当店の食器について

【当店の陶磁器食器をご注文をする際に必ず一読して下さい】

焼き物(陶磁器)製品につきまして、下記のような特徴と現象がございます。これらは製造工程上及び品質上、やむを得ないものや装飾技法によるもの等、窯元及び当店の検品をクリアしたA級品となっております。下記のような現象は「良品」扱いの為、返品及び交換はお受け出来ません。お客様のご希望により返品や交換をご希望される場合は、返品時及び交換時に発生する送料をお客様にてご負担頂く形となりますので、予めご了承の上ご購入下さい。

 

◆磁器と陶器の違いについて



焼き物(陶磁器)製品は大きく分けて、原料や焼成温度などにより、 磁器と陶器に分けられます。

当店は主に磁器を使用しております。

磁器

陶器

特徴

石英・長石・カオリン(粘土鉱物の一種)を主原料としている。
軽く弾くと金属音のような高い音がする。
素地は白く透光性がある。


特徴

粘土(土)を原料とし1000〜1300℃の低温で焼成される。
透光性はなく、吸水性がある。
厚手で重く、軽く弾くと鈍い音がする。


良い点

吸水性がない為、汚れや臭いが付きにくい。
強度がある為、厚みを薄くすることが出来る。


良い点

素朴な風合いと手触り、土の温かみを感じられる。


悪い点

使用上のデメリットは特にありません。


悪い点

吸水性がある為、汚れや臭いが付きやすい。
磁器に比べると、強度がなく、厚みと重みがある。


主な焼き物

有田焼(伊万里焼)

九谷焼

砥部焼

波佐見焼

主な焼き物

瀬戸焼

唐津焼

美濃焼

常滑焼

信楽焼

萩焼

笠間焼

◆釉薬について

釉薬(うわ薬)には様々な特徴があります。


色ムラ

温度や湿度など気候の変化や窯の中での置き場所による火の当たり方の違いなど、焼成時の条件は様々に変化します。
その為、同じ色の釉薬を使用しても、焼き上がりの色にばらつきが出ることがあります。





釉薬のかかりムラ/釉だまり/釉だれ

釉薬は、上から下へと流れる為、縁の部分は薄くなり、下の方へ溜まりやすくなります。
ひどい状態の場合はB品として販売します。





◆表面ついて

食器の表面は焼成の際に様々な変化を見せます。それが焼き物の個性となり、ひとつひとつの表情となります。


色合いについて

磁器も陶器も焼成の際に色々な変化をします。
色合いの変化もその一つであり、固体差があります。


器表面の小さな「黒点」

陶器の原料となる土には鉄分が含まれており、焼成の際に鉄分が反応し黒い点となって現れます。

大きい物や数が多い場合はB品とします。





ピンホール/突起物

針でつついたような小さな穴がある状態のこと。
陶器の器には必ずと言ってよい程ピンホールが見られます。
逆に突起物のような塊もある場合があります。
ピンホールの数が多過ぎるまたは突起がひどい場合、B品扱いです。





◆絵柄について

絵柄の絵の具(塗料)において以下の現象が生じる場合がございます。

・色の濃淡

・絵の具の欠け

・絵の具のにじみ

・絵の具のとびだし

※これらの現象は、一枚の器の中で生じる場合があります。 また、これらの現象には個体差があります。
基本的にはA品扱いです。






◆その他の特徴について

素材のしわ、歪み、よれ等

製造工程上、素材のしわ、歪み、よれ等が生じる場合がございます。
基本的にはA品扱いです。




底の欠け、欠けの上から裏薬

食器の底の欠け(少量に限る)、欠けている上から釉薬をかけている状態の商品もあります。
基本的にB品扱いです。




ご使用上問題ない程度のがたつき

テーブルなどに置いた際、ご使用上問題ない程度のがたつきが見られる場合がございます。
当店にて検品をクリアしたものを出荷させて頂いております。


◆陶磁器製品の取り扱いのご注意

陶磁器の底面部に突起やザラつきがある場合は、商品をこすり合わせるなどして、必ず突起やザラつきがなくなったことをご確認の上、ご使用下さい。
※テーブルや家具、インテリア等のキズや破損、お怪我等は、商品の二次的被害として、保障などの対象外となっておりますので、 予めご了承の上、ご注文頂けますようお願い申し上げます。
  
※検品を十分確認して行っていますが、見落としている場合もございます。その際に、不備の箇所が分かるお写真をsupport@nishidapottery.comに送信してください。当店で判断し、割引や交換の対応をさせていただきます。

強化磁器について

一部を除き、当店の白磁の食器は強化磁器を使用しています


「強化磁器」とは家庭で使うような一般磁器を強くし、割れにくくしたものです。
アルミナを混ぜて強化しているものが主流となっています。
ただし、原料の管理、素地と釉薬の相性によって同じ「アルミナを含む強化磁器」でも強さ、割れにくさには差がある事を予めご了承ください。
また、和食器につきましては強化磁器を使用しておりません。お間違えのないようお願いいたします。


◆強化磁器の取り扱いのご注意

食器は、温度が変化することにより、僅かに膨らんだり縮んだりします。
急激に大きな温度変化があると、食器も急激に膨らんだり縮んだりすることになり、その衝撃で食器にヒビが入ったり割れたりすることがあります。

弊社の強化磁器は、アルミナ鉱石を添加することによって「商品の密度が高く」「丈夫で」「長く使用できる」食器です。その反面「急激な温度変化に弱い」です。

また、加熱時、釉薬をかけていない部分が濡れていると、その部分の水分が膨張してひび割れが発生する可能性もあります(密度が高い分、間隙が少ないです)ので、ご注意ください。
発送前に確認をしていますが、商品到着後に破損があった場合はご利用を中止し、当店へご連絡下さい。代替え品を再送させていただきます。


◆オーブン・電子レンジを使用する際の注意点

1.空焚きや過度の加熱は絶対に行わないでください。割れることがあります。

2.オーブンでフタ付きの製品をご使用の際は、必ずフタをはずしてください。破損の原因になります。

3.ヒビの入った製品は、加熱中に割れることがありますのでご使用にならないでください。

4.加熱後は、製品も熱くなっていますので、取り出す際は火傷にご注意ください。

5.急激な温度変化(急冷/急熱)で割れることがあります。製品が熱いうちに冷たいものをいれたり、濡れた所に置かないようにしてください。

尚、「焼き物(陶磁器)製品について」は、適宜改定して参ります。
(2017年06月06日改定)