2026年4月
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シベリウス(1865-1957):
ヴァイオリン協奏曲
レンミンカイネン組曲 [アヴァ・バハリ、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、エーテボリ交響楽団]発売日:2026年04月24日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
鮮烈! 新星アヴァ・バハリとロウヴァリによるシベリウスの協奏曲既に全7曲の交響曲をリリースし、その全てが世界的に高い評価を得ているロウヴァリとエーテボリ響によるシベリウス・サイクルに、ヴァイオリン協奏曲が登場。 ソリストはエーテボリ響のアーティスト・イン・レジデンス(2024-26)であり、2026/27 ECHOライジング・スターにも選出されているスウェーデン出身のアヴァ・バハリ。2024年暮れにジョナサン・ノット指揮東京交響楽団との共演で日本デビュー、シェーンベルクの協奏曲を安定したテクニックと滑らかで豊かな表現力で聴かせたことも記憶に新しい新進気鋭のヴァイオリニストです。 元々ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾを目指していたシベリウスが、その叶わぬ夢を追い求める視点から構想したとも言われるこの協奏曲は、ロマン派の協奏曲に一般に見られる英雄的な独奏者像とは異なり、物語を語るような独奏ヴァイオリンがオーケストラと対等に渡り合うと共に、シンフォニックさと室内楽的な手法を併せ持つことが特徴。バハリは隙の無いテクニックと緩急を付けた鋭い表現でその特質を十二分に表出しており、一方ロウヴァリ率いるエーテボリ響は細部を大切に歌いつつ大きくうねる様なスコアを鮮明に描き上げてソリストと対話、名盤あまたのこの作品を現代的で鮮烈な演奏に仕上げることに成功しました。 (...)
収録作曲家:
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バードとバード
リコーダー・デュエット集 [ジョヴァンニ・アントニーニ、シェンファン・チウ]発売日:2026年04月24日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
中世から現代まで、名手2人が紡ぐ笛の魔法名手ジョヴァンニ・アントニーニによるリコーダー・デュエット・アルバム。共演は台湾出身で現在はオーストリアを拠点に活動し、リコーダー三重奏「ヴィヴィッド・コンソート」の一員として来日公演も行っているシェンファン・チウ(邱聖芳)。18世紀のオトテールとテレマン、そして現代シチリアの作曲家アミコ・ドルチが16歳の時に書いた組曲を軸に、15世紀の「ファエンツァ写本」からの作品、20世紀のバルトークによる二重奏曲などの小品をちりばめた、多彩な内容となっています。 彼らならではの華麗なテクニックを十二分に楽しめ、バルトーク作品やプレストン作と伝えられる三声部の楽曲などでは、1人で2本の楽器を同時に演奏する妙技も披露。さらに、ウィリアム・バードが書いた旋律にソプラニーノ・リコーダーが鳥のさえずりで絡むジョヴァンニ・ソッリマの新作や、ルネサンスフルートのデュオでグラスハーモニカのような透き通った音色を聴かせるファン・エイク「アマリッリ麗し」、ドルチの前衛的な作品では重音奏法も聴かせるなど、リコーダー類が持つ表現の限界にも挑む意欲作です。 軽やかで雄弁な笛の調べをお楽しみください。
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ペルト(1935-):
交響曲全集
第1番-第4番 [エヴァ・オッリカイネン、アイスランド交響楽団]発売日:2026年04月24日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
現代音楽が盛んなアイスランドより、
アルヴォ・ペルトが2026年時点で完成させた交響曲の全曲録音が登場!1963年、タリン音楽院卒業直後にペルトが書いた交響曲第1番は、「カノン」と「前奏曲とフーガ」というバロック的な様式による2楽章構成をとりながらも、和声は極めて先鋭的で、十二音技法の影響を強く感じさせます。1966年の交響曲第2番ではセリエリズムが採用され、ペンデレツキなどのポーランド楽派を彷彿とさせる複雑なテクスチュアが展開されます。1971年に書かれた第3番は、1960年代後半にペルトが没頭したグレゴリオ聖歌や中世ポリフォニー音楽の研究成果が反映された、後のティンティナブリ様式へと向かう過渡的な性格を示しています。そこから約35年の空白を経て、2007年から2008年にかけて書かれた第4番「ロサンゼルス」は、弦楽器、ハープ、ティンパニ、打楽器という特殊な編成で、正教会の「悔悟のカノン」と「守護天使へのカノン」に基づいて作曲され、宗教的で敬虔な雰囲気を湛えています。 エヴァ・オッリカイネンは1982年にフィンランドのエスポーに生まれ、ピアノ、ヴァイオリン、ホルンを学んだのち、シベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラとレイフ・セーゲルスタムから指揮の指導を受けました。2025年10月のNHK音楽祭でN響に登場。緻密でありながらダイナミックかつエネルギッシュな指揮による音楽つくりを披露しました。ここでは2020/21シーズンから首席指揮者を務めるアイスランド交響楽団と共に、時代と共に変化したペルトの作風と、そこに通底するペルトならではの響きを的確に描き出します。 (...)収録作曲家:
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ヴェルディ (1813-1901):
歌劇《マクベス》 [エルネスト・ペッティ、リディア・フリードマン、ミケーレ・ペルトゥージ 他、ロベルト・アバド、フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ]発売日:2026年04月24日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕/日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
パルマ王立劇場よりフランス語歌唱による、
もうひとつの《マクベス》世界初映像化!本作はヴェルディ作曲のフランス語版《マクベス》(カンディダ・マンティカ校訂版2020)の世界初映像化です。 フランス語版《マクベス》は、1865年にパリのリリック劇場での上演のために主催者の意向で、作曲家による《マクベス》の改訂版(1864年パリ版:イタリア語歌唱)の台本を、シャルル・ルイ・エティエンヌ・ニュイテルとアレクサンドル・ボーモンによってフランス語に翻訳したもの。その結果この翻訳版は、作曲家が認知しない即席のローカル版とみなされたうえ、リリック劇場での初演も不評に終わり、お蔵入りとなりました。 ところが近年、リコルディ社とシカゴ大学出版局が共同で進めているヴェルディ全集の校訂作業の一環として、音楽学者カンディダ・マンティカがヴェルディによるこの作品に関する一次資料(手稿譜、手紙など)を詳細に分析した結果、作曲家もこのフランス語版作成に深く関わっていたことを見出し、その意図を忠実に反映した校訂スコアを2020年リコルディ社から出版。さらに、それに基づいて同年9月パルマの第20回ヴェルディ・フェスティヴァルの開幕作品として演奏会形式で上演されるなど、作品価値の見直しの機運が高まっています。 (...)収録作曲家:
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アレヴィ(1799-1862):
歌劇《ユダヤの女》 [アンバー・ブレイド、ジョン・オズボーン 他、ヘンリク・ナナシ、フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2026年04月24日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕/日本語解説付き価格:5,500円(税込、送料無料)
フランクフルト歌劇場よりグランド・オペラの傑作《ユダヤの女》の新制作登場!歌劇《ユダヤの女》は1835年、当時の欧州オペラ界の中心都市、パリのオペラ座で上演されたフロマンタル・アレヴィによるグランド・オペラの代表作。この作品は国際的な成功をおさめ、後にワーグナーやマーラーからも称賛されました。その一方で、エンリコ・カルーソーが愛唱したことで知られるエレアザールのアリア〈ラシェルよ、天の恵みにより〉など一部の楽曲を除けば、20世紀には上演される機会が極度に少なくなりましたが、近年、その価値が見直され欧州の主要歌劇場でレパートリーに加えられるようになりました。 タチアナ・ギュルバカの演出は、スクリーブの台本に描かれた15世紀初頭のコンスタンツ公会議時代の物語をもとに、時代を越えた普遍的な社会問題(異なる宗教間の集団的非寛容)と、それを背景として生まれる男女や親子の葛藤、愛憎を炙り出すという、現代的な演出ではあるものの、いわゆる読み替え演出とは一味異なるアプロ―チです。 (...)
収録作曲家:
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オン・モード
アダムズ、ペルト、リゲティ、ロマニウク [アンソニー・ロマニウク(ピアノ)]発売日:2026年04月17日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ロマニウクのソロ・アルバム第3弾は、
巨大縦型ピアノも使った「エレクトロ・アコースティック・リサイタル」アンソニー・ロマニウクは新型コロナ・ウイルスによる世界的パンデミックで演奏会のキャンセルが続いた時期、ジョン・アダムズが書いたピアノのための大作「フリギアの門」を学ぶなかで、様々なモード(旋法)が持つ性格や風味を生かしたプログラムを構想しました。 しかしながら既存のピアノ作品ではそれを組み立てることが困難であったため、自身のオリジナル作品や編曲、即興演奏によってレパートリーを開拓し、今回のアルバムを完成させたとのこと。約24分の「フリギアの門」をプログラムの中心として、自作から伝統音楽、レディオヘッドやビョークに至るまで様々な小品をその前後に配置しました。さらに自ら弾くピアノの音をデジタル的なディレイやリバーブ、アナログテープを使用したディレイなどで加工、一部の曲では内部奏法なども駆使し、シンセサイザーは使わずにピアノの音色パレットを拡張しています。 さらに小品の多くで巨大な響板と4メートルに及ぶ低弦を持つKlavinsの縦型ピアノを使用(写真は録音に用いたM450ではなく、ラトヴィアのホールに設置された同型のM470)。その明瞭な響きと圧倒的音量から「サウンド・バス(音浴)」と形容される音を楽しむことが出来ます。縦横無尽に広がるロマニウクの世界を堪能する、たいへん美しいアルバムです。 -
テレマン(1681-1767):
独唱カンタータ『イーノ』と二重協奏曲集 [アシュリー・ソロモン、レイチェル・ポッジャー、エリザベス・ワッツ、ハンナ・パリー、フロリレジウム]発売日:2026年04月17日
CD国内仕様 日本語解説・歌詞日本語訳付き価格:3,740円(税込、送料無料)
創設メンバーのポッジャー客演!
フロリレジウムが描くテレマン晩年の傑作『イーノ』と協奏曲の世界英国の古楽界を牽引するアンサンブル、フロリレジウムとアシュリー・ソロモンによるテレマン。アルバムの中心となるのはテレマンが84歳で完成させた劇的なカンタータ『イーノ』で、英国の名ソプラノのエリザベス・ワッツが、絶望から神への変身というオウィディウスの神話の物語を独唱で鮮やかに描き出します。 さらに本作には古楽ヴァイオリンの女王レイチェル・ポッジャーが特別参加。フラウト・トラヴェルソとヴァイオリンのための協奏曲などで、かつての盟友たちと息の合った共演を披露しています。 ブロックフレーテとトラヴェルソの協奏曲などテレマン独特の楽器法と色彩感が際立つ名曲も収録されており、円熟と革新が同居するその世界を堪能できる一枚です。収録作曲家:
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アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
イースト・ミーツ・ウエスト [アンネ=ゾフィー・ムター]発売日:2026年04月10日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
デビュー50周年!
ムターとALPHA CLASSICSのコラボレーションによる同時代音楽シリーズ始動現代ヴァイオリン界の女王、アンネ=ゾフィー・ムターが2026年に迎えるデビュー50周年を記念し、自身がプロデュースする同時代音楽の新録音シリーズ「ASM Forte Forward」をALPHA CLASSICSで始動させます。その第一弾となる本作『East Meets West』は、タイトル通り「東洋と西洋」の融合をテーマに、すべて彼女のために書き下ろされた作品のみで構成された意欲作です。 イラン出身のアフタブ・ダルヴィシによる「リクー」は、イラン南東部に伝わる愛の喪失と渇望を表現した悲しい伝統歌謡に着想した無伴奏作品。2025年6月15日、イスラエルによるイラン攻撃が始まった「12日間戦争」の最中に録音されました。作曲家はこの出来事により、作品に込められた悲しみが新たな意味を持つようになったと述べています。 韓国出身のチン・ウンスク(陳銀淑)による「グラン・カデンツァ」は、独奏者が技巧を誇示する伝統的なカデンツァを2人の奏者による対立、対話、融合の場へと発展させたもの。即興的に聞こえる箇所も全て記譜されています。 (...) -
ヴィヴァルディの先へ
18世紀後半のリュート協奏曲 [エヴァンジェリーナ・マスカルディ、リッカルド・ドーニ、エストロヴァガンテ]発売日:2026年04月10日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
名手マスカルディが蘇らせる、リュート協奏曲晩期の秘宝エヴァンジェリーナ・マスカルディが、バッハ、ヴァイスに続く18世紀リュート音楽三部作の完結編として放つ協奏曲集。ヴィヴァルディの名曲に加え、リュートが歴史の表舞台から去る直前、ハプスブルク家の領土で最後に放った黄昏の輝きに光を当てます。 18世紀半ば、他国でリュートが廃れゆく中、オーストリアやボヘミアでは依然としてこの楽器が貴族たちに愛され、ロココ趣味や多感様式を反映した高度な作品が生まれていました。本盤では、J.L.クレープスやJ.F.クラインクネヒトの佳品に加え、ハーゲンとコハウトによる協奏曲の世界初録音を収録しています。特にコハウトの作品はリュートには珍しい調性が用いられ、半音階的な転調や超絶技巧が駆使された驚くべき傑作です。 リッカルド・ドーニ率いる古楽アンサンブル「エストロヴァガンテ」の鮮烈なサポートを得て、マスカルディは優美かつヴィルトゥオーゾ的な「リュートの秋」を現代に蘇らせました。音楽史の空白を埋める、極上の発見の旅をお楽しみください。
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シンギング・ラヴェル
ア・カペラでラヴェル [レオ・ヴァリンスキ、レ・メタボール]発売日:2026年04月10日
CD国内仕様 日本語解説/歌詞日本語訳付き価格:3,740円(税込、送料無料)
超絶にして絶美!
ラヴェルの名曲をア・カペラでレオ・ヴァリンスキ率いる精鋭ヴォーカル・アンサンブル「レ・メタボール」が放つ、2025年のラヴェル生誕150周年を記念するアルバム。「管弦楽の魔術師」の緻密な傑作群を、あえて無伴奏合唱(ア・カペラ)だけで、しかもライヴで再現した衝撃の録音です。 白眉は、ティボー・ペリーヌ編曲による「ボレロ」完全版。楽器を一切使わず、擬音やダダイズム風の造語、口笛やボディ・パーカッションを駆使し、15分に及ぶ「機械的かつ催眠的」な音の渦を人間の身体のみで構築した圧巻の演奏です。さらに、ルネサンス期の詩を歌詞に用いた絶品の「亡き王女のためのパヴァーヌ」、交響的な響きを凝縮した「マ・メール・ロワ」、倍音歌唱のような効果を用いた「鐘の谷」など、現代の名手たちがラヴェルの色彩を声だけの音楽へと鮮やかに翻訳しています。 フィラルモニー・ド・パリの聴衆を唸らせ、熱狂させた、極限の技巧とカメレオンのような表現力。ラヴェルのスコアに潜む「内なる声」を暴き出し、人間の声の可能性を拡張する、唯一無二の音響体験をお楽しみください。収録作曲家:
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ブラックバーズ
1960年代の音楽
バツェヴィチ、ブリテン、フェルドマン、ヴェレシュ
バツェヴィチ(1909-1969):
チェロ協奏曲 第2番
ブリテン(1913-1976):
チェロ・ソナタ他 [ニコラ・アルトシュテット、マキシム・エメリャニチェフ、スウェーデン放送響、トーマス・ダンフォード]発売日:2026年04月10日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
バツェヴィチからビートルズへ、
アルトシュテットが紡ぐ1960年代の革新と詩情鬼才ニコラ・アルトシュテットが盟友たちと贈るこのアルバムは、音楽史が大きく揺れ動いた1960年代を旅する野心的なコンセプト・アルバムです。 核となるのは近年注目を集めるポーランドの女性作曲家バツェヴィチによるチェロ協奏曲第2番。アルトシュテットが「わずかな音符で全世界を現出させる」と驚嘆したこの作品は、チェロが単に技巧を披露する主役であるだけでなく、混沌としがちな前衛的響きの世界に秩序と構造を与える、楽曲の背骨のような存在として構成されたシンフォニックな傑作です。初演時の不幸な失敗から長い年月正当な評価を受けられませんでしたが、その真価を、マキシム・エメリャニチェフ指揮スウェーデン放送交響楽団との鮮烈な共演により問い直します。 さらにエメリャニチェフがピアノを弾くブリテンのソナタや、静謐な緊張感が漂うフェルドマン、そしてアルトシュテットが「独奏レパートリーの金字塔」と愛するヴェレシュのソナタを収録。前衛と伝統が交錯した時代の空気を鮮やかに切り取ります。 (...) -
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第2番・第5番 [ヨーン・ストルゴーズ、BBCフィルハーモニック、バーミンガム市交響楽団合唱団]発売日:2026年04月10日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
好評ストルゴーズのショスタコーヴィチ・サイクル、注目の第5番が登場!一連の録音と2025年に東京都交響楽団を指揮した交響曲第11番で、ショスタコーヴィチ指揮者としての存在を強烈に印象付けたストルゴーズ。彼のCHANDOSでのショスタコーヴィチ録音は当初、ネーメ・ヤルヴィとスコティッシュ・ナショナル管が1980年代後半に取り組んだ交響曲全曲録音のやり残し(2番、3番、11番から15番)を埋めるのが目的でした。ストルゴーズは第11番から始め、コロナ禍をはさんで後期作品を完結。その出来栄えの見事さと評価の高さにCHANDOSは考えを変え、このコンビによる全集制作を決定しました。当盤の第2番で「穴埋め」は完了。いよいよ中期の作品群への挑戦が始まります。 10代でたまたまショスタコーヴィチの交響曲第1番のレコードを聴いて音楽観が変わるほどの衝撃を受けたというストルゴーズ。彼によると、母国フィンランドでは冷戦時代も隣国ソ連の音楽家の来演は続いており、彼らを通じてショスタコーヴィチ作品の演奏に頻繁に接し、言葉を交わす機会を得ていたそうです。今も多忙な時間を縫って様々な資料を調査し、自筆譜のみならず出版後に行われた演奏に関する作曲家の書き込みやメモも参照。彼が注意を払うのはテンポで、出版後の作曲家の所感を参考にしつつ、作品全体の設計を綿密に検討して設定しているため、印刷されたメトロノームの指示通りではない箇所もままあるとのこと。 (...)
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピリオド楽器によるクラリネット作品全集 Vol.2〉
クラリネット協奏曲 K.622
協奏交響曲 K.297b [ニコラ・バルディルー、ガブリエル・ピドー、ダヴィド・ゲリエ、ダヴィド・ドゥソ、ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ]発売日:2026年04月10日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ピリオド楽器で蘇る当時の響き、
バルデイルーと友人たちが奏でるモーツァルト現代最高のクラリネット奏者の一人、ニコラ・バルデイルーによる「モーツァルト: クラリネット作品全集」待望の第2弾。このシリーズでは当時の楽器の徹底的な探求により、モーツァルトが思い描いた音響を鮮やかに蘇らせることに主眼が置かれています。 今回の聴きどころは、晩年の傑作「クラリネット協奏曲」におけるピリオド仕様のバセット・クラリネットの使用といえます。この作品を捧げられた当時の名手アントン・シュタードラーと、楽器製作者テオドール・ロッツの協力により1788年頃誕生したバセット・クラリネットは、低音域をクラリネットよりも拡張しており、現代の楽器の均質化された音色とは対照的に、暗く振動する低音から輝かしい高音まで、非常に幅広い音のパレットを持っています。バルディルーは150年ほども忘れられていたこの楽器を独自に再現し、演奏に於いてはその固有の脆弱ささえも表現に取り込みながら、一音一音を彫刻するように作曲家最期の創造的な衝動に肉薄しています。 一方、若き日のパリで構想された「協奏曲交響曲」は、各ソリストが当時のパリで使われていたものの厳密な再現楽器を用いた世界初の録音です。トランペットとホルン二刀流の名手ダヴィド・ゲリエや若き才人ガブリエル・ピドーらが、個性の異なる4つの管楽器で繰り広げる会話はまさに演劇的であり、現代楽器では味わえない各楽器の際立った個性とともに、当時のパリのバイタリティをも伝えているようです。 単なるノスタルジーを超えた、真実の響きへの挑戦とも言えるアルバムです。収録作曲家:
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英国ロイヤル・バレエ
バレエ『アシュトン・トリプル』
「バレエの情景」「田園の出来事」「ラプソディ」 [英国ロイヤル・バレエ サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ 他]発売日:2026年04月10日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
英国ロイヤル・バレエの創始者のひとり、
フレデリック・アシュトン振付の珠玉のトリプル・ビル新登場!本作は、「英国バレエの父」と称される振付家フレデリック・アシュトン(1904-88)による珠玉のトリプルビルの舞台映像です。 20世紀のバレエ音楽に大きな足跡を残したストラヴィンスキーのアメリカ時代の作品に幾何学的なフォーメーションで振付け、その声価を高めた「バレエの情景」、バレエ音楽の泰斗ジョン・ランチベリーの編曲によるショパンの詩情溢れる音楽にのせてツルゲーネフの戯曲を一幕の心理劇として再構成した「田園の出来事」、そしてラフマニノフの「パガニーニの主題によるラプソディ」を用い、往年のスターダンサー、ミハイル・バリシニコフとレスリー・コリアーのために創作された祝祭感あふれるアシュトン晩年の傑作「ラプソディ」。これらの異彩を放つ3作品に、英国ロイヤル・バレエのダンサーたちがステージいっぱいに熱演を繰り広げます。 ワディム・ムンタギロフとサラ・ラムの純度の高いクラシック技巧、マリアネラ・ヌニェスの繊細な心理表現、マルセリーノ・サンベの軽快な超絶技巧、フランチェスカ・ヘイワードの洗練された抒情性など、個性豊かなプリンシパルたちの至芸をお楽しみください。 -
発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:555261-2CD価格:2,250円(税込)
ミンゲット四重奏団によるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集、待望の完結編が登場。第5番に加え、姉ファニー・メンデルスゾーンによる唯一の弦楽四重奏曲を収録しています。 父アブラハムから「音楽は人生の装飾であり、本業にしてはならない」と諭されたファニーですが、30歳で書かれた四重奏曲は、型破りで自由な構成と個性的な魅力に溢れた強い意志を感じさせる作品です。一方、フェリックスがその4年後に作曲した作品44-3は、均整の取れた古典的な佇まいを備え、姉の個性と鮮やかな対比を成しています。才能と時代、そして家族の絆を映し出すアルバムです。 ミンゲット四重奏団は18世紀スペインの哲学者パブロ・ミンゲットの名を冠し、1988年に設立されたアンサンブル。近現代作品をはじめヨゼフ・スークやヘルツォーゲンベルクなど知られざる作品も好んで演奏、作品の魅力を伝えています。
収録作曲家:
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ラモー(1683-1764):
《ゾロアストル》からの管弦楽組曲(1749年版)
《優雅なインドの国々》からの管弦楽組曲(1736年版) [ミヒ・ガイック、オルフェオ・バロック管弦団]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:555518-2CD価格:3,000円(税込、送料無料)
華やかな色彩とリズムが織りなすラモー作品の真骨頂!
オーストリアの名古楽オーケーストラによる異国趣味満載のオペラ・バレ組曲集18世紀フランスを代表する作曲家ラモーの舞台作品は、21世紀になって世界中の歌劇場での上演機会が増え、華やかな舞台やダンス、斬新な演出で話題を呼ぶようになりました。ラモーのオペラやオペラ・バレは、主にレチタティーヴォとアリアの繰り返しから成る同時代のイタリアのオペラと異なり、レシ、プチ・エール(通奏低音を伴う歌)、独唱、二重唱、三重奏、四重奏、合唱、そしてオーケストラのためのシンフォニアや舞曲など、多様な要素が織り交ぜられています。特に舞曲が占める割合が全体の約1/4にもなるため、それを組み合わせるだけでフランス風の管弦楽組曲が出来上がります。現代のオーケストラがそれらを取り上げることも増えてきました。 ラモーが生きた時代のフランスは、百科全書派が台頭する啓蒙主義の時代。世界中のあらゆるものを知ろうという人々の興味は異文化へと広がります。ここに組曲が収録された2つのオペラ《ゾロアストル》と《優雅なインドの国々》は、そのような東方への興味や想像や憧れを反映しています。 (...)収録作曲家:
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トランスラトイル(1875-1944):
ワルツ、ポルカ、行進曲集 [ヤン・ミヒャエル・ホルストマン、ニュルンベルク交響楽団]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:555614-2CD価格:3,000円(税込、送料無料)
ジークフリート・トランスラトイルはバート・カールスルーエ出身の作曲家。母の再婚相手であるユダヤ教のカントルに育てられ、ブレスラウ、ウィーン、ライプツィヒで学び、ウィーンでは「フランスのワルツ王」エミール・ワルトトイフェルとの出会いを機に軽音楽の道を志しました。 17歳で作曲した「ウィーンのプラーター生活」は、のちにベルリンのスポーツイベント「6日間レース」の賛歌として大成功を収め、「スポーツ宮殿のワルツ」と呼ばれて人気を博しました。他にも陽気なワルツやポルカが人気となり、19世紀末から20世紀初頭のベルリンで最も愛された音楽家の一人となりましたが、ナチスによって強制収容所に送られ、ホロコーストの犠牲となりました。 戦後は次第に忘れられしまいましたが、2025年に生誕150年を迎えたことを契機に、その音楽はあらためて注目を集め再評価されつつあります。
収録作曲家:
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ベーア(1908-1987):
歌劇《シーラーズの王子》 [ステファン・ヴェセルカ、レーゲンスブルク・フィルハーモニー管弦楽団、カルロス・モレノ・ペリツァーリ、キルステン・ラボンテ 他]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:555670-2CD 2枚組価格:5,250円(税込、送料無料)
ウィーン音楽院を飛び級で卒業し、「作曲の神童」と称されたヨゼフ・ベーア。1934年、デビュー作《シーラーズの王子》がチューリッヒで初演されると世界的な成功を収め、すぐさまヨーロッパ全土や南米でも上演、レハール以後の新時代を担う旗手として大きな期待を集めます。豪華客船で出会ったアメリカ人女性ヴァイオレットと、ペルシャの王子ナディールの愛の物語に付けられた音楽は、ドイツおよびロシアの古典的伝統やプッチーニの作風を継承しつつ、マーラーやスクリャービンの影響を感じさせるとともに、ガーシュウィン風のジャズの要素を大胆に融合させた、革新的な響きを特徴としています。 しかし、ナチスの台頭によりユダヤ系であった彼は亡命を余儀なくされ、家族を強制収容所で失うという悲劇に見舞われました。戦後は公の場から距離を置き、自作の上演も拒み続けましたが、没後、遺品から楽譜が発見されたことで、半世紀以上の時を経て、その名作が再び蘇りました。 初演からほぼ90年を経てドイツ初演が実現、アルバムに収録されたこの公演は、その独創的かつ現代的な演出も高く評価され、バイエルン放送より栄誉ある「オペレッタ・フロッシュ賞」を授与されています。
収録作曲家:
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テレマン(1681-1767):
《美の勝利》TVWV 21:10 [リディア・トイシャー、イム・スンヘ、テリー・ウェイ、ディートリヒ・ヘンシェル、ミヒャエル・ホフシュテッター、ベルリン古楽アカデミー]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:555693-2CD 3枚組価格:8,625円(税込、送料無料)
HIPのスペシャリストが指揮するテレマンのオペラ《美の勝利》全曲録音!多作で知られるテレマンは、オペラも50作以上書いたとされていますが、その多くは現存せず、ほぼ完全な形で残されているのは7作とされています。テレマン作品の録音が数多く生まれる中でもオペラの録音は限られており、この1枚は貴重。 1721年、テレマンがハンザ同盟の自由都市ハンブルク市の音楽監督に就任すると、その翌年には同地の歌劇場が再建され、テレマンはその音楽監督と歌劇の作曲も引き受けることになりました。ドイツ語の歌物語《美の勝利》は、テレマンが同歌劇場のために書いた最初の歌劇で、歌劇場再開を告げる記念碑的作品です。 台本は、17世紀ハンブルクにおける最も著名な詩人で劇作家のクリスティアン・ハインリヒ・ポステル(1656-1701)の『アフリカのヴァンダル族の偉大なる王ゲンセリクスのローマととカルタゴへの遠征』を基にしています。455年のゲンセリクス王率いるヴァンダル族によるローマ略奪を背景に、ヴァンダル族の人々とローマの王妃や姫の恋愛と結婚が描かれるストーリー。テレマンは作曲に際して登場人物や筋書きには手を加えなかったものの、場面の順序や台詞、特に合唱とバレエの場面に若干の変更を加えました。 1722年7月13日の初演では、テレマンが用意した音楽はあまりに長大で、多少のカットを余儀なくされましたが、豪華な舞台装置や衣装が用いられたという公演は大成功に終わり、その年の11月までレパートリーとして上演されました。翌年も11回再演。その後も何年にも渡って再演された記録が残っています。 (...)
収録作曲家:
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メル・ボニス(1858-1937):
管弦楽作品集 [ジョセフ・バスティアン、ケルン放送交響楽団、リディア・トイシャー 他]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:555752-2CD価格:3,000円(税込、送料無料)
近代フランスの女性作曲家メル・ボニス(本名:メラニー・ボニス)は、封建的な男性中心社会や波乱に満ちた私生活に翻弄されながらも、ピアノ曲や室内楽を中心に優れた作品を遺しました。このアルバムでは、近年、再評価が進む彼女の管弦楽作品に焦点を当てています。 ボニスの音楽は、美しい旋律と半音階的な和声、繊細な語法を特徴とし、印象主義のレパートリーに独創的な輝きを添えています。なかでも現代的な感性が際立つ「3人の伝説の女たち」に含まれる「クレオパトラの夢」は、2026年2月8日に東京都交響楽団(指揮:ベン・グラスバーグ)によって日本初演され、さらに3月には名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会で取り上げられるなど、大きな注目を集める作品です。そのほかエキゾチックな『東洋風組曲』、バロック舞曲を近代的に再構築した「管弦楽のための3つの舞曲」、夜の猫を描いたユニークな「屋根の上の猫」などが収められています。 指揮を務めるのは、2023年よりミュンヘン交響楽団の首席指揮者・芸術監督を務めるジョセフ・バスティアンです。精密かつ品格ある音楽づくりで知られ、ディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団やアジアユースオーケストラの首席指揮者も兼任しています。2016年にはバイエルン放送交響楽団を急遽代役として指揮し国際的な注目を浴び、ネーメ・ヤルヴィ賞、オイゲン・ヨッフム賞を受賞しました。ヨーロッパの主要楽団や日本でも活躍するバスティアンが、ボニスの真価を鮮やかに描き出します。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽四重奏曲全集[4枚組 BOX] [ミンゲット四重奏団]発売日:2026年04月24日
CD 4枚組価格:7,950円(税込、送料無料)
ミンゲット四重奏団のメンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集が完結と同時にボックス化。番号付きの6曲に加え、14歳で作曲した変ホ長調の四重奏曲、没後に出版された「4つの小品」Op.81も収められています。加えて、姉ファニー・ヘンゼルによる独創的な四重奏曲も収録しています。 メディア各誌から「世界のトップレベル」と高く評価されるミンゲット四重奏団は、正確なフレーズ作りと引き締まったリズム、豊かなダイナミクスを駆使したアプローチによって、過小評価されがちなメンデルスゾーン作品を真摯に捉え直し、価値ある芸術音楽として提示してきました。軽やかさから劇的な表現に至るまで、作為的なテンポの揺らぎに頼ることなく楽章ごとの個性を描き分けるその演奏は「4人の理知的な会話」として絶賛されています。
収録作曲家:
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ウィンガー(1961-):
ヴァイオリン協奏曲「花言葉の中で」
回帰する光の交響曲 [ジャンカルロ・ゲレーロ、ナッシュヴィル交響楽団、ペーター・オットー]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.559921CD価格:2,100円(税込)
キップ・ウィンガーは、ロック界で成功を収めながらクラシック作曲家としても評価を確立した異色の存在。アリス・クーパーとの共演や自身のバンド「Winger」で名声を得る一方、幼少期からクラシック音楽とバレエに親しみ、作曲家リチャード・ダニエルプールにも師事し研鑽を重ねてきました。 大きな転機となったのはサンフランシスコ・バレエ団のための「Ghosts」を収録したアルバム『ニジンスキーとの対話』。グラミー賞最優秀現代クラシック作曲部門にノミネートされたことで、この作品に目を留めたジャンカルロ・ゲレーロの委嘱で、ここに収録された2曲が書かれました。 ヴァイオリン協奏曲は、4つの花言葉が喚起する愛の物語をイメージしたもの。「回帰する光の交響曲」は自身が経験した心理的な危機とそこからの回帰を投影しているといいます。
収録作曲家:
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カンチェリ(1935-2019):
エクス・コントラリオ
ミデルハイム
ツティソペリ [レーラ・アウエルバッハ、リトアニア室内管弦楽団、趙静、パヴェル・ヴェルニコフ 他]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574453CD価格:2,100円(税込)
ギヤ・カンチェリは、静謐な旋律と衝撃的な大音量の対比、そしてジョージアの伝統に根ざした独自の語法で知られる作曲家です。ソ連時代に見られた重厚な作風は、晩年になるにつれて極限まで削ぎ落とされ、より抑制的で内省的な表現へと変化しました。 このアルバムには、その晩年の作風を象徴する3曲が収められています。サンプラーや環境音を取り入れた異色の編成で描かれる「Ex contrario エクス・コントラリオ」、三重奏と合奏がまるで一つの楽器のように融合する「Middelheim ミデルハイム」、そして2019年に完成した、事実上の絶筆となった「Tsutisopeli ツティソペリ」(「この世のはかなさ」の意)。いずれも深い祈りにも似た精神性が宿っています。 レーラ・アウエルバッハは1973年チェリャビンスク生まれ。音楽一家に育ち幼少期から作曲を始め、その後マンハッタン音楽学校、ジュリアード音楽院、ハノーファー音楽演劇大学で研鑽を積みました。現在は作曲家として主要オーケストラやアンサンブルから委嘱を受ける一方、ピアニスト、指揮者としても国際的に活躍しています。協奏曲、室内楽、声楽曲など幅広い作品を通じ、独自の音楽語法による創作を続けています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574648CD価格:2,100円(税込)
大人気シリーズ、リストのピアノ曲全集。第68集には、リストが自身の弟子や友人、同時代の音楽家たちへの称賛を込めて手がけた編曲作品を集めています。超絶技巧が光るウェーバーやコンラーディの編曲から、タウジヒやスメタナの作品に添えた短い導入部まで、その内容は多岐にわたり、リストが、他者の独創性と自らのピアノ語法を融合させ、名曲に新たな光を当てた興味深い軌跡を辿ることができます。 演奏するシ・ウェンティンは、リーズ、香港国際、サンノゼなど数々の国際コンクールで入賞。ジュリアード音楽院、イェール大学、ウィーン国立音楽大学、ベルリン芸術大学を経てノースウェスタン大学で博士号を取得。世界各国の著名オーケストラや音楽祭に招かれ、ニューヨーク、パリ、ウィーン等の主要ホールで演奏しています。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
ジェイデン・アイジク=ズルコ(ピアノ)
スクリャービン、ラフマニノフ [ジェイデン・アイジク=ズルコ]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574658CD価格:2,100円(税込)
2024年にモントリオール国際音楽コンクールとリーズ国際ピアノ・コンクールを相次いで制してたアイジク=ズルコ。その後もウィグモア・ホールやカーネギーホールでリサイタルを行い、トップアーティストとしての地位を確かなものとしています。 このアルバムは彼が国際的な注目を集める端緒となった2022年のサンタンデール・パロマ・オシェア国際ピアノコンクール優勝の副賞として2024年にセッション録音されたもの。スクリャービンとラフマニノフというロシア・ピアノ音楽の2大巨匠の作品を通して、込み入った難曲においても自由かつ即興的に弾いているかのように感じさせる卓越した技巧と音楽性を披露しています。
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574662CD価格:2,100円(税込)
ボヘミア出身のヴェンツェル・トマス・マティーカは、ベートーヴェンと同時代のウィーンで活躍した名ギタリスト。法律家を志した後に音楽へ転向し、シューベルトとも親交を深めました。ハイドンやモーツァルトの影響を受けた彼の作品は、古典派の気品と初期ロマン派の抒情を併せ持ち、ギターの技巧的限界を追求しています。 第1集には2つの大ソナタを中心に収録。国際コンクールで20以上の優勝歴を誇る俊英ドラゴシュ・イリエは、圧倒的なテクニックと力強い演奏で、マティーカの音楽が持つ本来の面白さを生き生きと伝えています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574672CD価格:2,100円(税込)
2023年の「第64回ハエン賞国際ピアノ・コンクール」で優勝した、韓国の俊英パク・ジンヒョンのアルバム。 1953年創設、1956年よりほぼ毎年開催されるこのコンクールは、スペイン音楽の普及に注力する、世界的に権威ある大会の一つ。ここにはブラームスの重厚な変奏曲、グラナドスによるスペイン音楽のほか、コンクールでのライヴ録音によるドヴォルザークの五重奏曲が収められています。 パク・ジンヒョンは、ソウル・ヨンセ大学を経てハノーファー音楽大学でアリエ・ヴァルディらに師事。クリーヴランドやモントリオールなど主要な国際コンクールで実績を重ねており、今まさに世界が注目する逸材。緻密な知性と高い情熱を兼ね備えた確かな技術を披露しています。
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発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.574716CD価格:2,100円(税込)
ティペット四重奏団がグラズノフの弦楽四重奏曲全曲録音を開始。生涯に書いた7曲の弦楽四重奏曲のうち、まず番号順に3曲が発表されます。 第1番は10代の作品ですが、古典的な形式と抒情がマッチしてグリンカ賞に輝きました。第2番では表現の幅がより大きくなっています。「スラヴ」の愛称を持つ第3番は、民族的要素をより多く取り込んでいます。
収録作曲家:
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ブランカフォート(1897-1987):
〈歌曲全集 第2集〉
山の歌/子供の歌
カタルーニャの伝統的な歌他 [アンナ・アラス・イ・ホーベ、ミケル・ビリャルバ]BLANCAFORT, M.: Songs (Complete), Vol. 2 (Alàs i Jové, Villalba)
発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.579170CD価格:1,900円(税込)
ブランカフォートは、バルセロナ近郊の温泉町で育ち、父が経営するピアノ・ロール工場を通じて芸術と音楽に親しみました。若くしてモンポウと出会い、その影響でパリへ渡り作曲家を志します。彼の音楽はフランス的な明快さを持ち、ロマン主義やワーグナー的情念を排し古典的な均衡と美を追求したもの。簡潔で親密な作風は高く評価されましたが、やがて家庭の事情でバルセロナに戻り、カタルーニャの伝統を取り入れた作品を多く残しました。 彼の歌曲はどれもカタルーニャの詩人の詩を通じて、民謡風の親密な世界を描き出しており、これらは、フランコ独裁政権下で抑圧されたカタルーニャ文化への愛情と自由への希求を映し出すとともに、メランコリックな響きも感じられます。
収録作曲家:
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ラフ(1822-1882):
歌劇《妖精夫人》 [ダリオ・サルヴィ、マリアーンスケー・ラーズニェ西ボヘミア交響楽団、マティアス・リカ、ララ・リーケン 他]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:8.660619-20CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
ヨアヒム・ラフが生涯に遺した6曲のオペラのうち、第3作にあたる《妖精夫人》は1870年に初演され、彼の大きな転換点となりました。マドリードを舞台にテンポよく展開するストーリーは、初期の重厚なワーグナー主義から一転、ロッシーニ風の軽快さやフランス歌劇風の華やかさと、抒情性を併せ持つ音楽に結実しています。 この分野の第一人者ダリオ・サルヴィが作品の魅力を適切に伝えます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
グラン・パルティータ(F.グライスナーによる管弦楽編曲版)
カンナビヒ(1731-1798):
協奏交響曲 変ホ長調 [ラインハルト・ゲーベル、ミュンヘン放送管弦楽団]発売日:2026年04月24日
CD価格:2,625円(税込)
モーツァルト名作「グラン・パルティータ」が同時代人の手で協奏交響曲に変貌、
ゲーベルこだわりの再録音が登場。古典派の時代は楽譜出版が一層の広まりを見せた時期。モーツァルトの作品に目を付けていた出版業者アンドレは、モーツァルト没後、未亡人コンスタンツェと楽譜出版の契約を結び、革新的な印刷機械を発明したアロイス・ゼネフェルダーと作曲家フランツ・グライスナーを雇って1800年には早くも20作品を出版しました。 このオーケストラ版「グラン・パルティータ」もその一つ。出版に際してグライスナーは、1800年頃の標準的な管弦楽編成(弦楽合奏、フルート1、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2)のために管楽合奏の傑作「グラン・パルティータ」を編曲し、新たな「協奏交響曲」として仕立て直しました。指揮者のゲーベルはよほどこの編曲版が気に入っているのでしょう。モーツァルテウムで教授を務めていた2020年に一度録音(SONY)しましたが、より解釈が深まったと見えて、5年後に早くも再録音となりました。2025年10月にはベルリンでも同曲を指揮しています。 当時は編曲に際して一部の曲を省略・縮小することが多かったのに対して、グライスナーはメヌエットのトリオを一部カットしている以外はほぼそのままに編曲しています。原曲のバセット・ホルンとホルンのパートはフルートと弦楽合奏に移し替え、各管楽器をソロ楽器として用いて音色を生かしつつ弦楽器の響きを加えることにより、原曲の魅力を損なうことなく、より豊かな色彩を生み出すことに成功しているのです。グライスナーがモーツァルトのスタイルをよく理解し、原曲を尊重していたことがうかがわれます。 (...) -
ヴィヴァルディ100
ヴィヴァルディ(1678-1741):
ヴァイオリン協奏曲集(13曲) [ジュリアーノ・カルミニョーラ、ダニエレ・オルランド、イ・ソリスティ・アクイラーニ]発売日:2026年04月24日
CD 2枚組価格:4,875円(税込、送料無料)
ヴィヴァルディと共に歩んできた才人が紡ぐ13の新しい物語ジュリアーノ・カルミニョーラは、ミルシテイン、グッリ、シェリングら巨匠たちの薫陶を受けた後、アンドレア・マルコンやオッタヴィオ・ダントーネなど古楽器楽団の指揮者たちとバロック作品、特にヴィヴァルディの協奏曲で共演を重ねシーンを賑わせてきたイタリアのヴァイオリン奏者。リ・インコーニティやアカデミア・デッラヌンチアータなど比較的若いアンサンブルとの共演盤含め、これまでに発売されたヴィヴァルディの協奏曲の録音は既に87曲にも上りますが、イタリア屈指のレーベルARCANAから新たにリリースされるこのアルバムには過去録音していなかった協奏曲を13曲収録。これで彼のヴィヴァルディ協奏曲録音歴は100曲に及ぶところとなりました。今回の録音曲の大半は既存録音が殆どなく、曲集の一部ではない単独作ばかり。 共演はイタリア中部に拠点を置き、バロックから近現代まで幅広いレパートリーを手がけるイ・ソリスティ・アクイラーニ。18世紀の奏法に特徴的なアクセントを随所で利かせながらも地中海的な歌心に貫かれた解釈から浮かび上がる各作品の持ち味は、圧巻というほかないカルミニョーラの演奏で聴く人の心に深く刻まれることでしょう。 彼と20年前からヴィヴァルディ作品のアルバムで仕事を共にし絶大な信頼を得ている音楽学者オリヴィエ・フレが今回も楽譜監修と解説執筆を手がけ、ライナーノートにはカルミニョーラによるヴィヴァルディの協奏曲録音歴も共演者名と共に詳述(英・仏・伊語)されています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
新星ザヴィードフ、デビュー!
自身の境遇と重ねて描くラフマニノフ作品集ロシアのピアノの伝統を受け継ぐ、2005年生まれの新星フセヴォロド・ザヴィードフによる初のソロ・アルバム。現在ジュネーヴを拠点とする彼は、2024年に第1回ラドゥ・ルプー賞、2025年にはUBSヤング・ソロイスツ賞を受賞し国際的な評価を高めているほか、グネーシン音楽院で共に学んだ奥井紫麻とのデュオなどで来日公演も行っています。 本アルバムは、ラフマニノフによるバッハの無伴奏ヴァイオリン曲の編曲、「音の絵」作品33、「コレッリの主題による変奏曲」に加え、ザヴィードフ自身がピアノ独奏用に編曲した「ヴォカリーズ」で構成。このプログラムは2023年、滞在中の東京銀座で受け取ったフランスのラ・ロック=ダンテロン音楽祭への出演依頼を機に考案され、彼がモスクワ郊外の別荘で練習した最後の曲目となりました。その後出国してから故郷に戻っていない自身の境遇を、かつて激動の時代に故郷を離れたラフマニノフの歩みと重ね合わせています。 確かな技術と深い楽曲解釈によって、作品の持つ歴史的背景と若きピアニストの現在地を克明に記録した注目の一枚です。 -
So Poétique !
近代フランスの管弦楽伴奏歌曲集 [シリル・デュボワ、ピエール・デュムソー、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
管弦楽が繊細に彩る、珠玉のフランス歌曲集数々の賞を受賞した前作『So Romantique !』に続き、テノール歌手シリル・デュボワが贈る『So Poétique !』。本作で焦点を当てるのは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて作曲された管弦楽伴奏付きの歌曲という、フランス・ロマン派音楽の秘宝です。サン=サーンスやフォーレ、グノーといった巨匠から、ゴダールなどの歴史に埋もれた作曲家たちの希少な作品までが、Palazzetto Bru Zane(フランス・ロマン派音楽センター)の綿密な研究によって現代に蘇りました。 ドイツ音楽の壮大なスケールとは対照的に、フランス歌曲は詩の言葉の明瞭さと感情の色彩を重んじる、親密で洗練された芸術です。ピエール・デュムソー指揮ブリュッセル・フィルの繊細な伴奏がデュボワの美声に優しく寄り添い、詩の魅力を最大限に引き出しています。暗示の芸術、繊細さ、表現の気高さ、心に寄り添う親密な歌声と豊かな管弦楽の響きが織りなす極上の音楽体験をお楽しみください。
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フランドルの驚異
皇帝カール5世に寄せる追悼礼拝音楽 [シモン=ピエール・ベスティオン、ラ・タンペート]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
16世紀ハプスブルク皇室の精彩あふれる音楽環境に迫る劇的アルバム!ハプスブルク家の権勢をもって世界に君臨し続けたスペイン王カルロス1世=皇帝カール5世(1500-1558)。天才的政治力に加え、文化諸領域に明敏なセンスを発揮したこの君主は幼少期を過ごしたフランドル地方(現ベルギー)の多声音楽を愛し、スペインの優れた作曲家たちにも援助を惜しみませんでした。 そんな破格の為政者が亡くなる数か月前、臣下たちを総動員して自ら棺桶に横たわり、自身の葬儀をリハーサルさせたという逸話にインスパイアされたのが、古楽と現代音楽を組み合わせたステージパフォーマンスで知られるラ・タンペートの音楽監督シモン=ピエール・ベスティオン。カトリックの追悼ミサ式次第をなぞる形でプログラムを組み、在位中の諸事件を各章に重ねながら、死者追悼を越えた豪傑の回想物語のごとく起伏豊かな音絵巻を織り上げました。 スペイン・ルネサンス屈指の作曲家たちの教会音楽が折々に器楽伴奏を添えられ端正かつ起伏に富んだ演奏で響く中、折々に北アフリカや中近東など異教文化圏の伝統音楽も入り混じるプログラムは実にスリリング。勇壮・痛快なルネサンス金管の響きもさることながら、ヴァイオリン独奏に依田幸司、ガンバにロバン・ファロ、ドゥルツィアン&リコーダーにアナイス・ラマージュとリュシル・テシエ、存在感ある打楽器奏者は名手ミシェル・クロードと器楽勢も精鋭揃い。歴史探訪の面白さと音楽性が最上の形で交錯、古楽ファンならずとも前のめりで聴き進めてしまうこと必至の充実アルバムに仕上がっています。
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ブリテン(1913-1976):
青少年のための管弦楽入門
シンフォニア・ダ・レクイエム
イリュミナシオン
《グロリアーナ》から宮廷舞曲 [ローレンス・フォスター、ジュリー・ロゼ、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
没後50年、若きソプラノと名匠が紡ぐブリテンの多彩な世界2026年に没後50年を迎えるブリテンへのトリビュート・アルバム。 最も広く知られているブリテン作品と言っても過言ではない「青少年のための管弦楽入門」はナレーター無しで収められており、その色彩感溢れるオーケストレーションを十二分に楽しむことが出来ます。 またランボーの詩に基づく「イリュミナシオン」はテノール独唱で演奏されることも多い作品ですが、ここでは初演と同じくソプラノが担当。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、ガルシア・アラルコンの篤い信頼を得ているほかラザレヴィチやショーヴァンらとも共演を重ねる若きディーヴァ、ジュリー・ロゼが瑞々しい歌声を聴かせます。 エリザベス2世の戴冠を記念した歌劇《グロリアーナ》からの宮廷舞曲は、エリザベス朝スタイルの舞曲にモダンな和声を用いた新古典主義的な親しみやすい作品。歌劇の第2幕第3場の舞踏会を彩る音楽を、イモージェン・ホルストの協力を得て組曲に仕立てています。 (...)
収録作曲家:
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ペルト(1935-):
クレド/シルエット
カントゥス/フラトレス 他 [LP 2枚組] [パーヴォ・ヤルヴィ、エストニア祝祭管弦楽団、カレ・ランダル、エストニア国立男声合唱団、エレルヘイン少女合唱団 他]発売日:2026年04月24日
LP 2枚組価格:5,625円(税込、送料無料)
90歳を祝う、パーヴォ・ヤルヴィが描く盟友アルヴォ・ペルトの世界にアナログ盤登場2025年9月11日に90歳を迎えたエストニアの作曲家アルヴォ・ペルト。同じくエストニアの音楽一家に育ったパーヴォ・ヤルヴィにとって、幼い頃からペルトは「デニム・ジャケットに野球帽を冠ったスーパークールな友人」だったとのこと。これまで世界各地でペルト作品を演奏してきたほか複数の録音も残しているパーヴォですが、作曲家90歳を祝うプロジェクトにあたり、これまで演奏したいと常に願っていたという「クレド」を遂に録音、記念碑的な一枚としました。 ペルトの作風の転換期に書かれた「クレド」は、後年に通じる美しさのほか前衛と攻撃性を併せ持った、合唱と管弦楽、そしてピアノという編成の作品。キリストの「山上の垂訓」にある「悪に悪をもって報いるなかれ」という教えの本質を結晶化しようとしたもので、1968年ソヴィエト連邦時代のタリン(現エストニア首都)で、パーヴォの父ネーメ・ヤルヴィの指揮によって初演されています。合唱と管弦楽の大胆なやり取りを経て、ピアノが引用するバッハの「平均律第1巻第1番プレリュード」から大きなクライマックスが形作られる構成で、初演は聴衆の熱狂的な支持を持って迎えられますが、ソヴィエト当局はこれを政治的な挑発とみなしその後の演奏を禁止してしまいました。 これにより、かねてから目を付けられていたというネーメがブラックリストに載せられたことが決め手となってエストニアを去る決断を生み、パーヴォを含むヤルヴィ一家は1980年、アメリカへと出国しています。 (...)
収録作曲家:
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鬼火
シューベルト(1797-1828):
歌曲集 [ソフィー・レナート、ジョゼフ・ミドルトン]発売日:2026年04月24日
SACD-Hybrid価格:3,075円(税込、送料無料)
オーストリアのメゾ・ソプラノ、ソフィー・レナートが母国シューベルトの歌曲集でBISレーベルに初登場。 タイトルの『鬼火』と選曲のコンセプトは、彼女が最も愛するという「漁夫の愛の幸せ」に由来します。この曲では、愛する人の部屋から漏れる光を鬼火のゆらめきに喩え、逢引きへと向かうときめきと、この世のものとも思えない幸せをうたいます。レナートは、シューベルトの音楽の特徴として、歌詞に描かれた世界が現実なのか夢想や願望の中の出来事なのかあいまいにする効果があると語り、こうした夢とうつつとの境界のゆらぎを感じさせる作品を選びました。繊細な明るさと、落ち着いた陰影、そして力強さを併せ持つメゾの声が生きる選曲となっています。 レナートは2014年にザルツブルクのモーツァルト国際コンクール声楽部門で第3位入賞、2017/18シーズンのウィーン・コンツェルトハウス「優れた才能」アーティストに選出され、2020年と22年にはザルツブルク音楽祭の《魔笛》に出演。バロックから古典派のオペラを中心に活躍の場を広げています。
収録作曲家:
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私は川
サーリアホ(1952-2023)
トゥルヴェ(1972-):
合唱曲集 [ニルス・シュヴェッケンディーク、ヘルシンキ室内合唱団]発売日:2026年04月24日
SACD-Hybrid価格:3,075円(税込、送料無料)
カイヤ・サーリアホの合唱作品集『Reconnaissance』でグラミー賞に輝いたシュヴェッケンディークとヘルシンキ室内合唱団が、サーリアホとヘレナ・トゥルヴェの声楽作品を演奏。2人の音楽語法はささやきや息を含む特殊唱法を用いるなど、音色への探究から生まれた独自のもの。その背景には、民俗歌唱と教会聖歌という二つの伝統が交差するバルト海沿岸諸国の豊かな合唱文化があります。 収録されたサーリアホの作品は、静寂な雪の風景を透明な響きで描く「Lumen valosta」、言葉の断片から多層的ポリフォニーを生む「No and Not」、約400名の名を読み上げる諧謔的な初期作「フィンランド語の混声合唱曲」、蜂と人間の営みを描く「Kesäpäivä ある夏の日」。 トゥルヴェ作品は、川の壮大な流れを人の声で表現する「I Am a River 私は川」、ドイツ語の特徴的な音韻を音響化し幻想的な効果を生む「Nächtliche Gesänge 夜の歌」を収め、北欧とバルト諸国の神秘的かつ、清冽な音響世界を鮮やかに描き出します。
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ドイツ・オペラのシェーナとアリア集
リヒャルト・シュトラウス、
ベートーヴェン、ウェーバー、コルンゴルト [マリン・ビストレム、トーマス・セナゴー、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年04月24日
SACD-Hybrid価格:3,075円(税込、送料無料)
スウェーデンを代表する歌手の一人マリン・ビストレムが、
ファン待望のオペラ・アリア集をリリース!ビストレムはロイヤル・オペラ、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場など世界トップ・クラスのオペラハウスで歌い、《フィガロの結婚》の伯爵夫人や《アラベラ》のタイトルロールなどを通じて、その声と知的でドラマティックな表現が高い評価を得ています。2024年にはノーベル賞コンサートのソリストに抜擢されました。 初のオペラ・アリア集は得意のドイツもの。中心となるのは、女性の声の魅力を知り尽くしたリヒャルト・シュトラウスの作品で、銀の鈴のように輝くビストレムの歌声は、《サロメ》の劇的な世界から晩年の《カプリッチョ》の繊細な抒情に至るまで、シュトラウス特有の芳醇な響きの中で鮮やかに花開きます。 セナゴーが指揮するオーケストラの緻密で色彩豊かな演奏に支えられた聴き応えある一枚です。 -
シルヴェ(1868-1949):
歌劇《眠りの森の美女》 [ギレーヌ・ジラール、ジュリアン・ドラン、ケイト・オールドリッチ 他 ジェルジ・ヴァシェジ、ハンガリー国立フィル、ハンガリー国立合唱団]発売日:2026年04月24日
2CD+BK 2枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
知られざる傑作オペラが垣間見せる、フランス近代音楽のもう一つの顔シャルル・シルヴェはデュカスやサティ、ルーセルらと同世代のフランス人作曲家で、そのオペラ《眠りの森の美女》はドビュッシー《ペレアスとメリザンド》と同じく1902年に初演されました。 シルヴェはロシアの行商人の子としてパリで生まれ、T.デュボワとマスネの門下で研鑽を重ねたのち、ずば抜けた音楽の才能に賭けローマ賞に応募するためフランスに帰化、1891年にカンタータ《L’Interdit 禁忌》で大賞を勝ち取りました。1900年にはボルドーとパリで人気を得たコロラトゥーラ・ソプラノ歌手ジョルジェット・ブレジャンと結婚。彼女を主役に想定し「眠りの森の美女」の物語をオペラ化してマルセイユ歌劇場で初演にこぎつけますが、主役にぴたりと合った妻の声をはじめ絶賛が寄せられた成功もつかの間、パリで上演される前に開戦した第一次大戦と共に、この傑作は忘却の淵に沈んでしまいました。 ロマン派フランス音楽センターPalazzetto Bru Zaneの研究チームが復権の機会を伺っていたこの幻の名品を、近年ラロ《イスの王様》やマスネ《ウェルテル》バリトン版などの全曲録音を成功させてきたハンガリーの指揮者、ジェルジ・ヴァシェジが精緻な指揮で解釈。ドビュッシーやポスト=フランク世代が先進的作風を模索していた頃、マスネの系譜をひくフランス流の美質と丁寧な詩句の音楽化を徹底させたシルヴェの手堅い書法が、いかに舞台音楽向きで効果的であったかを伝えてくれます。Bru Zaneレーベルの常でブックレットも写真・記事満載(仏・英語)。
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マイヤー=オルバースレーベン(1850-1927):
ピアノ三重奏曲
ヴィオラとチェロのためのソナタ
ヴィオラ・ソナタ [オリヴァー・トリンドル、ローランド・グラッスル、ニナ・カーモン、ベネディクト・クレックナー]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:C5424CD価格:2,700円(税込)
マックス・マイヤー=オルバースレーベンは、フランツ・リストやヨーゼフ・ラインベルガーに学び、伝統的書法と19世紀後半に台頭した新ドイツ楽派の理念を結ぶ役割を果たした作曲家です。生涯の大半をヴュルツブルクで過ごし、同地の音楽院長や合唱指揮者として音楽文化を牽引しました。 作品の中心は合唱曲と歌曲ですが、ここでは室内楽作品を紹介。ソナタ Op. 14は、交流のあった同年代の作曲家ヘルマン・リッター(1849-1926)が考案した大型ヴィオラ「ヴィオラ・アルタ」を想定した作品ですが、この楽器は失われ現在復元の研究途上のため、当盤では通常のヴィオラで収録しました。晩年の「悲歌風ソナタ」は、そのリッターを追悼する作品です。
収録作曲家:
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ビュットナー(1870-1943):
交響曲 第3番・第4番 [クリストファー・ウォード、ベルリン放送交響楽団]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:C5554CD価格:2,700円(税込)
ドレスデン出身の作曲家パウル・ビュットナーは、独学を経て巨匠ドレーゼケに師事、1896年からドレスデン音楽院で教鞭を執り、労働者たちによる合唱団の指揮や音楽批評家としても支持を集めました。1915年にアルトゥール・ニキシュ指揮のゲヴァントハウス管弦楽団による交響曲第3番の初演で成功を収め、リヒャルト・シュトラウスからも高く評価されました。しかし1933年、ナチスへの反対と社会民主主義的な立場から一切の公職を剥奪され、作品は「退廃芸術」として演奏を禁止されます。困窮と沈黙を強いられ、1943年に貧困のうちに没しました。戦後、東ドイツで再評価が進みましたが、真の復権は21世紀に入ってから。シューベルトやブルックナーの系譜を継ぐ、精緻な対位法と雄大な美しさを持つ作品が再び評価されています。 全3楽章からなる交響曲第3番は、ドイツ・ロマン派の伝統を継承した壮大な作品。第1楽章はソナタ形式で、異名同音の近親調である変ニ長調と嬰ハ短調が巧みに入れ替わります。第2楽章はブラームス風のコラールから舞曲的な動きへ転じ、ワーグナーを彷彿とさせる世界を創出します。フィナーレは、シューマンをモデルとした情熱的な音楽が展開され、輝かしく結ばれます。 第一次世界大戦を経て1918年に完成した交響曲第4番は、スケルツォを含む4楽章構成。オーケストラの華やかな輝きと粗野とも言える狂乱が鮮やかに入れ替わり、終楽章ではブルックナー的な厳格さを保ちながらも、高揚感のある展開を経て、最後は穏やかな響きに落ち着きます。
収録作曲家:
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マダガスカル
マシコロのアコーディオン [ミシェル・ガストン ほかマダガスカルのミュージシャン達]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
マダガスカル南西部に住む農牧民マシコロに伝わる、ハララボと呼ばれるアコーディオンによる音楽を集めたアルバム。元々ヨーロッパから持ち込まれたダイアトニック・アコーディオンを自分たちの音楽体系に適合させるため、金属リードを削る「ファモシラ(去勢の意)」という手法で改造、19世紀末頃にマダガスカルに定着したと言われています。新品を入手することが困難なこともあり楽器は同じものが代々伝わりますが、経年劣化による蛇腹の軋みやボタンのクリック音なども、結果的にこれらの音楽を構成する重要な要素。 カンツァと呼ばれるガラガラ、ランゴロという太鼓、歌や手拍子などと共に、酒の席などの日常の娯楽はもちろん、様々な儀式にもハララボは登場。このアルバムには、伝統を重んじながらも極めて独創的なスタイルを持った名手ミシェル・ガストンの妙技の他、現地で録音された様々なミュージシャンたちの演奏が収められています。
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ 第53集〉
カンタータ 第128番・第199番・第134番 [ルドルフ・ルッツ、バッハ財団管弦楽団・合唱団]発売日:2026年04月24日
CD価格:5,625円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ第53集。 カンタータ第128番は1725年のキリスト昇天祭の際、ライプツィヒで上演された作品。C.M.フォン・ツィーグラーの台本に基づく本作は、イエスの不在に対する信者の希望を主題としています。 カンタータ第199番は1714年8月12日の三位一体節後第11日曜日に初演されたソプラノのためのソロ・カンタータ。全8楽章で構成され、レームスの詩に基づく内省的なレチタティーヴォとアリアが交互に配されたバッハ初期の名作です。 第134番は、1724年4月11日、ライプツィヒで初演された復活祭第3日のためのカンタータ。ケーテン時代の新年祝賀用世俗カンタータ(BWV 134a)を転用して作られました。削除された楽章や新設されたレチタティーヴォを含む数度の改訂を経て、1735年頃に最終稿が完成しました。終曲には華やかな合唱が配されており、世俗的な祝祭感と宗教的な歓喜が鮮やかに融合しています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
無言歌集の好評を受け、ピーター・ドノホーのメンデルスゾーン録音がピアノ独奏曲全集に発展。ジャケットも前作までの Songs without words から Works for solo piano と表記されるようになりました。 その新展開第1作では、若きメンデルスゾーンが各地を旅し、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督に就任するまでの、瑞々しく才気溢れる作品を収録。2つのピアノ・ソナタと「スコットランド・ソナタ」の別名を持つ幻想曲は、ベートーヴェンのスタイルを継承しつつ、ウェーバーやフンメル、モシェレスらの華麗な表現も取り込んでいます。2つのカプリッチョではソナタ形式の制約を離れた自由で軽妙な一面を見せます。 最後に置かれたのは「真夏の夜の夢」の主題を用いたリストの超絶技巧作品。名手ドノホーの腕の見せ所となっています。
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発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ハイドンの歩みを辿る本シリーズ第5巻は、通奏低音のスタイルを留める初期の第5番・第6番、約20年の空白を経て書かれた優美な第22番、そしてロンドン時代の円熟味溢れる第44番を収録し、様式の変遷を一望できます。 あわせて、プロジェクト委嘱作であるヘレナ・ヴィンケルマンの『Threesome in a High-den』を世界初録音。第44番を土台に、彼を悩ませた大食漢の親族や、自作の「皇帝讃歌」で自らを鼓舞する姿、給料として支給されたワインを嗜む楽員たちの喧騒など、伝記に基づくエピソードを、ユーモラスに描いたオマージュ作品です。 トリオ・ガスパールは、2010年にドイツ、ギリシャ、イギリスの演奏家で結成。ハイドン国際室内楽コンクール優勝などの実績を持ち、創設時からハイドン作品を活動の中核に据えています。
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スザーニ(1995-):
スクリーンショット・オヴ・ナウ [アレクサンダー・チャンス、ティム・ミード、ダニエル・ノーマン、ジャコモ・スザーニ、チンウェ・D.ジョン]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
現代社会の光と影を、ギターと3人の名歌手たちが紡ぐ珠玉の新作歌曲集気鋭のギタリスト・コンポーザー、ジャコモ・スザーニと、詩人チンウェ・D.ジョンによる新作歌曲集。 全14篇からなる本作は、国際政治の腐敗、機能不全に陥った家族、自然の美しさと誘惑、混沌の中のロマンス、社会への風刺など、現代が抱える多様な側面を色鮮やかに描き出しています。そして物語の最後に込められたのは、テクノロジーが急成長する現代においても、日々のささやかな喜びにこそ意味があるというメッセージ。スザーニの音楽は幻想的でありながら現実の生活を鋭く描写し、なおかつ温かみのある豊かな世界観を創り上げています。 多彩で親密なギターの音色に導かれ、アレクサンダー・チャンス、ティム・ミード、ダニエル・ノーマンという3人の歌手たちが、絶望の淵から天の高みまで、言葉と音を強く結びつけて聴かせる情感豊かな歌。想像と現実が交錯するスリリングな緊張感と、奥深い音楽の旅を楽しむアルバムです。
収録作曲家:
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ガデンシュタッター(1966-):
Paramyth 1-3 [アルディッティ弦楽四重奏団]発売日:2026年04月24日
CD価格:2,925円(税込)
クレメンス・ガデンシュテッターはラッヘンマンに師事し、現在グラーツ音楽芸術大学教授。ドナウエッシンゲン音楽祭やウィーン・モデルンなど主要音楽祭から作品が委嘱され、上演されています。 このアルバムに収録されたParamythは、JACK、MIVOS、アルディッティの各四重奏団のために書かれた弦楽四重奏曲のツィクルスですが、ここではアルディッティ四重奏団が全曲を演奏しています。
収録作曲家:
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ミルラの束
~17世紀フランスの大聖堂を彩った音楽を集めて~ [ファビアン・アルマンゴー、レ・パージュ・エ・レ・シャントル 他]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
17世紀前半の知られざるフランス教会音楽の多彩な世界ルイ14世の治世を通じてフランス特有の音楽様式が確立される前の、17世紀中盤までの伝統に基づく珍しいフランスの教会音楽を集めたアルバム。フランス中部トゥールとパリで発見された、作曲者名が殆ど記されていない2つの写本から大半の曲が選ばれています。 祈りの詩句を歌う歌手を支える器楽は木管コルネット(ツィンク)と通奏低音のみ。古いモテットの数々はより古い教会音楽の伝統に倣い、低音管楽器セルパンが児童合唱を含む声楽陣を支え、木管コルネットが高音パートに重ねられる演奏スタイルで解釈されており、ルイ14世の王室礼拝堂に仕えた作曲家たちが残した作品とは異なる、より古いルネサンス多声音楽との繋がりを強く感じさせるものばかり。辛うじて記名のある作品から、どちらの写本の曲もフランス南部のユニークな伝統を伝えるものと考えられています。 ロト指揮レ・シエクルなどのピリオド管弦楽団やソロで低音管楽器の名手として活躍するパトリック・ヴィバール、ヴィオラ・ダ・ガンバと鍵盤楽器を等しく弾きこなす中家春奈(本盤ではオルガンに専念)など頼もしい器楽勢のサポートを得て、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの新たな音楽監督となったアルマンゴーが未知の作品をじっくり、音楽性豊かな解釈で聴かせてくれる1枚です。
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フルゴン(1968-):
トロンボーン作品集 [アラン・ピール]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ベルギーの作曲家ミシェル・フルゴンが
トロンボーンの表現と可能性を追求した作品集リエージュ出身の作曲家ミシェル・フルゴンのトロンボーン作品集。独奏はリエージュ・フィルのソロ奏者を1978年から務めるアラン・ピールで、彼らの20年以上にわたる芸術的協力関係の集大成と言える内容です。 各楽曲はゲーテの詩、ペルシャの旋律、イタリア・ルネサンスのポリフォニー、劇音楽など、文学的・歴史的な要素から着想を得ており、現代音楽の文脈の中で豊かな物語性を紡ぎ出すもの。1/4音も積極的に導入しており、中でも「アフラの神秘」では室内管弦楽団と古楽器管弦楽団をそれぞれ440Hzと430Hzでチューニングし、室内管弦楽団にフルート、オーボエ、トロンボーン、古楽器管弦楽団にはトラヴェルソ、バロック・オーボエ、サクバットがソリストとして配されるという構成で、異世界の響きを味わうことが出来ます。 -
シューマン(1810-1856):
幻想曲 [ブルカルト・シュリースマン]発売日:2026年04月24日
LP 3枚組価格:14,100円(税込、送料無料)
シューラ・チェルカスキーやブルーノ・レオナルド・ゲルバーに師事したドイツの中堅ピアニスト、ブルカルト・シュリースマンが弾くシューマン作品集。タイトルに「幻想」が付く作品を中心とした選曲で、シューマンの内なる世界を表現しました。 使用楽器はスタインウェイ(D-274)ですが、曲によって2種類のキーボード(鍵盤)を使い分け、それぞれ異なる調整を施すことで、音色の違いが生まれていることにも注目です。 ※当盤は、既発SACD(DDC-25753)からアラベスクを省き、曲順を入れ替えたものです。
収録作曲家:
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〈フランスのピアノ・デュオ 第2集〉
フォーレ、リスト、オンスロウ [ピアノ・ア・ドゥ]発売日:2026年04月24日
CD価格:2,550円(税込)
ロバート&リンダ・スタッドリーの夫婦ピアノ・デュオ「ピアノ・ア・ドゥ」によるフランス連弾作品集の第2弾。 フォーレの愛らしい名曲「ドリー組曲」に加え、知られざる2作を収録。「ハンガリー狂詩曲第2番」はリストに師事したフランツ・ベンデル(1833-1874)による四手用編曲版にオリジナルのカデンツァを加えることで、更にスケールアップした超絶技巧を披露。最後はオンスロウの四手のためのソナタ第2番。3楽章構成で演奏時間35分の力作で、弦楽五重奏曲に代表される室内楽作品で知られるこの作曲家のイメージを一新するほどの衝撃があります。 ポップスからクラシックまで幅広く手がける二人による見事な一枚です。
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リスト(1811-1886):
ピアノ・トランスクリプション集 [インドレ・ペトラウスカイテ]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:DDX21144CD価格:2,550円(税込)
リトアニア出身のピアニスト、インドレ・ペトラウスカイテによるリスト編曲作品集。リストが同時代の歌曲やオペラをピアノ独奏用に編曲したトランスクリプションを通じ、原曲への深い愛情と再創造の精神を描き出します。 ペトラウスカイテはリトアニア音楽アカデミーおよび王立音楽アカデミーで研鑽を積み、欧州各地で活躍。7歳の時に音楽の授業で聴いたというリスト編曲の「水車屋と小川」がこのアルバム制作の原点となりました。当時、独立後間もない祖国で音楽文化が再び息づき始めた時代の彼女の記憶と結びついた、詩情と技巧が結実した一枚です。
収録作曲家:
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スコット=バート(1962-):
24の前奏曲 [キム・ダヒ]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:DDX21248CD 2枚組価格:3,900円(税込、送料無料)
オルガニスト、ピアニスト、指揮者としても活動する作曲家スコット=バート。交響曲から宗教曲まで手掛け、古今の多様な語法を融合して使いこなします。 「ピアノのための24の前奏曲」はバッハやショパン、ショスタコーヴィチなどの流れを汲んで24の調で書かれた、透明感と構築性を併せ持つ美しい作品です。CD2に収録された「ミニマリズ I」はわずかに形を変えながら反復する動機ではじまる実験的作品、「愛の歌」はロマン派の愛の歌を21世紀的に再解釈し、優美さと不協和音が交錯する小品です。 演奏のキム・ダヒは韓国出身のピアニスト。パリ国立高等音楽院、ミュンヘン音楽・演劇大学、ピーボディ音楽院で研鑽を積み、欧州や韓国、英国の主要なホールで活躍しています。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
巡礼の年(全曲) [ブライアン・シュー]発売日:2026年04月24日
CD 3枚組価格:6,900円(税込、送料無料)
台湾系ピアニスト、ブライアン・シュー。北米、欧州、アジア、南アフリカで演奏活動を展開する傍ら、現在はオレゴン大学のピアノ科准教授として後進の指導にもあたっています。 このアルバムはコロナ禍の隔離生活中に着想されたもので、音楽を通じてスイスの山々やイタリアの芸術を巡る「心の旅」であり、孤独の中での感情の解放がテーマとなっています。シューは、第1年、第2年での鮮烈な情景描写から、第3年における内省的・宗教的な境地ヘの変遷を見事に描き出し、超絶技巧だけでない「詩人・哲学者」としてのリストの多面的な姿を浮き彫りにしています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法(全曲) [マリア・ペロッタ]発売日:2026年04月24日
CD 2枚組価格:4,875円(税込、送料無料)
平行弦ピアノならではの特質を生かして探るバッハ芸術の極致イタリア南端のカラブリア地方に生まれ、ミラノ、イモラ、パリで研鑽を積んだ後パリを拠点と定め、世界的な活躍を続けるマリア・ペロッタ。イタリアDeccaからショパンやシューベルトの録音がリリースされている彼女ですが、2012年のCDデビューはバッハの『ゴルトベルク変奏曲』(伊Cinik Records/Deccaにも別録音あり)で、現代ピアノによるバッハ作品の解釈は欧州各地で高い評価を博しています。 この『フーガの技法』全曲録音は、パリからも遠くないヴィルティエリにスタジオを持つ製作家ステファン・ポレロが手がけたOpus 102というピアノとの出会いから生まれたプロジェクト。現在広く採用されている交差弦ではない、19世紀後半まで一般的だった平行弦により102もの鍵を持つこの楽器は、ローラン・カバッソやリュカ・ドゥバルグも最近の録音に用いており、特にカバッソはOpus 102の音の明瞭さと持続性がポリフォニー楽曲の演奏に適していると述べています。「弾くほどにこの楽器の深みに引き込まれてゆく」と語るペロッタは時としてダイナミックにテンポの対比をつけながらも、完成に至らなかった壮大な曲構造を、緻密に探るだけではなく豊かな音楽性と誠実さに満ちた解釈に昇華させています。 Zig-Zag Territoiresレーベルで数多の名盤を刻んできた技師フランク・ジャフレスによる、直接音をよく捉えた丁寧なエンジニアリングも頼もしい2枚組です。
収録作曲家:
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シュニトケ(1934-1998):
3つの聖歌
無伴奏合唱のための協奏曲 [アンドレイ・ペトレンコ、エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
圧倒的な美しさ 最大16声部が織りなすシュニトケの祈り現代合唱界を牽引し数々の音楽賞に輝く名門、エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団とアンドレイ・ペトレンコが贈るシュニトケの宗教合唱曲。 「無伴奏合唱のための協奏曲」は、10世紀アルメニアの詩人グリゴル・ナレカツィの『悲歌の書』をテキストに、罪への悔い改めと魂の救済を描いた壮大な音のドラマ。最大16声部にも及ぶ超多声が用いられており、聴く者を巨大な大聖堂の空間で包み込むような、圧倒的立体音響を生み出します。 併せて、ロシア正教の伝統的な祈祷文をテキストとした「3つの聖歌」も収録。卓越したアンサンブルが、日常の喧騒から離れた至福の音楽体験を堪能させてくれるアルバムです。
収録作曲家:
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グロス(1894-1939):
〈ピアノ作品集 第2集〉
小さなソナタ
自作の主題による交響的変奏曲他 [ゴットリープ・ヴァリッシュ]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:GP956CD価格:2,325円(税込)
2024年に生誕130年を迎えたヴィルヘルム・グロス(グロシュ)はウィーン出身の作曲家・ピアニスト。リヒャルト・ロベルト、フランツ・シュレーカーらに師事し、19歳にして「輝かしい才能」と絶賛され、マンハイムやウィーンで活動後、1927年からはベルリンでレコード・プレイヤー・メーカー兼レーベルのウルトラフォン社で働きましたが、ナチスによるオーストリア併合で活動を断たれ、1934年に英国へ亡命してから後はヒュー・ウィリアムズのペンネームで映画音楽や「港の灯り」などのポップス系の作品で成功を収めました。 このアルバムはグロスのピアノ作品を網羅するシリーズ第2集にして完結編。第1集が1920年代のダンス音楽的側面に光を当てたのに対し、第2集は高度な技巧と壮大な構想を備えた「自作主題による交響的変奏曲」を中心に、録音直前に発見された「3つの小品」やロンドンでのシュトラウス・ブームを反映したワルツ編曲などを収録。グロスと同じくウィーン出身のヴァリッシュによる見事な演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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恋人たち
サクソフォンとピアノのための作品集 [デュオ・エトルバウアー・クゾ]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:Gramola99360CD価格:2,850円(税込)
「愛」や「つながり」をテーマに、人々のあり方を見つめる一枚。ピアソラなどの20世紀の名曲から、デュオのための書き下ろし新作まで幅広く収録。内省的な響きや情熱的な旋律など、時代とともに移り変わる多様なスタイルが、「愛」という一つのテーマを通して美しく結ばれています。 デュオ・エトルバウアー=クゾは、サクソフォンのアンドレアとピアノのオクサーナによるユニット。2020年のコロナ禍にオンライン上での共演から活動を開始し、ウィーン国立音楽大学で現代音楽を学びました。彼女たちは作曲家との対話を軸に、新作の委嘱や名曲の再解釈を通じて伝統と現代を繋ぐ活動を展開。演奏者と作曲家の密接な関係こそが音楽を進化させると信じ、聴き手の心に届く真摯なアンサンブルを追求しています。
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ギンジュアン(1931-):
〈ピアノ作品全集 第3集〉
性格的作品集 [アルフォンソ・カルデロン・デ・カストロ]GUINJOAN, J.: Piano Works (Complete), Vol. 3 - Character Works (de Castro)
発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:IBS-112024CD価格:2,475円(税込)
カタロニアの作曲家ジュアン・ギンジュアンは、多くの音楽的伝統から影響を受け、ピアノの表現力を広げることに力を注いできました。現代的な響きと古典的な構成を持ち、豊かな色彩感や感情表現の可能性を秘めています。 ピアニストのアルフォンソ・カルデロン・デ・カストロは、音と響きを繊細に変化させギンジュアンの音楽の魅力を見事に表現しています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第5番・第9番
ワーグナー(1813-1883):
歌劇《ローエングリン》より第3幕への前奏曲 [アルヴィド・ヤンソンス、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:ICAC5188CD価格:2,550円(税込)
BBCに眠るアルヴィド・ヤンソンスのアーカイヴ復刻第2弾は、
ショスタコーヴィチ第5番&第9番!2024年に発売され話題となったチャイコフスキー・アルバム(ICAC-5177)に続く、ICA Classicsからのアルヴィド・ヤンソンス第2弾は、当初予定されていたムラヴィンスキーの代役として登場した、レニングラード・フィルとの1971年ロンドン公演におけるショスタコーヴィチの第5番と第9番という嬉しいものです。第5番はプロムスでのライヴで、当日アンコールで演奏された「ローエングリン」まで収録(ちなみに当日前半のプログラムは、先のチャイコフスキー・アルバムに収録された「眠りの森の美女」と「フランチェスカ・ダ・リミニ」でした)。巨大なロイヤル・アルバート・ホールを揺るがすような聴衆の熱狂も聴くことが出来ます。 第9番は6日後のロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴで、ヤンソンスの精緻な解釈がより解像度の高い録音で伝わります。第5番はかつてエアチェック音源と思われるモノラルのCDが存在しましたが、今回はいずれもBBCのオリジナル・マスターテープからRe:Soundのポール・ベイリーが丁寧にリマスターを行ったステレオ録音。金管楽器の強烈な音圧、うねるような弦など、当時のレニングラード・フィルの素晴らしさはもちろん、リハーサルを大切にしたと伝わるヤンソンスのダイナミックながら細部にまで血を通わす音楽性、そして両者の篤い信頼関係が成せる最高のパフォーマンスを堪能することが出来ます。 -
波にのせたメロディー
マリンバと弦楽四重奏のための編曲集
クラ、ドビュッシー、サティ、ガーシュウィン、ヴィヴァルディ [ヴァシレナ・セラフィモヴァ、アルデオ四重奏団]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
古き伝統と新たなインスピレーションが交差する、マリンバと弦楽四重奏の響きブルガリア出身で常に驚きをもたらす打楽器奏者ヴァシレナ・セラフィモヴァと、2001年にパリ高等音楽院で結成された現代フランスを代表する弦楽四重奏団の一つ、アルデオ四重奏団の出会いから生まれたアルバム。躍動的で滑らかなマリンバやヴィブラフォンに、温もりのある弦楽器が精妙なバランスで溶け合い、しなやかで革新的な響きを織りなしています。印象主義的な曲想に絡むマリンバが東洋風のモチーフを際立たせるジャン・クラ、大胆に再構築されたヴィヴァルディ、洗練された和声が光るガーシュウィンなど、原曲本来の芸術性を損なうことなく時に官能的なまでの空間を創り出すアレンジも秀逸。ペルトの「フラトレス」も時が静止したかのような美しさです。 好奇心を何よりの原動力として創り上げられた、時空を越える瑞々しい音の旅。
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ジム・エイチソン:
ピアノ五重奏曲集 [ロデリック・チャドウィック、クロイツェル四重奏団]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:MEX77141CD価格:2,550円(税込)
作曲家ジム・エイチソンは、ゲルハルト・リヒターら視覚芸術家による現代美術のための音楽で知られており、ロイヤル・アカデミーなどと協働し、近年も大型プロジェクトや新作室内楽を精力的に発表しています。このアルバムには英国の庭園Tremenheere Sculpture Gardensとのプロジェクト「Hearing Shadows Wordless Light」から生まれた作品を収録。現代美術との対話から着想されています。 美しい旋律が突如予測不能の展開を見せる異色の作品です。
収録作曲家:
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ルネサンスの翼
バード、ジャケ・ド・ラ・ゲール、
シャイト、マルティネス、
ラヴェル、ヴォロンツォヴァ:
ピアノ作品集 [ヴィオレッタ・ハチキャン]発売日:2026年04月24日
CD価格:2,700円(税込)
ロシア南部クラスノダールでアルメニア人の家庭に生まれたヴィオレッタ・ハチキャン。ジョルジュ・エネスク国際コンクール第2位やスコットランド国際ピアノ・コンクールでの入賞などの実績を持ち、現在はドイツを拠点に演奏と教育活動を行っています。 本アルバムでは、エリザベス朝イギリスのバード、印象派のラヴェルにいたる様々な鍵盤作品を、現代のグランドピアノで演奏しています。着想のきっかけはラヴェルがフランス音楽の伝統を意識して書いた『クープランの墓』で、ハチキャンはこの「過去への窓」を開く精神を受け継ぎ、歴史の陰に埋もれた作品を豊かな装飾と現代的な響きで再解釈しました。古楽の魅力と現代の感性が出会う瞬間をお楽しみください。
収録作曲家:
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トマッラ(1975-):
歌劇《暗い秋》 [アラン・ピアソン、マンハイム国立劇場管弦楽団、エステレ・クルーガー、ウーヴェ・アイケッター 他]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:OC2000CD 2枚組価格:4,350円(税込、送料無料)
若者の性の目覚めと抑圧、そして暴走を描いたトマッラの《暗い春》(OC994)の続編。認知症の初期症状を抱える既婚女性エレンを中心に、老年期における愛と切望が描かれます。 旧友オーウェンとの再会から芽生える恋心は、病の進行と自己決定能力の揺らぎによって複雑さを増し、夫カーティスや娘イルゼとの関係にも深刻な影を落とします。次第に理解不能となっていく世界の中で尊厳を保とうとするエレンの姿と、彼女の不可解な行動に直面する家族の葛藤を通じて、老年期の愛、パートナーシップ、そして個人の役割意識が、根底から問い直されていきます。
収録作曲家:
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AREFA
ペルト(1935-):
〈ピアノ曲と室内楽作品集〉
アリーナのために、パルティータ
アリヌーシュカの癒しに基づく変奏曲 他 [レイニス・ザリンシュ、トリオ・パラディオ、ラフィ・カラジャニアン]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:ODE1478-2CD価格:2,850円(税込)
ラトビア出身、9歳でのデビュー以来、欧米や極東で活躍し、ブーレーズやクレーメル等と共演してきたザリンシュが、敬愛するアルヴォ・ペルトに捧げるアルバム。ピアノ独奏曲(初期から中期の作品が多い)に加え、ピアノ・デュオや室内楽作品を収録しています。加えて、ペルトを師と仰ぐ2人のラトビア人作曲家が師90歳の記念に書いた作品を収録。 アルバムのタイトル『AREFA(アレファ)』は、ペルトの洗礼名。音名としては「La-Re-Fa」で、彼独自の音楽語法「ティンティナブリ」の根幹となる三和音に該当します。ペレーツィスとセリツキスの作品は文字通りペルトとその音楽への賛美となっています。 エストニア生まれのペルトと現代ラトヴィア楽壇との絆を物語る1枚。
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ヘンデル(1685-1759):
オラトリオ『テオドーラ』 HWV 68 [レオナルド・ガルシア=アラルコン、ソフィー・ユンカー、ダラ・サヴィノヴァ 他 ミレニアム・オーケストラ、ナミュール室内合唱団]発売日:2026年04月24日
CD 3枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
ガルシア=アラルコン絶好調!
ヘンデル晩期の傑作を充実歌手陣と共にヨーロッパの古楽器演奏に旋風を巻き起こし続けるアルゼンチン出身の古楽指揮者レオナルド・ガルシア=アラルコンによる、ヘンデル後年のオラトリオ『テオドーラ』全曲録音。Ricercarレーベルでの彼のヘンデル後期大作録音はこれで4作目となり、今回もレーベルからの信頼に応えて起伏に富んだ名演に仕上がっています。 初演時こそ失敗に終わったものの現代では高く評価されているこの大作の録音にあたり、帝政ローマ末期の異教世界を舞台にくりひろげられる殉教物語の主人公テオドーラを演じるのは、バロック作品に強いオペラ歌手として確実にキャリアを築きつつあるベルギーの俊才ソフィー・ユンカー。カウンターテナーのクリストファー・ローリーや低音域の味わい豊かな声が頼もしいアンドレアス・ヴォルフなど、ヘンデルの大作プロジェクトで様々な一流指揮者たちと共演している男声歌手たちの雄弁な歌もさることながら、引き締まったアンサンブルでヘンデル後期の書法の妙を克明に伝えながら生命力に貫かれた演奏を聴かせるミレニアム・オーケストラの音作りも絶好調。オルガンとチェンバロを併用、歌に寄り添うアーチリュートをはじめ通奏低音勢のサポートも全編にわたって頼もしく、この大作ドラマの機微を細やかに伝えてやみません。 聴くほどに引き込まれる名演です。収録作曲家:
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ネンナ(1556-1608):
5声のマドリガーレ集 第1巻 [フランシスコ・マニャリチ、コメット・ミュージック]発売日:2026年04月24日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
謎多きジェズアルドの音楽仲間ネンナ、その作風に迫る充実録音複雑精緻な和声語法で知られる晩期ルネサンスの作曲家カルロ・ジェズアルドの協力者として言及されながら、作曲活動に光が当たる機会に恵まれているとは言い難い謎の作曲家ポンポニオ・ネンナのマドリガーレを集めたアルバムが登場。 ネンナはマレンツィオやG.ガブリエーリと同世代で、スペイン領ナポリ王国の一部だったイタリア南部プーリア地方バーリで下級貴族の子として生まれ、ナポリ王国の有力貴族カラファ家の庇護で音楽家として活躍。後に主君となるジェズアルドが1590年に妻との密会現場で惨殺させた不貞の相手ファブリツィオ・カラファにも作品を捧げていました。 ジェズアルドはネンナに触発され作曲を始めたとも言われ、両者の出会いよりも前の1582年にまとめられた第1マドリガーレ集の作品群(本盤に収録)にはジェズアルドの先駆ともいうべき和声語法の萌芽も感じられます。全体に耳馴染みよい和声感覚の中で折に触れ聴き手をはっとさせる効果的な音使いを潜ませたネンナの作風は、同時代のナポリ楽派の前衛性をよく示すデ・マッケやトラバーチの器楽曲との対比でも明らかになることでしょう。 (...)
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エスケイプ・ライツ
オースティン・ウリマン:
弦楽四重奏曲集 [ジャック四重奏団]WULLIMAN, A.: Escape Rites / Live News / Lost One / The Late Edition (JACK Quartet)
発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:SLE-70037CD価格:2,325円(税込)
ヴァイオリニスト、作曲家、教育者として活躍するオースティン・ウリマンは、斬新な表現を通して、現代音楽におけるヴァイオリンの可能性を探求しています。 彼はジャック四重奏団のメンバーとして世界各地の主要ホールや音楽祭で演奏し、多くの現代作曲家の作品を初演。2023年には作曲家としてのデビューアルバム『The News From Utopia』をリリースしました。教育者としても評価が高く、マネス音楽学校をはじめ多くの教育機関で指導や講演を行っています。 このアルバムは、ジョン・ケージが語った言葉「対立するものをも一体化する営みが良き生をもたらす」に導かれて書かれた4作を演奏。作曲の源となったケージの作品も収録されています。
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コールリッジ=テイラー(1875-1912):
管弦楽作品集 [チャールズ・ピーブルス、アルスター管弦楽団 他]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD0713CD価格:2,400円(税込)
サミュエル・コールリッジ=テイラーの生誕150周年記念オーケストラ作品集。アフリカ系イギリス人作曲家としてのルーツと、同時代のホルストやヴォーン・ウィリアムズらの影響を映す多彩な作品を収録した注目盤です。 収録7曲のうち5曲が世界初録音となり、19歳の作品「ザラのイヤリング」「バラード」から、円熟期の「荘厳な前奏曲」、ホイットマンの詩にインスパイアされた「Ethiopia Saluting the Colours」など、夭折の天才の幅広い創作を俯瞰します。失われていた楽譜の復元とともに、彼の抒情性、リズム感、そして豊かな管弦楽の色彩が改めて評価される、記念すべき重要な録音です。 オペラから管弦楽曲まで幅広いレパートリーを持つイギリスの指揮者チャールズ・ピープルスとアルスター管弦楽団の演奏で。
収録作曲家:
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ブラガ・サントス(1924-1988):
室内楽作品全集[3枚組 BOX] [レオノール・ブラガ・サントス、ロペス・グラサ四重奏団 他]発売日:2026年04月24日
CD 3枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
ジョリー・ブラガ・サントスは、6つの交響曲をはじめ多彩な作品で知られる、20世紀ポルトガルを代表する作曲家です。初期作品はルネサンス期ポルトガルの巨匠たちから影響を受けた旋法的和声と複雑な対位法を駆使し、その響きはヴォーン・ウィリアムズやモーランといったイギリスの作曲家を思わせます。1960年頃からは半音階的語法や民族音楽の要素を取り入れ、力強いエネルギーとユーモアを保持した作品を書き、晩年には瞑想的な作風にも到達しました。 このシリーズでは、1940年代から1980年代までの幅広い時期に作曲された室内楽を収録。第1集では21歳で書かれた弦楽四重奏曲第1番から晩年の弦楽六重奏曲まで、作風の変遷をたどることができます。第2集には1950年代半ばから80年代半ばまでの5作品を収録し、様々な編成による響きの多様さを楽しめます。第3集にはさまざまな小品を収録。これらの多くが世界初録音であり、作曲家の娘でヴィオラ奏者のレオノール・ブラガ・サントスも参加、作品に華を添えています。 ※過去にリリースされたアルバムのBOX化。
収録作曲家:
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ルオフ(1957-):
オルガン作品全集[5枚組 BOX] [ヤン・レヘトラ 他]発売日:2026年04月24日
CD 5枚組価格:5,925円(税込、送料無料)
アクセル・ルオフは、シュトゥットガルト大学で教授・学部長を務め、ドイツやイタリアの作曲コンクールでの受賞歴も多い、1957年生まれの作曲家。東京藝大への留学経験をもち、日本とも縁深い存在です。 彼の作風は、ラングレー、デュプレらに代表されるフランスの伝統的なオルガン音楽の荘厳さと、レーガーらドイツ後期ロマン派の精緻な対位法を融合した、現代オルガンの可能性を余すところなく引き出すもの。「聖書の7つの情景」や、重厚なコラール前奏曲などの旧約聖書のドラマティックな場面や典礼音楽を壮大かつエネルギッシュに描き出す一方、“ハッピー・バースディ”の旋律を元にした「変奏曲とグロテスクなフーガ」などユーモアや風刺を効かせた作品も書いています。 演奏はフィンランドの名手ヤン・レヘトラが務め、フィンランドのトゥルク大聖堂や聖ミカエル教会、聖パウル教会といった歴史的楽器の響きを巧みに活かしています。 ※過去にリリースされたアルバムのBOX化。
収録作曲家:
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フュルステンタール(1920-2016):
室内楽作品全集[3枚組 BOX] [ロゼッティ・アンサンブル]発売日:2026年04月24日
CD 3枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
ロベルト・フュルステンタールは、ウィーン生まれのユダヤ人作曲家。1938年のドイツによるオーストリア侵攻を機にアメリカへ亡命し、会計士として生計を立てる中で、若き日の作曲活動は人々の記憶からも本人の心からも遠ざかっていました。 しかし、亡命から35年後、初恋の女性との劇的な再会によって創作への情熱が再燃。それ以来、96歳で没するまで、歌曲や室内楽を数多く生み出し続けました。その音楽は、世紀末ウィーンの優雅な雰囲気とカリフォルニアの明るさを併せ持ち、彼の言葉「作曲をするときは、私の心はウィーンに帰る」に象徴されます。 このシリーズでは、ピアニストのジョン・レネハン率いるロゼッティ・アンサンブルのメンバーたちが、彼の作品を丁寧に奏でています。 ※過去にリリースされたアルバムのBOX化。
収録作曲家:
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J.トーマス(1826-1913):
ハープとピアノのための二重奏曲全集[5枚組 BOX] [デュオ・プラクセディス]発売日:2026年04月24日
CD 5枚組価格:5,925円(税込、送料無料)
ウェールズの作曲家・名ハーピスト、ジョン・トーマスは、ヴィクトリア女王の専属ハープ奏者としてその洗練された技巧で名声を博し、ハープ独奏曲のみならず、ハープ・デュオ曲やハープとピアノの二重奏曲を数多く残しました。 このシリーズは、18世紀末から20世紀初頭までの知られざるハープとピアノ二重奏曲の発掘に力を注ぐデュオ・プラクセディスが、トーマスによるシューベルト歌曲編曲の全曲や、ベートーヴェン、ショパン、ヘンデルの作品、グノーやヴェルディ、ロッシーニ、ドニゼッティらのオペラ編曲の他、自作カンタータの編曲まで、トーマスの多彩なレパートリーを華麗に奏でます。技巧と優雅さが溶け合うその演奏は、サロン文化の香りと共に、ハープとピアノの響きの魅力を存分に引き出しています。 ※過去にリリースされたアルバムのBOX化。
収録作曲家:
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ヒンデミット(1895-1963):
歌劇《カルディヤック》 [コルネリウス・マイスター、ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、トマス・コニエチュニー、ヴェラ=ロッテ・ベッカー 他]発売日:2026年04月17日
NMLアルバム番号:C5530CD 2枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
パリを震撼させる連続殺人事件を背景に、天才への崇拝と歪んだ情熱、そして罪の闇を描いたE.T.A.ホフマンの短編小説『スキュデリ嬢』。1819年に発表されたこの物語は、犯罪小説であると同時に、濃厚なロマン主義精神を宿しています。ヒンデミットは1925年、詩人フェルディナント・リオンの台本を元に、この題材をオペラ化しました。新即物主義の影響のもと、現代的な音楽語法に伝統的な形式を融合させ、ネオ・バロック的手法で構築された音楽は、冷徹さと劇的緊張を併せ持っています。 このアルバムはウィーン国立歌劇場で絶賛を博した新演出上演の際のライヴで、豪華な歌手陣が集結。ポーランド出身、俳優から歌手に転向し、ワーグナー歌手として活躍するトマス・コニエチュニーの題名役をはじめ、『オペルンヴェルト』誌の2021/2022最優秀歌手に選ばれたヴェラ=ロッテ・ベッカーの圧倒的な表現力、宮廷歌手として名高いバス・バリトンのヴォルフガング・バンクルは重厚かつ自在な表現で物語を牽引し、テノールのダニエル・イェンツは鋭い存在感で若き騎士像を描写。コルネリウス・マイスターが全体を見事にまとめています。
収録作曲家:
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WISDOM’s Sources & ‘O’o
レイノルズ(1934-):
作品集 [アーヴィン・アルディッティ、ラルフ・エーラー、ロバート・エイトケン 他]発売日:2026年04月17日
NMLアルバム番号:Ekkozone06CD価格:2,550円(税込)
音と映像を通して現代的な経験や思考を問い直す、ロジャー・レイノルズによる最新作。プロデューサーのマティアス・ロイメルトとの協働によるもので、ヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲では、アーヴィン・アルディッティとラルフ・エーラーズという現代音楽を代表する奏者が緊密な対話を展開。フルートと弦楽の作品で、ハワイの絶滅した鳥をモティーフにした「‘O’o」では、長年の盟友であるロバート・エイトケンを中心に、4人の名手が共演しています。 親密な友情から生まれたこれらの作品は、失われた存在への追憶や文化を超えた「知恵」の探求を描き出しています。
収録作曲家:
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イディル・ビレット
1999年5月14日、シュヴェツィンゲン音楽祭
ショパン没後150年記念 [イディル・ビレット]発売日:2026年04月17日
LP 2枚組価格:6,450円(税込、送料無料)
このアルバムには1999年にシュヴェツィンゲン音楽祭の特別企画として行われたショパン没後150年記念コンサートでの5月14日の演奏を全て収録。既発の8.571432(CD4枚組)に収録されていたものと同一音源です。 一連のショパン録音が高く評価されていたビレットは、5月15日の演奏会に招かれていましたが、14日に出演予定だったアナトール・ウゴルスキが当日になって体調不良を訴えてキャンセル。主催者から代役の要請を受けたビレットがブリュッセルから飛行機に飛び乗りシュトゥットガルト空港に着くと、待機していたヘリコプターと車を乗り継いで会場にかけつけ、リハーサルもそこそこに、ウゴルスキが予定していたプログラムを1曲も変えることなく演奏しました。 結果は非常に満足のゆく出来栄えで、大御所評論家のヨアヒム・カイザーもビレットへの称賛を惜しまなかったと伝えられます。
収録作曲家:
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不確かな海
カスケン(1949-):
合唱作品集 [ピーター・ブロードベント、ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ]発売日:2026年04月17日
NMLアルバム番号:MEX77117CD価格:2,550円(税込)
1949年生まれのジョン・カスケン。個性的な作風が評価される英国人作曲家の一人で、文学や伝説、美術からも着想を得て創作を行い、BBCプロムスをはじめ世界各地で作品が演奏され、数々の賞を受賞しています。この合唱作品集は、彼が拠点とするイングランド北東部ノーサンバーランドの壮大な自然景観や歴史、詩に深く根ざした内容で、海岸線や石のモチーフを通して地域との強い結びつきを感じさせます。 指揮者ピーター・ブロードベントとジョイフル・カンパニー・オヴ・シンガーズは、作曲家と2年にわたる密接な協働を重ね、本作の録音に臨みました。収録曲の多くは、ダラム大聖堂やニューカッスル大聖堂の聖歌隊、ノーザン・シンフォニア合唱団、カスケン自身が創設したコケットデール室内合唱団など、地元の団体のために書かれた作品で、合唱は共同体の声として、また物語を語る存在として、多彩な役割を担います。 歌詞は最古のイングランド詩人キャドモンから現代詩人に至るまで幅広く、ジャケットにはカスケン自身の絵画が用いられ、音楽と視覚芸術の結びつきも象徴しています。
収録作曲家:
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発売日:2026年04月15日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
魂の輝きと哀愁が交錯するシューベルト最晩年の傑作を椿三重奏団で聴く椿三重奏団:「音楽の友」誌「あなたが選ぶクラシック・ベストテン」室内楽部門第5位 大曲と小宇宙を一枚に同居させたこのディスクは、椿三重奏団が近年磨き上げてきた音楽の最も美しい現在形である。聴き終えたとき、三人の“現在”と作曲家の“永遠”が、静かに同じ部屋で呼吸しているのを感じとることができるだろう。 CD後半に収録されている誰もが知っているシューベルトのリートの名品4曲のピアノ三重奏版も、シューベルトの微笑み、喜び、哀しみ、祈りなどが多彩な表情を持って語りかけてくる。なお、使用ピアノはウィーンが生んだ名器「ベーゼンドルファー Model 275」−その気品あるまろやかな響きと絹のように繊細なタッチは、1800年代初頭ウィーンの品格を湛えたシューベルトにまことにふさわしい楽器といえるであろう。 下田幸二(ライナーノーツより)
収録作曲家:
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グリーベル=ヴァンダル(1866-1940):
歌曲集 [ルイーセ・マクレランド・ヤコブセン、ゾフィー・ハーゲン、クリストファー・アッペル、アスムス・ハンケ・フレデリクセン、ラウリッツ・ドラグステッド]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.224770CD価格:2,700円(税込)
1890年代に作曲家としてデビューし、晩年にはきわめて内省的で深遠な音楽世界に到達したデンマークの女性作曲家テクラ・グリーベル=ヴァンダル。不安定な家庭環境に育ちながら、劇場でオペラに触れた体験を契機に創作への道を目指します。以降、精神的苦悩、結婚の破綻、貧困に塗れた過酷な状況を乗り越え、生涯にわたり作曲を続け、とりわけ言葉と音楽が密接に結びつく歌曲に情熱を注ぎました。詩に潜むアイロニーや内面の葛藤、憧憬やユーモアを鋭くすくい取り、形式と感情を自在に往還するその歌曲は、これまで埋もれていたのが信じられないほどの独自性を備えています。 この録音にはデンマークの若手世代を代表する実力派歌手たちが参加し、彼女の歌曲に初めての本格的解釈を与えています。瑞々しくも深い表現が、作品のドラマ性と詩的世界を鮮やかに甦らせています。
収録作曲家:
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オコイエ(1972):
籠に入れられた鳥たちが歌う時 [ケネス・キースラー、ミシガン大学合唱団&交響楽団、リタ・コバーン、アンジェラ・ブラウン、サイラス・チェスナット 他]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.559953CD価格:2,100円(税込)
ニューヨーク・タイムズ紙に「心を掴む」「情熱的」と評された作曲家・作詞家ンケイル・オコイエ。これまでにアメリカン・プライズ(声楽室内楽部門)受賞(2023)をはじめ、多数の賞を獲得、2020年にはデトロイト交響楽団のレジデンス・コンポーザーを務めました。作品は主要オーケストラや多くの演奏家によって委嘱・上演され、彼女独自の音楽語法が高く評価されています。教育者としても各地で教鞭を執り、現在はアメリカン・オペラ・プロジェクトのアーティスティック・チェアなど要職を担っています。 この代表作『籠に入れられた鳥たちが歌う時』は、作家・活動家のマヤ・アンジェロウの活動からインスパイアされたアフリカ系アメリカ人女性の持つ変革の力を讃えています。教会音楽(黒人霊歌)を基盤にミニマリズムや即興性を融合し、逆境を希望へと変える力を讃える「音楽の祭典」として、独唱者、合唱団、オーケストラが一体となって奏でる、希望と可能性に満ちた、聴き手を明るい気持ちにする音楽です。
収録作曲家:
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ロレンソ・フェルナンデス(1897-1948):
〈ピアノ作品集〉
ブラジル組曲
ソナチネ形式の3つの練習曲他 [クレーリア・イルズン]LORENZO FERNÁNDEZ, O.: Piano Works - Suites brasileiras Nos. 1, 2, 3 / Prelúdios do crepúsculo / Sonata breve (Iruzun)
発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.574593CD価格:1,900円(税込)
ロレンソ・フェルナンデスは、ヴィラ=ロボスやミニョーネと並ぶブラジル音楽の革新者であり、ベートーヴェン、ドビュッシー、ワーグナーの影響を受けつつ、ブラジル固有のリズムや響きを取り入れた多彩な作風で知られます。交響曲や歌劇、ピアノ曲、室内楽など幅広いジャンルで作品を残し、教育者としてもブラジル音楽院の創設に尽力しました。彼のピアノ曲は描写的で短く、子供向けの作品も多く含まれます。 「ブラジル組曲」第1〜3番は、民族的な要素と独自のテーマを組み合わせ、豊かな響きと旋律が光る名作です。第1番は田園的な雰囲気から都会的なセレナードへと展開し、第2番では終曲「カテレテ」に民俗舞踊の活力が感じられます。第3番はさらに複雑で神秘的となり、アフリカ起源の「ジョンゴ」の力強いリズムが高揚感を生み出します。 代表作「ソナチネ形式の3つの練習曲」では、ショーロの影響や変拍子、打楽器的奏法が見られ、「町外れのワルツ」ではバッハへの敬意がポリフォニーに表れます。 「ソナタ・ブレーヴェ」は3楽章から成るフェルナンデス最後のピアノ独奏曲で、簡潔ながら演奏者に高度な技巧を求める実験的な作品です。印象派風の色彩豊かな音世界が描かれた初期の作品「夢」、「夕暮れの前奏曲」も聴きどころです。 ニュアンスある演奏を披露するのは、ロンドンを拠点とするブラジル人ピアニスト、クレーリア・イルズン。ネルソン・フレイレらと共演し、ミニョーネやノブレから作品を献呈されるなど国際的に活躍しています。
収録作曲家:
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レフィク・カヤ(1991-):
〈ギター作品集〉
ギター・ソナタ 第1番
スケッチ集他 [ジェリル・レフィク・カヤ]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.574598CD価格:2,100円(税込)
トルコ生まれのコンポーザー・ギタリスト、ジェリル・レフィク・カヤの自作自演集。その作品の多くは、スペインのギター音楽の流れを汲むスタイルで、平明で親しみやすいメロディをもとに書かれています。それがスケッチ集になるとトルコの色合いが混じり、第1次大戦の時の流行歌Yavuz Geliyor Yavuzによる変奏曲では、哀感を帯びた「これぞトルコ!」という旋律(ファジル・サイの名作を思わせる)が9分間にわたって展開されてゆきます。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈バリトン三重奏曲集 第3集〉
第26、50、57、72、80、82番 [バレンシア・バリトン・プロジェクト]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:8.574708CD価格:2,100円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンは25年以上にわたり、エステルハージ家の宮廷音楽家として仕え、とりわけ音楽愛好家として知られる当主ニコラウス1世の庇護のもとで創作活動を大きく発展させました。侯爵が強い関心を寄せたのが、当時の擦弦楽器バリトンです。バリトンはヴィオール属に属し、通常の演奏弦に加えてネック裏に多数の共鳴弦を備え、豊かな響きと、左手の親指で共鳴弦をはじく独特のピッチカート効果を生み出します。その一方で、調弦と演奏の難しさから19世紀にはほぼ忘れ去られました。 ハイドンは主君の要望に応えるためこの楽器を研究し、バリトン、ヴィオラ、チェロによる三重奏曲を中心に前例のない規模の作品群を生み出しました。これらの作品には、バリトンの特性を最大限に活かした親密で多彩な表現が凝縮されており、エステルハージ家とハイドンの緊密な関係が生んだ、特異かつ貴重な音楽遺産といえます。この第3集には、優雅な装飾性、内省、対話、バリトン特有のピッチカートや共鳴弦の効果など、多彩な表情をもつ6曲を収録。 バレンシア・バリトン・プロジェクトは、スペイン・バレンシアを拠点とする国際的アンサンブル。マシュー・ベイカー率いる世界でも数少ないバリトン演奏団体として、ハイドン作品の演奏・録音と現代作曲家への委嘱を通じ、この忘れられた楽器の魅力を世界に発信しています。
収録作曲家:
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ピリオド楽器による
ヴィエニャフスキの室内楽作品集 [ミコワイ・ズグウカ、ピオトル・パヴラク]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:CDAccordACD353CD価格:4,050円(税込、送料無料)
ヘンリク・ヴィエニャフスキは「ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ」と称され、ポーランド・ヴァイオリン楽派の中心的人物として演奏史に大きな足跡を残しました。この録音は、伝記資料や当時の奏法研究を踏まえ、ガット弦を張った時代楽器による演奏でその技法と響きを再現する試みであり、若き日の「アレグロ・ド・ソナタ」から、晩年の「東洋風幻想曲」に至るまでを収め、作曲家としての発展をたどります。絶えざる旅と過酷な演奏活動の中で名声を築き、リストやワーグナーと同時代に活躍したヴィエニャフスキの作品は、今日もなおヴァイオリン技巧の重要な指標であり続けています。 ミコワイ・ズグウカは、ポーランド、スイス、ドイツで研鑽を積んだ古楽ヴァイオリニスト。18世紀後半から19世紀前半のレパートリーを中心に演奏を重ね、ドレスデン祝祭管弦楽団やアニマ・エテルナ・ブリュッヘのメンバーとして活動するほか、バッハ・コレギウム・ジャパン、アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックなど国内外の主要古楽アンサンブルと共演しています。
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20世紀ポーランドのチェロ・ソナタ集
シャロネック、シュヴィデル 、ルジツキ [アダム・クシェショヴィエツ、アンナ・クシェショヴィエツ]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:CDAccordACD354CD価格:4,050円(税込、送料無料)
ポーランドの作曲家による3つの重要なチェロ・ソナタを収録。20世紀前半から戦後にかけての音楽的変遷とチェロの豊かな表現力を示しています。 1958年のシャロネクのソナタは、フィボナッチ数列に基づく緻密な構造を持ち、葬送行進曲や民族舞踊の要素を前衛的語法で統合した意欲作。その翌年に書かれたシュヴィデルのソナタは、新古典派の枠組みにバロック的対位法と新ロマン派の抒情を融合させ、即興的なフレーズを交えつつ、終楽章で劇的に結ばれる構成が巧みです。1906年作曲のルジツキのソナタは「若きポーランド」運動を代表する作品で、ドラマチックな後期ロマン派風の響きの中に、繊細な旋律が入り混じって幻想的な雰囲気を醸し出します。 チェリストのアダムはポーランド国立放送交響楽団の首席で、国内外でソリストや室内楽奏者として活躍。アンナは、室内楽や教育の場で高く評価され、共演者からの信頼が篤いピアニスト。2人は2010年から共演をはじめ、古典派から現代音楽まで幅広いレパートリーを演奏するほか、知られざる名曲の発掘にも情熱を注いでいます。
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20世紀フランスのフルート作品集
ゴーベール、ミヨー、フォーレ、サンカン [ヤン・クシェショヴィエツ、ティモテウシュ・ビェス]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:CDAccordACD355CD価格:4,050円(税込、送料無料)
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ『天地創造』 Hob. XXI:2 [ジュリアン・ショーヴァン、ジュリー・ロゼ、スタニスラス・ド・バルベラック、ナウエル・ディ・ピエルロ、ナミュール室内合唱団、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ]発売日:2026年04月10日
CD 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
革命期のパリを沸かせた響き!
フランス語歌唱で鮮やかに蘇るハイドン晩年の傑作ウィーンでの初演から2年後の1800年クリスマスイヴに、ナポレオン支配下のパリでフランス語台本によりフランス初演されたハイドンの『天地創造』。その際に作成されたオーケストラ用の楽譜は残っていないものの、当時パリで名声を得ていたピアニスト兼作曲家のシュタイベルトがフランス語訳の台本に添えたピアノ伴奏版(ヴォーカルスコア)が残っており、これをもとに19世紀初頭のパリ・オペラ座で使われていた実演用の様々な楽譜を参照、失われたパリ初演稿の素顔に迫ったフランス語歌唱の『天地創造』がALPHAで録音されました。 ジュリアン・ショーヴァン率いる古楽器楽団ル・コンセール・ド・ラ・ロージュは同レーベルでモーツァルト最後の交響曲3曲など大作群を披露し高い評価を博してきたほか、その前にはハイドンのパリ交響曲6曲を中心としたシリーズをApartéレーベルで成功させています。 (...)収録作曲家:
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OR(光)
クープランとヴィヴァルディの作品による [ソニア・ヴィーダー=アサートン、マリユス・アサートン、ニコラ・ヴォルムス、マユ]発売日:2026年04月10日
LP 2枚組価格:5,625円(税込、送料無料)
ヴィーダー=アサートンの自在な感性と詩情が誘う深い余韻アナログ盤先行でリリースされたバッハ『無伴奏チェロ組曲』全曲録音シリーズによってALPHAレーベルに参入、その録音歴に新境地を拓き続けるソニア・ヴィーダー=アサートン。彼女はこれまでにもモンテヴェルディとシェルシを組み合わせたアルバムやクルターグ作曲のカデンツァを添えたボッケリーニ作品集など、独特なセンスで18世紀以前の音楽を演目に盛り込んできました。 現代フランス語の語源に迫りOr(今、金)を「光」と読み替えた表題を掲げる今回のアルバムでは、人類の罪深さを悔いる受難節の早朝礼拝のため、罪を改めず神に滅ぼされる都エルサレムを嘆いたエレミアの預言に曲をつけたクープランの宗教声楽曲と、さまざまなオペラ・アリアを含むヴィヴァルディ作品の楽章を厳選。後半では各トラックに副題を付し「一続きのフリーズフレーム(動きを止めた画面の中で音声だけが変化する映画手法)のように」個々の曲を味わわせるプログラムにまとめました。 (...)
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クープラン、シャルパンティエ、ド・ラランド
聖週間のための音楽
フランソワ・クープラン(1668-1733):
ルソン・ド・テネブル
ド・ラランド(1657-1726):
ミゼレーレ [エルヴェ・ニケ、ル・コンセール・スピリチュエル]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:ALPHA1210CD価格:3,075円(税込、送料無料)
女声合唱による「ルソン」
ニケが手がけるフランス聖週間音楽フランス・バロックを代表する鍵盤音楽の大家として知られるクープランが残した教会音楽の中でも、指折りの傑作との呼び声が高い3つの『ルソン・ド・テネブル』を中心に、同時代のフランスでも特に重要な教会音楽作曲家2人の充実作を加え、それらを女声合唱で演奏したアルバム。指揮者ニケはバロック期にも存在した女声合唱の実像を長年にわたり追い続けており、ここでも各作品が17~18世紀当時に女子修道院でも演奏された背景を踏まえ、通常はソロで歌われるところを7人のソプラノのユニゾンで歌わせています。 通奏低音は多忙な名手トゥルモー・ダーレンが奏でるバロック・チェロと斎藤由香のガンバ、オルガンのフランソワ・サン=ティヴに加えブリュノ・エルストロフェールらテオルボ奏者が3人。この特徴的な編成から醸し出される充実した響きは、イエスの死と人の罪に思いを馳せる聖週間向けに書かれたこれらの音楽が持つ瞑想的雰囲気にもよく合い、悲哀を帯びた静謐な和声の重なりを瑞々しい感覚で味わわせるものとなっています。 締めくくりはリュリ亡き後に老境のルイ14世の王室音楽総監督を務めた大家ド・ラランドの『ミゼレーレ』。切なる祈りが続く長大な音楽を、ソプラノの澄んだ声の重なりによる忘れがたい響きがひときわ深い余韻と共に堪能させてくれます。 -
ガルシア=アラルコン(1976-):
『イエスの受難、またはユダの福音書』
オラトリオ形式の音楽によるカノンの迷宮 [レオナルド・ガルシア=アラルコン、カペラ・メディテラネア、ナミュール室内合唱団 他]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:ALPHA12112CD+BK 2枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
多様な様式で織りあげられた「フュージョン古楽」の新作オラトリオアルゼンチンに生まれ、フランス語圏を中心にバロック作品の指揮者として高く評価されてきたレオナルド・ガルシア=アラルコンが、自ら作曲家として長年の構想を形にしたオラトリオ『イエスの受難、またはユダの福音書』の全曲録音。彼が生まれた頃に古代ローマ末期の写本が発見された聖書外典『ユダの福音書』を軸に編まれた全9歌からなるイエス受難と復活の物語で、台本には当該の古文書の他にも新約聖書や中世の聖歌、ルター派コラール、バロック期の讃歌、倒錯的な映像監督として知られるP.P.パゾリーニの宗教詩など広範な史料から引用がなされています。20世紀ラテンアメリカ文学を代表する博覧強記の作家J.L.ボルヘスと、ガルシア=アラルコン自身も深く傾倒してきた作曲家バッハへの敬愛が込められた当作品には「オラトリオ形式の音楽によるカノンの迷宮」との副題が添えられています。 (...)
収録作曲家:
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デイヴィッド・ネイディアン(ヴァイオリン)
ライヴ・イン・リサイタル [デイヴィッド・ネイディアン、ジャック・アブラム]発売日:2026年04月10日
CD価格:2,325円(税込)
「バーンスタインのコンサートマスター」ことデイヴィッド・ネイディアンの
希少な古典派作品を含むライヴ録音!ヴァイオリンを熱愛して独学で演奏したという父のもとに1926年に生まれたネイディアンは、若くして才能を表し、14歳になる前にニューヨーク・フィルと共演。高名なヴァイオリン教師イヴァン・ガラミアンの指導を受けました。第2次大戦中は軍楽隊のコンサートマスターを務め、戦後はフリーランスの音楽家としてスタジオ・ミュージシャンとして活躍。同じ頃、『ドゥニス・コレクション』で知られるディミトリウス・コンスタンティン・ドゥニスの考えに関心を示して研究し、直接指導も受けています。 1965年にニューヨーク・フィルのコンサートマスターだったジョン・コリリアーノの後任を選ぶオーディションに参加すると全会一致で採用され、特にバーンスタインからは全幅の信頼を受け、数多くの演奏会や録音で楽団を率いたほか協奏曲のソリストとしても共演。小澤征爾、スタインバーグ、スクロヴァチェフスキといった客演指揮者たちとも古典から近現代までの協奏曲を演奏しました。バーンスタインが音楽監督から退任するとネイディアンも楽団を離れてフリーランスに戻り、ヴァイオリン・セクションのリーダーやソリストとして、ヘレン・メリル、トニー・ベネット、ビリー・ジョエル、坂本龍一らのアルバムに参加しました。 (...) -
カシュペロヴァ(1872-1940):
ピアノ協奏曲 イ短調
交響曲 ロ短調 [アンナ・スクリレヴァ、ベルリン放送交響楽団、オリヴァー・トリンドル]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:C5549CD価格:2,700円(税込)
CAPRICCIOレーベルが力を入れる知られざる女性作曲家シリーズ「ストラヴィンスキーのピアノ教師」として知られるレオカディヤ・カシュペロヴァは、アントン・ルビンシテインに学び、リムスキー=コルサコフら同時代の作曲家からも高く評価されました。19世紀末から20世紀初頭にかけては、ピアニスト兼作曲家としてロシア国内外で成功を収め、1907年のヨーロッパ演奏旅行では大きな称賛を浴びています。しかし1916年の結婚と革命期の混乱により活動は断絶し、その作品は長く忘れられていました。近年、音楽学者グラハム・グリフィスの研究と校訂出版によって、ようやく再評価が進められています。 1900年の「ピアノ協奏曲 イ短調」は、ストラヴィンスキーに私的に教えていた時期の作品で、1901年に作曲者自身の独奏で初演されました。古典・ロマン派の様式に基づく3楽章構成で、荘重な冒頭、夢想的なアンダンテ、ポロネーズ風の終楽章が鮮明な対照を成します。 1905年の「交響曲 ロ短調」は彼女が書いた最も大きな管弦楽作品で、西欧とスラヴの伝統の中道を歩みつつ、全体にロシア的抒情が漂い、歌謡的な弦の旋律や木管の主題が晴朗なロ長調の結末へと導きます。 指揮のアンナ・スクリレヴァは、2019年から25年にマグデブルク劇場総音楽監督を務め、オイゲン・エンゲルの歌劇《グレーテ・ミンデ》の録音(ORFEO)で2024年にOPUS KLASSIK賞(世界初録音部門)を受賞するなど、意欲的な活動が注目されています。
収録作曲家:
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トマジ、ジョンゲン、
フローラン・シュミット、ケクラン 他:
トランペット協奏作品集 [ゼバスティアン・ベルナー、エリアス・グランディ、フランクフルト放送交響楽団]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:CCS49826CD価格:3,075円(税込、送料無料)
2022年モーリス・アンドレ・コンクール覇者、
ベルナーのトランペット協奏曲集2022年モーリス・アンドレ国際トランペット・コンクール第1位ほか、輝かしい入賞歴を誇るトランペット奏者ゼバスティアン・ベルナー。精鋭揃いで知られるフランクフルト放送響の首席奏者を2022年から務めており、2024年アルティノグルとの来日公演ではマーラーの交響曲第5番冒頭で素晴らしいソロを聴かせてくれました。 今回のソロデビュー・アルバムで彼が選んだレパートリーは、フランスとベルギーの作曲家たちにより20世紀前半に書かれたトランペット協奏曲。人気曲トマジやシュミットの他はあまり知られない作品を収録しており、ジョンゲンのコンチェルティーノは管弦楽版世界初録音、ジョンゲンの弟子ステッケの協奏曲は損傷した手稿譜から復元され今回が世界初録音、ケクランの「ケルヴェレアンの歌」はこの編曲版での世界初録音となっています。 共演は2025年から札幌交響楽団首席指揮者を務めるエリアス・グランディと、ベルナーとは篤い信頼で結ばれたフランクフルト放送響。色彩豊かな響きの中で、ベルナーの輝かしい超絶技巧と深い歌心が、これらの歴史的な音楽遺産に鮮烈な命を吹き込みます。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ協奏曲 Vol. 12〉
2台、3台のピアノのための協奏曲他 [ジャン=エフラム・バヴゼ、ガボール・タカーチ=ナジ、マンチェスター・カメラータ]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:CHAN20339CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ジャン=エフラム・バヴゼとガボール・タカーチ=ナジによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズの完結編となる第12集。歌劇《イドメネオ》と《見てくれのばか娘》の序曲に、2曲のピアノと管弦楽のためのロンド、さらに2台および3台のピアノのための協奏曲が組み合わされた祝祭的な内容になっています。 バヴゼは、9年にわたる録音を振り返り、全集完成の充足感と同時に、録音セッションへの深いノスタルジーを覚えると語っています。このシリーズは、指揮のガボール・タカーチ=ナジと、マンチェスター・カメラータのメンバーとの強固な音楽的結束のもとに完成しました。プロジェクトを締めくくるにあたり、妻であり卓越したモーツァルト解釈者でもあるアンドレア・ネメツと共演できたことは彼にとって特別な喜びであり、とりわけ親密な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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何世紀にもわたって
ドリング(1923-1977):
歌曲集 [キティ・ウェイトリー、ジュリアス・ドレイク]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:CHAN20390CD価格:3,075円(税込、送料無料)
メロディの魅力でイギリス演劇界を魅了した
マデリーン・ドリングの歌曲集1923年に演劇一家に生まれ、9歳で王立音楽大学に入学を許可されたドリングは、ハーバート・ハウエルズ、ゴードン・ジェイコブ、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズに作曲を学びました。演劇界を中心に、時には自ら舞台でピアノを弾きつつ歌うなどして活動。その作品は「耳に残る魅力的なメロディ」と評判になりましたが、大規模な作品をほとんど遺さなかったため、53歳で急逝すると忘却されてゆきました。しかし1990年代になって楽譜出版が進むと共に作品が注目されています。 キャスリーン・フェリアー賞やBBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、今はロイヤル・オペラなどで活躍するキティ・ウェイトリーが厳選した歌曲によるアルバムで、その魅力に触れてください。 -
ヘンデル(1685-1759):
オラトリオ『メサイア』 [ピーター・ウィーラン、アイルランド・バロック・オーケストラ、アイルランド・バロック合唱団]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:CKD761CD 2枚組価格:4,875円(税込、送料無料)
初演地ダブリンに古楽器演奏で響く「生まれたての『メサイア』」の佇まい1742年ダブリンで初演され、やがてヘンデルの代表作として不朽の名声に彩られてゆくことになる傑作オラトリオ『メサイア』。ここではアイルランドを代表する古楽器アンサンブルが、史料から推察できる初演時の状況にできるだけ近づけた小規模編成で「生まれたて」の傑作の姿に迫ります。 声楽パートは独唱者を含めソプラノ4、アルト3、テノール3、バス3という構成で、独唱も合唱に加わるスタイル。4/3/2/2/1の弦楽編成で木管なし、これにトランペット2とティンパニが加わり、チェンバロとオルガンが通奏低音で入るオーケストラと織りなされるアンサンブルは、緊密かつ様式感にあふれ、聴き進めるほどに惹き込まれる求心力に貫かれています。その精緻な解釈のうちに現れるハレルヤ・コーラスの迫力は比較的小規模な編成だったことを忘れさせるほど。第2部後半にあるソプラノのアリア「麗しきかな、善き知らせを告げる者」はアルト(カウンターテナー)二重唱に合唱の続く形で歌われるなど初演版の特徴が活きているのも聴きどころです。 躍進めざましいアレクサンダー・チャンスはじめ独唱陣の歌唱も充実度満点。並み居る名盤群にも劣らない聴き深めがいある全曲録音です。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
歌劇《メディアの王ソザルメ》 HWV 30 [マルコ・アンジョローニ、レミ・ブレス=フイエ、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団 他]発売日:2026年04月10日
CD 3枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
待望の新全曲録音!
精鋭演奏陣が聴かせるヘンデル全盛期のオペラ王立音楽アカデミーの頓挫後、イタリアの名だたる歌手勢と共にロンドン劇壇に返り咲き躍進の只中にあったヘンデルが1732年に披露した《ソザルメ》。翌1733年に発足した強豪団体(貴族オペラ)に追い落とされる前、全盛期の勢いみなぎる充実作の一つでありながら全曲録音はきわめて少なく、1994年アメリカで収録された古楽器楽団アモール・アルティスの演奏を最後に30年以上リリースされませんでした。 この待望の新録音はヴェルサイユ宮殿を舞台に行われた聴き応えたっぷりの解釈。近年にわかに注目を集めつつある若き実力派レミ・ブレス=フイエが表題役を務め、バルドゥッチやパンクラツィら気鋭ソリスト勢と共に指揮のマルコ・アンジョローニが自ら中心役の一人アリアーテ王のパートを歌いこなします。 継承者問題で揺れるリディアの王室を隣国メデスの王ソザルメが仲裁、親子は諍いをやめ、悪役顧問官が去った後ソザルメはリディアの王女と結ばれるというストーリーの中、勇猛・懸念・愛慕・陰謀など様々な思惑が交錯する物語を見事に音楽化したヘンデルの書法を、アンジョローニ指揮のもと迫真の演奏を繰り広げるヴェルサイユの古楽器奏者たち、細やかな歌唱を聴かせるソリストたちの名解釈でじっくりお楽しみください。収録作曲家:
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ビゼー(1838-1875):
歌劇《カルメン》 [アデル・シャルヴェ、ジュリアン・ベール、エルヴェ・ニケ、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団&合唱団 他]発売日:2026年04月10日
3CD+DVD 4枚組日本語字幕無し価格:6,075円(税込、送料無料)
楽器・奏法・衣装・舞台美術まで初演時に迫った《カルメン》古楽器初全曲録音1875年、ビゼーの早世直前にセリフを伴うオペラ=コミーク形式で初演され、後にセリフをレチタティーヴォに置き換えた版で世界的人気を博すことになる傑作《カルメン》。近年になって発見された初演時の詳細な演出ノートに基づき、衣装・舞台美術を再現した上演が2023年にルーアン・ノルマンディ歌劇場で収録され、ロマン派フランス音楽センターPalazzetto Bru Zaneのレーベルで映像ソフト化された(BZ3001)のも記憶に新しいところですが、初演150周年にして作曲者ビゼーの歿後150周年にもあたる2025年にヴェルサイユ宮殿の王室歌劇場で上演されたエルヴェ・ニケ指揮による《カルメン》は、2023年のルーアンで衣装・舞台美術を手がけたチームによる歴史的舞台再現に加え、オーケストラも当時のモデルの楽器と奏法に徹底してこだわった、本格的な時代考証派のステージとなりました。 その際ライヴ収録された当セットは嬉しいDVD映像付。 (...)
収録作曲家:
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シルカ・ディエム
フルート、アコーディオン、チェロによる
アルビノーニと現代作品 [トリオ・レズール・ブルー]発売日:2026年04月10日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
バロックと現代の対話、太陽の軌跡を辿る光と影の音楽的フレスコ画フルート、アコーディオン、チェロというユニークな編成で時代をつなぐトリオ・レズール・ブルー(Les Heures Bleues)によるアルバム『Circa Diem(シルカ・ディエム)』。「ほぼ一日」を意味するタイトル通り、本作は深夜の静寂から夜明け、眩しい正午、黄金の時間、そして黄昏へと移ろう太陽の軌跡を、人生のサイクルになぞらえています。トマゾ・アルビノーニの作品1のソナタを軸に、5人の現代作曲家が特定の時間の光にインスパイアされて書き下ろした新作を織り交ぜるという凝った内容。17世紀の旋律と現代の響きが、過去と現在の対話のようにシームレスに繋がり、一日の光の移ろいを絶妙に描写しています。 深い夜の静けさから黄昏の影まで、異なる時代の音楽が共鳴し合う51分間。時代を超越した響きの中で、一日、そして一生という時間の流れに想いを馳せる音の旅をお楽しみください。
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発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:DE3622CD価格:3,075円(税込、送料無料)
2022年バンフ覇者イシドア・カルテット、鮮烈なるデビュー2022年バンフ国際弦楽四重奏コンクール優勝、2023年エイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラント受賞の輝かしい経歴を持ち、世界が熱視線を送るニューヨークの気鋭イシドア弦楽四重奏団待望のデビュー・アルバム。「Adorations(崇拝/敬愛)」のタイトルを持つこのCDは、弦楽四重奏という形式へのラブレターであり、人生の喜び、驚き、そして人との絆を讃えるコンセプト・アルバムです。ハイドンの才気と温かみに満ちた作品と、メンデルスゾーンが結婚直後の幸福の中で書き上げた輝かしい作品に加え、魂の浄化をもたらすバーバーの「アダージョ」、アルバムの核となるプライスの「アドレーション」を収録した意欲的なプログラム。 ジュリアード弦楽四重奏団の初期のヴァイオリニスト、イシドア・コーエンの名を冠した彼らは、同カルテットの伝説的チェリスト、ジョエル・クロスニックの薫陶を受け、「古典を新作のように、新作を古典のように」アプローチする哲学を体現しています。2025年に亡くなった恩師に捧げられた本作は、卓越した技術と瑞々しい感性が融合した、新時代の幕開けを告げる必聴盤です。
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発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:ENP022CD価格:3,075円(税込、送料無料)
当時の楽器の組み合わせと編曲を通じて浮かび上がるバッハの企図自作品をたびたび別編成向けに編曲・再利用したことで知られる大バッハの作品を、現存する楽譜の指定と異なる編成で、バッハ自身が耳にしたであろうモデルの再現古楽器で演奏したアルバム。 選曲の中心を占めるのは、現存譜がヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロの二重奏で弾く形になっているものの、鍵盤の右手パートが独立した旋律声部になっているためトリオ・ソナタ編成の原曲が存在していたと考えられている3曲のソナタBWV 1027~1029で、ここではフルート、フォルテピアノとチェロからなるトリオ編成で演奏しています。他にオルガン独奏向けながらやはり足鍵盤を低音部、手鍵盤の左手・右手をそれぞれ旋律パートに宛てているトリオBWV 583を同様の編成で収録、また鍵盤独奏のための幻想曲BWV 904はフォルテピアノ独奏で演奏。 (...)
収録作曲家:
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アンフォールディング・タイルズ [モザイク]
発売日:2026年04月10日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
地中海の伝統とジャズが交差する、6つの個性が織りなす音のモザイクブルガリア、フランス、ポルトガル、チュニジア出身の6人によるアンサンブルMosaïcのデビューアルバム。マルタでの結成以来、地中海各地を巡る旅の中で育まれた彼らの音楽は、バルカンの笛カヴァル、西欧の弦、北アフリカのリズムがジャズと鮮やかに融合しています。 スピード感に溢れスリリングでエネルギッシュなグルーヴから哀愁漂うアコーディオンまで、口承による集団作曲が生んだサウンドは、まさに国境を越える「音のモザイク」。異なる文化の衝突と調和、多様性の相互理解とリスペクトから生まれた、現代地中海音楽の新たな息吹を実感する一枚。
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
ギター協奏曲
アサド(1978-):
協奏曲「サッシ=ペレレ」
ナザレー(1863-1934):
ブレジェイロ他 [ガエル・ソラル、ロベルト・ベルトラン・サバラ、ワロニー王立室内管弦楽団]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:FUG863CD価格:3,075円(税込、送料無料)
リオの魔法といたずら心、ガエル・ソラルが描くブラジルフランス出身でありながら、リオデジャネイロでの暮らしや当地のミュージシャンとの交流によって得た「カリオカ(リオっ子)」のリズムを体現するギタリスト、ガエル・ソラルが放つ待望の協奏曲集。 本作を貫くテーマはブレジェイロ(Brejeiro)――ブラジル文化に根付くいたずら心と、底抜けの生きる喜びです。アルバムの核となるクラリス・アサド(セルジオ・アサドの娘)による協奏曲「O Saci-Pererê」は、ブラジルの伝説的な妖精「サッシ」を描いた魔法のような作品。これに加え、巨匠ヴィラ=ロボスの名作、そしてブラジル音楽の母シキーニャ・ゴンザーガの作品をギターとオーケストラのために編曲した世界初録音を含む、意欲的なプログラムとなっています。 ロベルト・ベルトラン・サバラ指揮ワロニー王立室内管弦楽団と共に、ソラルはリオ特有の揺らぎと熱気を鮮やかに表現。サウダージ(哀愁)からカーニバルの熱狂まで、ギターと管弦楽が織りなす極上のブラジル音楽をお楽しみください。
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ディアス=ヘレス:
〈METALUDIOS メタルディオ 第3集〉
メタルディオ 第6巻・第7巻 [グスタボ・ディアス=ヘレス]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:IBS-12026CD価格:2,700円(税込)
このメタルディオ・シリーズは1970年カナリア諸島生まれの作曲家グスタボ・ディアス=ヘレスによる実験的ピアノ小品集。題名は「高次」「超」を意味するメタと、ラテン語で「遊ぶ/演奏する」を意味するludēreに由来します。 第6巻・第7巻の各曲は、科学的プロセス、神話や、ラヴェルをはじめとする敬愛する作曲家や芸術家へのオマージュといったコンセプトで書かれています。高度な技巧に加え、ピアノの内部奏法など特殊技法も用い、音楽・科学・テクノロジーと想像力が交錯する曲集です。
収録作曲家:
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CON SILENCIO VIBRANTE
現代スペインとラテンアメリカの作品集 [タジェール・ソノーロ]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:IBS-192025CD価格:2,700円(税込)
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エルコレカ(1969-):
〈作品集〉
アメツァク
トランス他 [ガルシア・ロドリゲス、ザイール・アンサンブル]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:IBS-242025CD価格:2,700円(税込)
現代スペインを代表する作曲家ガブリエル・エルコレカの作品集。精神や記憶、時間の感覚をテーマに、洗練されながらも親しみやすい音楽世界を描きます。中心となる「アメツァク」は「夢」から着想を得た連作で、音と時間の新たな感覚を提示します。他、個性的な4曲を収録。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フランス組曲(全曲) [セドリック・ペシャ]発売日:2026年04月10日
CD 2枚組日本語解説付き価格:4,875円(税込、送料無料)
名手ペシャが1901年製スタインウェイで紡ぐ、
人間味と歌心溢れる「フランス組曲」「ゴルトベルク変奏曲」や「平均律」に続き、セドリック・ペシャが満を持して発表する「フランス組曲」。ペシャ自身のスタジオで、彼が愛用する1901年製スタインウェイを使用して録音されました。さらにバッハの時代に近いと考えられる不均等律で調律することにより、現代一般的な平均律の響きとは一線を画す、各調性が持つ本来の性格や色彩が鮮やかに浮かび上がっています。 ペシャはここでバッハの音楽を決して厳格なものではなく、作曲家の「人間味」と「親密さ」を伝える対話として響かせます。チェンバロやクラヴィコードの奏法からも着想を得た、歌うようなカンタービレと舞踏の躍動感が共存するそのタッチは、聴き手をバッハの家庭に招き入れられたかのような温かな空間へと誘うことでしょう。 長調と短調を交互に配置した独自の曲順は、地上の重力と天上の昇華を行き来するという印象に基づくとのこと。喜びから哀愁そしてユーモアまで、バッハが音に託したあらゆる感情のひだを繊細に紡ぎ出した素晴らしい演奏です。収録作曲家:
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El Cielo 2020
シネマ・ノスタルジアII -宿命- [El Cielo 2020]発売日:2026年04月10日
CD 2枚組国内盤価格:4,400円(税込、送料無料)
ピアソラのスペシャリスト集団【El Cielo 2020】による映画音楽アルバム第2弾『シネマ・ノスタルジアII-宿命-』。前作『憧憬』が海外作品を旅したのに対し、本作は日本映画の記憶へとより深く潜ります。 これまで一切編曲が許されなかった映画『砂の器』の名曲《宿命》について、作品管理元による初の正式許諾を得て、50年の時を超えて新バージョンの録音が実現。ピアノと管弦楽の原曲を、ピアノ・弦楽器・フルートによる編成へ置き換え、悲しみの奔流と人間の心に宿る激しさを、現代の響きで描き出しています。 さらに坂本龍一《戦場のメリークリスマス》、武満徹《他人の顔》《小さな空》、吉松隆《ヴィヨンの妻》をはじめとする全16曲を2枚組で収録。El Cielo 2020ならではの緊迫感と、情熱に満ちた演奏により、名曲たちが新たな生命とドラマをもって蘇ります。
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慈しみと愛のあるところには
ルネサンス初期のラウダを集めて [バティスト・ロマン、ル・ミロワール・ド・ミュジーク]発売日:2026年04月10日
NMLアルバム番号:RIC486CD価格:3,075円(税込、送料無料)
ルネサンスの洗練へと向かう多声ラウダの世界中世末期のイタリア中部でフランチェスコ会の修道士たちが民衆の信仰促進のため創出した、礼拝向けではなく民衆言語(イタリア語)で歌われる平明な宗教歌ラウダ。その歴史を13世紀のトスカーナ地方やウンブリア地方まで辿れるジャンルですが、やがてネーデルラント地方出身の作曲家たちが多声の精巧な音楽を書くようになる15世紀にも命脈を保ち、ルネサンス期ならではの多声ラウダも数多く残っていることが知られています。 中世からルネサンスにかけての知られざる音楽芸術の素顔を追い続ける音楽学者=古楽器奏者バティスト・ロマンを中心としたル・ミロワール・ド・ミュジークによるこの録音では、そうした多声音楽全盛期の楽譜史料に見つかるラウダを集め、中世末期のモデルを再現製作した楽器を多数交えた声楽・器楽アンサンブルで演奏。シンプルな伴奏による響きが簡素な中世風ラウダの演奏とは一味違う、知識人社会で精緻な音楽知を尽くして練り上げられた洗練を感じさせる解釈に触れることができます。 (...)
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ベートーヴェン、シューベルト、クライスラー:
ピアノ三重奏曲集 [ウィーン・アマデウストリオ]発売日:2026年04月10日
SACD-Hybrid日本語解説付き価格:4,125円(税込、送料無料)
2025年の来日公演でも好評を博したピアノ・トリオ。
ウィーンらしさ全開のアルバムを高音質で。――ブックレットより 「良きことはすべて3つのものからなる」と世に言われるように、3本足の三脚は常に安定している。ここに3人の音楽家が集い、ともに新たな音楽空間を創造する。均整のとれたアンサンブル――ウィーン・アマデウストリオの3人は、ともに演奏する喜びと互いの人格に対する良い意味での好奇心によって、自らの演奏にさらなる結束力をもたらしている。 ヴァイオリニストのウォルフガング・ダヴィド、チェリストのウォルフガング・パンホーファー、ピアニストのベルンハルト・パルツの3人で構成されるこの室内楽アンサンブルの見紛うことのない本質は、ウィーンにおける音楽演奏の伝統である。一方、この伝統は彼らの活動に制約をもたらすものではなく、むしろクラシック音楽のすべてのレパートリーを探求する出発点となっていることを、このアルバムが証明している。 ベートーヴェンは、活きの良い「ガッセンハウアー=街の歌」で当時人気のあったオペラのメロディーを風刺的に扱いながらも芸術的な気品を与え、シューベルトのピアノ三重奏曲第1番は、抒情的な豊かさで聴く者を魅了する。そして、フリッツ・クライスラーによって、ウィーンの文化は世界へと広がる――あるいは世界がこぞってウィーンを訪れる。(ヴァルター・ヴァイトリンガー)
