2019年7月
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テレマン(1681-1767):
6つの序曲集 [中川 岳(チェンバロ)]TELEMANN, G.P.: 6 Ouvertures, TWV 32:5-10 (Gaku Nakagawa)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573819
CD国内仕様 日本語解説付価格:1,980円(税込)
古楽界、気鋭の新人! 中川 岳自身の楽曲解説付き。
彼が心から愛するテレマンをじっくりと楽しむ1枚。幼い頃からピアノを学び、その後独学でチェンバロ、クラヴィコード、オルガンを弾くに至ったという中川岳。東京大学哲学科在学中、2014年に開催された「第27回国際古楽コンクール」〈山梨〉の鍵盤楽器部門で第1位を獲得、一躍注目を浴びました。2016年からはヴュルツブルク音楽院でグレン・ウィルソンにハープシコードを師事、その音楽性に一層の磨きをかけています。 このテレマンの作品集は「Ouverture=序曲」とタイトルが付けられているものの、実質は第1曲目の序曲と、2つの舞曲が組み合わされた小さな組曲です。作品中にはイタリアやドイツ、フランスの舞曲が散りばめられ、多彩な表情を見せています。中には、テレマンが一時期滞在したポーランドの民族音楽から影響を受けたと思われる曲もあり、実に興味深い曲集として構成されています。 国内仕様盤には、中川自身が「テレマンの多様性と作品の面白さについて」執筆した渾身の楽曲解説が付されています。テレマン入門にもふさわしい1枚です。収録作曲家:
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ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇《ボルゴーニャのエンリーコ》 [アンナ・ボニタティブス(Ms)/ソニア・ガナッシ(S)/レヴィ・セクガパーネ(T)/フランチェスコ・カストロ(T) 他/アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)/アカデミア・モンティス・レガリス]発売日:2019年07月26日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
悪意を持った弟グイードに父を殺害され、全てを奪われ城から追放されたエンリーコ。彼は王座と愛するエリーザを取り戻すためにグイードに復讐を誓いますが… 1818年、21歳のドニゼッティの意欲作「ボルゴーニャのエンリーコ」がヴェネツィアのサン・ルカ劇場で初演されました。それまでに何作かのオペラを書ていたドニゼッティでしたが、自作の劇場上演はこれが初めてで、批評家からも高く評価され彼はおおいに喜こびました。 この上演はユニークな劇中劇の形をとり、演出家シルヴィア・パオリは随所に粋なユーモアを盛り込みながら、観客を19世紀のイタリアへと連れて行きます。エンリーコを歌うボニタティブスと、エリーザを歌うガナッシの目もくらむばかりのコロラトゥーラ、グイードを歌うセクガパーネの迫力ある歌唱が聴きどころ。ピリオド楽器によるアカデミア・モンティス・レガリスを率いるマルキの流麗な音楽作りも見事です。
収録作曲家:
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マスカーニ(1863-1945):
歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》 [アレクシア・ブルガリドゥ(Ms)/マリーナ・オジー(Ms)/アンジェロ・ヴィラーリ(T) 他/ヴァレーリオ・ガッリ(指揮)/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団]発売日:2019年07月26日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
シチリアの山間部、三角関係のもつれから起きる凄惨な物語を描いたこの作品は、20世紀初頭に流行した「ヴェリズモ(人々の生々しい生活や、暴力的場面を描写するなど、直接的な感情表現に重きを置くリアリズム運動)・オペラの代表作として知られています。この上演では、舞台を1940年代のシチリアの村に設定、舞台の中央に設定された広場は、人々に広く公開された場所でありながら、時にはプライヴェートな睦みの空間にも使われます。 サントゥッツァを歌うブルガリドゥの堂々とした歌唱を始め、粒ぞろいの歌手たちの熱唱が繰り広げられる中、トゥリッドゥ役のヴィラーリの情熱的な声が物語全体を引き締めています。2007年、弱冠27歳で第53回プッチーニ・フェスティヴァルの《トスカ》を指揮し注目を浴びた、指揮者ガッリが紡ぎ出すフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団の美しい音も聴きどころ。
収録作曲家:
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ヴェルビエ音楽祭
25周年記念コンサート [カプソン、レーピン、ヴェンゲーロフ、ズッカーマン、コセ、今井信子、マイスキー、キーシン、プレトニョフ、シフ ほか]発売日:2019年07月26日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
驚愕の豪華アーティスト集結! すべての音楽ファンのためのガラ・コンサートスイスのスキーリゾート地ヴェルビエで夏に開催されている音楽祭が、2018年で25周年を迎えました。毎年有名アーティストが集うことでも話題となるヴェルビエ音楽祭ですが、とりわけこの記念コンサートに集まった顔ぶれの豪華さと言ったらありません。ズッカーマンがリードする冒頭の「ブランデンブルク協奏曲第3番」から、演奏者たちの自主的な表現が相乗効果となり、実に生き生きとした音楽を作り上げています。 ピアニストもまた豪華で、これだけの名手の腕が16本も集まった「ウィリアム・テル」はまさに圧巻! また音楽を志す世界中の若者から選ばれた精鋭たちによる管弦楽も素晴らしく、ベルリン・フィルのチェリストでザ・フィルハーモニクスでも活躍するコンツが構成した、歌劇《こうもり》フィナーレの「シャンパンの歌」を挟んでフレストのクラリネット・ソロや、クヴァストホフの歌う「ビギン・ザ・ビギン」などが挿入されるメドレーを、指揮者無しで立派に聴かせています。 メインは多くの名手たちもオーケストラに加わった特別編成で、ゲルギエフの振る《こうもり》序曲の溌溂とした演奏。そしてアンコールとして再び「ウイリアム・テル」のファンファーレが鳴り響きますが、ここではピアニストたちを初めオーケストラに加わらなかったアーティストのほどんどがステージに一緒に上がり…そこで何が起こるかは観てのお楽しみ。ユジャ・ワンの、楽しくて楽しくて仕方がないといった表情がとても印象的です。 超一流アーティストたちがお互いを称え合いながら音楽を高め、そこだけにしかない貴重な時間を紡いでゆく、この上ない瞬間を記録した素晴らしい映像作品です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年11月号)★-
カゼッラ(1883-1947):
歌劇《ラ・ドンナ・セルペンテ》 [ピエロ・プラッティ(テノール)/カルメラ・レミージョ(ソプラノ)/エリカ・グリマルディ(ソプラノ)/フランチェスカ・サッス(ソプラノ) 他 ジャナンドレア・ノセダ(指揮)/トリノ王立歌劇場管弦楽団/合唱団]発売日:2019年07月26日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
妖精ミランダが、人間の王アルティドールと恋に落ちたという知らせが妖精の国中に知れ渡ります。妖精王デモゴルゴンは結婚を許す条件として、ミランダに「自身の正体を9年と1日の間秘密にしておくこと」と定め、その間にアルティドールの真実の愛を確かめなくてはいけません。もしその条件が達成できたのなら、ミランダは人間になりアルティドールと結婚できますが、もし愛が得られなければ、彼女は「へび」となって200年間地上をはい回らなくてはならないのです。さて、2人の愛の行方は… プッチーニの次世代に属する作曲家、アルフレード・カゼッラ。同世代の作曲家マリピエロらとともに20世紀初頭「イタリア新音楽協会」を結成し、当時のイタリアで全盛を誇っていたオペラではなく“純音楽”の普及に務めた人です。とは言え、全くオペラや声楽曲を作らなかったわけではなく、生涯で3つの歌劇を残しています。中でも、唯一の本格的な歌劇である《ラ・ドンナ・セルペンテ》は18世紀のコンメディア・デラルテの作家カルロ・ゴッツィの寓話劇(ワーグナーが同じ原作で《妖精》を作曲したことでも知られる)を台本に作曲したもので、レスピーギやストラヴィンスキーを思わせる華麗な管弦楽で彩られています。 主人公ミランダを歌うのは、実力派ソプラノ、カルメラ・レミージョ。たびたびの日本公演でも高い技巧と情感溢れる歌唱で聴き手を魅了、人気を博す彼女が、ここでも体当たりの演技と歌唱を繰り広げます。アルティドールを歌うプラッティも輝く美声で難しい役を歌っています。さらに舞台を華やかに彩るダンサーたち、美しい衣装、舞台と相まって2007年からトリノ王立歌劇場でタクトを執ったノセダが見事にこの作品をまとめ上げています。
収録作曲家:
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グリーグ(1843-1907):
ピアノ独奏曲集[14枚組BOX/日本語解説付き] [アイナル・ステーン=ノックレベルグ(ピアノ)]発売日:2019年07月19日
CD 14枚組BOX国内仕様 限定盤価格:6,160円(税込、送料無料)
「作曲家への愛と尊敬、聴衆への深い思いから生まれた人の心を癒す最高の演奏!」
大束 省三(日本グリーグ協会会長) … ステーン=ノックレベルグの「グリーグ・ピアノ曲全集」を聴いて ~ ボックス初出時添付、日本語解説より抜粋 アイナル・ステーン=ノックレベルグ演奏によるエドヴァルド・グリーグ・ピアノ独奏曲全集は、世のグリーグ音楽愛好家にとって、またグリーグ研究者にとって、欠かすことのできないものであり、福音である。(中略)このCDの、どの一枚からも聴こえて来る、人の「心を癒す」ような音楽は、彼のグリーグに対する尊敬と愛、そして聴衆への深い思いから生まれている。この14巻は、これまでに聴かれなかった、グリーグの秘められた多くのピアノ曲をも収めている点に、大きな特色がある。(後略)
よく知られた抒情小品集から、未完成に終わった第2ピアノ協奏曲の断章、ピアノソナタの初版、そしてこの録音で初めて録音された「ノルウェーの旋律(全152曲)」まで、グリーグの魅力的なピアノ独奏曲を収録したボックスが待望の復刻! 「グリーグは非常にピアニスティックな作曲家です。多くの曲では、非常に高いレヴェルのテクニックも必要とされます。」と語るノルウェーの代表的ピアニストであり、グリーグ演奏の権威として知られるアイナル・ステーン=ノックレベルグによる決定盤です。(録音時における)グリーグの全ピアノ独奏曲を演奏した14枚のアルバムは、録音から20年以上経た現在でも、聴き手に感銘を与え続けています。 1996年に国内仕様ボックスとして発売された際に添付された、オスロ大学図書館のオイヴィン・ノルドハイム氏による学問的にも意義のある充実した解説日本語訳も、今回の国内仕様盤では完全復刻しました。この翻訳を監修されたわが国の北欧音楽研究の第一人者、「日本グリーグ協会桂冠名誉会長」大束省三先生の1周忌に合わせての発売です。 国内仕様盤は数量完全限定販売となります。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年10月号)★-
オッフェンバック(1819-1880):
オペラ・ブッフ《ラ・ペリコール》 [オード・エクストレーモ(メゾ・ソプラノ)、スタニスラス・ド・バルベイラク(テノール)、アレクサンドル・デュアメル(バリトン)、エリック・ウシェ(テノール)、マルク・モイヨン(バリトン)、マルク・ミンコフスキ(指揮)、ボルドー国立歌劇場合唱団、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル]発売日:2019年07月12日
CD+BOOK 2枚組国内仕様 日本語解説付価格:6,050円(税込、送料無料)
オッフェンバック生誕200年、隠れた傑作にミンコフスキによる決定盤登場!ペリコールとピキーヨは歌手で恋人同士。ところがお祭りの日も稼ぎが無く、空腹のためまいっています。そこへ現れた医者(実は変装した総督)がペリコールに一目惚れ。腹いっぱい食べさせてあげるからと連れて行ってしまいます。しかし総督は、愛人を宮廷に引き入れるためには形式的な結婚をしていなければならないと伝えられ… オペレッタの巨匠オッフェンバックが1868年に完成させた《ラ・ペリコール》は、上演機会のそれほど多い作品ではありませんが、第1幕でペリコールが歌う「いとしい人よ(手紙の歌)」や「ほろ酔いの歌」などが有名なオペラ・ブッフ(風刺やパロディが効いた喜劇)。ミンコフスキが手兵レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルを従え、今が旬のフランスのキャストを揃えたボルドー国立歌劇場での公演が登場しました。オペレッタらしい高速の掛け合いも楽しい、この上なく華やかなアルバムに仕上がっています。 美麗168ページ、オールカラーブックレット付属。
収録作曲家:
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ベルリオーズ(1803-1869):
幻想交響曲
「クレオパトラの死」
序曲「海賊」、《トロイアの人々》より [ルシール・リシャルド(メゾ・ソプラノ)、エリオット・ガーディナー(指揮)、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク]発売日:2019年07月12日
Blu-ray + DVD 2枚組国内仕様 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
ベルリオーズ没後150年、ガーディナーとORRの「幻想」ふたたび!ガーディナーがオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークとの「幻想交響曲」映像を再収録。前作は1991年に、初演場所であるパリ旧音楽院にて収録されたものでしたが、今回は1848年10月29日にベルリオーズが指揮を行ったという、ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場にて収録されています。 メインの「幻想交響曲」の前には序曲「海賊」のほか、フランスのメゾ、ルシール・リシャルドを迎えた「クレオパトラの死」と《トロイアの人々》から2曲を収録するという盛沢山の内容。「幻想」での第2楽章のハープとコルネット、そして低音金管楽器の扱いなどは基本的に前作の路線を踏襲していますが、前プロを含めて2か所ほどで驚きの演出も… 前掛かりの演奏そのものも素晴らしいですが、楽器の視覚的な面白さ、収録場所と映像の美しさも特筆もので、映像作品としてたいへんクオリティの高い出来栄えとなっています。 同内容のDVDとBlu-rayがセットの販売。
収録作曲家:
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モニューシュコ(1819-1872):
弦楽四重奏曲 第1番・第2番
ザレンプスキ(1854-1885):
ピアノ五重奏曲 Op.34 [プラヴナー五重奏団]MONIUSZKO, S.: String Quartets Nos. 1 and 2 / ZARĘBSKI, J.: Piano Quintet (Plawner Quintet)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:555124-2
CD価格:1,800円(税込)
2019年に生誕100周年を迎えるポーランドの作曲家モニューシュコ。同郷のショパンが手掛けかなった歌劇の分野で活躍、《ハルカ》や《パリア》などはポーランドの国民的作品として愛されています。いくつかのバレエ音楽も知られていますが、ここに収録された弦楽四重奏曲は演奏の機会もほとんどなく、録音もほんの僅かしかありません。これらはモニューシュコがベルリンで学んでいた時代に作曲され、古典的なフォルムの中に美しい旋律とユーモアが込められたもので、後の歌劇の作風が伺える充実作です。 併せて収録されているザレンプスキの作品も聴きもの。31歳で早世したザレンプスキはフランツ・リストの信奉者であり、このピアノ五重奏曲もピアノの技巧が存分に生かされた華やかな雰囲気を持っています。
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テレマン(1681-1767):
さまざまな楽器のための大協奏曲集 第6集 [ラ・スタジオーネ・フランクフルト/ミヒャエル・シュナイダー(指揮)]TELEMANN, G.P.: Grand Concertos for Mixed Instruments (The), Vol. 6 (La Stagione Frankfurt, M. Schneider)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:555239-2
CD価格:2,475円(税込)
テレマンの数多い作品の中でも、様々な楽器のための協奏曲は多彩な音色を駆使した華麗な響きで人気を博しています。cpoでは名手シュナイダーが率いる「ラ・スタジオーネ・フランクフルト」による全8集からなる協奏曲のシリーズを企画、その第6集にあたるアルバムでは、オーボエを中心とした作品が収録されています。 ドイツ、イタリアの様式を併せ、豊富な色彩に満ちたテレマンの曲ですが、あまりにも数が多すぎ、未だ完全に整理されていないため、魅力的な作品も埋もれたままになっています。このように系統的に紹介することで、バッハとは違うテレマンの魅力を提示することができ、作品に触れる機会も多くなることでしょう。 ラ・スタジオーネ・フランクフルトの達者な演奏も作品の魅力を引き出しています。
収録作曲家:
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ライゼンシュタイン(1911-1968):作品集
ピアノ協奏曲 ヘ長調 Op.37-2
セレナード ヘ長調
序曲「シラノ・ド・ベルジュラック」 [オリヴァー・トリンドル(ピアノ)/ヤーロン・トラウプ(指揮)/ニュルンベルク交響楽団]REIZENSTEIN, F.: Piano Concerto No. 2 / Serenade / Cyrano de Bergerac (Triendl, Nuremberg Symphony, Y. Traub)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:555245-2
CD価格:2,640円(税込)
チェロ協奏曲(555109)に続くライゼンシュタインの作品集。ヒンデミットの弟子であった彼は、十二音技法には否定的だったため、生涯に渡り前衛的な手法を用いることなく調性感がある作品を残しました。 このピアノ協奏曲は1961年にルドルフ・シュウォーツが指揮するBBCオーケストラをバックにライゼンシュタイン自身のピアノ・ソロで初演が行われました。華麗なピアノ・パートとオーケストラが呼応する聴きごたえのある作品です。ドイツ・ロマン派風の「セレナード」はオーケストラの音色を存分に駆使した重厚な作品。序曲「シラノ・ド・ベルジュラック」は控え目なアンサンブルでシラノのロマンティックな面を表現しています。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
弦楽四重奏曲集 & 弦楽六重奏曲 [ダネル四重奏団 他]TCHAIKOVSKY, P.I.: String Quartets (Complete) / Souvenir de Florence (Danel Quartet)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:555292-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
チャイコフスキーの華麗な交響曲やバレエなどに隠れ、ひっそりと位置する室内楽作品。存在自体は地味でありながら、チャイコフスキーの個性が溢れる抒情的な雰囲気を持っています。 3曲ある弦楽四重奏曲は、どれもモスクワ音楽院で教師を務めていた30代の頃に書かれたもので、とりわけ1871年に書かれた第1番の第2楽章は独立した「アンダンテ・カンタービレ」の名前で親しまれる名曲。第2番は1873年頃の作品。1か月ほどの短期間で完成されており、チャイコフスキー自身も大層気に入っていたとされています。1875年に書かれた第3番は、彼の良き理解者で、弦楽四重奏曲第1番、第2番の初演者でもあったヴァイオリニスト、フェルディナント・ラウプの訃報に接しての作品。チャイコフスキーの心からの哀悼の意が込められた大作です。 1楽章のみの変ロ長調の弦楽四重奏曲は学生時代の秀作、六重奏曲「フィレンツェの思い出」は晩年の1890年の作品で、対位法が駆使された重厚な響きを持つ充実作です。第2楽章のピツィカートに乗って歌われる旋律や、ロシア民謡風の第3楽章の主題など、多彩な要素が組み合わされ全曲を形成しています。
収録作曲家:
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ヴェッツ(1875-1935):
交響曲全集 & ヴァイオリン協奏曲 [ローラント・バーダー(指揮)/クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団/ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指揮)/ラインランド=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2019年07月26日
CD 4枚組BOX価格:4,650円(税込、送料無料)
後期ロマン派に属する作曲家リヒャルト・ヴェッツは、音楽とはほとんど無縁の家で生まれるも、モーツァルトの交響曲第40番に感銘を受け、音楽家になる決心をし、ライプツィヒでライネッケ、ヤーダスゾーンから教えを受けました。しかし、その指導は彼にとって物足りず、音楽院を離れ、哲学、心理学などを学び、自身の作品に哲学的な概念を取り入れながら、ブルックナーのような壮大な作品の作曲を目指すことになります。1906年にエアフルトの音楽協会で支配人を務めるようになり、次々に自作を発表、交響曲は1917年から1922年にかけて完成され、高い評価を受けました。しかし、あまりにも形式を遵守したためか、次第に「時代に取り残された作曲家」とみなされ、作品も忘れられていきます。 彼の最後の大作となったのが1933年作曲の「ヴァイオリン協奏曲」ですが、この曲でも作風が変化することはなく、全編、ロマン派風の美しい響きに満たされています。
収録作曲家:
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グリーグ(1843-1907):
チェロとピアノのための作品集 [ラモン・ヤッフェ(チェロ)/アンドレアス・フレーリヒ(ピアノ)]GRIEG, E.: Cello and Piano Music (Jaffe, Frolich)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:777284-2
CD価格:1,520円(税込)
ドイツのチェリスト、ラモン・ヤッフェが演奏するグリーグのオリジナルのチェロ・ソナタを含む様々な作品集。 1866年、グリーグ23歳の時に書かれた「間奏曲」は1979年まで出版されることのなかった秘蔵の曲で、未完成となった組曲の中の1編です。かたや「チェロ・ソナタ」は40歳の作品。充実した作風によるグリーグ唯一のチェロ・ソナタです。第2楽章は『十字軍の兵士シグール』の「忠誠行進曲」から流用されるなど、工夫が凝らされています。いくつかの歌曲は、ピアニスト、フレーリヒがチェロのために編曲を施したもの。ヤッフェはチェロの深い音色を生かし、旋律の美しさをストレートに歌い上げています。 *価格を改定しての再案内となります。
収録作曲家:
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ヴァインベルガー(1896-1967):管弦楽作品集
歌劇《バグパイプ吹きシュヴァンダ》より
ボヘミアの歌と舞曲 第1番-第6番
序曲「最愛の声」 [カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]WEINBERGER, J.: Švanda dudák (Schwanda, the Bagpiper) (excerpts) / 6 Bohemian Songs and Dances (Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Steffens)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:777513-2
CD価格:2,475円(税込)
19世紀、チェコ出身の作曲家ヴァインベルガー。プラハ音楽院で学び、ライプツィヒ音楽院に留学。レーガーに作曲の指導を受けましたが、同時期のユダヤ系作曲家と同じくナチスの迫害を受け、アメリカに亡命を余儀なくされました。最終的にアメリカの市民権を取ることはできましたが、作品に関しては理解されることなく失意のうちに晩年を迎え、最期は自ら命を絶った悲劇の作曲家です。 彼の作品の中で最も人気を博したのが、1927年の歌劇《バグパイプ吹きシュヴァンダ》でしょう。初演と同時に大成功を収め、チェコ国民楽派を代表する作品として評価され、チェコ国内で頻繁に上演されましたが、いつしか忘れられてしまい、現在ではいくつかの舞曲が演奏されるのみです。 このアルバムでは序曲を始めとした6曲を収録、活力ある作風を楽しむことができます。1929年に作曲された「ボヘミアの歌と踊り」は民族色に彩られたユニークな曲。第1曲目の哀愁に満ちたヴァイオリン・ソロは名曲「ツィゴイネルワイゼン」を思わせる風情を持っています。
収録作曲家:
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スーザ(1854-1932):
〈吹奏楽のための作品集 第19集〉 [キース・ブライオン(指揮)/ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック・ウィンド・オーケストラ 他]SOUSA, J.P.: Music for Wind Band, Vol. 19 (Royal College of Music Wind Orchestra, Brion)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.559839
CD価格:1,600円(税込)
「マーチ王」として知られるスーザですが、彼はワルツやオペレッタなど多くのジャンルに渡って作品を書きました。このアルバムに収録された2曲のユモレスクも珍しい作品。「On the 5.15」は1915年に流行したポピュラー・ソングを元にしており、今回の録音にあたってはD.スターン版を収録、曲の途中でブライオンの声が聞こえる楽しい作品に仕上がっています。 もう1曲のユモレスク「バンド・ケイム・バック」はロータリー・クラブでの昼食会でのバンドのメンバーたちの処遇を描いた作品。他にはトロンボーンが活躍する「ファイティング・レース」、3人の女声が声を競う「未確定の宣言」などユニークな曲を収録。よく知られる民謡「わらの中の七面鳥」で全編が締めくくられます。
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ダニエルプール(1956-):作品集
アフロディーテに語りかける
弦楽のための交響曲「愛も死も強い」
カディッシュ [サラ・シェーファー(ソプラノ)/マキシム・セミョノフ(ホルン)/エフゲニー・プラヴィロフ(ヴァイオリン)/ミッシャ・ラフレフスキー(指揮)/ロシア弦楽オーケストラ]DANIELPOUR, R.: Talking to Aphrodite / Symphony for Strings / Kaddish (S. Shafer, M. Semyonov, Pravilov, Russian String Orchestra, Rachlevsky)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.559857
CD価格:1,600円(税込)
作曲家ダニエルプールと指揮者ラフレフスキーは2000年に初めて出会ってから、ずっと信頼関係で結ばれています。ラフレフスキーは2016年に「弦楽のための交響曲」のアメリカ初演を行った後、「アフロディーテに語りかける」の初演に立ち会い、ソプラノ歌手のシェーファーの歌に接したといいます。そしてヴァイオリンとオーケストラのための「カディッシュ」も含めた3作品の録音をダニエルプールに提案、すぐに行動を起こし2017年4月には実際に録音が完成したという早業でした。 「アフロディーテに語りかける」は自らの死を考えた女性が、夢の中で美と愛の女神に出会い、生きる喜びを取り戻すまでを描いた作品。初演でもソロを担当したサラ・シェーファーの瑞々しいソロが聴きどころです。“ソロモンの雅歌”の一節から採られた「愛も死も強い」はもともと弦楽四重奏第6番として作曲され、編曲版は2014年にゲルギエフの指揮で初演されています。「カディッシュ」は1977年に亡くなったダニエルプールの父への追悼曲。生、死、平和についての考察です。
収録作曲家:
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ハッター(1971-):世俗合唱曲集
子守歌
3つのアメリカ風マドリガル
涙他 [シャノン・セイ(ソプラノ)/フィロヴォクス・アンサンブル/スコット・ニコラス(ピアノ)/ロバート・シューネマン(指揮)/コンポーザーズ合唱団/ダニエル・ショウ(指揮)/ミネソタ・コラール・アーティストの歌手たち/マシュー・クロトン(指揮)]HUTTER, G.: Secular Choral Music (Philovox Ensemble, Composers' Choir, The Singers - Minnesota Choral Artists, Schuneman, D. Shaw, )
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.559868
CD価格:1,600円(税込)
アメリカを拠点に活躍する作曲家グレゴリー・ハッター。多彩な作風を特徴とする彼の作品は、これまでに新古典派主義風、後期ロマン派風、無調、十二音を用いた前衛、ジャズなどあらゆる様式に渡り、その色彩豊かな音楽で聴き手を魅了しています。 そんなハッター、今回の合唱曲集には、保守的ともいえる穏やかな響きを持つ作品が多く、中でもハンドベルの響きが曲を彩る「冬の歌」の素朴な美しさが耳に残ります。最後に置かれた女声アンサンブルのよる「涙」は、現代的なハーモニーと透明感溢れる音色がとりわけ印象的です。
収録作曲家:
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クレメンティ(1752-1832):
鍵盤のためのソナタ集 [パク・ソナ(ピアノ)]CLEMENTI, M.: Keyboard Sonatas, Op. 2, Nos. 2, 6, Op. 7, Nos. 1, 2, Op. 9, No. 2 and Op. 12, No. 1 (Sun-A Park)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573940
CD価格:1,600円(税込)
現代では「初心者のためのソナチネ」の作者として知られるクレメンティ、実は半世紀以上に渡って数多くのチェンバロ、ピアノのための作品を書き、自身の作品の普及のために楽譜出版を手掛け、更にはピアノの製造まで行うという実業家でもありました。クレメンティについて、モーツァルトは「チェンバロ弾きとしては素晴らしい技術だが、単なる機械的な演奏しかできない」と酷評しましたが、ベートーヴェンは彼の作品を高く評価し、クレメンティもベートーヴェンのいくつかの作品を出版するなど、良好な関係を築いていました。このアルバムではウィーンとロンドンで出版された作品を収録、どれも簡潔なソナタ形式の中にピアノ演奏に必要なテクニックが散りばめられています。 演奏している韓国系アメリカ人ピアニスト、パク・ソナは第5回仙台国際音楽コンクール(2013)の入賞者。美しい音色とテクニックで聴き手を魅了します。
収録作曲家:
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シュターミッツ(1717-1757):
交響曲集
Op.3 No.1 & 3-6 [アレクサンドル・ルーディン/ムジカ・ヴィーヴァ・モスクワ室内管弦楽団]STAMITZ, J.: Symphonies, Vol. 3 - Op. 3, Nos. 1 and 3-6 (Musica Viva Chamber Orchestra, Rudin)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573966
CD価格:1,600円(税込)
18世紀、ボヘミアで全盛を誇ったシュターミッツ一族。なかでもヨハンは“マンハイム楽派”の創立者とされています(室内楽作品で知られるカールは、ヨハンの息子)。彼が残した50曲以上の交響曲は、それまでのイタリア序曲から派生した3部からなるシンフォニア(急-緩-急)ではなく、メヌエットを挿入した4楽章形式で書かれており、これはヨーゼフ・ハイドンを先取りする、当時としては新しい試みでした。またソナタ形式の発展にも寄与し、オーケストラ内では管楽器を重用することで音色にメリハリを付けるなど、作品に近代的な響きを与えたことでも知られています。 このアルバムでは1750年前後の交響曲を5曲収録。ハイドンが1750年代の終りから交響曲の作曲に手を染めたことを考えると、やはりシュターミッツが時代を先取りしていたことがわかります。
収録作曲家:
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ソーレ(1852-1920):
〈24のエチュード・カプリース 第3集〉
エチュード・カプリース 第14番-第19番 [ナツリン・ラシドヴァ(ヴァイオリン)]SAURET, É.: 24 Études Caprices, Vol. 3 - Nos. 14-19 (Rashidova)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573975
CD価格:1,600円(税込)
フランス出身のヴァイオリニスト、エミール・ソーレ。幼い頃から神童として名を広め、時にはフランツ・リストと共演するなど華々しい演奏活動を行いました。指導者としても活躍、ベルリン新音楽アカデミーや、ロンドンの英国王立音楽院で後進を指導、最終的にはロンドンに定住し、作曲家としても数多くの作品を発表しています。彼は自身の素晴らしいテクニックを伝えるためにいくつかの練習曲を作曲、その中で最も難易度が高く、かつ芸術的に優れているとされるのが「24のエチュード・カプリース」です。10分近くの長さを誇る各々の曲は、単なる“練習曲”の域を完全に超えており、それぞれが独立したコンサート・ピースとしても成立するほどの高い完成度を誇っています。 第1集、第2集と同じくナツリン・ラシドヴァが作曲者「ソーレ」の名を冠した1685年製のストラディヴァリを演奏、その美しいサウンドで作品の魅力を存分に伝えます。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
〈ピアノ作品集 第11集〉
ピアノ・ソナチネ 第5番
バッハの断片による対位法的幻想曲
J.S.バッハ=ブゾーニ : コラール前奏曲集 [ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)]BUSONI, F.: Piano Music, Vol. 11 (Harden) - Piano Sonatina No. 5 / Edizione minore della Fantasia contrappuntistica / Bach - 10 Chorale Preludes
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573982
CD価格:1,600円(税込)
ブゾーニのピアノ作品集第11集は、彼の目を通して描かれたバッハ作品の数々を収録。フランツ・リストに心酔するとともに、優れたピアニストでもあったブゾーニは、早い時期から「トランスクリプション=編曲」に興味を抱き、数多くの作品を華麗なピアノ曲へと変貌させました。代表的な作品は1884年の「バッハのシャコンヌ」で、濃密な響きと華やかな装飾に彩られたバッハは、ロマンティックな風情を持ち、リストの一連のトランスクリプションの伝統に連なるピアニスティックなものとして知られています。 しかし、ほぼ30年を経て書かれた「大ヨハン・セバスティアン氏の名による短いソナチネ」は、原曲である「ファンタジーとフーガ ニ短調 BWV905」(バッハの真作であるかは疑わしい)の簡潔な様式をそのまま写し取り、瞑想的な作品として仕上げており、入り組んだハーモニーは前衛的でもあります。厳格な対位法をそのままピアノへ移し替えた「10のコラール前奏曲」も聴きどころ。
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ミャスコフスキー(1881-1950):
交響曲 第1番・第13番 [アレクサンドル・ルーディン(指揮)/ウラル・ユース交響楽団]MYASKOVSKY, N.Y.: Symphonies Nos. 1 and 13 (Ural Youth Symphony, Rudin)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573988
CD価格:1,600円(税込)
「ベートーヴェン、マーラー、ブルックナーなどのように多くの作曲家は交響曲第10番を完成できない」…そんなジンクスをあっさり破ったのがロシアの作曲家ミャスコフスキー。彼は生涯に27曲の交響曲を作曲、現代でも「ソヴィエト交響曲の父」として讃えられています。 活動の初期にはピアノ曲と歌曲を書いていたというミャスコフスキーが、交響曲第1番に着手したのは1908年、サンクトペテルブルク音楽院に在学中の時。完成版は1914年に初演されたものの、彼自身は作品の出来に不満を持っており、1921年に大幅な改訂を加え、よりロシア情緒あふれる作品へと書き換えています。 1933年に作曲された第13番は大きく3つの部分に分けられる単一楽章の作品。彼の作品の中で“最も不協和音が多用された”曲であり、この曲を境に、ミャスコフスキーの作風は聴きやすいものへと変遷を遂げていきます。冒頭の弦の響きを切り裂くようなティンパニの活躍が目立つユニークな交響曲です。
収録作曲家:
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モダン・トランペットの芸術 第1集
(エネスコ/ヒンデミット/オネゲル/リゲティ/マルティヌー/マクスウェル・デイヴィス/ウィリアムズ) [ヒュー・モーガン(トランペット)/パトリシア・ウルリヒ(ピアノ)]Trumpet Recital: Morgan, Huw - ENESCU, G. / HINDEMITH, P. / HONEGGER, A. / LIGETI, G. / MARTINŮ, B. (The Art of the Modern Trumpet, Vol. 1)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573995
CD価格:1,000円(税込)
NAXOSの新しいシリーズ「モダン・トランペットの芸術」。20世紀から21世紀にかけてトランペットとピアノのために書かれた様々な作品を集めるという趣旨のもと、第1集では1906年に作曲されたエネスコの「伝説」をはじめ、ヒンデミット、マルティヌーら近代の作品から、マクスウェル・デイヴィス、リゲティといった現代作品を収録しています。なかでもエネスコの「伝説」は、楽器特性の進歩により半音階奏法が完全に可能となった証と言える作品で、近代トランペット作品の中でも重用視される曲。他のレパートリーでも数々の特殊奏法を用い、万華鏡のような音色を駆使しており、トランペットの可能性を極限まで追求した聴きごたえのあるものばかりです。 アンサンブル「セプトゥーラ」のメンバーであり、バーゼル交響楽団の奏者、ヒュー・モーガンの超絶技巧でお楽しみください。 使用楽器:YAMAHA
収録作曲家:
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ラハバリ(1948-):
〈わが母なるペルシャ 第1集〉
交響詩 第1番「Nohe Khan」
交響詩 第2番「母の涙」
交響詩 第3番「子供たちの祈り」 [パウラ・ラハバリ(ヴァイオリン)/アレクサンダー・ラハバリ(指揮)/プラハ・メトロポリタン管弦楽団/アンタルヤ国立交響楽団]RAHBARI, A.: My Mother Persia, Vol. 1 - Symphonic Poems Nos. 1-3 (P. and A. Rahbari, Antalya State Symphony, Prague Metropolitan Orchestra)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.574064
CD価格:1,600円(税込)
アレクサンダー・ラハバリは世界的に活躍するイラン出身の名指揮者。イラン国立音楽院でヴァイオリンと作曲を学び、作曲家としても多くの作品を世に送り出してます。 交響詩はこれまでに8曲作られており、どれもイランの前身である「ペルシャ」の民族音楽的要素が巧みに用いられたエキゾチックな作風を備えており、伝統的なスタイルと即興的な要素がブレンドされたユニークな作品。第1番はイランの伝統儀式で活躍するテノール歌手である「Nohe Khan」をテーマにしており、宗教的な儀式で歌う彼らの声をヴァイオリンで模し、オーケストラとの華麗な協奏曲に仕立てています。第2番は短い交響詩であり、子供を失った母親の悲しみの心が歌われています。第3番はあどけない子供たちの祈りの風景。曲が進むにつれ、いたずら心が芽生える子供たちの心が描かれています。
収録作曲家:
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エル=コーリー(1957-):
ピアノ・ソナタ 第1番-第4番 [ジャコモ・シナルド(ピアノ)]EL-KHOURY, B.: Piano Sonatas 1-4 / Rivers / Étude / Thème et variations (Scinardo)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.579022
CD価格:1,600円(税込)
レバノンの作曲家エル=コーリー。NAXOSからはオーケストラ作品を中心に、すでに6枚のアルバムがリリースされており、その迫力ある響きは一部の熱狂的な愛好家たちの人気を博しています。彼はもともと高いテクニックを有したピアニストであり、ピアノのための作品も数多く存在、ここでは4曲のピアノソナタを中心に、いくつかの小品が収録されています。 ピアノ・ソナタ第1番は短いながらも伝統的な3楽章形式で書かれており、暴力的な音の嵐と瞑想的な雰囲気が交錯するユニークな作品。トッカータを思わせる終楽章が聴きものです。第2番は2楽章形式で、ゆっくりした部分と早い部分の対比が見事。第3番は簡潔な音で構成されたミニマル的要素を持つ曲です。ピアニスト、シナルドに献呈された第4番はほぼ無調でありながら、劇的な展開を持っています。 2012年のマルグリット・ロン国際ピアノ・コンクールの課題曲「川」、1992年エコール・ノルマル音楽学校のコンクールの課題曲「練習曲」、同じくエコール・ノルマル音楽学校のコンクールの課題曲「主題と変奏」もコーリーの独自性溢れた作品です。
収録作曲家:
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キーリー(1960-):室内楽曲集
ディスティル
クラリネット・ソナタ
ピアノ三重奏曲 第2番他 [ヴィクトリア・ザメク(クラリネット)/サラ・サーロー(クラリネット)/クリスハットン(クラリネット)/アンドリュー・スパーリング(クラリネット)/キャロライン・ボルディング(ヴァイオリン)/ルース・エーリッチ(ヴァイオリン)/ロブ・キーリー(ピアノ)/クリス・ブラニク(ヴィブラフォン)/アクィナス・トリオ]KEELEY, R.: Chamber Music - Distil / Clarinet Quartet / Piano Trio No. 2 (Samek, Keeley, Brannick, Aquinas Piano Trio)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.579046
CD価格:1,600円(税込)
イギリスの現代作曲家、ロブ(ロバート)・キーリー。一つ前の世代のバートウィスルやフィニッシーと同じく“難解で複雑な作品”を書く作曲家として知られています。しかし、彼自身は「室内楽が最も表現力のある形式である」と考えており、例えばピアノ三重奏曲ではハイドン、ショパンの作品を模範にしているとも語っています。そしてクラリネット四重奏曲はモーツァルト作品からインスパイアされているのだそうですが、どことなく雰囲気が感じられるだけで、全く別の作品に仕上がっています。 クラリネット作品では、名奏者ヴィクトリア・ザメクの存在が不可欠であり、成立においても、演奏においても彼女は素晴らしい存在感を見せています。
収録作曲家:
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グノー(1818-1893):
歌劇《ファウスト》 [アリヤシュ・フラシン(テノール)/カルロ・コロンバーラ(バス)/マルユッカ・テッポネン(ソプラノ)/ルチオ・ガッロ(バリトン)/ダイアナ・ホーラー(メゾ・ソプラノ)/イヴァナ・スルブリヤン(メゾ・ソプラノ)/ヴァルッテリ・トリッカ(バリトン)/ヴィッレ・マトヴェイェフ(指揮)/リエカ・クロアチア国立歌劇場管弦楽団&合唱団]GOUNOD, C.: Faust (1864 version) [Opera] (Sung in French) (Farasin, Colombara, Tepponen, Rijeka Opera Symphony and Choir, Matvejeff)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.660456-58
CD 3枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
1839年にローマ賞を受賞したグノーは、ローマ留学時代にゲーテの「ファウスト」を熟読し、作品のオペラ化を志していました。その後《サッフォー》や《いやいやながら医者にされ》などいくつかのオペラに着手したものの、どれも失敗。結局1852年から作曲をはじめ、1858年に完成させた《ファウスト》がグノーの初の成功したオペラとなりました。1859年の初演後、グノーは作品に何度も改編を施し、最初は台詞を用いた「オペラ・コミック」形式で書かれていたものを、台詞をレチタティーヴォに変更、その後も5曲のバレエ音楽を追加するなど、上演の都合にあわせて変更が行われています。このアルバムには1864年のロンドン上演のためのヴァージョンが収録されており、当時人気のバリトン歌手チャールズ・サントリーのためのアリア「Avant de quitter ces lieux」が含まれていますが、バレエ音楽は追加されていません。 この演奏でファウストを歌うフラシンは劇場の首席ソリスト。カルメンの“ドン・ホセ”を当たり役にする注目のテノールです。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
歌劇《エドゥアルドとクリスティーナ》 [ケネス・ターヴァー(テノール)/シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(ソプラノ)/ラウラ・ポルヴェレッリ(メゾ・ソプラノ)/バウルジャン・アンデルジャノフ(バス)/シー・シャン(テノール)/ジァンルイージ・ジェルメッティ(指揮)/ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団/ヴィルトゥージ・ブルネンシス]ROSSINI, G.: Eduardo e Cristina [Opera] (Polverelli, Dalla Benetta, Tarver, Xiang Xu, Anderzhanov, Gelmetti)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.660466-67
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
エドゥアルドとクリスティーナは秘密の内に結婚し、子供も生まれています。しかし、このことを知らないクリスティーナの父であるスウェーデン王カルロは、彼女とスコットランドの王子ジャコモとの縁談を目論みます。いよいよ王カルロがクリスティーナのところにやってきた時に、出てきたのは2人の子供グスターヴォ。「父は誰なのか?」と問い詰める王、答えることのできない娘…王は法廷で彼女を裁くことを決断しますが… 1819年に初演された《エドゥアルドとクリスティーナ》。実は新作ではなく、ロッシーニの以前のいくつかの作品からかなりの曲が転用された「再生オペラ」であったため、それに気が付いた当時の聴衆は作品を非難。次第に忘れられてしまいました。しかし、全体の出来ばえは素晴らしく、また転用元のオペラはほとんど演奏されることもないので、現在の聴き手としては、全く新しい作品として楽しむことができるでしょう。ロッシーニを得意とするジェルメッティの見事な演奏に乗って、歌手たちが迫真の歌唱を聴かせます。
収録作曲家:
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フレスコバルディ(1583-1643):
トッカータ集 第1巻・第2巻
カプリッチョ集
音楽の花束[7枚組BOX] [フランチェスコ・チェーラ、ロベルト・ピサーニ、アンサンブル・アルテ・ムジカ、ヴァルテル・テストリン、アンドレス・モンティーリャ=アクレロ]FRESCOBALDI, G.: Vocal and Keyboard Music (Toccate - Capricci - Fiori Musicali) (Pisani, Ensemble Arte Musica, Cera, Testolin, Montilla-Acurero)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:A463
CD 7枚組BOX価格:6,075円(税込、送料無料)
イタリア古楽界屈指の名匠チェーラ、ついにイタリア・バロック最大の鍵盤作曲家の全曲録音へ!バロック期における音楽の本場イタリアにあって広範なレパートリーを録音してきた古楽鍵盤奏者フランチェスコ・チェーラが、満を持してイタリア・バロック最大の鍵盤作曲家フレスコバルディの世界に臨みました。 若き日にはフェラーラの宮廷でジェズアルドらの高度なマニエリスム和声芸術を吸収、17世紀初頭にはローマ教皇庁で並ぶ者なきオルガン奏者として活躍し、イタリア内外に無数の門弟を育てたフレスコバルディですが、その作品のなかでも最も重要なのは4編の鍵盤曲集。オルガンないしチェンバロのために書かれ、カトリックの礼拝時にオルガン奏者が声楽を交えて弾く前提で作曲された音楽も含む、イタリア・バロック鍵盤音楽の最初にして最大の金字塔的名作集といっても過言ではありません。 7枚のCDにはフレスコバルディの生前に刊行された四つの重要な印刷譜の音楽が網羅され、その充実した音楽世界を隅々までくまなく味わえるBOXになっています(カプリッチョ第7番はデジタル配信のみとなっており、このCDには収録されていません)。チェーラは周到な作品分析のもと、ピッチが細かく異なる5種類のチェンバロと4種類のオルガンを使い分け、フレスコバルディが活躍した時代と地域をよくふまえた楽器選択で、作曲家自身がイメージしていたであろう音像に迫ります。 声楽部分では、彼がしばしば共演しているアンサンブル・アルテ・ムジカが参加。イタリアにおけるルネサンス声楽演奏の核をなすヴァルテル・テストリンら名手も多く加わり、チェーラの確かな作品解釈と息の合った共演を披露。まさに17世紀ローマの演奏現場を垣間見るかのような、本場直送の最新録音の集大成と言ってよいでしょう。
収録作曲家:
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SINGN'RHYTHM
ヴィヴィ・ヴァシレヴァ (パーカッション) [ヴィヴィ・ヴァシレヴァ、ヴィヴィ・ヴァシレヴァ・クインテット、ルカス・カンパラ・ディニス]Instrumental and Chamber Music - ABE, Keiko / CRUIXENT, O. / DINICU, G. / SAMMUT, E. (Singin' Rhythm) (Vassileva, Diniz, Vivi Vassileva Quintet)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:ALPHA463
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)ドイツの人気打楽器奏者が誘う、パーカッションの新しい可能性バイエルン州ホーフでブルガリア系音楽一家に生まれたヴァシレヴァ。幼いころからヴァイオリンを学んでいましたが、ある夏、ブルガリア滞在中にパーカッションの演奏に接し開眼して以来、並行してその習得をはじめました。ミュンヘンでペーター・ザードロに学んだのち様々なコンクールで優勝を収め、今日ではドイツでも人気のソロ打楽器奏者へと成長しています。 本格的な活動を始めてからは初めてとなる今回のアルバムでは、自らを通じた音楽で物語を伝えたいという彼女のコンセプトのもと、様々な国の作曲家による多様な作品が収められました。フォルクローレの要素を取り込んだジャズで人気のアルゼンチンのギタリスト、ギジョ・エスペルによる「サンバ」(ブラジルのSambaと違い、アルゼンチンの優美なZamba)、パリ管弦楽団の首席打楽器奏者で、作・編曲でも知られるエリック・サミュによる「セイリング・フォー・フィル」など、打楽器のレパートリーとして比較的知られた作品も収録しています。 マリンバの第一人者として世界的に評価されている安倍圭子の「涙のパヴァーヌ」は、有名なダウランドの「ラクリメあるいは7つの涙」の主題によるたいへん美しい変奏曲。また2015年に結成されたヴァシレヴァのクインテット、そしてブラジル出身のギタリスト、ルカス・カンパラ・ディニスの活躍も特筆もので、彼女と息の合った演奏を聴かせています。
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Mlouk ~ モロッコのグナワ
グナワ・アンド・ワールドミュージック・フェスティヴァル [Asma Hamzaoui]発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
多くのロック・ミュージシャンも虜にした、伝統のトランス・ミュージックゲンブリと呼ばれる革張りのボディに3本弦のベース、カルカバという一種のハンドシンバル、トゥベルという太鼓が繰り返すリズムの上に、呼びかけ合う歌が乗るスタイルのモロッコの民族音楽グナワ。その繰り返しが生む独特の高揚感が、ブライアン・ジョーンズ、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックスら多くのロック・ミュージシャンを魅了したといわれます。 元々は、人に取り憑いたジンと呼ばれる悪い精霊を追い出すためのリーラという儀式のための音楽で、一晩中歌い踊り、トランス状態を作り出していたもの。毎年行われるグナワのフェスティヴァルを中心とした、現地でのホットな録音です。
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サンマルティーニ(1700/1701-1775):
チェンバロ・ソナタ集 [シモネッタ・ヘーガー(チェンバロ)]SAMMARTINI, G.B.: Harpsichord Sonatas (Heger)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:CDS7841
CD価格:2,325円(税込)
イタリアの音楽一家に生まれ(父、兄も音楽家)、生涯のほとんどをミラノで過ごし、いくつかの教会でオルガニストを務めたジョヴァンニ・バティスタ・サンマルティーニ。多くの宗教作品を書く一方で、演奏会のための交響曲を作曲、交響曲作曲家の先駆者としても讃えられています。その作品が他の国で人気を博したため、グルックを始めとした多くの生徒が彼のもとを訪れ教えを受けたことで、彼の名声は一層高まることとなりました。 当時としては長寿に恵まれ、数多くの作品を残しましたが、鍵盤(オルガン、もしくはチェンバロ)のための作品は比較的少なく、40曲ほどが残存しています。作曲年代の違いもあり、前期と後期では様式がかなり違いますが、このアルバムに収録されているのは後期の作品であり、当時のバロック様式から古典様式へと推移するギャラント様式(複雑な対位法を用いることなく、旋律と伴奏がわかりやすく示される)で書かれた楽しいものです。 演奏しているヘーガーは現在ミラノ音楽院で後進の指導にあたりながら、ソリスト、アンサンブル奏者として多面的な活動をしています。このアルバムの曲順は作曲年代ではなく、ヘーガーが最もふさわしいと考える順番で演奏されています。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):ピアノ作品集
間奏曲 Op.4
ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 [トゥリア・メランドリ(フォルテピアノ)]SCHUMANN, R.: 6 Intermezzos / Piano Sonata No. 1 (Melandri)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:CDS7842
CD価格:2,325円(税込)
1832年に作曲された「間奏曲」Op.4で、以前ジャン・パウルの文学に触発され作曲した「蝶々」Op.2と同じ手法を取ることを試みたシューマン。「蝶々」では夢想家のヴァルトと情熱家のヴルトという対照的な2人の兄弟の性格を音で表現しようしましたが、今作では更にそれを発展させ、刻々と移り変わる気分や、数多くの引用を用いたシューマンの夢見がちな性格がよく表れた作品が完成しました。そして、2人の対照的な性格を音楽で表すという考え方はシューマンを強く魅了し、架空の団体「ダヴィッド同盟」に登場する「フロレスタン」と「オイゼビウス」が生まれました。明るく積極的なフロレスタン、冷静で内省的なオイゼビウスと異なる性格を持つ2人ですが、どちらもシューマン自身の内面を表しているとされています。 同じ年に着想されたピアノ・ソナタOp.11の初版には「フロレスタンとオイゼビウスによるピアノ・ソナタ、クララに捧ぐ」と記されており、この頃のシューマンのあらゆる趣向が盛り込まれた意欲的な作品として愛奏されています。 この録音ではシューマンが活躍していた時代のピアノを用い、19世紀初頭の雰囲気を伝えます。
収録作曲家:
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マスカーニ(1863-1945):
歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》 [アレクシア・ブルガリドゥ(Ms)/マリーナ・オジー(Ms)/アンジェロ・ヴィラーリ(T) 他/ヴァレーリオ・ガッリ(指揮)/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団]MASCAGNI, P.: Cavalleria Rusticana [Opera] (Voulgaridou, Ogii, Villari, Cecconi, Zilio, Fiorentino Maggio Musical Chorus and Orchestra, Galli)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:CDS7843
CD価格:2,325円(税込)
美しい「間奏曲」で知られる歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》。イタリア南部のシチリア島のある村での2組の男女の愛のもつれから起きる凄惨な(実際にあった事件が元になった)物語が、重厚な音楽と迫力ある歌唱で描かれた、20世紀初頭に流行した「ヴェリズモ(人々の生々しい生活や、暴力的場面を描写するなど、直接的な感情表現に重きを置くリアリズム運動)・オペラの代表作として知られています。サントゥッツァを歌うブルガリドゥの堂々とした歌唱を始め、粒ぞろいの歌手たちの熱唱が繰り広げられる中、トゥリッドゥ役のヴィラーリの情熱的な声が物語全体を引き締めています。 2007年、弱冠27歳で第53回プッチーニ・フェスティヴァルの《トスカ》を指揮し注目を浴びた、指揮者ガッリが紡ぎ出すフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団の美しい音も聴きどころ。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽四重奏曲集
第2番 Op.13 & 第3番 Op.44-1 [カザフスタン国立弦楽四重奏団]MENDELSSOHN, Felix: String Quartets Nos. 2 and 3 (Kazakh State String Quartet)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:CDX-21202
CD価格:1,950円(税込)
若い音楽家たちによって結成された「カザフスタン国立弦楽四重奏団」によるメンデルスゾーンの2つの弦楽四重奏曲。 18歳の時に書かれた「弦楽四重奏曲第2番」は多くの点でベートーヴェンの弦楽四重奏との類似が認められます。この当時、ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲は「不可解で取り返しのつかない恐怖」と評されるほどに、人々の理解を得られていませんでしたが、メンデルスゾーンはこれらの曲を分析し、自作にも数多くの引用を行うなど作品のとりこになっていました。全曲のほとんどを短調が支配し、暗く情熱的な気分に満たされていますが、メンデルスゾーンらしくロマンティックな面も備えています。 その11年後に書かれた第3番は、音楽的にもかなり充実しており、すでにベートーヴェンの影響からは完全に脱しています。前年に結婚したセシル・ジャンルノーとの幸せな生活が反映されたとされる明るく輝かしい曲想が魅力的な作品です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲集 Op.50
第36番-第41番 「プロシア」「夢」「かえる」 [アマティ弦楽四重奏団]HAYDN, J.: String Quartets Nos. 36-41 (Amati Quartet)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:CDX-21801
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
スイスのチューリヒに拠点を置くアマティ弦楽四重奏団(カナダにも同名のアンサンブルがあり、ハイドンを積極的に演奏していますが、この団体とは無関係)。ヴァイオリン奏者ヴィリー・ツィンマーマンとヴィオラ奏者ニコラス・コルティにより1981年に創設され、2009年まで活動、古典から現代まで幅広いレパートリーを誇り、およそ30枚のアルバムをリリースしたアンサンブルです。 1995年と1997年のスタジオ録音によるハイドンOp.50の6曲の弦楽四重奏曲を収録したこの2枚組は、フランスのCD賞である「Choc du monde de la musique」を受賞した名演。洗練された解釈と、さりげないユーモアが散りばめられた聴きどころの多い演奏をお楽しみください。
収録作曲家:
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レグレンツィ(1626-1690):
オラトリオ「改悛した心の死」 [ロベルタ・インヴェンルニッツィ(ソプラノ)/エリザベス・デ・ミルコヴィチ(ソプラノ)/パオロ・コスタ(アルト)/マリオ・チェッケッティ(テノール)/マルコ・ビアズリー(テノール)/セルジオ・フォレスティ(バス)/ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ]LEGRENZI, G.: Morte del cor penitente (La) [Oratorio] (Invernizzi, Mircovich, Cecchetti, Sonatori de la Gioiosa Marca)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:CDX-71802
CD価格:1,950円(税込)
後期バロック時代の作曲家レグレンツィのオラトリオ「改悛した心の死」。かつてリリースされていた名盤の復刻です。ベルガモの教会でオルガニストに就任した後、教師として活躍しながら数多くの作品を残したレグレンツィですが、とりわけ歌のついた作品の評判が高く、無名の詩人の詩を用いたとしても、彼が表現力豊かな音楽をつけることで最高の作品になると言われるほど、その仕事は高く評価されていました。この「改悛した心の死」もそのような作品の一つで、無名の作家の台本が素晴らしいドラマに変貌しています。 インベルニッツィ、ミルコヴィチなど当時を代表するバロック歌手が集い、ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカが雄弁な響きで、迫真の物語を彩ります。
収録作曲家:
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「迷えるソナタ」
クルス(1705-1786):
6つのトリオ・ソナタ Op.5 [バロッコ・トゥ]発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
若き実力派古楽グループによる初CDは、ロココ期ベルギーの知られざる作曲家!2013年にブリュッセル王立音楽院で結成されたバロッコ・トゥ。現代の古楽最先端で演奏技術と解釈を吸収し、若い感性で精力的な活動を展開していた彼らは、2017年のヨーク国際古楽コンクールで見事優勝を果たしました。そのアルバム第一弾に選ばれた作品は、1705年アントウェルペン(アントワープ)に生まれたベルギーの知られざる作曲家、ド・クルスによるトリオ・ソナタ。ロココ様式で書かれたこれらの作品は、いずれもたいへん親しみやすく美しいもので、彼らの瑞々しい演奏がその魅力を一層引き立てています。 忘れられてしまったソナタという意味合いが込められていると思われる「La Sonate Égarée 迷えるソナタ」というタイトルが付けられたこのアルバムで、彼らは「知られていないということは、その価値がないということ」という偏見を見事に打ち崩しています。
収録作曲家:
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発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
テオルボの多彩な魅力を一枚に凝縮!バロックの合奏では、通奏低音として縁の下の力持ちといった役回りの大型のリュート、テオルボ。イタリアではキタローネとも呼ばれたこの楽器は、広い音域を生かした独奏楽器としても重宝され、ここに収められたピッチニーニ、カプスペルガー、ド・ヴィゼーらは17世紀前後にその名手として活躍し、多くの作品も残しました。 また近年に古楽器が復権するなか、その魅力に着目する現代の作曲家も多く、ここには人気のジェイムズ・マクミランなどを収録しています。現代の作品では長い歴史と唯一無二の風格を持つこの楽器に敬意を払い、バロック時代を思わせるタイトルや形式のものも多いですが、高音と低音を不気味に鳴らすベンジャミン・オリヴァーなど、その作風はどれもかなり個性的です。 エリザベス・ケニーはレ・ザール・フロリサンやオーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・ジ・エンライトメントでも活躍した、現代リュートの第一人者。LINN RECORDSには4枚目の録音で、今回は初のソロ・アルバムとなっています。
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「太陽王のミサ」
(リュリ、クープラン、ドラランド、ギラン、フィリドール) [ガエタン・ジャリ & マルグリット・ルイーズ]Vocal Ensemble and Instrumental Music - LULLY, J.-B. / COUPERIN, F. / LALANDE, M.-R. de (Messe du Roi Soleil) (Ensemble Marguerite Louise, Jarry)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:CVS008
CD価格:2,475円(税込)
ヴェルサイユ宮の華麗なミサを再現!2007年にガエタン・ジャリを中心に結成され、フランソワ・クープランの親族にして優秀な歌手だったというマルグリット・ルイーズの名を冠したグループによる、太陽王ルイ14世のためのミサを再現したアルバム。壮麗な行進曲と共に王が入場するところに始まり、ドラランドとリュリのグラン・モテ、その間を繋ぐクープランのプティ・モテがオルガンのインターリュードを挟んで並べられています。 20人を超える声楽陣、13名の弦楽、6名の木管、4本のトランペット、そしてバス・トランペット(名手マドゥーフが担当)、セルパンにティンパニ、通奏低音という豪華な編成で、こういったミサがまさに執り行われたであろうヴェルサイユ宮殿の礼拝堂にて録音されています。
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発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
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STILL SCHUBERT
シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第14番「死と乙女」 D810
シューベルト&ファフシャン(1960-):
歌曲集 [アルバノ・カレール、アルファマ四重奏団]発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
気鋭の弦楽四重奏団が挑むシューベルト2005年ブリュッセルで結成されたアルファマ四重奏団。これまで6枚のアルバムをリリースしており、中でも「大作曲家の弦楽四重奏曲集」(FUG582)が大きな話題となった彼らのシューベルト。冒頭からぐっと掴まれる「死と乙女」ですが、鋭い切れ味と爽やかさを湛えた豊かな歌心で定評のある彼ららしい、美しくも勢いのある素晴らしい演奏を聴かせます。 カップリングはウィーン生まれのフランス系メゾ・ソプラノ歌手カレールを迎え、1960年ブリュッセル生まれのファフシャンによる、シューベルトの歌曲を元に声楽と弦楽四重奏のために自由に編曲(作曲)した作品7曲を収録。曲が進むにつれて前衛さを増していく作りですが、どこかシューベルトの原曲と対話をしながら発展していくかのような構成を持つ、興味深い作品です。
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発売日:2019年07月26日
DVD+ Blu-ray 2枚組日本語版 完全対訳ブックレット&日本語字幕価格:16,500円(税込、送料無料)
理論的かつ解剖学原理に基づいた独自の教授法で、今なお世界中で学ばれているチェケッティ・メソッド。週6日をひとつの単位としたプログラムとなっており、プロフェッショナル・ダンサーに求められる精確さや、多様なスタイルに対応できる応用力を身につけるためのものです。 この映像はプロ・ダンサーを対象とするチェケッティ・メソッドの最高峰「エンリコ・チェケッティ・ディプロマ」を文化遺産として、そして教育プロジェクトとして撮影したものです。収録されているヴァリエーション豊かなエクササイズや指導を通して、チェケッティ・メソッドの真髄に迫ります。
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年10月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
トッカータ集 BWV 910-916 [西山まりえ(チェンバロ)]発売日:2019年07月26日
CD国内盤価格:2,750円(税込)
17世紀には教会のミサや典礼の最初に演奏され、ファンファーレ風な役目を負うこともあるトッカータ。 オルガンやチェンバロなど鍵盤楽器のみならず、ハープのような撥弦楽器などの様々な発音機構の音色を操り、バッハ以前の中世・ルネサンス音楽のレパートリーを持ち、実際に即興演奏や17世紀宗教曲でトッカータを演奏してきた西山。彼女ならではの「切り口」は、楽譜からの音楽を受け身として弾くだけではない、生命を宿した音の連なりと力強い響きに満ちている。 若さみなぎるバッハの情熱と野望を感じずにいられない7つの傑作トッカータ集。
収録作曲家:
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シェイクスピア
テンペスト [フィリダ・ロイド/ドンマー・ウエアハウス]発売日:2019年07月26日
DVD価格:2,925円(税込)
フィリダ・ロイド演出オール・フィメール・キャスト三部作の終章!多くの舞台や「マンマ・ミーア!」といった大ヒット映画など、演出の分野で多彩な活躍を繰り広げるフィリダ・ロイド。彼女が2012年からドンマー・ウェアハウスで行っているのが、シェイクスピア劇を女性のみで演じるという実験的な三部作。2012年の「ジュリアス・シーザー」、2014年の「ヘンリー四世」に続き、2016年に発表されたのがこの「テンペスト」でした。 三部作を通じて主人公を演じるのはハリエット・ウォルター。今回も舞台を現代の女性刑務所に移して描く大胆な演出です。シェイクスピアが描くオリジナルの世界に、暴力、ジェンダー、そしてトランスジェンダーといった現代の問題を絡ませ、笑いやヒップホップなど激しい音楽も交えた舞台に、ぐいぐいと引き込まれます。
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シェイクスピア
トロイラスとクレシダ [ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー]発売日:2019年07月26日
DVD価格:3,825円(税込、送料無料)
エヴェリン・グレニーが音楽を担当するシェイクスピアの悲劇ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる悲劇「トロイラスとクレシダ」。物語の方向がなかなか掴みづらい作品ですが、ここでは中世と現代を折衷させた衣装や舞台、そして美術で登場人物と台本をデフォルメし、輪郭をくっきりと浮かび上がらせています。 聴覚障害を持ちながら世界的に活躍するパーカッショニスト、エヴェリン・グレニーが作曲を担当していることにも注目です。
収録作曲家:
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「雲の柱」
オックスフォード500年のアンセムを集めて [オックスフォード モードレン・カレッジ合唱団、マーク・ウイリアムズ(合唱指導)、ウイリアム・フォックス(オルガン)、アレクサンダー・ポット(オルガン)]Choral Concert: Magdalen College Choir Oxford - BERKELEY, L. / DYKES, J.B. / LEIGHTON, K. / SHEPPARD, J. / TOMKINS, T. (The Pillar of The Cloud)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:OACD9045D
CD価格:2,250円(税込)
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Bach : Reflected
J.S.バッハによるインプロヴィゼーション [ベンヤミン・シュミット(Vn) 他]Violin Arrangements - BACH, J.S. / WEILL, K. / TIZOL, J. / ELLINGTON, D. / REINHARDT, D. (Bach:Reflected) (B. Schmid, Breinschmid, Schneeberger)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:OC1892
CD価格:2,025円(税込)
クラシックからジャズまで、マルチな才能を発揮するオーストリアのヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミット。このアルバムではバッハの様々な作品からインスパイアされたインプロヴィゼーションを披露しています。 有名なカンタータのアリアがモダンな姿で蘇るだけでなく、クルト・ヴァイルやジャンゴ・ラインハルト、ジェローム・カーンらの楽曲もさりげなく取り入れられるなど、全く耳を飽きさせることがありません。彼の友人たちも様々な楽器を持ちより、演奏をバックアップ、親密なセッションをお楽しみいただけます。
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ウェーバー(1786-1826):
歌劇《オベロン、または妖精王の誓い》 [クレメンス・ケルシュバウマー(テノール)/ミルコ・ロシュコウスキ(テノール)/ドロテア・マリア・マルクス(アルト)/エルガ・ペロシュ(バリトン)/マリー・ザイドラー(メゾ・ソプラノ)/ドミトリー・エゴロフ(カウンターテナー)/ローマン・クルツ/ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)/ギーセン・フィルハーモニー管弦楽団/ギーセン州立歌劇場合唱団]WEBER, C.M. von: Oberon [Opera] (Kerschbaumer, Roschkowski, D.M. Marx, Peroš, M. Seidler, Giessen State Theatre Chorus and Philharmonic, Hofstetter)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:OC984
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
13世紀フランスの叙事詩に登場する人物ユオン・ド・ボルドー。彼は罪を犯して逃亡中に妖精王オーベロンに出会い「魔法の笛」と「魔法のカップ」を与えられたとされています。この伝説を基にした「オベロン」にシェークスピアの2つの名作「夏の夜の夢」と「テンペスト」の内容を付け加えたものが、ここでの「オベロン」です。しかし内容があまりにも交錯しているためか、演奏機会はあまり多くありません。 ホフシュテッターは、この上演のためにモダン・オーケストラであるギーセン・フィルハーモニー管弦楽団の管楽器セクションをナチュラル・ホルン、ナチュラル・トランペットを始めとしたピリオド楽器に替え、19世紀の響きに近づける試みを行い、作品の本来の姿を洗い出すことに成功しています。歌手たちはいずれも粒揃いの実力派。なかでもパックを歌うエゴロフのユニークな声が物語に刺激的な味を加えています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
ブルッフ(1838-1920):
8つの小品 Op.83
シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.148 D897
(いずれもヴァイオリン、ヴィオラとピアノ編) [ナターリア・ロメイコ(ヴァイオリン)/ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)/イヴァン・マルティン(ピアノ)]Violin, Viola and Piano Recital: Lomeiko, Natalia / Zhislin, Yuri / Martin, Ivan - BRUCH, M. / BRAHMS, J. / SCHUBERT, F.
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:ORC100098
CD価格:2,080円(税込)
これまでにも何枚かのアルバムでデュオを組んできたヴァイオリニスト、ナターリア・ロメイコとヴィオラのユーリ・ジスリン。今作ではピアニスト、イヴァン・マルティンを加えロマン派の3作品を演奏しています。ブラームスはよく知られるホルン三重奏をヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ版に編曲、原曲の持ち味を損なうことなく、しっとりとした味わいで聴かせます。 アルバムのメインとなるブルッフの「8つの小品」の原曲はクラリネットとヴィオラ、ピアノの組み合わせですが、ここでも管楽器とは違うまろやかな響きの組み合わせが耳に残ります。シューベルトの「ノットゥルノ」はヴァイオリン、チェロ、ピアノが原曲。チェロの深い響きがヴィオラの渋い響きに置き換わることで曲の印象もかなり変わります。各々の演奏家たちの主張がせめぎあいつつ、練り上げられた音が楽しめる興味深い1枚です。
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ブラームス(1833-1897):
クラリネット三重奏曲 Op.114
クラリネット・ソナタ Op.120-1&2 [ヨーゼフ・シナー(クラリネット)/ヨアンナ・プロダノヴァ(チェロ)/ソミ・キム(ピアノ)]BRAHMS, J.: Trio in A Minor / Clarinet Sonatas, Op. 120, Nos. 1 and 2 (Shiner, Prodanova, Somi Kim)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:ORC100099
CD価格:2,080円(税込)
晩年のブラームスは、一旦は創作意欲が衰えるも、奏者リヒャルト・ミュールフェルトが演奏するクラリネットの素朴で澄み切った響きに魅せられ、相次いでいくつかの傑作を書き上げました。「クラリネット三重奏曲」は「五重奏曲」と同じ年の1891年に作曲され、世評は「五重奏」の方が人気が上でしたが、ブラームス自身は「この三重奏の方が好きだ」と述べたという作品。第1楽章冒頭の憂愁に満ちた旋律から強く聴き手の心を捉えます。2つのクラリネット・ソナタは1894年に書かれた曲。情熱的な第1番、晩秋の空を思い起こさせる第2番、ヴィオラで演奏されることも多く、どちらもブラームスの円熟が感じられる味わい深い作品です。 演奏しているシナーは2011年にデビューを果たした若手奏者。現代音楽を得意としながら、このような古典的な作品でも卓越した解釈を聴かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ三重奏曲集 第3集〉
ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 Op.1-3
ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調「大公」 Op.97 [トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios, Vol. 3 - Nos. 3, 7, "Archduke" (Trio con Brio Copenhagen)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:ORC100101
CD価格:2,080円(税込)
2019年に創立20周年を迎える「トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン」。韓国出身の2人の姉妹と、チェリストのソキュンの夫でデンマーク出身のピアニスト、エルヴェキールをメンバーとするアンサンブルは、デンマークの現代作曲家ノアゴーから作品の献呈を受けたり、サンドストレムの70歳の誕生日を記念した作品「トリプル・コンチェルト」を初演するなど現在スカンジナビア半島を中心に活躍しています。 彼らは現在ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の全曲録音を進めており、この第3集では初期の第3番と、円熟期の「大公」を収録。1793年に書かれた若きベートーヴェンの意欲作、第3番はあまりにも先進的な作品だったためか、ハイドンから「出版は控えた方がよいのではないか」とアドバイスされたという曲。第7番は1811年、ルドルフ大公に献呈されたため「大公」と呼ばれる優雅な曲。トリオ・コン・ブリオは、この2曲の性格の違いを際立たせながら、温かみのある色調でベートーヴェンの情熱を伝えています。
収録作曲家:
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「喜べ、幸いなるパドヴァよ」
ヨハンネス・デ・リンブルジア(1380頃-1440頃)
初期ネーデルラント楽派のモテット集 [バティスト・ロマン & ル・ミロワール・ド・ミュジーク]JOHANNES DE LYMBURGIA: Gaude felix Padua (Le Miroir de Musique)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:RIC402
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)ネーデルラント楽派初期の知られざるモテットをたっぷりと1380年頃リンブルフ公国(現オランダ&ベルギー東部)に生まれ、現在のフランス語圏ベルギーの中心地でもあるリエージュで長く活躍し、その後はヴィチェンツァ、パドヴァ、ヴェネツィアなど北イタリア世界との関わりが作品から窺えるヨハンネス・デ・リンブルジア(リンブルフのヤン)。ネーデルラント楽派のなかではデュファイよりもさらに年上で、かなり初期世代に属する、知られざる注目すべき作曲家のひとりです。当時の大きな写本3冊に45以上残されているその作品は、のちのネーデルラント楽派にも通じるスタイルに加え、北イタリアの影響を受けた彼自身の独創的な和声と旋律を併せ持っています。 ソプラノ、メゾ、テナー、バリトンの4人の声楽陣にロマンとエリザベス・ラムゼーの中世フィドル、さらに2人のメンバーによるリュートやギターン、ハープあるいはオルガネットが絡み、ロマン自身も2人目のバリトンとして歌もサポートして、厚いハーモニーを作っています。
収録作曲家:
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カンポ(1968-):
「ストリートアート」 [アンサンブルTM+]発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
マルセイユ出身、人気作曲家の作品集南フランスのマルセイユに生まれ世界中で活躍する多作家、レジス・カンポの作品集。先鋭的なセンスとポピュラリティのある美しさ、そしてユーモアを併せ持ち、アヴァンギャルドとジャズの要素も盛り込んだ彼の作品は、それぞれ様々な性格を持つものの、いずれも他に得難い魅力を備えており、日本にも多くのファンを持ちます。 代表作の一つ「ポップアート」のほか、美しい「UNE SOLITUDE DE L'ESPACE (宇宙の孤独)」など、彼の多彩な作品を楽しむことの出来るアルバムです。
収録作曲家:
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ラッソ(1532-1594):
〔合唱作品集〕
マタイ受難曲
アヴェ・ヴェルム・コルプス他 [ジェフリー・スキッドモア(指揮)/エクス・カテドラ・コンソート]LASSO, O. di: Passio Domini nostri Jesu Christi secundum Mattheum / Ave verum corpus / Vide homo (Ex Cathedra Consort, J. Skidmore)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0106
CD価格:2,160円(税込)
バーミンガム生まれの合唱指揮者ジェフリー・スキッドモア(1951-)。2011年にリリースされたこのアルバムは彼の60歳の誕生日を記念する、ルネサンスの作曲家オルランド・ディ・ラッソの作品集。 このアルバムのために、彼が長年芸術監督を務めるアンサンブル“エクス・カテドラ”と演奏した「マタイ受難曲」と「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の2曲に、1996年に録音された2曲のモテットを併せることで、スキッドモアが長年に渡り献身してきたルネサンス音楽への情熱を示しています。
収録作曲家:
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バーバー(1910-1981):
〔ピアノ作品集〕
3つのスケッチ/スーヴェニール Op.28(ピアノ版)
夜想曲 Op.33(ジョン・フィールドを讃えて)
ピアノ・ソナタ Op.26他 [レオン・マッコウリー(ピアノ)]BARBER, S.: Piano Music (McCawley)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0108
CD価格:2,160円(税込)
イギリスのピアニスト、レオン・マッコウリーのバーバー作品集。1997年にもVirginレコードに作品集を録音するなどバーバーの音楽に強い興味を抱いているマッコウリー、長年にわたり作品を研究するにつれ、自身の解釈も成熟、変化してきたと語ります。 2010年に新たに録音されたこのアルバムでは、前作の選曲をほとんど踏襲しながらも、初期の作品「3つの作品」を加えることで、バーバーの作風の変化をより際立たせています。アルバムの中心をなす「ピアノ・ソナタ」での緊張感に満ちた演奏には、マッコウリーのバーバーへの熱い思いが凝縮されています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
前奏曲全集 [ピーター・ケイティン(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Preludes (Complete) (Katin)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0110
CD価格:2,160円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ケイティン(1930-2015)。このアルバムは2011年、彼が80歳を迎えた記念として、かつてユニコーンレーベルに録音したラフマニノフの前奏曲集をリマスターし再発売したもの。 見事なテクニックに裏打ちされた滋味あふれる演奏もさることながら、英文のブックレットにはケイティンへのインタビューとともに、1987年に彼自身が記した各曲の詳細な説明を掲載。彼のラフマニノフにかける熱い思いを知ることができます。
収録作曲家:
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ロンドンの街にて
~ロンドンの歴史的音楽ツアー [イアン ・サザーランド(指揮)/フィルハーモニー・コンサート管弦楽団]Orchestral Music - GAY, N. / COATES, E. / FARNON, R. / MORLEY, A. / SULLIVAN, A. (In London Town) (Philharmonia Concert, I. Sutherland)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0117
CD価格:2,160円(税込)
ブリティッシュ・ライト・ミュージック(軽音楽)の第一人者として知られる指揮者イアン・サザーランド。もともとヴァイオリン奏者であった彼は、1966年にBBCスコティッシュ放送交響楽団の指揮者に就任、1973年からは名物ラジオ番組「金曜の夜は音楽の夜」に定期的に出演し、ライト・ミュージックの普及に尽力しました。 このアルバムは40年以上に渡るラジオ放送のアーカイブから、彼が振る「フィルハーモニー・コンサート管弦楽団」のライヴを集めた1枚です。どの曲もロンドン市民にはおなじみのもので、多くはロンドンのランドマークにちなんでおり、聴いているだけで、ウェストミンスターやピカデリー広場、そしてテムズ川のほとりなどでくつろいでいる気分になれるというとても楽しいアルアバムです。
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ディーリアス(1862-1934) &
アイアランド(1879-1962):
パートソング集 [ポール・スパイサー(指揮)/バーミンガム音楽院室内合唱団]Choral Concert: Birmingham Conservatoire Chamber Choir - DELIUS, F. / IRELAND, J. (Delius and Ireland Partsongs)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0119
CD価格:2,160円(税込)
2012年、ディーリアスの生誕150周年とアイアランドの没後50周年を記念してリリースされた1枚。ディーリアスの庇護者フェンビーが「ディーリアスの最も優れた作品は歌曲と合唱音楽にある」と語ったほど、ディーリアスの合唱曲は傑出した出来栄えを誇っています。ここでは彼のルーツであるドイツ語のテキストを用いた曲や、最高傑作のひとつ「夏の夜、水の上にて歌える」など珠玉の作品を聴くことができます。 ディーリアスより少し後の世代であるアイアランドも合唱作品を好み、内省的かつ神秘的な作品を何曲か書き上げました。彼が最も愛した代表作「聖なる少年(様々な楽器による編曲版が存在する)など、どの曲も静かな美しさを湛えています。
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モンポウ(1893-1987):
〈ピアノ曲選集 第1集〉
歌と踊り 第1番-第6番
ペゼブレ/内なる印象
ショパンの主題による変奏曲 [クレーリア・イルスン(ピアノ)]MOMPOU, F.: Selected Works, Vol. 1 (Iruzun)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0121
CD価格:2,160円(税込)
ロンドンを拠点に活躍するブラジル出身のピアニスト、クレーリア・イルスン。彼女はリオ・デ・ジャネイロ音楽学校で学んだのち、ネルソン・フレイエやジャック・クライン、スティーブン・コヴァセヴィッチらに師事、数多くのコンクール受賞歴を持つだけでなく、南米作曲家の作品を中心に幅広いレパートリーを持つピアニストです。 このアルバムで彼女は「歌と踊り」から第1番~第6番(残り7曲は第2集で演奏)と、「ペセブレ」、「内なる印象」、「ショパンの主題による変奏曲」を含むモンポウの代表作を演奏、なかでも「内なる印象」では作品の持つ内省的な雰囲気を入念に伝えています。
収録作曲家:
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ヴィヴァ・ブラームス! 第1集
ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
ハンガリー舞曲集 WoO 1 [ジェイムズ・バラレット(チェロ)/サイモン・キャラハン(ピアノ)]BRAHMS, J.: Cello Sonata No. 1 / 21 Hungarian Dances (Vivat Brahms, Vol. 1) (Barralet, Callaghan)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0126
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの若手チェリスト、ジェームズ・バラレット。アレンジャーとしても名高く、様々な音楽祭やコンサートでチェロのためのアンサンブルを披露し好評を博しています。 このアルバムには、ブラームスのチェロ・ソナタ第1番と、バラレット自身の編曲による「ハンガリー舞曲集」の見事なチェロ版が収録されており、この1枚がが彼の才能を広く知らしめるきっかけとなりました。ピアノを担当するキャラハンとの息のあったアンサンブルも聴きどころです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
即興曲とレントラー [コーデリア・ウィリアムズ(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Impromptus / 17 Ländler (C. Williams)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0127
CD価格:2,160円(税込)
2018年、SOMMレーベルから「ペルト&バッハ:ピアノ作品集」をリリースし、2人の作曲家の共通項を鮮やかに見せたピアニスト、コーデリア・ウィリアムズ。これは彼女が2012年にリリースしたデビュー・アルバムです。 録音のきっかけは、2011年に開催された「ダドリー国際ピアノ・コンクール」で彼女が演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番にレーベル・オーナー、シヴァ・オークが魅せられたこと。すぐさま、このシューベルトが録音されたということです。瑞々しく流麗な表現の中に、深みを感じさせる演奏をお聴きください。
収録作曲家:
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スタンフォード(1852-1924):
パートソング集 [ポール・スパイサー(指揮)/バーミンガム音楽院室内合唱団]STANFORD, C.V.: Partsongs (Birmingham Conservatoire Chamber Choir, Spicer)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0128
CD-R価格:2,160円(税込)
厳しいオーディションを通過した24人の学生たちをメンバーとするバーミンガム音楽院室内合唱団によるスタンフォードのパートソング集。パートソングとは、無伴奏の合唱作品で、気の置けない家族や仲間で、つつましく歌う合唱曲です。しかしスタンフォードのパートソングには、複雑なアンサンブルの手法が用いられており、決して気楽に歌える曲ではないためか、録音はあまり多くありません。とはいえ、どの曲も宗教音楽作曲家として知られるスタンフォードらしい美しいハーモニーと精緻なテクスチャーを備えており、優れたアンサンブルにとっては歌い甲斐のある曲ばかりです。 このアルバムではアイルランド民謡由来の曲や、宗教的な曲、少し古風な作風による曲と、バラエティに富んだ作品を楽しめます。作曲家としても活躍するポール・スパイサーが全体を丁寧にまとめています。
収録作曲家:
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ディーリアス(1862-1934):
2台ピアノ編曲による管弦楽作品集 第2集 [サイモン・キャラハン(ピアノ)/竹ノ内博明(ピアノ)]DELIUS, F.: Orchestral Music Transcribed for 2 Pianos, Vol. 2 (Hiroaki Takenouchi, Callaghan)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0129
CD価格:2,160円(税込)
ディーリアスの管弦楽作品を2台ピアノで演奏するシリーズ第2集。第1集(SOMMCD0112)と同じく、サイモン・キャラハンと竹ノ内博明の2人が見事なテクニックで息のあった演奏を披露しています。 オーケストラの仄かな響きが美しい「川辺の夏の夜」も、ピアノ編曲版にすることで複雑な和声が鮮やかに紐解かれます。ブーツが編曲した「パリ、大都会の歌」は賑やかな都会の夜の風景が騒音も含めて表現されており、闊達なピアノの音とともに鮮やかな風景が目に浮かびます。ディーリアスが心のふるさととして憧れていたノルウェーの民話を元に作曲した「おとぎ話」も、原曲のオーケストラ版とは違う響きで聴き手を魅了します。
収録作曲家:
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マスネ(1842-1912):
歌曲集 [クリスティーネ・トッチ(メゾ・ソプラノ)/ニコ・ダーマニン(テノール)/スティーヴ・スワロー(コントラバス)ガブリエラ・スワロー(チェロ)/サリー・シルヴァー(ソプラノ)/リチャード・ボニング(ピアノ)]MASSENET, J.: Vocal Music (Les amoureuses sont des folles) (S. Silver, Bonynge)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0151
CD価格:2,025円(税込)
優れたオペラ指揮者として知られるリチャード・ボニングは、知られざるイギリス・オペラの復興や、フランス歌曲の録音に熱心であり、ソプラノ歌手サリー・シルヴァーとは、自身がピアノ伴奏を務めたウォレスやパルフェなどイギリス近代作曲家の歌曲をリリースしています。 マスネの歌曲は2012年にGUILDレーベルからリリースしたアルバムに次ぐ2枚目の録音。どれもも洗練された旋律と洒落た雰囲気を持つ愛らしい曲です。収録された24曲のうち10曲はアンサンブル形式であり、メゾ・ソプラノのトッチとテノールのダーマニンが参加、美しいハーモニーを聴かせます。
収録作曲家:
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バーバー(1910-1981):
合唱作品集 [ポール・スパイサー(指揮)/バーミンガム音楽院室内合唱団]BARBER, S.: Choral Music (Birmingham Conservatoire Chamber Choir, B. Kennedy, Firkins, Spicer)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0152
CD価格:2,160円(税込)
バーバーの作品は19世紀のイディオムを用いて書かれたものが多く、批評家たちからは「時代遅れ」と揶揄されていました。しかし時を追うごとに、その独自性が評価され、現在ではアメリカ近代合唱作品の最高峰とされています。なかでもアルバムの最後に置かれた「アニュス・デイ」は有名な「弦楽のためのアダージョ」からの編曲作品であり、さまざまな場面で演奏される人気曲となっています。 このアルバムでは無伴奏合唱だけでなく、ティンパニやブラス・アンサンブルを加えた曲や、ピアノ伴奏がついた曲など、バーバーの色彩豊かな合唱曲が選ばれており、合唱指揮者、作曲家ポール・スパイサーが率いる英国の精鋭「バーミンガム音楽院室内合唱団」が一糸乱れぬ見事なハーモニーを披露しています。
収録作曲家:
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グラズノフ/シベリウス/ドヴォルザーク:
ヴァイオリン作品集 [クリストドゥールー]Violin Recital: Christodoulou, Efi - GLAZUNOV, A. / SIBELIUS, J. / DVOŘÁK, A.
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0153
CD価格:2,160円(税込)
ギリシャ出身のヴァイオリニスト、クリストドゥールーが弾くロシア、東欧、北欧の作品集。どの曲もドイツ・ロマン派、とりわけブラームスの伝統を感じさせながら、地域の特色を生かした作風を特徴としています。 レオポルド・アウアーに献呈されたグラズノフのヴァイオリン協奏曲は重厚なハーモニーを持つ抒情的な曲。とりわけ第1楽章第1主題の哀愁漂うメロディが印象的です。シベリウスの「ユモレスク」は彼のヴァイオリン協奏曲とは違う、ユニークな軽快さと愛らしさを持つ小品集。ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、郷愁たっぷりの旋律で知られる名作。終楽章のロンドはチェコ民謡から採られた特徴的なリズムを持っています。
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グリーグ(1843-1907):
スレッター Op.72(ノルウェー舞曲集)
気分 Op.73 [ジョン・マッケイブ(ピアノ)]GRIEG, E.: Norwegian Dances / Moods (McCabe)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0154
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの作曲家でピアニストとしても知られたジョン・マッケイブ(1939-2015)。ハイドン演奏のスペシャリストであるとともに、イギリス近現代作品を積極的に紹介した功績が讃えられています。あまり知られていませんが、実はマッケイブはグリーグ作品を大変愛しており、生涯に渡ってグリーグを崇拝していました。とりわけ各地の民謡を集めた「スレッター」はマッケイブの愛奏曲であり、この刺激的な作品から多くのインスピレーションを得たと語っています。 アルバムの録音は1978年に行われましたが、オリジナル・テープの損傷が激しかったため、SOMM RECORDINGSのエンジニア、マーティン・ニコラスとポール・アーデン・テイラーがテープを丁寧に修復、アナログの温かい響きはそのままに、明快なサウンドとして蘇ったというものです。
収録作曲家:
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モンポウ(1893-1987):
〈ピアノ曲選集 第2集〉
歌と踊り/子供の情景
ひそやかな音楽 第1巻
「月の光」による幻想曲他 [クレーリア・イルスン(ピアノ)]MOMPOU, F.: Selected Works, Vol. 2 (Iruzun)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0155
CD価格:2,160円(税込)
クレーリア・イルスンが演奏するモンポウ作品集。「リリシズムとリズムの対比」である“歌と踊り”でのゆったりとした「歌」部分と、活動的な「踊り」部分の鮮やかな表情の付け方が見事です。またモンポウが愛した民謡「月の光」から生まれた2つの作品では、フランス印象派を思わせる移り変わるハーモニーを丁寧に描き出し、憂いを含んだ「タンゴ」や「子守歌」でも、底に秘めた情熱を感じさせる力強い演奏を聴かせます。モンポウを知り尽くしたイルスンならではの名演です。
収録作曲家:
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エマ・ジョンソンと仲間たち
シューベルト(1797-1828):
八重奏曲 ヘ長調 D803
クルーセル(1775-1838):
協奏的三重奏曲「ポプリ」Op.10 [エマ・ジョンソン(クラリネット)/マイケル・トンプソン(ホルン)/フィリップ・ギボン(ファゴット)/クリス・ウェスト(コントラバス)/カルドゥッチ弦楽四重奏団]SCHUBERT, F.: Octet, D. 803 / CRUSELL, B.H.: Concert Trio (Emma Johnson and Friends) (E. Johnson, C. West, P. Gibbon, Carducci String Quartet)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0156
CD価格:2,160円(税込)
17歳で「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」コンクールを制し、一躍人気者となったクラリネット奏者エマ・ジョンソン。その翌年モーツァルトのクラリネット協奏曲を録音して以来、世界中で50万枚を超えるCD売り上げ総数を誇る彼女ですが、ここでは親しい仲間たちとともに2つの作品を演奏しています。 シューベルトの八重奏曲に添えられたのは、スウェーデンの作曲家クルーセルの珍しい作品。セレナードの形式を思わせるホルンとファゴット、クラリネットのアンサンブルが美しい注目曲です。 シューベルトではカルドゥッチ四重奏団とコントラバス奏者クリス・ウェスト、クルーセルではマイケル・トンプソンとフィリップ・ギボン、各々名手たちが参加、親密で楽しいアンサンブルを披露しています。
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マシューズ(1943-):
ピアノ五重奏曲 Op.92
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ五重奏曲 ト短調 [マーティン・カズン(ピアノ)/ヴィリアーズ四重奏団]Piano Quintets - MATTHEWS, D. / SHOSTAKOVICH, D. (Villiers String Quartet, Cousin)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0157
CD価格:2,160円(税込)
SOMMレーベルに録音したラフマニノフやグラズノフでの情感溢れる演奏が好評を博しているピアニスト、マーティン・カズン。このアルバムではNAXOSレーベルでもおなじみ、イギリスのアンサンブル“ヴィリアーズ弦楽四重奏団”とともに、ショスタコーヴィチとマシューズのピアノ五重奏曲を演奏しています。 マシューズの作品は世界初録音となるもので、古典的な形式による美しい作品です。第2楽章にタンゴが置かれているところが現代的と言えるでしょう。ピアノと弦楽の華やかな掛け合いが聴きどころです。20世紀における最も偉大な作品の一つであるショスタコーヴィチの「ピアノ五重奏曲」での緊張感に満ちた掛け合いも見事です。
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ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ 第1番・第2番
4つの厳粛な歌 [アレクサンダー・ベイリー(チェロ)/ジョン・スウェイツ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 / 4 Ernste Gesänge (arr. for cello and piano) (Baillie, Thwaites)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0158
CD価格:2,160円(税込)
1956年、イギリスのストックボートで生まれたアレクサンダー・ベイリー。ジャクリーヌ・デュ・プレの演奏に触れて感銘を受けた彼は12歳でチェロを始め、みるみる頭角を現しました。英国王立音楽院で学んだ後、ウィーン音楽大学でアンドレ・ナヴァラに師事し、幅広いレパートリーを持つチェリストとして世界中で活躍しています。 このアルバムは2016年、彼の60歳を記念してリリースされたもので、ベイリーは幼い頃に影響を受けたデュ・プレに敬意を表し、彼女が愛したブラームスの2曲のソナタと、ベイリーとシャフランが編曲した「4つの厳粛な歌」を演奏しています。 またこのアルバムで使用されたピアノはブラームスの時代に作られた3種類の楽器で、Rönisch、Ehrbar、Streicher、それぞれが生み出す特徴ある19世紀の響きも聴きどころです。
収録作曲家:
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クリスマス - チェルシーのキャロル集 [ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団/ウィリアム・ヴァン(指揮)]
CHRISTMAS MUSIC - Carols from Chelsea (Chapel Choir of the Royal Hospital Chelsea, Orford, G. Hatton, Vann)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0161
CD価格:2,160円(税込)
1682年にチャールズ2世によって創設されたチェルシー王立病院。イギリス軍を引退した兵士たちが老後の余生を過ごす施設として知られており、毎年5月には花の展覧会が行われ、またクリスマスには盛大なパーティが開催されます。ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団は施設専属の合唱団であり、とりわけクリスマスの時期には特別な演奏会を開催、施設で過ごす人々だけでなく、近隣住民も彼らの歌声を楽しむのが恒例行事となっています。 おなじみのクリスマス・キャロルからイギリスの伝承曲、近現代の曲、バッハやブラームスの曲など盛りだくさんの感動的なプログラムをご一緒にお楽しみください。
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South of the Line
ジュベール(1927-2019):
合唱作品集 [ポール・スパイサー(指揮)/バーミンガム音楽院室内合唱団 他]JOUBERT, J.: Choral Music (South of the Line) (Birmingham Conservatoire Chamber Choir, Spicer)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0166
CD価格:2,160円(税込)
2019年1月7日に91歳の生涯を閉じた南アフリカ、ケープタウン出身の作曲家ジョン・ジュベール。作曲家として活動するかたわら、バーミンガムで教職につき後進を指導、多くの賞を受賞しました。このアルバムは2017年、彼の90歳の誕生日を記念してリリースされた1枚で、彼が得意とした合唱曲が収録されています。 音楽でコミュニケーションをはかりたいと語ったジュベールにとって、合唱作品は特別の存在であり、様々なテキストを用いて折々の心情を描いた作品はどれも強い存在感を放っています。なかでも第二次ボーア戦の勃発を契機にトーマス・ハーディが書いた詩を用いた「South of the Line」は強い悲しみと怒りに満ちた曲。戦争に対する彼の思いが強く表れています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ集と現代の作品集 第2集 [クリシア・オソストヴィッツ(ヴァイオリン) /ダニエル・トン(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Osostowicz, Krysia / Tong, Daniel - BEETHOVEN, L. van / SCHWERTSIK, K. / TAYLOR, M. / ASHWORTH, P. (Beethoven Plus, Vol. 2)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0197-2
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
ベートーヴェンの10曲のヴァイオリン・ソナタと、10人の現代の作曲家たちによる“ベートーヴェンからインスパイアされた作品”を併せた「BEETHOVEN PLUS」シリーズの第2集。ベートーヴェンの中期から後期に書かれた充実のソナタ4曲と、現代作曲家たちの思い思いの作品が収録されています。 シュヴァーツィクの崇高な作品からは、彼がベートーヴェンに対する思いを感じることができるでしょう。他にはクロイツェル・ソナタの最終楽章のアンコールの役割をなすテイラーの旋風のようなタランテッラ、抒情的なアシュワースのエア、ベートーヴェン作品を徹底的に研究して仕上げたというマシューズのソナチネを収録。これらはどれほど時を経たとしても、ベートーヴェン作品がその時代に与える影響の強さを知ることができる魅力的な作品です。
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第2集〉
第7番 K309・第8番 K310・第9番 K311
ロンド イ短調 K511 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 2 (P. Donohoe)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0198
CD価格:2,025円(税込)
第1集(SOMMCD0191)に続くピーター・ドノホーが弾くモーツァルトのピアノ・ソナタ集。 1953年生まれのピーター・ドノホー。イヴォンヌ・ロリオに師事し、1982年のチャイコフスキー国際コンクールに1位なしの2位に入賞、世界的に注目を集めました。一時期バーミンガム市交響楽団の打楽器奏者として在籍していたという異色の経歴を持つ彼は、サイモン・ラトルとは数多く共演をするなど、イギリス屈指のピアニストとして活躍しています。幅広いレパートリーを持つことで知られますが、2018年から取り組んでいるモーツァルトのピアノ・ソナタ集の録音は、彼の円熟した音楽性と、味わい深い音色が楽しめるもので、第1集がリリースされた際にも「確実に次のアルバムが聴きたくなる演奏」と評価されました。この第2集ではモーツルトがパリに旅行した1777年から1778年に書かれた作品を収録。母の死の直後に書かれたイ短調に呼応するかのように、その10年後に書かれたロンド イ短調(父の死を経験する)が置かれた印象的な選曲です。
収録作曲家:
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ジュリオ・カッチーニとそのサークル [ディヴィッド・ベイツ(指揮)/ラ・ヌオヴァ・ムジカ]
Vocal and Instrumental Music - CACCINI, G. / MONTEVERDI, C. / CASTALDI, B. / KAPSBERGER, G.G. (Giulio Caccini and His Circle) (La Nuova Musica, Bates)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD083
CD価格:2,160円(税込)
幅広いレパートリーと卓越したテクニックで人々を魅了するバロック・アンサンブル「ラ・ヌオヴァ・ムジカ」。このアルバムは2007年にカウンターテナー歌手のデヴィッド・ベイツによってアンサンブルが創設されてすぐに録音された1枚で、彼を含めた6人の歌手と、チェンバロ、キタローネ奏者という現在よりも小振りな編成から生み出される小回りの利いた音楽が楽しめます(カッチーニというと「アヴェ・マリア」を思い起こす人も多いでしょうが、あの曲は後世の作曲家の手によるものです)。 カッチーニと同世代の作曲家たち、モンテヴェルディやカスタルディ、カプスベルガー、フレスコバルディ、フィリップスの作品も聴きものです。
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ダイソン(1883-1964):
〈合唱曲集〉
聖パウロのメリタへの旅
連作詩「クオ・ヴァディス」より夜想曲
アジンコート [ヴァーノン・ハンドリー(指揮)/デイヴィッド・ウィルコックス(指揮)/王立音楽大学室内合唱団/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ボーンマス交響合唱団]DYSON, G.: St. Paul's Voyage to Melita / Nocturne / Agincourt (Mackie, Bournemouth Symphony Chorus and Orchestra, Handley)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD234
CD-R価格:2,160円(税込)
英国王立音楽大学に学び、奨学金を得てイタリアとドイツに留学、教師として後進の指導に当たりながら作曲活動を続けたジョージ・ダイソン。同世代の英国作曲家たちと同じく、抒情的な作風による数多くの壮麗な合唱作品を残した人です。 このアルバムには彼の代表作の一つ「聖パウロのメリタへの旅」と、シェイクスピアの“ヘンリー五世”に登場するエピソードを描いた「アジンコート(アジャンクールとも)」、長編叙事詩「クォ・ヴァディス」から美しい「夜想曲」の3曲を収録。どれも勇壮で劇的、一度聴いたら忘れられないほどの魅力を備えています。
収録作曲家:
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エルガー(1857-1934):
付随音楽「アーサー王」
イギリスの精神 Op.80
誇らしき感謝の言葉を持って
カリヨン Op.75 [ジョン・ウィルソン(指揮)/ロンドン交響合唱団/フィルハーモニア管弦楽団/BBCコンサート・オーケストラ/ベン・パーマー(指揮)/セント・ポール管弦楽団-30]ELGAR, E.: Arthur / The Spirit of England / With proud thanksgiving / Carillon (Howarth, Palmer, Wilson)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0255
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの詩人ローレンス・ビニョン(1869-1943)。後に大英帝国博物館の東洋美術部長となり、日本を含む東洋美術の権威となった人ですが、第一次世界大戦開戦時、戦争の哀悼について書かれた彼のいくつかの詩は広く知られており、なかでも「追悼の歌」はイギリスだけではなく、あらゆる戦争犠牲者へのオマージュとして賛美されてきました。 エルガーもビニョンの詩に強く感化され、3部からなる「イギリスの精神」と「誇らしき感謝の言葉を持って」を作曲しました。以降、エルガーとビニョンは良好な関係を築き、1923年に作曲された「アーサー王」の劇音楽もビニョンとのコラボレーションであり、また1914年に作曲されたカリヨンにも、ビニョンが新たな歌詞を付けたことも知られています(この録音は元のヴァージョンであるカマルツの詩によるヴァージョンです)。
収録作曲家:
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パリー(1848-1918):
イギリスの抒情詩による12の歌曲集 第1集 [スーザン・グリットン(ソプラノ)/ジェイムス・ギルクリスト(テノール)/ロードリック・ウィリアムズ(バリトン)]PARRY, H.: 12 Sets of English Lyrics, Vol. 1 (Gritton, Gilchrist, R. Williams, A. West)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0257
CD価格:2,160円(税込)
ピアニスト、アンドリュー・ウェストが企画したヒューバート・パリーの「イギリスの抒情詩に歌曲集」シリーズの第1集。全曲を録音するにあたり、イギリスにおける現代最高の3人の歌手、スーザン・グリットン、ロードリック・ウィリアムズ、ジェイムズ・ギルクリストを起用するだけでなく、音楽学者ジェレミー・ディブルの熱心な研究による校訂版スコアを用いることで、資料的にも価値ある作品が完成しました。 12巻からなる歌曲集には、さまざまな表情を持つ歌が含まれており、同時代のドイツ、フランス歌曲とはまた違う郷愁を含んだ繊細な曲調が魅力的。もちろん美しいピアノ・パートも聴きどころです。
収録作曲家:
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シュトラウス一族の同時代の作曲家たち 第4集 [ジョン・ジョージアディス(指揮) チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]
CONTEMPORARIES OF THE STRAUSS FAMILY, Vol. 4 (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Georgiadis)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:8.225370
CD価格:1,950円(税込)
好評シリーズ「シュトラウス一族の同時代の作曲家たち」。第4集ではこれまでにも増して珍しい作品を楽しめます。19世紀末から1920年代頃は、音楽様式の変化が著しく激しい時代でしたが、サロンでは変わることなくワルツやギャロップなどの親しみ易い曲が愛されており、多くの作曲家たちが作品を次々と生み出していました。しかし残念なことに2回に渡る世界大戦で多くの資料が破壊されてしまい、これらは以降演奏されることなく忘れられてしまいました。 今回の録音は、指揮者ジョージアディスの熱心な研究により、蘇ったスコアを用いて演奏したもので、当時のヨーロッパにおける華やかなサロンを思い起こさせる貴重なアルバムとなりました。全て世界初録音です。
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エドゥアルト・シュトラウス1世(1835-1916):
没後100周年を記念して - 第2集
ポルカとワルツ集 [ジョン・ジョージアディス(指揮) チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]STRAUSS, E.: Polkas and Waltzes (A Centenary Celebration, Vol. 2) (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Georgiadis)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:8.225371
CD価格:1,950円(税込)
ヨハン・シュトラウス1世の四男として生まれたエドゥアルト・シュトラウス。ヨハン・シュトラウス2世とヨーゼフ・シュトラウスの弟にあたり、息子にヨハン・シュトラウス3世が、孫にエドゥアルト・シュトラウス2世を持つ音楽一家の中心的人物です。当時の人気は2人の兄に奪われてしまいましたが、37歳の時に宮廷舞踏会音楽監督に就任、着々と地位を築いていきました。残された作品はちょうど300曲あり、なかでもポルカとギャロップに魅力的なものが多く、聴きごたえもたっぷりです。 このアルバムは世界で初めて全ての作品をフル・オーケストラで演奏、豊かな響きを楽しむことができます。
収録作曲家:
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〈アメリカからのエルガー 第1集〉
創作主題による変奏曲「エニグマ」Op.36
チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
交響的スタディ「ファルスタッフ」ハ短調 Op.68 [アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)-15 NBC交響楽団/グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)/ジョン・バルビローリ(指揮)/アルトゥール・ロジンスキ(指揮)/ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団]ELGAR, E.: Enigma Varations / Cello Concerto / Falstaff (Elgar from America, Vol. 1) (Piatigorsky, NBC Symphony, Barbirolli, Rodziński, Toscanini)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:ARIADNE5005
CD価格:2,025円(税込)
1905年、自作を指揮するために初めてアメリカを訪問したエルガー。以降、その翌年1906年と1907年、そして1911年の合計4回アメリカを訪れています。彼の作品はアメリカでも人気を博し、とりわけ「威風堂々」はアメリカの高校、大学の卒業式に欠かせない作品となりました。 このアルバムには1940年代のアメリカで録音された3つの作品を収録。1949年にトスカニーニとNBC交響楽団が演奏した「エニグマ」変奏曲、ピアティゴルスキーの唯一の録音となった「チェロ協奏曲」、ロジンスキの指揮による、イギリス国内ではなかなか認められることのなかった晩年の作品「ファルスタッフ」、どれもアメリカで着実に息づくエルガー人気を反映した熱演です。これらはどれもオーディオ・エンジニア、ラニ・スパーの入念なリマスタリングによって当時の音が鮮やかに蘇っています。
収録作曲家:
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アルチョーモフ(1940-):
Star Wind - 星の風 [ミハイル・ツィンマン(ヴァイオリン)/アレクサンドル・ルーディン(チェロ)/コンスタンティン・エフィモフ(フルート)/アンドレイ・クズネツォフ(ホルン) 他]ARTYOMOV, V.P.: Star Wind / Variations: Nestling Antsali / Romantic Capriccio / Moonlight Dreams (A. Korneyev, I. Abramov, Tsinman, Artyomov)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:DDA25176
CD価格:2,400円(税込)
現代ロシアで最も称賛されている作曲家、アルチョーモフ。彼の作品を系統的にリリースするシリーズ第9作となるこのアルバムには、1976年から1994年に録音されたさまざまな室内楽アンサンブル作品が収録されています。神秘的な雰囲気を湛えた「星の風」や「月光の夢」、冒頭の旋律が次々に形を変えていくフルートとピアノのための「変奏曲」などアルチョーモフの幅広い作曲様式を知ることができます。「情景」はもともと映画のバレエ・シーンのために書かれた曲。各楽器の活躍が際立つ、躍動的で親しみやすい音楽です。
収録作曲家:
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TURNING TOWARDS YOU -
あなたの方を向いて
ウォーカー(1953-):
作品集 [ジョン・ターナー(リコーダー)/エマ・マグラス(ヴァイオリン)/マンチェスター・シンフォニア/レオン・ボッシュ(コントラバス)/マンチェスター室内アンサンブル弦楽四重奏団 他]WALKER, R.: Turning Towards You / A Prayer and a Dance of Two Spirits / The Song of Bone on Stone (Bosch, Langridge, McGrath, Turner)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:DDA25180
CD価格:2,400円(税込)
イギリスの現代作曲家ロビン・ウォーカーの作品集。若い頃は前衛的な作風を好んでいましたが、インドの音楽と舞曲に触れたという1980年代から作風を変化させ、ベートーヴェンやシベリウスなどヨーロッパ音楽の伝統を継承しながら、作品に自身が30年住まいにしているヨークシャーの自然賛美を盛り込むという手法をとっています。 このアルバムは彼のさまざまな作品を集めたもので、トラック4の「I Thirst」以外は2000年以降に書かれた作品です。名リコーダー奏者、ジョン・ターナーの提案で作曲された瞑想的なリコーダー協奏曲「祈りと2つの魂の踊り」や、彼の家の近くにある不思議な石のオブジェに触発されたという独奏コントラバスのための「石の上の骨の歌」など、深い思索から生まれた音楽が聴き手を魅了します。
収録作曲家:
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ウストヴォリスカヤ(1919-2006):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [エフゲニー・ソルキン(ヴァイオリン)/ナタリア・アンドレーヴァ(ピアノ)]USTVOLSKAYA, G.I.: Violin and Piano Works (Complete) (E. Sorkin, N. Andreeva)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:DDA25182
CD価格:2,400円(税込)
レニングラード音楽院で唯一の女子学生としてショスタコーヴィチに師事、1947年から1977年までレニングラードのリムスキー=コルサコフ音楽大学で作曲を指導したウストヴォリスカヤ。彼女の作品はどれも強大な和音と、執拗なリズムを駆使して描かれており、多用される塊のような音から「ハンマーを持つ女」と呼ばれるほどにユニークな作風を持つことで知られています。ソヴィエト連邦の音楽界では批判の対象とされていたため、作品が演奏されることはほとんどありませんでしたが、ソ連崩壊後に注目されるようになり、近年、演奏機会や録音が少しずつ増えています。残された作品の数はあまり多くなく、ピアノとヴァイオリンのための曲はこのアルバムに収録された2曲が全てですが、どちらも彼女の特徴がよくわかる刺激的な音と神秘的な作風を備えています。 現在シドニーで活動しているナタリア・アンドレーヴァはウストヴォリスカヤ演奏の第一人者として知られるピアニストです。
収録作曲家:
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アルチョーモフ(1940-):
イン・スペ
ラテン語による讃歌集 [イヴァン・ポチェキン(ヴァイオリン)/アレクサンドル・ブズロフ(チェロ)/ナデージダ・パブロヴァ(ソプラノ)/ユルロフ国立カペラ/ヴァレンティン・ウリューピン(指揮)/ロシア・ナショナル管弦楽団]発売日:2019年07月19日
CD価格:2,400円(税込)
DIVINE ARTレーベルのアルチョーモフ・シリーズ第10作目となるこのアルバムは、2018年の最新録音となる2つの宗教作品集。ヴァイオリン、チェロの二重協奏曲である「イン・スぺ(希望に)」は精神性に裏打ちされた彼自身の宗教観をダイナミックな管弦楽法を用いて描いた壮大な作品。ソプラノ独唱をともなう「ラテン語による讃歌集」は、伝統的な歌詞を、慎み深い独唱、色彩豊かな合唱、絶え間なく変化するオーケストラ・パートで歌い上げるモダンな作品です。
収録作曲家:
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ダイアナ・ボイル - J.S.バッハを弾く [ダイアナ・ボイル(ピアノ)]
BACH, J.S.: Overture (Partita) in the French Style, BWV 831 / French Suite No. 1, BWV 812 / 3-Part Inventions (Sinfonias), BWV 787-801 (Boyle)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:DDA25190
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
ロンドン出身のピアニスト、ダイアナ・ボイル。ニューヨークで名手アルトゥール・バルサムに師事し、薫陶を受けました。1979年にロンドンでデビューを飾り、1989年にはベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」をリリース、そのユニークな解釈が高く評価されました。以降は「ゴルトベルク変奏曲」や「フーガの技法」などバッハ作品を主としてリリース。一つの録音を完成するまでの準備期間に長い時間をかけるため、CDの数は多くないものの、その独特な感性に裏打ちされた演奏は多くの人の注目を集めています。 今回のアルバムは、フランス風序曲と、フランス組曲第1番、シンフォニア集という熟考の末の選曲によるもので、機械的に音を鳴らすのではなく、全ての音に命を込めることを目指したという渾身の演奏を楽しむことができます。
収録作曲家:
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THE WAGON OF LIFE - 人生のワゴン
イギリス近現代の歌曲集 [マーク・ローリンソン(バリトン)/ピーター・ローソン(ピアノ)]Vocal Recital (Baritone): Rowlinson, Mark - KIMPTON, G. / PITFIELD, T. / SCOTT, S. / TREASURE, J. (The Wagon of Life)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:DDV24168
CD価格:1,760円(税込)
英国歌曲における伝統はフィンジからヴォーン・ウィリアムズ、モーラン、ウォーロックなど数多くの素晴らしい作曲家たちに拠って受け継がれてきました。現代においても、数多くの作曲家が新しい作品を発表し続けています。かつて、このような「知られざる新しい歌曲」を専門にリリースしていた「Dunelm Records」というレーベルが存在していましたが、残念なことに現在活動を停止してしまいました。 今回は2003年にリリースされたアルバムを復刻、貴重な作品に触れる機会となっています。バリトンのローリンソンが歌う一つ一つの歌は決して前衛的な作風をとることはなく、民謡を基調とした親しみやすい曲調は現代でも愛される魅力を備えています。
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PASSAGE WEST
アイルランドとスコットランドのバラード集 [ミヒャエル・ヴィンクラー(ギター)/アンドレアス・ヴィンクラー(ヴォーカル)/マリウス・スヴェリソン(ヴォーカル)/リー・マオリ(ヴォーカル)/ニナ・ウルリ(ヴァイオリン) 他]発売日:2019年07月19日
CD価格:2,080円(税込)
ジャンルに捉われないギタリスト、ミヒャエル・ヴィンクラーと歌手アンドレアス・ヴィンクラー。2012年に初めて出会い、すぐに意気投合したという彼ら(血縁関係ではない)の最新アルバムはアイルランドとスコットランドのバラード集。それぞれユニークなアレンジが施されており、「アニー・ローリー」や「The Parting Glass 別れのグラス」など素朴なイングランド民謡が華麗なコンサート・ピースへと生まれかわりました。彼らの仲間たちも演奏に加わり、2人の親密なアンサンブルを盛り上げています。
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IN ABSENTIA
マイド(1938-)&
タフレシプール(1974-):
作品集 [ダラー・モーガン(ヴァイオリン)/パトリック・サヴェージ(ヴァイオリン)/フィオナ・ウィニング(ヴィオラ)/デイードリー・クーパー(チェロ)]Chamber Music (Iranian) - MAJD, F. / TAFRESHIPOUR, A.M. (In Absentia) (D. Morgan, P. Savage, Winning, D. Cooper)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:MSV28576
CD価格:2,400円(税込)
現代イランを代表する2人の作曲家の室内楽作品集。タフレシプールはNAXOSレーベルからもアルバムをリリース(8.579023)、全編に漂うエキゾチックな響きが好評を博した作曲家です。ここでは弦楽四重奏曲「Broken Times」と独奏ヴァイオリンのための「Pendar」の2曲を聴くことができます。 革命後のイラン政権下で活躍する数少ない女性作曲家マイドは、民謡採集家としても知られており、ここに収録されたユニークな弦楽四重奏曲「Dreamland」と「Farãghi 」は彼女の直近の作品で、なかでも“不在、欠損”の意味を持つ「Farãghi」は愛する人との別れを歌った作品であり、マイドの想いをストレートに伝えています。
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Mountains
近代ピアノ作品集
(バンクス、チャイルズ、ヒスコックス、クーネ、マスランカ、ロックバーグ、スカルソープ) [ジョン・マッケイブ(ピアノ)]Piano Recital: McCabe, John - BANKS, D. / CHILDS, B. / HISCOCKS, W. / KOEHNE, G. / MASLANKA, D. / ROCHBERG, G. / SCULTHORPE, P. (Mountains)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:MSV28585
CD価格:2,400円(税込)
イギリスのピアニスト兼作曲家、ジョン・マッケイヴ(1939-2015)。ピアニストとしてはハイドン演奏のスペシャリストであるとともに、同時代の作品にも精通しており、数多くの作品を紹介、録音してきました。 このアルバムは1985年に録音されたオーストラリアとアメリカの現代音楽を集めた1枚で、これを録音するためにマッケイヴはわざわざシドニーのEMIスタジオに出向いたのですが、出来上がったものは何故かリリースされることがありませんでした。このマスターは、スタジオが閉鎖された際に紛失したと思われていましたが、2018年に奇跡的にカセットコピーが発見され、これをリマスタリング。今回CDとして蘇りました。マッケイヴ自身が選んだ様々なスタイルによる作品は、どれもユニークで聴きごたえのあるものばかりです。
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Jaipur to Cairo - ジャイプルからカイロへ
(ビショップ、コーエン、ハリソン、ヴァリ) [クァトロ・プントス・レジデント・ミュージシャンズ(アンサンブル)]Chamber Music - BISHOP, K. / COHEN, G. / HARRISON, S. / VALI, R. (Jaipur to Cairo) (Cuatro Puntos)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:MSV28589
CD価格:2,400円(税込)
「クァトロ・プントス」は米国コネチカット州ハートフォードに拠点を置く多面的な組織で、異文化間との交流やパフォーマンスの上演、また地元の学校でのワークショップなどで目覚ましい成果をあげています。 このアルバムはトルコ南東部の音楽グループとのコラボレーションで生まれたもの。伝統的な作風によるイランの作曲家レザ・ヴァリの作品を皮切りに、タイトルが示すとおり、赤い城壁で囲まれ「ピンク・シティー」と呼ばれるインドの歴史ある都市ジャイプルからアラブを代表する都市カイロに至る各地の民族音楽を巡る旅が楽しめます。 アンサンブルでアフガニスタンの民族楽器ゼルバガリ(太鼓)とヴィオラを担当するケヴィン・ビショップの「アフガン組曲」はアラビア音楽の伝統を大切にしながら、現代的な要素も取り入れた楽しい作品です。
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Une rencontre - 出会い
シューマン(1810-1856)& ミュライユ(1947-):
作品集 [マリー・イティエ(チェロ)/マリー・ヴェルムラン(ピアノ)/サミュエル・ブリコール(フルート)]SCHUMANN, R.: 5 Stücke im Volkston / Fantasiestücke / MURAIL, T.: Attracteurs étranges (Une Rencontre) (Ythier, Bricault, Vermeulin)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:MSV28590
CD価格:2,400円(税込)
フランスの現代作曲家トリスタン・ミュライユ。イタリアの先人ジャチント・シェルシに影響を受け、ジェラール・グリゼーらとともに独自の方法論を展開し「スペクトル楽派」の一員としてユニークな作品を発表しています(彼自身はスペクトル楽派という名前を嫌っているとも)。Metierレーベルでは2005年にピアニスト、マリリン・ノンケンによるミュライユ「ピアノ作品全集」(MSVCD92097)をリリース、ミュライユの音楽の普及に務めていますが、今作はミュライユの「抒情的な側面」に着目、シューマンの音楽とのコラボレーションという異色の組み合わせを試みています。 中でもミュライユ自身が編曲した「子供の情景」が聴きどころ。演奏しているイティエはどんな時代の作品でも柔軟に弾きこなし、作曲家の難しい要求に応えています。
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ミュラー=チューリッヒ(1898-1993):
〔室内楽作品集〕
弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.4
弦楽三重奏曲 Op.46
弦楽五重奏曲 ヘ長調 Op.2 [カザル四重奏団/ラズヴァン・ポポヴィチ(ヴィオラ)]MÜLLER-ZÜRICH, P.: String Quartet / String Trio / String Quintet (R. Popovici, Casal Quartet)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:SM287
CD価格:2,080円(税込)
スイス、チューリッヒ出身のパウル・ミュラー=チューリッヒ。フィリップ・ヤルナッハとフォルクマール・アンドレーエに師事、パリへ留学して印象派の薫陶を受けた作曲家です。 「この時代(20世紀半ば)に調性に敬意を払う作曲家は、快適さを求めるあまり伝統に縛られたままなのかもしれない」と語った彼の作品は、確かに調性感は希薄であるものの、決して無調や十二音で書かれているわけではなく、かなり聴きやすく美しい風情を持っています。とりわけ1950年に作曲された「弦楽三重奏曲」では彼が追求した独自の作風を聞き取ることができます。
収録作曲家:
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「1939」
1939年に作曲されたヴァイオリン協奏曲集
(ウォルトン、ハルトマン、バルトーク) [ファビオラ・キム(ヴァイオリン)/ケヴィン・ジョン・エドゥセイ(指揮)/ミュンヘン交響楽団]Violin Concertos - BARTÓK, B. / HARTMANN, K.A. / WALTON, W. (1939) (Fabiola Kim, Munich Symphony, Edusei)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:SM308
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
1939年はヨーロッパの歴史において重要な節目となる年。この年の9月にナチス・ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発することとなりました。もちろんそれ以前から社会情勢は不安であり、人々の心も揺れ動いていました。このアルバムにはこの年に作曲された3曲のヴァイオリンとオーケストラのための作品を収録、秘められた不安を感じさせるウォルトン、悲痛な表情と怒りの感情を併せ持つハルトマン、民族的要素を高らかに歌い上げるバルトーク、この3人の作曲家の心情を探るユニークな1枚となっています。 ヴァイオリンのソロを務めるファビオラ・キムは「並外れた正確さを持つ素晴らしいソリスト」とニューヨーク・タイムズ紙で絶賛された女性奏者。ヨーロッパを中心に活躍する注目の若手です。
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ブッフホルツ(1877-1953):
… 大きな憧れを抱いて
(ソプラノ歌曲・バラード集) [ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)/クロード・ウェーバー(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Sämann, Gerlinde - BUCHHOLTZ, H. / KONTZ, K. / ZELIANKO, T. (Und hab' so große Sehnsucht doch …)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:SM309
CD 2枚組価格:3,200円(税込、送料無料)
ルクセンブルク生まれの知られざる女性作曲家、ヘレン・ブッフホルツ。裕福な醸造所の娘として生まれた彼女は、幼い頃から音楽の才能を表しましたが、プロの音楽家になることはありませんでした。36歳の時にドイツ人医師と結婚、ヴィースバーデンに移ったものの、夫が急逝。未亡人となった彼女はルクセンブルクに戻り、詩人や音楽家たちと親交を深めたことで、自身も本格的に作曲をはじめました。後期ロマン派の伝統を継ぐ彼女の作品は、演奏会で好評を博しましたが、いつしか忘れられてしまいました。 しかし、1999年に彼女のものであった250曲ほどの総譜が入った2つのスーツケースが発見されたことで、美しく端正な彼女の作品が再び注目されています。このアルバムには彼女の歌曲、バラードと、これらから触発を受けた現代の女性作曲家の作品が収録されています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ集
第14番「月光」・第20番・第23番・第30番 [フィリップ・アントルモン(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 14, 20, 23, 30 (Entremont)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:SM311
CD価格:1,950円(税込)
フランスのランスで生まれ、8歳から名手マルグリット・ロンに師事、才能を遺憾なく発揮したフィリップ・アントルモン(1934-)。今年85歳になる名手が新たに取り組んだのはベートーヴェンのソナタ集でした。 およそ70年に渡るキャリアから生まれた名演が数多くあるアントルモンですが、今回の選曲は1957年にPATHEレーベルに録音したLPアルバムをなぞったものであり(月光、熱情、ト長調)、今回60年の長い年月を経て熟成された彼の音楽性をじっくり堪能することができます。決して技巧に走らず、味わい深い表現に終始した、まさに「枯淡の境地」たる名演です。
収録作曲家:
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Northern Lights - オーロラ
(アウリン、グリーグ、シベリウス) [デュオ・フロシュハンマー]Violin and Piano Recital: Duo Froschhammer - AULIN, T. / GRIEG, E. / SIBELIUS, J. (Northern Lights)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:SM314
CD価格:2,080円(税込)
19世紀のスカンジナビアで活躍した作曲家たちは、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなど様々な地域の民族音楽に注目し、自身の音楽語法の中に特色を取り入れ独自のスタイルを創りあげた上で、ヨーロッパの伝統と融合させることに興味を抱いていました。 このアルバムに登場する3人の作曲家アウリン、グリーグ、シベリウスはその代表的な存在であり、各々民謡を用いたユニークな作品を書いています。楽器や歌で伝えられた素朴な旋律は作曲家たちによって自在にアレンジされ、新たな命が吹き込まれており、そのルーツを辿るのも楽しいことでしょう。 カザル四重奏団のヴァイオリニスト、フェリクス・フロシュハンマーによって1998年に設立されたデュオ・フロシュハンマーも自ら編曲した民謡組曲を演奏、アルバムに花を添えています。
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第8番 ハ短調 [ルドルフ・ケンペ(指揮)/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 8 (Zürich Tonhalle Orchestra, Kempe)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:SOMMCD016
CD-R価格:3,440円(税込、送料無料)
1971年に録音されたケンペが指揮するチュリッヒ・トーンハレ管弦楽団によるブルックナーの交響曲第8番。おおらかで自然な解釈、美しい弦の響きが評判となった名演です。 LPで発売された際は録音のすばらしさで注目され、また、CD化されるにあたり、オリジナル・テープから復刻されたことでも話題になったアルバムです。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1964-1949):
チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.6
献呈 Op.10-1(チェロとピアノ編)
愛を抱いて Op.32-1(チェロとピアノ編)
交響詩「ドン・キホーテ」 Op.35 [ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)/ヘルベルト・シュフ(ピアノ)/クリストファー・ムーア(ヴィオラ)/アンドリュー・デイヴィス(指揮)/メルボルン交響楽団]STRAUSS, R.: Don Quixote / Cello Sonata (Müller-Schott, H. Schuch, Melbourne Symphony, A. Davis)
発売日:2019年07月12日 NMLアルバム番号:C968191
CD
通常価格:2,325円→ 特価!:1,990円(税込)ダニエル・ミュラー=ショット、こだわりのリヒャルト・シュトラウス作品集2017年、ダニエル・ミュラー=ショットがオーストラリアで演奏した「ドン・キホーテ」。一度は別のアルバムの一部としてリリースされたものの、「リヒャルト・シュトラウスのチェロ作品だけでリリースしたい」という彼自身の希望で、Orfeoレーベルより新たな組み合わせで発売されることとなりました。新カップリングは初期の作品である「チェロ・ソナタ」と、このアルバムのために編曲したという「献呈」と「愛を抱いて」の2曲の歌曲のチェロ版というもの。 33歳の時に作曲された描写的な「ドン・キホーテ」は、シュトラウスの作曲技法の円熟を示すとともに、彼がどれほどチェロの音色を愛していたかの証明ともいえるユニークな作品で、ミュラー=ショットは色彩豊かな音色を駆使し、シュトラウスの描いた世界を表現しています。バックを務めるメルボルン交響楽団はオーストラリアを代表するオーケストラの一つ。音楽監督を務めるアンドリュー・デイヴィスのもと、毎年150回以上のライヴ・コンサートを行いテレビ、ラジオ放送を通じて350万人以上の聴衆に音楽を届けています。サンチョ役を務めるヴィオラのムーアはメルボルン交響楽団の首席奏者です。 シュトラウスが18歳の時に彼の友人ハンス・ヴィーハンのために作曲した瑞々しい感性溢れる「チェロ・ソナタ」、および歌曲で伴奏を務めるヘルベルト・シュフはドイツの伝統を継承する実力派。ここではミュラー=ショットとともにシュトラウスの華麗な世界を歌い上げます。
収録作曲家:
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リチャード・イッター・アーカイヴ
トーマス・ビーチャム Vol.2
(シャブリエ、フランク、グレトリ、ラロ、メユール、サン=サーンス、ディーリアス、バラキレフ、R.シュトラウス) [トーマス・ビーチャム(指揮)、BBC交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]Orchestral Music - CHABRIER, E. / FRANCK, C. / BALAKIREV, M.A. / STRAUSS, R. / MÉHUL, É.-N. / DELIUS, F. (Royal Philharmonic, BBC Symphony, Beecham)
発売日:2019年07月12日 NMLアルバム番号:ICAC5158
CD 3枚組価格:5,025円(税込、送料無料)
ビーチャム得意のフランスものを中心とした第2弾英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた貴重なコレクションから、BBCの正規ライセンスを受けCD化するシリーズ。 ディーリアスと親交を結ぶなど母国英国音楽のスペシャリストとして名高いビーチャムですが、フランス音楽へ傾ける情熱もよく知られたところで、中でもメユールとグレトリには強い思い入れがあったと伝えられており、ここではそれらを中心に聴くことが出来ます。グレトリの組曲では第3曲(Disc1、Track5)の後に拍手が沸き起こり、そこへビーチャムが「たいへん残念ですが、ここで終わりです」とジョークを飛ばして笑いを取る一幕もそのまま聴くことができます。 3枚目には洒脱に洗練されたバラキレフとリヒャルト・シュトラウスも収録。状態の良いテープを用いて丁寧にリマスターされており、たいへん聴きやすい音質とモノラルながら広がりを感じる音場感、十分なダイナミックレンジで演奏を楽しむことができます。
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リチャード・イッター・アーカイヴ より
偉大なるソリストたち [オイストラフ、ヘンデル、デ・ヴィート、カンポーリ、ナヴァラ、ネルソヴァ、ブルショルリ、ブレイン、サージェント、キャメロン、プレヴィターリ、ウォーレンスタイン、シュミット=イッセルシュテット、マルティノン、グーゼンス、ゲール、ザッハー、ボールト]GREAT SOLOISTS FROM THE RICHARD ITTER ARCHIVE (D. Oistrakh, Haendel, De Vito, Campoli, Navarra, Nelsova, Bruchollerie, D. Brain) (1953-56)
発売日:2019年07月12日 NMLアルバム番号:ICAC5159
CD 4枚組BOX価格:5,925円(税込、送料無料)
リチャード・イッター・アーカイヴに残る巨匠たちの名演を一堂に!英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた貴重なコレクションから、BBCの正規ライセンスを受けCD化するシリーズ。 今回の4枚組には、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、そしてホルンの巨人たちがソリストとして残した記録を集めています。指揮者やオケとの丁々発止のやり取り、いざとなれば他は置き去りにして一人で突っ走ることも辞さないという、往年の巨匠たちの妥協なき妙技をたっぷりと堪能することができます。近年再評価の機運高まっている幻のピアニスト・ブルショルリの貴重な録音と、天才デニス・ブレインの神業ホルンを収めたDISC4は特に注目です。
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シュポア(1784-1859):
クラリネット協奏曲集 [カール・ライスター(クラリネット)/ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]発売日:2019年07月12日
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
1805年から1812年までゴーダの宮廷楽長を務めた後、1822年からカッセルの宮廷楽長を務めたシュポア。1830年代にはまぎれもなく、その時代における最大の作曲家とみなされていました。彼はチューリンゲンの名クラリネット奏者、ヨハン・ジーモン・ヘルムシュテットのために4曲のクラリネット協奏曲を書きましたが、これらは現代でもクラリネット奏者の大切なレパートリーです。 この録音は22歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者に就任し、長い間メンバーとして活躍したカール・ライスターがソリストを務めた名演。完璧な技巧に裏打ちされた伸びやかで美しい音色が魅力です。もともとは1枚ずつの単独販売でしたが、今回4曲をまとめてのリリースとなります。
収録作曲家:
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ベルリオーズ(1803-1869):
幻想交響曲
レリオ [フィリップ・ジョルダン(指揮)/ウィーン交響楽団/シリル・デュボワ(テノール)/フローリアン・センペイ(バリトン)/イングリッド・マルソナー(ピアノ)/ジャン=フィリップ・ラフォン(ナレーター)/ウィーン楽友協会合唱団]BERLIOZ, H.: Symphonie fantastique / Lélio, ou Le Retour à la vie (Lafont, Dubois, Sempey, Wiener Singverein, Vienna Symphony, Jordan)
発売日:2019年07月12日 NMLアルバム番号:WS020
CD 2枚組価格:3,200円(税込、送料無料)
ベルリオーズ没後150周年記念アルバム!ベルリオーズの「幻想交響曲」とその続編とされる「レリオ」は、どちらも作曲家自身の恋愛体験が元となった破天荒な作品。全曲に渡り“イデー・フィクス(固定楽想)”と呼ばれる特定の旋律(彼の恋愛対象となったハリエット・スミスソンを表す)が形を変えて現れる「幻想交響曲」は、曲名の通り、幻想的な作風が愛され演奏機会も多く、ベルリオーズの代表作とされる一方、同じ作品番号が付された「レリオ」はピアニスト、マリー・モークとの破局から生まれた自伝的作品で、大編成のオーケストラと独唱、合唱、ピアノが用いられると共に、語りを務めるナレーターに大きなウェイトがかかるというユニークな曲であり「幻想交響曲」と同じ旋律の“イデー・フィクス”が現れるなど、2つの作品の関連性は強いのですが、めったに演奏されることがありません。 ここでナレーターを務めるのは、フランスのベテラン、ジャン=フィリップ・ラフォン。バリトン歌手として様々な作品を歌うだけでなく、映画「バベットの晩餐会」や「カルメン」などに俳優として出演、その演技には定評があります。 ストーリー性のある作品を得意とするジョルダンにとって、この2つの作品はまさに腕の見せ所のオンパレード。「幻想交響曲」での豊麗、かつ猟奇的な表現はもちろんのこと、演劇性の高い「レリオ」では大編成のオーケストラを自在に操り、主人公の空想上の世界を多面的に描きだしています。
収録作曲家: