デザインコンクリートとは
デザインコンクリートとは、テーマパークや動物園等でみられるような石積みや洞窟、巨大樹木やレンガなどを造るのに使われている特殊モルタル材料を使った施工技術です。
通常のモルタルと違い、 カービング(彫刻)によってモルタルを造形する事ができ、 石・岩・木・レンガなど「実物するモノ」「想像するモノ」を造れるのがモルタル造形なのです。
あこがれの古いヨーロッパの雰囲気や絵本や映画にでてくるようなおとぎの国の空間を、あなたのお家の壁や塀にも造ることができるようになります。
デザインコンクリート(モルタル造形)の技術はテーマパーク創設時にアメリカよりもたらされ、日本でも映画セットや店舗などで多くの人を魅了する特殊技術として確立されてきました。
夢のような空間をつくり上げるモルタル造形ですが、現実的には施工費用が高く、なかなか一般住宅などでは使用できませんでした。
そこで、デザインコンクリートの「プロ施工チーム」の一員として”夢の空間作り”をお手伝いさせていただいております私たちは、このような特殊技術・材料をもっと多くの方に、住宅やお庭などの小さな面積でも楽しんでいただけるよう、「DIYの新素材」としてデザインコンクリートの一般販売を開始させていただきました。
デザインコンクリートの面白さは何といっても「時間を楽しむ」ことができることです。
「時間」というのはモルタル造形の施工中の楽しさです。まったく何も無いところ・ありえない場所にレンガや石を造形でき、自分の思うまま楽しむ事ができます。
「もう一つの時間」は、本来なら何百年も経過しないと醸し出せないような石や木の風合いを、モルタル造形の技術によって再現して楽しむ事ができます。
大橋塗料では、 モルタル造形発祥の国であるアメリカより直輸入された特殊モルタル材料を使い、モルタル造形を使ったアンティークな空間をより多くの人に楽しんでいただけるよう、施工方法から材料の販売まで詳しくご紹介させていただきます。
現在、静岡・金沢・大阪などで「デザインコンクリートのDIYセミナー」や「工務店様・店舗関係者様・左官屋様など業者様向け講習会」などを随時開催しています。
詳しいイベント情報はコチラ
デザインコンクリートで造れる仕上げ
岩の作り方はコチラ |
レンガの作り方はコチラ |
木の作り方はコチラ |
|
デザインコンクリートには、大きく分けて2種類の施工方法があります。
【1】カービングによる造形方法
【2】スタンプを使ったスタンプ工法
以下、この2種類の施工方法をご紹介します。
モルタルを塗る前に必ずシーラー処理をします。
NSハイフレックスは透明の濃縮シーラーなので、水で3倍に薄めて使用します。
ローラーや刷毛を使い、下地にしっかり塗っていきます。
シーラーの乾燥時間は夏場であれば1時間ほど、冬場の場合は2時間ほどです。
|
|
|
|
NSハイフレックス |
ローラー |
ローラーバケットセット |
ひよこ |
使用する材料は「カンテラ」という特殊プレミックスモルタルです。
粉末の状態で水と混ぜるだけですぐに使用できます。
通常のモルタルより軽く、カービング(彫刻)の時に簡単に彫る事ができます。
また、繋ぎにファイバーが多く含まれているので、クラックしにくく強度があります。
空きバケツに水を6〜7L先に入れ、カンテラを入れながら攪拌していきます。
ダマにならないように少しづつ入れながら、5分ほど攪拌します。
5分ほど煉り置きしてから、再度攪拌して使用すると塗りやすくなります。
夏場は材料の硬化が非常に早くなるため、水を若干多めに入れ
材料が直接日に当らないように、日陰に置くなど涼しい場所に
置くようにして下さい。また、一度硬化して硬くなってしまった材料を、
再び水を入れて再度煉って使用するのは極力控えてください。
|
|
|
|
|
カンテラ |
リョービ電動攪拌機パワーミキサー PM−851
|
|
カンテラの攪拌が終わったら、コテを使って壁に塗りつけていきます。
カンテラは最大で10cmまで厚塗りできますが、一度に厚塗りできるのは2.5cmです。
材料をうまく乗せることが出来ない場合には、1cm厚ずつ塗り重ねて塗って下さい。
塗り重ねをする場合には、必ず1度目が乾燥しないうちに塗り重ねるようにして下さい。
カンテラ 15kg/袋 → 塗り厚1cmで2u塗る事ができます。
カンテラ 15kg/袋 → 塗り厚2cmで1u塗る事ができます。
塗り厚は仕上げたいモノにより変ります。
石積みのオフセット感を出したい場合には、2〜5cm程の塗り厚があると、
よりリアルで重厚感のある石や岩を造ることが出来ます。
スタンプを使って石や木目を作る場合には、スタンプの凹凸分の厚みがあれば
1〜2cmの塗り厚でも十分に模様を付けることができます。
またスタンプをする際には、表面が硬くなってしまっているとスタンプを押すことができませんので、
塗り付けを素早く行って、すぐにスタンプの工程に入るようにしてください。
|
|
|
|
|
ニューアローライン |
プラスチック コテ板L |
|
カンテラが少し乾いてきたら、カービング(彫刻)に入っていきます。
カンテラが柔らかいうちは細かい彫刻はできませんので、カービングツール角を使って岩の割付けイメージを造りながら、造形用ブラシ大で岩の模様を造っていきます。
事前に図のような岩の写真やヨーロッパの町並みの写真、テーマパークで見た洞窟や石積み写真等を元に、造りたい石積みをイメージをしておく事が大切です。
カンテラが乾いてくると、さくさくカービングできるようになります。岩の尖った感じも出しやすくなりますので、目地を大きくしたり細かい模様を付けていきます。
隣接する岩同士をオフセットすることで、奥行きが出て迫力ある石積みになります。
カービングの方法や順序に決まりはありませんが、カービングが出来なくなる
時間までの間(塗り付けてから約24時間後)で、カンテラが硬くなっていくにつれ、より細かいカービングができるようになります。
■カンテラが柔らかいうち
造形用ブラシで岩の肌を付けたり、カービングツールで大きな削りができます。また、岩の割付をしたり、レンガの目地を作ったりと、全体的にな形の形成を行います。
細かい削りや目地を深くする作業は、カンテラが柔らかいうちは不向きですので、少し硬くなってからにしましょう。
■カンテラが硬くなってきたら
塗り付けから2時間以上経過(夏場は早くなります)すると、表面が硬くなり
カービングによる細かい表現が可能となります。また、表面が硬いときに造形用ブラシで叩いていくと、細かい巣穴を表現することができます。
■カンテラが完全硬化する直前
塗り付けから12時間以上(夏場:約12時間、冬場:約24時間)経過するとカンテラは非常に硬くなり、カービングも大きく削る事はできなくなりますが、
一方でエッジの効いた非常に細かい造形をすることができます。
この完全硬化する直前でなければ出来ないカービング技術もあります。
カービングはカンテラの表面や内側の硬さの状態によって、同じように削ったりブラシ叩きをした場合でも、まったく別の表情になります。その特性を掴むまでにプロの職人さんでも非常に長い時間を要しますが、上記でご紹介したように、「材料の硬さによって出来る事」を知っていただくことによって、DIYで施工する場合でも、よりリアルな造形をしていただくことができます。
|
|
|
|
カービングツール角 |
カービングシルバーエッジ |
造形用ブラシ大 |
造形用ブラシ中 |
カンテラが完全に乾いてから(夏場24時間、冬場48時間)、造形した岩などに付いている削りカスを刷毛やブローで飛ばして掃除をします。
掃除が終わったら、Step-1で使用した3倍に薄めたNSハイフレックスを、刷毛やローラーで塗っていきます。
シーラーが乾いたら、エイジングアートカラーで着色をしていきます。
エイジングアートカラーは某テーマパークでも使用されている、耐久性が高く透明性・乾燥速度が早いエイジング専用塗料です。
塗装の順序は仕上げたい風合いによっていろいろ異なります。
基本は、ベース色(白、ベージュ、淡彩色)を一回塗ってから、多目の水で薄めた色を塗ってウエスで拭き取る形で2〜3色塗り重ねると、岩の表情が豊かになります。
初心者の方には、刷毛で色を塗り付けて、水で絞った海綿パッドで色を付けた箇所を叩いてムラをつくるやり方がお薦めです。
最後にハイライトやシャドウを入れるなどして色の深みをだします。
(海綿パッドを使ったり、ハイライトやシャドウといった塗装方法はお化粧の用語でもあり、エイジング塗装に少し通じる所があるかも知れません)
|
|
|
|
エイジングアートカラー |
ひよこ |
海綿パッド |
ウェス |
これで擬岩の完成です。
少し大きめの尖った石積みをイメージして造られています。
モルタル造形は塗装の部分は難しいですが、極端に言うと「カンテラ」と「コテ」があれば塗り付けもカービングもでき、岩でもレンガでも何でも造れてしまうのです。
一見簡単な材料ではありますがカービングによって生み出される「時の刻み」を演出するのが一番難しく、楽しく、カッコイイ部分でもあります。
こんな遊び心満載のデザインコンクリートでお家づくりを楽しんでみませんか?
リリーサーを霧吹きに入れ、スタンプと塗り付けをしたカンテラに吹き付けます。
リリーサーの量が少ないとカンテラがスタンプにくっ付いてきますので、多めに塗布してください。
リリーサーの塗布が終わったら、スタンプを押していきます。
スタンプがずれないように真ん中をしっかり押さえ、全体を押していきます。
あとはゆっくりスタンプを剥がしていけば、模様が壁についています。
木スタンプの場合は、木目を意識してスタンプを押してください。
ところどころに節スタンプを押すと、よりリアルな仕上がりになります。
しっかりスタンプが押せていない部分があっても、それが逆にリアルに見える場合もありますので、全体を見ながらスタンプをして下さい。
|
|
|
|
リリーサー |
木スタンプ |
節スタンプ |
木スタンプローラー |
スタンプをした後に目地を切っていきます。
好きな幅・大きさにできるのがデザインコンクリートの魅力です。
今回は足場板を意識して大きめに目地を作っていきます。
ナイフエッジローラーがあると、深い目地を作り易くなります。
スタンプの後にカービングも出来ますが、多くのスタンプがカービング無しでも仕上げがります。
木目を古く見せたい場合は、カービングで削って表情を出しましょう。
|
|
|
|
|
カービングツール角 |
ナイフエッジローラー |
|
カンテラが完全に乾いてから(夏場24時間、冬場48時間)、造形した岩などに付いている削りカスを刷毛やブローで飛ばして掃除をします。
掃除をしたら、Step1で使用した3倍に薄めたNSハイフレックスを刷毛やローラーで塗っていきます。
シーラーが乾いてから、エイジングアートカラーで着色をしていきます。
エイジングアートカラーは、某テーマパークでも使用されている耐久性が高く透明性・乾燥速度が早いエイジング専用塗料です。
塗装の順序は、仕上げたい風合いによっていろいろ異なります。
基本は、ベース色(白、ベージュ、淡彩色)を一回塗ってから、多めの水で薄めた色を塗ってはウエスで拭き取る形で、2〜3色塗り重ねると表情が豊かになります。
初心者の方には、刷毛で色を塗り付けて、水で絞った海綿パッドで色を付けた箇所を叩いてムラを造るやり方がお薦めです。
最後に、ハイライトやシャドウを入れるなどして色の深みを出します。
(海綿パッドを使ったりハイライトやシャドウといった塗装方法はお化粧の用語でもあり、エイジング塗装に少し通じる所があるかも知れません)
|
|
|
|
エイジングアートカラー |
ひよこ |
塗装刷毛356 |
ウェス |
これで擬木の完成です。
今回は古くなった足場板をイメージし、木目をカービングして、着色はベージュ⇒茶色⇒グレーの順に塗ることで、シルバーグレーになった木の表情を出しています。
スタンプを使う事によって、カービングの時間を大幅に短縮する事ができるのがスタンプの魅力です。
デザインコンクリートではこの他にも、樹木を造ったり、レンガや様々な石積みなどを表現する事ができます。
こちらの「デザインコンクリート施工特集」では、その施工方法をご紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
大橋塗料ではデザインコンクリートの販売だけでなく、全国対応の材工一式工事も承っております。
某テーマパーク創設時に活躍されていた職人様も何名か参加されている「施工ネットワーク」のメンバーと共に、アンティークな空間を造り上げます。
住宅や店舗の内外壁や外講の塀など、デザインコンクリートは様々なシーンでお客様に夢のある空間を提供する事ができます。小さい面積からでも施工できますので、まずはお問い合わせ下さい。
【1】お問い合わせ
メール・お電話・FAXにてお問い合わせ下さい。
遠方のお客様は、メールのやり取りでお見積り〜プランニングまでさせていただきます。
お問い合わせいただく際は、お名前・ご住所を明記の上、下記の項目も分かる範囲でお知らせ下さい。
◎現在の施工箇所の写真
◎図面
◎施工イメージの写真
◎施工面積
【2】お見積り
お客様のご希望を十分にお伺いした上で、完成イメージのラフデザイン画と御見積書をご提示させていただきます。
施工デザイン・見積内容・施行工期などをご確認ください。
【3】ご契約
ご納得いただけましたら、直接お伺いして現場の現状確認を踏まえた最終的な打ち合せをさせていただきます。
(当社近隣の場合等、事前に現地調査させていただく場合もございます。)
打ち合わせ後、お支払総額の半分をお振込みいただき、本契約とさせていただきます。
【4】施行
原則として、事前打ち合せにて決定した工期で施行致しますが、天候等でにより変更が生じる場合もございます。
工事中、ご要望・変更が発生した場合には、その都度段取りさせていただきながら、可能な限りお客様のご要望に沿える形で進めさせていただきます。
【5】完成・お引渡し
工事完了しましたらご確認いただき、問題がなければお支払総額の残金をお支払いただき、お引渡しとなります。
採掘〜仕上げまでを含んだ工事価格。
※残土処理費用別途。
正面のみの仕上げ価格。
※裏面は塗り壁仕上げ。
施工可能な高さ
900mm〜最大1500mmまで
基本対応エリア出張費を含む。
<基本出張対応エリア>
北は群馬〜南は兵庫まで
※基本対応エリア以外の場合は別途御見積
デザインコンクリート ショールームのご案内
大橋塗料株式会社 sena base
〒420-0075 静岡市葵区東瀬名町17-60-2
[TEL] 054-254-4631 [FAX] 054-254-2902
info@ohhashi.net
【担当】住宅事業部 大橋
ショールームにスタッフは常駐しておりません。
恐れ入りますが、お越しの際は事前にお電話いただきますようお願い致します
株式会社カントリーベース
〒920-0025 石川県金沢市駅西本町4丁目1-17
[TEL] 076-232-7710 [FAX] 076-232-7771
info@country‐base.com
【担当】樋口
研修会・イベント等 随時開催中!
「これからデザインコンクリートを取り入れたい」
「モルタル造形の技術を習得したい」
そんな業者様や職人様はもちろんのこと、一般の方でも参加できるようなイベントや研修会を数多く開催しています。
また、デザインコンクリートは、全国の職人様からなる「施工ネットワーク」
で日本全国での施工に対応しています。
モルタル造形の技術を取得して活躍されたい方、同業者同士の交流を深めるなどして仲間を増やしたい職人様を、私たちは常に募集しています。
ご興味のある方は、ぜひご参加下さい!
デザインコンクリートのイベント情報はコチラ
デザインコンクリートへのお問い合わせはコチラ
◇デザインコンクリート講習会 開催日:2013年7月2日(火)〜3日(水)AM9:00〜◇
工務店様、左官職人様などを対象としたデザインコンクリートの講習会を開催致します。
当日はモニュメントの製作・デザインコンクリートを活かした家作りの提案などが行われます。実際に参加者の方に作っていただくモニュメントはお持ち帰りいただけますので今後の営業ツールとしてご活用いただけます。講師として某テーマパーク創設時に活躍された吉野氏に来ていただき、デザインコンクリートの可能性や住宅・店舗などへの取り入れ方など講義していただきます。
お気軽にご参加くださいますようお待ち申し上げます。
【 会場 】: 八幡工業様 敷地内(東京都葛飾区南水元1丁目4−14)
【 定員 】: 15名
【 参加費 】: 10,000円(懇親会に参加いただける方は別途5,000円)
【 申し込み 】: こちらの申込書からお願いします
◇デザインコンクリート講習会 開催日:2013年8月6日(火)〜7日(水)AM9:00〜◇
工務店様、左官職人様などを対象としたデザインコンクリートの講習会を開催致します。
当日はモニュメントの製作・デザインコンクリートを活かした家作りの提案などが行われます。実際に参加者の方に作っていただくモニュメントはお持ち帰りいただけますので今後の営業ツールとしてご活用できます。講師として某テーマパーク創設時に活躍された小川氏に来ていただき、デザインコンクリートの可能性や住宅・店舗などへの取り入れ方など講義していただきます。
お気軽にご参加くださいますようお待ち申し上げます。
【 会場 】: 大橋塗料senabese内(静岡県静岡市葵区東瀬名町17−60−2)
【 定員 】: 15名
【 参加費 】: 10,000円(懇親会に参加いただける方は別途5,000円)
【 申し込み 】: こちらの申込書からお願いします
◇デザインコンクリート講習会 開催日:2013年8月27日(火)〜28日(水)AM9:00〜◇
工務店様、左官職人様などを対象としたデザインコンクリートの講習会を開催致します。
当日はモニュメントの製作・デザインコンクリートを活かした家作りの提案などが行われます。実際に参加者の方に作っていただくモニュメントはお持ち帰りいただけますので今後の営業ツールとしてご活用いただけます。講師として某テーマパーク創設時に活躍された吉野氏に来ていただき、
デザインコンクリートの可能性や住宅・店舗などへの取り入れ方など講義していただきます。
お気軽にご参加くださいますようお待ち申し上げます。
【 会場 】: 八幡工業様 敷地内(東京都葛飾区南水元1丁目4−14)
【 定員 】: 15名
【 参加費 】: 10,000円(懇親会に参加いただける方は別途5,000円)
【 申し込み 】: こちらの申込書からお願いします
施工例
|