で協力して、少しずつやってみましょう。家族みんなで協力して迎えるお正月は絆を深め、きっと楽しい思い出もたくさんできるはず。2019年もご家族そろって、すがすがしく新年を迎えられることを願っております。


▼準備のポイント:12月8日

事始め
事始めとは、針供養など、1年間お世話になった道具に感謝し、正月準備を始める時です。古来から、12月8日と2月8日を「事八日」といい、様々な行事が行われてきました。「事八日」というのは、この日が事を始めたり、また納めたりする大切な日だからです。 事八日には、針供養をしたり、お事汁を食べたりする風習があります。
今なら、新しい手帳やカレンダーを用意するのも、気持ちが切り替わってよいですね。


▼準備のポイント:12月13日

大掃除に取り掛かりましょう
「煤払い」はお正月に年神様を迎えるために普段は手の届かないような天井の煤、床下のごみまで取り払って、1年間でついた家の中の汚れをすっかり清める行事です。元々は江戸城で12月13日に行っていたのが由来です。煤払いは単なる大掃除というだけでなく、年間の厄を取りはらう重要な行事でした。最近では大晦日近くにする方が多いとは思いますが、大掃除は12月中旬から計画的にとりかかるのが賢いやり方。天気の良い日にてきぱきと片付けてしまいましょう。お部屋や車の中など、隅々まで汚れを取り払うと、年神様がたくさんのご利益をもってきてくれるそうですよ。


▼準備のポイント:12月15日

年賀状の準備を始めましょう
年賀状では、賀詞(謹賀新年など)を最初に書いて、その後に新年の挨拶やお礼などを添え書き、最後に年号を書きます。必要なこの三つは書き忘れのないようにしましょう。
実は、上司など目上の人に対して、「寿」「福」「賀正」「迎春」など2文字以下の賀詞は失礼とされています。なぜなら、漢字一文字の「寿」「賀」は「おめでたいことです」と言っているだけになってしまうからです。 また、漢字二文字の場合も「賀正=正月を祝います」「迎春=新春を迎えました」と言っているだけになってしまいます。
それに対して、漢字四文字の賀詞の場合は、「謹賀新年=謹んで新年をお祝いします」「恭賀新年=恭しく新年をお祝いします」といった、相手への敬意と丁寧な気持ちを表す語が入ることで、敬語の挨拶となっています。
このように、漢字一文字や二文字のものは、送り先に対する敬意や丁寧さに欠けてしまうため、上司など目上の方には使わないほうがよいとされています。「謹賀新年」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」「あけましておめでとうございます」などの賀詞を送って、丁寧なあいさつ文を心がけましょう。
あけおめメール・LINEも良いですが、元旦に年賀状が届くとやはり気持ちの良いものですよね。郵便事情を考えると、12月15日~25日ごろまでに投函することが望ましいです。


▼準備のポイント:12月22日

季節の節目 冬至
12月も下旬に差し掛かり、寒さが一気に増す頃、暦の上での季節の節目となる「冬至」があります。暦の上でちょうど冬の真ん中に位置し、一年間のうちで一番昼が短く夜が長い日です。
一年で最も日の出ている時間が短い日ということは、翌日からは長くなるということでもあり、この日を境に再び力がよみがえってくることから「一陽来復」と言って、冬至を境に運気が上昇するとも言われています。


冬至とかぼちゃ
冬至には「ん」がつく食べ物を食べると運が呼び込めると言われています。にんじん、だいこん、うどんなど「ん」がつくものを食べることを「運盛り」と言って縁起を担いでいたそうです。
もりとん縁起担ぎとしてだけではなく、栄養を付けて寒い冬を乗り切るという意味もあります。
冬至で食べるものとして有名なのは「かぼちゃ」かと思いますが、こちらも「運盛り」として食べられていたものです。でも「ん」がつかないな?と思われる方も多いのではないでしょうか?
かぼちゃは別名「なんきん」といい、「ん」がつくものです。さらに陰から陽へ向かうことも意味しているため、縁起も良いとされていました。
冬至とゆず湯
なぜ冬至と言えばゆず湯なのでしょうか?一説には「運を呼び込む前に身体を清めるため」という説があります。
昔から強い匂いのもとには邪気が起こらないと言われており、冬が旬のゆずは香りが強く、身を清めるのに最適だったと言えるでしょう。
寿命が長く病気に強い柚子の木に倣って、ゆず湯に入り無病息災を祈る風習になったとも言われています。
また、冬至=湯治、ゆず=「融通が利く」といった語呂合わせで「融通がきくように」という説もあるようです。
冬至は一番冬の寒さが厳しい時期ですので、かぼちゃを食べてゆず湯に入るのは先人たちが考えた知恵だったのかもしれません。
先人たちの冬の乗り切り方を取り入れて、元気に年始を迎えたいですね。


▼準備のポイント:12月26日

歳の市
歳の市とは、一年の暮れに、新年のお飾りや、その他の必要品を売る市のこと。本来の歳の市とは正月関連のものが並ぶ、寺社で開かれるその年最後の縁日のこと。浅草寺で行われる羽子板市などが有名です。
クリスマスが終わると街は一気にお正月ムードになります。 雰囲気に流されていらないものまで買いがちですが、買うものリストを作り過不足なくお買い物しましょう。門松や鏡餅など、直前に慌てて買っても在庫がないこともありますので、早めに用意しておくと安心です。おせちの材料や新鮮な魚介、親族皆で集まっていただくお茶菓子など、お正月にふさわしいごちそうを選びましょう。


▼準備のポイント:12月28日

おせちの準備に取り掛かりましょう
重箱に華やかに飾り、保存がきくお正月の料理、おせち。これは、「神様をお迎えしたばかりの新年に、台所を騒がせてはならない」という考えによるものだそうです。普段忙しい女性が正月の三が日には休めるように、とも言われます。昔は「年迎えの膳」として大晦日に食べるものでしたが、現在では元日以降に食べるのがほとんど普通です。
おせちには、縁起や栄養、保存性などを考えた知恵と工夫が詰まっています。最近では、手軽なおせちセットもあり、手作りしたおせちと組み合わせて便利に使えます。また、おせちを手作りしない場合でも、蒲鉾や野菜の飾り切りをマスターしておせちに添えればお正月の食卓がグンと華やかになります。


祝箸を用意しましょう おせち料理をふだんの箸でいただくのは、実はNGなんです。
厄を払うといわれている柳でできた「祝箸」を用意してみましょう。家長が大晦日に家族の名前をそれぞれの箸袋に書き、箸を入れて神棚に供えておくのが昔からの習わしですが、現代では神棚のない家も多いかと思いますので、箸袋に名前を書くことからやってみてもいいですね。


▼準備のポイント:12月30日

お正月飾りを飾りましょう
お正月飾りは松の内と呼ばれる12月13日以降、遅くとも30日までに飾りましょう。また、12月31日になってから飾り始めるのは、「一夜飾り」と呼ばれ避けられています。29日も縁起が悪いとされているので控えたほうが良いでしょう。28日は末広がりで縁起が良い日です。
お正月飾りをゴミに出すのはNGです。寺社で行われる「どんど焼き」などで焼いてもらいましょう。この煙で年神様が天上へお帰りになります。


▼準備のポイント:12月31日

なぜ年越しそばを食べるの?
12月31日の大みそかに縁起を担いで食べる年越しそばは、歳末の日本の風物詩になっています。細く長い姿から、長寿を祈る。また、金粉を集めるのにそば粉を使ったので金運上昇、他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味や苦労と縁を切るなど、様々な願いが込められています。

除夜の鐘
一般的に、除夜の鐘は多くの寺で108回撞かれます。この「108」という数の由来については、いくつかの説がありますが、一般には煩悩説が有名です。ちなみに107回は旧年のうちに、残りの1回は新年に打ちます。




お正月はただ家族でゆっくり過ごすだけでなく、年神様をお迎えして、その一年の健康と幸せを願う大切な行事です。忙しい年末ですから、お正月の準備なんて手が回らない…という方も多いでしょう。そんなときはこの日程表で、年末の段取りのポイントを押さえておきましょう。お父さん任せ、お母さん任せにならないように家族で協力して、少しずつやってみましょう。家族みんなで協力して迎えるお正月は絆を深め、きっと楽しい思い出もたくさんできるはず。2019年もご家族そろって、すがすがしく新年を迎えられることを願っております。
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