プラチナとは

物性上の特徴

プラチナ合金について

プラチナは、展性、延性、粘り強さに優れた貴金属であり、ジュエリー素材として広く使用されています。しかし、純粋なプラチナ(PT1000)は強度面で軟らかすぎるため、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、銅等を含有させたプラチナ合金 (PT900、PT850)として使用します。一般的には、プラチナの純度が高くなるほど軟らかくなります。

PT850
プラチナの含有率が 85% 、残りの 15% がパラジウム・ルテニウム・イリジウム等などで合金している地金です。PT900に比べて強度があり、製鎖性も良いためチェーンの素材として使用されています。

PT900
プラチナの含有率が 90%・パラジウム 10% で構成されている地金です。枠(座台 ざだい)で使用されています。
PT900には、パラジウム10%の合金のほかに、
 ・プラチナ/パラジウム/ルテニウム合金 ※鋳造用の素材
 ・プラチナ/パラジウム/銅合金 ※リングや細工用の素材
などがあります。

プラチナ含入率刻印比重範囲硬さ(Hv)備考
Pt950950/100019.84~20.91約60~130※ビッカース硬さ(Vickers hardness = Hv)の値は、パラジウム・ルテニウム・イリジウム・銅等合金の種類と割合によって変わります
Pt900900/100018.61~20.19約80~150
Pt850850/100017.53~19.53約90~200

裏面の刻印でプラチナの純度は確認することができます。
なお、日本では「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定」(改訂 平成24年7月)に基づき、850、900、950に関し JIS で品位区分を定めています。

プラチナ取引の主要な市場

プラチナの取引が行われている市場は、
 ・NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)
 ・ロンドン市場
 ・チューリッヒ市場
 ・東京工業取引所
の4市場です。
このうち、プラチナの現物市場で最も重要なのがチューリッヒ市場です。先物市場は、ニューヨークや東京などで活発に行われており、東京工業取引所が最大の市場となっています。

プラチナは、金に比較すると産出量が少なく市場規模が小さいため、需給動向や投機的な動きに対し、価格が敏感に大きく反応する傾向にあります。
最大産出国は南アフリカ、次いでロシアになり、この2ケ国だけで、供給全体の8割を占めます。


ノムラジュエリー

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