【記念日登録をするきっかけ】
当店が低金属アレルギー素材「ステンレス316L製」オリジナルジュエリーを作り出してから既に10数年が経過しました。
しかし、「金属アレルギーについて」正確な情報がまだまだ認知されていない現状でもっと認知を広げるために記念日の登録を行いました。
皆様から当店にいただくレビューはとても励みになり・参考になり・ヒントになります。
言い表せないほどの感謝で一杯です。
そのレビューを拝見していますと「金属アレルギーについて認知度が低い事」に気付きます。
代表的な例を引用させていただきます。
- 『例1』
- 金属アレルギーです。
- 付けっぱなしに出来るピアスが欲しくて探していました。
- 『例2』
- つけっぱなしにしても引っかからないデザインで気に入りました♪
- 『例3』
- 365日(24時間)つけっぱで生活してます。
- アレルギー体質ですが問題なく使用してますお勧めです。
- 『例4』
- 金属アレルギー体質ですが痒みや痛みなどなく、ずっとつけっぱなしにしております。
- 『例5』
- こちらの商品は全くアレルギーの反応もなく使える事ができています。
- 24時間着けっぱなし、寝る時もシャワーの時も気にならない着け心地で満足しています。
- 『例6』
- 金属アレルギーがあり、他のショップのステンレスで合わない時があります。
- こちらのショップさんはアレルギーが出ないので助かっています。
- 『例7』
- こちらのショップの商品は、サージカルステンレスなので安心です。
- 『例8』
- 以前に買った金属アレルギー対応のものは、肌に合わなくて着けているとだんだんと痛くなってきてしまいます。
- 半信半疑で購入しました。でもこれは平気でした。
上記の例は大きく2つに分類できます。
1.装着・メンテナンスについて
2.素材について
【装着・メンテナンスについて】
当店の商品を着けていただき、金属アレルギーが出ない事はとても嬉しい事です。
しかし、「例1~例5」にある様に、「つけっぱなし(寝ている時・お風呂の時・スポーツの時)」は金属アレルギーばかりでなく「お肌に非常に良くない」状況となります。金属アレルギー以外のお肌のドラブルを引き起こしかねませんので、くれぐれも「つけっぱなし(寝ている時・お風呂の時・スポーツの時)」はしないようにして下さい。
逆説的になりますが習慣的なものなので、「つけっぱなし(寝ている時・お風呂の時・スポーツの時)」しているから「金属アレルギーを発症した」と考えられます。
現時点で金属アレルギーを発症していない方は、この点を特に気を付けて下さい。金属アレルギーは突然発症しますので、事前に発症しない様に習慣を身につけましょう。
皆さんが毎日シャワーやお風呂で身を清め、洗濯された清潔なお洋服に着替え、汚れたら手を洗い・顔を洗い、毎食後歯磨きをしています。美しく保つために、美容液やクリームなども塗ります。習慣として身についています。
ではなぜ、ピアスホールだけ、ホールを清潔に保ちメンテナンスを行わないのでしょうか?
ピアスホールは生まれた時から存在していたでしょうか?
後からピアッサーでホールを人工的に作ったのです。
言い換えれば、元々の皮膚で無い所に、ホールを作って皮膚を作ったのです。
人間の皮膚は部位によって強度が異なります。足の指の皮膚は、日常の大きな抵抗にも耐えられるようにとても分厚くなります。
ピアスホールの皮膚の強度はどうでしょうか?
決して分厚く頑丈な皮膚ではないでしょう。薄くて繊細な皮膚です。
ご自身の意思で後から作った皮膚なのですから、どうか優しくメンテナンスをしていただきたいと思います。
- 『メンテナンス』
- ●お風呂の時・寝る時・運動をする時は外す
- ●入浴時に石鹸で優しく洗い清潔に保つ
- ●ジュエリーはぬるま湯で洗浄し清潔に保つ
- ●外す事でお肌を休ませる
- ●お肌の状態が良くない場合はつけない
毎日シャワーやお風呂で身を清め、洗濯された清潔なお洋服に着替え、汚れたら手を洗い・顔を洗い、毎食後歯磨きをしています。美しく保つために、美容液やクリームなども塗ります。
すでに行っておられるこの習慣に「メンテナンス」を習慣として加えて下さい。
ジュエリーは「あなたを輝かせる脇役です。あなた自身が美しい事が一番大切」です。
【素材について】
「例6~例8」にある様に、素材や素材に関する表現について認知されていない事に気付きます。
A.ステンレスには種類がたくさんある事
B.中国では「サージカルステンレス」は、「SUS316LだけではなくSUS304の事も」まとめて言われている
C.「金属アレルギー対応」の表現のあいまいさ
素材について知るには、まずはバックヤードを知っていただく必要があります。
ステンレス316L製のジュエリー・アクセサリーは、100%に近い確率で中国で製造されています。
なぜかと言いますと、中国にそれを作るための装置や周辺環境が集中しているからです。
詳しくは、
「なぜ、当店の商品はアレルギーが出難いの?」
のページに記載しておりますので参照して下さい。
要するに海外で製造されています。
日本の道徳では「ダマす方が悪い」ですが、日本以外の国の道徳では「ダマされる方が悪い」という事を認識下さい。
言い換えれば「自分の身は自分自身で守る」という事です。
それには『正確な情報』がとても大切になります。
素材に対しての正確な情報は、
「商品へのこだわり」
のページに記載しておりますので参照して下さい。
皆さんにご注意いただきたいのは『素材の表現』です。
- 『注意が必要な表現』
- ●ステンレス
- ●サージカルステンレス
- ●医療用ステンレス
- ●金属アレルギー対応
- ●ニッケルフリー
「ステンレス」
ステンレスは鉄を主とする合金です。
流し台のステンレスから様々なステンレスが用途に合わせて開発されてきた歴史があります。
ステンレスには「材料記号」という物が存在します。
それによって、各国において合金の割合が定められています。
厳密には、国毎に合金割合は多少異なりますが、性質に大きな差はありません。
金属アレルギーに対応出来る素材は「SUS316L」というステンレス鋼です。
ステンレスだけでは、どの様な合金割合(性質)のステンレス鋼かは不明です。
是非、「ステンレス316L」「SUS316L」表記がされている商品をご選択下さい。
「サージカルステンレス」
サージカルステンレスはあくまで俗称です。
当店のスタッフが実際に中国に行った際に「この商品はサージカルだ」と言われたので、「SUS316Lか?」と聞き直すと「SUS304だ」言ってました。
「サージカルステンレスはSUS316Lを差す俗称である」事を知った上でSUS316Lよりも加工性は良いがアレルギー反応の出やすいSUS304をサージカルと表現していました。
俗称はあくまで定義の無いものなので、「SUS316L」であるかどうか確認が必要です。
「医療用ステンレス」
SUS316Lは「医療器具に使われている」鋼材です。
「医療用」と聞くと、勝手に「体内に埋め込まれる金属」とまで想像してしまいます。
日本で体内に埋め込まれる金属は「チタン」です。「ステンレス」では無い事を知って下さい。
SUS316Lは、注射針・メス・ハサミなどの「医療器具に使われる」鋼材です。
「金属アレルギー対応」
とても紛らわしい、簡単に信じてしまい易い表現です。
当店は、「低金属アレルギー対応素材」という表現を使いますが、そのために「EN-1811」というテストを第三者機関で行っております。
詳しくは、
「なぜ、当店の商品はアレルギーが出難いの?」
のページに記載しておりますので参照して下さい。
「対応」と表現する限り、その根拠となる物が必要となるはずです。
特に「金属アレルギー対応」だけでは、「100%大丈夫」と言う誤解を与えます。
現時点で、この地球上にジュエリーを作る素材で「100%金属アレルギーが出ない金属」は存在しません。
「ニッケルフリー」
これもよく見掛ける表現です。
「ニッケルは入っていない」と言う事を伝えたいのだと思います。
しかし、金属アレルギーはニッケルだけが引き起こすものではありません。
凄く意外な事実ですが、「SUS316Lには約12%~15%のニッケル含まれます」。
これが表すように、「ニッケルが含まれなければ金属アレルギーになり難いという事は間違い」で、「ジュエリーを構成する鋼材が体液やガスなどに触れても、その金属に含まれる要素である金属が溶け出さない」と言う事が重要になります。
SUS316Lはニッケルを含んでいても、ニッケルが溶け出しにくい特徴を持っているので金属アレルギーになり難い鋼材なのです。
100%金属アレルギーに対応出来ないのは、「体液の成分に個人差がある」からです。
一人として同じ人は居ないからです。
元々、ジュエリー業界で「ニッケルフリー」の表現を使うようになった出来事は、金製品であるホワイトゴールドのチェーンにおいて、日本産のホワイトゴールドのチェーンにはメッキも含めてニッケルは含まれなかったのですが、イタリア産のチェーンには微量のニッケルが含まれていました。
日本の業界団体が「日本産のチェーンの方が安全ですよ」と伝えるための表現として「ニッケルフリー」を謳うようになりました。
それがいつの間にか、金属アレルギー対応素材であるかのような表現のために使われ出してます。
【記念日登録をする意義】
FMやAM・テレビ・ナビなどから「?月?日は???の日」と言うのをお聞きになった事は無いですか?
この記念日を承認・管理している団体が「一般社団法人 日本記念日協会」という所です。
一度「日本記念日協会」で検索して下さい。
この度、当店もこちらに申請を出し、厳正な審査をいただいた上で承認をいただきました。
「金属アレルギー」という表現には「薬事法にも関わる」事が有るという事で、とても慎重に審査をされ(計3週間の審査期間を経て)承認いただきました。
よって、「ネゴツィエットが金属アレルギーの事を知って欲しい日」という表現になりました。
少しでも興味を持っていただき、少しでも金属アレルギーの事を知っていただき、少しでも金属アレルギーにならない様にしていただき、少しでも金属アレルギーと上手く付き合っていただけるように、そんな思いで記念日の登録をしました。
一人でもその様な方が居て下さったら、記念日を登録した意義があります。