グースとダックについて



ふとんの材料として使用される水鳥には、ダック(あひる)とグース(がちょう)の2種類があり、その違いはグース(がちょう)の方がダック(あひる)よりカサがあり、空気を多く含む大きな羽毛を蓄えるため、より優れた保温性と放湿性を発揮します。



通常、ヨーロッパのグース(がちょう)は生後6〜7ヶ月間の間に羽毛を採取します。
しかしマザーグースは、選び抜いた良質な鳥だけを、2年から長いもので6年程度育て上げ、羽毛が充分に成熟したものを採取。そのためダウンボールが大きく、弾力性・カサ高性に富んでいます。


羽毛のダウンボールを比較した場合、グースの方がダウンボールが大きいため、同じダウンの含有率であってもダックに比べてグースの方がボリューム感が出ます。
ですので単純に含有率だけを見比べるのではなくダウンの種類も比べるのも羽毛布団をお求めになる際のポイントになります。



羽毛の産地について

一般には、より緯度の高い(寒い)地域や寒暖の差が激しい地域の水鳥から採った羽毛が、高品質と言われています。
また、同じ国でも飼育方法・採取方法・地域によって品質がことなります。




良質の羽毛産地として世界的に有名です。湖や川、森などが広がる北緯45度付近の地方で多く産出。年間および1日の寒暖の差が大きいので、体を保護するダウンボールが 大きくなり、保温・放湿性に優れた密度の高い羽毛が採取できます。
また、長年にわたる品種改良と豊富な経験に基づく飼育方法が鳥を 大きくし、飼育期間も長め。比較的小規模で充分に健康管理をしてのびのび育てるため、丈夫でカサ高い羽毛が採れます。




多湿で寒いイングランド(英国)には管理の行き届いた飼育農場が多く、じっくり時間をかけて優秀な水鳥を育てます。
ダウンの完熟度が高く、密度も高いので、長期間使用してもへたりにくいのが特長です。




北海道とほぼ同じ環境で、12〜3月には-30度になることも。
特に山間部では寒さが厳しく、現地でもダウンジャケットや
羽毛製品が愛用されています。
国をあげて羽毛の生産を奨励しているので、大変良質です。




ヨーロッパの中でも羽毛の生産量は最大規模。
自国の羽毛に自信を持ち、品質も最高級であるという信念のもとに生産されている羽毛は耐久性と弾力性に富み、カサ高く風合いも抜群です。




ピレネー山脈のふもと、豊かな自然に恵まれた大地で飼育される水鳥は、大きくふくよかでフランス国内だけでなくヨーロッパ諸国では最高級として、他の水鳥とは格別の扱いを受けています。
その水鳥から採取されるダウンは品質が良く、ダウンボールも大きくカサ高性にも優れ、実用本位のヨーロッパの人々に絶賛されています。