2019年8月
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グノー(1818-1893):
歌劇《血まみれの修道女》 [マイケル・スパイアーズ(テノール)/ヴァニナ・サントーニ(ソプラノ)/マリオン・ルベーグ(メゾ・ソプラノ)/ジョディ・デボス(ソプラノ) 他 ロランス・エキルベイ(指揮)/アクサンテュス/インスラ・オーケストラ]発売日:2019年08月30日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
グノー生誕200周年(2018)を記念し、パリ、オペラ=コミック座で蘇演された知られざるオペラが映像で登場!舞台は11世紀のボヘミア。長らく対立しているモルダヴ男爵一派とロドルフ伯爵一派をまとめるために、隠者ピエールは彼らの子供たちの結婚を提案しました。白羽が立ったのはモルダヴの娘アニェスとリュドルフの息子テオバルド。しかしアニェスが愛していたのは、テオバルドの弟ロドルフでした。2人は5年に一度の「血まみれの修道女」の亡霊が現れ、騒ぎが起きる機会に駆け落ちを企みますが、アニェスは約束の時間に遅れてしまいます。ロドルフは現れた亡霊をアニェスと勘違いし愛を誓ってしまいますが… なんとも恐ろしいタイトルのグノーのオペラ《血まみれの修道女》。ドイツ中世の伝説を元に、マシュー・グレゴリー・ルイスが執筆した19世紀のベストセラー「僧侶」に基づいた台本が用いられています。この恐怖譚は19世紀に好んで取り上げられたテーマで、ベルリオーズも未完ではありますが、同じ題材に音楽を付けています。1854年の初演時に素晴らしい成功を収めたのにも関わらず、時の流れのなかで忘れ去られたレパートリーが、グノーの生誕200周年(2018)を記念しオペラ=コミック座で見事に蘇演されました。 この上演では、エキルベイ率いるインスラ・オーケストラとアクサンテュスの活力に満ちた演奏をバックに、スパイアーズをはじめとしたヴェテラン歌手たちが見事な歌唱を聴かせます。また、若手注目株のデボスの可憐さと、なにより「修道女」を演じるルベーグの鬼気迫る歌唱演技が見事です。ステージ上に配されたダンサーたちも一体となった印象的な舞台をお楽しみください。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
『セビリアの理髪師』 [ドーミトリー・コルチャック(テノール)、カルロ・レポーレ(バス)、ニーノ・マチャイゼ(ソプラノ)、レオ・ヌッチ(バリトン)、フェルッチョ・フルラネット(バス)、マヌエラ・クステル(メゾ・ソプラノ)、ニコロ・チェリアーニ(バリトン)、士官ゴッチャ・アブラゼ(バス)、パトリツィア・クァルタ(チェンバロ/通奏低音)、ダニエル・オーレン(指揮)、アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団、合唱団、バレエ団]発売日:2019年08月30日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
レオ・ヌッチが当たり役フィガロを熟練の技で歌う、ヴェローナ音楽祭2018の豪華な『セビリアの理髪師』イタリア夏の風物詩として人気を集めるヴェローナ音楽祭。舞台芸術の巨匠ウーゴ・デ・アナがアレーナの大ステージで『セビリアの理髪師』を「愛の迷路」を象徴する生垣と「巨大なバラ」を配したスペクタクルな舞台を創案、2007年に初演し大きな話題となりました。 本映像は同プロダクションの2009年、2011年に続く四回目のシーズン上演となる2018年の収録です。このプロダクションで2007年にもフィガロを演じたレオ・ヌッチが今回も登場。76歳とは思えぬ闊達な演技と熟練の歌唱を聞かせます。アルマヴィーヴァ伯爵をロシアの若手注目株コルチャックが演じているほか、バルトロをロッシーニ歌いとして定評のあるレポーレ、ロジーナは人気ソプラノ マチャイゼと、たいへん豪華なキャストを得て、このアレーナでのオペラ上演に精通したダニエル・オーレンのタクトがすべてを見事にまとめ上げています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年12月号)★-
英国ロイヤル・バレエ
『マイヤリング(うたかたの恋)』 [スティーヴン・マックレー、サラ・ラム、ミーガン・グレース・ヒンキス、ギャリー・エイヴィス、クリステン・マクナリー、ラウラ・モレーラ、エリザベス・マクゴリアン、ジェームズ・ヘイ、マヤラ・マグリ、ニーアマイア・キッシュ、キャサリン・カービー、ロイヤル・バレエ団員、コーエン・ケッセルス(指揮)、コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団]発売日:2019年08月30日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
英国ロイヤルバレエより、マクミランの代表作-愛欲と陰謀の渦巻くドラマティック・バレエ『マイヤリング』の新収録登場1889、オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと、男爵令嬢マリー・ヴェッツェラが心中したマイヤリング事件を題材にしたドラマティック・バレエ「マイヤリング」は1978年に初演され、マクミランの代表作にとどまらず、ロイヤル・バレエの主要レパートリーの一つとなりました。本映像では怪我からの復帰を果たしたスティーヴン・マックレーが皇太子ルドルフ役で登場、その愛と苦悩を深く体現しつつ、マリー・ヴェッツェラ役のサラ・ラムと共にクラシック・バレエにおける官能表現の極限に挑みます。 使用された音楽はリストの様々な楽曲より、ピアノ曲のみならず管弦楽曲から歌曲まで幅広くランチベリーが選曲し、この作品のために編曲したもの。オーストリア系ハンガリー人の血を引くリストの音楽は、まさにこの作品にふさわしく、その時代背景をくまなく表現する衣装、美術とあいまって息をのむ壮絶なドラマが繰り広げられます。
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リュリ(1632-1687):
怒りの日/深き淵より/テ・デウム [レオナルド・ガルシア・アラルコン(総指揮)、ナミュール室内合唱団、ミレニアム・オーケストラ(古楽器使用)、コンサートマスター:パトリック・コーエン=アケニヌ、カペラ・メディテラネア(通奏低音/古楽器使用)]LULLY, J.-B.: Dies irae / De profundis / Te Deum (Junker, Wanroij, Lenaerts, Vidal, Auvity, Namur Chamber Choir, Millenium Orchestra, García Alarcón)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:ALPHA444
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
アルゼンチンの異才がヴェルサイユで披露する、リュリの三大教会音楽フランス語圏を中心に今や欧州古楽界で絶大な存在感を放つアルゼンチンの異才アラルコン。最新録音は17世紀フランス最大の作曲家リュリの豪奢な教会音楽3大作。折々の俊才が集いつづけるベルギーの精鋭集団ナミュール室内合唱団と、アラルコンが結成した実力派揃いの器楽集団との共演に期待感が高まります。 ルイ14世の治世下、教会でも起伏に富んだ精彩あざやかな音楽語法を操り独自の音世界を紡いだリュリの作風の機微を、コントラバスではなく、バス・ド・ヴィオロンを使用した弦楽五部編成を中心に金管・打楽器まで揃う17世紀当時の楽隊編成、適切な規模感の合唱でじっくり解き明かします。 カペラ・メディテラネアとはラテン系の古楽プレイヤーたちとともに地中海古楽の躍動感あふれる演奏を聴かせる一方、ミレニアム・オーケストラでは古典派作品のエキサイティングなピリオド演奏を聴かせてきたアラルコン。実はイタリア出身だったリュリの「前史」ともいうべき17世紀イタリア古楽に通暁した彼だけに、傑作「テ・デウム」をはじめとするカトリック教会音楽へのアプローチは間違いなく注目に値するところ。緩急のダイナミズムと細部への徹底した解釈(今回はフランス宮廷型弦楽研究の第一人者でもあるパトリック・コーエン=アケニヌが首席に招かれている点にも注目)、見逃しがたい新たなリュリ録音の登場です!
収録作曲家:
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OPUS 1 -
フランス宮廷のイタリア式ソナタの世界
ダンドリュー(1682-1738)&
コレッリ(1653-1713):
ソナタ集 [ル・コンソート(古楽器使用)、テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト (ヴァイオリン 1)、ソフィー・ド・バルドネーシュ (ヴァイオリン 2)、ルイーズ・ピエラール (バス・ド・ヴィオル)、ハンナ・ザルツェンシュタイン(チェロ)、ジュスタン・テイラー(クラヴサン、総指揮)]Chamber Music (Baroque) - DANDRIEU, J.-F. / CORELLI, A. (Opus 1) (Le Consort)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:ALPHA542
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
俊才ジュスタン・テイラー率いる若きアンサンブルによる、ダンドリューとコレッリ「そもそもダンドリューのソナタ集は、録音が必要なほど興味深いものなのでしょうか?」彼らがライナーノートの冒頭にわざわざこの質問を掲げた企図は、実際に本盤を聴けば確実に伝わってくるのではないでしょうか? 飛ぶ鳥を落とす勢いで世界の注目を集めつつある俊才古楽鍵盤奏者ジュスタン・テイラーの最新録音はル・コンソートとの共演盤で、フランスにおけるコレッリ人気から生まれたバロック後期の傑作曲集。彼らがアンサンブルを創設した直接のきっかけになったほど魅力的な作品の数々を、その霊感源でもあるコレッリの名品と併録しています。 ダンドリューは1720年代、ルイ15世の治世下で王室オルガン奏者となって以降に発表したクラヴサン(チェンバロ)曲集で知られてきた作曲家ですが、この曲集はそのずっと前、ルイ14世時代のもの。ラモーとほぼ同い年ながら全く別の感性をもって諸様式融合期のパリを生きた才人の音使いが、フランス最前線のバロック奏者たちの演奏であざやかに甦ります。Alphaならではの好企画、期待値充分のアルバムです。
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ラモー(1683-1764):
舞踏劇『ピグマリオン』
G.A.ベンダ(1722-1795):
メロドラマ『ピグマリオン』 [コルネール・ベルノレット アポテオーシス・オーケストラ(古楽器使用)]RAMEAU, J.-P. / BENDA, G.: Pygmalion (Gagné, Patzke, Heyse, Wilde, Weynants, Apotheosis Orchestra, Bernolet)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:RAM1809
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バロックと古典派の「ピグマリオン」を対比!メロドラマと舞踏歌劇、ピリオド管弦楽の底力スリリングな発見が続く古楽大国ベルギーから、バロックと古典派にまたがる18世紀音楽の真髄に迫る充実録音が登場します! 自ら手がけた女性像のあまりの美しさに恋してしまった彫刻家ピグマリオンが、ひたむきな愛で語りかけていたら像が本物の女性になった……という古代神話を音楽化した2作。フランス音楽史上の巨星ラモーの舞踏劇に、古典派期のドイツの名匠G.A.ベンダのメロドラマをカップリングするセンスはさすがRAMEEレーベル。互いに大きく異なるオーケストラの存在感が光る傑作をセンス抜群の古楽器演奏で対比させてゆきます。 ラモーの作品は1748年パリ初演時から大きな人気を博したもので、舞踏を支え独唱に沿う独特のオーケストレーションが魅力。一方メロドラマは朗読をオーケストラが延々と支える独特な管弦楽ジャンルですが、ベンダの作風は疾風怒濤期から古典派へと向かう時期の起伏ゆたかな音使いが素晴しく(モーツァルトもベンダのメロドラマには強く刺激を受けていたことが知られています)、その作風を活かした古楽器演奏で聴けるのは贅沢というほかありません。 S.クイケンやC.ルセら古楽最前線の名匠たちのアシスタントとして頭角をあらわし、昨今はインマゼールのアニマ・エテルナ・ブリュッヘとともにベートーヴェンの第9交響曲でも成功をみせた俊才ベルノレットの指揮が頼もしい1枚です。
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バルトーク(1881-1945):
ピアノ五重奏曲 SZ.23
ヴェレシュ(1907-1992):
弦楽三重奏曲 [ヴィルデ・フラング (ヴァイオリン)、ローレンス・パワー (ヴィオラ)、ニコラ・アルトシュテット (チェロ)、バルナバーシュ・ケレメン (ヴァイオリンI)、カタリン・コカシュ (ヴィオラ)、ニコラ・アルトシュテット (チェロ)、アレクサンダー・ロンクィヒ (ピアノ)]VERESS, S.: String Trio / BARTÓK, B.: Piano Quintet (Frang, Kelemen, Kokas, Power, Altstaedt, Lonquich)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:ALPHA458
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
若手の名手たちによる、ハンガリーの室内楽作品アルファ・レーベルとロッケンハウス室内楽フェスティヴァルとの共同制作アルバム。2012年よりクレーメルからロッケンハウスの芸術監督を引き継いだドイツ・フランス系チェリスト ニコラ・アルトシュテットを中心に、躍進著しいノルウェーのヴァイオリニスト ヴィルデ・フラング、英国のヴィオラ奏者ローレンス・パワー、そしてハンガリーからヴァイオリンのバルナバーシュ・ケレメンとヴィオラの(ヴァイオリン奏者でもある)カタリン・コカシュというメンバーが、近代ハンガリー音楽史にとって重要な2人、バルトークとヴェレシュの作品を収録しています。 1907年に当時ハンガリー王国領であったコロジュヴァール(現ルーマニア、クルジュ=ナポカ)に生まれ、バルトークやコダーイに学んだヴェレシュ。戦後、当時の前衛に傾倒したため政府の弾圧を受けスイスに亡命し、当地で長く活動を続けました。その後しばらくは知られざる作曲家でしたが、近年はその教え子であったリゲティ、クルターク、ホリガーらとバルトークの世代を繋ぐ重要な役回りとして注目されています。 ここに収められた弦楽三重奏曲は、十二音階に複雑なリズム、自由な楽想といった前衛要素を多分に含みながらも、ハンガリーの田園風景を思わせるフォーク・ミュージックがその下地となっていることも十分感じさせる興味深いものです。23歳のバルトークが作曲、自らピアノを務めて初演を行ったピアノ五重奏曲は、若々しい野心が迸る聴き応えのある作品。第4楽章ではハンガリー舞曲風の楽想まで飛び出します。いずれも芸術監督アルトシュテットが長年録音を目論んでいた作品で、若手を中心としたメンバーが瑞々しく躍動的な快演を聴かせます。
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カバレフスキー(1904-1987):
交響曲 第1番&第2番
歌劇《コラ・ブルニョン》序曲
《悲愴》序曲 [ダレル・アン(指揮) マルメ交響楽団]KABALEVSKY, D.B.: Symphonies Nos. 1 and 2 / Colas Breugnon: Overture / Pathétique Overture (Malmö Symphony, Darrell Ang)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:8.573859
CD国内仕様 日本語解説付価格:1,980円(税込)
サンクトペテルブルクに生まれ、数学者の父親の教えに背き、音楽家を志したカバレフスキー。1925年にモスクワ音楽院に進み、ミャスコフスキーに師事、作曲家として活躍を始めました。創作の初期から成熟した作風を見せ、1928年に発表した「ピアノ協奏曲第1番」は国際的な成功を収めるなど順風満帆のスタートを切り、その後も明快な作風による作品を書き続けたことで、ジダーノフ批判の対象になることもなく、亡くなるまで“ソ連を代表する作曲家”として賞賛されました。 このアルバムには2曲の交響曲をメインに収録。交響曲第1番は「ロシア革命」15周年の記念作品。2年後の交響曲第2番も高い評価を受け、1942年にはトスカニーニの指揮でアメリカ初演も行われるなど広く人気を博しました。また、ロマン・ロランの戯曲を原作とする歌劇《コラ・ブルニョン》序曲と、1960年に書かれた《悲愴》序曲2曲の管弦楽作品も収録されており、カバレフスキーの様々な年代の音楽が楽しめます。 このアルバムの指揮者ダレル・アンは、2007年に開催された「第50回ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝、併せて聴衆賞とオーケストラ賞を受賞したシンガポール出身の逸材。サンクトペテルブルク音楽院の指揮科を首席で卒業した経験もあり、このカバレフスキーでも彼ならではの共感に満ちた、堂々たる演奏を披露しています。 輸入盤国内仕様:日本語解説付き(山野 雄大)
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
どこへ彷徨い出るべきか
~ガンバ三重奏によるバッハ鍵盤作品集~ [チェッリーニ・コンソート]BACH, J.S.: Viol Trio Music - Wo soll ich fliehen hin / French Suite No. 5 / Ach Gott und Herr (Cellini Consort)
発売日:2019年08月16日 NMLアルバム番号:RAM1911
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バッハの有名作品を当時の演奏習慣に沿った編曲版で!ヴィオラ・ダ・ガンバ三重奏でなぜバッハの鍵盤作品を? と思われるかもしれません。しかしこれは、バロック期の通例としては決して不思議ではない解釈でもあります。ヴィオラ・ダ・ガンバはかつて、調和のとれた社交生活を送れる人物であることの証として貴族たちに愛されていました。貴族にふさわしい知的な対位法楽曲にも適しているうえ、人の声に近い美音も好まれ、声楽曲の楽譜をみながら歌い手ぬきでそれを合奏することもあれば、当時は声部別に別々の段に記されることも多かったオルガン独奏曲を合奏曲に見立て、その音の絡みを解き明かしながら演奏するのにもガンバが使われたのです。 チューリヒとバーゼルで、名匠サヴァールやパンドルフォらに師事したのち世界的に多忙な活躍をみせている3人の新旧世代ガンバ奏者たちは、そうしたこの楽器の演奏習慣を「いま」に甦らせるがごとく、あえて広く知られたバッハの鍵盤曲を原作にそうした編作を試み、きわめて高い評価を博してきました。徹底した古楽研究の成果としての「ガンバによるバッハ」は、作品本来のみずみずしい魅力に思わぬ角度から光をあてた魅惑の仕上がり! 18世紀のオリジナル古楽器を含む銘器の数々から引き出される、素材感あふれる羊腸弦の美音の重なりに酔いしれたい1枚です。
収録作曲家:
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シナゴーグのオルガン作品集
(19世紀、20世紀作曲家たちによる「ユダヤの主題」を用いた作品集) [シュテファン・ルーターマン(オルガン)/カントル:アサフ・レヴィティン(バス)]Organ Music - SCHWANTZER, H. / NOWAKOWSKY, D. / BEYER, E.A. / WÜRZBURGER, S. (Synagogue Organ Music) (Levitin, Lutermann)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:555127-2
SACD-Hybrid価格:2,720円(税込)
“シナゴーグ”とはユダヤ教の会堂を指し、元々は聖書の朗読と解説を行う集会所でした。いくつかの礼拝所にはオルガンが備えられており、1494年に記された“ボヘミアの祈りの本”にみられるように、典礼の際の伴奏に用いられていましたが、これらのオルガンが独奏楽器として活躍することはあまりなかったようです。19世紀後半になってようやく何人かの作曲家が、祈りの精神と結びついたシナゴーグ独自のオルガン独奏曲を作曲し、オルガン曲のレパートリーに新たな潮流をもたらしました。 このアルバムではそれらの作品の中からいくつかを選択し、年代別に並べることで、19世紀から20世紀にかけてのシナゴーグ・オルガン音楽の変遷を辿ります。独唱を担当するのはオペラ歌手でもある教会カントルのアサフ・レヴィティン。ユダヤの伝統を継承する歌い手として活躍する司祭です。
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ヨスト(1745-1801)&フォーゲル(1756-1788):
クラリネット協奏曲集
フォーゲル(1756-1788):
交響曲 ニ長調 [スザンネ・ハイリッヒ(クラリネット)/マレク・シュティレツ(指揮)/マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団]YOST, M.: Clarinet Concertos Nos. 6, 12 and 14 / VOGEL, J.C.: Symphony in D Major (S. Heilig, Kurpfälzisches Kammerorchester, Štilec)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:555191-2
CD価格:2,640円(税込)
18世紀後半に活躍したスイス系フランス人のクラリネット奏者ミシェル・ヨスト。彼はフランスのクラリネット学校の共同設立者の一人であり、当時、最も人気を誇る奏者の一人でした。教師としても名高く、生徒たちのために数多くのエチュードや室内楽作品を残しています。このアルバムでは彼と同時代に活躍したドイツの作曲家で、当時パリに住んでいたヨハン・クリストフ・フォーゲルと合作した3曲のクラリネット協奏曲を収録。華麗なテクニックを駆使した音楽からは、この時代の優雅なパリの風景を思い起こすことができるでしょう。 また、サリエリが絶賛したという才能の持ち主であったフォーゲルの交響曲も併せて収録。思いのほか劇的な音楽からは、フォーゲルが当時の最先端の作風を習得していたことを物語っています。
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18世紀オーストリア、シュタイアーマルク地方のチェンバロ協奏曲集 [ミヒャエル・ヘル(チェンバロ&指揮)/ルチア・フロイホファー(ヴァイオリン&指揮)/グラーツ・ノイエ・ホーフカペレ]
Harpsichord Concertos - SCHEIBL, J.A. / WAGENSEIL, G.C. / STEINBACHER, J.M. (Styrian Harpsichord Concertos) (M. Hell, Neue Hofkapelle Graz)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:555269-2
CD価格:2,475円(税込)
バロック期と前古典派期のちょうど境目であるマリア・テレジアの時代、音楽も世相も多様な発展を遂げました。このアルバムに集められた曲は当時、オーストリア=ハンガリー帝国の一部になるまえの「シュタイアーマルク」で編纂された「チェンバロ協奏曲集」から選ばれたもの。この地はかつて、オスマン帝国の攻撃にさらされ荒廃していたオーストリアの辺境の地でしたが、少しずつ周辺の文化が流入し、人々も様々な楽しみを享受するようになりました。チェンバロからフォルテピアノへと移り変わる時代ではありましたが、この地域の人々は変わらずチェンバロを愛しており、これらの曲が生まれたのです。 この演奏のためにミヒャエル・ヘルが用いたのは1755年製のヨハン・ライデッカーを2017年にマルティン・ピューリンガーが復元した楽器で、これらのレパートリーにぴったりの音色を奏でています。
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ドヴォルザーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲集 第3集
(第3番・第6番・第8番) [フォーグラー弦楽四重奏団]DVOŘÁK, A.: String Quartets, Vol. 3 - Nos. 3, 6 and 8 (Vogler String Quartet)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:777626-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
ドヴォルザークの弦楽四重奏曲全集録音を進行中のフォーグラー弦楽四重奏団。1985年に創立以来、メンバーをだれ一人として替えることなく、30年以上の長きに渡り親密なアンサンブルを追求しています。 彼らが演奏するドヴォルザークは、弦楽四重奏をはじめ、弦楽五重奏やピアノ五重奏など、どれも温かく豊かな響きと、明快なリズム感が高く評価されています。今作では29歳のドヴォルザークによる意欲作(長いことで知られる)第3番ニ長調と、中期の傑作第6番と第8番を収録。チェコの舞曲を思い起こさせる早い楽章、民謡調の遅い楽章、各々をメリハリのある表現で聴かせます。
収録作曲家:
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ファル(1873-1925):
喜歌劇《ドルの女王》 [クリスティアーネ・リボル(ソプラノ)/マグダレーナ・ヒンタードブラー(ソプラノ)/フェルディナント・フォン・ボトマー(テノール)/ 他/ウルフ・シルマー(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団/ライプツィヒ喜歌劇場合唱団]FALL, L.: Dollarprinzessin (Die) [Operetta] (C. Libor, Hinterdobler, Mehling, Mohr, Musical Comedy Choir, Munich Radio Orchestra, U. Schirmer)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:777906-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
20世紀初頭、アメリカの経済力はヨーロッパを凌ぐほどに成長。とはいえ、ヨーロッパの人々は(ひがみもあり)アメリカの富裕層を「成金」と呼んで見下そうとしていました。そんな折、石炭景気で大金持ちになったジョン・コーダー氏を巡って持ちあがった騒動がこの《ドルの女王》では愉快に描かれています。1907年にアン・デア・ウィーン劇場で初演された際は大好評を博し、その後、ロンドンやニューヨークでも上演され、ロンドンでは428回も公演が行われたという人気作です。 歌手たちによる甘い歌に加え、粋なストーリーを彩る美しいワルツや舞曲も聴きどころ。ウルフ・シルマーが見事な音楽を聴かせます。
収録作曲家:
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デ・ローレ(1516-1565):
ミサ曲「Vivat felix Hercules - エルコレ公の幸せな生涯」
モテット集 [マンフレート・コルデス(指揮)/ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス]RORE, C. de: Missa Vivat felix Hercules / Motets (Bremen Weser-Renaissance, Cordes)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:777989-2
CD価格:2,640円(税込)
16世紀フランドル楽派の作曲家チプリアーノ・デ・ローレの作品集。ローレは傑出した「マドリガーレ」の作曲家であり、後期ルネサンス音楽の様式発展に寄与したとされています。ローレが幼少期にどのような生活を送っていたのか、また、誰から音楽を学んだのかなどの詳細は分かっていませんが、1546年にはフェラーラの宮廷楽長に就任したことがわかっており、この地を治めていたエルコレ・デステ2世のために多くの作品を書き上げました。 このアルバムに収録されたミサ曲もエルコレ公のための作品で、テノールが主君を賛美するためのテキストを朗々と歌い上げます。同時収録のモテットは、どれも趣向が凝らされたもので、ローレの生前には高い人気を誇り、何度も重版されたという記録が残っています。
収録作曲家:
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発売日:2019年08月30日
CD 30枚組価格:6,880円(税込、送料無料)
ほぼ9世紀から10世紀にかけて成立したとされる「グレゴリオ聖歌」から17世紀末、バッハやヘンデルが登場する直前までの「西洋音楽の歴史」を辿る魅力的な30枚組BOXの登場。 NAXOS初期の時代から録音されていた各々のアルバムは、全て定評ある奏者たちによる優れた演奏によっており、とりわけ、1990年代にはまだ珍しかった「ルネッサンス期の音楽」リリースは、一般リスナーだけでなく、研究者たちにとっても貴重な資料になりました。演奏については、当時使われていた楽器そのままを用いるか、もしくは複製楽器を使用。入念な時代考証が行われています。 リュートやビウエラ、ヴィオールなど、現代ではあまり耳にすることのない楽器の音色にもご注目ください。
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ロックレア(1949-):
交響曲 第2番「アメリカ」
オーケストラのための祝祭小品
オルガンとオーケストラのための協奏曲
フェニックス [ピーター・ミクラ(オルガン)/カーク・トレヴァー(指揮)/ミヒャエル・ロハーチ(指揮)/スロヴァキア・ナショナル交響楽団]LOCKLAIR, D.: Symphony No. 2, "America" / Hail the Coming Day / Organ Concerto / PHOENIX (Mikula, Slovak National Symphony, K. Trevor, Roháč)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.559860
CD価格:1,600円(税込)
アメリカの現代作曲家ロックレア。このアルバムでは、精力的に新作を発表する彼の最近の作品を4作紹介しています。全ての作品は、彼と関わりの深いノースカロライナ州で世界初演がなされています。 3組のウィンド交響楽団のために書かれた「アメリカ」は3楽章それぞれが、アメリカの祝日をテーマとし、各々に関係あるメロディが高らかに、かつ誇らしげに奏されます。1860年代にウィンストン・セーラムの市長を務めたロバート・グレイの演説から採られた「Hail the Coming Day 来たる日を讃えて」、神(GOD)と犬(DOG)の単語から生まれた「協奏曲」、3分ほどのファンファーレを拡大した「フェニックス」。どれも親しみやすく、モダンな作風による音楽です。
収録作曲家:
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バーメル(1967-):
Migrations
ミグレーション・シリーズ
歌曲集「9月の海」/叫び、ささやき、痕跡 [ルシアナ・ソウサ(ヴォーカル)/テッド・ナッシュ(ソプラノ/アルト・サクソフォン)/デレク・バーメル(クラリネット)/ジュリアード・ジャズ・オーケストラ/デヴィッド・アラン・ミラー(指揮)/オールバニ交響楽団]BERMEL, D.: Migration Series / Mar de Setembro / A Shout, A Whisper, and A Trace (Souza, Nash, Julliard Jazz Orchestra, Albany Symphony, D.A.Miller)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.559871
CD価格:1,600円(税込)
エール大学でボルコムとオルブライトに音楽を師事したのち、デュティユーやアンドリーセンの音楽から刺激を受け、北米やガーナ、トラキアの民族音楽を研究するなど、幅広いジャンルから影響を受けたというバーメル。折衷的なスタイルによる多彩な作品を生み出しています。 彼が取り組む「ミグレーション」はウィントン・マルサリスの委託によるシリーズで、アメリカの現代画家ジェイコブ・ローレンスの絵画からインスパイアされたもの。ジャズをベースに、バーメルの音楽的思考がモザイクのように組み合わされた楽しい作品です。自身が優れたクラリネット奏者であるバーメルは見事なパフォーマンスも聴かせます。 他にはボサノヴァ風の「9月の海」、バーメルが尊敬するバルトークの影響を受けたリズミカルな「叫び、ささやき、痕跡」の2作品が収録されています。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第53集〉
詩的で宗教的な調べ S172a(1847年版) [ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ)]LISZT, F.: Harmonies poétiques et religieuses, S172a (1847 version) (Waleczek) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 53)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.573773
CD価格:1,600円(税込)
若い頃は超絶技巧を売り物にしていたフランツ・リストも、年齢を重ね様々な苦難を経たことで少しずつ作風は内省的になり、彼自身が憧れた「宗教的な世界」へと近づいていきました。フランスの詩人ラマルティーヌの詩に感銘を受けて構想された「詩的で宗教的な調べ」は1834年にまず1曲(第4曲の原型)が作曲されましたが、1847年、1853年と改訂が繰り返され、彼の作風の転換にあわせながら、現在耳にする静謐な形へと落ち着いた曲集です。 このアルバムには1847年の第2稿が収録されており、「夜の賛歌」や「朝の賛歌」など、第3稿には含まれなかった曲や、「死者の追憶」「眠りから覚めた子供への賛歌」などの第3稿の前段階の曲、第3稿では15分を超える大作となる「孤独の中の神の祝福」の原型など、華麗な技巧を駆使した曲と、音の少ないシンプルな曲が混在、リストの作風と思想の変遷を知ることができる興味深い曲集となっています。
収録作曲家:
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リース(1784-1838):
〈チェロのための作品全集 第2集〉
チェロ・ソナタ集/三重奏曲
3つのロシアの旋律と変奏曲 [マルティン・ルンメル(チェロ)/エリック・ラム(フルート)/ステファン・ストロイッシング(ピアノ)]RIES, F.: Cello Works (Complete), Vol. 2 - Cello Sonatas, WoO 2 and Op. 34 / Piano Trio, Op. 63 / 3 Airs Russes Variés (Rummel, E. Lamb, Stroissnig)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.573851
CD価格:1,600円(税込)
祖父の時代からケルン選帝侯に仕える宮廷音楽家の一族の一人として生まれたフェルディナント・リース。彼の父は人格者として知られ、一時期ベートーヴェンにヴァイオリンを教えたこともあるほどの人物でした。その父から音楽教育を受けたリースはすくすくと才能を伸ばしましたが、1794年のフランス革命軍によるボン占拠のため、父は職を失い、彼自身の将来も絶たれてしまいました。そのため、彼の父はかつての教え子であるベートーヴェンに息子フェルディナントを託したことで、2人の師弟関係が始まることとなります。 このアルバムに収録されたチェロ・ソナタはリースが15歳の時の作品であり、意欲的な作風は彼の豊かな才能をはっきりと示しています。他の曲もそれぞれ、巧みな作曲技法が用いられており、ベートーヴェンからメンデルスゾーンへと繋がるロマン派のチェロ作品として、強い存在感を発揮しています。
収録作曲家:
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ホフマン(1738-1793):
フルート協奏曲集 第3集 [ウーヴェ・グロット(フルート)/ミヒャエル・ハラース(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]HOFMANN, L.: Flute Concertos, Vol. 3 (Grodd, Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, F. Dvořák, Halász)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.573967
CD価格:1,600円(税込)
18世紀後半のウィーンで最も知名度を誇っていた音楽家の一人、レオポルト・ホフマン。彼は1772年からシュテファン大聖堂の楽長を務め、モーツァルトがこの聖堂の副楽長に任命されたのも、ホフマンからの要請があったためでした。しかし、没後は急速に忘れられてしまい、交響曲や協奏曲などの膨大な作品はほとんど演奏されることがありません。 NAXOSでシリーズ化されている13曲残されたフルート協奏曲は、楽器の持ち味を生かした優雅な旋律に彩られており、時にはハイドンの作品と誤って伝えられるほどの高い完成度を持っています。第1集(8.554747)と第2集(8.554748)では日本のフルート奏者、瀬尾和紀がソロを務めましたが、この第3集ではドイツ出身のウーヴェ・グロットがソロを担当しています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
バレエ音楽「プロメテウスの創造物」(1801年ピアノ版) [ウォーレン・リー(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Geschöpfe des Prometheus (Die) (version for piano) (Warren Lee)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.573974
CD価格:1,600円(税込)
18世紀から19世紀初頭にかけて、イタリアで活躍したバレエダンサー、振付師サルヴァトーレ・ヴィガーノ。父オノラートは振付師、母マリア(作曲家ボッケリーニの姉)も優れたバレエ・ダンサーという舞踊一家に生まれ、才能を存分に受け継いだ彼は、1791年頃からバレエの振付をはじめ、1801年には当時ウィーンで名声の高かったベートーヴェンに「プロメテウスの創造物」の作曲を依頼、振付を行うとともに自らダンサーとして舞台に立ちました。残念ながら台本は残っていませんが、ギリシャ神話に登場するプロメテウスが生き生きと描かれた「総合芸術作品」として好評を博したといわれています。フィナーレの旋律は後に「英雄交響曲」の終楽章に転用されるなど、「プロメテウスの創造物」はベートーヴェン初期から中期における力の入った作品となりました。 このアルバムにはベートーヴェン自身によるピアノ版を収録。オーケストラ版とは違う趣きが楽しめます。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
聖なる三位一体の神秘への瞑想 [トム・ウィンペニー(オルガン)]MESSIAEN, O.: Méditations sur le Mystère de la Sainte Trinité (Winpenny)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.573979
CD価格:1,600円(税込)
22歳の若さで、パリのサントトリニテ(聖三位一体の意味)教会オルガニストに就任、83歳で亡くなる直前までこの職に就いていたメシアン。1869年、カヴァイエ=コルが制作したオルガンを用いて彼が行う即興演奏は、常に話題となり多くの聴衆たちを楽しませていました。 「聖なる三位一体の神秘への瞑想」は、1967年にこのオルガンが再建された際に行われた記念の即興演奏が基になって生まれた作品。アルファベットの各文字に固有の音価が割り当てられ、それを紐解くことでテキストが音楽に変換されるというユニークな語法を持ち、更にメシアンが愛した鳥たちの声もあしらわれています。万華鏡のような多彩なオルガンの響きを存分に味わえるメシアン円熟期の大作です。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ
アリ・アランゴ(ギター)
ギター・リサイタル [アリ・アランゴ(ギター)]Guitar Recital: Arango, Alí - ARANGO, A. / BARRIOS MANGORÉ, A. / BROUWER, L. / CLERCH, J. / PAGANINI, N. / TÁRREGA, F.
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.574111
CD価格:1,600円(税込)
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BEST LOVES Classical cello music
Charming Cello - 魅惑的なチェロ [さまざまな演奏家]CHARMING CELLO
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.578173
CD価格:1,000円(税込)
チェロの起源は、恐らく中央アジアかインドで生まれた撥弦楽器に端を発し、アラブの貿易路を通ってヨーロッパに到達したとされています。やがて楽器は発展し、18世紀中ごろに現在の形にほぼ落ち着いたようです。とはいえ、19世紀には大きな音が求められるようになり、これまで用いられてきたガット弦(羊の腸)から金属弦が採用されるなど、細かい改造が加えられ、今に至っています。ソロとしてだけでなく、アンサンブルでも強い存在感を示し、その深く美しい音色は広く愛されています。 このアルバムにはヴィヴァルディからグッドールまで、およそ300年間に渡って書かれた魅惑的な作品が集められています。
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BEST LOVES Classical viola music
Vivid Viola - 躍動的なヴィオラ [さまざまな演奏家]VIVID VIOLA
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.578186
CD価格:1,000円(税込)
ヴァイオリンほど華やかではなく、チェロのような存在感はなく、コントラバスのようにジャズなどでも活躍することはなく、とにかく「地味な弦楽器」として扱われてしまうヴィオラ。しかし豊かな表現力と、味わい深い音色を持ち、オーケストラの中でも「中音域を支える立役者」として大切な役割を担っています。古典派以前の時代には、ヴァイオリンやチェロのようには独奏楽器として扱われることはあまりありませんでしたが、20世紀になると自らが優れたヴィオラ奏者だったヒンデミットを筆頭に、「ヴィオラのための作品」は数多く書かれており、現代ではコンサートホールでも中心的役割を果たすことができるようになりました。 このアルバムではテレマンからウォルトンまで、多彩な作曲家によるヴィオラ作品を聴くことができます。
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BEST LOVES Classical violin music
Vibrant Violin - 活気に満ちたヴァイオリン [さまざまな演奏家]VIBRANT VIOLIN
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.578187
CD価格:1,000円(税込)
人の声の美しさと繊細さを模倣する能力において、ヴァイオリンに匹敵する楽器はありません。ヴァイオリンは16世紀半ば頃に北イタリアで生まれたとされ、17世紀から18世紀にかけてストラディヴァリやグァルネリなどの名匠が誕生。彼らが制作した銘器は、パガニーニ、サラサーテ、イザイらの手を経て現在に至るまで、常に変わらず美しい響きを奏でています。 このアルバムではJ.S.バッハからラヴェル、シベリウスまで、ヴァイオリンのレパートリーの中で最も愛されている曲の数々を楽しめます。
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シマク(1958-):
ヴァイオリンとピアノのための
独奏曲集/二重奏曲集 [ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)/クリス・オートン(リコーダー)/ジョセフ・ヒューストン(ピアノ)/ロデリック・チャドウィック(ピアノ)]SIMAKU, T.: Solos and Duos for Violin and Piano - Signals / Capriccioso / Soliloquy V / ENgREnage / 2 Esquisses (Sheppard Skærved, Houston, Chadwick)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.579035
CD価格:1,600円(税込)
アルバニア出身の作曲家トーマス・シマク。音楽大学で作曲を学び、その後、アルバニア近郊の音楽を研究しながら作曲活動を行っています。「土地の民謡と古謡に触れることは、その後の創作活動に多大な影響を与える」と語る彼ですが、自身の作品に民謡を直接的に取り入れることはあまりせず、そのエッセンスのみを取り込み、ユニークな作品を作ることで知られています。 このアルバムにはそれぞれに趣向を凝らした室内楽作品を収録、彼の作品としては珍しくアルバニア民謡を正攻法で取り入れた「わが美しきモレア」でも、短いメロディラインが拡張され、豊かな質感を纏いながら展開されていくという個性的な味わいを持っています。
収録作曲家:
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コントジョルゴス(1945-):
ダンシング・ウィズ・ケンタウロス - サクソフォンのための物語 [スタシス・マヴロンマティス(サクソフォン)/クリスティーナ・パンテリ(ピアノ)/ミルトス・ロギアディス(指揮)/オーケストラ・オブ・カラーズ(弦楽セクションのみ)]KONTOGIORGOS, G.: Dancing with Centaurs / Concertino, "Testosterone" / Ringtone / Night Walk (Mavrommatis, Panteli, Orchestra of Colours, Logiadis)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.579047
CD価格:1,600円(税込)
ギリシャの現代作曲家コントジョルゴスのサクソフォン作品集。 このアルバムでは想像上の生き物である「ケンタウロス」にインスパイアされ、古代ギリシャの音楽の断片からアジアの伝統的な旋律をコラージュして書き上げた作品「ダンシング・ウィズ・ケンタウロス」と、男性ホルモン「テストステロン」をモデルにしたというエネルギッシュな「コンチェルティーノ」、有名な携帯電話の着信音を用いた「リングトーン」、思索とリセットを促す「夜の歩行」の4曲を収録。時にはミニマリズムを取り入れたユニークな作風による、独創的な曲の数々をお聴きいただけます。
収録作曲家:
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ロシアのヴァイオリンとオーケストラのための協奏的作品集
タネーエフ(1856-1915):
協奏的組曲 Op.28
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
2つのロシアの主題による幻想曲 [アンネレ K.グレゴリー(ヴァイオリン)/ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)/キエフ・ヴィルトゥオージ交響楽団]TANEYEV, S.I.: Suite de Concert / RIMSKY-KORSAKOV, N.A.: Fantasia on 2 Russian Themes (A.K. Gregory, Kiev Virtuosi Symphony, D. Yablonsky)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.579052
CD価格:1,600円(税込)
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は19世紀ロシアを代表する“ヴァイオリンとオーケストラのための作品”ですが、他のロシアの作曲家たちも、優れた協奏的作品を数多く作曲しています。このアルバムにはチャイコフスキーの弟子、セルゲイ・タネーエフと『ロシア五人組』の一人、リムスキー=コルサコフの作品をヤブロンスキーとキエフ・ヴィルトゥオージ交響楽団の演奏で収録。 タネーエフの「協奏的組曲」は彼の友人であるヴァイオリニスト、シボールの依頼で書かれた作品で、バロック期の組曲の体裁を取りながら、各々の曲は大胆な筆致で書かれています。愛らしい「ガヴォット」が魅力的。 リムスキー=コルサコフの「2つのロシアの主題による幻想曲」は、クライスラーのピアノ伴奏版も知られますが、迫力あるオーケストラ版は聴きもの。ヴァイオリンが歌う哀愁漂うロシアの旋律が、色彩豊かな響きを駆使したオーケストラ・パートと溶け合い、壮大なクライマックスを築きあげます。
収録作曲家:
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ファッチョ(1840-1891):
歌劇《アムレット(ハムレット)》 [パーヴェル・チェルノフ(テノール)/クラウディオ・スグラ(バリトン)/ユリア・マリア・ダン(ソプラノ) 他/パオロ・カリニャーニ(指揮)/ウィーン交響楽団/プラハ・フィルハーモニー合唱団]FACCIO, F.: Amleto (Hamlet) [Opera] (Černoch, J.M. Dan, Sgura, Kaiser, Prague Philharmonic Chorus, Vienna Symphony, Carignani)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.660454-55
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
1881年、ミラノ・スカラ座でボーイトの台本を用いたヴェルディのオペラ《オテッロ》が初演された際、指揮を執ったのはボーイトの親友であるフランコ・ファッチョでした。彼は当時様々な理由で停滞していたヴェルディの創作意欲に火を付け、ボーイトとヴェルディの間を取り持つことで《オテッロ》の完成における立役者となったことでも知られています。 ファッチョ自身も優れた作曲家であり、この《アムレット》も同じくボーイトの台本に拠って書かれた歌劇。どちらもシェークスピアの戯曲を原作としているあたりに、ボーイトの挑戦的な試み…“新しいドラマ性の追求”が感じられます。この歌劇、1865年の初演時は成功を収めましたが、1871年の再演時、主役を歌ったテノールが病気のために思うように声を出せず上演は失敗。その後は歌劇自体が忘れられてしまいましたが、最近になって再評価され、上演も増えつつあります。2016年ブレゲンツ音楽祭でのライヴ収録。
収録作曲家:
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カーチン(1951-):
歌劇《ジェーン・エア》 [ジェニファー・ゼトラン(ソプラノ)/ライアン・マクファーソン(テノール)/トーマス・メリオランツァ(バリトン) 他/ルイス・カーチン(指揮)/オーケストラ・オブ・ザ・リーグ・オブ・コンポーザーズ]KARCHIN, L.: Jane Eyre [Opera] (Zetlan, MacPherson, Meglioranza, J. Thompson, Orchestra of the League of Composers, Karchin)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.669042-43
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
1951年フィラデルフィア生まれのアメリカの作曲家、ルイス・カーチン。レオン・キルヒナー、サミュエル・アドラーらに師事し、数多くの声楽作品で知られています。 彼の作品の多くは合唱曲ですが、2010年から2014年にかけて作曲された歌劇《ジェーン・エア》は、彼の作曲活動の中でも最大のプロジェクトであり、渾身の作品の一つになっています。カーチンはシャーロット・ブロンテが書いた原作の持ち味を崩すことなく、ジェーンの意志の強さを鮮やかに描き出し、彼女に表情豊かなアリアを与え、物語を大胆に進めていきます。 オーセンによる台本は、彼女を取り巻く登場人物たちも細部にわたって性格付けがなされており、各々の歌手たちによる歌は感動的な結末へと聴き手を誘います。
収録作曲家:
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シリングス(1868-1933):管弦楽作品集
「オイディプス王」のための交響的序章 Op.11
対話 Op.8/花の踊り/魔女の歌 Op.15 [エリザベート・グラス(ヴァイオリン)/アルバン・ゲルハルト(チェロ)/マルタ・メードル(語り)/ヤン・ストゥーレン(指揮)/ケルン放送管弦楽団]SCHILLINGS, M. von: Hexenlied (Das) / Symphonic Prologue / Ein Zwiegesprach / Dance of the Flowers (Mödl, Cologne Radio Orchestra, Stulen)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:999233-2
CD価格:1,520円(税込)
ドイツ出身の作曲家マックス・フォン・シリングス。1919年から1925年までベルリン国立歌劇場の首席指揮者を務めた彼は、熱心なナチス政権支持者であったため、第二次世界大戦後は音楽界からほとんど排斥されてしまい、かろうじて、オペラ《モナリザ》の作曲家として現代に名前を残しています。 このアルバムは1991年と1992年に録音された作品集。後期ロマン派の作風による重厚な音楽が展開されています。とりわけ「魔女の歌」は1902年の初演されすぐに大人気を博したという作品で、ドラマティック・ソプラノとして一世を風靡したマルタ・メードルの迫力ある語りとともに劇的な物語が展開するという聴きごたえのある曲です。 お求めやすい価格設定での再発売です。
収録作曲家:
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MNEME - 地中海の国々の中世音楽と伝承曲 [エクス・シレンティオ(アンサンブル)]
MNEME - Late Medieval and Traditional Music from the Mediterranean Countries (Ex Silentio)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:CD-16306
CD価格:2,475円(税込)
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Il viaggio d'Amore - 愛の旅 [ヒルンド・マリス(アンサンブル)]
Vocal Music - PINTOS, A. / MONTEVERDI, C. / SANDRIN, P. / SAVALL, A. / SCHUBERT, F. (Il viaggio d'Amore) (Hirundo Maris)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:CD-16307
CD価格:2,475円(税込)
ジョルディ・サバールとモンセラート・フィゲ-ラスの娘であるアリアンナ・サバール(サヴァール)。このアルバムはアリアンナと、彼女が率いるアンサンブル「ヒルンド・マリス」が奏でる、様々な時代と地域の「愛の歌」を集めた1枚です。伝統的な曲からルネッサンス期の曲、時には古典派の曲をはじめ、アリアンナ自身の新作を収め、最後にチリの国民的歌手パッラの「人生よ、ありがとう」を置くという凝った選曲が目を引きます。 「ヒルンド・マリス」の6人の音楽家たちは、多彩な楽器を駆使し、これらの曲をボーダーレスに演奏、普遍的な愛の力を示しています。
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パルテノペのチェンバロ
ルネサンス・チェンバロの物語 [カタリーナ・ビセンス(チェンバロ)]Harpsichord Recital: Vicens, Catalina - VALENTE, A. / CABEZÓN, A. de / TROMBONCINO, B. (Il Cembalo di Partenope - A Renaissance Harpsichord Tale)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:CD-16312
CD価格:2,475円(税込)
ユニークな世界を表現することで知られるチェンバロ奏者、カタリナ・ビセンスのコンセプト・アルバム。この「パルテノペのチェンバロ」と題された1枚は、今回演奏に使用された16世紀初頭の楽器に合わせ、この当時のナポリで弾かれていた音楽を集めたもの。その上、ビセンスはただ曲を並べるのではなく、詩的なインスピレーションに基づく一つの物語を作り、イメージに合わせて演奏していく形を取っています(彼女がナレーションを務める物語は、アルバムに付属したコードによるダウンロードでのみお楽しみいただけます)。
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ツェルニー(1791-1857):
30の技巧的練習曲(30番練習曲) Op.849 [ニコラス・ホルヴァート]CZERNY, C.: 30 Études de Mécanisme, Op. 849 (Horvath)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:GP815
CD価格:1,950円(税込)
GRAND PIANOレーベルより、ピアノ学習曲シリーズが登場!ベートーヴェンの弟子にしてリストの師、1000を超える作品を残したといわれるツェルニーは、日本では古くからピアノ練習曲の作曲家として有名ですが、海外では近年その作品の再評価が進んでいます。 この作品も有名な練習曲集ではありますが、モナコ出身で近現代作品にも造詣の深いホルヴァートが、20世紀前半のハンブルク・スタインウェイを用いて製作したこのアルバムでは、単調な練習曲としてではなく、その音楽的な側面を十二分に感じ取ることが出来ます。
収録作曲家:
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ブルグミュラー(1806-1874):
易しく段階的な25の練習曲 Op.100
性格的な18の練習曲 Op.109 [カール・ペテルソン]BURGMÜLLER, J.F.F.: 25 Études faciles et progressives, Op. 100 / 18 Études de genre, Op. 109 (C. Petersson)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:GP816
CD価格:1,950円(税込)
GRAND PIANOレーベルより、ピアノ学習曲シリーズが登場!日本ではピアノの練習曲で知られるブルグミュラーは、アダンのバレエ『ジゼル』に追加された「村娘のパ・ド・ドゥ」などの作品も残したドイツの作曲家。ピアノの学習者に広く親しまれるその練習曲は単に技巧的な練習に留まらず、愛らしい曲調や和声、想像を膨らませるタイトルなどで人気です。 スウェーデン出身のピアニスト ペテルソンが、モダン・ピアノの最高峰ともいわれるファツィオリを用いたこのアルバムは、模範演奏の枠を超え、作品自体の面白さを豪華な響きで楽しみ、実感することが出来ます。
収録作曲家:
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プッチーニ(1858-1924):
『蝶々夫人』 [オルガ・ブズィオク(ソプラノ)、ジョシュア・ゲレーロ(テノール)、マイケル・サミュエル(バリトン)、カルロ・ボージ(テノール)、エリザベス・デション(メゾ・ソプラノ)、オメール・マイア・ウェルバー(指揮)、グラインドボーン合唱団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2019年08月30日
DVD日本語字幕付き価格:3,750円(税込、送料無料)
2018年グラインドボーンを沸かせた蝶々さんが登場モルドバ出身のソプラノ ブズィオクが蝶々さんを演じ、純粋で清楚な容姿と演技、確かな技術に支えられながら儚さを湛えた歌唱が作品の世界と絶妙に重なり、伸びやかな美声を聴かせるジョシュア・ゲレーロのピンカートンとあいまって大きな評判となりました。 舞台は明治の日本から太平洋戦争後のGHQ統治下に移され、ピンカートンは進駐軍の将校という設定となっています。遠く日露戦争の昔よりも身近になり、また時代的な要素も多分に反映され、物語が今の私たちに生々しく迫る演出です。次世代を担う若手指揮者のホープの一人オメール・マイア・ウェルバーがプッチーニの音楽を瑞々しく情感豊かにまとめ上げています。
収録作曲家:
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ウィリアム・シェイクスピア
「十二夜」 [エマ・ライス演出、ジョン・ヒューモジーナ、アニタ-ジョイ・ウワジェー、マーク・アントリン、カーリー・ボーデン、ナンディ・ベベ、トニー・ジャヤワーディーナ、ジョシュア・レイシー、ピーター・ローマン、ラ・ガトー・ショコラ、アネッテ・マクラフリン、カティー・オーウェン]発売日:2019年08月30日
DVD価格:3,825円(税込、送料無料)
シェイクスピア・グローブ座による、喜劇「十二夜」が登場。演出は「真夏の夜の夢」(OA1183D)も話題となったエマ・ライス。舞台を現代の港町に移し、劇を彩る音楽の数々は、ソウルやディスコとなっています。人種、ジェンダー、そしてLGBTなど現代の世相も反映させた、見ごたえのある内容です。
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プッチーニ(1858-1924):
『蝶々夫人』 [オルガ・ブズィオク(ソプラノ)、ジョシュア・ゲレーロ(テノール)、マイケル・サミュエル(バリトン)、カルロ・ボージ(テノール)、エリザベス・デション(メゾ・ソプラノ)、オメール・マイア・ウェルバー(指揮)、グラインドボーン合唱団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2019年08月30日
Blu-ray日本語帯付き、日本語字幕付き価格:4,650円(税込、送料無料)
2018年グラインドボーンを沸かせた蝶々さんが登場モルドバ出身のソプラノ ブズィオクが蝶々さんを演じ、純粋で清楚な容姿と演技、確かな技術に支えられながら儚さを湛えた歌唱が作品の世界と絶妙に重なり、伸びやかな美声を聴かせるジョシュア・ゲレーロのピンカートンとあいまって大きな評判となりました。 舞台は明治の日本から太平洋戦争後のGHQ統治下に移され、ピンカートンは進駐軍の将校という設定となっています。遠く日露戦争の昔よりも身近になり、また時代的な要素も多分に反映され、物語が今の私たちに生々しく迫る演出です。次世代を担う若手指揮者のホープの一人オメール・マイア・ウェルバーがプッチーニの音楽を瑞々しく情感豊かにまとめ上げています。
収録作曲家:
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ターネジ(1960-):
〔室内楽作品集〕
A Constant Obsession
Three for Two他 [ニッキー・スペンス(テノール)チェンバー・ドメイン]発売日:2019年08月30日
CD価格:2,100円(税込)
現代イギリスの作曲家マーク=アンソニー・ターネジ。このアルバムには21世紀に入ってからの彼の室内楽作品を収録。全て世界初録音となります。モダン・ジャズへの傾倒で知られるターネジですが、最近は多彩な作風を取り入れており、このアルバムでも静かな曲と力強い曲、振れ幅の大きな作品を楽しめます。 静謐な曲の筆頭とも言える「Constant Obsession」はテノール独唱を伴う歌曲集。「Four Chants」も神秘的な音で構成された美しい作品です。「Three for Two」はターネジらしい快活な曲ですが、中間部はしっとりとしています。ピアノ三重奏曲「A Slow Pavane」もゆったりとした曲調の魅力的な作品です。
収録作曲家:
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コベットの遺産
新「コベット賞」受賞の室内楽作品集 [バークレイ・アンサンブル]発売日:2019年08月30日
CD価格:2,240円(税込)
ウォルター・ウィルソン・コベット(1847-1937)は、20世紀前半のイギリスの室内楽作品発展に大きく寄与した人物です。ビジネスの世界で大成功を収めたコベットですが、アマチュアのヴァイオリン奏者でもあり、週末は友人たちと室内楽を演奏したり、アマチュアオーケストラのコンサート・マスターを務めるなど、心は常に音楽とともにありました。1905年には遂に初の「室内楽コンクール」を開催し、若い作曲家たちのモチベーションを上げることに成功(第1回のコンクールではフランク・ブリッジが特別賞を受賞)、そしてコンクールに入賞した作曲家には、後日コベットが新作を依頼するなどアフターケアも万全でした。 今回のアルバムは、その由緒ある「コベット賞」に倣い、現代作品から優れた作品を選出するという試みです。作品の中には若いコベットが強く影響を受けたというヘンリー・パーセルの作品を3人の作曲家(ナッセン、ベンジャミン、マシューズ)が現代風にアレンジした「パーセルの花冠」も含まれており、イギリス室内楽の伝統を知るユニークなアルバムに仕上がっています。
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LA GRACIEUSE - 優美
マレ(1656-1728):
ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集 [ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/イスラエル・ゴラーニ(テオルボ&バロック・ギター)/ジョシュア・チーザム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/オリヴィエ・フォルタン(チェンバロ)/アドリアン・ロドリゲス・ファン・デア・スプール(パーカッション)]発売日:2019年08月30日
CD価格:2,100円(税込)
イギリス出身、アムステルダム在住のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ロバート・スミス。アムステルダム音楽院で学び、バロックチェロをヴァルター・ミュラー、ヤープ・テル・リンデン、ヴィオラ・ダ・ホーグに、ヴィオラ・ダ・ガンバをミネケ・ファン・ダー・ヴェルデン、パオロ・パンドルフォの5氏に師事。これまでにコープマン率いる“アムステルダム・バロック・オーケストラ”やエキルベイが創設した“インスラ・オーケストラ”など錚々たるアンサンブルに参加、CDリリースも活発に行うなど国際的に活躍しています。 今回のアルバムではフランス・バロック期を代表するマラン・マレの組曲を演奏。自らも優れたガンバ奏者であったマレだけに、この曲集でも多彩な技巧と音色が要求されますが、スミスは見事な演奏でそれに応えました。共演の奏者たちとの親密なアンサンブルにより、17~18世紀のフランス宮廷世界を描き出しています。
収録作曲家:
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HUMANOLOGY / Peter Jöbak
ピーター・ジョーバック [ピーター・ジョーバック]発売日:2019年08月30日
CD価格:990円(税込)
世界的なミュージカル・スター、ピーター・ジョーバックの最新盤がリリース!スウェーデンの国民的歌手であり、ヨーロッパやアメリカで絶大な人気を誇るアーティスト、ピーター・ジョーバック。ブレイクのきっかけとなったのは、ABBAのビョルンとベニーによるミュージカル『クリスティーナ』でのロバート役でした。以来、彼はポップスとミュージカルの分野で一流と認められ、その後、ロンドンのウェスト・エンド及びブロードウェイにおいても役者として一目置かれる存在となりました。最近では作曲家アンドルー・ロイド=ウェバー、プロデューサー キャメロン・マッキントシュ、演出家ハル・プリンスらから直接指名を受け、ブロードウェイの『オペラ座の怪人』30周年記念公演でファントム(怪人)役に選ばれ大きな注目を集めました。 彼のニュー・アルバム“Humanology”は、プロデューサー トビアス・カールソン(MXM)、シンガー・ソング・ライター キャスリン・ウィリアムス、歌手であり作詞家でもあるトビアス・フレベリと共に作曲を手掛けた作品で、最初のシングル《ザ・マスク》はスウェーデンで大成功をおさめました。2つめのシングル《シェイプ・オブ・ユー》も同じく大ヒット、《アディクテッド》はリリースされたばかりとなります。
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ツェルニー(1791-1857):
〈ピアノ作品集 第1集〉 [ツァオ・ジンシュウ(ピアノ)]CZERNY, C.: Piano Music, Vol. 1 (Jingshu Zhao)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0020
CD価格:1,950円(税込)
かつては「練習曲の作曲家」として知られたツェルニー。しかし21世紀になってから、900作に及ぶ膨大な作品の研究が進み、ようやく19世紀初頭の重要な作曲家としての位置付けがなされるようになりました。 ベートーヴェンの弟子、友人であり、リストの師でもあったツェルニーの作品は、古典派からロマン派への過渡期の様式を示す先進的な作風に拠っています。なかでもレパートリーの中核を占めるピアノ曲は、彼自身がサロンなどで演奏するために書かれたものが多く、当時流行の旋律を取り入れながら、華麗な変奏が施された技巧的な作品ばかりです。 アルバム収録曲は全て世界初録音です。
収録作曲家:
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エルンスト(1812-1865):
〈作品全集 第6集〉
重音奏法の6つの練習曲
「夏の名残りのばら」による変奏曲
ピアノのための3つの舞曲なしのワルツ他 [シェルバン・ルプー(ヴァイオリン)/イヴォンヌ・レドマン(ソプラノ)/イアン・ホブソン(ピアノ)]ERNST, H.W.: Violin and Piano Music (Complete), Vol. 6 (Lupu, I. Hobson)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0311
CD価格:1,950円(税込)
ロマン派時代に活躍した作曲家エルンスト。かのヨーゼフ・ヨアヒムが「私が聴いたなかでの最高のヴァイオリン奏者」と評するほど、テクニック、音楽性に優れたヴァイオリニストでもありました。 このアルバムは、全7集が予定される作品全集の第6集にあたり、「夏の名残りのばら」の旋律を主題にした“練習曲第6番”で知られる「重音奏法のための6つの練習曲」や、シューベルトの「魔王」による奇想曲など、彼のヴァイオリン作品の中でも最も演奏が困難とされる作品が収録されています。また今作にはピアノ曲と歌曲も収録。これらはエルンストの友人であったショパンやリストの影響が感じられる美しい作品です。
収録作曲家:
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レスピーギ(1879-1936):
〈ピアノ作品全集 第1集〉
ソナタ/前奏曲/アンダンテ
グレゴリオ聖歌による3つの前奏曲他 [ジョヴァンナ・ガット(ピアノ)]RESPIGHI, O.: Piano Music (Complete), Vol. 1 (Gatto)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0405
CD価格:1,950円(税込)
華やかなオーケストラの響きを存分に活かした「ローマ三部作」などで知られるレスピーギ。しかし、彼が書いたピアノ曲は、ほんの一部の作品を除きほとんど知られていません。 この新企画「レスピーギ:ピアノ作品全集」はイタリアの女性ピアニスト、ジョヴァンナ・ガットの演奏により、作曲家の新たな側面を探る興味深いシリーズです。第1集に収録されているのは、「グレゴリオ聖歌による3つの前奏曲」など比較的演奏機会の多い作品から、世界初録音となる「ドリア調のトッカータ」まで全8作品。様々な箇所にレスピーギが愛した古風な旋法が散りばめられた多彩な作品が並びます。
収録作曲家:
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テオドレスク=ショケニア(1959-):
ピアノ作品集 [タマラ・スモリャール(ピアノ)/リヴィア・テオドレスク=ショケニア(ピアノ)]TEODORESCU-CIOCĂNEA, L.: Piano Music - Endeavour Bells / Nocturniana / Piano Sonatina / Sonatina buffa / Calypso (Smolyar, Teodorescu-Ciocănea)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0448
CD価格:1,950円(税込)
ルーマニアの女性作曲家リヴィア・テオドレスク=ショケニア。地元の音楽院でピアノを学び、1998年から1999年にはルーマニア政府から奨学金を得て、イギリスに留学。その後はブカレストに戻り、国立音楽大学の教授としてルーマニアの音楽教育に力を注いています。 作品はピアノ曲が多く、このアルバムに収録されている「ノクタニアーナ」はショパンの夜想曲第8番がそのままの形で素材として用いられているように、ショパン作品への偏愛の強さが知られています。このアルバムには他にもユニークな曲が収録されており、なかでも「チャーリー・チャップリンへのオマージュ」はユーモアのセンスに溢れた作品です。 また彼女は2015年に来日、「ノクタニアーナ」の日本初演を行うなど、優れたピアニストとしても活動しており、このアルバムでも素晴らしい腕前を披露しています。
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タルティーニ(1692-1770):
〈30の小さなヴァイオリン・ソナタ集 第5集〉 [ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)]TARTINI, G.: 30 Piccole sonate, Vol. 5 - Nos. 25-30 (Skaerved)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0454
CD価格:1,950円(税込)
イタリア、バロック期の作曲家タルティーニ。優れたヴァイオリニストでもあった彼は、生涯最後の年に30曲に及ぶ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ」を書き上げました。これらは「小さな」と題されているものの、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン作品に続く重要な作品と見做されていますが、これまでに全曲の録音はありませんでした。 このシリーズは、最新の研究に基づいた校訂譜が用いられているだけでなく、これまで見落とされていた作品も全て含むという貴重なもの。イギリスの名手、ピーター・シェパード・スケアヴェズがどの曲も丹念に演奏しています。
収録作曲家:
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スモーリー(1943-2015):
ピアノ、声楽作品と室内楽作品集 [タリン・フィービッグ(ソプラノ)/ダリル・ポールセン(ホルン)/ジェームズ・カデフォード(ヴァイオリン)/ダニエル・ヘルスコヴィチ(ピアノ)/スコット・デイヴィー(ピアノ)/ロジャー・スモーリー(タムタム)]SMALLEY, R.: Piano, Vocal and Chamber Music (Fiebig, Poulsen, Cuddeford, Davie, Herscovitch, Smalley)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0501
CD価格:2,080円(税込)
イギリス出身の作曲家ロジャー・スモーリーの作品集。1967年にケンブリッジ大学のロイヤル・カレッジ初の「コンポーザー・イン・レジデンス」に任命された他、1974年にはオーストラリア大学で教鞭を執り、その後はオーストラリアに拠点を置き活動を重ねました。指揮者、ピアニストとしても知られ、自身の作品を含む多くの演奏がCD化されています。 モダンな作風の中に、しばしばロマン派の作曲家たちの音楽の断片を取り入れるという彼の作品は、とても耳なじみがよく、とりわけ“ネコの生態”を描いた「9つの生活」はユーモラス、かつ楽しい歌曲集に仕上がっています。
収録作曲家:
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ワーズワース(1908-1988):
〈管弦楽作品集 第2集〉
ピアノ協奏曲 ニ短調 Op.28
3つの田園風景のスケッチ Op.10
ヴァイオリン協奏曲 イ長調 [アルタ・アルニカーネ(ピアノ)/カミラ・ビドロヴスカ(ヴァイオリン)/ジョン・ギボンズ(指揮)/リエパーヤ交響楽団]WORDSWORTH, W.: Orchestral Music, Vol. 2 - Piano Concerto / 3 Pastoral Sketches / Violin Concerto (Liepāja Symphony, J. Gibbons)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0526
CD価格:2,080円(税込)
イギリスの現代作曲家ウィリアム・ワーズワース。自然賛美の詩で知られる“同名の偉大な詩人”を血縁関係に持つ彼の作品は抒情的で、ヴォーン・ウィリアムズとシベリウスからの伝統を大切にした壮大さも持ち合わせています。 第2集となる管弦楽作品集では、長い間忘れられていた2つの協奏曲を収録。単一楽章で書かれた「ピアノ協奏曲」、古典的な3楽章形式の「ヴァイオリン協奏曲」、どちらも起伏に富んだ劇的な作品です。一方「3つの田園風景のスケッチ」は色彩豊かなオーケストラの響きを存分に活かした美しい曲。ワーズワースの卓越した管弦楽法が味わえます。
収録作曲家:
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タバコフ(1947-):
〈交響曲全集 第4集〉
コントラバスとオーケストラのための協奏曲
交響曲 第5番 [エンチョ・ラドゥカノフ(コントラバス)/エミール・タバコフ(指揮)/ブルガリア国立放送交響楽団]TABAKOV, E.: Symphonies (Complete), Vol. 4 (Radoukanov, Bulgarian National Radio Symphony, Tabakov)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0530
CD価格:1,950円(税込)
ブルガリアの作曲家・指揮者エミール・タバコフ。“人間の精神の深淵を追求する”というタバコフの音楽はどれも壮大で重厚ですが、なかでも2000年に作曲された「交響曲第5番」は1時間近くの演奏時間を必要とする壮大な作品。印象的なファンファーレに始まる第1楽章は荒々しく、悲痛な第2楽章の次にはユーモラスな行進曲が置かれ、力強い終楽章で締めくくるという、伝統的な形式を遵守した見事な交響曲です。 ショスタコーヴィチ風のコントラバス協奏曲は暗さの中にもユーモラスな風情が感じられるユニークな作品。どちらもタバコフ自身の指揮による演奏です。
収録作曲家:
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「美しさゆえに愛するのなら」 第1集[LP]
ジョン・アダムス(1947-):
Am I in your light ?
マーラー(1860-1911):
リュッケルト歌曲集
ヘンデル(1685-1759):
オンブラ・マイ・フ [サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)、イェフダ・ギラード(指揮)、コルバーン管弦楽団]発売日:2019年08月30日
LP価格:4,640円(税込、送料無料)
こだわりのアナログ録音をハイスペック・レコードで2013年に発売されたアルバム「美しさゆえに愛するのなら」(YR-14148)のアナログが登場。ノイマンU-47マイク2本をメインとして、AKG C-12マイク2本をアシストとして用い、オリジナルのマイクロフォン・プリアンプからミキサーを通さずにダイレクトにアナログ・テープへと録音するシステムを採用したこだわりの録音を、回転数45rpmの180g重量盤レコードに落とし込みました。収録時間が短くなるため、オリジナルのCDに収録されていたショーソン「愛と海の詩」とヘンデル「アリオダンテ」は第2集として発売される予定です。歌詞カードは付属しません。 サーシャ・クックは、あのアダムスの問題作「ドクター・アトミック」でオッペンハイマーの妻キティを歌ったことで、強烈な印象を与えました。このアルバムにもアリア「Am I in Your Light?」が収録されていますが、緊迫感溢れる全曲中、ふんわりと優しいこのアリアはとりわけ心に残るものであり、このアルバムのプロデューサーも、これを聴いたからこそ彼女のデビュー・アルバムを制作したいと強く願ったのだそうです。 そんな製作者の強い思いを秘めたこの1枚は、確かに豊かな感情と色彩感に満ちたもので、しっとりとした彼女の歌声と、それを支えるオーケストラの響きは、聴き手に大いなる喜びを与えることでしょう。リュッケルト歌曲集の録音は2012年ニューポートで行われた博覧会において、オーディオ賞を獲得しています。
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「もりでねてた」
music for diffusing sleepy environment
~ chapter harp ~ [Matsusaka Daisuke]Harp and Electronic Music - DEBUSSY, C. / LISZT, F. / RAVEL, M. / SATIE, E. (Music for Diffusing Sleepy Environment) (Daisuke Matsusaka)
発売日:2019年08月28日 NMLアルバム番号:OTCD001
CD国内盤価格:2,750円(税込)
ハープによる有名クラシック曲を再構築した、眠れるアンビエント・ミュージックDJ、作曲家、エンジニアであるMatsusaka Daisukeによる環境音楽(アンビエント・ミュージック)アルバム。2014年にナクソス・ジャパンがリリースしたデジタル配信アルバム「眠れる森のハープ」収録の音源を元に、様々な方法で再構築を行った音源を収録。収録曲のほとんどは誰でも聞き覚えのあるメロディで、「なじみやすい音楽で癒されることで『いつでも音楽のある生活』を楽しんでほしい」というコンセプトのもと、原曲の構成を尊重しつつも大胆なアレンジを加え、音への没入感など「眠れる」要素は大幅にアップしています。 おやすみ前はもちろん、お風呂やおやつタイムなど、あらゆる「ホッとしたい」時に、そして気負いのない上質さを感じてほしい場所のBGMとしてもおすすめの、いま世界が注目している「日本の環境音楽」に新たな一石を投じる一枚です。
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ヴィヴァルディ(1678-1741):
調和の霊感 12の協奏曲集 Op.3 [アルモニオーザ]発売日:2019年08月23日
CD 2枚組価格:3,200円(税込、送料無料)
変則古楽器アンサンブルによるヴィヴァルディ!フランチェスコとステファノのチェラート兄弟を中心に2012年に結成された、ヴァイオリン、5弦チェロ・ピッコロ、チェロ、オルガン、チェンバロという編成の「アルモニオーザ」。これまで、コレッリの協奏曲集、プラッティのトリオ・ソナタ、グラツィアーニのチェロ・ソナタの3枚をリリースしてきた彼らが、新レーベルREDDRESSの第一弾として世に放つのは「調和の霊感」全曲という意欲作です。チェンバロ担当のバルキが、バッハなどヴィヴァルディと同時代の巨匠たちが鍵盤楽器のために行った編曲を元に、この編成のために特別に編曲しています。小編成ならではの生き生きとした音楽と、中低音の厚みが生み出す編成以上の広がりある響きがたいへん魅力的な快演に仕上がっています。 録音と編集にはアドヴァンスド・マルチトラック・プロセス(AMP)を採用。クリアでリアルな音を追求し、音楽の奥行きを自然な形で再現できるよう、各プロセスを見直しています。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
歌劇《シジスモンド》 [パク・ヘラ・ヘソン(ソプラノ)/マリアンナ・ピッツォラート(メゾ・ソプラノ)/レイチェル・ケリー(メゾ・ソプラノ)他/ケリー=リン・ウィルソン(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団/バイエルン放送合唱団]ROSSINI, G.: Sigismondo [Opera] (Hyesang Park, Pizzolato, R. Kelly, Bavarian Radio Chorus, Munich Radio Orchestra, K.-L. Wilson)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:900327
CD 2枚組価格:3,450円(税込、送料無料)
注目の女性指揮者によるロッシーニの珍しいオペラ!カナダ出身の女性指揮者ケリー=リン・ウィルソン。学生時代はフルートを学び、16歳でウィニペグ交響楽団、カルガリー・フィルハーモニーと共演するなど才能を発揮し、その後はジュリアード音楽院でフルートの研鑽を積みますが、やがて指揮に転向。ザルツブルク音楽院でアバドのアシスタントを務めるなど経験を重ね、1998年から本格的な指揮活動に入ります。以降、アメリカの錚々たるオーケストラと共演する他、ヨーロッパではオペラ指揮者としても華々しく活躍し、2018/2019年のシーズンではロイヤル・オペラにて《カルメン》を振ってデビュー、注目を浴びています。 この2018年の《シジスモンド》は演目の珍しさも含め、軽快さと力強さを併せ持つロッシーニの音楽を的確に表現したウィルソンの指揮が高く評価されました。ロッシーニと得意とする歌手たちの水準の高い歌唱も聴きものです。
収録作曲家:
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ヴェルディ(1813-1901):
歌劇《二人のフォスカリ》 [レオ・ヌッチ(バリトン)/ユ・ガンクン(ソプラノ) 他/イイヴァン・レプシッチ(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団/バイエルン放送合唱団]VERDI, G.: Due Foscari (I) [Opera] (Nucci, Guanqun Yu, Magrì, B. Fodor, I. Horváth, Bavarian Radio Chorus, Munich Radio Orchestra, Repušić)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:900328
CD 2枚組価格:3,450円(税込、送料無料)
レオ・ヌッチが歌う悲劇の父親!演奏会形式による《二人のフォスカリ》2017年秋、ヴェルディの《ルイザ・ミラー》を振ってミュンヘン放送管弦楽団の首席指揮者としてデビューしたイヴァン・レプシック。今作でもヴェルディの初期の知られざる歌劇を渾身の演奏で紹介しています。 バイロンの原作に基づく《二人のフォスカリ》は、政敵ロレダーノの企みで、実の息子を処刑しなくてはならなくなった主人公フォスカリの悲劇を描いた作品。主人公フォスカリを歌うバリトンには高い演技と歌唱力が求められますが、ここではヴェテラン、レオ・ヌッチが迫真の歌唱で救いようのない悲劇の物語を歌い上げています。若手中心の歌手たちのアンサンブルも抜群です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第101番 ニ長調「時計」
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 [オットー・クレンペラー(指揮)バイエルン放送交響楽団]BRAHMS, J.: Symphony No. 4 / HAYDN, J.: Symphony No. 101, "The Clock" (Bavarian Radio Symphony, Klemperer)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:900717
CD価格:1,725円(税込)
クレンペラー、円熟の解釈による希代の名演!20世紀を代表する名指揮者の一人、オットー・クレンペラー(1885-1973)。古典派からロマン派、近現代作品まで幅広いレパートリーを持つとともに、数々のユニークなエピソードで知られる人物です。バイエルン放送交響楽団とは(ヨッフムの招聘により)1956年4月に初共演を果たしたクレンペラー、この「70歳でのデビュー」は大きな話題となり、以降1969年5月までミュンヘンで合計11回のコンサートを行うことになりました。 健康状態の悪化に苦しみながらも一連の素晴らしい演奏を披露したクレンペラー、この1956年と1957年のライヴからも、熱気あふれるハイドンと、重厚で一音一音に魂を込めるかのような感情の起伏が激しいブラームスを楽しめます。ブラームスはOrfeo C201891DRと同音源です。今回はバイエルン放送が所有するオリジナル音源がどのような音質で復刻されているのか興味深いところです。
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18世紀ヴェネツィアのチェロ・ソナタ
~ ヴィヴァルディの影で [ガエターノ・ナジッロ(チェロ)、アンナ・フォンターナ(チェンバロ)、サラ・ベンニーチ(チェロ/通奏低音)、エヴァンジェリーナ・マスカルディ(テオルボ)]Cello Music (Venetian) - VIVALDI, A. / MARCELLO, B. / PLATTI, G.B. / VANDINI, A. (Under the Shade of Vivaldi) (Nasillo, Fontana, Bennici, Mascardi)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:A465
CD価格:2,475円(税込)
音楽大国ヴェネツィア共和国は、チェロ史上も「ヴィヴァルディだけ」ではなかったキアラ・バンキーニやエンリーコ・ガッティらが絶大な信頼を置くバロック・チェロ奏者であり、イタリア17-18世紀のチェロ音楽史についての該博な知識をソリストとしての活動で活かしてきたガエターノ・ナジッロ。2015年にはチェロ先進地としての18世紀ナポリに光をあてた2枚組アルバムが話題を呼びましたが、今度のテーマはヴェネツィア。「水の都」たる首都の活況だけでなく、内陸のパドヴァやアドリア海沿岸の現クロアチア領も含めたヴェネツィア共和国領内で、古典派時代初期へ向けてどれほど豊かなチェロ音楽が発達してきたか……入念な解釈、闊達にして味わい深い古楽器演奏で明らかにしてゆきます。 18世紀ヴェネツィアのチェロ音楽といっても、多くの場合はヴィヴァルディの作品ばかりが注目されてきたところ。しかしオペラや合奏など音楽目当ての観光客も詰めかけた当時のヴェネツィアだけに、低音を支えるチェロ奏者にも事欠きませんでした。ヴィヴァルディが指揮したピエタ養育院でも教鞭をとった名手たちには、チェロ音楽揺籃の地ボローニャから来たヴァンディーニの姿も。 古典派への一歩をみせる作品も少なくなく、リ・インコーニティの鍵盤奏者フォンターナら頼れる通奏低音陣の活躍とあいまって、発見に満ちたガットの中低音世界に興味がつきません。
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ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲全集[5枚組BOX] [ベルチャ四重奏団]発売日:2019年08月23日
CD 8枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ベルチャ・カルテットの名を広めた鮮烈録音、お手頃価格で再登場!来日公演も大成功を収めているベルチャ四重奏団。彼らがメジャーレーベルから移籍後、初の録音となったベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、上下巻分売で発売されて間もない頃から絶賛され大きな話題となりました(『レコード芸術』誌特選)。「ベートーヴェンの作風の変転」を感じることを意図して録音されており、極めて高い集中力と強い熱意が感じられる名演に仕上がっています。 Zig-Zag Territoires レーベルからの移行盤の再発売。21世紀の新たなスタンダードと呼ぶにふさわしい、丹念な解釈にもかかわらず絶妙にスリリングな迫真の16曲+大フーガをじっくり味わえます。
収録作曲家:
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グノー(1818-1893):
『ファウスト』 1859年 4幕のオペラ・コミック版
[3枚組+ブックレット] [クリストフ・ルセ(指揮)、レ・タラン・リリク、フランダース放送合唱団、ベンジャミン・ベルンハイム(テノール)、ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、アンドリュー・フォスター=ウィリアムス(バス)、ジャン=セバスチャン・ブ(バリトン)、ジュリエット・マルス(メゾ・ソプラノ)、アナス・セガン(バリトン)、イングリット・ペルシュ(ソプラノ)]GOUNOD, C.-F.: Faust [Opera] (Bernheim, Gens, Bou, Flemish Radio Choir, Les Talens Lyriques, Rousset)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:BZ1037
CD 3枚組+ブックレット価格:4,800円(税込、送料無料)
ルセが誘う、ピリオド解釈でのグノー『ファウスト』誕生の姿ルセ率いるレ・タラン・リリクによる、グノーの『ファウスト』が登場。ベルンハイムとジャンスなどキャストも粒ぞろいですが、注目すべきは1859年初演時のオペラ・コミック版を収録している点といえます。この版では音楽のない台詞が入るほか、通常の5幕ではなく4幕となり、追加されたバレエ音楽も演奏されません。しかし後に音楽が足されたほか多くの改訂により、マルトのユーモアやメフィストフェレスの冷淡な皮肉さなどが薄れてしまうなど、初演版の方が優れていると考えられる点も多く、ルセは明快なスコア整理により、その価値を浮き彫りにしています。 BRU ZANEレーベルお馴染みのハードカバー書籍型の装丁で、ブックレットは180ページに及んでいます。フランス古楽シーンの躍進を支え、リュリやヘンデルなどバロック系作曲家はもとより、トラエッタやサリエリら古典派前後の知られざるオペラ作曲家たちを痛快な名演で甦らせてきたルセですが、彼がこれほどまで本格的に大管弦楽ありきの19世紀ロマン派音楽をとりあげたのも珍しいのではないでしょうか。ピリオド解釈の視点から見据えたグノー代表作の「生まれたての姿」、作曲家生誕200周年を飾るにふさわしい話題盤の登場です。
収録作曲家:
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フリード(1915-2012):
交響曲 第3番
ヴィオラとピアノのための協奏曲
2つのインヴェンション [イザベル・ファン・クーレン(ヴィオラ)/オリヴァー・トリンドル(ピアノ)/ルーベン・ガザリアン(指揮)/インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団]FRID, G.: Symphony No. 3 / Concerto for Viola and Piano / 2 Inventions (Keulen, Triendl, Ingolstadt Georgian Chamber Orchestra, Gazarian)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:C5353
CD価格:2,250円(税込)
ロシアの作曲家グリゴリー・サムイロヴィチ・フリード。1969年に作曲したモノ・オペラ《アンネの日記》で世界的に注目を浴びるとともに、数多くの映画音楽や歌曲で高く評価されました。しかし、純粋なオーケストラや器楽のための作品は未だ深く研究されておらず、彼が若い世代の作曲家たちに与えた影響などはこれから少しずつ解明されていくことでしょう。 このアルバムにはショスタコーヴィチの影響が感じられる「交響曲第3番」や「2つのインヴェンション」など初期の“社会主義的リアリズム”の伝統に則って書かれた作品と、現代的なテクニックを用いて書かれた「ヴィオラ、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲」を収録。55歳前後でスタイルを根本的に変えたとされるフリードの作風の変化を実際に味わうことができます。 ヴィオラ協奏曲ではオランダを代表する名手クーレンとドイツの名手トリンドルがソロを担当、迫力ある演奏が繰り広げられています。
収録作曲家:
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ウェーバー(1786-1826):
歌劇《オイリアンテ》 Op.81 [シュテファン・チェルニー(バス)/ノーマン・ラインハルト(テノール)/ジャクリーン・ヴァーグナー(ソプラノ)他/コンスタンティン・トリンクス(指揮)/ウィーン放送交響楽団/アルノルト・シェーンベルク合唱団]WEBER, C.M. von: Euryanthe [Opera] (Reinhardt, J. Wagner, A. Foster-Williams, Arnold Schoenberg Choir, Vienna Radio Symphony, Constantin)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:C5373
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
ウェーバーの秘曲オペラ《オイリアンテ》全曲盤の登場!ウェーバーの歌劇といえば《魔弾の射手》が知られていますが、この《オイリアンテ(オイリュアンテ)》全曲演奏の機会はほとんどありません。物語の内容は、主人公の女性オイリアンテが知り合いの娘の企みにはまり、恋人と別れさせられてしまいますが、最後はハッピーエンドを迎えるというもの。序曲のみが有名ですが、ウェーバーはこの物語全編に3時間に及ぶ野心的で美しい音楽を付けており、実に聴きごたえのある作品として成立させています。 この演奏は豪華なソリストをフィーチャーし、アルノルト・シェーンベルク合唱団がコーラスを担当、1975年カールスルーエ生まれの気鋭の指揮者、コンスタンティン・トリンクスが振るウィーン放送交響楽団が色彩豊かな音楽で物語を盛り上げています。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」
バレエ組曲「プルチネッラ」(1949年改訂版) [アレクサンダー・ヤニチェク(指揮、ヴァイオリン)、ヨーロッパ室内管弦楽団]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,475円(税込)
ECOによる瑞々しいストラヴィンスキー名ヴァイオリニストとして知られるヤニチェクとヨーロッパ室内管弦楽団によるストラヴィンスキー。弦六部(ヴァイオリンとチェロが2パートずつ)のために書かれた「ミューズを率いるアポロ」と、ペルゴレージの作品を元にした「プルチネッラ」を収録。ヤニチェクはソロヴァイオリンも担当しながら、比較的小規模なオーケストラを隅々までコントロールし、生き生きとした音楽を聴かせています。 SACDハイブリッドであったCKD330を通常CDとして再発売。
収録作曲家:
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コレッリ(1653-1713):
室内ソナタ集 Op.2&Op.4 [パブロ・ベズノシウク(指揮、ヴァイオリン)、エイヴィソン・アンサンブル(古楽器使用)]発売日:2019年08月23日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
英国古楽界の雄による、コレッリの傑作ソナタ1985年に結成され、英国の古楽界をリードする団体の一つであるエイヴィソン・アンサンブルのメンバーと、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックやなどで活躍するバロック・ヴァイオリンノ名手ベズノシウクによるコレッリの第3弾として発売された、室内ソナタ(トリオ・ソナタ)集。 SACDハイブリッドであったCKD413の通常CDでの再発売です。
収録作曲家:
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コレッリ(1653-1713):
教会ソナタ集 Op.1&Op.3 [パブロ・ベズノシウク(指揮、ヴァイオリン)、エイヴィソン・アンサンブル(古楽器使用)]発売日:2019年08月23日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
英国古楽界の雄による、コレッリの傑作ソナタ1985年に結成され、英国の古楽界をリードする団体の一つであるエイヴィソン・アンサンブルのメンバーと、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックやなどで活躍するバロック・ヴァイオリンノ名手ベズノシウクによるコレッリの第4弾として発売された、教会ソナタ(トリオ・ソナタ)集。 SACDハイブリッドであったCKD414の通常CDでの再発売です。
収録作曲家:
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ファッシュ(1688-1758):
四重奏曲集/ホルン四重奏曲
バスーン協奏曲/リコーダー協奏曲
リコーダー四重奏曲 [ピーター・ウィーラン(バスーン)、パメラ・トービー(リコーダー)、アンサンブル・マルシュアス(古楽器使用)]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,475円(税込)
ピリオド管楽器の妙技を聴く、ファッシュ作品集パラディアン・アンサンブル創設メンバーであるリコーダーのトービーと、アンサンブル・マルシュアス創設メンバーであるウィーランという2人の名手を迎えたアルバム。アンサンブル・メンバーのオーボエやホルンも目の覚めるようなテクニックを聴かせます。 SACDハイブリッドであったCKD467の通常CDでの再発売。
収録作曲家:
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ダウランド(1563-1626):
ラクリメ、あるいは7つの涙 [ファンタズム(ヴィオール合奏)、エリザベス・ケニー(リュート)]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,475円(税込)
2017年大きな話題となった、ヴィオール合奏の最高峰によるダウランドの傑作1994年に結成され、多くのアルバムが国際的に評価されている英国ヴィオール合奏(コンソート・オブ・ヴァイオルズ)の最高峰ファンタズムが、リュート・テオルボの名手エリザベス・ケニーを迎えて録音したダウランドの「7つの涙」。2017年のグラモフォン・アワード及びディアパソン・ドール年間賞の古楽部門を受賞し、BBC放送First Choiceにも選出された名盤です。リーダー、ローレンス・ドレフュスの弾くトレブル(高音)・ヴィオールのほか、テノール×3、バス×1という五重奏にケニーの弾くリュートという編成で、深い悲しみを内に秘めた美しい音楽が奏でられています。 SACDハイブリッドであったCKD527の通常CDでの再発売。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
メンデルスゾーン(1809-1847):
序曲「美しいメルジーネの物語」 Op.32
ピアノ協奏曲 第1番 ト短調 Op.25 [イングリット・フリッター(ピアノ)、アントニオ・メンデス(指揮)、スコットランド室内管弦楽団]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,475円(税込)
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同時代のクラリネット協奏曲
(リンドベルイ、ハルトマン、ファルジョ) [ジャン=リュク・ヴォタノ(クラリネット)、ダネル弦楽四重奏団、アルノー・トレット(ヴィオラ)、アントワーヌ・ピエルロ(チェロ)、クリスティアン・アルミンク(指揮)、リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団]Clarinet Concertos (Contemporary) - LINDBERG, M. / HARTMANN, K.A. / FARJOT, J. (Votano, Thorette, Pierlot, Quatuor Danel, Liège Philharmonic, Arming)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:FUG752
CD価格:2,475円(税込)
リエージュ王立フィル首席ヴォタノとアルミンクによる、20世紀、21世紀のクラリネット協奏曲2002年のリエージュ王立フィル首席奏者就任以来、ソリストとしても数枚のCDをリリースしているヴォタノ。ここでは20世紀に作曲された現代のクラシックともいえるハルトマンに、21世紀に作曲された新しいクラリネット協奏曲を収録しています。 ファルジョのタイトルにあるマナは、ポリネシア諸島に伝わる神秘的な力を表す概念。
収録作曲家:
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1825年
ヒストリカル・ハープによる“ウィーンのこだま” [エリザベ-ト・プランク(ハープ)]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,320円(税込)
オーストリアの若きハープ奏者エリザベート・プランク。ウィーン国立音楽大学でハープを学び、来日経験もある俊英です。彼女のアルバムのタイトルである「1825」とは、楽器会社エラールが新しいハープ(No.3804)を製造した記念すべき年。それまでは様々な工夫を重ねながら、作品が求める半音階や転調に対応してきたハープですが、1811年にエラールが更なる改良を加え、現代のペダル・ハープの原型となる「ダブルアクション・ハープ」を発表。このアルバムでは前述の1825年に製造された“当時の最新型”である楽器で、その時代の作品を演奏するという意欲的な試みが行われています。 イギリス生まれ、ウィーンで名声を誇ったアルヴァーズの作品を中心に、世界初録音の曲も交えた様々な19世紀のハープ音楽を美しい音色でお楽しみいただけます。
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リスト(1811-1886):
ピアノ・ソナタ ロ短調
パガニーニ大練習曲
2つの演奏会用練習曲 [マルティン・イヴァノフ(ピアノ)]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,320円(税込)
1990年ブルガリア生まれのピアニスト、マルティン・イヴァノフ。4歳でピアノを始めた彼は、すぐに才能を発揮し、ピアニストとして着々と成長し続けています。これまでにショパン(Gram99146)、シューマン(Gram99177)の2枚のアルバムをリリースし、瑞々しい才能が高く評価されました。 今回のアルバムではリストのソナタと練習曲に挑戦。ショパンとシューマンでは美しい音色で作品の抒情性を際立たせていましたが、今作では華麗なテクニックを存分に駆使し、単一楽章のソナタから起伏のあるストーリーを引き出しました。“ラ・カンパネラ”を含む「パガニーニ大練習曲」と「2つの練習曲」でも難曲を見事に弾きこなしています。
収録作曲家:
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エリーザベト王妃国際音楽コンクール 2019年大会 ヴァイオリン [ステラ・チェン、スティーヴン・キム、ティモシー・チョイ、ユーリア・プシュケル、ルーク・スー、岡本誠司、宇野由樹子、エヴァ・ラプチェフスカ、イオアーナ・クリスティナ・ゴイチェア、シャノン・リー、チ・ウォン・ソン、シルヴィア・ファン]
QUEEN ELISABETH COMPETITION: Violin 2019
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:QEC2019D
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
日本人2名がファイナリスト!若き才能が磨き合う名コンクール、2019年の記録前身のウジューヌ・イザイ・コンクールから、世界大戦による中断を挟んで80年を超える歴史を持つエリザベート王妃国際音楽コンクール。ピアノ、ヴァイオリン、声楽、チェロのコンクールが交代で行われますが、2019年はヴァイオリンが開催され、日本人の岡本誠司と宇野由樹子のファイナル進出でも話題となりました。 出場者には既にプロとして来日公演などもこなしているアーティストもおり、そのレベルの高さはよく知られたところ。2019年も熱い演奏が繰り広げられました。
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RADIOPHONIE VOL.8
フランス放送各チャンネルの音楽集 Vol.8 [さまざまな演奏家]発売日:2019年08月23日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
フランス放送の各チャンネル、France Inter, France Culture, France Bleu and Mouv'を彩る音楽を集めたアルバム。
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇《ジークフリート》より第3幕(短縮版) [リーゼ・リンドストローム(ソプラノブリュンヒルデ)/シュテファン・ヴィンケ(テノールジークフリート)/ピエタリ・インキネン(指揮)/ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]WAGNER, R.: Siegfried, Act III (abridged) [Opera] (Lindstrom, Vinke, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Inkinen)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19078CD
CD価格:2,400円(税込)
インキネン、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン放送管弦楽団首席指揮者としての初アルバム!フィンランド出身の指揮者ピエタリ・インキネン。2009年から日本フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に抜擢された後、2016年9月からは同オーケストラの首席指揮者を務める人気者です。彼は指揮者として活動を始めた直後からワーグナーの音楽に興味を抱いており、2017/2018年のシーズンから首席指揮者を務めるドイツ放送フィル(ザールブリュッケン・カイザースラウテルン放送管弦楽団)との初めてのCD録音には、かねてからの念願であったワーグナーを選びました。 ジークフリートとブリュンヒルデを歌うのは、どちらも経験豊富な歌手であるヴィンケとリンドストローム。インキネンの紡ぎ出す溌剌とした美しい音が、2人の歌唱を絶妙に引き立てています。
収録作曲家:
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JAPAN - 日本の合唱作品集 [マーカス・クリード(指揮)/南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]
Choral Music - HOSOKAWA, Toshio / TAKEMITSU, Tōru / MAMIYA, Michio / KONDŌ, Jō (Japan) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19079CD
CD価格:2,400円(税込)
大好評シリーズ、指揮者クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる世界の合唱曲に「日本の作品集」が登場。ここで選ばれている作品は、どれも1950年以降に作曲されたもので、ハイネの詩と自然との強い結びつきを表現した細川の「蓮の花」、チベットで撮影された写真からインスパイアされたという武満の「風の馬」と愛らしい「うた」、日本民謡の囃子詞を題材にした間宮の「合唱のためのコンポジション」、12人の声のために書かれた近藤の「薔薇の下のモテット」と、どの曲にも各々の作曲家たちの個性が強くにじみ出ています。 南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルの高いテクニックに支えられた見事なハーモニーが、曲の姿をあますことなく描き出します。ブックレットには日本語の歌詞が掲載されています。
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ミヒャエル・ギーレン追悼アルバム
マーラー(1860-1911):
交響曲 第6番 … 1971年&2013年、2種の演奏 [ミヒャエル・ギーレン(指揮)/南西ドイツ放送交響楽団]MAHLER, G.: Symphony No. 6 (Michael Gielen: In Memoriam) (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden and Freiburg, Gielen) (1971, 2013)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19080CD
CD 3枚組価格:2,175円(税込)
2019年3月8日にこの世を去った大指揮者ミヒャエル・ギーレン。近現代作品を中心とした幅広いレパートリーを、研ぎ澄まされた解釈で演奏。その切れ味の鋭い表現が高く評価されました。なかでもマーラーの演奏には定評があり、南西ドイツ放送交響楽団との全集はギーレンの代表作として、現在でも変わることのない人気を誇っています。 今回登場のメモリアル・アルバムは、1971年と2013年に収録された2種類の「マーラー:交響曲第6番」の演奏が収録されており、ギーレンの解釈の熟成を目の当たりにすることができます。どちらもギーレンEdition 第6集「マーラー交響曲全集」(SWR19042CD)に収録された1999年9月録音の音源とは違う貴重なもので、ギーレンファンにとってまたとない贈り物となります。 この2種類の演奏は、第2楽章と第3楽章の順序が1971年(1999年録音も)においてScherzo, Andanteの順になっているのに対し、2013年の演奏は「マーラーの最初の構想に近い」とされるAndante, Scerzoの順になっています。そして何といっても際立つのは演奏時間の違いでしょう。2013年の演奏は、1971年はもちろん、1999年の演奏よりも更に遅く、1枚のCDに収録できないほどの長さ(約94分!)、まさにギーレン熟考の末のマーラーが展開されています。 2001年のインタビューの抜粋も、短いながら、ギーレンが考える「マーラーと宗教の関係」が、第6交響曲のハンマーの用い方を例に示されるなどとても興味深い内容となっています。 3枚組ですが、1枚分の特別価格です。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
小荘厳ミサ曲 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル/ルペルト・フーバー(指揮)]ROSSINI, G.: Petite messe solennelle (Mazzaria, H. Schneiderman, K. Tarver, R. Holthaus, South West German Radio Vocal Ensemble, R. Huber)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19521CD
CD価格:1,050円(税込)
ロッシーニが最晩年に作曲した「小荘厳ミサ曲」。ロッシーニ自身が「老人の最後の大罪であり、聖なる音楽を書いたのか呪われた音楽を書いたのかわからない」と語ったという作品で、2台のピアノとハルモニウムが伴奏を務め、12人の歌手たち(ロッシーニ曰く“小天使たち”)が歌い交わすという特異な編成を持っています。 通常は管弦楽版に編曲したスコアを用いての演奏が多いのですが、こちらは1991年にCarusより出版された楽譜に基づく「初稿版」を用いた初の録音として話題になったものです。テキストと結びついた歌の表現、ピアノとハルモニウムが醸し出す精緻な響きなど、声と楽器を知り尽くしたロッシーニならではの円熟の作品を、1989年から2000年まで首席指揮者を務めたフーバーのもと、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルが見事に歌い上げています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
徹夜祷 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル/マーカス・クリード(指揮)]RACHMANINOV, S.: All-night Vigil, "Vespers" (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19522CD
CD価格:1,050円(税込)
ロシア正教会の公式祷の一つ「徹夜祷」は大晩課と早課と一時課を組み合わせた祈りの形式。聖体礼儀を準備する盛儀でもあり、様々な作曲家が曲を付けています。なかでもこのラフマニノフの曲が最も演奏機会が多く、彼自身も「自らの葬儀では第5曲を使用してほしい」と懇願したほどの力作です。 声のみで「鐘」の響きを模索するなど多様な表現が用いられた作品ですが、クリードが率いる南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルは、鮮やかな歌い口で曲をまとめています。
収録作曲家:
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フランク&プーランク:
ヴァイオリン・ソナタ [大谷康子、イタマール・ゴラン]発売日:2019年08月21日
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
ヌヴーになりきって描く、愛と情熱のフランス音楽フランスのヴァイオリン音楽をここまで深く掘り下げたアルバムがあっただろうか。2020 年にデビュー45 周年を迎える、日本を代表するヴァイオリニストの大谷康子さんが、世界的ピアニストのイタマール・ゴラン氏と共演し、プーランクの新たな魅力を発見、フランクの名作ソナタの真価を問うた。さらにサン=サーンスの人気曲からドビュッシーやラヴェルの小品に至るまで、音楽の心のひだを豊かな表現力で描き出している。2人は2014年にベートーヴェンとリヒャルト・シュトラウスの2つのソナタを収めたCDを出したが、今回はドイツ音楽から一転してフランス系の音楽。作品の深い読み込みに基づく感動の共演を実現させた。衝撃的なほど新鮮なアルバムだ。 「女優のようにそのフレーズに入り込み、なりきる」。大谷さんは「聴く人の心に届く、魂を揺さぶる演奏」を達成するための日々の心構えをこう話す。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校2年の夏休み、映画「風と共に去りぬ」を観て1カ月もスカーレット・オハラになりきってしまい、食事が喉を通らないほどの疑似恋愛を体験したという。聴き手の魂を揺さぶる演奏家は名俳優でなければならない。では今回は何になりきったのか。2019年5月に全国12カ所で開いたシリーズ公演「大谷康子&イタマール・ゴラン~ジネット・ヌヴーへのオマージュ~」がアルバムの母体だ。やはり高校2年の時に初めてレコードで聴いて憧れた天才女性ヴァイオリニスト、ヌヴーが乗り移ったかのような熱演を繰り広げたのである。 1949年10月28日、大西洋のアゾレス諸島に旅客機が墜落した。ヌヴー享年30歳。巨匠への道を約束された才能の若すぎる事故死だった。今年(2019年)はヌヴー生誕100年、没後70年。フランス人ながらドイツ音楽も得意にし、幸運にもブラームスやベートーヴェン、シベリウスの協奏曲の名演が録音で残った。その情熱的で強靱な演奏は大谷さんに通じる。 今回のアルバムにはヌヴーが愛奏したフランス系の作品を中心に収めた。スペインを題材にした曲が多いのも特徴だ。プーランクの「ヴァイオリン・ソナタ」はヌヴーが委嘱し、スペイン内戦で銃殺された詩人ロルカをしのんだ作品だ。サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」の公演回数で世界最多といわれる大谷さんは、ロマ風の熱い音楽が得意だ。ロマの愛を歌ったアンダルシアの詩人ロルカにちなむプーランクのソナタは、彼女の新たな十八番だ。そして満を持して録音したフランクのソナタでは、弱音の隅々にまで心情の微妙な変化を映し出す。楽譜の行間から溢れ出る音楽への共感によって生まれる大谷さんの「歌うヴァイオリン」が、新たな世界を人々の心に届ける。
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グランディ(1590-1630):
天の花 ~ コンチェルタート様式によるヴェネツィアのモテット集 [アレッサンドラ・ロッシ・リューリヒ(指揮)、アカデミア・ダルカディア、ウト・ファ・ソ・アンサンブル]GRANDI, A.: Celesti fiori / Motetti, Books 1, 2, 4, 6 (selections) (Accademia d'Arcadia, UtFaSol Ensemble, Lürig)
発売日:2019年08月16日 NMLアルバム番号:A464
CD価格:2,475円(税込)
モンテヴェルディに匹敵すると目された、ヴェネツィアのモテット作曲家初の作品集1590年にヴェネツィアで生まれたグランディは、17世紀前半のヴェネツィア楽派で最も偉大なモテット作曲家とされています。極めて早熟で、1627年にはサン・マルコ寺院の副楽長に任命され、当時その才能はモンテヴェルディに匹敵すると噂されるほどでしたが、1630年にはペストのため、妻と10人の子供たちと共に亡くなってしまいました。 このアルバムは、17世紀イタリア音楽を演奏するため2018年に結成されたばかりのアンサンブルにより、マントヴァのサンタ・バルバラ教会の美しい響きの中で録音されています。 アルバムタイトルの「天の花」は、彼の5番目のモテット集から取られました。収録された作品は1610年から30年までに出版されたもので、ほとんどが初録音。早世のためその生涯も音楽も伝わるものが少なく、彼の作品のみで構成されたアルバムというのは今回が初めてとなりますが、この美しい響きはきっと多くの人を虜にすることでしょう。
収録作曲家:
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リュリ(1632-1687):
テ・デウム
ビーバー(1644-1704):
53声部のザルツブルク大聖堂祝典ミサ曲 [ヴァーツラフ・ルクス(指揮)、コレギウム1704(古楽器使用)、コレギウム・ヴォカーレ1704、ヴェスサイユ・バロック音楽センター少年少女合唱団]発売日:2019年08月16日
DVD日本語字幕なし価格:3,975円(税込、送料無料)
世界遺産ラテラノ大聖堂での壮麗ライヴ!近年急速に注目を浴びているチェコの指揮者ヴァーツラフ・ルクスと、彼が率いるピリオド・アンサンブル「コレギウム1704」が、古代の建築様式を随所に残す世界遺産ローマのサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂にて、リュリとビーバーの大規模宗教作品を演奏した映像が登場。正面とは別に参列席左右に陣取ったトランペットとティンパニの効果もあいまって、聖堂全体を華麗な響きで包み込みます。トランペット隊を正面に集約し児童合唱を伴ったリュリも聴き応えたっぷり。煌びやかさだけでない、長い歴史を感じさせる壮大な演奏空間にも注目です。 彼らは2016年にも、ビーバーの53声部ミサ初演の地とされるザルツブルク大聖堂で当作品を演奏、話題となったほか、度重なる公演を行っており、これだけの規模の作品ながら、その解釈はすっかり手中に収めているといった貫禄で聴かせています。また数々のピリオド楽器を視覚で楽しめることも、こういった映像作品の醍醐味の一つ。テオルボには、世界的リュート奏者・野入志津子の姿も見ることができます。
収録作曲家:
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シュナーベル(1882-1951):
ピアノ独奏作品全集 [ジェニー・リン]SCHNABEL, A.: Piano Solo Works (Complete) (Jenny Lin)
発売日:2019年08月16日 NMLアルバム番号:Steinway30074
CD 2枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
大ピアニストの意外な一面を垣間見る、ピアノ・ソロ作品全集初のソナタ全集を完成させベートーヴェン弾きとして名を馳せたシュナーベル。3曲の交響曲を残すなど、作曲家としても精力的に活動していた彼が残した、ピアノ独奏のための作品を全て納めたアルバム。 ブラームスの時代までのドイツ・オーストリア作品がピアニストとしての彼のレパートリーでしたが、その作風は多分に現代的であり、複雑なリズムを持つものや多調・無調といったものも少なくありません。彼自身のピアノ表現と同様、精神性に負うところの大きな曲想ですが、同時に抒情的でもあり、またチャーミングな一面も持ち合わせています。ヨーゼフ・シュトラウスのワルツのエッセンスを1~2分という極端に短い曲に濃縮したアンコール・ピース、「古いウィーンからの4つのワルツ」も聴きものです。 Steinwayから既に7枚ほどのアルバムをリリースし、レーベルと強い信頼関係を築いているジェニー・リンは、台湾で生まれたのち若くして世界に学び、現在はアメリカで活躍するピアニスト。近現代作品を得意とする彼女が、持ち前の音楽性と安定の技量で大ピアニストが思い描いた世界を再現しています。
収録作曲家:
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「24の超絶技巧練習曲」
リスト(1811-1886):
超絶技巧練習曲 S.139
リャプノフ(1859-1924):
超絶技巧練習曲 Op.11 [コンスタンティン・シチェルバコフ]LISZT, F.: 12 Études d'exécution transcendante / LYAPUNOV, S.M.: 12 Études d'exécution transcendante, Op. 11 (Scherbakov)
発売日:2019年08月16日 NMLアルバム番号:Steinway30098
CD 2枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
名手シチェルバコフが紐解く "24の"超絶技巧練習曲が持つ奥深さロシアの技巧派ピアニスト、シチェルバコフがリャプノフの傑作「超絶技巧練習曲」を再録音。1992年に録音された前作(Marco Polo/8.223491 -廃盤-)も、持ち前の技術と感性でこの難曲を颯爽と聴かせた名盤として知られますが、今回はさらに奥行きが加わり、成熟した音楽性で作品の魅力をじっくりと聴かせてくれます。ss さらにここにはリストによる本家「超絶技巧練習曲」も併せて収録。リャプノフの作品はリストの追悼として書かれ、リストが使わなかった12の音階が使用されていることでも知られており、2作品が一緒に収録されることによって、いわば「24の超絶技巧練習曲」として完結する作りとなっています。リストでの彫りの深い表情にも注目で、2つの作品に有機的な流れを作り、対比させながら終曲のリストの追悼曲へと繋げていく技量は圧巻です。
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アーン(1874-1947):
ピアノのための詩 「当惑したナイチンゲール」 [ユーニー・ハン]HAHN, R.: Rossignol éperdu (Le) (Yoonie Han)
発売日:2019年08月16日 NMLアルバム番号:Steinway30108
CD 2枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
アーンの大作に待望の新録音登場ベネゼエラに生まれてフランスに学び、そのまま帰化したアーン。マスネに師事し、指揮者としても活躍した彼は、作曲家としても早熟な才能を発揮しますが、その作品は12歳の頃に書いたという歌曲「私の詩に翼があったなら」を除き、今日演奏機会にあまり恵まれているとは言えません。そんな彼が残したピアノ曲「当惑したナイチンゲール」は、4つの組曲からなる全53曲で構成された小品集。どの曲も特徴的な性格を持ちながら、小説家プルーストとの親交でも知られる彼らしく、内省的な美しさに満ちています。 この大作に臨むのは韓国出身のユーニー・ハン。Steinwayで3枚目のアルバムとなる今回は、1枚目でも取り上げていたアーンを色彩豊かに聴かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集[5枚組 BOX] [アダム・フィッシャー(指揮)、デンマーク室内管弦楽団 サラ・スヴィトリツキ(ソプラノ)、モルテン・グローヴェ・フランゼン(カウンターテナー)、イルケル・アルザユレク(テナー)、ラルス・メラー(バリトン)、デンマーク国立コンサート合唱団]BEETHOVEN, L. van: Symphonies (Complete) (Danish Chamber Orchestra, Á. Fischer)
発売日:2019年08月09日 NMLアルバム番号:8.505251
CD 5枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
新鮮なアイデアが満載! アダム・フィッシャーのベートーヴェン交響曲全集アダム・フィッシャーと、彼が首席指揮者を務めるデンマーク室内管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲録音が全集で登場。ピリオド解釈の軽快さと力強さ、伝統的解釈の重量感と抒情性を併せ持つほか、デュナーミクやテンポの処理、パート・バランスなどに独自のアイデアが満載で、個性的な解釈ながら決して奇抜ではなく、実に爽快な演奏に仕上がっています。極めつけは第九でのカウンターテナーの起用であり、独唱者の中ではあまり目立たないアルトのパートに独特の存在感を与えているのはたいへん面白いところです。 デンマーク室内管弦楽団は、以前はデンマーク放送所属の団体(デンマーク放送シンフォニエッタからデンマーク国立室内管弦楽団に改称)でしたが、2015年より現在の名称で独立した団体として活動しています。1997年から共演を続けているアダム・フィッシャーとは、2013年にデンマーク国立室内管弦楽団としてリリースしたモーツァルトの交響曲全集(DACAPO/8.201201)が、世界的に高い評価を得ました。 彼らのベートーヴェンは、デンマーク放送時代から刺激的な内容で実演では大きな評判となっており、2013年から録音も始まっていたようですが、デンマーク放送はこのプロジェクトを中止してしまいました。そこで独立後の2016年から新たに録音されたものが今回の全集となったといういわく付きで、多くのファンが待ち望んだリリースといえます。彼らの以前の本拠地であり、今では王立デンマーク音楽アカデミーの所属となっているコペンハーゲンのコンサートホールで、満席の聴衆を前に劇的な公演が行われ、その直後にセッション録音されていったものです。
収録作曲家:
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ダンディ(1851-1931):
ピアノ・ソナタ ホ長調 Op.63
旅の画集 Op.33(抜粋) [ジャン=ピエール・アルマンゴー]INDY, V. d': Piano Sonata / Tableaux de Voyage (excerpts) (Armengaud)
発売日:2019年08月09日 NMLアルバム番号:GP756
CD価格:1,950円(税込)
大作ソナタを含むダンディのピアノ作品集セザール・フランク門下生としてパリ音楽院に学び、スコラ・カントルムの創立に関わるなど近代フランス音楽史に決して小さくない足跡を残したダンディですが、その作品が今日演奏される機会は多いとは言えません。 50代の円熟期にあった彼が書いたピアノ・ソナタは、演奏時間40分を超す知る人ぞ知る大作で、変奏曲形式の第1楽章、トリオとコーダを持つスケルツォ・スタイルの第2楽章、ソナタ形式の第3楽章と構造も意欲的なものとなっています。「旅の画集」は様々な印象を綴った多彩な小品集ですが、全13曲からここでは約半数の7曲、作者の心象風景を思わせる憂愁の影さす曲が特に選ばれています。 1943年生まれのフランスのピアニスト・アルマンゴーは、近代作品に対する深い造詣と高い学識で知られる大御所。ここでも母国が誇る大作曲家の真価を知らしめるべく、その音楽の奥深さを雄弁に展開しています。
収録作曲家:
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ボンテンポ(1775-1842):
ピアノ・ソナタ全集 [ルイザ・テンダー]発売日:2019年08月09日
CD 2枚組価格:2,880円(税込)
知られざるポルトガル古典派のピアノ・ソナタ合唱ファンの間では「レクイエム」で知られるポルトガルの作曲家ボンテンポ。父親はリスボンの宮廷でオーボエ奏者を務めていたイタリア人で、ボンテンポも当地で音楽を学んだのち管弦楽団やピアニストとしても活躍しました。1801年にはパリへ、さらに数年後には、ポルトガルへ侵攻したナポレオンを嫌いイギリスへ出国。その間作曲家として華々しく活動を行い、親交のあったプレイエルやクレメンティらがその作品を出版していました。 「レクイエム」やここに収められたピアノ・ソナタはこの時期に作曲されたもので、いずれも古典派の作風の範疇ながらもパリやロンドンの発展的な芸術文化を吸収した、華やかで色彩豊かな作品となっています。形式は2楽章から4楽章まで様々で、初期作はいずれも「大ソナタ」となっていますが15分前後の演奏時間。最後のソナタでまた「大ソナタ」の表題を用いていますが、こちらは30分近い作品で、表現的技術的に大きく発展したものとなっています。 1820年頃ポルトガルへ帰ったボンテンポは、フィルハーモニー協会を設立して当時最先端の管弦楽作品を母国に広め、後年にはリスボンに設立された音楽院の初代院長に就任しました。ポルトガルのポルト出身のピアニスト・テンダーは、母国の音楽発展の恩人による知られざる作品を、豊かな表現で魅力的に聴かせています。
収録作曲家:
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レバノンのピアノ作品 第2集
(フレイハーン、フーリー、ゲラリアン、ハウラニ) [タチアナ・プリマク=フーリー]Piano Recital: Primak-Khoury, Tatiana - FULEIHAN, A. / GELALIAN, B. / HOWRANI, W. / KHOURY, H. (Lebanese Piano Music, Vol. 2)
発売日:2019年08月09日 NMLアルバム番号:GP812
CD価格:2,080円(税込)
中東に花咲く、個性あふれるピアノ作品第2集「レバノンのピアノ作品集」(GP715)に続く第2弾。イスラム色の強い中東では珍しく多民族・他宗教国家であるレバノンは、その国情と立ち位置から長年諍いの絶えない厳しい歴史の中にありましたが、そこでは西洋と中東アジアの様々な文化が影響し合い、独自の文化を育んで来たこともまた事実です。ここで生まれたピアノ作品の数々は、スリリングなまでに技巧的で示唆に富み、ほかでは聴けない個性的なものばかり。また前衛に走りすぎないのも大きな魅力です。 ピアニストは今回も、ウクライナ出身で現在はレバノンに住むプリマク=フーリー。フレイハーンのソナタは前作の第9番に続き第4番を収録しており、これは第1、2楽章、間奏曲と第3楽章という構成で、様々な風景が目の前に次々と現れるような作品。またこちらも前作に続いて登場で、ピアニストの夫でもあるフーリーのソナタ第4番には、「大シリア」とも訳される大きなイスラム社会を表す「シャーム」という副題が付いています。これは(時に極端な)理想イスラム社会の象徴としても用いる言葉ですが、子供の頃からレバノン内戦の辛い時代を生きてきたフーリーは、この第2楽章「荒廃」に深い祈りの思いを込めており、これを攻撃的な性格の2つの楽章「湿地帯」「シャーム」で挟む構造となっています。