ろうけつ染を創めて、早いもので50年になります。日々、新しい発見があり勉強させて頂いてます。
伝統工芸である「ろうけつ染」は、ひび割れが特徴で染の美しさを存分に際立たせてくれます。
ひび割れ〜ひびく〜響き合うと申しまして、
お客様の心と職人である私の心が響きあった時、素晴らしい逸品が生まれるでしょう。どうぞ、お客様のこだわりをぶつけてください。
のれんの染め方はひとつではありません。
当工房では、ろうけつ染めをメインにお客様のニーズに合わせてさまざまな染め方をご用意しています。
デザインを元に、柄の部分に蝋を入れていきます。蝋を入れた後で手作業で柄に色をいれます。
生地を染料につけ、色だしと染めを行います。
沸騰させた熱湯でろうを落としていきます。
自然乾燥後、一枚づつ裁断し、ミシンと専用アイロンで仕立てを行います。
※ろうけつ染めとは?
筆先に溶かした蝋をつけ、柄を描いていきます。20以上の工程を経て、蝋を乾かしたときにできる独自のひび割れ模様が既成品にはない高級感を演出します。
ろうけつ染めは、布に蝋(ろう)をのせ、染め上げる技法です。
布にろうをのせることは、防染方と呼ばれる色の混ざりを防ぐ目的もあります。
友禅染めでは色糊を使用しますが、ろうけつ染めの場合は、ろうがひび割れを起こし、
染め上がりには味わい深い不規則な模様ができるのです。