注目のタイトル ― 「レコード・アカデミー賞」受賞ディスク

「レコード・アカデミー賞」(音楽之友社)で受賞したディスクのご紹介です。

  • 商品番号:NYDX-50098

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    -★2020年度 第58回レコード・アカデミー賞受賞(特別部門 ビデオ・ディスク「舞台&劇作品」)★- -★『レコード芸術』特選盤(2020年10月号)★-

    アダン(1803-1856)
    喜歌劇《ロンジュモーの御者》 詳細ページ
    [マイケル・スパイアーズ (テノール)/フローリー・バリケット (ソプラノ)/フランク・ルゲリネル (バリトン)/セバスチャン・ルラン (指揮)/アクサンチュス / ルーアン・ノルマンディ歌劇場合唱団/ルーアン・ノルマンディ歌劇場管弦楽団]

    発売日:2020年07月22日

    Blu-ray国内仕様 日本語字幕/日本語解説付き 価格:4,400円(税込、送料無料)

    息を呑む華麗な舞台に蘇る、愉悦に満ちたアダンの傑作喜歌劇御者シャプルーと宿屋の若い女主人マドレーヌは新婚カップル。彼女の宿を訪れたパリ・オペラ座の監督、コルシ侯爵はシャプルーの美声に惚れ込み、彼に金も女も思いのままのオペラ歌手にならないかと誘惑。迷ったものの、シャプルーは妻のマドレーヌに内緒で、こっそりパリへと旅立ちます。それから10年後、シャプルーは歌手として大成功。コルシ侯爵に紹介された美しいマダム・ド・ラトゥールに一目惚れし、求婚。しかし、その婦人は実はマドレーヌ …   1836年にパリのオペラ・コミック座で初演された《ロンジュモーの御者》は、18世紀、ロココ文化の花開いたルイ15世の治世を時代背景とする喜歌劇。田舎の御者だった主人公が唆されて妻を捨て、パリで歌手としてスターダムにのし上がり、貴婦人(実は叔母から莫大な遺産相続をし社交界の華となっていた妻マドレーヌ)に出会い、妻とは気づかずに求婚、さらに彼女に懸想していたコルシ侯爵と恋のさや当てを演ずるという艶笑喜劇。バレエ《ジゼル》とともに多作なアダンの代表的な作品となったもの。 本映像はこの作品の初演の劇場、パリのオペラ・コミック座で180余年の時を経て、フランスの人気コメディアン・舞台監督のミシェル・フォー(ローズ役で本舞台にも登場)が、全面的に見直した新演出。そのきらびやかな舞台と衣装(クリスチャン・ラクロワ)は目覚ましく、主人公シャプルーにフランスものを得意とするアメリカのテノール、マイケル・スパイアーズを配し、その美声はパリの聴衆の大喝采を浴びました。 2018年に新国立劇場の「ホフマン物語」を指揮し好評を博したセバスチャン・ルランの軽妙洒脱なタクトに導かれ、充実した歌手陣の歌唱演技と相まってこのアダンの傑作喜歌劇を現代に蘇らせています。

    収録作曲家:

  • 商品番号:NYCX-10136

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    -★2020年度 第58回レコード・アカデミー賞受賞(現代曲部門)★- -★『レコード芸術』特選盤(2020年6月号)★-

    『ラ・パッショーネ』
    (ノーノ、ハイドン、グリゼー) 詳細ページ
    [バーバラ・ハンニガン (ソプラノ、指揮) ルートヴィヒ管弦楽団]

    HAYDN, J.: Symphony No. 49, "La passione" / GRISEY, G.: 4 Chants pour franchir le seuil / NONO, L.: Djamila Boupachà (Hannigan, Ludwig Orchestra)

    発売日:2020年04月10日 NMLアルバム番号:ALPHA586

    CD国内仕様 日本語解説付き 価格:2,970円(税込)

    ハイドンと20世紀…
    ハンニガンが提示する世紀を越えた「受難」の響き!
    2019年のAlphaレーベルからは、パトリツィア・コパチンスカヤによる戦争の惨禍を見据えた『つかの間と、永遠と』という驚くべき新譜がリリースされ大いに話題を呼びました(Alpha545/NYCX-10086、『レコード芸術』リーダーズ・チョイス2019第8位)。その成果への返歌のように、同じくAlphaレーベルから音盤リリースするようになったバーバラ・ハンニガンも苦難の時代を見据えた新録音を発表します。オランダの精鋭集団ルートヴィヒ管弦楽団を自ら指揮しての本盤に選ばれたのは、これまでもすでに演奏会シーンで彼女が追求しつづけ、絶賛を博してきた三つの演目――すでに亡くなって久しい20世紀の前衛ふたり(グリゼーもノーノも、日本の近現代系オーケストラ音楽ファンにはとくになじみ深い名前ではないでしょうか)と、なんとハイドン中期の交響曲! 「受難」をテーマに掲げるこのアルバムは、二つの20世紀前衛作品のあいだに、ハイドンが受難節の音楽をもとに仕上げたとも言われる交響曲第49番をはさむという、一見意外な展開。ハイドン作品も通り一遍等の交響曲ではなく、短調の長大な緩徐楽章で始まる異色作ですが、この作品はハンニガンが指揮者としても超一流であることを端的に示す絶好のプログラムとなっています。 周到に作品美をあぶりだす演奏の前後に、スペクトル楽派や電子音楽のムーヴメントを経験しながら独自の作風へと帰結していったノーノの無伴奏独唱曲と、ハンニガンがラトル指揮ベルリン・フィルとの共演でも歌ったグリゼーの連作が続き、ハイドン作品の現代性が逆に浮き彫りになる流れは絶妙というほかありません。人間性が徐々に失われてゆくさまを古代から現代にいたるさまざまな詩句の引用であぶりだすグリゼー作品は、まさにこの構成でこそ聴きたい一編。アルバムとしての聴覚体験にひときわ意義のある1枚といえます。

    収録作曲家: