2026年5月
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『オンブラ・フェリーチェ(幸せな幻影)』
モーツァルト声楽作品集(アリア、シェーナ、カノン、アンサンブル) [ハインツ・ホリガー、モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ、ナタリー・シュトゥッツマン、ミヒャエル・シャーデ 他]発売日:2026年05月29日
CD 3枚組国内仕様 日本語解説/歌詞対訳付き価格:6,270円(税込、送料無料)
シュトゥッツマンはじめ一流歌手たちによるモーツァルトの稀少声楽作品満載!
- 「モーツァルト週間1994」より歌芝居『幸せな幻影』のライヴCD登場。指揮はホリガー!本作は、1994年、ザルツブルクの「モーツァルト週間(Mozartwoche)」に新制作として上演された、モーツァルトのヴァラエティ豊かな声楽作品を自在に組み合わせた歌芝居『幸せな幻影(Ombra Felice)』のライヴ収録。 モーツァルトは生涯にわたって、多数の声楽曲を創作しましたが、その中でも単独作品としてのコンサートアリア、カノンやアンサンブル、あるいは他の作曲家のオペラへの挿入曲として作曲されたアリアは、単独であるがゆえにモーツァルトが創作したオペラや宗教曲などのまとまりのよい声楽作品に比べて演奏機会に恵まれているとは言えません。これらの多彩な作品を組み合わせて、まるでひとつのオペラのように構成した本作は、モーツァルト・ファンへの素敵な贈り物。 出演は、当時30歳前後のヴェロニカ・カンジェミ、ナタリー・シュトゥッツマン、ミヒャエル・シャーデら国際的なスターダムに昇りつつあった気鋭の歌唱陣に、少年モーツァルトを彷彿させるミレイユ・モセのナレーション、ハインツ・ホリガーの指揮のモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカという贅沢な顔ぶれです。 ※ 国内仕様盤のブックレットには、解説/全編歌詞対訳(小宮正安)・ナレーション(台本)の要約が含まれます。収録作曲家:
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英国ロイヤル・バレエ
ウィールドン振付
『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』
「フールズ・パラダイス」「トゥー・オブ・アス」
「アス」「パリのアメリカ人」 [英国ロイヤル・バレエ 高田茜、ローレン・カスバートソン 他]発売日:2026年05月29日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
英国ロイヤル・バレエが放つ、現代屈指の振付家、
クリストファー・ウィールドンによる4部作『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』!ロンドンとニューヨーク―二つの文化を背景に培われた、バレエとミュージカルという二つのジャンルを自由自在に行き来するクリストファー・ウィールドン。その振付の魅力を凝縮させた『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』の登場です。ダンサーが繊細で美しい塑像のようなフォルムを描く「フールズ・パラダイス」、ジョニ・ミッチェルの曲に乗せて揺れ動く男女の情感を表現する「トゥー・オブ・アス」、男ふたりの深い結びつきを描いた『アス』、そしてミュージカルの魅力あふれる「パリのアメリカ人」――英国ロイヤル・バレエの実力派ダンサーたちによる圧巻のパフォーマンスによって、ウィールドンの多面的な創造性を一望できる必見の舞台映像です。 -
クラヴサンXX
プーランク、フランセ、グレツキ、ファリャ:
協奏曲ほか、20世紀のクラヴサン作品集 [ジュスタン・テイラー、フィリップ・ベルノルド、クロエ・デュフレーヌ、フランス国立リール管弦楽団 他]発売日:2026年05月22日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
チェンバロ復興の先人達へのオマージュ、
ジュスタン・テイラーが弾く20世紀の協奏曲現代最も勢いのある若手鍵盤古楽器奏者の一人ジュスタン・テイラーは、スカルラッティとリゲティを組み合わせたアルバムのリリースなど、チェンバロをバロックの遺物ではなく現代まで続くモダンな楽器として捉える活動に力を入れてきました。今回のアルバムは20世紀に活躍した、その先達に敬意を表した内容となっています。 博物館からチェンバロを救い出したと言われるワンダ・ランドフスカ(1879-1959)は、プレイエル社にアドヴァイスして1920年代にモダン・チェンバロの誕生を促し、ファリャに20世紀初のチェンバロ協奏曲(編成は室内楽)を書かせたほか、プーランクの協奏曲も彼女の依頼によるもの。テイラーはワシントンでランドフスカの注釈付き楽譜やメモを調査し、今回の録音に臨みました。 ランドフスカからさらに踏み込み主に現代音楽をレパートリーとしたエリザベト・ホイナツカ(1939-2017)が初演したグレツキの協奏曲は、ミニマリズムを盛り込んだ呪術的でメカニックな作品で、モダン楽器としてのチェンバロの可能性を大きく広げていると言えるでしょう。 (...) -
アメリカン・ドリーム?
ガーシュウィン(1898-1937):
ポーギーとベス
コープランド(1900-1990):
舞踏交響曲
ロジャース(1902-1979):
回転木馬のワルツ他 [バーバラ・ハンニガン、エーテボリ交響楽団]発売日:2026年05月22日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
光と影が交錯する遊園地
ハンニガンが問いかけるアメリカン・ドリーム現代最高峰のソプラノ歌手の一人にして最も注目される指揮者の一人でもあるバーバラ・ハンニガンが、長年のパートナーであるエーテボリ交響楽団と共に「アメリカン・ドリーム」とは何だったのか、という疑問に迫る意欲作です。華やかな愛国心やナルシズム、排他主義の陰で失われつつあるものへ、隣国カナダで生まれ育ったハンニガンが抱く郷愁と哀愁を、AIが描いた光が消えかけ床のひび割れたメリーゴーランドというモチーフに託して表現しています。 ガーシュウィンの名作オペラ《ポーギーとベス》の交響的絵画をはじめ、サイレント映画にインスパイアされて構想した不気味なバレエのための音楽を元にしたコープランドの「舞踏交響曲」、禁断の恋を描くロジャースの「回転木馬のワルツ」など、20世紀アメリカを彩った多様な名曲を収録。ラストを飾るのはハンニガンと盟友ビル・エリオットが共に作り上げた世界初録音の組曲「移動遊園地にて」となっており、彼女自身の美しいソプラノ歌唱を交え、数々のアメリカの愛国歌やミュージカルなどの人気曲が万華鏡のように交錯し、最後はバーブラ・ストライサンドも歌った名曲「パレードに雨を降らせないで」で力強く幕を閉じます。 アメリカの底知れぬ創造力や逞しさへの称賛と、現代社会が抱える闇を浮き彫りにするアルバムです。 -
ブラームス(1833-1897):
ハイドンの主題による変奏曲(演奏とリハーサル) [ヘルベルト・ブロムシュテット、バイエルン放送交響楽団]発売日:2026年05月22日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
巨匠ブロムシュテット、初出音源のハイドン変奏曲に貴重なリハーサル付き。
国内仕様盤はリハーサルの対訳を掲載。ピアノ、室内楽、管弦楽の分野で変奏曲の名品を書いたブラームス。「ハイドンの主題による変奏曲」は40歳の年の作品で、2台ピアノ版が先に書かれ、その後に管弦楽版が書かれました。ブラームスの円熟した管弦楽法が傾注された傑作の一つとして、今も定期的に演奏されています。 ここに収録されたのはブロムシュテットが2014年2月にバイエルン放送響に出演した時の演奏と、それに先立つリハーサル。当時86歳の高齢でしたが、弛緩の気配など微塵もない、古典的で格調高い演奏に仕上げています。オーケストラの巧さはもとより、温かな音色が作品を引き立てています。 リハーサル部分は放送用に抜粋編集されたもので、冒頭と最後に番組司会者のナレーションが入ります(すべてドイツ語)。リハーサルはブロムシュテットからオーケストラへの指示の多い箇所を選んで編集したものですが、ここでも年齢を意識させない精力的なしゃべり方で次から次へと綿密な指示を出し、時には力強い声で旋律を歌いあげつつ微妙な強弱の変化を示します。端正な演奏で知られるブロムシュテットですが、それを作り上げるリハーサルにおける多大な情熱が伝わってきます。 ※輸入盤ブックレットには英語とドイツ語の解説のみで文字起こし(ブロムシュテットの言葉)はありません。国内仕様盤には解説に加え、バイエルン放送メディア提供の文字起こしと対訳を掲載したものを添付します。収録作曲家:
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〈HAYDN 2032 第19集〉
~悲しみ~
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第44番・第52番・第108番
ペルト(1935-):
主よ、平和を与えたまえ
シャイト(1587-1654):
悲しみのパドゥアーナ [ジョヴァンニ・アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ]発売日:2026年05月15日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
HAYDN 2032 ハイドン交響曲全曲録音シリーズVol. 19 ~悲しみ~
第19集は短調作品中心。異なる時代の様式を補助線に「悲しみ」の奥底へ「交響曲の父」ハイドンの生誕300周年となる2032年が徐々に近づく中、彼の交響曲を古楽器演奏で全曲演奏・録音するジョヴァンニ・アントニーニ指揮のHAYDN 2032プロジェクトも第19集を迎えました。年代順にも番号順にも拠らない周到な選曲のおかげで未だ多くの注目作が彼らの新解釈を待っており、今回もとりわけ意欲的な内容となっています。収録されたハイドン作品のうち半数以上は短調で、そこに21世紀のペルトと17世紀のシャイトによる名品を併せて収録した、時代を超えて輝くハイドン作品の魅力を再認識するプログラム。 唯一長調の交響曲第108番は、20世紀初頭まで音楽学者たちが見落としていたため大きな番号がついたものの、作曲年代はハイドン30歳前後の頃にまで遡ります。後にハイドン自身の葬儀で緩徐楽章が奏でられた第44番、同じく疾風怒濤期の作であるハ短調の第52番と共に、溌剌としていながら決して安定を失わないイル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏がその尽きせぬ魅力を浮き彫りにしています。 無伴奏合唱曲を原曲とするペルトの作品のガット弦楽合奏が生きた静かな痛切さ、バロック以前にも強いアントニーニの解釈と演奏陣のセンスが光るシャイトのパドゥアーナと共に、「悲しみ」という普遍的なテーマのもと古楽器演奏の奥深さも実感できることでしょう。 -
発売日:2026年05月15日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
エリザベート・コンクール2025、
ニコラ・メーウセン第1位への記録2025年エリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門で見事第1位に輝いた、当時23歳オランダ出身のニコラ・メーウセン。そのデビュー・アルバムは、当のコンクールで頂点に登り詰めるまでの緊張と熱狂に溢れる記録です。 オープニングは彼が14歳の頃から弾き親しんできたというメンデルスゾーンの変奏曲。続いて闇から光へと至る旅を見事に描き切ったリストの「ダンテを読んで」、メーウセンが「本当に美しく、自由」と語ったソコロヴィッチによるコンクール課題曲を収録。圧巻はセミファイナルに於けるモーツァルトの協奏曲で、「室内楽のように自由だった」と彼が語るようにたいへん伸び伸びとしており、フィナーレの途中では演奏に没頭するあまり鍵盤の確認を誤って1オクターヴ高く弾き始めてしまうというハプニングもありましたが、それを補って余りある喜びに満ちた演奏を聴かせています。 メンデルスゾーンはコンクール直後に発売された公式ライヴ・アルバムと同じ演奏ですが、それ以外は今回が初CD化。中でもメーウセンが「あのステージがこのコンクールで最も印象的な瞬間」と語ったモーツァルトが聴けるのが喜ばしいことでしょう。 -
フランス管弦楽名曲集 [ジョン・ウィルソン、シンフォニア・オヴ・ロンドン]
発売日:2026年05月01日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
スーパー・オーケストラと超優秀録音によるフランス管弦楽の名曲集。
定番名曲あり、意外性ありでオーケストラを聴く楽しみを満喫!ジョン・ウィルソンの下、腕達者で知られるイギリスのオーケストラの首席奏者たち、室内楽団員、ソリストなどを選りすぐってプロジェクトごとに結成されるシンフォニア・オヴ・ロンドン。今回はフランス音楽の名曲集を発表します。メンバーにとって大半の曲は数知れず演奏してきたであろうレパートリー。そんな彼らが、録音に残すと決めたからには一切の妥協なく完璧・最高を目指すジョン・ウィルソンの指揮の下、超絶的なテクニックとサウンドを究極的に磨き上げたアンサンブルとバランスで演奏してゆきます。オーケストラ全体が生み出すハーモニーを美しくとらえつつ、細部までの解像度を実現したラルフ・カズンズの優秀録音とあいまって心地よく音楽に浸れるアルバムとなっています。 充実したシンフォニックなサウンドで描かれる「魔法使いの弟子」は、この作品が「交響詩」と銘打たれていることをあらためて納得させます。「月の光」はウィルソン自身が1994年に作った管弦楽版で、弱音による様々な楽器の重ね合わせが生み出す繊細な響きの移ろいが絶妙。続く「楽しい行進曲」は弾けるような活気と明るさ...とアルバムを通して起伏をもたせた構成も巧みです。 (...) -
暴君と英雄
ストラデッラ (1643-1682):
バスのためのカンタータ集 [マウロ・ボルジョーニ、アカデミア・モンティス・レガリス室内グループ]発売日:2026年05月29日
CD価格:3,000円(税込、送料無料)
ストラデッラはコレッリより10年ほど早く生まれ、合奏協奏曲やオラトリオといったジャンルの隆盛を導く作品を書きました。エレガントでありながら強い情感の表出やコントラストの表現に優れた作品は、その一部が主にイタリアで綿々と演奏されてきましたが、20世紀終盤の古楽ブーム以来、彼の作品が系統的に演奏・録音されるようになり、一段と注目されています。 このアルバムは彼がバスのために書いた作品をメインに、間に器楽曲をはさんだ一夜のコンサートのような構成。イタリア・オペラにおいて神官や王、老賢者など世俗を超越した知恵や力を持つ役は男声の低音歌手が歌うことが多く、ここではそうした役柄をストラデッラがいかに巧みに造形したかが示されます。 ヴァイオリン、チェロ、テオルボ、チェンバロが各1という室内カンタータ風の極小編成の器楽陣と共に、ジョルディ・サヴァール、ジョヴァンニ・アントニーニ、リナルド・アレッサンドリーニといった指揮者たちの信頼篤いボルジョーニが迫真の歌唱を聴かせます。
収録作曲家:
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カウン(1863-1932):
交響曲 第2番
フモレスケ「サー・ジョン・フォルスタッフ」 [ジョナサン・ストックハンマー、ベルリン放送交響楽団]発売日:2026年05月29日
CD価格:3,000円(税込、送料無料)
1863年ベルリン生まれのヒューゴ(フーゴとも)・カウンは、ベルリンで学んだ後、1886年に渡米しミルウォーキーのドイツ系コミュニティで合唱指揮者や教育者として頭角を現しました。20世紀初頭に帰国、その後はドイツで活動を続け、1912年にはプロイセン芸術アカデミー会員に任命されるなど、ベルリン音楽界の中枢で活躍しています。 彼は後期ロマン派の色彩豊かな和声、管弦楽法を自在に操り、交響曲から合唱曲まで多岐にわたるジャンルの作品を書き上げました。アメリカでの経験を昇華させた交響詩「森の中で」(cpo 555572)や、1904年作曲の「サー・ジョン・フォルスタッフ」がその代表作です。後者はシェイクスピア劇の英雄を標題的に描いて成功を収め、その後の壮大な交響曲第2番への重要な足がかりとなりました。 ハ短調の交響曲は重厚さや悲壮感を前面に出した作品。ティンパニが重々しく使われ、ブラームスの交響曲第1番を連想させる響きが所々で聴かれるとともに、ホルンがジークフリートのライトモチーフによく似たフレーズを吹くなど《ニーベルングの指環》風の箇所も随所に。緩徐楽章の息の長い起伏はブルックナー風で、ドイツ後期ロマン派交響楽の終着点の一つと言えそうです。
収録作曲家:
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ファル(1873-1925):
喜歌劇《街頭の歌姫》 [トビアス・エンゲリ、イプツィヒ・ムジカーリッシェ・コメディ管弦楽団&合唱団、ミリアム・ノイルーラー、ノーラ・レントナー、谷口伸 他]発売日:2026年05月29日
CD価格:3,000円(税込、送料無料)
cpoはオペレッタ黄金期に活躍したオーストリアの作曲家レオ・ファル作品を継続的にリリースしており、今回が5作目。この作品は、大富豪の娘と結婚する条件として、街頭で歌を歌って暮らしを立てている娘ソニアを3週間でエレガントなレディに変貌させることに発明家が挑むという、《マイ・フェア・レディ》さながらのストーリーです。 ソニア役のノイルーラーはオーストリアのチロル地方生まれ。ライプツィヒ歌劇場のメンバー等を経て2013年にザルツブルク音楽祭にデビュー。オペラとオペレッタで活躍しているリリック・ソプラノで、声楽に転じる前はダンサーや俳優として学んでいただけあって声だけで聴いても演技力が伝わります。 物語の仕掛け人である大富豪ブラウンを演じる谷口伸は、ウィーン国立音大リート・オラトリオ学科を最優秀の成績で卒業。2018年からはマイニンゲン国立劇場専属歌手として活躍しています。
収録作曲家:
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ヴェレス(1885-1974):
交響曲全集
室内楽曲集 [ゴットフリート・ラプル、ウィーン放送交響楽団、ペーター・コイシュニヒ、アンサンブル・コントラプンクテ]発売日:2026年05月29日
CD 5枚組価格:7,200円(税込、送料無料)
オーストリア出身の作曲家・音楽学者エゴン・ヴェレスは、アルノルト・シェーンベルクに師事し、アルバン・ベルクやアントン・ウェーベルンとともに新ウィーン楽派を牽引した重要な存在であり、同時にビザンティン音楽研究の権威として国際的に名を馳せました。ウィーン大学では留学中の橋本國彦を教えたことでも知られています。初期には無調音楽や表現主義的作風で注目を集め、戦前にはドイツ語圏で最も頻繁に演奏される作曲家の一人でもありましたが、1938年、ナチスの台頭によりイギリスへの亡命を余儀なくされます。イギリスではオックスフォード大学で教鞭を執りながら、終戦まで作曲活動を休止し沈黙を守りましたが、戦後になると再び創作への意欲を取り戻しました。 注目すべきことに、その作品のほぼ半数が60歳以降に書かれており、その中心を成すのが9つの交響曲です。これら晩年の作品では、ハイドンからマーラーへと連なるオーストリア交響曲の伝統が意識的に取り入れられています。ヴェレスにとって交響曲の作曲は、整然とした形式美と豊かな抒情性を融合させることで、遠く離れた故郷を失った悲しみと向き合い、自らの心を癒やすためのプロセスでもあったといえるでしょう。 CD5には、室内オーケストラを伴う作品が収められています。ヴェレスがこのジャンルに注力した背景には、シェーンベルクの「室内交響曲第1番の初演に接して受けた衝撃がありました。彼は自著において、小編成のオーケストラこそが歌手の演劇的表現を最大限に引き出し、繊細で劇的な効果を生むと説いています。「夏の夜」は出版も初演もされなかったものの、高い完成度を持っていることがこの録音で伝わります。
収録作曲家:
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サルテリオ・オブリガート
18世紀イタリアのサルテリオ・パート付きのアリアと器楽曲 [エリザベート・ザイツ、ヌオーヴォ・アスペット、ヴァレア・サバドゥス、フランツ・フィッツトゥム 他]発売日:2026年05月29日
CD価格:3,000円(税込、送料無料)
サルテリオは台形の台に貼った弦をハンマーで叩く楽器、18世紀イタリアで人気を博しました。そのサルテリオを必須(Obbligato)とする楽曲を集めたアルバムです。オペラ、オラトリオ、カンタータなどのアリアと、サルテリオをソロ楽器とする協奏曲を収録。サルテリオ自体が大音量を発する楽器ではないこともあり、編成は小ぶりで、親密で繊細なテイストのサウンドをバックにした抒情的なアリアを中心に、軽やかに飛翔するようなヴィルトゥオーゾ的なフレーズも散りばめられ、この時代のイタリア音楽への期待を満たしてくれます。 声楽陣はすべて男声で、ソプラノとアルトはカウンターテナーの実力者たち。ヴァレア・サバドゥスは2019年のコンチェルト・ケルンの来日公演のソリストとしても注目されました。エリザベート・ザイツはこの楽器の名手で、ヌオーヴォ・アスペットの創設者。 ※トラック6冒頭にはラジオ放送のような演出が入っています。
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ゲルンスハイム(1839-1916):
〈弦楽四重奏曲集 第3集〉
弦楽四重奏曲 第4番
弦楽五重奏曲 [ディオジェネス四重奏団、デイヴィッド・クィグル]発売日:2026年05月29日
CD価格:2,250円(税込)
フリードリヒ・ゲルンスハイムは、ブラームスと親交を結び、19世紀後半からドイツ音楽界の要職を歴任した作曲家です。ユダヤ系の家庭に生まれ、モシェレスらに師事。パリ留学を経てサン=サーンスらと交流し、後にベルリン芸術アカデミーの要職も務めました。 1900年作曲の弦楽四重奏曲第4番は心地よく洗練されたメロディと高揚感をもたらすドラマティックな展開が絶妙にバランスのとれた作品。弦楽五重奏曲第1番は、主題旋律のシンコペーション等にブラームスの弦楽六重奏からの直接的な影響が見られるのに加え、ロッシーニを思わせる歌謡的な美しい旋律美も魅力です。 1998年にミュンヘンで結成されたディオジェネス四重奏団は、古典から現代まで幅広く手がけ、とりわけシューベルト作品で高く評価されており、近年はゲルンスハイムの全集録音に注力しています。 クィグルは元ロンドン・フィル首席ヴィオラ奏者。カザルス・カルテットの元メンバーで、現在はケルン音楽舞踊大学教授を務める名手です。
収録作曲家:
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グラウプナー(1683-1760):
シンフォニア集 [フロリアン・ヘイエリック、イル・ガルデリーノ 他]発売日:2026年05月29日
CD 2枚組価格:4,200円(税込、送料無料)
バッハと同時代を生きたグラウプナーは生前オペラの作曲家及び鍵盤楽器奏者として非常に高く評価されました。1722年にライプツィヒの聖トーマス教会カントルを務めていたクーナウが亡くなった際、ライプツィヒ市の参事会が後任に指名したのがまずテレマン、ついでグラウプナーであったこともその人気と評判を示しています(最終的に3番目の候補であったJ.S.バッハが就任)。当時の作曲家の通例として多ジャンルにおいて多作で、今日伝わる作品だけでも2,000曲ほどに及ぶと言われます。 当アルバムはグラウプナーの大編成器楽作品を中心に収録したもの。当時のドイツ宮廷の趣味を反映して、急緩急のイタリア風の協奏曲様式のものと、舞曲を連ねたフランス風管弦楽組曲のもの、そしてその混合様式のものが混在しており、グラウプナーが耳の肥えた君主に新鮮な音楽を提供しようと工夫を凝らしていたことがうかがわれます。通奏低音付きの弦楽合奏をベースに、ほとんどの作品で1対から3対の管楽器(トランペット、ホルン、フルート)がソリスティックに活躍するのは、グラウプナーの任地ダルムシュタット宮廷楽団にこれらの優れた演奏家がいたことを示すものでしょう。更に注目はティンパニがフィーチャーされていること。曲によって4つまたは6つものドラムの使用が指定されており、壮麗で華やいだ雰囲気を加えています。 (...)
収録作曲家:
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プフィッツナー(1869-1949):
室内楽作品集 [フランツ・シューベルト四重奏団、ロベルト・シューマン・トリオ、ウルフ・ヴァリン、ローランド・ペンティネン、ウルフ・ヘルシャー・アンサンブル]発売日:2026年05月29日
CD 5枚組価格:7,200円(税込、送料無料)
「最後のロマン派」とも称されるプフィッツナーの室内楽作品には、その特質が端的に表現されています。伝統的なロマン派の様式に根ざし、時に重厚でシンフォニックな響きを帯びつつも、その語法には19世紀末から2つの世界大戦に至る時代を反映した独創性があります。 複雑な対位法と和声によって評価されているピアノ五重奏曲をはじめ、プフィッツナーの重厚深遠な室内楽の数々を、その作風の変遷と共にお楽しみください。
収録作曲家:
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ヴォーン・ウイリアムズ(1872-1958):
交響曲 第2番 ト長調 「ロンドン交響曲」
バターワース(1885-1916):
シュロップシャーの若者
モーラン(1894-1950):
シンフォニエッタ [エイドリアン・ボールト、BBC交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団]発売日:2026年05月29日
NMLアルバム番号:ICAC5187CD価格:2,550円(税込)
初出の「ロンドン交響曲」プロムス・ライヴ含むボールトの英国音楽、BBC蔵出し音源集近代英国音楽の解釈者として高い評価を得ていたボールトによるライヴ音源が、BBCのアーカイヴから登場。ボールトにとっては、その改訂作業にも関わったヴォーン・ウイリアムズの「ロンドン交響曲」、音楽的な尊敬で結ばれたバターワースの作品、当初は複雑だったものの後年には相互理解が深まったモーランの作品と、個人的に親交のあった作曲家たちの作品が集められています。 1971年プロムスでの「ロンドン交響曲」については、当時のデイリー・テレグラフ紙が「静かな威厳に満ちた演奏であり、名人芸的な作品理解で聴衆を最後まで惹きつけた」と絶賛、ライヴならではの緊張感と高揚感も演奏に大きく貢献しており、終演後の聴衆たちの熱狂的な反応も頷けるもの。 「シュロップシャーの若者」についてボールトは頻繁に演奏しており、録音もこれまで4種ほどが知られますが、この83歳のスタジオ・ライヴでも情熱的なクライマックスを聴くことが出来ます。 (...)
収録作曲家:
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パリのヒンデミット
ヒンデミット(1895-1963):
トロンボーン・ソナタ
ケクラン(1867-1950):3つの小品
プーランク(1899-1963):ソナタ他 [ギレム・クスニェレク、クリストファー・パク]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
ドイツ放送フィルの副首席トロンボーン奏者クスニェレクによる、個性的で心温まるアルバム。 「パリ」をキーワードにした本作では、フランスの詩人マラルメの「聖女」をテキストとする歌曲を冒頭と終曲に置き、ヒンデミットのフランス語歌曲や、ドビュッシーの歌曲、プーランクのオーボエ・ソナタ、ケクランのバスーンのための小品など、パリやフランスにゆかりの作品が並びます。 選曲の背景には、ヒンデミットの妻ゲルトルートの存在があります。彼女はフランクフルトとパリで声楽および演劇の教育を受けましたが、人前で歌うことに強い不安を抱えていたと伝えられています。 ヒンデミットにとってフランス語やパリの文化は、単なる芸術的関心にとどまらず、妻との深い結びつきを伴うものでした。妻がユダヤ系であったことから、ヒンデミットはドイツを離れ、スイス、そしてアメリカへと移住します。本作に収められたトロンボーン・ソナタは、その亡命後のアメリカで書かれた作品で、クスニェレクは4楽章構成のソナタの真ん中に「Ruhig(穏やかに)」と題された未完作品の断章を演奏しています。 パリをキーワードにヒンデミットの妻への愛を詠み込んだアルバム。歌曲もオーボエ曲もバスーン曲もトロンボーンで演奏してのける超絶技巧が聴きものです。
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コントレラス(1983-):
〈2つのギターのための作品集〉
3つのナシミエントス
ラテンアメリカ組曲
ソナタ他 [デュオ・スダメリカーノ]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
ハビエル・コントレラスはチリの作曲家・ギタリスト。彼が師事したホセ・アントニオ・エスコバルと結成した「デュオ・スダメリカーノ」を通じ、作品を国際的に広めており、その独創的な作品はアナ・ヴィドヴィチ、ディヴィッド・タネンバウム、福田進一ら世界的奏者に支持されています。 コントレラスのギター二重奏曲は、過去の巨匠たちの伝統を継承しつつ、南米のフォルクローレとジャズ、現代和声を融合させた独創的な世界を構築しています。どれもが美しく多彩な響きとオーケストラ的な質感を備え、複雑な転調やフラット系の珍しい調を駆使。抒情的なバラードから、チリ南部の伝統舞踊「シリジャ」のリズムを採り入れたソナタや、センチメンタルな導入部からまって躍動的に盛り上がるサンバなど、ラテンのテイストとギター・デュオならではの多彩な表現を楽しめるアルバムです。
収録作曲家:
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ルビンシテイン(1829-1894):
ピアノ・ソナタ 第3番・第4番 [チェン・ハン]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
アントン・ルビンシテインはピアニストとして国際的名声を誇ると同時に、サンクトペテルブルク音楽院を創設して、今日に至るロシア・ピアノ楽派の隆盛に大きな貢献をしました。彼のピアノ・ソナタには、ピアノをオーケストラのように壮大に響かせ、情熱的な表現を厳格な構成に統合しようとする意志が見られます。 聴き手を瞬時に引きつける、力強く誇り高いメロディではじまるピアノ・ソナタ第3番は、ルビンシテイン自身が一連のピアノ曲の中で最も気に入っていた曲とされています。ピアノ・ソナタ第4番は、ドイツ風の構成の中にロシア的な情熱の表現を込めた聴きごたえのある作品です。 演奏は、2013年中国国際ピアノコンクールで優勝、2026年にはフローレンス・プライスのピアノ協奏曲(Naxos 8.559952)の録音でグラミー賞の優秀器楽ソロ部門にノミネートされたチェン・ハン。
収録作曲家:
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おとぎ話
ストラヴィンスキー(1882-1971):
ナイチンゲールの歌
牧神と羊飼いの娘
ディヴェルティメント
プルチネッラ [ジョアン・ファレッタ、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団、スーザン・プラッツ]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
ストラヴィンスキーが「おとぎ話」を題材に描いた、ファンタジー豊かな世界を堪能できる1枚。アンデルセンの物語に着想を得た作品として、色彩豊かな管弦楽法が光る「ナイチンゲールの歌」と、チャイコフスキーへのオマージュが込められた『妖精の口づけ』からのディヴェルティメントを収録。ギリシャ神話を題材とした初期作「牧神と羊飼いの娘」では、若々しく抒情的な旋律が響きます。さらに、バロックの様式美と軽やかな演劇性が溶け合った、愛らしくも魅力溢れる『プルチネッラ』組曲がアルバムを締めくくります。 「牧神と羊飼いの娘」で美しい歌唱を披露するのは、国際的に高く評価されるメゾ・ソプラノのスーザン・プラッツ。ジェシー・ノーマンに師事し、特にマーラー作品の解釈で定評のある彼女が、豊かな表現力で作品に命を吹き込みます。ジョアン・ファレッタの指揮による、鮮やかで精緻な演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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19世紀末のサロンにおけるマンドリン [ラファエレ・ラ・ラジョーネ、フランソワ・デュモン、サンドリーヌ・ピオー]
発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
19世紀末のフランスにおける意外なマンドリン人気を読み解く好企画マンドリンはその歴史をバロックまで遡れるイタリア生まれの楽器ですが、19世紀後半のパリで人気を博していたことはあまり知られていないかもしれません。もともとパリでは18世紀半ばに一時、ヴァイオリンと同じ調弦で弾けるナポリ式マンドリンが流行したものの、大革命で一度その人気が途絶。しかし1861年に待望の国家統一を果たしたイタリアでマンドリンが国民的楽器として再び注目されたのち、1878年のパリ万博でその演奏が注目を浴び、マンドリン向けの編曲譜も第一次大戦前夜まで数多く出版されフランスでの再評価に繋がりました。 ここでは詩人ヴェルレーヌの『雅びやかな宴』にも登場するマンドリンを詠った詩に基づく歌曲なども交えつつ、歴史的なモデルのマンドリンを研究し18世紀の協奏曲を集めたアルバム(A524/国内仕様盤NYCX-10299)も出しているラファエレ・ラ・ラジョーネがフランソワ・デュモンのピアノと二重奏で、隅々まで細やかな解釈により昔日の人気の真相に迫ります。 19世紀に広く演奏されていたモデルの再現楽器を使用するラ・ラジョーネの傍ら、デュモンも19世紀末製のプレイエル・ピアノを使用。サンドリーヌ・ピオーの機知巧みで鮮やかな歌唱と共に、マンドリンという楽器の知られざる繊細な側面に気づかせてくれる1枚です。
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルトVol.14〉
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第25番・第26番「戴冠式」 [アリム・バイゼンバエフ、ハワード・グリフィス、ウィーン放送交響楽団]発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
〈次世代ソリストたちによるモーツァルトVol.14〉
【純粋で無垢な響きへ バイゼンバエフが紡ぐモーツァルト】新世代の音楽家に焦点を当てるシリーズの第14弾にカザフスタン出身で2021年リーズ国際ピアノ・コンクールの優勝者、アリム・バイゼンバエフが登場。思索に満ちた独自のアプローチを聴かせています。 「私たちは、解釈への野心を抱く前の子どもの頃にこそ、モーツァルトを最もよく理解できるのではないかと思う」と語るバイゼンバエフ。過剰な自己主張を削ぎ落とし、有機的で偽りのない理解へと立ち返って、音楽を純粋で無垢なまま響かせることこそが彼の目指すモーツァルトであり、今回収録された威厳ある2曲の中に、遊び心や優しさ、時にノスタルジーを見出し、オペラのようなオーケストラとの対話を見事に表現しています。 また、第25番の第1楽章、第26番の第1、第3楽章に置かれたカデンツァはいずれもバイゼンバエフ自身によるもので、モーツァルトの即興的なスタイルに忠実であろうとするその姿勢が、このアルバムに固有の輝きを与えました。 指揮のハワード・グリフィスが「鏡を見るようなもの」と語るごまかしの一切きかないスコアを、精緻なアンサンブルで描き上げるウィーン放送交響楽団とともに紡ぎ出された、飾らない真実の響きを体験できます。収録作曲家:
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アルゼンチンの肖像
ヒナステラ、ピアソラ 他 [ヴォーチェ四重奏団、パブロ・マルケス、ジャン=バティスト・アンリ]発売日:2026年05月22日
CD 2枚組価格:4,875円(税込、送料無料)
ヴォーチェ四重奏団が描く、クラシックと大衆音楽が交差するアルゼンチンの情景フランスのヴォーチェ四重奏団が、アルゼンチンへの演奏旅行で魅了された現地の音楽を独自の視点で探求した2枚組アルバム。クラシックなどの芸術音楽と大衆音楽が境界を越え、豊かに交わる様を描き出しています。 アルゼンチンを代表するギタリストのパブロ・マルケスと、フランスの独創的なバンドネオン奏者のジャン=バティスト・アンリという、アルゼンチン音楽に不可欠な2つの楽器をゲストに迎えて生まれる響きは実に多彩。ピアソラの革新的なタンゴや、パンパのガウチョ(草原地帯の牛飼い)の歌や伝統的なリズムを取り入れたアルベルト・ヒナステラの弦楽四重奏曲とギター・ソナタのほか、3名の作曲家(フェルナンド・フィスベイン、ガブリエル・シヴァク、ジャン=バティスト・アンリ)による新たな編曲や委嘱作品も収められており、タンゴだけでなく、サンバ、チャカレラ、クエッカ、バグアラといった多様な民俗音楽の響きも堪能できます。 弦楽四重奏、ギター、バンドネオンが織りなす、色鮮やかなアルゼンチン音楽の旅をお楽しみください。
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発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
完結! ゴーデによるシューベルト・ソナタ全集2019年に12回のリサイタルでシューベルトのソナタ全曲を弾き切ったマチュー・ゴーデ。その直後から開始されたソナタ全曲と主要ピアノ作品を網羅するプロジェクトの第12弾にして完結編。豊潤でありながら慎ましく、情熱的でありながらも禁欲的という独特の音響世界を備え、きわめて繊細な感受性の世界への扉を開くシューベルト最後のピアノ・ソナタ第21番(このアルバムでは第20番と表記)で締めくくっています。 併せて20歳の頃に書かれ、青年らしいロマンと遊び心溢れる発想、天才的ひらめきに満ちた第6番も収録。ゴーデの瑞々しいピアノでご堪能ください。
収録作曲家:
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ペヤチェヴィチ(1885-1923):
〈交響的作品全集〉
交響曲、ピアノ協奏曲、序曲他 [イヴァン・レプシッチ、シュターツカペレ・ワイマール、アニカ・シュリヒト、マルティナ・フィリャク]発売日:2026年05月22日
NMLアルバム番号:Audite23.449CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
クロアチアの作曲家ベヤチェヴィチの名前が母国以外でも語られるようになったのは21世紀に入ってから。特に没後100年の2023年に注目される存在となりました。 1885年にブダペストに生まれ、1923年にミュンヘンで没した彼女は、貴族の家系に育ち、言語的・文化的背景から「中央ヨーロッパの作曲家」と位置づけられます。作風はロマン主義を基盤としながら、印象主義や表現主義の要素も取り入れており、とりわけ後期作品において独自の深化が見られます。 この2枚組のアルバムは、彼女の管弦楽作品の全容を収録。指揮は彼女と同郷でライプツィヒ市立歌劇場の音楽総監督を務めるレプシッチ、オーケストラは2024年から彼が首席指揮者を務めるシュターツカペレ・ワイマールです。ラフマニノフの影響が感じられる「ピアノ協奏曲 ト短調」とウィーンで部分初演された「交響曲 嬰へ短調」の2つの大作を中心に、先進的な和声をもつ「ファンタジー・コンチェルタンテ」、ドイツ音楽の伝統的な性格を備えた「序曲」、カール・クラウスやライナー・マリア・リルケの詩に基づく管弦楽伴奏歌曲、「夜想曲」の管弦楽版を収録しています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
フルートとピアノのための初期作品集 [ヨハネス・フーシュテッド、ソントラウト・シュパイデル]発売日:2026年05月22日
CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
ベートーヴェンのウィーン時代の初期作品に焦点を当てたアルバム。ベートーヴェンが校閲・公認した、作品25の作曲家お墨付き編曲版である作品41と、フリードリヒ・ヘルマン(1876-1924)による2曲の編曲版を収録。当時の音楽受容の歴史を映し出すとともに、先に発売された後期作品集と合わせてベートーヴェンのフルート音楽の全体像を余すところなく伝えています。 演奏は、現代作品の開拓者としても評価高く、ドイツ・レコード批評家賞ノミネート歴を持つヨハネス・フーシュテッド。ピアノは、共にカールスルーエ音楽大学の教授を務めるソントラウト・シュパイデルが担当しています。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
「偉大な芸術家の思い出に」
スメタナ(1824-1884):
ピアノ三重奏曲 [ルイス・カウフマン、ルドルフ・フィルクスニー 他]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,325円(税込)
ルイス・カウフマンの貴重な室内楽録音。
感傷に溺れないチャイコフスキー、名手フィルクスニーを迎えたスメタナラジオで放送された演奏を耳にした映画監督の懇願により『風と共に去りぬ』『嵐が丘』『カサブランカ』『サウンド・オブ・ミュージック』などのサウンドトラックに参加したカウフマン。参加したサントラは400とも500とも言われます。クラシック音楽の分野では、当時あまり知られていなかったバロック音楽に取り組み、1940年代末から50年代前半にかけてヴィヴァルディの作品8と9の計24曲をすべて録音(1949年リリースの「四季」はフランスACCディスク大賞を受賞。2002年にはグラミー賞の殿堂入り)。並行して同時代作品も次々と録音しました。 このCDに収録されたチャイコフスキーとスメタナは、ウェブサイトDiscogsによれば、最初の発売以降、再発売や復刻歴が無く、貴重なCD化です。ハラルド・エッゲブレヒトの『ヴァイオリンの巨匠たち』日本版(アルファベータ)で「熱っぽく神経のこまかい音質をもつ」と評される通り、ここでの演奏は両曲とも毅然としつつ熱気を伝えるもの。チャイコフスキーの演奏時間は第1楽章が約16分、第2楽章が約22分で、今日の平均的な演奏時間からすると驚愕の速さです。 (...) -
クラリネット・カラーズ
現代南アフリカのクラリネット協奏曲 [マリア・デュ・トワ、アルヤン・ティエン、ケープタウン・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
「虹の国」南アフリカの色彩を放つ、現代クラリネット協奏曲集南アフリカ出身で国際的に活躍するクラリネット奏者マリア・デュ・トワと共に、同国の現代作曲家たちによるクラリネット協奏曲の世界を探求するアルバム。複雑な文化や歴史が交差し「虹の国」の異名を持つ南アフリカの強靭さと再生の精神を反映し、クラリネットという楽器が持つ多様性と豊かな表現力による色彩やエネルギーを描き出しています。収録された3つの協奏曲は全てデュ・トワのために書かれ、彼女自身が世界初演を務めたもの。 コンラッド・アスマンの「カラー・コンチェルト」では、独奏者がカメレオンのように周囲の楽器を模倣し、変幻自在な技巧を披露します。南アフリカで最も影響力を持った作曲家とされるルーロフ・テミングの作品は、内省的な第1楽章とユーモアと活力が弾ける第2楽章のコントラストが絶妙。デイヴィッド・アールの協奏曲は、中世の俗謡「武装した人」のメロディを変奏曲に用いたダイナミックな終楽章が聴きどころです。 デュ・トワがクラリネットの可能性を存分に引き出した素晴らしいアルバムです。
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アッシジの聖フランチェスコ、神の道化師 [カルレス・マグラネル、カペリャ・デ・ミニストレルス、アボカルCdM]
発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
聖人の歿後800周年に寄せるスペイン古楽界の好企画イタリア中部アッシジに生まれ、自らの後半生をもって清貧の信仰を貫き、後に聖人として崇められた修道士の聖フランチェスコ(1181頃-1226)は、2026年が歿後800周年に当たります。その生涯はルネサンス期以降も数々の絵画作品の題材となり、リストやメシアンをはじめ後世の作曲家たちも多くの作品をこの聖人に捧げていますが、当人が若い頃にアルプス以北の地域の文化を愛し、当時フランス南部からイタリアに多く移住してきたトルバドゥール(宮廷詩歌人)やジョングルール(軽業師・道化師・楽師)たちの影響でフランス風の歌を好み、晩年まで音楽を大切にしていたことはあまり知られていません。 このアルバムはそんな聖フランチェスコ本人の音楽生活に光を当てる好企画。スペイン中東部バレンシアに拠点を置くカペラ・デ・ミニストレルスが声楽アンサンブルを交え、様々な中世楽器と共に13世紀イタリア中部の音楽に光を当てます。プログラムの中軸を占めるのは、聖フランチェスコの教えを受けたドイツの修道士ユリアヌスが手がけたとされる詩篇歌と、15世紀の大流行に先駆け当時すでに広まりつつあったラウダ(聖職者ではない人々も歌ったイタリア語による宗教歌)の数々。このレーベルの常でブックレット解説(バレンシア語・スペイン語・英語)も充実しています。 自然素材の響きが際立つ中世楽器と共に響く歌の独特な調べを通じ、800年の時を超える聴覚体験をお楽しみください。
収録作曲家:
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発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
若き天才の息吹!
気鋭のトリオが紡ぐ、瑞々しきピアノ三重奏曲集2017年に結成されたミスラス三重奏団。2019年にトロンヘイム国際室内楽コンクールで優勝し、2021年から2023年のBBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選出され、今最も目が離せない若手ピアノ・トリオの1つと言われる彼らの第2弾は、作曲家のキャリア初期に書かれたピアノ三重奏曲です。 ショスタコーヴィチが弱冠16歳で作曲した第1番は、のちの特徴となるグロテスクな作風の萌芽を感じさせつつも、療養中に出会った女性への恋心が色濃く反映された美しくロマンティックな単一楽章の作品。また、モーツァルト以来の神童と称されたコルンゴルトがわずか12歳で書き上げた作品は、マーラーやR.シュトラウス、プッチーニの影響を受けながらも、すでに独自の個性と驚異的な成熟ぶりを示しています。 さらに英国のチェリスト、作曲家であるジョイ・リスニーに彼らが委嘱した新作「ペトリコール」も収録。「乾いた土に雨が降る時に立ち上る懐かしい匂い」を意味し、水との根源的な繋がりを探求したこの作品が、アルバム・タイトルである「若さの泉」のインスピレーション源となりました。 若き天才たちが放つ瑞々しいエネルギーを、才能豊かなトリオが鮮やかな演奏で描き出します。 -
シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュの肖像
ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン・ソナタ
弦楽四重奏曲
歌劇《名無しの愛人》より 他 [テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト、ジュスタン・テイラー、ロランヌ・オリヴァ、バスティアン・リモンディ、ヴィクトル・シカール 他]発売日:2026年05月22日
CD 2枚組価格:4,875円(税込、送料無料)
希代の剣士にして音楽家。
アフリカの血を引く古典派時代の異才の至芸を古楽器で植民地生まれのフランス人で、剣術とヴァイオリンに長け作曲家としても名を残した古典派時代の異才サン=ジョルジュ。その重要作品を幅広いジャンルにわたって選び抜群の古楽器演奏で紹介する2枚組アルバムが、ヴェルサイユ宮殿発のレーベルChateau de Versailles Spectaclesから登場します。 カリブ海のフランス領西インド諸島で生まれ、フランス本国で並外れた剣術の腕前を披露し話題を呼んだ後、音楽の研鑽で頭角をあらわし定期演奏会コンセール・スピリチュエルの指揮者にもなったサン=ジョルジュの音楽は、古典派時代ならではの優雅さとメリハリの利いた明快さに貫かれた名品揃い。協奏曲や室内楽など録音の機会にも比較的恵まれてきた分野の作品の他、断片的に楽譜が残るオペラや交響曲もたっぷり収録されており、モーツァルトの渡仏期前後にパリの人々を大いに魅了しながらも出自への偏見で出世が頭打ちとなったサン=ジョルジュの多面的な才覚に瞠目させられる内容となっています。特に《名無しの愛人》や《エルネスティーヌ》といったオペラにおいて、ロマン派救出オペラを先取りするかのごとくスリリングな音使いが駆使されているのは聴き逃がせません。パリ滞在中にサン=ジョルジュを教えたイタリア人名手ロッリの曲も収録しています。 ル・コンソートの一員として活躍する新世代名手ラングロワ・ド・スヴァルトが、ここでは卓越した独奏者・指揮者として演奏陣をリード。古楽器演奏ならではの機微で作品の魅力を十全に伝えてくれる名演の連続です。 -
リュリ(1632-1687):
歌劇《プロセルピーヌ》 LWV 58 [クリストフ・ルセ、レ・タラン・リリク、マリー・リス、ヴェロニク・ジャンス、オリヴィエ・グルディ、ジャン=セバスティアン・ブー、アンブロワジーヌ・ブレ 他]発売日:2026年05月22日
CD 3枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
充実の歌手陣が繰り広げる愛と宿命の略奪劇太陽王ルイ14世の絶大な信望を得、フランス語オペラを創出し王室音楽総監督として大活躍したリュリ絶頂期の作《プロセルピーヌ》に待望の新録音が登場。 オランダやハプスブルク帝国との戦乱の末1679年に成立したネイメーヘン和議に続き、ルイ14世の嫡子であるルイ大王太子の結婚祝として1680年2月に初演され、この時点でフランス到着が叶わなかった大王太子妃の臨席のもと同年11月に再演された後、このオペラは18世紀半ばまで折々再演された他、アントウェルペン、ヴォルフェンビュッテル、アムステルダムなど諸外国の都でも上演機会を得る人気ぶりを見せました。 バロック・オペラ解釈で世界的に注目されるルセ&レ・タラン・リリクは今回も最前線の歌手勢による名演を堅固にサポート。先に録音した《アティス》同様にクラヴサンを使わない序曲に始まり、合唱・合奏が共に活躍するアントレの数々でも、演劇のような生々しさに満ちた独唱や対話の部分でも頼もしい存在感を発揮。クラヴサンはルセとジョリ・ヴィニクールの2人体制、リュート奏者も2人(うち1人は名手アンドレ・ヘンリヒ)、ナチュラル・トランペットの異才マドゥーフ兄弟に打楽器は大ヴェテランのマリー=アンジュ・プティと実力派奏者たちの活躍も光ります。 豊穣の女神セレスの娘で、冥府の王プリュトンに連れ去られたプロセルピーヌを巡るドラマを通じ、バロック期のフランス語オペラの魅力と底力に気づかされる充実録音です。
収録作曲家:
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コクトー
サティ、ストラヴィンスキー、
フランス6人組のメンバーの作品集 [イザベル・オコネル]発売日:2026年05月22日
NMLアルバム番号:DDX21141CD価格:2,550円(税込)
『コクトー』と題された1枚。ここには、ジャン・コクトーの多面的な芸術精神に共鳴した作曲家たちの音楽が収録されています。中心となるのは、アイルランドの現代作曲家ローナ・クラークがイザベル・オコネルのために書き下ろした新作で、コクトーのデッサンに着想を得た6つの小品を通じ、奇抜さ、モダニズム、自由な感覚、崇高さと滑稽さの共存といった彼の美学を現代的に映し出しています。 そこへ至る道筋として、サティ、ストラヴィンスキー、そしてコクトーを精神的支柱とした「フランス6人組」の作品が配置され、20世紀初頭パリの前衛的空気を再現します。とりわけ簡潔な美しさを誇るサティ、ジャズやパロディを取り入れた6人組の音楽は、コクトーの理念と響き合い、時代と芸術分野を横断する親密な対話を生み出します。 イザベル・オコネルは、2002年のカーネギーホール・デビュー以降、ソリストおよび室内楽奏者として国際的に活躍しています。現代音楽の名手として評価が高く、現在はニューヨークのバード大学音楽院で教鞭を執り、演奏と教育の両面で重要な役割を担っています。
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇《ニーベルングの指環》(全曲) [ファビオ・ルイージ、ダラス交響楽団、マーク・デラヴァン、リーゼ・リンドストローム、ダニエル・ヨハンソン、クリストファー・ヴェントリス 他]発売日:2026年05月22日
CD 13枚組価格:20,805円(税込、送料無料)
全曲初演から150年に、創立125年を迎えたダラス交響楽団の歴史的偉業!
ルイージとの《指環》全曲登場ダラス交響楽団と音楽監督ファビオ・ルイージによる、セミ・ステージ式で行われたワーグナー《ニーベルングの指環》のライヴ録音が登場。アメリカのシンフォニー・オーケストラの演奏による《指環》全曲録音が発売されるのは初の快挙です。 2026年は1876年のバイロイト音楽祭での《指環》全曲初演から150年という記念すべき節目。ルイージが「これまでに書かれた最も深く、最も複雑な音楽作品の一つ」と語るこの壮大なオペラは、家族、愛、喪失、権力への渇望など人間性のすべてを舞台に描き出しており、「物語の全体を通して美しい音楽とテキストに導かれ、最後にはあなた自身が変容するでしょう」という言葉の通り、魂を揺さぶる音楽体験となる圧倒的な演奏となっています。 グラミー賞受賞レコーディング・プロデューサーのダーク・ソボトカによる素晴らしい録音も聴きもの。 (...)収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第4番 (1841年版)
チェロ協奏曲
ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲(チェロ版) [アレクサンドル・ルーディン、ムジカ・ヴィーヴァ]発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
第4番のオリジナル版収録!
ルーディンが指揮とチェロで紡ぐシューマン本作は、幼少期からシューマンの悲劇的な運命に深く共鳴し、チェリスト、ピアニスト、そして指揮者として数十年にわたり彼の音楽と向き合ってきたアレクサンドル・ルーディンによる、作曲家への熱きオマージュが込められたアルバムです。 注目は交響曲第4番を1841年のオリジナル版で収録している点。後年出版された重厚な改訂版では失われてしまったオーケストレーションの軽快さや透明感、そして室内楽を思わせる親密な響きを甦らせており、この作品が元来持っていたシューマンらしい魅力を鮮やかに提示しています。また、晩年のデュッセルドルフ時代に生み出された名作チェロ協奏曲と、本来ヴァイオリン向けの作品をチェロの表現力で読み解いた幻想曲も併録されています。突然の気分の変化や甘美な憂鬱、別世界のような光と影が交錯するこれらの傑作を、ルーディンは管弦楽団ムジカ・ヴィーヴァと共に、指揮とチェロ独奏の両面から表情豊かに描き出しています。 天才作曲家の想像力と、その脆くもまばゆい美しさを極めて親密なアプローチで紐解く1枚です。収録作曲家:
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困難にみまわれた時代の音楽
1600年前後の英国音楽を中心に [ドミトロ・ココシンシキー]発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
繊細なタッチで引き出されてゆくエリザベス朝期の鍵盤音楽の魅力英国音楽が洗練の極みをみせたエリザベス朝末期から17世紀初頭にかけての鍵盤作品を中心に、当時の一流工房が手がけ現存するモデルに基づく精巧な再現古楽器でその真価を味わう1枚。 演奏者ドミトロ・ココシンシキーはキーウ出身のウクライナ人で、バーゼルでフランチェスコ・コルティに師事、ベアトリス・マルタンやオルガ・パシチェンコの薫陶も受け、ミラノ、ライプツィヒ、ブリュッヘ(ブルージュ)などの世界的な古楽コンクールで入賞経験を重ねています。自然な佇まいでしなやかに繰り出されるそのタッチは、鋭角的でありながら温もりに満ちたテーウェス・モデルでも、深い響きと圧倒的な美音が光るリュッケルス・モデルでも聴き応えある解釈を導き出します。 そうした昔日の英国音楽に漂う憂愁を、チェンバロならではの古楽的音使いを活かして現代流に読み替えたかのような「ホラ」の作曲者シャリーギンは、同じウクライナからオランダに移り住んだ作曲家=映像作家。指摘されなければこの曲だけ現代曲と気づかないくらい、ココシンシキーの細やかな演奏で400年前の音楽世界に馴染むその音世界も本盤の魅力の一つと言えるでしょう。
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クライスラー(1875-1962)、
ブラインシュミット(1973-)、
パガニーニ:
協奏的作品集 [ベンヤミン・シュミット、ローレンツ・アイヒナー、ウィーン放送交響楽団、ハンスイェルク・アンゲラー、ザルツブルク・ウインド・フィルハーモニー]発売日:2026年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola99350CD価格:2,850円(税込)
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クシェネク(1900-1991):
オーストリア・アルプスからの旅日記 [アレクサンダー・カイムバッヒャー、アンナ・スション]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,850円(税込)
1929年のアルプス旅行での鮮烈な記憶をもとに、クシェネク自らが詞も手掛けた全20曲の歌曲集。シューベルト『冬の旅』の系譜を継ぐ抒情性と、近代的な語法が同居するこの独創的な作品を、カイムバッヒャーとアンナ・スションのコンビが、旅の詩情とユーモアを交えて鮮やかに描き出します。
収録作曲家:
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イザイ(1858-1931):
無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ
2つのヴァイオリンのためのソナタ [レミ・バロー、イリス・バロー]発売日:2026年05月22日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
レミ・バロー、ウジェーヌ・イザイの最高傑作「無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ」を録音ブルックナー指揮者として知られるレミ・バローは、ウィーン国立歌劇場管弦楽団に所属したこともあるヴァイオリニストで、ブルックナーの弦楽五重奏曲などの録音もあります。そのバローの最新録音は、無伴奏ヴァイオリンのレパートリーの最高峰のひとつ、イザイの無伴奏ソナタ全曲! 6人の名手に捧げられたこの作品は、バッハやパガニーニの伝統を継承しつつ、ロマン派からフランク、ドビュッシーへと至るフランス楽派の精華を統合した記念碑的傑作です。バローは、高度な技巧と深い精神性が要求されるこの音楽を緻密かつ情熱的に描き出しています。 CD2には、妻イリス・バローとの共演による「2つのヴァイオリンのためのソナタ」を収録。イザイの弟子でもあった、ベルギーのエリザベート王妃に献呈された本作は、重音の多用により二重奏ながら弦楽四重奏やオーケストラを彷彿とさせる壮大な響きを特徴としています。後期ロマン派から印象主義、表現主義まで多様な様式が融合した作品は、1915年という激動の時代に溢れていた音楽スタイルを一つにまとめた知る人ぞ知る名作で、2人は輝かしい音色とスリリングな緊張感を保ちつつ、細部まで息の合った緻密なアンサンブルを披露しています。
収録作曲家:
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New Doors
オルタ、ベルガー、カーマイケル、ジョビン 他作品集 [ルディ・ベルガー 他]発売日:2026年05月22日
CD価格:2,850円(税込)
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マーラー(1860-1911):
さすらう若者の歌(シェーンベルク編曲)
亡き子をしのぶ歌(クローケ編曲)
レーガー(1873-1916):
ロマンティック組曲(シェーンベルク&コーリッシュ編曲) [ピエール・デュムソー、ステファヌ・ドゥグー、オード・エクストレモ、ラトリエ・ドゥ・ミュジーク、ハンソン弦楽四重奏団、アンサンブル・ウラノス 他]発売日:2026年05月22日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ドイツ・ロマン派の黄昏
シェーンベルクらによる極上の室内楽アレンジによるマーラーとレーガーフランスで行われるドーヴィル・イースター・フェスティヴァル第28回と第29回でライヴ録音された、ピエール・デュムソーが探求する「ドイツ・ロマン派の黄昏」をテーマにしたプロジェクトの第2弾です。 今回収録されているのは、シェーンベルクらによって室内楽編成にアレンジされたマーラーとレーガーの傑作群。レーガーの編曲者としてシェーンベルクと名を連ねるルドルフ・コーリッシュは、シェーンベルク他の弦楽四重奏曲を初演したコーリッシュ弦楽四重奏団を率いたヴァイオリニスト。「亡き子」の編曲はドイツの作曲家・指揮者のエーベルハルト・クローケ。マーラーの歌曲には、世界のオペラ・ハウスで活躍するオード・エクストレモとステファヌ・ドゥグーという豪華歌手陣を起用しています。 これらの編曲は単に大編成の管弦楽を小規模に置き換えたのではなく、15名程度の編成の為に新しいオーケストレーションを書き起こしたと言えるもの。弦楽四重奏と木管五重奏のほか、ハープやピアノ、ハルモニウムなども参加したウィーン風の親密な小編成アンサンブルとの共演で、詩の言葉ひとつひとつが耳元で囁かれているかのように深く心に響きます。また、夜の闇やエルフの踊りを想起させるレーガーの『ロマンティック組曲』も、シェーンベルクの再解釈により新たな魅力を放っています。愛の苦悩と死の悲哀、そして穏やかな癒やしが交錯する極上の室内楽体験です。 -
共鳴 ―Kyomei― [玉木優、コリン・ウィリアムズ、秋元孝介]
発売日:2026年05月22日
CD国内盤価格:3,410円(税込、送料無料)
響き合うトロンボーン!
世界的名手たちの華麗なるデュオ!世界を舞台に活躍するソロ・トロンボーン奏者、玉木優と、ニューヨーク・フィルハーモニックの副首席奏者コリン・ウィリアムズのデュオ・アルバムの登場です。質の高いサウンドと卓越した技術。音楽性豊かな演奏。そして圧倒的なパワー。これぞ世界のトップ・トロンボーン奏者たちの妙技です。またデュオのみでなくソロ作品も収録。世界のトロンボーン奏者からも人気のある髙嶋圭子のソナタや、トロンボーン奏者でもある神田めぐみの美しい作品など、日本人の作品も多数収められました。さらに、ピアノも葵トリオで活躍し、要注目の秋元孝介です。 世界で共鳴しあうトロンボーンの響きと美しい音楽。ぜひお聴き下さい。 -
名器の響き ―The Sound of Maestros― [戸田弥生、野原みどり]
発売日:2026年05月22日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
歴史的名器が奏でる珠玉のヴァイオリン名曲集ストラディヴァリウス、ガルネリ”デル・ジェス”、アマティなど約300~400年前に名匠によって制作された歴史的なヴァイオリン(現代の楽器も含む)の名器8挺で奏でられる、珠玉のヴァイオリン名曲アルバムの誕生です。制作された時代も違う楽器たちの、異なる音色の美しさと深い響きを聴きとることが出来るでしょう。収録曲も、サラサーテやクライスラーなどその時代時代の名ヴァイオリニストたちが残した名曲ばかり。 演奏は、エリザベート王妃国際コンクールで優勝し、日本を代表するヴァイオリニスト戸田弥生、そしてピアノにはロン=ティボー国際ピアノコンクール優勝の名手、野原みどり。二人が彩り豊かに華麗に奏でます。
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チャイコフスキー(1840-1893):
ロココ風の主題による変奏曲
カプリッチョ風小品
幻想序曲「ロメオとジュリエット」 [ガブリエル・シュヴァーベ、クリストファー・ウォード、アーヘン交響楽団]発売日:2026年05月15日
CD価格:2,100円(税込)
フォイアマン、ロストロポーヴィチ、フルニエ、名手の名を冠した3つの国際チェロ・コンクールで受賞経験を持つシュヴァーベをフィーチャーしたチャイコフスキー・アルバム。 名作「ロココの主題による変奏曲」はオリジナル版での演奏。意外な聴きものはヴァイオリン協奏曲の第2楽章のソロをチェロで演奏したトラック12のカンツォネッタ。シュヴァーベの卓越した技巧による低音域から高音域までの滑らかなサウンドは、これがオリジナルではないかと思わせるほど自然に、憂いを帯びた抒情を紡ぎます。 最後に収録された『ロメオとジュリエット』はオーケストラだけの演奏。この曲には3つの稿があり、一般的には最終稿が演奏されていますが、ここではその10年ほど前に作られた第2稿を採用しています。
収録作曲家:
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ボグダノヴィチ(1955-):
世界の音楽の園
2つのギターのための作品集 [デュオ・ゴーニ=ペレッタ]発売日:2026年05月15日
CD価格:2,100円(税込)
ギタリスト・作曲家ボグダノヴィチが、幼い息子のために世界の音楽をまとめた曲集を構想したことが、このプロジェクトの契機となりました。ゴーニとペレッタによるギター・デュオの演奏に触発され、当初の構想は大幅に拡大。17世紀のシャンソンから、アイルランドのジグ、ダルマツィアの諧謔歌、セファルディのロマンス、イランやバリ島の舞曲に至るまで、民俗音楽や伝承曲からのインスピレーションに満ちた多様な作品が綴られています。冒頭のナポリ民謡では、マンドリン風のトレモロやピッツィカートが遊び心を添えます。 アルバム中、クラシックのレパートリーから編曲されたのは2曲のみ。トラック10、ルターの賛美歌「神はわがやぐら」とトラック34、ショパンの「春の歌(乙女の願い)」は、伝統的な和声を用いながらも独創的に奏でられ、その他の楽曲、ナミビアやガーナ等のアフリカ音楽、バルカン特有の変拍子、中東や極東の旋律は、それぞれの文化独自の音楽を思わせる編曲が施されています。また、日本の「さくらさくら」や「向こう横丁」も収録されています。 「ミュージック・ガーデン=世界の音楽の園」を旅するように、世代や文化を超えた対話が楽しめる楽しさにあふれたアルバムです。
収録作曲家:
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プッチーニ(1858-1924):
歌劇《トスカ》 [ダニエーレ・ガッティ、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、ヴァネッサ・ゴイコエチェア、ピエロ・プレッティ、アレクセイ・マルコフ 他]発売日:2026年05月15日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
2025年発売の映像で好評を得た、フィレンツェ五月音楽祭でのプッチーニの傑作《トスカ》のライヴ盤。ファシズムが台頭する政治的に危険な時代の勇気と悲劇、そしてロマンティックな慈しみを、ダニエーレ・ガッティのタクトが導く重厚かつ華麗なサウンドで描き出します。 キャストには、情熱的な歌唱を聴かせるソプラノのゴイコエチェア、端正なプレッティ、冷酷さが際立つマルコフを迎え、歌唱と劇的表現の両面で高く評価された三人が迫真のドラマを展開。プッチーニの驚くほど独創的なスコアから、不朽の抒情的アリア、濃密な愛憎劇まで、作品の持つ表現力を最大限に引き出した決定盤です。
収録作曲家:
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限界に挑戦するバッハ
J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロのための作品集、編曲集 [クリスティアーノ・ガウディオ]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
イタリアの新世代名手がドイツ18世紀の二段鍵盤で探るバッハの真髄イタリアの新世代チェンバロ奏者クリスティアーノ・ガウディオによる、入念な選曲が興味深いバッハ鍵盤作品集。 ガウディオはカステルフランコ・ヴェネト音楽院での研鑽を経て本格的にチェンバロ奏者への道を踏み出し、パリ国立高等音楽院でO.ボーモンとB.ランヌーに、バーゼルのスコラ・カントルムでF.コルティに師事、アントニーニやルセ、ミンコフスキ、オノフリといった名匠たちに通奏低音奏者として招かれ実践経験を積みました。 Enceladeレーベルからリリースされたヘンデル&スカルラッティ作品集が『ディアパゾン』『クラシカ』といったフランス批評誌から絶賛される中、Arcanaで録音された本盤は複雑な多声書法や半音階など、バッハの作曲技法の極致に迫った充実作ばかりが集められ、確かな演奏でそれらの真価をじっくり味わえます。 奏者自らチェンバロ向けに編曲したオルガン・コラールの自然な佇まいや「6声のリチェルカーレ」の精緻なポリフォニー、無伴奏ヴァイオリン・ソナタを原曲とし18世紀に鍵盤向けに編曲されたソナタBWV 964で繰り広げられる豊かな音世界などもさることながら、演奏内容の頼もしさは名盤数多の「半音階的幻想曲とフーガ」を自信たっぷりアルバム冒頭に配しているところにも示されていると言ってよく、作曲家生前に作られたドイツのモデルに基づく二段鍵盤楽器の機構を十全に活かしたその解釈は聴き応え充分です。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
ダヴィッド同盟舞曲集
ヘンデル(1685-1759):
シャコンヌ
シュルツ=エヴラー(1852-1905):
「美しき青きドナウ」の主題によるアラベスク [ネルソン・ゲルナー]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
名手ゲルナーが紡ぐ、シューマンの精神世界と華麗な超絶技巧ネルソン・ゲルナーによるAlphaレーベルでの記念すべき10枚目のアルバム。ヘンデルの「シャコンヌ」では優れた技巧で対位法的な構造と瞑想のコントラストを聴かせます。 アルバムのメインはゲルナーが敬愛するシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」。クララとの婚約直後の1837年に作曲され、情熱的なフロレスタンと内省的なオイゼビウスという二面性を通じて、作曲家の内面的な葛藤と保守的な作曲界に対する対抗意識が精緻に表現されたこの作品を、ゲルナーは深い共感を持って描き上げています。 最後を飾るシュルツ=エヴラーの編曲による「美しく青きドナウ」に基づくアラベスクは、華やかな装飾と圧倒的な技巧でウィーンの空気を鮮やかに再現する難曲。高い芸術性と説得力のある解釈で評価されるゲルナーの確かな手腕により、各楽曲の構造が的確に描き出された充実の一枚です。
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Inferno(地獄)
リスト、ストラヴィンスキー
ドビュッシー、チェルニー他 作品集 [ベフゾド・アブドゥライモフ]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
アブドゥライモフが描き出す、多彩な時代を巡るピアノの系譜深い音楽性と驚異的なテクニックで世界的に評価されるピアニスト、ベフゾド・アブドゥライモフのAlphaから4枚目のアルバムは『Inferno(地獄)』という刺激的なタイトル。チェルニーからストラヴィンスキーに至る多彩な様式の作品を収録した充実のプログラムです。 ベートーヴェンの弟子でありリストの師でもあるチェルニーの華やかな変奏曲で幕を開け、本作の核とも言えるリストの「ダンテを読んで」では圧倒的な技巧を用いてドラマティックな地獄の情景を展開。「ベルガマスク組曲」で繊細な色彩を添え、ピアノの機能を最大限生かした「ペトルーシュカ」では祭りの熱狂や物語の悲哀を鮮やかに描き切り、ラストはブラームスの静謐な響きが深い余韻を残します。 英タイムズ紙に「魔法のタッチ」と称賛されたアブドゥライモフの緻密なコントロールが、各時代の作品が持つ魅力を鮮烈に浮き彫りにします。
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発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ガット弦が描き出す多彩な響き 若きベートーヴェンの魅力に迫る全集第2弾2012年にロンドンで結成され、現在はアムステルダムを中心に活動するブッシュ三重奏団による「ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲全集」第2弾。初期のウィーン時代に書かれた傑作第2番を中心に、それ以前にボンで書かれたとみられる作品なども収録。 HIPではなく、20世紀初頭の伝統的な演奏への敬意からガット弦を使用するというブッシュ三重奏団のアプローチは、若き日のベートーヴェンによる実験的な試みや洗練された構造を客観的かつ鮮明に描き出しています。しかつめらしい「苦悩の作曲家」という枠組みを抜け出し、音符から溢れ出るユーモアや人間愛、そして生きる喜びといった瑞々しい生命力を、精緻なアンサンブルで現代に蘇らせた一枚です。
収録作曲家:
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対話
クシシュトフ・ペンデレツキと
同時代フランスの作曲家による宗教作品集 [リオネル・ソウ、NFM合唱団]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ポーランドとフランス、祈りの音楽が織りなす対話リオネル・ソウ率いるポーランドのNFM合唱団による、20世紀のポーランドのペンデレツキと、ほぼ同時代のフランスの合唱作品を並置し、両国の音楽的対話を試みたアルバムです。ペンデレツキの「ケルビムの歌」や「スターバト・マーテル」などの重厚な宗教作品を軸に、ダニエル=ルシュール、マルソ、プーランク、メシアンの作品を収録。作曲家たちのアプローチは異なりながらも、キリスト教音楽の伝統や旋法への回帰といった共通の領域を探求しており、歴史的な断絶を越えた声の連なりが、静謐で神秘的な響きを生み出しています。 国境と時代を超えて響き合う、普遍的な祈りの音楽をご堪能ください。
収録作曲家:
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〈HAYDN 2032 第15集〉
~王妃~
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第50番・第62番・第85番[LP] [ジョヴァンニ・アントニーニ、バーゼル室内管弦楽団]発売日:2026年05月15日
LP 2枚組+CD価格:5,625円(税込、送料無料)
HAYDN 2032 ハイドン交響曲全曲録音シリーズVol. 15 ~王妃~
CD同梱、高音質アナログ盤登場!
後期の傑作群への推移を示す充実作3作、スリルと深みの交錯40年近くの歳月を通じて100曲以上の充実した交響曲を書き、門弟ベートーヴェンの同分野における新境地の開拓を導いた「交響曲の父」ハイドン。作曲家生誕300周年の2032年までに、時に関連作も交えつつ現存する彼の交響曲を全て録音する「HAYDN 2032」プロジェクトで指揮を務めるのは、古楽器演奏の分野で目覚ましい存在感を発揮し続けてきた異才ジョヴァンニ・アントニーニ。2014年の企画開始以来、指揮者と演奏者たちの才気と深い洞察が隅々まで行き届いた才気煥発な新解釈で注目を集めてきました。 入念かつ順調に中盤に差し掛かったプロジェクトの第15弾に選ばれたのは、ハイドンの作曲活動の拠点エステルハージ侯爵家での創造力の結実が遠隔地から注目を集めつつあった作曲家40~50代の充実作3曲。宮廷劇場を沸かせた舞台音楽に由来するドラマティックな書法を駆使、民俗調と知的洗練の間でスリリングなバランスを聴かせるハイドン随一の手腕の魅力に、アントニーニのタクトが余すところなく光を当ててゆきます。 ナチュラル金管やティンパニが華やかに活躍する第50番、全楽章が同一調による異色の第62番、そしてフランス王妃マリー=アントワネットが愛したという逸話で知られる「パリ交響曲」中の白眉・第85番…古楽器を使いこなすバーゼル室内管弦楽団の妙演もさることながら、最新研究を踏まえた背景解説(英仏独3言語)、テーマに沿った美麗写真を多数含む36ページに及ぶ充実したブックレットもこのシリーズならでは。 作風の深まりに垣間見るハイドンの底知れぬ深さに気づかされる3曲、今回もじっくりお楽しみください。収録作曲家:
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発売日:2026年05月15日
CD 5枚組価格:5,625円(税込、送料無料)
アルフレッド・パールによる、ベートーヴェンのピアノ作品集第2集チリ出身のアルフレッド・パールは、現代を代表するベートーヴェン解釈者の一人として知られ、1990年代に発表したピアノ・ソナタ全集(Arte Nova/Oehms)は、その完成度の高さで国際的な注目を集めました。華美な演出に頼らず、作品の本質に誠実に迫る演奏スタイルを特徴とし、美しい音色と緻密な構成力によって、古典派からロマン派に至るレパートリーで高い評価を得ています。 この5枚組ボックスは第1集(AU21461)に続くもので、「月光ソナタ」や「熱情」などの有名曲を含む1801年から1814年にかけての作品に焦点を当てたもの。ベートーヴェンの創作の中期にあたる多面的な作品の魅力を、パールが存分に描き出しています。
収録作曲家:
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発売日:2026年05月15日
CD価格:2,325円(税込)
1899年(1900年説もあり)にウクライナのオデーサに生まれたザイデルは、名教師アウアーにハイフェッツと並ぶ才能を認められ、1918年のカーネギーホール・デビューで大成功を収めて米コロンビアと契約を結びました。このアルバムは先にリリースされたトーシャ・ザイデル/米コロンビア録音集(1918-20)の続編となるもの。 この時代の復刻盤の楽しみに、今日ではめったに演奏・録音されないレパートリーや、現在とは異なる定番名曲の解釈との出会いがあります。このアルバムではブラーガの「天使のセレナード」やフィビフの「詩的な思い出」が前者の代表。後者ではシベリウスの悲しきワルツのアレンジと演奏に驚くことでしょう。 全体的に中庸のテンポでスタイリッシュに演奏されていますが、バッハのG線上のアリアは非常にゆったりとしたテンポで瞑想的に歌われて印象的。最後の2曲では大胆に変化するテンポ、豊かなヴィブラート、緩急を効かせたポルタメントなど、ザイデルらしい表現と歌心を満喫できます。
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詩人の恋
シューマン、メンデルスゾーン、ヴェルナー他
ハイネの詩による歌曲集 [ヘレン・チャールストン、ショルト・カイノック]発売日:2026年05月15日
SACD-Hybrid価格:3,075円(税込、送料無料)
ヘレン・チャールストンはBBCニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれた「歌う知性」と評される英国のメゾ・ソプラノ。バロックから現代歌曲までを歌いこなし、言葉の響きを大切にする繊細で瑞々しい歌唱が魅力的。2023年にはグラモフォン賞を受賞、古典に現代の視点を加える独創的なプログラミングが得意で、新作の委嘱にも積極的です。 このアルバムはハイネの詩を軸に19世紀から現代までを繋ぐ野心的な歌曲集です。シューマンの『詩人の恋』を中心に、同時代の作曲家たちの作品、さらにエロイーズ・ヴェルナーによる新作が、過去と現在を遊び心あふれる対話で結びつけます。伴奏を務めるカイノックはオックスフォード国際歌曲フェスティバルの創設者兼芸術監督を務めるほか、室内楽の分野でも活躍する名手です。
収録作曲家:
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ベネズエラ
オリノコ川流域の音楽 [チェオ・ウルタード]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
オリノコ川が育んだ、ベネズエラ伝統弦楽器の豊潤な響きベネズエラを代表する撥弦楽器クアトロとバンドーラの世界的名手であるチェオ・ウルタードの音楽を堪能するアルバム。ベネズエラの伝統音楽は大航海時代にスペインからもたらされたバロック前後の音楽をルーツに持ち、そこにアフリカや先住民の文化が融合して独自の発展を遂げました。このアルバムには同国を象徴する舞曲「ホローポ」をはじめ、多彩なリズムと豊かなメロディーを持つ情熱的なレパートリーが数多く収録されています。 オリノコ川流域の街で生まれ育ったウルタードは幼い頃からクアトロに親しみ、卓越したテクニックで名声を築いた実力派。彼が奏でるクアトロやバンドーラのパーカッシヴかつ繊細な音色と、マラカスによる生き生きとしたリズムの掛け合いは圧倒的なエネルギーに満ちています。 遠きスペインの古い音楽の面影を残しつつ、南米の大地で生命力豊かに育まれたベネズエラ音楽。その奥深い世界と名手による至高のアンサンブルです。
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〈ブラームス&コンテンポラリーズ 第3集〉
ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調
ペヤチェヴィチ(1885-1923):
ピアノ四重奏曲 ニ短調/即興曲 [カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
トム・ポスターとエレーナ・ユリオステによって2017年に結成されたカレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴによる「ブラームス&コンテンポラリーズ」シリーズの完結編。本作では、クロアチアの作曲家ペヤチェヴィチの作品が取り上げられています。 ブラームスとは50歳以上の年齢差があるペヤチェヴィチですが、彼女の初期作品には、ロマン派の系譜に連なる情熱と優しさが色濃く息づいています。彼女のピアノ四重奏曲に宿る高揚感に魅了されたアンサンブルは、彼らが学生時代から親しんできたブラームスのピアノ四重奏曲第1番とのカップリングが理想的だと考えました。 モダニズムに席巻される前の伝統的な美意識が、時代を超えて響き合う――そんな魅力に満ちたアルバムです。
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モーツァルト(1756-1791):
ホルン協奏曲 第1番-第4番
ロンド [マーティン・オーウェン、ガボール・タカーチ=ナジ、マンチェスター・カメラータ]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ヨーロッパを代表するホルン奏者のひとり、マーティン・オーウェンがモーツァルトの4曲のホルン協奏曲を録音。 独奏者および室内楽奏者として世界各地で活躍し、現在はBBC交響楽団、ブリテン・シンフォニア、ハフナー・ウインド・アンサンブルの首席ホルン奏者を務めています。これまでにロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の首席や、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の客演ソロ・ホルン奏者も歴任するなど、国際的に高く評価されてきました。オーウェンは「今回の録音では、第2番から第4番では若々しい活力を表現することに努めるとともに、作曲当時、年齢を重ねていたロイトゲープと作曲家の双方にとって“白鳥の歌”とも言えそうな第1番では、より深みのある音色と成熟した表現を目指しました」と語ります。 さらに、「1990年にサザビーズのオークションで約60小節分の楽譜が発見され、後にロンド K. 371の一部であることが確認されました。若い頃はこの部分を欠いた版しか知らず、次のセクションへの移行が唐突に感じられていましたが、現在では作品全体が完全に納得のいく構成として理解できるようになっています」とも述べています。 オーウェンの格調高い演奏を、マンチェスター・カメラータの闊達なバックが支える、端正で見事なモーツァルトです。
収録作曲家:
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ウスティカ
メルニエ(1964-):
作品集 [ゲルゲイ・マダラシュ&ベルギー王立リエージュ・フィル、ジャン=ポール・デシー&アンサンブル・ミュジーク・ヌーヴェル 他]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
詩情と記憶が交錯する、ブノワ・メルニエ円熟の作品集ベルギーを代表する作曲家ブノワ・メルニエの長きにわたる芸術的な探求の進化と、師であるフィリップ・ブスマンスの影響から一歩踏み出した、メルニエ自身の確固たるアイデンティティの確立を証明する記念碑的な作品集。 冒頭に収録された2つの交響的作品は、ボードレールの詩に導かれた静謐で瞑想的な「Comme d’autres esprits」と、恩師ブスマンスの笑い声にインスパイアされたという喜びに満ちたオマージュ「Sur un ciel immense」というように、鮮やかな対比をなしています。ラビンドラナート・タゴールの詩をアルトの深みのある歌声で紡ぐ「Offering」、記憶の破片を軽快かつ遊戯的に描いたヴァイオリンとピアノのための二重奏と続き、表題作「Ustica」はオクタビオ・パスの詩に着想を得て、地中海の火山島を舞台に生と死、記憶をめぐる瞑想を壮大に描き出しており、室内管弦楽が作り出す大管弦楽のような響きが聴きものです。 厳格な形式美と豊かな詩情が見事に融和した、メルニエ円熟の音世界を堪能できるアルバム。
収録作曲家:
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発売日:2026年05月15日
CD 5枚組価格:7,275円(税込、送料無料)
76人が紡ぐ旋律が描き出す、美しくも複雑なアメリカの今韓国系アメリカ人ピアニスト、ミン・クォンが構想したこのアルバムは、76人もの現代アメリカの作曲家たちが、愛国歌「America the Beautiful(美しきアメリカ)」をテーマに書き下ろした新作ピアノ曲を収めた、CD5枚に及ぶ前代未聞のコレクション。19世紀にアントン・ディアベリが当時の有名作曲家に変奏曲を依頼した「ディアベリ変奏曲」の試みを、現代アメリカの文脈で再現したものです。76人に対して全82トラックありますが、多い6トラックの内訳は、原曲の「美しきアメリカ」が2ヴァージョン、作者不詳の曲が1曲、2トラック提供の作曲家が3名となっており、その全てが世界初録音(編曲作品はこの編曲において)です。 2020年のパンデミック下、最前線で働く医師の夫を見守りながら、アーティストとしての自身の役割に苦悩したクォンは、「アメリカとは何か?そもそも美しい国なのか、かつてそうだったのか、あるいは今後そうなり得るのか?」という根源的な問いを胸にこのプロジェクトを立ち上げました。ピューリッツァー賞やグラミー賞受賞者を含む、年齢、性別、人種、文化的背景も多様な作曲家たちがこの呼びかけに応え、複雑化し分断が進む現代社会の苦悩や絶望、そして未来への希望を音楽で表現します。 (...)
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発売日:2026年05月15日
CD価格:2,325円(税込)
Grand Pianoレーベルが2021年に始めたパルムグレンのピアノ曲全集という史上初の企画は全8集で完結予定でしたが、新発見の曲などもありついに第9集に突入、収録曲のほとんどが世界初録音です。恩師ブゾーニに捧げた、技巧的な部分と洗練されたワルツのリズムが際立つ「3つのユモレスク」、リストやショパンの伝統を継承した初期の大作「幻想曲」、15歳で書かれたショパン風の「スケルツォ」、内戦時に書かれたにもかかわらず明るい曲想を持つ「インテルメッツォ・ヴァルサント」、北欧の夏至祭の喜びを中心に描いた組曲『音とリズム』など、聴きどころが満載です。 締めくくりの組曲『北欧の夏』は、フィンランド民謡や印象主義の手法、リスト風の劇的なバラードを織り交ぜています。印象主義的な明暗の感覚に秀でた「フィンランドのピアノの詩人」ことパルムグレンならではの世界が広がります。
収録作曲家:
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ミエニエル(1972-):
大地の歌 - マーラーのために [フィオナ・モンベ、マリルー・ジャカール、洪紹桓 他]発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ジャンルを超えてマーラーの「大地の歌」を再構築!作曲家ジョスラン・ミエニエルと指揮者フィオナ・モンベがタッグを組み、グスタフ・マーラーの傑作「大地の歌」を大胆かつハイブリッドに再構築したアルバム。単なるアレンジにとどまらず、原曲の構造を保ちながらも、室内管弦楽、ジャズ・アンサンブル、笙や揚琴といった中国の伝統楽器、さらに電子楽器や児童合唱を融合させ、全く新しい現代の音楽へと昇華させています。 作家オリヴィエ・カディオによるオリジナル・テキストが語られて作品を進行する点も大きな特徴。既存作品を細分化して再構成するカットアップ手法を用い、ドイツ語、フランス語、英語を織り交ぜた言葉のモザイクが、エフェクトを駆使した音響空間と見事に呼応しています。多様なバックグラウンドを持つ音楽家たちが一堂に会したスリリングなライヴ録音でありながら、ミックス段階で楽器の音色や声の距離感が緻密に計算されている点も大きな聴きどころと言えるでしょう。 ヴォーチェ弦楽四重奏団のメンバーや、笙でジャズを演奏する奇才、洪紹桓の参加にも注目。マーラーの深いヒューマニズムと現代性が見事に交差するアルバムです。
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発売日:2026年05月15日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
17世紀ベルギーの銘器で聴く、知られざるバロック鍵盤世界古楽と現代音楽に豊かな実績のあるベルギーで、自ら作曲活動もしながら世界的オルガン奏者として縦横無尽に活躍、ブリュッセルの王立モネ劇場とエクス=アン=プロヴァンス音楽祭の芸術監督も務めたベルナール・フォクルール。Ricercarで続けているソロ録音の最新盤は、スペイン領南ネーデルラント(現在のベルギー)出身のオルガン建造家たちが17世紀に手がけた3つの歴史的銘器を用い、ルネサンス末期からバロックに至る17世紀初頭の作品を中心に、当時のネーデルラントに花開いた鍵盤音楽の世界を探るプログラムとなっています。 1992年から2022年にかけ17世紀当時の状態に復元されたこれらのオルガンには、服飾や工芸、絵画などでも高く評価されたネーデルラントの職人芸の卓越度が示されており、レーベル創設者J.ルジュヌによる入念なエンジニアリングで収められた名手の演奏でその美音と残響の妙を味わえるのは嬉しい限り。画家ルーベンスが欧州各地で絶賛され、イタリアでフレスコバルディが、オランダでスヴェーリンクが活躍する中、安全な信仰生活を求め英国から渡ってきたブルやフィリップスの作品の他、ブリュッセルの作曲家コルネットや次世紀まで生きたケルクホーフェンなどの秘曲もまた、フォクルールの精緻にして闊達なタッチで魅力的に響きます。 ルネサンス的均整とバロック的自在さが併存する名品の数々をお楽しみください。
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時は静止する
ジョン・ダウランドとジョン・ダニエルのリュート歌曲集 [キーラン・ホワイト、セドリック・メイヤー]発売日:2026年05月15日
NMLアルバム番号:SOMMCD0718CD価格:2,700円(税込)
ダウランド&ダニエル没後400年記念!
テノールとリュートが誘うリュート歌曲の美しき世界愛や絶望をつづる歌詞とメランコリックな旋律によって400年以上も人々を魅了し続ける16~17世紀イギリスのリュート歌曲。音楽と詩、声とリュートが極めて美しく融合するこのジャンルを代表する作曲家がジョン・ダウランドです。 現代の名声からすると意外にもダウランドの音楽人生は順風ではなく、当初はイギリスで職を得られず、イタリア各都市やドイツなどを巡っています。1598年になってデンマーク王クリスチャン4世の宮廷にリュート奏者として職を得て、当地で約8年間活躍した後、1606年にようやくイギリスに戻り、1612年になってジェームズ1世付きのリュート奏者の職を得ることができたのでした。 生前に出版された4冊の歌曲集はヨーロッパ中で評判を呼び、特に歌曲集第2巻に収められた「流れよ、わが涙」が空前のブームを巻き起こし、各国でその旋律を基にした作品が数多く生み出されました。ダウランドの音楽は現代の人々も魅了し、ロック歌手が歌ったり、ポピュラー音楽へ転用されたりと、クラシック音楽の世界を越えて歌い手と聴き手を魅了しています。 (...) -
ボーレンシュタイン(1969-):
マンドリン協奏曲
シェイクスピア歌曲集
オーボエ協奏曲「伝説」 [アロン・サリエル、サラ・フォックス、サニャ・ロミッチ、ニムロッド・ボーレンシュタイン、イギリス室内管弦楽団]発売日:2026年05月15日
NMLアルバム番号:SOMMCD0719CD価格:2,700円(税込)
ニムロッド・ボーレンシュタインは、世界各地の主要ホールや音楽祭で作品が取り上げられる国際的に高く評価される作曲家・指揮者。アシュケナージをはじめとする名演奏家や一流オーケストラから支持を集め、作品数は100曲を超え、管弦楽、室内楽、声楽、バレエ音楽まで幅広い分野に及びます。さらに国際コンクールの課題曲も手がけるなど、その創作活動と影響力は着実に広がっています。 こちらは独奏者とオーケストラの関係を「個人の声が集団と対峙し、あるいは支え合う演劇的な場」と捉えるボーレンシュタインの世界観を、自らの指揮で具現化した一枚。マンドリンにパガニーニ風の超絶技巧を与えた協奏曲の他、シェイクスピアの詩を用いた繊細な歌曲、伝説を題材としたオーボエ協奏曲を収録。独奏楽器の個性を生かしつつ物語性豊かな音楽が広がります。
収録作曲家:
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ヒルボリ(1954-):
〈管弦楽曲&協奏曲集 第1集〉
ピアノ協奏曲
チェロ協奏曲他 [クリスティアン・カールセン、スウェーデン室内管弦楽団、タマラ・ステファノヴィチ、ニコラ・アルトシュテット]発売日:2026年05月01日
SACD-Hybrid価格:3,075円(税込、送料無料)
スウェーデンの現代作曲家アンデシュ・ヒルボリの作品集。ヒルボリはリゲティの影響を受けた緻密な技法を基盤に、自然界の色彩変化を音色に落とし込む独自の作風を確立しています。火山の噴火を思わせる爆発的な響きと、音の細かな震えがもたらす緊張感。あるいは波のように重なり合うリズムや、空間を埋め尽くすような力強い和音。こうした極端な音の表情が聴き手を引き込み、全音階的和音のドラマティックな響きは、現代美術のインスタレーション(空間体験)を思わせる没入感をもたらします。 BISは、その管弦楽作品と協奏的作品を体系的に録音するプロジェクトを開始。ウストヴォリスカヤの交響曲全集(BIS2304)が高く評価されたクリスチャン・カールセンが指揮するスウェーデン室内管弦楽団による第1作は、タマラ・ステファノヴィチが圧倒的なテクニックを披露するピアノ協奏曲第1番と、作品を献呈されたニコラ・アルトシュテットが親密かつ簡潔な表現を際立たせるチェロ協奏曲を収録、さらにベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番の旋律に基づく瞑想的な「Kongsgaard Variations」や、遊園地の喧噪と静寂を描いた「Vaporised Tivoli」も収録。深い表現力と抑えきれないエネルギー、そして意外性に満ちたヒルボリの音楽世界を楽しむことができます。
収録作曲家:
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ゼンフター(1879-1961):
交響曲 第1番・第9番 [チェルシー・ガロ、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年05月01日
CD価格:2,700円(税込)
ドイツの作曲家ヨハンナ・ゼンフターは、師マックス・レーガーに「非凡な才能」と絶賛され、1910年にアルトゥール・ニキシュ賞を受賞するなど早くから頭角を現しました。富裕な家庭に育ち経済的に自立していた彼女は、生涯で9つの交響曲を含む134もの作品を残しており、初期は繊細な作風でしたが、レーガーの影響により、重厚なテクスチュアや奔放な和声、極端な半音階技法を特徴とするスタイルへと進化します。バッハ的な対位法と後期ロマン派風のサウンドを融合させた独自の道を歩むも、前衛音楽に背を向けた内気な性格だったことや、女性への偏見もあり、その作品は長く歴史に埋もれていました。 このアルバムには、レーガーが絶賛したデビュー作で、抒情性と対位法が光る交響曲第1番と、ルター派コラールを全編に編み込み、戦後の孤独と悲哀を圧巻のフーガへと昇華させた創作の頂点交響曲第9番を収録しています。
収録作曲家:
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〈ブルックナーの手紙と音楽 第4集〉
作曲家と批評家 [ヴォルフガンク・ベック 他]発売日:2026年05月01日
CD価格:2,850円(税込)
シリーズ「ブルックナーの手紙と音楽」。第4集はブルックナーと、19世紀ウィーン音楽界に君臨した辣腕批評家エドゥアルト・ハンスリックとの複雑な関係に光を当てます。 ハンスリックはブラームスの熱烈な擁護者でありワーグナーの宿敵として知られ、ブルックナーに対しても、そのオルガン奏者としての才能は認めつつも、交響曲については「無政府主義的」「悪夢のような二日酔いスタイル」と痛烈な批判を浴びせ続けました。二人の決別は1875年、ブルックナーがウィーン大学の講師に就任した際に、同大学で教授を務めていたハンスリックが猛反対したことに端を発します。ブルックナーは後に「ハンスリックは講師職を受けた私を永遠の敵とみなした」と回想しています。しかし、晩年には私的な和解も果たされました。 このアルバムには、こうした確執を物語る書簡や批評文の朗読(ドイツ語)に加え、ブラームスも出版を後押ししたというハンスリックの歌曲(6曲)を収め、彼の知られざる一面である「作曲家」としての才能を紹介します。他にはブルックナーの貴重な「交響曲変ロ長調」の草稿、そしてハンスリックに捧げられたブラームスの「ワルツ集」(抜粋)などを収録。このシリーズでおなじみのドイツの名俳優ベックをはじめとする面々が当時のブルックナーをとりまくウィーンの空気を伝えます。
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ブラームス(1833-1897):
ヴィオラ・ソナタ
シューマン(1810-1856):
おとぎの絵本 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー、ミヒャエル・コルスティック]発売日:2026年05月01日
SACD-Hybrid価格:3,075円(税込、送料無料)
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イカロ
カサド、ベネジャム、オルトラ、ニン:
チェロとピアノのための作品集 [アレックス・オルメド・ドゥインスラジェール、フィオナ・マト]発売日:2026年05月01日
NMLアルバム番号:IBS-142025CD価格:2,700円(税込)
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キャシアン(1963-):
室内協奏曲集 [ファビアン・パニセロ、プルーラル・アンサンブル]発売日:2026年05月01日
NMLアルバム番号:IBS-232025CD価格:2,700円(税込)
オリヴァー・ナッセンらに師事したフィリップ・キャシアンは現代イギリスの作曲家。躍動的なリズムと美しい和声が融合した作品が評価されています。このアルバムは、彼の約30年にわたる歩みを象徴する室内楽や協奏的作品を集めた、まさに「キャシアンの肖像」といえる一枚。20世紀のイギリス抽象画に影響を受けたという音の世界は、勢いのある動的な響きと静寂が交互に現れ、深いドラマを感じさせます。 演奏は、ファビアン・パニセロが創設したプルーラル・アンサンブルが担当。ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめ、世界各地の音楽祭で絶賛される彼らの卓越した技術が、キャシアンの鮮やかな音の世界を見事に描き出しています。現代音楽の第一線で活躍する作曲家と演奏家の刺激的な出会いをお楽しみください。
収録作曲家:
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ビーチャム・コレクション
サン=サーンス(1835-1921):
チェロ協奏曲
バッカナール
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
シェエラザード [サー・トーマス・ビーチャム、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年05月01日
CD価格:2,700円(税込)
SOMMレーベルの名企画「ビーチャム・コレクション」の第34集。冒頭のバッカナールはビーチャム最後のロンドン公演となったコンサートのライヴです。5日後には81歳になるという高齢ながら演奏時間6:28という史上最速級のテンポで押し切る力演で、フィナーレの迫力はすさまじく、間髪入れず大歓声が沸き起こる様も収録されています。 サン=サーンスはビーチャムが好んで指揮した作曲家で、チェロ協奏曲第1番ではウクライナ生まれでロンドンに移住したチェルニャフスキーとの共演を収録。ビーチャムは1957年3月の17-19日及び28日でシェエラザードをHMV(後のEMI、現Warner)に録音し、これは今日でも高い評価を得ています。 当盤に収録されたのは、その録音セッションの合間に行われた演奏会のライヴ録音で、セッション盤とほぼ同じ解釈ながら、前半2楽章ややや速めのテンポになっているところにライヴの勢いが感じられます。
収録作曲家:
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ドッジソン(1924-2013):
Turn Ye to Me
〈歌曲集 第3集〉 [ジェイムズ・ギルクリスト、ロデリック・ウィリアムズ 他]発売日:2026年05月01日
CD価格:2,700円(税込)
2013年に他界した英国の作曲家スティーヴン・ドッジソンの没後10年を記念して始まった、歌曲を網羅した全3巻のプロジェクト完結編。 ドッジソンは、王立音楽大学で学び、長年BBCラジオ3の放送作家としても活躍した人物です。ルイス・キャロルの遠縁にあたり、象徴主義の画家の父を持つ彼は、古典的な気品と近代的な感性が融合した独自の作風を築きました。このアルバムには、世界初録音となるベドーズの詩による「3つの歌曲」や、ギター伴奏が美しいギリシャ神話由来の「Daphne to Apollo」、オーストラリアの民謡に基づいた「Bush Ballads」などを収録。英国を代表する名歌手たちの歌唱により、ドッジソンの繊細で知的な歌曲の世界が鮮やかに描き出されています。 ギターやピアノ独奏も交え、彼の芸術性を存分に味わえる充実の一枚です。
収録作曲家:
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発売日:2026年05月01日
CD価格:2,700円(税込)
2015年に結成された「パパゲーナ」は、イギリスを拠点に活動する女性5人組のア・カペラ・ヴォーカル・クインテット。アンサンブル名はモーツァルトの歌劇《魔笛》に登場する鳥刺しの女房に由来しており、ソプラノ3名、メゾ・ソプラノ1名、アルト1名という編成を活かし、既存の枠にとらわれない冒険的なプログラミングを最大の特徴としています。その実力は高く評価されており、2019年発売のアルバム『The Darkest Midnight』が英国Amazonのクラシック・チャートで第1位を獲得するという快挙も成し遂げました。 ここでも多彩なレパートリーを披露。ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの聖歌から、モンテヴェルディのマドリガーレ、世界各国のフォークソング、さらにはポップスに至るまで、バラエティ豊かな音楽を一つにまとめ上げます。BBCラジオ3から「驚異的な歌声」と称賛される、古典的な気品と現代的な感性を兼ね備えたアンサンブルです。
