皆さんは、オーガニックコスメを手に取ったきっかけや、その時の肌の様子を覚えていらっしゃいますか？

　使い始めた頃、肌の乾燥が気になりませんでしたか？私のサロンでも、お客様の一番よくある悩みは「乾燥」や「肌トラブル」です。その原因は、一般的に市販されている化学的に合成された化粧品（ケミカルコスメ）とオーガニックコスメで、肌に対する「目的」が違うために起こってしまうトラブルなのです。今日は２つの違いを簡単にご紹介します。

例えば、ケミカルコスメのジェルやクリーム、乳液などを使っていると、つけている間は潤ったように感じます。その正体は「ジメチコン」や「ビニルポリマー」など、合成ポリマーが配合されていることがほとんどです。合成ポリマーは、肌をビニールのような膜で覆い、肌の水分の蒸発を防いだり、ハリのある滑らかな肌に見せてくれます。しかし、肌に負担をかけたり、通気性を妨げたりするので、ニキビや肌荒れの原因になることも。また、使い続けることで肌本来の働きが鈍ってしまい、肌が乾燥するようになってきます。そして、洗顔フォームやクレンジングの一部は、洗浄が強い合成界面活性剤が多く含まれている場合があり、汚れが落ちやすい反面余計に肌の乾燥を感じられやすいかもしれません。 使いはじめは、サッパリしていて物足りなさを感じるかもしれません。しかし、肌本来の働きを邪魔することはなく、サポートするように働きかけます。
例えばオーガニックコスメでよく使われる植物オイルは、肌の働きを邪魔することなく角質層から潤い、皮脂膜と混ざり合って肌の乾燥を防ぐサポートをしてくれます。そして、自分では作れないけれど体に必要な必須脂肪酸や、年齢と共に失われていく脂肪酸が多く含まれています。あくまでも肌自身の潤う力を手助けするだけなので、時々使わなくても、過度な乾燥は気にならなくなる場合がほとんどです。
また、オーガニックコスメに用いるクレンジングの洗浄成分は、レシチンや石けんなど自然の界面活性剤が、肌をいたわりながら優しく洗うため必要以上に洗い流さず肌にダメージを与えにくいです。
オーガニックコスメだけのスキンケアに切り替えてから、約３ヶ月程度で皮膚の細胞は生まれ変わります。ゆっくりと乾燥が気にならない肌本来の状態に戻っていきます。どうぞ気長に「元気になぁれ」と優しい気持ちで、ひとつしかない自分の肌とおつきあいしてくださいね。

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