ゴールドとは

物性上の特徴

カラット( Karat )
カラット(karat、記号: K、Kt)は、金の純度を24分率で示す単位です。語源は、ダイヤモンドの重量を表すカラット( = Carat )と同じです。純度を意味するときは、「K(= Karat )」、重さを意味するときは、「Ct(= Carat )」と覚えてください。
K24 は、金の純度が24/24=100%、K18は、金の純度が18/24=75%という意味です。日本では、24金や18金などと記されることもあります。

一般論として、金属を宝飾として使用するためには、強度、硬度、耐摩耗性など耐久性を保持しつつ、色合いも兼ね備えていなければなりません。純粋な K24 では色合い全く問題ないですが、耐久性に難があるため、そのままでは宝飾品の用に供することはできません。このため、銀、銅、パラジウム等の金属を加えた金合金(きんごうきん)として使用します。
金は、他の金属と混ざりやすい性質を持っていますので、合金にすることで耐久性を高められる宝飾品に適した金属なのです。混ぜる金属の事を割金( わりがね・わりきん )といいます。K18 では、残りの6/24=25%の部分が割金に相当します。


金合金

  割金 備考
パラジウム
グリーンゴールドK18 750 175~ ~75 - 青割り・青金
イエローゴールドK18, K18YG 750 150 100 - ロクヨン
125 125 - ゴーゴー
100 150 - シブロク
ホワイトゴールドK18WG 750 ~187.5 - 62.5~
ピンクゴールドK18PG 750 ~75 175~ 約20
レッドゴールドK18 750 ~75 175~ - 赤割り
K24 999.999999 - - -

K18イエローゴールド( K18, K18YG )

刻印は、K18 となります。
「 18金 」とは、通常はこの「 K18イエローゴールド 」のことを指します。金合金の中で最も一般的な金銀銅の3種合金です。金、銀、銅の混合比率によって、様々な色あい・性質の合金が作り出されます。


25%の割金部分にパラジウムなど別な金属を添加することで、ホワイトゴールド、ピンクゴールドといったカラーバリエーションも作り出すことができます。

K18ホワイトゴールド( K18WG )
K18ホワイト・ゴールド( K18WG )は、金(75%)に、銀とパラジウムを割金して作ります。そのままでは、少し黒っぽい色調になるので、プラチナ族のロジウムでメッキコーティングしています。元々は、高価なプラチナの代用品として考案された合金でしたが、近年は「ホワイトゴールド」というネーミングを得て、イエローゴールドと双璧をなす人気色になりました。

パラジウムをニッケルで代用した製品でホワイトゴールドと名乗っているものもあります。パラジウムを割金したホワイトゴールドと比較し安価に製造できます。ただし、ニッケルは、アレルギーを起こしやい金属です。アレルギー体質の方は、ホワイトゴールドをお求めの際は、成分にニッケルが使われていないかどうか、必ずご確認をお願いいたします。

近頃では、ロジウムのメッキコーティングをせずに、ホワイトゴールドの地の色そのまま出した「 グレーゴールド 」とか「 シャンパンゴールド 」という名称もよく使用されています。

K18ピンクゴールド( K18PG )
ピンクゴールドは、イエローゴールドよりも割金に銅を多め使用しています。銅の割合が増えている分だけ赤味が強くなります。これに、パラジウム等の白系金属を2%程度加えることで、ピンク色に見えるようになります。
ピンクゴールドは、K18金系金合金の中でも硬い部類に属する金属です。銅の含有率が上がるにつれ、衝撃に対して割れやすいという性質が強くなっていきます。ピンクゴールドを身に着けた際には、このことに十分留意してください。

K18グリーンゴールド( K18 )
銀が7割以上割金されたものです。「K18グリーンゴールド」では、金の75%に対して、銀が17.5%以上が配合されます。残りは銅です。色は、淡い感じのイエロー、K24と比較すると若干白みを帯びた金色という印象です。「青割り(あおわり)」や「青金(あおきん)」とも呼ばれます。他のK18合金に比べると流通量は少ないです。刻印は、K18 となります。

K18レッドゴールド( K18 )
銅が7割以上割金されたものです。「K18レッドゴールド」では、金の75%に対して、銅が17.5%以上配合されます。残りは銀です。「赤割り(あかわり)」と呼ばれる通り、かなり赤い色をしています。「 ローズゴールド 」と呼ばれることもあります。当社では、ここ最近は扱ったことがありません。刻印は、K18 となります。

金の市場

金の取り引きは、為替市場と同じように時差を追って東京、香港、チューリッヒ、ロンドン、ニューヨークと地球をぐるりと巡るように常時取り引きが行われています。

現物の金価格の指標とされているのがロンドン市場での価格です。
ここでは毎日午前と午後の2回、5大業者(スコシア・モカッタ、バークレイ・キャピタル、HSBC、ドイツ銀行、ソシエテ・ジェネラル)により値決めが行われ、その価格を基準として世界各国で取り引きが行われているのです。

金価格は、国際的に1トロイオンス(31.1035グラム)あたりの米ドル建で取り引きされています。日本国内での店頭表示価格は、海外市場の価格をもとに、1グラムあたりの円建価格に換算されます。
従って、日本の金価格は、毎日のドル建の金価格と為替相場の両方の影響を受けて、決定されることになります。


ノムラジュエリー

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