まず、ガラスフィルムを貼る対象のガラス寸法を正確に測定します。 フィルムの一部がガラス以外の物(ゴムパッキンなど)に接していると、そこから剥がれやすくなってしまいますので、測る際は窓ガラス露出面の内寸を測ってください。 サッシはゆがんでいることがあり、必ずしも正確な長方形ではありません。 そのため、縦・横各3箇所づつ測っていただき、差異がある場合は小さい方を正としてください。 フィルムの周囲は片側約2mmづつあけます: ・この隙間は、水抜きのために必要です、合わせて、ゆがみや誤差を吸収します ・日本ウィンドウフィルム工業会の窓フィルム施工基準では、1〜5mmあけることになっています ・この隙間に沿ってガラスが割れることはありません、ガラスの割れは必ず中央に向かって走ります フィルム寸法は基本的に、ガラス面寸法の4mmマイナスが基準となります。 弊社の自動計算ツールをご利用の場合は、窓サイズを入力すると自動でフィルム寸法が出ます。 周囲2mmづつの隙間は、実際にフィルムを貼って見るとほとんど気になりません。 ※凹凸用ガラスフィルムは水を使用しないドライ貼りですが、糊が強く微調整が出来ないため、ガラス以外の場所に接しないように、同様に約2mmづつあけてください。セパレーターをはがす前に、入念な貼付位置確認をお勧めいたします。 窓サイズを測る際は通常のメジャー、もしくは、弊社製の内寸メジャーをお使いください。 ※剥がれやすくなってしまう事や、貼りにくくなることをご承知の上であれば、窓サイズピッタリにカットいたします。 |
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最も大事なこと その1 貼ったのに剥がれたとのクレームが多く寄せられています。 原因は、セパレーターを剥がさずに貼られた方が、全てです。 ・必ず、セパレーターを剥がし、フィルム本体の粘着面に ・水で薄めた施工液をスプレーして、ガラス面に貼りつけ ・スキージーで水を抜きます セパレーターは、透明で薄い方のフィルムです、剥がして捨ててください。 フィルム本体には、粘着剤がついています。 尚、施工液は『滑らせ液』です、粘着剤ではありません。 100~200倍の水で薄めて使用するものです。 |
最も大事なこと その2 ・水抜き作業をしっかり行っても、水玉が出る場合があります ・ 数時間以内に点検して、水玉が出たら、再度水抜きを行ってください ・周囲が乾燥してからでは、水玉が抜けなくなります 尚、気泡の発生は、施工液のスプレーが不十分な場合に起こります。 |
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必ず使うもの ・施工液、スキージー(弊社でガラスフィルムをご購入の場合は、このふたつは付属しています) ・スプレーヘッド(弊社で4000円以上ご購入の場合は付属しています、100円均一ショップ等でも買えます) ・500mlの空ペットボトル(スプレーヘッドを取りつけます) ・水 ※施工液は中性洗剤で代用することが出来ます、水で約200倍に薄めてください (薄め方が足りないと、洗剤が残り、匂いがでる場合があります) ※スプレーヘッドとペットボトルでなくとも、霧吹きとして使用できるものがあればOKです。 あると便利なもの ・ガラスワイパーやスポンジ(ガラス面の洗浄に使用) ・スクレーパー(頑固な糊残りがある場合のみ使用) ・キッチンペーパー(水の拭き取り用、布を使うと繊維のケバが残ります) ・養生テープやタオル・新聞紙等(水を使用しますので、室内を汚さないためにご準備ください) ・セロテープ(リリースフィルムをはがす時に便利です) ・洗浄液(台所用の中性洗剤を薄めてご使用ください) |
下準備 施工液を作ります。 施工液ミニ1本を、500mlペットボトルの水に注入します。 中性洗剤を使用する場合、200〜500倍の水で薄めたものをご使用ください。 施工液はガラスとフィルムの間のすべりと圧着に適した液です。 希釈した液は2日以内に使い切ってください。 窓周辺が汚れないように、養生します。 新聞紙やタオル等を敷き詰めて、濡れて汚さないようにしましょう。 もしも養生に気を使うのであれば、インターネット等で養生シート付きマスキングテープをご購入するのも良いかもしれません。また、ゴミ袋と養生テープで同じようなものを簡易的に作成することも可能です。 |
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ガラスの洗浄 綺麗な仕上がりにする上で、重要な作業です。 中性洗剤でガラス面の塵・埃・汚れ等を落とし、ピカピカにしてください。 施工しているうちに、窓枠の汚れがたれてきて、汚れが入ってしまうケースもあります。窓枠も綺麗に清掃し、拭き取ってください。 清掃後、洗浄液が残っているとすべり過ぎ・濁りの原因となりますので、ガラスワイパーやキッチンペーパーで液を取り除きましょう。 ガラスの洗浄回数が多いほど、仕上がりが綺麗になります。 商品に付属している【貼り方説明書】に清掃時のコツも記載されておりますので、そちらもご確認ください。 |
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窓へ施工液を吹きかける・セパレーターをはがす セパレーターは、剥がして捨てるフィルムです、リリースフィルムとも呼んでいます。 貼る直前に、ガラス面に施工液をまんべんなくたっぷりと吹きかけてください。 また、ガラス面に埃等が付着していないことを再度ご確認ください。 ※施工場所の空間や施工者の衣服に施工液をスプレーすると、静電気によるダストを抑えることが出来ます。 セパレーターをはがす際は、指先にも施工液をスプレーしてください。接着面にさわっても指紋が残らなくなります。 セパレーターが剥がれにくい際は、フィルムとセパレーターの両方にセロテープを使用するとはがしやすくなります、左図をご覧下さい。 セパレーターをはがす際は、細かいほこりやチリの付着を防ぐため、はがしながらフィルム本体の糊面にも施工液をかけてください。 薄いフィルムの場合はシワにならないよう気を付けましょう。 はがしたセパレーターは捨てて下さい、踏みつけて転ばないようご注意ください。 |
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フィルムの位置決め フィルムの接着面をガラスにあて、軽く置くように貼ります。その際、ガラスが施工液で十分濡れていることを確認してください。フィルムが水で浮いているような状態です。 フィルムを手でずらし、位置を調整してください。動かないようであれば、フィルムをめくって施工液を吹き付けます。 目に見える大きさのゴミが窓とフィルムの間に挟まっている時も、フィルムをめくり、施工液を吹き付け、ゴミを洗い流してください。それでもゴミが落ちない時は指の腹で取り除いてください。 カギの部分に貼る際は、横からフィルムをすべりこませるように差し込んでください。 フィルム全体を動かし、周囲の隙間が均等になったらフィルムを固定します。 フィルムが動かないよう手で押さえながら、スキージーを使い、フィルムの中心から外に向かって水を抜いていきます。中央部を十文字に水を抜けば、手で押さえなくともフィルムが固定されます。 |
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水抜き(スキージー掛け) 施工の中で最重要な部分です。 中心から外に向かって、スキージーで中の空気と水を押し出していきます。 スキージーの幅を半分ずつずらして押し出していくと良いでしょう。 強めの力を意識して、この作業を何度か繰り返し行います。 力の入り方が不均一だと水玉が出やすくなってしまいます。均等な力を心がけましょう。 ★ポイント★ 念入りに水抜きを行っていても、数時間後に水玉が見えることがあります。 フィルムとガラスの間の水が乾燥しきる前なら、水玉を抜くことが出来ます。 フィルム表面を傷つけないように、フィルムに施工液を吹き付けてからスキージーで水玉を押し出します。 もう既に周囲の水分が乾いてしまっている場合や、水玉が小さい場合は放置してください。 夏場で約1か月、冬場で約3か月ほどで抜けていきます。 これで完成です!お疲れ様でした。 |
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お手入れ方法 ガラスフィルム施工後の窓掃除に関して ・通常の清掃はワイパーや柔らかい布等をご使用下さい。特に汚れのひどい場合は中性洗剤をご使用ください。 ・フィルム面に砂や硬いほこりが付着したまま清掃すると傷が付く場合がございます。予め十分水分の含んだ柔らかい布で軽く落として下さい。 ・ブラシ・目の粗いスポンジでの掃除は避けて下さい。傷つく恐れがございます。 ※中性洗剤以外を使用した場合、変色の恐れもございますのでご注意ください。 |
はがす前の準備 1. ドライヤーなどでガラス全体をあたためます。 2. 古新聞などを温水にひたし、はがしたいフィルムのついた窓ガラスにあて、30分以上放置します。(これにより糊が柔らかくなり、はがしやすくなります。) |
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はがすコツ ガラスフィルムの上部角を、カッターなどで指でつまめる程度引き起こし、ゆっくりとはがします。 フィルムがはがれ難い時は、フィルムの端にカッターで切り込みを入れ、少しづつ分けてはがします。 |
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糊残りをきれいにする フィルムをはがした後の窓には、多かれ少なかれ、接着剤(糊)が残ってしまいます。 キレイにするには、中性洗剤を水で薄め、ガラスに吹き付け、少し時間をおきます。 その後、スクレーパー(カミソリの刃に柄がついた工具で、ホームセンター等で売っています)で糊を削ぎ取ります。 スクレーパーを使用する前に、ガラスに再度洗浄液を吹付けましょう。 ※熱線反射ガラスや強化ガラス等は、傷がつきやすいので、スクレーパーを使う際は特に注意してください。 糊が落とせましたら、窓を掃除して完了です。 |