秋の涼しい気候に応じて、私たちの身体は自律神経をシーソーのようにバランスをとりながら冬モードへと、徐々に切り替わってゆきます。そのため、この時期は交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすい時でもあります。 神経バランスが崩れると、ホルモンバランスが崩れていき、そのうち生理周期がずれてしまったり、体温が乱れたりすることがよく起こります。

また、だんだんと日照時間が短くなる時期でもあり、どうしても精神的にも不安定になりやすく、季節性のうつ症状も出やすい時期となります。そこで今回は、神経やホルモンバランスの乱れによる、秋の不調についてのお話です。


　　　例えば、イライラ、不眠、便秘、うつ状態などの症状が、秋は普段より強めに出たりすることがあります。自律神経の乱れは、女性の体内リズムを大きく崩してしまいますので、いつもは月経周期が狂わないのに１週間も遅れたり、不正出血があったりすることも。月経前症候群（ＰＭＳ）は自律神経とホルモンバランスが密接な関係にあります。

　　ちなみに、ストレスフルな状態が続くと、人はまず眠れなくなると言われています。睡眠不足は、食欲を増やすと考えられていますので、『食欲の秋』と言われる所以も、このあたりにあるのかもしれませんね。ストレスによる睡眠不足の結果、食べ過ぎにならないように気をつけましょう。


　　秋口のホルモンバランスの乱れを整えるには、一にも二にも、まずは身体を温めること。夏の間中、冷房にあたり暑い日差しと冷たい部屋を行ったり来たりした身体は、気がつかないうちに、とても疲れきっている状態です。そこで、この季節におすすめなのは、『足湯温浴法』です。

　バケツや足湯器などを使い、なるべくふくらはぎの上くらいまで38〜41度のお湯に浸かり、15〜20分程度温浴します。しっとりとひたいに汗をかくまで、浸かると良いでしょう。これを週２〜３回実践すると、免疫力が向上するうえ、ホルモンバランスも整います。さらに、夜の足湯はカラダをゆるめてくれるのはもちろんのこと、心をゆるやかにリラックスさせ、深い睡眠へと誘ってくれます。 　


また、ホルモンバランスを整えやすい有機ドライハーブのダマスクローズ、ヤロウ、ラベンダー、カモマイルジャーマン、セントジョーンズワートなどをブレンドしたり、販売されているハーブティーを飲むのも効果的です。これらのハーブは、生理の２週間前くらいから毎日継続して飲み続けると、バランスを整えるだけではなく、生理痛やＰＭＳ、更年期障害の緩和にも繋がります。ぜひお試しくださいね！


(2014年9月・10月 掲載)

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