暑い夏は、汗をたくさんかいて、体温調節をしながら元気に過ごしたいですね。そこで気になるのが汗の匂い。今回はこの時期によく見かける制汗剤や消臭剤のお話です。

　　実は、通常かく汗（エクリン腺）にはもともと匂いがありません。しかし、脇の下や耳の後ろなどの限られた場所からの汗（アポクリン腺）には老廃物として出される脂肪や鉄分、色素、アンモニアなどが含まれており、その汗が皮脂と混ざり酸化すると雑菌が繁殖しやすくなり、菌が独特の匂いの物質を作り出します。

　　匂い対策として市販されている日用品には、実は危険がいっぱい。例えば、脇の制汗剤の有効性成分には、アルミニウムの合成成分が使用されています。

　　アルミニウム成分は毛穴を塞いで汗や体臭を止めるので、汗と一緒に体から出ていくはずだった老廃物が、行き場を失ってしまいます。また、汗腺は汗をかき体温調整をしていますので、その機能自体が損なわれることになります。

特に脇は多くのリンパ節が集まるとても大切な排泄ポイントですから、汗をかけなくすることは、身体にとって大きな負担になっているのです。汗をかくことは自然なことですから、「汗を止める」という匂い対策はやめるよう強くおすすめします。


　　一方、市販の消臭（デオドラント）剤には、毛穴をふさいで汗を止める働きはありませんが、化学合成成分が多く含まれています。
　　アレルギーや発がん性のある成分をリンパ節の多い脇の下に使うのはとても恐ろしいですね。そこで、私は自然成分で手作りしたデオドラントパウダーを使っています。
　　　（コラムの最後をご参照下さい）

　 私が普段から意識しているのは、ポテトチップスなどのスナック菓子や天ぷら、唐揚げなどの酸化した油をなるべく摂取しないことです。特に肉食の多い食生活は、体臭が強くなる傾向があります。

また、お肉は消化吸収に時間がかかるため、内臓に負担となり、肌の老化の原因になる活性酸素が発生します。お肉が好きな方は、倍量の野菜を食べることを意識し、食べた翌日は胃腸の休息日とするなど、食生活を意識することで体臭予防にもなりますよ。

　　汗をかき、体から毒素を出すことは、自然な体の機能です。これらの体の働きを妨げることなく、元気いっぱいに健やかな夏を過ごしましょう！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2014年7月・8月 掲載)

---

　

樹木エキスの香気成分で いやな臭いやバイ菌を分解。 浄化の森スプレー	オーガニック認定サプリ。 毎日の栄養補助に。 マルチミネラルビタミン	有機栽培ハーブの入浴剤。 汗を流して香りでリラックス。 飛騨清見ハーブのお風呂