2025年1月
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エリアフ・インバル指揮
シューマン(1810-1856):
交響曲 第4番
シベリウス(1865-1957):
交響曲 第1番 [エリアフ・インバル(指揮)南西ドイツ放送交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団]発売日:2025年01月31日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
インバルのシベリウス交響曲!
SWR(南西ドイツ放送)のアーカイヴから初登場シベリウスはブルックナーの交響曲を研究していたと伝えられており、またマーラーとは直接会って交響曲とはいかにあるべきかと論じたエピソードも有名です。ブルックナーとマーラーの解釈で当代随一の名声を誇るインバルがシベリウスの交響曲に関心を示さなかったとは思えず、これまで録音が世に出ていないのが不思議でしたが、ここに収められた第1番の演奏はその渇を癒すもの。2012年の比較的新しいライヴという点も魅力です。 演奏はインバルらしく、スコアの緻密な読みに裏付けられた精緻かつダイナミックなもの。オーケストラは厚みをもって響きつつ、ソロは俊敏な反応を聴かせ、両端楽章の起伏の大きさとドラマティックな高揚が見事。一瞬の間をおいて沸き起こる拍手が聴衆の感銘の大きさを伝えます。 シューマンの第4番はニュー・フィルハーモニア管(NPO)との録音(1970年)直後のもので、解釈も同様。オーケストラのサウンドはNPOに比べると重めで、より「ドイツ的」と言えそうです。クローズアップ気味に録音されたティンパニが心臓の鼓動を思わせ、時に不気味に響きます。 ※国内仕様盤には金子建志氏による日本語解説が付属いたします。 -
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
オルフ(1895-1982):
カルミナ・ブラーナ [パーヴォ・ヤルヴィ、アリーナ・ヴンダーリン、マックス・エマヌエル・ツェンチッチ、ラッセル・ブラウン、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団]発売日:2025年01月31日
CD国内仕様 日本語解説/歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
パーヴォ・ヤルヴィのカルミナ・ブラーナ、満を持して登場2018年のNHK音楽祭で当時首席指揮者を務めていたNHK交響楽団との共演で披露、大きな評判となった「カルミナ・ブラーナ」をパーヴォ・ヤルヴィがついに初録音しました。 ソリストには、現在ヨーロッパを中心にオペラとリート両面で躍進中のコロラトゥーラ・ソプラノで、「カルミナ・ブラーナ」の歌唱でも既に高い評価を得ているアリーナ・ヴンダーリン、ドイツ出身でカナダに学び、METやヨーロッパ各地の歌劇場で活躍しその高い表現力で信頼されるバリトン、ラッセル・ブラウン、ウィーン少年合唱団所属時からボーイソプラノとして高い人気を誇り、現在はカウンターテナーとして世界的に活躍、パーヴォとN響の「カルミナ・ブラーナ」でもソリストを務めたマックス・エマヌエル・ツェンチッチという注目の顔ぶれ。 演奏は、冒頭「運命の女神」からたいへん引き締まったパーヴォならではのフォルテシモを聴かせています。その後も古代の旋法による楽句を雅に歌わせ、歌劇のワンシーンのように激しい煽りで音楽を描き上げるなど、メリハリとアクセントの効いた演奏を聴かせており終曲まで緊張が緩むことがありません。大オーケストラを見透し良く捉えた録音も曲と演奏の面白さを引き立てています。 この作品の新たな定番となり得る素晴らしい一枚。
収録作曲家:
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オランダ国立バレエ
バレエ『ジゼル』 [オリガ・スミルノワ、ジャコポ・ティッシ 他 オランダ国立バレエ団]発売日:2025年01月31日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
ボリショイ・バレエから移籍したプリマ、
オリガ・スミルノワ主演の『ジゼル』オランダ国立バレエより登場!ロマンティック・バレエの金字塔として名高い『ジゼル』は、1841年の初演以降、研ぎ澄まされた様式美と、死んだ乙女の精霊による裏切った恋人の赦しというドラマティックな筋立てによって人気を集めてきました。 本作は、マリウス・プティパによる振付を礎とし、ラシェル・ボージャンとリカルド・ブスタマンテの追加振付によって現代的にバージョンアップしたもの。現世での生を確かめるかのように、重心を下にして地に向かうステップが支配的な第1幕と、第2幕のジゼルとウィリ(精霊)たちの重力を感じさせない踊りの対比が絶妙です。 主役を務めるのは、元ボリショイ・バレエのプリマでロシアによるウクライナ侵攻を機にロシアを離れ、オランダ国立バレエに移籍したオリガ・スミルノワと、同じくボリショイ・バレエでスミルノワとも共演していたイタリア人ダンサー、ジャコポ・ティッシの二大スター。それぞれのソロと、2人の息の合ったデュエットがこのステージのハイライトです。 さらにアメリカン・バレエ・シアターの来日公演や新国立劇場バレエへの客演指揮者として日本でもお馴染みのバレエ音楽の名匠エルマンノ・フローリオが率いるオランダ・バレエ管弦楽団が、ダンサーたちのステップを支えながら、幻想味に溢れるアドルフ・アダンの音楽を瑞々しく奏でています。収録作曲家:
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英国ロイヤル・バレエ
バレエ『ドン・キホーテ』 [マヤラ・マグリ、マシュー・ボール 他 英国ロイヤル・バレエ団]発売日:2025年01月31日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕/日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
マヤラ・マグリ&マシュー・ボール 、人気プリンシパル主演の『ドン・キホーテ』
英国ロイヤル・バレエより新登場!ロイヤル・バレエの『ドン・キホーテ』は、2013年にカルロス・アコスタが演出を手がけ、クラシック・バレエの伝統に遊び心を加えたエネルギッシュなプロダクションとして話題を集め、同カンパニーの看板演目のひとつとなりました。超絶技巧を盛り込んだ迫力ある踊りに加えて、ダンサーたちの自然体の演技を引き出し、愉悦と生命感に溢れた世界へと観客を誘います。 本作では天真爛漫な踊りが魅力のマヤラ・マグリと、多彩な表現力を持つマシュー・ボールという人気プリンシパルの2人が主役を演じ、さらに名優ギャリー・エイヴィスが演じるドン・キホーテ、2024/25シーズンからプリンシパルに昇進したカルヴィン・リチャードソン演じる闘牛士エスパーダなど、助演陣の細かな演技とダイナミックな踊りが華を添えています。 オーケストラの指揮は、世界中のバレエの檜舞台で活躍するロシア出身のバレエ音楽演奏のスペシャリスト、ヴァレリー・オフシャニコフ。ダンサーたちのステップと息の合った活気に溢れる音楽を奏でています。収録作曲家:
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極端の時代、多感様式の音楽
G.ベンダ(1722-1795)、
W.F.バッハ(1710-1784):
チェンバロ協奏曲
C.P.E.バッハ(1714-1788):
スペインのフォリア他 [フランチェスコ・コルティ、イル・ポモ・ドーロ]発売日:2025年01月17日
CD国内仕様価格:3,300円(税込、送料無料)
コルティが誘う、わずかな期間だけ花開いた情感豊かな音楽への旅フランチェスコ・コルティと彼が首席客演指揮者を務めるイル・ポモ・ドーロによる、多感様式のチェンバロ協奏曲を中心としたアルバム。 18世紀の後半バロックから前古典派、そして古典派への過渡期に発生した多感様式は、感情の揺れを率直に表す起伏の激しい音楽表現が特徴ですが、短い間に古典派に取り込まれるように後退していきました。疾風怒濤期のハイドンやベートーヴェンなどへ大きな影響を与え、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハがその代表格とされます。 ここではゴータの宮廷楽長でその作曲手腕がモーツァルトからも一目置かれていたゲオルク・ベンダと、大バッハの長男ヴィルヘルム・フリーデマンによるチェンバロ協奏曲を中心に、カール・フィリップ・エマヌエルのチェンバロ独奏曲も2曲挟み、疾走するように情熱的なパッセージから穏やかで美しい緩徐楽章まで、その魅力を多角的に楽しませてくれます。
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グレロプ(1981-):
Perhaps Thus the End
弦楽四重奏曲 第2番/クラリネット五重奏曲 [ディオティマ弦楽四重奏団、ヨナス・フロルンド(クラリネット)]GLERUP, R.: Perhaps Thus the End / Clarinet Quintet (Frølund, Quatuor Diotim)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:8.224763
CD価格:2,475円(税込)
ルネ・グレロプの作品集。「弦楽四重奏曲第2番」はディオティマ弦楽四重奏団に捧げられており、曲中では公園での散歩からバーでの物思いまで、延々と繰り返される人生のシーンに潜む美を描いています。 「クラリネット五重奏曲」では、ブーレーズからブラームスまで、多様な音楽的影響へのオマージュが込められており、名クラリネット奏者、ヨナス・フロルンドが参加しています。
収録作曲家:
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Silence is Music too
ボロプ=ヨアンセン(1924-):
室内楽作品集 [エスビェア・アンサンブル、クリスティアン・マルティネス(パーカッション)、クリストファー・ニーホルム・ヒルディグ(ピアノ) 他]BORUP-JØRGENSEN, A.: Distichon / Intrada / Malinconia / Trio (Esbjerg Ensemble, Hyldig)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:8.226925
CD価格:2,400円(税込)
デンマークの作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセンの作品集。 ボロプ=ヨアンセンは独学で音楽を学び、ダルムシュタット夏季講習会に参加した初のデンマーク人作曲家で、1960年代の前衛音楽の影響を受けながらも、特定の主義に囚われることはなく、独自のスタイルを追求しました。彼の自筆譜は、書道のような美しさを持つことでも知られています。OUR RECORDINGSにおけるシリーズ第8弾となるこのアルバムは、彼の生誕100周年を記念する特別なトリビュートであり、様々な年代に書かれた室内楽を中心に収録。棄てられていたものを打楽器として使用した作品は、彼の創作の旅を彩るものとして聴きごたえがあります。 演奏はデンマークを代表するエスビェア・アンサンブルとスペシャル・ゲストたち。彼の音楽を初めて聴く人にとっても理想的な入門盤となることでしょう。
収録作曲家:
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イディル・ビレット
〈アーカイヴ・エディション 第22/23集〉
プロコフィエフ(1891-1953):
ピアノ・ソナタ集 [イディル・ビレット(ピアノ)]発売日:2025年01月31日
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
1941年生まれのトルコの名ピアニスト、イディル・ビレットは16歳でデビューし、半世紀以上にわたりその卓越した技巧と音楽性で聴衆を魅了してきました。本作は、プロコフィエフのソナタを集めた2枚組アルバムです。 トッカータの録音は、ビレットが19歳の時、1960年に初めてモスクワで行ったリサイタルでの演奏です。CD1に収められたピアノ・ソナタ第7番は1961年11月にパリで録音されました。第9番、第8番、第4番は、1964年のドイツ、1971年のスイス、1973年のトルコでのラジオ放送音源が使用されています。ピアノ・ソナタ第2番とCD2の第7番の録音は、1977年にニューヨークのRCAスタジオで直接ディスクに録音されました。なお、第2番と2種類の第7番以外のラジオ録音はすべて編集のない「一発録り」とされています。
収録作曲家:
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ミニョーネ(1897-1986):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)、ルーカス・トマジーニョ(ピアノ)、]MIGNONE, F.: Violin Sonatas (Complete) (E. Baldini, Thomazinho)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:8.574595
CD価格:1,900円(税込)
フランシスコ・ミニョーネは、20世紀ブラジル音楽界の中心的人物であり、ヴィラ=ロボスとともにブラジル音楽の発展に貢献しました。このアルバムには彼のヴァイオリン・ソナタ全曲を収録。番号を持たない初期の2つのソナタはフォーレやドビュッシーなどのフランス音楽の影響を受けており、美しく流麗な旋律に彩られた作品。以降、ミニョーネは40年以上、このジャンルに取り組むことはありませんでした。 1960年代に書かれた第1番から第3番の3つのソナタは世界初録音ですが、内容的にはブラジルで生まれたヴァイオリンとピアノのための最も重要な作品とも言うべきもの。第1および第2番のソナタは、調性や拍子のさまざまな形態を並置した断片的で実験的な性格を持っており、当時彼が取り組んでいた無調の響きも感じられます。第3番はブラジルのリズムやメロディの要素を活かした情熱的な作品です。 演奏はイタリア出身のヴァイオリニストバルディーニ。2005年からブラジルに居住し、サンパウロ交響楽団のコンサートマスターを務めるほか、指揮者としても活躍しています。
収録作曲家:
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ヴラニツキー(1756-1808):
〈管弦楽作品集 第8集〉
交響曲 変ホ長調「狩りの交響曲」 P31
交響曲 ニ長調 P17
交響曲 ハ短調「フランス共和国との和平に」 Op.31 [マレク・シュティレツ(指揮)、チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]WRANITZKY, P.: Orchestral Works, Vol. 8 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Štilec)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:8.574616
CD価格:1,900円(税込)
ヴラニツキーは、モラヴィアのノイライシュ(現チェコ)で生まれ、地元の修道院で音楽教育を受けました。ウィーン大学で神学を学びながら大学の音楽監督を務めた後、1783年にハイドンの雇用主の遠縁にあたるエステルハージ伯爵の音楽監督となり、フリーメイソンロッジ「希望の王冠」に加入しました。この時期には、作曲家ヨーゼフ・マルティン・クラウスやモーツァルトとの交流をもっています。1785年からはウィーンの主要な劇場で監督を務め、最初の舞台作品《オベロン、妖精の王》が成功を収めた他、ベートーヴェンの《交響曲第1番》の初演も指揮、宮廷でも皇后マリー・テレーズのお気に入りの作曲家として、彼女のために作品を提供するなど幅広く活動しました。 ヴラニツキーの交響曲は、45曲が現存しており、このアルバムには3曲が収録されています。「狩りの交響曲」はフェルディナンド3世(トスカーナ大公)の音楽コレクションに残る未出版の作品。荘重な序奏、ホルンを生かしたソナタ形式とロンド形式が融合した第1楽章、嵐を描写する第2楽章、短いメヌエットを経て狩猟の喜びを表現するロンドで締めくくられます。 「交響曲 ニ長調」も未出版の作品。付点リズムを特徴とする序奏、簡潔なモチーフが展開する第1楽章、哀愁漂うアンダンテと喜ばしいファンファーレを交えた第2楽章、リズムの妙技を楽しむメヌエット、明るいロンドで締めくくられます。 交響曲「フランス共和国との和平に」はフランス革命の勃発から和平交渉までを描いた4楽章構成。各楽章には革命の進捗を表す副題がつけられており、最後は和平交渉が成功、喜びのフィナーレで幕を閉じます。この作品は政治的理由で初演を禁じられたものの、宮廷で私的に演奏されました。ベートーヴェンの『英雄交響曲』を予見する作品です。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
ソナタ全集 第29集 [エマヌイル・イヴァノフ(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 29 (Emanuil Ivanov)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:8.574633
CD価格:1,900円(税込)
ドメニコ・スカルラッティの555曲の鍵盤ソナタは、ポルトガルのマリア・バルバラ王女のために書かれたと考えられます。このアルバムには16曲のソナタを収録。初期のものはイタリア風の様式に基づいており、ト長調ソナタ(K.103)は長調と短調を行き来する特徴があります。K.137やK.303のエキゾチックな装飾や刺激的な和声進行からは、スペインのフラメンコギターの影響も感じられます。 演奏するエマヌイル・イヴァノフはブルガリア出身。2019年、フェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノコンクールで優勝し国際的な注目を集めました。2023年には来日公演でスカルラッティを演奏、こちらも好評を博しています。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
歌劇《ロタリオ》 HWV 26 [フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ、カルロ・ヴィストーリ 他、アッティリオ・クレモネージ(指揮)、ハレ・ヘンデル祝祭管弦楽団]HANDEL, G.F.: Lotario [Opera] (Lombardi Mazzulli, Vistoli, Bonitatibus, K. Adam, Tomkiewicz, Ki-Hyun Park, Halle Handel Festival Orchestra, Cremonesi)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:8.660570-71
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
王位継承権をもつイタリア王妃アデライーデ。夫はすでにスポレート公のベレンガーリオとその妻マティルデによって亡き者にされており、彼女はベレンガーリオの息子イデルベルトとの結婚を迫られています。これを拒否したアデライーデは窮地に立たされますが、それを救ったのがドイツの王ロタリオでした。戦いの末、勝利を収めたロタリオは全ての人を許し、物語はハッピーエンドを迎えます。 ヘンデルのイタリア語オペラの成功は1720年代の終わりには翳りを見せ始めます。そんな中に書かれた《ロタリオ》は英雄物語への関心を再燃させることを目的とした、新しいシリーズの最初の作品でした。ヘンデルの歌劇の中では、あまり演奏されることがありませんが、ここで繰り広げられる音楽は、説得力のあるドラマを作り上げ、豊かな旋律を持つ充実したアリアが際立つことで高く評価されています。 この演奏は、ハレ・ヘンデル音楽祭のライヴ収録。マッズーリやヴィストーリら歌手たちの生き生きとした歌唱に加え、クレモネージ指揮のハレ・ヘンデル祝祭管弦楽団が素晴らしい演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ハイティンク指揮/バイエルン放送交響楽団
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第15番 イ長調 Op.141(2015年録音) [ベルナルト・ハイティンク(指揮)、バイエルン放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 15 (Bavarian Radio Symphony, Haitink)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:900210
CD価格:2,325円(税込)
ベルナルト・ハイティンクは1958年にバイエルン放送交響楽団を初めて指揮して以来、長く良好な関係を続けました。このCDはバイエルン放送交響楽団の創設75周年を記念したハイティンク・ポートレート第2集からの分売です。 ハイティンクはショスタコーヴィチを得意とし、西側で初めて交響曲全集を完成させて高い評価を得ました。その後もショスタコーヴィチ作品を継続的にとりあげており、第15番は2010年にコンセルトヘボウ管との演奏がCD化されています。この演奏はその5年後のもので、解釈の基本は同じながら更なる深まりを聴くことができます。
収録作曲家:
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トランペットとピアノのためのアメリカ音楽集
トゥリン、スティーヴンス、マッキー、ブロートン 他 [アレクサンデル・コブス(トランペット)、モニカ・ハヌス=コブス(ピアノ) 他]American Music for Trumpet and Piano - BROUGHTON, B. / EWAZEN, E. / McKEE, K. / STEVENS, H. / TURRIN, J. / VIZZUTTI, A. (Kobus, Hanus-Kobus)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:CDAccordACD342
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
このアルバムでは、ポーランドのトランペット奏者アレクサンデル・コブスとその妻モニカ・ハヌス=コブスが、アメリカの20世紀作曲家の作品を演奏。選ばれた曲は新古典主義による曲や調性を持つ曲で、全体に統一感が持たされています。 アレクサンデル・コブスは1991年ワルシャワ生まれ。ヴロツワフのカロル・リピンスキ音楽アカデミーでイゴール・ツェツォホに師事、2020年から2023年までベルリン芸術大学でガボール・タルケヴィの指導のもと研鑽を積んています。2018年のARDミュンヘン国際音楽コンクールでの特別賞、そして2021年に国際トランペットギルド主催のエルスワース・スミス国際トランペットコンクールで第1位を獲得した他、多くのコンクール受賞歴を誇る奏者です。
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デマレ(1661-1741)/
カンプラ(1660-1744)補筆完成:
抒情悲劇《トーリードのイフィジェニー》 [エルヴェ・ニケ、ヴェロニク・ジャンス、レイナウト・ファン・メヘレン、トマ・ドリエ、ダヴィド・ヴィチャク ほか ル・コンセール・スピリチュエル]発売日:2025年01月31日
CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
ニケの解釈が光る!
グルックを1世紀近く先取りした幻の傑作古代の劇作家エウリピデスの悲劇『タウリスのイフィゲニア』を下敷にしたオペラといえば、歌劇史上の重要作曲家グルックの傑作《トーリードのイフィジェニー》(1779)が有名。しかしそれより前、既に17世紀末時点でこの悲劇のオペラ化に臨んでいた作曲家がいました。ルイ14世の治世後半、巨匠リュリ亡き後に燦然と現れた青年人気作曲家デマレです。 しかしデマレは作曲中に未承認の秘密結婚で物議を醸し、国外退去を余儀なくされてしまいました。補筆完成を任されたのは、デマレと同世代で《優雅なヨーロッパ》(1697)を成功させたばかりのカンプラ。彼の手で序曲と序幕、第1幕のイフィジェニーの幻視にまつわる場面、第4幕・第5幕の大半などが補完され、1704年にパリの王室音楽アカデミー劇場(オペラ座)での初演も成功、以後世紀半ばまで再演され続けたのでした。 カンプラの仕事が共作どまりで埋もれていたこの幻の傑作に、近年のデマレ再評価の流れで鬼才ニケの指揮による全曲録音が登場。父王アガメムノンの手を逃れトーリード王のもとディアーヌ神殿の巫女をしていたイフィジェニーが、兄オレストと邂逅し他のギリシャ人と共に神々に救われる物語を、ジャンスとファン・メヘレンを主役に気鋭歌手たちが堂々たる歌唱で解釈。また作品中には舞曲が多く含まれており、オーケストラの活躍も効き逃がせません。 通奏低音には齋藤由香(バス・ド・ヴィオール)も参加。 -
モーツァルト(1756-1791):
演奏会用アリア集 [レイナウト・ファン・メヘレン、ア・ノクテ・テンポリス]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
ファン・メヘレン、ついにモーツァルト作品集を発表!伸びやかな高音域から豊かな低音まで濃密かつ繊細な表情で歌いこなすレイナウト・ファン・メヘレンは、近年リュリやラモーらフランス・バロックの重要作曲家たちと仕事を共にしてきた歴史的名歌手たちを紹介するユニークなアリア集を連発、技量の高さと企画力で話題を呼んできました。 そのファン・メヘレンが王道中の王道、モーツァルトの作品集をリリース。かの天才作曲家のライヴァルたちの作品の解釈でみせた声の演技力と音楽性そのまま、若き日のモーツァルトがさまざまな機会に世に送り出してきた充実作の数々をじっくり、各作品のありようを深く掘り下げた歌唱で聴かせてくれます。 彼が主宰するア・ノクテ・テンポリスは今回もオーケストラ編成(弦は5/4/2/2/2)で臨み、メリハリの利いた作品解釈を縦横無尽に展開。フルートのアンナ・ベッソンやオーボエのマルセル・ポンセール、ティンパニのクーン・プラーティンクなど卓越したソリストも加わっており、モーツァルトならではのオーケストレーションの妙もたっぷり味わえるのは嬉しいところ。一体感ある緊密なアンサンブルが織りなす生々しい18世紀音楽のひとときを、ALPHAレーベル初期から活躍する名技師アリーヌ・ブロンディオによる鮮やかな録音で。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
ドン・ファン/死と変容
マーフィー(1964-):
暗い夜、輝く星たち、広大な宇宙
ラウ(1982-):
インフィニット・リーチズ [アレクサンダー・シェリー、ナショナル・アーツ・センター管弦楽団]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
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マスネ(1842-1912):
歌劇《グリゼルディス》 [ヴァニナ・サントニ、ジュリアン・ドラン、タシス・クリストヤニス、アデル・シャルヴェ、ジャン=マリー・ゼトゥニ、モンペリエ=オクシタニー国立歌劇場]発売日:2025年01月31日
2CD+BK 2枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
待望の新録音!
大成期のマスネによる新機軸の名品オペラを最前線の演奏陣でフランス革命期から第一次大戦前までの「長い19世紀」におけるフランス音楽の綿密な紹介に意欲を注ぐロマン派フランス音楽センター(Palazetto Bru Zane)が、継続的に光をあててきた巨匠マスネの歌劇世界。傘下のBru Zaneレーベルからは秘曲の全曲録音に加えて2024年には最重要作《ウェルテル》のバリトン版異稿もリリースされましたが(BZ1056)、今回はその少し後、国際的名声を盤石のものにしたマスネがさらなる新境地を探るべく世に問うた《グリゼルディス》(1901)の全曲録音です。 南仏プロヴァンス地方を舞台に、起伏に富んだ中世物語に悲劇的要素と悪魔が活躍する滑稽な場面を織り交ぜてゆく実験的ともいえるドラマ作りがなされた本作は、初演時の成功にもかかわらず5年後の1906年を境に長く上演されませんでした。全曲録音はこれが初ではありませんが、21世紀最初の全曲録音がこうしてロマン派フランス音楽センターによる最新研究、フランス随一の演奏陣で行われたことは何より歓迎すべきことと言えるでしょう。 サントニ、クリストヤニス、シャルヴェら気鋭歌手陣による聴き手をはっとさせる演技力豊かな歌唱を得て、カナダとフランスをまたにかけ活躍するゼトゥニが起伏に富んだドラマを精妙に解釈。同レーベルの常通り、図版満載で内容充実度抜群のブックレット(仏語、英語)も読みごたえがあります。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ第48集〉
カンタータ 第62番・第52番・第6番 [ルドルフ・ルッツ(指揮)バッハ財団管弦楽団・合唱団]発売日:2025年01月31日
CD価格:5,175円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ第48集。 第62番「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」は、1724年待降節第1日曜日のためのカンタータ。バッハの独創性が詰まった傑作で、ルターの賛美歌をもとに、音楽と歌詞の深い結びつきを追求しています。フランス風序曲の形式を採用した冒頭の合唱は弦楽とオーボエによる精巧な旋律で結ばれます。舞曲を思わせる軽やかなテノールのアリアと英雄的な雰囲気を持つバスのアリアが続き、最後はルターの古典的なコラールによる壮大な神への賛美で曲を締めくくります。 第52番「偽りの世よ、われ汝に頼らず」は1726年三位一体後第23日曜日に演奏されたカンタータ。世の偽りを神のまことに対比させる歌詞は、マタイによる福音書22章から採られており、聖書の寓話を音楽に結びつけ、信仰と道徳的なメッセージを描き出します。第5曲のアリア「私は愛する神とともにある」ではオーボエとファゴットが奏でる軽やかで舞曲的な音楽が歌詞とは対照的な世俗的な雰囲気を生み出し、信仰に基づく確信と希望を象徴した最後のコラールでカンタータを力強く締めくくります。 第6番「われらのもとにとどまれ、はや夕べとなれば」は1725年4月2日の復活祭第2日の月曜日に上演された作品。ルカによる福音書24章13~35節を題材とし、悲しみの中にある希望と信仰の強さを伝え、暗闇と光、絶望と希望の対比を通じて、復活祭のテーマである「新しい命」と「救済」を具現化しています。キリストが復活するまでの弟子たちの悲しみと混乱を描いた冒頭の合唱、弟子たちの心に希望の兆しをもたらすかのような美しいアルトのアリア、牧歌的なコラールとレチタティーヴォ、テノールで悔い改めと信仰への呼びかけを歌うアリアが続きます。最後はルター派の賛美歌に基づく力強い祈りのコラールで結ばれます。
収録作曲家:
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エルガー(1857-1934):
ヴァイオリン協奏曲/愛の挨拶
ディーリアス(1862-1934):
ヴァイオリンと管弦楽のための組曲(室内楽編曲版) [ニコラ・ドートリクール、フレデリック・シャスラン、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、カプリチオ弦楽四重奏団]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
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ハープによる分割装飾
~バロック作品と現代作品~ [マクシミリアン・エーアハルト]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
古楽器ハープを通じて、数百年前の“前衛”と現代の技法が対話する16世紀から17世紀にかけ、音楽様式の変化に対応すべく新構造の楽器がさまざまに試みられたハープ。複雑な半音階を弾けるよう弦列を増やした楽器が生み出され、フレスコバルディやスヴェーリンクら鍵盤楽器の名手たちにも比しうる妙技を披露する俊才が多く活躍しました。 Carpe Diemレーベルでウェールズのハープを用いたユニークなアルバム(CD-16321)もリリースしているドイツの名手マクシミリアン・エーアハルトは、その当時の即興変奏技法である分割装飾(ディミニューション)を応用して書かれた楽曲を厳選。同じ技法をテーマに、当時の楽曲でもしばしば使われた有名旋律を現代の作曲家たちが下敷きにして書いた新作と共に、同じメロディを使った古楽作品と現代作品を6組ペアにしたプログラムで1枚のアルバムを作り上げました。カッチーニ「麗しのアマリッリ」やラッスス「スザンナはある日」など変奏作品が多く存在するメロディも多く、現代作曲家たちが楽器の妙音を活かして綴った作品それぞれの響きがバロック以前の語法となだらかにつながる体験は、アルバム1枚を通じて聴くことでより深く体験できることでしょう。 古楽器と民俗楽器をモデルに精巧な再現楽器を多数手がけているクラウス・ヒュッテルの楽器の音色も聴きどころの一つです。
収録作曲家:
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Reliquiae
中世ヨーロッパの聖遺物と音楽 [カルレス・マグラネル、カペラ・デ・ミニストレルス、リュイス・ビク声楽アンサンブル]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
妙なる中世楽器演奏の向こうに垣間見える、かつて実在した異界の気配スペイン東部の古都バレンシアを拠点に、中世~前近代における音楽のありようを妥協なく探求、テーマ性の高いプログラムに結晶させてきたカペラ・デ・ミニストレルス。彼らが提案する新たな中世探訪のキーワードは「聖遺物」。救世主イエスや聖人たちの遺物や遺体の一部とされ保管されてきた聖遺物は、中世ヨーロッパの人々にとって不安定な人生を照らす心の支えであり、文化育成に心血を注いだ王たちや重要な大聖堂の周辺で綴られた芸術性の高い詩歌の中にも、当時の聖遺物崇拝の強さを脈々と伝える作品が少なからずあります。 ノートルダム楽派や宮廷詩人(トルヴェール)が活躍した13世紀のフランスで、古代ローマの後継であるビザンツ帝国の皇帝から聖王ルイ9世が多くの聖遺物を譲り受けていることを鑑み、演奏陣はスペインだけでなくフランスの音楽史料も参照。繊細な調べを奏でる弓奏弦楽器や撥弦楽器、素朴と洗練の狭間で熟達した妙技が聴かれるバグパイプや各種打楽器の響きを交え、みずみずしい歌声で聖遺物讃美の中世詩句を歌い上げる12トラックを構成しています。 充実したブックレット解説に触れる前から、精巧なエンジニアリングで納められた彼らの圧倒的な音楽性に陶然となること必至の充実古楽盤です。
収録作曲家:
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アーン(1874-1947):
ピアノ五重奏曲
ピアノ四重奏曲
歌曲集 [カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,400円(税込)
ビロードのように滑らかな声とカリスマ性で国際的な注目を集めるテノール歌手、カリム・スレイマン。イーストマン音楽学校を首席で卒業し、コレギウム・ムジクムでポール・オデットの指導を受け、ライス大学で修士号を取得。その後、パリに移り、オートコントルのハワード・クルックに師事、また、シカゴのセカンド・シティ・トレーニング・センターで即興演奏を学びました。ソリストとしてだけではなく、トム・ポスターとエレーナ・ウリオステを創設メンバーとするカレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴの中心メンバーとして活躍しています。 今回のレイナルド・アーンの作品を収録したアルバムには、アーン歌曲のピアノ伴奏部分が室内楽編曲にも適していることに気が付いたというポスターが自ら編曲を行いスレイマンが歌う歌曲6作に加え、たいへん魅力的なピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲を収録。アーンの音楽の繊細な美しさを存分に楽しめます。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
ピアノ作品集
バッハ作品の編曲とオリジナル作品 [ピーター・ドノホー(ピアノ)、カール・ルトフマイヤー(ピアノ)]BUSONI, F.: Fantasia contrappuntistica for 2 Pianos / 10 Variations on Chopin's Prelude / Piano Sonatinas Nos. 1, 2, 5 (Donohoe, Lutchmayer)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:CHAN20342
CD価格:2,400円(税込)
ピーター・ドノホーによるブゾーニ作品集の第2集は、高い評価を受けた前作(CHAN20237)に続き、彼の高い技術と音楽性が遺憾なく発揮されています。 今回のアルバムには、ブゾーニによるバッハの名作2曲の編曲、ブラームスに捧げられた「ショパンの前奏曲に基づく変奏曲」の他、ブゾーニのオリジナル作品のソナチネ第1・第2番やバッハの未完成フーガを基にした大作で、1921年に2台ピアノ版に編曲した「対位法的幻想曲」を収録。ドノホーは、ブゾーニの大作「ピアノ協奏曲」をBBCプロムスで演奏するなど、これまでにも彼の音楽を積極的に演奏しており、ここでも共感溢れる演奏を披露しました。 「対位法的幻想曲」でドノホーと共演するカール・ラッチマイヤーは英国王立音楽大学で学び、数々の賞を受賞し、BBCやクラシックFMでの放送にも出演。特にロンドンで25年以上続けて開催する「カンバセーショナル・コンサート」シリーズが評価されています。彼もブゾーニ演奏の第一人者として知られ、最近ではロンドンでの3日間のブゾーニ音楽祭を企画・出演し、ソロや協奏曲の演奏が賞賛されました。
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ベネット(1936-2012):
〈管弦楽作品集 第5集〉
オルフェウスのソネット
管弦楽のための協奏曲他 [ジョン・ウィルソン(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団、ヨナハン・アースゴール(チェロ)]発売日:2025年01月31日
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
ジョン・ウィルソンによるリチャード・ロドニー・ベネットの管弦楽作品シリーズ。この第5集には、1973年から1989年に作曲された3作品が収録されています。 「管弦楽のための協奏曲」は、デンバー交響楽団の指揮者ブライアン・プリーストマンの委嘱で作曲された、近代オーケストラの卓越した技量が試される作品。3楽章構成で、最後の楽章には華やかな変奏曲が置かれています。 アルバムの中心となる「オルフェウスのソネット」は、ベネットが長年のパートナーとの別離を決意した時期に書かれたチェロ協奏曲。この作品はエディンバラ国際音楽祭の委嘱作で、1979年9月にハインリッヒ・シフによって初演されました。「ダイヴァージョンズ」は、スコットランド民謡に基づく華やかな交響的変奏曲で、北ロンドンのハバーダッシャーズ・アスク校が創立300周年記念として委嘱した作品です。 ヨナハン・アースゴールはソリスト、室内楽奏者、教師として幅広く活躍するノルウェーのチェリストで、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団およびロンドン・シンフォニアの首席チェリストを務め、ギルドホール音楽演劇学校で教鞭をとっています。 美麗な音色を高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 第81番・第82番
スコットランド民謡 [マクスウェル四重奏団]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
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ボワモルティエ(1689-1755):
連作カンタート『四季』 [クロエ・ド・ギユボン、サラ・シャルル、エンゲルラン・ド・イス、マルク・モイヨン、リリー・エモニノ、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
ヴィヴァルディと同時期の傑作声楽曲、充実演奏陣で新録音登場!イタリア音楽の影響をフランスの作曲家たちが柔軟に取り入れはじめたルイ15世の時代に活躍、バロックとロココの橋渡しとなるこの時期に室内楽作曲家として圧倒的人気を誇り、パトロンに頼らずフリーランスとして活躍できたフランスの名匠ボワモルティエ。その活躍初期の連作『四季』はヴィヴァルディの同名協奏曲集とほぼ同時期に出版されましたが、こちらはイタリアの室内カンタータの技法をフランス語台本に応用した声楽曲(カンタート)4編からできており、四季折々の場面と感興とが細やかな詩句と的確な楽器法によって精妙に描き出されてゆく傑作になっています。 現代フランス最前線をゆくソリスト4人に日欧をまたにかけて活躍する依田幸司・萩原 茜らを含む精鋭器楽陣で、本場ヴェルサイユを録音会場に制作された本作は、全曲録音が意外に出ない渇を潤して余りある名解釈。時に美しく時に苛烈な自然の移ろいを優美な詩句と音の流れに昇華、牧歌的な響きのなか起伏に富んだ展開が聴かれるボワモルティエの音楽は、後期バロック特有の充実感にも事欠かず、フランス音楽ならではの繊細さが全編の構成美と鮮やかに結びついており聴き応え充分。古楽器の妙音が生きるエンジニアリングやライナーノート(仏・英・独語)の充実も頼もしいところです。
収録作曲家:
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発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
作曲家にして名演奏家メルニエ、銘器で示す「ドイツ・バロック三大B」の世界ベルギー王立音楽アカデミーの一員ブノワ・メルニエは、作曲をフィリップ・ブスマンスに師事し、ブリュッセルの王立モネ劇場やストラスブールのライン歌劇場など世界的な舞台で作品が披露されています。しかし彼の音楽活動の原点はオルガンにあり、自身オルガンのための作品を数多く発表する一方で演奏家としての技量も高く、2019年からは師ベルナール・フォクルールの後を継いでブリュッセル王立音楽院のオルガン教授を務めています。 古楽活動が盛んな同国のナミュールにあるサン=ルー教会に本格的なドイツ・バロック式オルガンが新設された際、楽器建造アドバイザーの一人にもなっていますが、本作はまさにその楽器を用い、自作品を交えず、演奏家としての技量を端的に示した貴重なアルバム。足鍵盤を効果的に用いた迫力あるブクステフーデ作品や早世の天才ブルーンスの大作コラール・ファンタジア、そしてバッハの重要作品群を通じ、作曲家としてメルニエが示してきた音響に対する明敏な感性がバロック作品演奏家としての抜群の適性に繋がっている様子が十全にあらわれています。 効果的なレジスター選択により、バッハの理想に迫ったというこの新設楽器が持つポテンシャルが最大限に引き出されてゆくのも大きな魅力。ほどよい残響に漂う余韻まで鮮やかに収めた気鋭技師ドゥニ・ゲルドンの仕事ぶりも聴きどころの一つと言えるでしょう。
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ブラームス、シューマン、シューベルト
トランペットのためのトランスクリプション集 [アンドリュー・バリオ、ジョン・ウィルソン、ニコラス・ファン]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
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C.P.E.バッハ(1714-1788):
フルート協奏曲集 [アリエル・ズッカーマン、インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
イスラエル出身のフルート奏者、指揮者アリエル・ズッカーマンによるC.P.E.バッハ。多感様式の王道とも言える激しさや穏やかさを幅広い表現力と確かな技術で聴かせながら、中でも作曲家が大切にしたといわれる「優しい感情」を前面に感じ取ることの出来る美しい演奏に仕上げています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲 第3番
プロコフィエフ(1891-1953):
ピアノ協奏曲 第2番 [ホス・デ・ソラウン(ピアノ)、イサベル・ルビオ(指揮)、カスティーリャ・イ・レオン交響楽団]RACHMANINOV, S.: Piano Concerto No. 3 / PROKOFIEV, S.: Piano Concerto No. 2 (Solaun, Castilla y León Symphony, Rubio)
発売日:2025年01月31日 NMLアルバム番号:IBS-162024
CD価格:2,475円(税込)
ラフマニノフとプロコフィエフのそれぞれ異なる性格を持つピアノ協奏曲。どちらも技術と感情表現の頂点を目指す重要な作品です。 ホス・デ・ソラウンはブカレストで開催された第13回ジョルジェ・エネスク国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得。スペインのフルダ誌にて「詩的な音感、大胆なビジョン、卓越した技巧」と評され、ICMA(国際クラシック音楽賞)を2度受賞する他、作曲家、詩人としても作品を発表するなど幅広い活動を繰り広げています。これまでにGRAND PIANOでのエネスク作品全集や、シューマン、ハイドン作品の録音も高く評価されています。 ムルシア出身のイサベル・ルビオは、オルケスタ・ビーゴ430の副指揮者などを務める注目の若手。アスペ、ビリェナ、ビルバオでの指揮コンクールで優勝した他、多くの国際コンクールに出場、優秀な成績を収めています。
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シルヴェストリ・コンダクツ
ドビュッシー、ラヴェル、ファリャ
「イベリア」「亡き王女のためのパヴァーヌ」
「スペインの庭の夜」「三角帽子」 [コンスタンティン・シルヴェストリ、シルヴィ・メルシエ、ボーンマス交響楽団]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,175円(税込)
シルヴェストリの珍しいスペイン・プロ!
幻のピアニスト、シルヴィ・メルシエも登場、プライベート・コレクションからの復刻ルーマニア出身の指揮者コンスタンティン・シルヴェストリ(1913-1969)は、白熱するような情熱と深い詩的芸術性、そして時には創造的とも言える独創的な解釈を聴かせることで知られています。ボーンマス交響楽団との出会いは1961年、翌年には首席指揮者に就任し、この楽団を国際的に高い水準にまで引き上げました。67年には英国の市民権を得て約2年後にボーンマスで亡くなっています。 このアルバムには、シルヴェストリの歿後そのプライベート・コレクションから見つかった音源より、ロシアや東欧の作品の録音が多いシルヴェストリにとってたいへん珍しい、スペインを主題にした作品が集められています。特にファリャの2作品については初出のレパートリーとなり、「イベリア」については過去に同じ演奏がプライベート・レーベルからリリースされたことがありましたが、正規音源からは今回が初登場。「亡き王女のためのパヴァーヌ」は同年の録音がEMIに存在しています。 また「スペインの庭の夜」で共演のシルヴィ・メルシエは1934年パリに生まれフランスを中心に活躍したピアニストで、マルセル・シャンピやヴィルヘルム・ケンプに師事し指揮者アタウルフォ・アルヘンタとの交流が知られますが、その録音はフランスDECCAなどに僅かに残されているのみであり、今回のライヴ音源の登場はピアノ・ファン待望のものと言えるでしょう(なお、1980年からは写真家として活動したとのこと)。いずれもモノラルながら、ポール・ベイリーによる丁寧なリマスタリングにより自然なノイズカットが施され、程よい音場の広がりと幅広いダイナミックレンジが確保された、たいへん聴きやすい音に仕上がっています。 シルヴェストリの知られざる一面を聴くことの出来る貴重な一枚です。 -
アンディ・サマーズ:
Vertiginous Canyons [アンディ・サマーズ(エレクトリック・ギター)]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,175円(税込)
「ポリス」のギタリスト、アンディ・サマーズ。
写真と音楽を融合したアルバムを発表ロック界で50年以上活躍し、グラミー賞を5回受賞、2003年にはロック界の殿堂入りを果たすとともに、熟練のビジュアルアーティストとしても活躍するアンディ・サマーズ。このアルバム『Vertiginous Canyons』は、サマーズの写真集『A Series of Glances』のページに合う音楽を作ってほしいという出版社からの依頼をきっかけに生まれたもの。写真をスクリーンに投影し、即興的に2〜3時間演奏することで、写真と音楽を自然に結びつけたトラックが完成しました。ブックレットには作品の元となった8枚の写真が掲載されています。 -
ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲 第3番
シューベルト(1797-1828):
ピアノ五重奏曲「ます」 [トリオ・ヴィトゥルヴィ、ハルトムート・ローデ(ヴィオラ)、ナビル・シャハタ(コントラバス)]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,175円(税込)
2013年に結成されたトリオ・ヴィトルヴィは、ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭で注目を集めた後、デンマーク国立ラジオ室内楽コンクールやラトヴィアのユールマラ国際音楽コンクールで1位を獲得しました。その後、ヨーロッパ、ロシア、中国の名だたるホールで演奏し高評価を得ています。また、2018年には室内楽とバレエを融合させたフェスティバル「KAMMERBALLETTEN」を設立しました。 このアルバムには、トリオ・ヴィトルヴィのメンバーを中心に、ヴィオラのハルトムート・ローデとコントラバスのナビル・シェハタが加わり、19世紀室内楽の名作を魅力的に演奏。ブラームスの内面的な葛藤を映し出した深みのあるピアノ四重奏曲と、シューベルトの抒情的で華やかなピアノ五重奏曲を楽しめます。
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ニールセン(1865-1931):
クラリネット協奏曲
ブゾーニ、フランセ、ミヨー:
クラリネット作品集 [オレグ・シェバタ=ドラガン(クラリネット)、アンナ・スクリレヴァ(指揮)、オーデンセ交響楽団]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,175円(税込)
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発売日:2025年01月31日
CD価格:2,175円(税込)
2015年のショパン国際ピアノコンクールで注目されたケイト・リウが
ベートーヴェンとブラームスに挑む!ケイト・リウ待望のセッション録音による本格派アルバムが完成。 ケイト・リウは1994年シンガポール生まれ。4歳からピアノを始め、8歳でアメリカに移住し、シカゴ音楽院、カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で学びました。2010年にはニューヨーク国際ピアノコンクール、2014年にはモントリオール国際音楽コンクールに参加し頭角を現しましたが、彼女が世界的に注目を集めたのは2015年、第17回ショパン国際ピアノコンクールでのこと。第3位とマズルカ賞を受賞し、とりわけその豊かな感情表現が高く評価されました。 2016年の来日公演時にも音楽に深く入り込んだ演奏を聴かせた彼女、このアルバムでは、ベートーヴェンのソナタ第31番とブラームスのソナタ第3番を取り上げ、ピアニストとしての卓越した技術と音楽性を披露しています。エミール・ギレリスとグリゴリー・ソコロフが好きだと語る彼女ならではの演奏をお楽しみください。 -
J.S.バッハ(1685-1750):
音楽の捧げもの BWV 1079 [シンディ・カスティーヨ]発売日:2025年01月31日
CD価格:2,775円(税込)
大バッハ自身が得意としたオルガンの新銘器で、名手が《音楽の捧げもの》を読み解く古楽から現代音楽まで広範な分野に対応できる優れたオルガニストが少なくないベルギーで、今最も期待されている名手の一人シンディ・カスティーヨが、現代屈指の重要工房によるドイツ・バロック式オルガンでバッハ晩年の重要作《音楽の捧げもの》の小宇宙を読み解く意欲的企画。 次男カール・フィリップ・エマヌエルの職場となったフリードリヒ大王の宮廷を訪問した晩年の即興演奏をもとにバッハが編み上げたこの作品は、収録曲の大半が楽器指定がないポリフォニー楽曲で占められていますが、全曲録音時には大王が得意としたフルートはじめ、ヴァイオリンや通奏低音楽器などを用いたアンサンブルで臨む場合がほとんど。リフシッツ(ORFEO/C676071)やバーラミ(DECCA)などピアニスト一人による全曲録音が折に触れ登場する一方、作曲家自身が得意としていたオルガン独奏での演奏は近年めったに現れません。 カスティーヨが弾いているのは2023年に落成したばかりのナミュールの教会の楽器で、世界的奏者たちからの信望も厚いドミニク・トマ工房がバロック後期のドイツ中部と北部の特徴を踏まえ建造。各音色が明瞭に際立ちながら整ったハーモニーで溶け合う音響はきわめて美しいだけでなく、バッハ自身の脳裏にこう響いていたのではと思わせる説得力にも満ちています。カスティーヨのタッチの確かさと音色選択の妙も見事で、多声の綾を残響でぼかすことなく、その複雑さを心ゆくまで味わわせてくれます。
収録作曲家:
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天上の音楽 [佐藤友紀(トランペット)、大木麻理(ポジティフ・オルガン)]
発売日:2025年01月24日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
天国的な安らぎに満ちた世界。
トランペットとポジティフ・オルガンによる美しい調和。佐藤友紀と大木麻理のデュオ、2ヶ月リリース第2弾。 元東京交響楽団の首席奏者として活躍、現在ソリスト、室内楽と幅広く活躍するトランペット奏者佐藤友紀と、充実した活動で高く評価を受けるオルガン奏者大木麻理のデュオ第2弾アルバムです。当アルバムでは、ポジティフ・オルガンとトランペットによるバロック作品を中心に収録。美しく温かみのあるポジティフ・オルガンの調べにのせて、豊かに語りかけるトランペットの高貴な音色。また有名作曲家たちの「アヴェ・マリア」が並び、平和的な心地よい調和したサウンド、広がりゆく美しく優雅な世界に心奪われることでしょう。 -
発売日:2025年01月24日
CD国内盤価格:3,410円(税込、送料無料)
ジャンルを超え人の心へ響く歌声。上原理生がその身を捧げる魂の歌。ミュージカル俳優や声楽家で活躍する上原理生の10年振りのソロアルバムです。現在その実力が高く評価され、人気も急上昇中で注目集めています。 本アルバムでは、クラシックの名曲からミュージカル、映画音楽の人気ナンバーを集め、全編アコースティックのホール・レコーディングを敢行。ジャンルを軽々跨ぎ活動をする上原の全てが詰まったようなアルバムとなりました。人の心を魅了し、熱くさせる歌声。穏やかな気持ちに導く、優しい歌声。上原の「今」を込めて表現する歌が、人の心の深いところを「響鳴」させ、生きる喜びを与えます。
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〈ブルックナー・フロム・アーカイヴ 第6巻〉
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第8番・第9番
詩篇 第150篇 [オイゲン・ヨッフム、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、バイエルン放送響、ウィーン響 他]発売日:2025年01月17日
CD 2枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
アメリカ・ブルックナー協会の放送音源(エアチェック)から、選りすぐりの初出音源で交響曲全集をCD化するブルックナー・フロム・アーカイヴが遂に完結。交響曲2曲は初出音源で、ヨッフムと手兵バイエルン放送響の第8番はこれまで録音が無かっただけに特に貴重です。 このプロジェクトは、放送業界でも活躍したアメリカ・ブルックナー協会の事務局長ジョン・F・バーキーの膨大なエアチェック・テープを中心に、選りすぐりの音源で交響曲全集をCD化するもの。同協会の総裁でブルックナー研究者のベンジャミン・コーストヴェットが監修と解説執筆を担当し、作品の作曲年順にCD化してきました。最終巻は1887年から亡くなる1896年の間に作曲された3曲を収録。 第8番の指揮はオイゲン・ヨッフム。言うまでもなく20世紀のブルックナー演奏を語る上で欠かせない存在で、1949年にヘッセン放送交響楽団(のちのフランクフルト放送交響楽団)を指揮して交響曲第8番の最初のレコード録音を行っています。その演奏に比べると、当盤では使用楽譜がハース版からノーヴァク版に変わったほか、前半2楽章ではきびきびとした印象が強まり、後半2楽章は流動性が増したように感じられます。 演奏時間はヘッセン盤の79分弱に対して75分半。テンポの加減速とダイナミックスの増減を一体化したドラマティックな解釈はフルトヴェングラーらに通じるもので、聴いていてわくわくさせる点はヨッフムならでは。1949年にバイエルン放送交響楽団が創設されてから1960年まで首席指揮者を務めたヨッフムですが、DGに録音したブルックナーの交響曲全集では1、4、7、8、9番がベルリン・フィルに割り振られ、ライヴも含めてバイエルンとの第8番がありませんでした。ヨッフム・ファンには朗報と言えるでしょう。 (曲目・内容欄に続く)
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
ピアノ三重奏曲 第1番・第2番 [トリオ・デ・アルプ]DVOŘÁK, A.: Piano Trios Nos. 1 and 2 (Trio des Alpes)
発売日:2025年01月17日 NMLアルバム番号:CDS8003
CD価格:2,175円(税込)
トリオ・デ・アルプによるドヴォルザークのピアノ三重奏曲シリーズ、第2集はシューベルト風の抒情とスラヴ的響きを融合させた第1番と、引き締まった構成の中に、スラヴ風のテーマを採り入れた第2番を収録。両曲とも伸びやかな旋律、十分多彩ながらも落ち着いた和声展開が魅力です。 トリオ・デ・アルプは、豊かな個性と高度な技術を持つ3人の音楽家による室内楽アンサンブル。「対話」や「共有された音色」に重点を置き、作曲家の意図に忠実な演奏を追求しています。 ヴァイオリニストのハナ・コトコヴァーは国際的に評価され、特にニューヨークでの演奏や「プラハの春」国際コンクールでの優勝が知られています。チェリストのクロード・アウリは現代音楽で高い評価を得ており、ピアニストのコッラード・グレコは豊富な室内楽経験を活かしてアンサンブルを支えています。
収録作曲家:
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東洋への旅
フルートとギターのための作品集 [シルヴィア・スキアフィーノ(フルート)、レナート・プロコーピオ(ギター)]Flute and Guitar Music - BARTÓK, B. / GRANADOS, E. / MONTI, V. / PROCOPIO, R. / SATIE, E. (Journey to the Orient) (Schiaffino, Procopio)
発売日:2025年01月17日 NMLアルバム番号:CDS8046
CD価格:2,175円(税込)
このアルバムでは、西ヨーロッパから東ヨーロッパ、日本、イラン、韓国へと旅をする気分を味わえるような多彩な音楽を紹介します。その中にはバルトークの「ルーマニア民俗舞曲」やモンティの「チャールダーシュ」、戦後の日本ギター界の黎明期にギター奏法を発展させた横尾幸弘の「さくら変奏曲」、プロコーピオ自身が編曲した韓国民謡や、彼の自作などが含まれており、2人の奏者は息のあったアンサンブルを披露しています。 シルヴィア・スキアフィーノは、ミラノのクラウディオ・アバド音楽学校でエミリオ・ヴァピに師事し、通常7年の課程を2年で修了。その後、フィレンツェやボローニャ、ミラノで著名なフルート奏者に学び、ジェームズ・ゴールウェイの音楽祭にも招待されました。レナート・プロコーピオは1974年サヴォーナ生まれのギタリスト。作曲家、アレンジャーとしては、クラシック音楽や映画音楽のアルバムを多数制作、2014年には自作曲を収めたアルバム『Se fosse poesia..』を発表して好評を得ています。
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探求する魂
スティーヴンス(1958-):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [クリスティーン・タウンセンド(ヴァイオリン)、スティーヴン・ロビングス(ピアノ)]STEVENS, R.: Violin and Piano Music (A Questing Soul) (Townsend, Robbings)
発売日:2025年01月17日 NMLアルバム番号:DDX21121
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
『A Questing Soul 探求する魂 』は、作曲家ロビン・スティーヴンスの30年にわたる足跡を辿る作品集。後期ロマン主義から実験的な音楽まで幅広い作風による作品を収録しています。「幻想ソナタ」と「ソナタ・テンペスタ」は20代後半の作品。複雑ながらも親しみを感じる、感情的にも知的にも訴えかける内容です。 他には、ジャズの影響を受けた「青のスケルツォ」などを収録、特にタイトル曲「A Questing Soul」は、夢見るような抒情性と力強いテーマが交互に現れ、対照的な音楽的アイデアを並置するスティーヴンスの作曲スタイルを象徴しています。
収録作曲家:
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Something So Transporting Bright [クロイツェル四重奏団、ロデリック・チャドウィック(ピアノ)]
発売日:2025年01月17日
CD価格:2,475円(税込)
長年にわたり、現代クラシック音楽の最前線で活躍し、多岐にわたる作曲家との継続的なコラボレーションで知られるクロイツェル四重奏団。この最新アルバム「Something So Transporting Bright」は、1992年から四重奏団と共に活動してきた作曲家グロリア・コーツから、サディ(セイディー)・ハリソン、20代の新進作曲家トーマス・メトカーフやヨエル・ヤルヴェンタウスタに至るまで、さまざまな世代の作曲家との深い関わりが示されています。アルバムにはパンデミック下で制作された3つの作品を含み、ヤルヴェンタウスタとメトカーフの作品には水や川の流れがテーマとして取り入れられています。 グロリア・コーツのピアノ四重奏曲は、彼女の誕生日にクロイツェル四重奏団が演奏した曲で、これがアンサンブルと作曲家との最後のコラボレーションになったという思い出の作品です。
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地球の出 [ベス・マクニンチ(ヴィオラ)、ムジチ・アイルランド(アンサンブル)]
発売日:2025年01月17日
CD価格:2,475円(税込)
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対話における時代と文化
ババジャニアン、スメタナ、クシェネクのピアノ三重奏曲 [トリオ・コントラスティ]Piano Trios - BABADJANIAN, A.H. / SMETANA, B. / KRENEK, E. (Epochs and Cultures in Dialogue) (Trio Contrasti)
発売日:2025年01月17日 NMLアルバム番号:OC1735
CD価格:2,475円(税込)
アルメニア、ロシア、中国出身の若き3人の音楽家によるピアノ三重奏団「トリオ・コントラスティ」のデビューアルバム。3つの作品を取り上げ、異なる時代と文化が交わる音のモザイクを描き出しています。とりわけ最近人気が高まるババジャニアンの作品は、ロマンティックでありながら、民族的色彩が色濃く反映された劇的かつ溢れる歌心に満ちています。 2021年春に結成されたこのトリオは、同年夏にはドイツで開催された「hmt-Musikpreis」コンクールの決勝に進出、2021年秋にはロストックで開催された室内楽フェスティバル「Als die Stunden still Standen」の最終コンサートで観客を魅了しました。2022年4月以降はハンブルク音楽演劇大学で室内楽の修士課程に在籍し、ニクラス・シュミット教授の指導のもと、さらに研鑽を重ねています。
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ファリャ(1876-1946):
三角帽子
スペインの夜の庭
7つのスペイン民謡 [クレーリア・イルズン、サラ・リッチモンド、ジャック・ファン・ステーン(指揮)アルスター管弦楽団]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,250円(税込)
スペインを代表する作曲家ファリャの3つの名作を収録したアルバム。 ディアギレフの依頼によって書かれたバレエ音楽「三角帽子」、スペイン南部アンダルシアの風景をピアノと管弦楽が絶妙な掛け合いで描き出す「スペインの庭の夜」、スペインの伝統的な歌詞と旋律を情緒豊かに歌い上げる「7つのスペイン民謡」(ここではルチアーノ・ベリオが編曲したオーケストラ伴奏版を演奏)。これらの作品はファリャの国際的な名声を確立した重要な作品です。 この録音では、オランダ出身の指揮者ジャック・ヴァン・ステーン指揮のアルスター管弦楽団が演奏を担当、『スペインの庭の夜』ではブラジル人ピアニスト、クレーリア・イルズンがソロを務め、『7つのスペイン民謡』では、アイルランド出身のメゾ・ソプラノ、サラ・リッチモンドが素晴らしい歌唱を聴かせ、CDデビューを果たしています。
収録作曲家:
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〈プロコフィエフ・マイルストーン 第2集〉
ヴァイオリン・ソナタ 第1番
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
組曲『シンデレラ』より5つの小品他 [ラナ・トロトヴシェク(ヴァイオリン)、マリア・カニグエラル(ピアノ)]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,250円(税込)
プロコフィエフの多彩な室内楽作品に焦点を当てるシリーズ『プロコフィエフ・マイルストーン』。第2集はヴァイオリンをメインとした作品です。 1917年の十月革命を経てアメリカへ亡命し、国際的に活躍したプロコフィエフは1930年代半ばにソビエト連邦へ帰還。その後、《ロメオとジュリエット》をはじめとした成功作を生み出し、同時代に深い表現力持つ「ヴァイオリンソナタ第1番」を作曲しました。無伴奏ソナタはソビエト芸術委員会の委嘱作品で新古典主義的なスタイルを持つ親しみやすい曲ですが、1948年の「形式主義」を批判する当局の影響で、プロコフィエフの生前には発表されず、死後6年を経て初めて演奏された作品です。 アルバムには他に4曲の編曲作品を収録。5つのメロディ以外は他の演奏家による編曲ですが、どれもヴァイオリンの特徴が見事に生かされています。とりわけハイフェッツが編曲した「行進曲」はプロコフィエフ本人も高く評価しました。 ジェーロ・リッチに師事したスロヴェニアのヴァイオリニスト、ラナ・トロトヴシェクとスペイン出身のピアニスト、マリア・カニグエラルが素晴らしいアンサンブルを聴かせます。
収録作曲家:
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シンプソン(1921-1997):
〈室内楽作品集 第1集〉
弦楽四重奏曲
2つの歌曲/五重奏曲
クラリネット三重奏曲 [ティペット四重奏団 他]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,175円(税込)
ロバート・シンプソンは、アントン・ブルックナーやカール・ニールセンの影響を受け、「20世紀のブルックナー」と称されることもあるイギリスの作曲家。彼の室内楽作品の大部分は1980年代から1990年代にかけてHyperionレーベルによって録音されましたが、そのディスコグラフィーにはいくつかの空白が残されていました。彼の作品の普及を目指して1980年に設立されたロバート・シンプソン協会は、この空白を埋めるために2枚のアルバムを製作、こちらがその1枚目となります。 ここには作曲家の死後に発見された初期の弦楽四重奏曲と2つの歌曲を収録。これらの作品からは、彼が若くしてすでに卓越した才能を持っていたことを証明しています。とりわけ学生時代に作曲されたニ長調の四重奏曲は、当時の試験官から「大胆不敵」と評されたものです。最後の2作品は、クラリネットのレパートリーの拡充を目指すシンプソン円熟期の代表作。三重奏曲では名手エマ・ジョンソンが味わい深い演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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クヴァラス(1960-):
〈器楽曲、室内楽曲、歌曲集 第2集〉
ピアノ・ソナタ「ヘリング島」
歌曲集「Winter Came Early」 [コーディ・グリーン、ジョルジーナ ・ルイス、ジェーン・マゴン、カレン・ヴァン・スパル 他]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,175円(税込)
メルボルンを拠点に活躍するリンダ・クヴァラスの作品を系統的にリリースするシリーズ。クヴァラスは現在、メルボルン大学の音楽院でオーストラリアの音楽とジェンダー問題を研究、発表した著書ではいくつかの出版賞を受賞しています。また、若い頃にはパンクとニュー・ウェイヴに傾倒したという彼女らしい、ジャンルの融合を目指した作品も高く評価されています。 第2集には外界とのつながりからインスパイアされた2つの大作を収録。ピアノ・ソナタ「ヘリング島」はピアノと語り手、あらかじめ録音されたサウンドを組み合わせて、先住民の歴史を描いた作品。「Winter Came Early」は、重い病の宣告を受けいれようとする母と、その娘の姿を描いた詩が静かに歌われていきます。 シリーズを通じてピアニストのコーディ・グリーンの選曲でクヴァラス作品の紹介をしていきます。
収録作曲家:
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ニコデ(1853-1919):
〈ピアノ作品集 第1集〉
イタリア民俗舞曲と歌 Op.13
ピアノ・ソナタ へ短調 Op.19
スケルツォ Op.19a [ムエン・ヴァネッサ・ウェイ(ピアノ)]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,175円(税込)
ジャン・ルイ・ニコデはドイツのピアニスト、作曲家、指揮者。19世紀末のドレスデン音楽界で活躍し、後にドレスデン王立音楽院の教授に就任し、教師として指導を行いながら作曲活動にも従事しました。 このアルバムには世界初録音となる3つのピアノ曲を収録。「イタリア民俗舞曲と歌」は彼の友人アンリ・デ・ヨンゲ・ファン・エレメートに捧げられ、後に別の友人によってピアノ連弾用に編曲され出版されました。技巧的なタランテッラに始まり、よく歌うカンツォネッタと舟歌が続き、最後は情熱的なサルタレッロで幕を閉じる快活な曲です。 ピアノ・ソナタヘ短調は、ベートーヴェンの影響が感じられる緻密な作品。情熱的なアレグロ・アフェットゥオーソ、荘厳なアダージョ、緊密なリズムのメヌエット、エキサイティングなロンドによるフィナーレという4楽章から成ります。1878年作曲のスケルツォはピアニスト兼教育者エルンスト・パウアーの息子マックス・パウアーに捧げられた超絶技巧を駆使した作品です。
収録作曲家:
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第7集〉
アイルランド民謡組曲
若人のソロ・アルバム [クリストファー・ギルド(ピアノ)、マルセル・ジダニ(ピアノ)]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,175円(税込)
パーシー・グレインジャーとロナルド・スティーヴンソンは、共に民謡の発掘と紹介に情熱を注ぎ、長年にわたって文通を交わしました。スティーヴンソンは敬意をこめてグレインジャー作品の編曲を多く手がけています。 このアルバムの中心となるのは「The Young Person’s Solo Album 若人のソロ・アルバム」で、15曲の作品が収められています。これはグレインジャーが採譜した民謡などをアレンジした作品をもとに、スティーヴンソンが更なるアレンジを加えながらまとめたもの。曲はどれも平易に書かれており、当時あまり知られていなかったグレインジャーの音楽を紹介するのに格好の曲集となっています。最初の2曲だけはグレインジャーの編曲のままで、最も有名な『Country Gardens』が登場します。
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発売日:2025年01月17日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
Wiener Nachklänge
~ウィーンの余韻 ジュリアーニとメルツ~ 二人のヴィルトゥオーゾ《ウィーン・シリーズ》第3弾は1本のギターによって奏でられるギター音楽の世界。 古典からロマン派へとうつろう19世紀のウィーン。ジュリアーニとメルツが紡いだ二つの軌跡、その華麗な響きを松尾俊介が鮮やかに描き出す。 ウィーンにおけるギター音楽の魅力は古典期だけでなくロマン派への変遷の美しさにある。そのためジュリアーニとメルツの作品集というアイデアは、今回のプログラミングを考え始めた当初から変わることはなかった。実は、この二人はウィーンの地において出会うことがなく、生まれもスタイルも異なる。共通点は15年ほどウィーンでの華やかな活躍と、ギターにしかできない表現を突き詰めた音楽を遺したことくらいだ。このまったく個性の異なる彼らの音楽は、それぞれに魅力を放ちながらもギターの弦上で不思議と共振する。それは演奏技術や書法だけでなく、時間や歴史を超えてジュリアーニからメルツへ、そして現代にまで残るウィーンの余韻 – Nachklänge – だろう。 松尾 俊介 -
フェスカ(1820-1849):
ピアノ三重奏曲 第1番・第6番 [パイアン・トリオ]FESCA, A.E.: Piano Trios Nos. 1 and 6 (Trio Paian)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:555024-2
CD価格:2,100円(税込)
アレクサンダー・フェスカは、音楽家の父フリードリヒ・エルンスト・フェスカの息子として1820年に生まれました。彼が6歳の時に、父が39歳の若さで亡くなりましたが、彼の才能は開花し、11歳で初めて行った公演で才能を認められ、音楽奨学金を受けてさらなる教育を受けました。1837年には、ヴァイオリニストのアンリ・ヴュータンとの共演で注目を集め、以降も歌劇やピアノ三重奏曲を発表しましたが、演奏旅行中のブラウンシュヴァイクで健康を損ねてしまい、28歳でこの世を去りました。 彼の作品のほとんどはピアノ曲と室内楽であり、その作風はメンデルスゾーンやシューマンを思わせるロマンティックなものですが、ベートーヴェンの伝統を継ぐ古典的な4楽章構成も守っており、特に三重奏曲第1番ではその影響が顕著です。また、第6番は、民俗音楽からの影響とみられる鋭いリズムと勇壮な主題が印象的で、フェスカならではの工夫が凝らされています。
収録作曲家:
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ビュットナー(1870-1943):
交響曲 第2番
「幻影」/英雄的序曲 [イェルク=ペーター・ヴァイグレ(指揮)、フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団]BÜTTNER, P.: Symphony No. 2 / Eine Vision / Heroic Overture (Frankfurt Brandenburg State Orchestra, Weigle)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:555482-2
CD価格:2,775円(税込)
フェリックス・ドレーゼケの元で作曲の指導を受けたパウル・ビュットナー。ドレスデン音楽院で合唱を教え(後に校長に就任)、ドレスデン国民新聞の評論家として活動。作曲家としては、4つの交響曲を含む比較的コンパクトな作品を残し、後期ロマン派のドイツ音楽の潮流の中でも生涯絶対音楽の伝統を貫きました。同時代のシュトラウスやマーラーの影響も見られるものの、物語性を極力排除した構造はベートーヴェンやブルックナーに共通する面を持っています。ドイツ以外の音楽の影響は少なく、わずかにスラブ的なリズムや情感が聴かれる一方、フランスやイギリスの要素はほとんどありまん。 「英雄的序曲」は1925年の作品。1927年にドレスデン音楽祭でパウル・ファン・ケンペンの指揮により初演されました。劇的な構成で書かれ、最後はストレッタでたたみかけるようにして壮麗な結末を迎えます。 前奏曲、フーガとエピローグ 「幻影」は1922年の作品。当初「交響幻想曲、戦争」と名付けられ、戦争による個人と集団のトラウマを音楽で表現するという試みが窺えます。1923年にフリッツ・ブッシュの指揮でドレスデンで初演され、1932年にベルリンでも演奏されました。 交響曲第2番は1902年作曲。初演までに時間がかかり、1916年2月11日にようやくドレスデンでヘルマン・クッチュバッハの指揮により演奏されました。優れた対位法が際立ち、特に最終楽章は、ハイドンを思わせるきらめくリズムによる明快な旋律を特徴としています。
収録作曲家:
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プレイエル(1757-1831):
交響曲 第18番・第21番
ヴィオラ協奏曲 [ジョーダン・バク(ヴィオラ)、ハワード・グリフィス(指揮)、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ]PLEYEL, I.J.: Symphonies Nos. 18 and 21 / Viola Concerto (Bak, London Mozart Players, H. Griffiths)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:555492-2
CD価格:2,775円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンから教えを受けたイグナツ・プレイエル(プライエルとも)は、先人たちの古典的なスタイルを遵守しており、優雅で洗練された旋律を持つ数多くの作品を書き上げ、師ハイドンの正当な後継者とみなされていました。また楽譜出版者、楽器製作者としても活躍したことでも知られています。このアルバムには3つの作品を収録。 交響曲第18番は、1789年に3つの出版社から出版され、フランス、北イタリア、南ドイツ、アメリカまで流通した人気作。1790年の批評では、1770年代のハイドン作品からの影響が指摘されていますが、管楽器編成はハイドンの後期作品とも異なる独自のものです。 ヴィオラ協奏曲は1790年にチェロと管弦楽版が同時に出版され、以降、何度も再版されるほどの人気を博しました。独奏パートは決して高度な技巧を必要とするものではなく、全曲を通じ明るい雰囲気を持っています。 交響曲第21番は、1782年から1784年に作曲され、1790年に出版された作品。彼の交響曲の中でも自由な構成がとられ、とりわけ第2楽章の美しい旋律が印象的です。
収録作曲家:
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シュテルケル(1750-1817):
ピアノ三重奏曲集
四重奏曲 [トリオ・フォルテピアノ]STERKEL, J.F.X.: Piano Quartet / Piano Trios, Op. 30, Nos. 1-2 (Plagge-Zimmermann, Trio Fortepiano)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:555499-2
CD価格:2,100円(税込)
ヨハン・フランツ・クサーヴァー・シュテルケルは、ヴュルツブルク生まれのピアニストで作曲家。幼少期、継父によって音楽活動の制約を受けていましたが、母親の支援でピアノを始め、音楽の才能を開花させました。その後、14歳でヴュルツブルク大学に進学し、聖職者を目指して学びながら音楽活動にも注力、1774年には司祭となり、平行して交響曲や宮廷歌手のためのアリアを作曲、評価を高めました。彼の8曲の交響曲は、パリの「コンセール・スピリチュエル」で1777年からの5年間に50回以上も演奏され、1777年から79年の間にパリで最も多く作品が演奏された作曲家となりました。 彼は歌劇と十数曲の交響曲に加えて、数多くのピアノ三重奏曲と四重奏曲を作曲。この作品30は1789年にアルタリア社から出版され「心地よい流れ、歌のような旋律、和声の統一が評価されました。とりわけ、鍵盤楽器が主導的役割を担うことが多かったこの時代の作品としてはヴァイオリンとチェロの役割が強調されています。ピアノ四重奏曲は1804年の作品です。
収録作曲家:
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皇帝のためのの器楽曲集
帝都ウィーンの祝祭的なソナタ集 [Tubicinatores Gedanenses, Arcus adiuncti]MUSICA INSTRUMENTALIS IMPERIALIS - Festive Sonatas from Imperial Vienna (Tubicinatores Gedanenses, Arcus adiuncti, Hulisz)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:555520-2
CD価格:2,775円(税込)
18世紀前半のハプスブルク帝国において、首都ウィーンは政治的に安定しており、絶対君主ヨーゼフ1世とカール6世は音楽のパトロンとして積極的で、美術や建築にも多額の支出を行い、ウィーンの貴族たちも音楽に惜しみなく投資をしました。特に宗教音楽においては、宮廷音楽家は重要な役割を果たし、ヨハン・ヨーゼフ・フックスとアントニオ・カルダーラが音楽監督として影響力を持ちました。 当時の宮廷では「ガラ・グランデ」と呼ばれる宗教音楽の演奏が定められており、演奏する際にはトランペットとティンパニが含まれることが必須とされていました(金管楽器なしの器楽ソナタは「ソナタ・オルディナリエ」として作曲され、時にトロンボーンやヴィオラが加わることもありました)。宮廷トランペット奏者に求められる技術的水準は非常に高く、特にトランペットは非常に高い音が求められました。 このアルバムには6人の作曲家の作品を収録。演奏するのは、グダニスク出身のトランペットとティンパニ奏者によるアンサンブル「Tubicinatores Gedanenses トゥビシナトーレス・ゲダネンセス」と弦楽アンサンブル「Arcus adiuncti アルクス・アディウンティ」。300年前のドナウ川沿いの首都を特徴づけた壮麗さを華麗に描き出すプログラムで、私たちを当時のウィーンへ導きます。 ボーナストラックとして添えられたのは、リガとポーランドで活躍したメーダーの歌劇の一部です。
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J.C.シュミット(1664-1728):
5つの管弦楽組曲 [アントン・シュテック(指揮)、ラルパ・フェスタンテ]SCHMIDT, J.C.: Overture Suites Nos. 1-5 (L'arpa festante, Steck)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:555640-2
CD価格:2,775円(税込)
ヨハン・クリストフ・シュミットは、ザクセン州に生まれ、早くから音楽に親しみ、12歳で選帝侯ヨハン・ゲオルク2世の宮廷音楽家として仕えた後、ライプツィヒ大学に入学。その後ドレスデン礼拝堂での指導者として活動を開始するとともに第二宮廷オルガニストに昇進、1693年にはイタリアへの研修のために奨学金を受けました。 1697年にはポーランド王室宮廷音楽家としてワルシャワに赴任。同時にドレスデン宮廷楽団の指揮者としても活躍、とりわけ特にプロテスタント教会音楽の伝統を守りました。彼はアウガスト2世(強王)の支配下で宮廷楽団を発展させ、宗教儀式や演劇、バレエの音楽を担当。彼の尽力で、ドレスデン宮廷楽団は当時最も近代的で優れたオーケストラとして名声を得ました。そして1714年にアウグスト王のヴェルサイユ旅行に随行。ルイ14世の宮廷音楽を直接体験した以降の作品はフランスやイタリアの音楽スタイルが融合したものとなりました。しかし彼の作品の多くは1760年の火災によって失われてしまいました。 シュミットの「管弦楽組曲(序曲付きの組曲)」は、17世紀から18世紀初頭の行事の際に演奏されたもので、フランスやイタリアの音楽スタイルを融合させた作品。この時期の宮廷アンサンブルの編成やレパートリーの新しい方向性が反映されています。特に、組曲第3番では2組の器楽パートによる競演が繰り広げられるなど、シュミットの新しいアプローチを示唆しています。
収録作曲家:
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アンタイル(1900-1959):
歌劇《アフリカのヴィーナス》 [クラウディア・バラインスキー、ヨハンナ・ストイコヴィチ他、スティーヴン・スローン(指揮)ボーフム交響楽団]ANTHEIL, G.: Venus in Africa [Opera] (Barainsky, Stojkovic, Turk, Laske, Boving, Bochum Symphony, Sloane)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:777450-2
CD価格:2,775円(税込)
ずば抜けたピアノ演奏のテクニックと独創的な発想、そしてエキセントリックな振る舞いと実験的な作品とステージによって自他ともに「音楽の悪童」と認めたアンタイルも、30代半ば以降は映画音楽やオペラなど大衆に広く受け入れられる作品を数多く生み出しました。この1954年に書かれた歌劇《アフリカのヴィーナス》は北アフリカのホテルを舞台に、闇市場の陰謀と恋人たちの争いが繰り広げられる異国情緒あふれる作品。台本には、アンタイル自身の北アフリカでの経験とも重なるエピソードが描かれており、彼の豊かな人生経験が音楽に反映されています。 主役を歌うクラウディア・バラインスキーは、ドレスデンのゼンパーオーパーでアリベルト・ライマンの《メリュジーヌ》の主役でオペラ・デビュー。2010年にフランクフルト歌劇場で行われた同じくライマンの《メデア》のドイツ初演で主役を完璧に演じ、ドイツ演劇賞「ファウスト」を受賞した現代音楽を得意とするソプラノ歌手です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第64集〉
ロマンティックな幻想曲
交響的幻想曲他 [セルジオ・ガッロ(ピアノ)]LISZT, F.: Fantaisie romantique sur deux mélodies suisses / Fantaisie symphonique (Liszt Complete Piano Music, Vol. 64) (S. Gallo)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:8.574565
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのリスト:ピアノ曲全集 第64集には巡礼の年第3年の異稿と1830年代の作品を収録。 冒頭の「2つのスイスの旋律によるロマンティックな幻想曲」は、リストとしては珍しく改訂されることのなかった作品。導入部では、アルプホルンの「牛の鳴き声」モチーフとスイス民謡のテーマが提示される他、巡礼の年第1年の「郷愁」の旋律も現れる大規模な曲です。 次の「神曲のパラリポムネス」は1839年の「ピアノのための交響的幻想曲」の初版。改訂を重ね、巡礼の年第2年 イタリアの「ダンテを読んで」に発展します。初版は対位法的エピソードが長く、コラールの主題も重要な役割を果たします。次の「アダージョ」にもこの曲の2番目のコラールの素材が用いられています。 巡礼の年第3年は1860年代から1877年頃までに書かれた曲集で、晩年に傾倒した宗教音楽からの影響や、不協和音、曖昧な調性感など若い頃の華麗なピアニズムはほとんど感じられません。この曲集からの5つの作品はどれも改訂を繰り返す過程のもの。2つのヴァージョンの「守護天使」は、現行ヴァージョンよりはかなり短く、リストは改訂を加えるごとに素材を増やしていったようです。この時期のリストが作品を仕上げる際の試行錯誤がうかがえます。 セルジオ・ガッロはブラジル出身の技巧派ピアニスト。ロマン派作品とブラジルの作品を得意としています。
収録作曲家:
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フォーレ(1845-1924):
組曲「ペレアスとメリザンド」
歌劇《プロメテ》より
劇音楽『シャイロック』他 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)、アイルランド国立交響楽団 他]FAURÉ, G.: Pelléas et Mélisande Suite / Prométhée (excerpts) / Shylock Suite / Songs (Rosique, Erraught, Dran, Ireland National Symphony, Tingaud)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:8.574619
CD価格:1,900円(税込)
このアルバムにはフォーレの舞台音楽とオーケストラ伴奏の歌曲が収録されています。メーテルリンクの戯曲を素材とした『ペレアスとメリザンド』はドビュッシーが同名の歌劇を書いたことでも知られる作品。ここではよく知られる「シシリエンヌ」を含む組曲に加え、歌を伴う「メリザンドの歌」をケクランによるオーケストラ編で聴くことができます。 『シャイロック』はシェイクスピアの「ヴェニスの商人」がテーマですが、悪徳商人シャイロックを主人公とするのではなく、ポーシャとバサーニオの愛と友人アントーニオの試練と物語が描かれており、フォーレの素晴らしいオーケストレーションによる緻密な音楽が楽しめます。『プロメテ』ではワーグナー的な濃密な音楽が展開されています。またフォーレは生涯100曲以上の歌曲を書き残しましたが、ほとんどはピアノ伴奏で、オーケストレーションが施されたのは数曲だけ。なかでも美しい愛の歌「イスファハーンのばら」の美しさが印象に残ります。 フランス物のスペシャリスト、ジャン=リュック・タンゴーがすっきりとした響きで全体をまとめています。
収録作曲家:
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ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇《当惑した家庭教師》 [アレッサンドロ・コルベッリ、アレックス・エスポージト、マリレーナ・ルータ 他、ヴィンチェンツォ・ミッレタリ(指揮)ドニゼッティ歌劇場管弦楽団]DONIZETTI, G.: Aio nell'imbarazzo (L') [Opera] (Corbelli, Esposito, Lucii, Ruta, Milletari, Dellaere, Donizetti Opera Choir and Orchestra, Milletarì)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:8.660565-66
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
若きドニゼッティが作曲した歌劇《当惑した家庭教師》は1824年、ローマで初演され大好評を博したと伝えられています。本作は、ドニゼッティの生地ベルガモのドニゼッティ財団と市の共同プロジェクトとして2015年に発足し、ドニゼッティの作品上演に革新的な新風を吹き込んできた「ドニゼッティ音楽祭」の新制作となるローマ初演版のライヴ録音です。 ドン・ジューリオ役のアレッサンドロ・コルベッリ、家庭教師グレゴーリオ役のアレックス・エスポージトというオペラ・ブッファの重鎮たる二人の名歌手を中心に、ドニゼッティ劇場財団が運営するマスタークラス「ボッテーガ・ドニゼッティ」の研修生から選抜された活きの良い若手歌手たちが、1990年生まれの新鋭ヴィンチェンツォ・ミッレタリの軽快で瑞々しいタクトに導かれた音楽に応えて、溌剌とした歌唱を繰り広げます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第5番「運命」
レオノーレ序曲 第3番 (1976年ライヴ) [レナード・バーンスタイン(指揮)、バイエルン放送交響楽団]発売日:2025年01月10日
CD価格:2,325円(税込)
バーンスタインとバイエルン放送響の歴史はここから始まった。
「アムネスティ・ライヴ」がオリジナルマスターからCD化!レナード・バーンスタインがバイエルン放送交響楽団を初めて指揮したのは、1976年10月に行われた国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルのためのチャリティ・コンサートでした。プログラムはオール・ベートーヴェンで、特に交響曲第5番はバーンスタインの同曲録音の中でもベストに推すファンもいる名演奏。オーケストラがバーンスタインの指揮の元、堂々たる歩みを進めつつ高揚してゆく様が実に印象的です。 著名な音楽評論家ヨアヒム・カイザーはこの演奏を評して「自由と炎に満ちたベートーヴェン、バーンスタインはそのベートーヴェンに満たされ、その自由と炎をよみがえらせて見せた。ミュンヘンの聴衆の目には、飛び跳ねたり、しゃがんだり、クレッシェンドをかけるバーンスタインは乱暴に映ったろうが、自然でパワフルで驚きに満ち、それでいて寛いだ音楽は、作品の内面を正しく伝えており、圧倒的だった」と記しています。 過去にはドイツ・グラモフォンからCDされたことがありますが、今回バイエルン放送交響楽団の創設75周年を記念してオリジナルマスターからCD化されました。尚、このコンサートではクラウディオ・アラウをソリストに迎えたピアノ協奏曲第4番も演奏されましたが、このCDには収録されていません。 シューマンの第2番(BR-KLASSIK)や、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》全曲(Philips→Decca)、モーツァルトのレクイエム(DG)を聴くと、バーンスタインが自分の思いのたけを最も遠慮なく表現できたオーケストラがバイエルン放送響であったように思えます。彼らの記念すべき出会いという点でも貴重な録音と言えるでしょう。収録作曲家:
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女王陛下の仮面舞踏会
昔日の英国王室におけるリュート音楽 [エリーザ・ラ・マルカ]発売日:2025年01月10日
CD価格:2,775円(税込)
ルネサンス期の英国が愛した楽器リュート。
想像上の舞踏会へと誘う厳選選曲文豪シェイクスピアの詩作や戯曲を筆頭に、さまざまな文化領域で大きな発展が見られたルネサンス期の英国。そこでイングランド女王エリザベス1世の宮廷を彩ったであろう名匠たちのリュート作品を集め、想像上の舞踏会プログラムを組み上げたのは、イタリアの古楽器演奏シーン最前線で活躍する俊才エリーザ・ラ・マルカ。気鋭集団ミラノ・リュート・カルテットの一員で、通奏低音奏者としてもマリオ・ブルネロ(チェロ)やヤクブ・オルリンスキ(カウンターテナー)ら一流プレイヤーたちと共演している彼女は、ほどよく温もりを感じさせる佇まいで名品それぞれの魅力をたおやかに引き出してゆきます。 宮廷舞踏のリズムで奏でられるさまざまな舞曲群には、エリザベス朝期最大のリュート音楽家ダウランドやホルボーン、バチェラーらの有名作品も含まれていますが、近年の研究で正体が明らかになりつつある謎の「リュートの騎士」や英国紳士たちに刺激を与えたフランス宮廷やイタリアの音楽家たちの作品など、当時の英国王室周辺に花開いていた音楽世界の豊かさを示す選曲の広がりも本盤の魅力の一つと言えるでしょう。 -
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 第1番、第2番 [ソニア・ヴィ―ダー=アサートン]発売日:2025年01月10日
CD価格:2,775円(税込)
稀有の全曲録音、アナログ盤先行でリリースされた第一章がついにCD化!フランスを拠点に世界的に活躍、RCAとnaïveにその解釈の深さと関心領域の幅広さとを物語る充実したディスコグラフィを残してきたチェロ奏者、ソニア・ヴィーダー=アサートン。ALPHAレーベルからのリリースは2020年、レコードストア・デイ限定アナログ盤(現在入手不能)のみでリリースされたバッハ『無伴奏チェロ組曲』の最初の2編が始まりでした。その後同曲集の第3、4番と第5、6番がリリースされた際は限定生産アナログ盤と共にCD版も登場しましたが(それぞれALPHA1009、ALPHA1076)、2024年の全集完結を経て今回、第1、2番がついに待望のCDリリース。 各楽章の本来の形をよく踏まえ考え抜かれたテンポ設定で入念に、しかし妙な気負いを感じさせることなく自然な佇まいで綴られてゆく磨き抜かれた演奏解釈は、フランス中部にある古い修道院で真夜中から、naïve以来の信頼できる録音技師ピエール=アントワーヌ・シニョレと共に収録されました。ほどよい残響に宿る深い余韻まで、その味わいをじっくり堪能したい、CD化を期に新たに多くの人の耳に届いてほしい名録音です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス) ニ長調 Op.123 [ジェレミー・ローレル、ル・セルクル・ド・ラルモニー、ヘン・ライス、ヴァルドゥヒ・アブラハミアン、ダニエル・ベーレ、タレク・ナズミ 他]BEETHOVEN, L. van: Missa solemnis (Reiss, Abrahamyan, Behle, Nazmi, Audi Jugendchorakademie, Le Cercle de l'Harmonie, Rhorer)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:ALPHA1111
CD価格:2,775円(税込)
ロマン派作品に通じた古楽器オーケストラが聴かせる次世代型の「傑作の素顔」エクス=アン=プロヴァンス音楽祭やグラインドボーン音楽祭、ヴェネツィア・フェニーチェ座、ウィーン国立歌劇場などオペラの世界的本場で活躍、ベッリーニやヴェルディのベル・カント作品上演でも作曲当時の楽器と演奏スタイルを取り入れ、大きな成功を収めてきたジェレミー・ローレル。自らの古楽器楽団ル・セルクル・ド・ラルモニーとはモーツァルトのダ・ポンテ三部作からブラームスのヴァイオリン協奏曲まで幅広い時代の作品で名演を聴かせてきました。 今回満を持してALPHAから、パリのフィラルモニーで披露されたアウディ青少年合唱アカデミーとのベートーヴェン『荘厳ミサ曲』ライヴ録音が登場。楽譜にあるテンポを見直し作品構造をよく捉えた解釈のもと、圧巻の統率力で作品に内在する力をいかんなく引き出し、温もりある清らかさに満ちた演奏に結実させてゆくローレルの手腕は見事なもの。力業で押し切らずとも精悍な「グローリア」や緊迫感を絶やさずヴァイオリン独奏を導き出す「ベネディクトゥス」など、比類ない充足感の終結部まで聴きどころ満載です。 近年着実に世界的存在感を増しつつあるヘン・ライス(チェン・レイス)、2025年の東京・春・音楽祭にこの曲のソリストとワーグナー《パルジファル》グルネマンツ役で出演予定のタレク・ナズミらソロの布陣も充実。初演200周年を飾るにふさわしい欧州最前線の傑作像がここにあります。
収録作曲家:
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルトVol.11〉
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第3番・第14番
ヴァイオリン協奏曲 第5番 「トルコ風」 [テオ・ゲオルギュー、ダヴィド・カストロ=バルビ、ハワード・グリフィス、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団]MOZART, W.A.: Concertos - K. 40, 219, 449 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 11) (Castro-Balbi, Gheorghiu, Salzburg Mozarteum Orchestra)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:ALPHA1112
CD価格:2,775円(税込)
次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol. 11ルーマニアの両親のもとスイスに生まれ、SonyやClavesから個性的なアルバムをリリースしてきたピアニスト、テオ・ゲオルギューと、cpoからリリースしたシュターミッツの協奏曲が話題となったヴァイオリニスト、ダヴィド・カストロ=バルビが次世代ソリストによるモーツァルトのシリーズに登場。どちらもモダンの銘器を用い、その機能性と艶のある音色を軽やかな感性で自在に操る、美しいモーツァルト像を描いています。
収録作曲家:
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モンタルベッティ(1968-):
〈管弦楽作品集〉
フルート協奏曲
フィルハーモニー序曲
人相の稲妻 [エマニュエル・パユ、ジョナサン・ノット、スイス・ロマンド管、ダンカン・ウォード、ケルン・ギュルツェニヒ管、山田和樹、モンテカルロ・フィル]MONTALBETTI, É.: Orchestral Pictures (Pahud, Swiss Romande Orchestra, Cologne Gürzenich Orchestra, D. Ward, Kazuki Yamada)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:ALPHA1113
CD価格:2,775円(税込)
パユ、ノット、山田和樹参加!
注目のモンタルベッティ作品集板倉康明らによって日本でも紹介されているフランスの作曲家エリック・モンタルベッティ。コレージュ・ド・フランスとIRCAMでブーレーズなどに学んだ彼ですが、長年自らのために作曲を続け作品を公表してこなかったという経歴の持ち主でもあります。フランス放送フィルの芸術監督を20年務めたのち、2015年から書き溜めた作品の発表を始めたということですが、2019年にはエマニュエル・パユとスイス・ロマンド管が協奏曲を委嘱(当盤に収録)、山田和樹とモンテカルロ・フィルも複数の作品をレパートリーに加えるなど、ヨーロッパでは既にたいへん高く評価されています。ALPHAから2枚の室内楽作品集が発売されておりますが、いずれも極めて豪華な演奏者が集まっていることからも、その注目度の高さが伺えます。 3枚目となる今回は初の管弦楽作品集。ドビュッシーやメシアンの遺産を意識しつつブーレーズのセリー技法にも精通し、スペクトル音楽の音響的ニュアンスにも魅了されているという彼の音楽は、和声的な輪郭も排除することなく、それらの収束点となる総合的な結合を追求したものです。前衛的でありながらたいへん魅力的に響く、その作品を存分に堪能することの出来る一枚。収録作曲家:
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〈HAYDN 2032 第11集〉[LP 2枚組]
パリの人々のお気に入り
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第2番・第24番・第82番・第87番 [ジョヴァンニ・アントニーニ、バーゼル室内管弦楽団]発売日:2025年01月10日
LP 2枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
ハイドン全曲録音第11集のアナログが、CDとハイレゾ・ダウンロード付限定盤で登場!作曲家の生誕300周年にあたる2032年に向けて、ハイドンの交響曲全てを録音してゆくアントニーニのプロジェクトの11作目にハイスペック・アナログ盤が登場。中期の作品が中心となっていたこれまでの選曲から一歩進んで、作曲家50過ぎの重要作2作が軸となるプログラムを高音質でお楽しみいただけます。 テーマは「パリの人々のお気に入り」。オーケストラ演奏会が新たな娯楽として注目され始めていた当時のパリでは、ドイツ語圏で書かれた交響曲が人気を集めていましたが、その活況に大きく貢献した作曲家の一人がハイドンでした。彼の交響曲第82~87番の6曲は、かのフランスの首都で開催されていた演奏会の一つコンセール・ド・ラ・ロージュ・オランピークのために作曲されたため『パリ交響曲集』と呼ばれており、今回は「熊」の綽名で知られる大編成向け第82番と、やや小ぶりの編成が緻密に活かされた第87番の2曲がこのセットから選ばれています。他の2曲はいずれも初期作品で、それらの作曲に至る「前史」となった重要作。その経緯を含め、指揮者アントニーニと音楽学者モーリッツ=バウアーによって現場経験と最新研究をふまえ書かれた解説文(独・英・仏語)は興味深い内容となっています。 バーゼル室内管弦楽団は今回、コンサートマスターや管楽器のトップ奏者に平素イル・ジャルディーノ・アルモニコで活躍するプレイヤーたちも編入、ピリオド楽器を使う意義が十全に伝わってくるメリハリの効いた解釈はここでも絶好調。初期のエステルハージ宮廷楽団のサイズまで員数を絞った第2番のクリスピーさから、トランペットとティンパニが存分に存在感を発揮する「熊」の豪奢な響きまで、変幻自在の創意が秘められているハイドン世界の魅力を存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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ヴァイグル(1881-1949):
交響曲 第3番 変ロ長調
悲劇への交響的前奏曲 [ユルゲン・ブルーンス(指揮)ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]WEIGL, K.: Symphony No. 3 / Symphonic Prelude to a Tragedy (Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Bruns)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:C5489
CD価格:2,475円(税込)
カール・ヴァイグルはウィーン後期ロマン派の作曲家。ツェムリンスキーから作曲の手ほどきを受け、ウィーン大学でウェーベルンやシェーンベルクと交流を持ちました。1903年には「創造的音楽家協会」を設立し、その会員として、当時の最先端の音楽の初演に携わりましたが、1938年にナチスがオーストリアを併合すると、アメリカ合衆国に亡命。ヴァイグルは亡くなるまで作曲活動を続けましたが、生涯にわたり調性に基づく後期ロマン派のスタイルを貫き、進歩的な潮流には従うことがありませんでした。 このアルバムに収められた2つの作品は1930年代初頭に作曲されたもので、荘厳なクライマックスで、彼の巧みな管弦楽法と美しい旋律を味わうことができます。どちらの作品も世界初録音です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲全集[12枚組 BOX] [ドミートリー・キタエンコ(指揮)ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies (Complete) (Shaguch, Kotchinian, Prague Philharmonic Chorus, Cologne Gürzenich Orchestra, Kitayenko) (12-CD Box Set)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:C7435
CD 12枚組価格:12,000円(税込、送料無料)
キタエンコとギュルツェニヒ管の交響曲全集がショスタコーヴィチ没後50年を記念して復活。 1940年にレニングラードで生まれたキタエンコは、同地とモスクワの音楽院で学び、さらにウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事しました。1969年、カラヤン・コンクールで第2位を受賞して注目され、1976年から90年までキリル・コンドラシンの後を継いでモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督・首席指揮者を務め、その後はエリアフ・インバルの後任として1990年から97年までフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を務めるなど、西欧で活躍しています。 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団には1987年に初登場。30年以上も共演を続け、2009年には名誉指揮者の称号を贈られました(ギュンター・ヴァントに次いで同楽団史上2人目)。このショスタコーヴィチの交響曲全集はECHO KLASSIK(2005年)、MIDEM Classical Award(2006年)など国際的に高い評価を得たもの。この成功により、同コンビはプロコフィエフ、ラフマニノフ、チャイコフスキーの交響曲全集を次々と録音してゆきました。 キタエンコの解釈は情緒的要素を前面に押し出して煽ったりするのではなく、適切なテンポ設定によって複雑なテクスチュアを丹念に音にしてゆく純音楽的なアプローチを楽しめるもの。とりわけ「ウルトラ対位法」とも呼ばれる無調の27声部のフガートが作品に組み込まれた第2番などの、重厚かつシンフォニックな音の扱いはキタエンコならではです。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
映画音楽集[7枚組 BOX] [ベルリン放送交響楽団、ミハイル・ユロフスキ、レオニード・グリン、ジェイムズ・ジャッド(指揮) 他]SHOSTAKOVICH, D.: Film Music Edition - Hamlet / King Lear / The Fall of Berlin / Golden Mountains (M. Jurowski, Judd, Grin) (7-CD Box Set)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:C7450
CD 7枚組価格:7,800円(税込、送料無料)
ショスタコーヴィチの没後50年を記念して、2006年に発売された7枚組の映画音楽選集BOX(C49533)を新装再発売。ショスタコーヴィチは15曲の交響曲や15曲の弦楽四重奏曲に加え、生涯にわたって36本の映画音楽を手がけており、この分野でも20世紀を代表する作曲家の一人でした。彼の交響曲や弦楽四重奏曲には苦悩や辛辣さが色濃く表れていますが、映画音楽では軽音楽からヒントを得た、ユーモアとひねりの効いた楽しい作品が多く、別の一面が見えます。巧みな管弦楽法によって、こうした分野でも最大の効果を挙げている点も見逃せません。 このBOXには、1920年代から1970年までに手がけた映画音楽や劇音楽を収録。シェイクスピアの戯曲に基づく「ハムレット」や、劇音楽と映画音楽の2つのバージョンが存在する「リア王」(道化の歌では「ジングル・ベル」の旋律が効果的に用いられています)、ロマンスの美しい旋律が人気の「馬あぶ」、ショスタコーヴィチ初の映画音楽作品「新バビロン」、ユニークな楽器テルミンを使った「女ひとり」などを収録しています。 厳しいソ連時代を生きたショスタコーヴィチの作品群を演奏するのは東西ベルリンの二つの放送交響楽団。どちらも当時は「ベルリン放送交響楽団」と表記されていましたが、CD1-3と5は西ベルリンのRadio-Symphonie-Orchester Berlinで、旧称RIAS交響楽団、現在のベルリン・ドイツ交響楽団。CD4、6、7は東ベルリンのRundfunk-Sinfonieorchester Berlinで、現在のベルリン放送交響楽団。一連の録音はベルリンで行われましたが、1988年から95年にわたる録音の間にはベルリンの壁が崩壊しました。CD4-7を指揮したユロフスキはショスタコーヴィチと交流があり、未完に終わったオペラ《賭博者》の補筆完成版の成果初録音を行っています。 モスクワ生まれのユロフスキがこの録音に参加したのも、ベルリンの壁崩壊の翌1990年にベルリンへ移住したことが契機となっており、今では息子のウラディーミルがベルリン放送響の首席指揮者を務めているなど、歴史を感じさせるセットとなっています。
収録作曲家:
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ルイ14世の時代のチェンバロ音楽
ダングルベール、ルイ・クープラン、シャンボニエール 他 [ソフィー・イェーツ(チェンバロ)]Harpsichord Music from the Reign of Louis XIV - COUPERIN, L. / LE ROUX, G. / CHAMBONNIÈRES, J.C. / LULLY, J.B. / d'ANGLEBERT, J.H. (S. Yates)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:CHAN0830
CD価格:2,400円(税込)
古楽に特化したCHANDOSレーベルCHACONNEシリーズの看板演奏家のひとりソフィー・イェーツは、ロバート・ウーリーやボブ・ファン・アスペレンに師事し、コンクール優勝を機に国際的に活躍して、今や英国を代表するチェンバロ奏者の一人となっています。 このアルバムでイェーツは17世紀のヴェルサイユとルイ14世の宮廷音楽に焦点を当てています。17世紀当時のヴェルサイユは、建築家、デザイナー、そして造園家ル・ノートルによる20年にわたる作業の後、最後の四半期になってルイ14世が恒久的にそこに移り住んだことで、多数の作曲家、舞踊家、教師、楽器製作者、そして演劇の演出家たちが、宮廷全体の芸術文化を支え、豊かな文化が育まれました。 ここに収録された作品は、表現力やチェンバロの音色の魅力を重視した洗練された音楽で、この創造的な時代を象徴するものです。
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ギップス(1921-1999):
〈管弦楽作品集 第3集〉
ホルン協奏曲
交響曲 第1番他 [ラモン・ガンバ(指揮)、BBCフィルハーモニック、マーティン・オーウェン]GIPPS, R.: Orchestral Works, Vol. 3 - Symphony No. 1 / Horn Concerto / Ambarvalia / Cringlemire Garden (M. Owen, BBC Philharmonic, R. Gamba)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:CHAN20284
CD価格:2,400円(税込)
ヴォーン・ウィリアムズやゴードン・ジェイコブに師事したイギリスの女性作曲家、ルース・ギップスの管弦楽作品集第3集。 アルバムは、「戴冠式行進曲」で幕を開けます。1953年6月2日に行われたエリザベス女王の戴冠式の一連の様子が描かれ、最後はウェストミンスター寺院に馬車が到着、最高潮の興奮が訪れます。「アンバルワリア」は彼女の作曲家仲間のエイドリアン・クラフトを追悼して書かれました。ホルン協奏曲はギップスの息子ランス・ベイカーのための作品。ここではBBC交響楽団の首席ホルン奏者マーティン・オーウェンが見事な演奏を披露しています。弦楽オーケストラの「グリングルマイア・ガーデン」は湖水地方からインスパイアされた牧歌的な小品です。1942年9月に完成した交響曲第1番は、戦争の恐怖が描かれており、とりわけ木管楽器の見事な書法が際立ちます。
収録作曲家:
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無口な詩情
~16世紀前半のヴェネツィアの音楽を集めて~ [マリアン・コンソート]発売日:2025年01月10日
CD価格:2,775円(税込)
16世紀前半、絵画と共にヨーロッパ最先端にあったヴェネツィアの音楽洗練された古楽解釈で知られる英国の声楽アンサンブルが、南西ドイツ放送(SWR)の協力を得てシュトゥットガルト州立美術館のために制作したアルバム。盛期ルネサンスのヴェネツィアを代表する画家の一人ヴィットーレ・カルパッチョ(1465頃~1525/26)を中心とする15~16世紀ヴェネツィア画派の作品を集めた企画展に合わせ、同時期のヴェネツィアで国際的に活躍した楽譜編集者オッタヴィアーノ・ペトルッチが出版を手掛けた作品を集め、当時ヴェネツィアが絵画だけでなく音楽でも比類ない充実をみせていたことを示すプログラムになっています。 カルパッチョと世代が近いトロンボンチーノやリュート奏者カピローラ、ローマ教皇庁で活躍したフェスタなどヴェネツィア内外のイタリア人作曲家たちはもとより、ジョスカンやヴィラールトなどネーデルラントの作曲家、フランスの巨匠ムートンやバルカン半島の作曲家まで、編集者ペトルッチの広い視野が捉えた才人たちの技芸の魅力を、自然な佇まいの歌を通じて精巧なポリフォニーを浮かび上がらせるマリアン・コンソートが美しく伝えます。 クリスティーナ・ウォットの妙技が味わい深いリュート作品も声楽中心の展開にアクセントを添え、声楽と器楽の関連性にも思い至らせてくれます。
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グレトリー(1741-1813):
舞踏歌劇《カイロの隊商》 [エルヴェ・ニケ、ル・コンセール・スピリチュエル、エレーヌ・ギユメット、ジャン=ガブリエル・サン=マルタン、マリー・ペルボスト、リリー・エモニノ ほか]発売日:2025年01月10日
DVD+Blu-ray 各1枚組日本語字幕なし価格:4,650円(税込、送料無料)
グレトリー復権の先駆けとなった名作。
本場ヴェルサイユで鬼才ニケが魅せる!ラモー亡き後の18世紀後半のフランスで活躍、《ゼミ―ルとアゾール》(1771)や《獅子心王リシャール》(1784)などフランス歌劇史に残る傑作を残したベルギー出身の作曲家グレトリー。マリー=アントワネットお気に入りの作曲家でもあった彼の舞踏歌劇《カイロの隊商》は、同じく中近東を舞台としたモーツァルト《後宮からの誘拐》初演の翌年にフランス王宮で、翌年パリで披露され大人気を博し、ベルリオーズ躍進前夜の1829年まで途切れることなく再演され続けたヒット作。 1992年マルク・ミンコフスキ指揮で録音されて以降、たびたび上演の機会を得て古楽器演奏によるグレトリー復権の柱となった作品でもありますが、今回ついに鬼才エルヴェ・ニケの指揮にギユメット、ペルボスト、エモニノといった最前線ソリストたちを迎えた申し分ない顔合わせで2023年の最新映像が登場! 囚われの身にも負けず逞しく活躍する女性たちと迫害者たる男性たちの間で活路を見出す主人公たちの姿を、18世紀流の舞台美術・衣装と効果的な現代照明によって生き生きと描き出す演出&振付は、トロントの名楽団ターフェルムジークとの企画でも知られるピンコスキ&ザングらの好タッグ。 ダンスなくして成立しえなかった18世紀当時の舞台を、アントワネット妃の結婚祝賀と共にオープンしたヴェルサイユの劇場における最高の解釈でじっくりお楽しみいただける音楽舞台映像となっています。収録作曲家:
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グリニー(1672-1703):
オルガン・ミサ曲と様々な教会音楽 [ミシェル・ブヴァール、フランソワ・エスピナス]発売日:2025年01月10日
CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
フランス古典オルガン音楽の精髄を、本場の名手たちによる最新の名演で様々な音色のパイプの効果的な使い分けを特徴とする17~18世紀のフランス古典オルガン音楽は、色彩表現に秀でた作曲家が多い同国の音楽世界の原点の一つ。その最重要作曲家の一人グリニーの曲集を、太陽王ルイ14世存命中に建造されたヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂のオルガンで、現在の専属奏者2人の解釈によって聴ける最新録音の登場です。 大クープランより4年遅く1672年ランスで生まれたグリニーは、フランス王室と長い縁を持つサン=ドゥニ修道院の専属オルガン奏者として活躍後、故郷に戻り職を得るも31で早世。しかし1699年に刊行した礼拝時の祈祷や斉唱と交互に演奏するフランス古典様式のオルガン曲集は、大バッハも筆写しフランス様式の手本とするなど広く影響を与える作品集となり現代でも頻繁に演奏されています。 ヴェルサイユの銘器は1711年に建造された形に復元されており、グリニーの想定した音色表現を追求するのにうってつけの楽器。大阪の住友生命いずみホールでリサイタルを続けるミシェル・ブヴァールは前半のオルガン・ミサを、同門・同世代の大御所エスピナスは後半の讃歌5曲を引き受け、聖歌斉唱を挟まず全曲録音しています。礼拝堂空間のほどよい残響の中で明確に聴き分けられる美音の交錯を通じ、確かな解釈で音楽史上の重要作をじっくりお楽しみください。
収録作曲家:
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クララ・シューマン(1819-1896):
〈ピアノ作品集 第1集〉
ロマンス/前奏曲とフーガ
ロベルト・シューマンの主題による変奏曲他 [ジャン=ピエール・アルマンゴー(ピアノ)]SCHUMANN, Clara: Piano Works, Vol. 1 (Armengaud)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:GP930
CD価格:2,175円(税込)
クララ・シューマンはリストやタールベルクといった当時最高の名声を誇ったピアニスト=作曲家たちが称賛を惜しまなかったほどの名ピアニストでした。彼女のピアノ作品には、ブラームスの後期作品を予感させる深みがあり、前奏曲とフーガからはJ.S.バッハへの傾倒も感じられます。 クララはロベルトの支援を受けながら創作を続け、二人は互いに音楽的影響を与え合いました。作品20の変奏曲は、ロベルトの主題に彼女自身の旋律を絡めて見事な作品に昇華、またロベルトの歌曲を独奏用に編曲した「時は春」にも親密、かつ優しい感情が込められています。また作品番号のない2つのロマンスは、不協和音が散りばめられた、夫の病気と死への不安が反映された憂鬱な作品です。 シューマン夫妻の研究家で著書もあるアルマンゴーの演奏です。
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フリース(1955-):
歌曲集 [マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)、アルビン・フリース(ピアノ)]FRIES, A.: Songs (Gritskova, Fries)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:Gramola99319
CD価格:2,550円(税込)
ウィーンを拠点に活動、自然科学者としても高く評価される作曲家アルビン・フリースの歌曲集。フリースは後期ロマン派風の美しい旋律が持ち味で、アルバムには自然と季節をテーマにした歌曲や、愛をテーマとしたリュッケルトの詩を用いた歌曲など23曲が収録されています。 オーストリア皇后エリザベートの詩による歌曲は、以前にも『シシーの歌』(GRAM99164)でベルンシュタイナーが歌い、好評を博したフリースのお気に入りの作品です。残念なことに、フリースは耳の疾患により作曲を続けることが困難となり、この「5つの最後の歌」は創作に別れを告げる決意の中で書かれました。作品は歌い手のグリツコヴァに捧げられています。 マルガリータ・グリツコヴァはサンクトペテルブルクに生まれ、学生時代にマリス・ヤンソンスの指揮で《カルメン》を歌いました。2012年よりウィーン国立歌劇場のアンサンブルに所属し、モーツァルトやロッシーニのメゾ・ソプラノ役を得意としています。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
モテット集 [ヨハネス・ヒーメツベルガー(指揮)、シネ・ノミネ合唱団、マルティン・ハーゼルベック]BRUCKNER, A.: Ave Maria / Christus factus est / Locus iste (Chorus Sine Nomine, Haselböck, Hiemetsberger)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:Gramola99335
CD価格:2,550円(税込)
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Divinerisch!
なんと神々しい! [ディヴィナリネン(アンサンブル)]発売日:2025年01月10日
CD価格:2,550円(税込)
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ドビュッシー(1862-1918):
牧神の午後への前奏曲/海
ラフマニノフ(1873-1943):
音の絵 より(レスピーギ編)
チャイコフスキー(1840-1893):
《スペードの女王》序曲他 [エフゲニー・スヴェトラーノフ、フィルハーモニア管弦楽団、BBC交響楽団、ロンドン交響楽団]Orchestral Music (19th Century) - TCHAIKOVSKY, P.I. / DEBUSSY, C. / RACHMANINOV, S. / PROKOFIEV, S. (Philharmonia Orchestra, BBC Symphony, Svetlanov)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:ICAC5181
CD価格:2,175円(税込)
初CD化多数! スヴェトラーノフの英国ライヴBBCのアーカイヴから巨匠たちの遺産を新リマスターで届けてくれるICA Classicsの人気シリーズに、スヴェトラーノフが管弦楽の小品を振ったアルバムが登場。ドビュッシーの「牧神」と「海」、そしてロシアものという得意のプログラムで、かつてBBC Legendsからリリースされていたラフマニノフ以外は初CD化という嬉しさです。今回もRe: Soundのポール・ベイリーによる丁寧なリマスターが施され、20年以上の録音期間の開きもほぼ気にならない見多しのよいサウンドを実現しています。 フィルハーモニア管とのドビュッシーは、セッション録音を行った2年後のライヴ。亡くなるほぼ1年前の演奏ですが、ここでもスヴェトラーノフらしい濃厚な表情を十二分に堪能することが出来ます。
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コールユーブンゲン in Jazzy Style
〜あの練習曲がオシャレ和音で生まれ変わった〜 [柳川瑞季(ピアノ)]発売日:2025年01月10日
CD国内盤価格:2,750円(税込)
音感トレーニング定番のあの曲たちが、オシャレな楽曲に生まれ変わった!ソルフェージュ教育用教本としてスタンダードの地位を築いている「コールユーブンゲン」。それにオシャレな和音を付けてみました。 ピアノ、ウッドベース、サックス、ヴァイオリン、ソプラノが織りなすJazzyな響きをお楽しみください!
収録作曲家:
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ドゥロン(1660-1716):
王室の四十時間祈祷のための音楽 [アルベルト・レカセンス、ラ・グランド・シャペル]発売日:2025年01月10日
CD価格:2,775円(税込)
スペイン後期バロック音楽の特性を鮮やかに伝えるドゥロンの充実作品集イタリアのA.スカルラッティやフランスのカンプラと同じ1660年生まれのスペイン人作曲家ドゥロン。早くから数々の重要宗教機関で活躍した後、ハプスブルク家最後のスペイン王カルロス2世に仕え、その早世後ボルボン家のフェリペ5世が来てからも王室礼拝堂に留任。しかし数年後ハプスブルク支持を表明し職を追われ、同じくマドリードを離れた先王カルロス2世妃マリア・アンナの宮廷に活路を見出しました。近年は劇音楽方面での意欲的な書法で注目されていますが、ここでは古い伝統に基づく四十時間祈祷という礼拝で用いられた音楽を厳選。当時スペイン王室ではこの長時間祈禱が厄除けのため毎月初めに3日連続で行われ、その最中に宗教音楽が演奏されていました。 ドゥロンの音楽は、イタリアの影響を感じさせる自由な歌い回しもありながら古雅な佇まいが特徴。レカセンス&ラ・グランド・シャペルは各声部の存在感がきわだつ1パート1人の声楽陣で演奏に臨み、同国で古来礼拝奏楽に使われてきたファゴットの前身ドゥルツィアン属の楽器を効果的に使用。独特のふくよかな吹奏音にハープが絡む美しい響きの中、時折オルガン音楽も挿入され、興趣の尽きないトラックが続く1枚です。
収録作曲家:
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夜の詩曲
イザイ(1858-1931):
ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
メンデルスゾーンの主題によるパラフレーズ [スヴェトリン・ルセフ、ジョルジュ・トゥドラケ、アンリ・ドマルケット、サラ・デフリース、パブロ・ゴンザレス、リエージュ・フィル]YSAŸE, E.: Poème nocturne (Roussev, Tudorache, Demarquette, Defrise, Liège Philharmonic, P. González)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:MEW2409
CD価格:2,775円(税込)
貴重! 独奏ヴァイオリンと管弦楽によるものを中心としたイザイの作品集ベルギーが誇る名ヴァイオリニスト、作曲家ウジェーヌ・イザイ。その演奏の困難さもあって、無伴奏ヴァイオリン・ソナタや「子供の夢」など一部を除いて演奏機会の非常に少ない彼の作品ですが、このアルバムは管弦楽を伴う大規模な作品を6曲も集めたという、たいへん貴重なもの。多くは他にほとんど録音の無いものです。 演奏陣も、ブルガリア出身で様々なレーベルからアルバムを発表しており、ZigZagレーベルからリリースされたパパヴラミのイザイ作品集では「2つのヴァイオリンのためのソナタ」で共演しているスヴェトリン・ルセフを中心に、エリザベート王妃国際音楽コンクール2015年のセミ・ファイナリストの実績を持つルーマニア出身のジョルジュ・トゥドラケ、Evidenceレーベルからバッハの無伴奏をリリースしたばかりのアンリ・ドマルケットなどの名手揃い。パブロ・ゴンザレス率いるリエージュ・フィルも作品に深い共感を寄せる力強い演奏で支えます。 企画と演奏内容の両面から、多くのヴァイオリン・ファンの期待に応え渇きを癒すアルバムです。
収録作曲家:
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ファゴット協奏曲集
クルーセル、デュ・ピュイ、ベルワルド、ブレンドラー [ヤーッコ・ルオマ(ファゴット)、ヤンネ・ニソネン(指揮)、タピオラ・シンフォニエッタ]Bassoon Concertos (19th Century) - CRUSELL, B.H. / DUPUY, É / BERWALD, F. / BRENDLER, E. (J. Luoma, Tapiola Sinfonietta, Nisonen)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:ODE1481-2
CD価格:2,475円(税込)
ヤーッコ・ルオマとタピオラ・シンフォニエッタによるファゴット協奏曲のアルバム。前作(ODE-1324)はモーツァルトやフンメルの作品が中心でしたが、今作では、19世紀前半にスウェーデンで活躍したファゴット奏者、フランス・カール・プロイマイヤーのために書かれた4作のファゴット協奏曲に焦点を当てています。アルバムには、プロイマイヤーの義父クルーセルやベルワルドなど著名な作曲家に加え、エドゥアール・デュ・ピュイやエドゥアルト・ブレンドラーといった、あまり知られていない作曲家の作品も含まれています。これらの協奏曲はどれも技巧的で、当時の北欧音楽界の水準の高さを垣間見せる見事な仕上がりです。 ルオマはシベリウス音楽院やパリ音楽院で学び、国際的なコンクールでの受賞歴を持つ経験豊富なファゴット奏者。現在はタピオラ・シンフォニエッタのメンバーとして活躍しています。タピオラ・シンフォニエッタは、フィンランドを代表する室内オーケストラで、幅広いレパートリーと高い表現力で国際的に高い評価を得ており、指揮者なしでの演奏にも力を入れていますが、今作ではヤンネ・ニソネンが指揮を執り、伸びやかなアンサンブルを披露しています。
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ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ 第3番・第8番・第10番 [クリスティーネ・ブッシュ(ヴァイオリン)、ステファニア・ネオナート(フォルテピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas Nos. 3, 8, 10 (C. Busch, Neonato)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:SWR19157CD
CD価格:2,400円(税込)
アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなどで演奏し、ヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレのコンサートマスターを務めたクリスティーネ・ブッシュがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを録音。ヘレヴェッヘが自分のやりたいことだけのために創設したレーベルPhi(フィー)でバッハの無伴奏をリリースするほど高く評価されたブッシュだけに、注目のリリースです。「春」や「クロイツェル」といった人気曲を避けた選曲からもこだわりがうかがえます。 ここでは、ベートーヴェン作品に大きな影響を与えたとされるナネッテ・シュトライヒャーのフォルテピアノ、製造番号1060のオリジナルを使用。4本のペダルと6オクターヴの音域を備えた1814年製造の楽器は、1798年から1812年に作曲された3つのソナタを演奏するのに最適と言えるでしょう。 演奏するステファニア・ネオナートは、レオン・フライシャーやマルコム・ビルソンらに学び、2007年にブルージュの古楽コンクールフォルテピアノ部門で最高位(1位無しの2位)になった実力者です。
収録作曲家: