「鋼製ねじ」 の 強度区分は、以下のように表現されます。 強度区分は、"."(ピリオド) を挟んで、左側 と 右側 の数値2つで表現されます。 それぞれの数値について説明します。 そのため、 高強度のボルトなどでよく見かける強度区分には、 「4.8」、「8.8」、「10.9」、「12.9」 があります。 強度の高い順に並べると以下の通りです。 「12.9」が一番強度が高く、「4.8」が一番強度が低いことになります。 因みに、一般六角ボルトは 強度区分「4.8」 になります。 「12.9」、「8.8」、「4.8」 について簡単に説明します。 |
「ステンレス鋼製ねじ」 の 強度区分は、以下のように表現されます。 強度区分は、"-"(ハイフン) を中心に、左側 と 右側 の値2つで表現されます。 それぞれについて説明します。 ステンレス鋼製ねじの、強度区分の組み合わせ図を以下に示します。 (JIS規格より引用) よって、 「A2-70」 = 冷間加工された引張強さが 700(N/mm2)のオーステナイト系ステンレス鋼。 ってことになります。 |
「鋼製ナット」 の 強度区分は、以下のように表現されます。 なんですが・・・ 一般に市販されているナットに、強度区分を明記している商品が少ないのが実態のようです。 鋼製ナットの 呼び高さ が 0.8d以上 (dは呼び径) のナットにおける強度区分は、 4、5、6、9、10、12 の7段階 に分けて表現されます。 2014年4月21日のJIS改正後の強度区分と区別するために、改正前の物には "T" を付加します。 鋼製ナットの 「強度区分」 と 「保証荷重応力 [N/mm2]」 について以下に示します。 ● ナットとボルトの組み合わせは重要!
JIS規格には、ナットの強度区分をもとに、それと組み合わせるボルトの 「強度区分」 および 「呼び径」 範囲が規定されています。 以下に 呼び高さが 0.8d (dは呼び径) 以上のナット における、ボルトの組み合わせを示します。 |