小さいものは可愛らしい―ミニプレート特集―
小さいものが可愛らしいと思う千年前の日本人
今から千年以上前に書かれた、日本最古の随筆と言われている、“春はあけぼの”で有名な『枕草子』。
清少納言によって書かれた『枕草子』には、日本人が古来から受け継がれている感性を紐解くことができると言われています。
そのなかでも清少納言が、“可愛らしい”と感じたものを連ねていく一五五段では、“何も何もちひさき物はいとうつくし。”と綴られています。
これは、現代語では「みんな、小さいものは可愛らしいわ」という意味。
平安時代は“うつくし”には“美しい”と“愛らしい”の意味がありましたが、この段で言われているのは“愛らしい”なんですね。
小さいものが可愛いと感じる文化
実をいうと小さいものがかわいらしいと感じる、日本の文化は比較的個性的だという声もあるそうです。
ヨーロッパでは大胆で豪華なものに価値を感じますが、日本の小さいものをいとおしむ文化は、侘び寂びにも似た日本独特の感情なのかもしれません。
小さなアイテムは洋食器にも
近年は洋食器にもちいさなアイテムが増えました。
もともと、紅茶文化圏ではティーバックディッシュなどの小さなプレートも見られましたが、日本をはじめとしたアジア圏で良く使われる、ソイディッシュとしてのアイテムは各ブランドから増えてきているように感じます。
お得に文化を感じる?ミニプレートがおすすめ
これからミニプレートをご紹介しますが、どれも小さいからといってクオリティが下がることもなく、そのまま縮小したようなアイテムばかりです。
手のひらサイズに収まる美しく繊細さなうつわたち。
決してかさ張らないので、コレクションとしてもおススメです。
洋食器ファンの皆さま、いつもと趣向を変えて様々なブランドをつまみ食い――そんなコレクションはいかがでしょうか。
HEREND - ヘレンド
東西の文化がまじりあうハンガリーのブランド“ヘレンド”。
東洋への憧れを受け継いだシノワズリなど、独特の異国情緒を感じる美しい食器たちは、数々の偉人に愛されてきました
現在お取扱いのあるミニプレートは、ウィーンのバラ・アポニーグリーン・インドの華の3シリーズです。
Richard Ginori - リチャードジノリ
古き文化を受け継ぐ国イタリアのリチャード・ジノリの最古の名作である、ベッキオホワイトシリーズ。
ベッキオホワイトの“ベッキオ”は古いという意味。
その名の通りベッキオホワイトはジノリ最古の代表作。透き通るような美しい白磁は【トスカーナの白い肌】と称えられ、2世紀以上の長い年月を経た現在でも、永遠の定番として世界中で愛されています。
バロック様式の流れるような格調高いレリーフは、ミニプレートにもしっかりと継承されています。
HERMES - エルメス
フランス パリを代表するブランド―エルメス―よりご紹介。
1930年代、海辺でバカンスを楽しんでいたロベール・デュマ・エルメスにより、船と錨を繋ぐ鎖から着想を得、デザインされた、シェーヌダンクルというシリーズです。
この鎖のモチーフは、固く結ばれた絆を意味するして、永年愛され続けています。
こちらのアイテムはソイディッシュ。ペアでエルメスのボックス入りですので、ちょっとしたギフトに大変人気です。
その他おすすめの小皿
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マイセン (Meissen) フルーツ スモールディッシュ 8cm 240210/53600
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イッタラ (iittala) タイカ Taika スモール プレート 9.5cm ホワイト
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カールスバード ブルーオニオン (Carlsbad Blue Onion) ECO プラハ 小皿 14cm
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九谷青窯 徳永遊心 正角平小皿 色絵つぼみ NTY-021
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陶房ななかまど とくさ紋小皿
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ウェッジウッド (WEDGWOOD) ストロベリー ブルーム インディゴ ソイディッシュ アソート5種セット
小さな食器であたらしいお気に入りを見つける
いかがでしょうか?
いつも使っている食器に飽きちゃったなと感じたら、お試しで小さなうつわを買ってみるのもいいかもしれません。
この機会に様々なブランドをお試しください。