2019年6月
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バッハ一族の教会カンタータ
~17世紀の教会コンチェルトから、大バッハの青年時代まで~ [リオネル・ムニエ、ヴォクス・ルミニス]Vocal Ensemble Concert: Vox Luminis - BACH, H. / BACH, J.C. / BACH, J.M. / BACH, J.S. (Bach Kantaten)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:RIC401
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バッハ一族の3巨匠から、大バッハ最初期の傑作へ全員ソリスト級の少数精鋭で聴くからこそ、バロックの声楽曲はその本来の魅力が生きてくるもの。ヨーロッパ古楽界の最前線をゆく精鋭集団ヴォクス・ルミニス最新盤は、大バッハの青年時代にいたる、バッハ一族の名匠たちの作品を通じての教会カンタータ史をひもとく充実企画です。 シュッツやシャイトらを経て、バッハ一族のモテット集(RIC347)も制作した経験を活かし、演奏編成は妥協なく17世紀流儀を徹底。各パート最大2人、大半はソリスト編成でわかりやすく音の綾を伝えてゆくスタイルが活きるのは、演奏者が一人残らず手練の名手だから。大バッハも若い頃憧れたヨハン・クリストフ・バッハをはじめ、3人の先達の作品にはトランペットやティンパニまで動員される大作も含まれ、曲ごとに異なる編成が17世紀音楽の面白さを伝えてやみません。その末に聴くバッハ最初期の教会カンタータ第4番では、合唱中心のカンタータ解釈とは全く違った「17世紀生まれの青年バッハ」の姿を垣間見せてくれる仕上がりに驚かされることでしょう。 国内仕様では歌詞全訳とともに詳細解説の日本語訳が添付されます。
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Pan-American Reflections
コープランド(1900-1990):
交響曲 第3番
チャベス(1899-1978):
交響曲 第2番「インディオ」 [カルロス・ミゲル・プリエト(指揮)、オーケストラ・オブ・ジ・アメリカズ]発売日:2019年06月28日
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
南北アメリカ大陸の若き精鋭たちによる、色彩豊かな響き2002年にアメリカ・ユース管弦楽団(The Youth Orchestra of the Americas)として発足したオーケストラ・オブ・ジ・アメリカズは、南北アメリカ大陸の各国より、18歳から30歳までの若き名手たちが集まった精鋭集団。LINN RECORDSからのアルバム第1弾は、メキシコ出身の音楽監督プリエトと共に、南北アメリカをそれぞれ象徴する名交響曲2曲を収録しています。 第4楽章冒頭に「市民のためのファンファーレ」が引用されていることで有名なコープランドの交響曲第3番は、他にも「アパラチアの春」や「ロデオ」といった彼の代表作を彷彿とさせる曲想が緩-急-緩-急の構成の中に次々と現れ、その芸術の集大成のような内容となっています。 チャベスの交響曲第2番は単楽章の比較的短い作品ですが、目まぐるしく変化していく変拍子のリズムがたいへん愉快。オーケストラは、これらの作品を若者らしい溌溂としたリズム感と深い共感を持って、その色彩溢れる魅力を最大限引き出して楽しませてくれます。
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ジョスカン・デ・プレ(1550頃-1521):
リュート伴奏による歌曲(シャンソン)集 [ドゥルセス・エクスヴィエ ロマン・ボクレール(バリトン)、ボル・ズリアン(ブレイ・リュート)]JOSQUIN DES PREZ: Vocal and Instrumental Music - Adieu mes amours / La Bernardina / Mille regretz / Nymphes, nappés (Dulces Exuviae)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:RIC403
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ルネサンス教会音楽の巨匠による世俗歌曲を、独自のリュート伴奏でジョスカン・デプレといえば、ルネサンス多声音楽の世界に全盛をもたらしたフランス=フランドル楽派(ネーデルラント楽派)のなかでも最大級の巨匠。ア・カペラによる教会音楽でポリフォニー音楽の可能性を極限まで追求した大家ですが、その一方で、俗世向けの歌も数多く書いていたことは意外に知られていません。教会音楽と同じく多声で書かれた、フランス語の歌詞をとる世俗シャンソンが多いのですが、それらは歌い手をひとりに絞り、他のパートをリュートなどの和音楽器で編曲して演奏することもできます。 本盤では欧州の新世代を担う二人の異才がまさに当時流のデュオ編成でジョスカン作品を厳選録音。南仏の古楽拠点のひとつリヨンから世に出たロマン・ボグレールの細やかな歌い口もさることながら、ジャズやロックなど広範な分野でも活躍するスロヴェニアのリュート奏者ボル・ズリアンはここで独自の楽器研究を反映。500年前の演奏実践を検証、フレットを三重巻にし適宜ピックのような小片を指につけて弾く「ブレイ(唸り音)・リュート」の再現を試みています。 折々に独特の雑味ある倍音がアクセントを添えるその音色は、味わい豊かな造形美で現代人を魅了してやまないゴシック期のフランドル絵画にも通じる趣きが。詩句の響きが艶やかに映える独唱で、ジョスカン芸術の思わぬ側面に触れられる1枚です。国内仕様は訳詞・解説訳付。
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ルクレツィア・ボルジアをめぐる史実・神話・伝説
~1500年前後のイタリア宮廷音楽~ [カペリャ・デ・ミニストレルス、カルレス・マグラネル]発売日:2019年06月28日
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
時代に翻弄された美女が渡り歩いた、ルネサンス初期イタリアの音楽世界ルネサンス以前の古楽の録音は、作曲家の名前よりも演奏団体の入念なテーマ設定がものをいう世界。スペイン西部バレンシアに拠点をおくカペリャ・デ・ミニストレルスはその点、アルバムを制作するたび入念な背景研究にもとづくテーマ性の高いプログラムを打ち出し、古楽ファンの心をつかんで離しません。 今回のテーマは、まさにバレンシアからイタリアに渡り大躍進を遂げたボルジア家(スペイン語では「ボルハ」ですがバレンシア語では「ボルジャ」)……とくに教皇アレクサンデル6世となったロドリーゴ・ボルジアの娘で、絶世の美女とうたわれ数々の災厄をも巻き起こしたルクレツィア・ボルジアに光をあて、2019年に歿後500年を迎える彼女がいかにイタリア屈指の文化拠点を渡り歩いてきたかを音楽とともに検証するものとなっています。 結果的に、それはルネサンス初期イタリアの音楽世界の粋を立体的に味わえる秀逸選曲に。ビウエラ・デ・アルコ(ガンバ)やリコーダー、ルネサンス・ハープなど繊細な響きを奏でる古楽器の響きが、CdMレーベル得意の直接音を活かした秀逸エンジニアリングでひときわ生々しく耳に届くのも魅力。充実解説もあわせて味わうのが吉です(国内仕様は歌詞とともに日本語訳付)。
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「英国へ渡った合奏協奏曲」
(A.スカルラッティ、F.スカルラッティ、ジェミニアーニ、エイヴスン、コレッリ) [{oh!} オルキェストラ・ヒストリチナ(古楽器使用)、マルティナ・パストゥシカ(指揮、ソロ・ヴァイオリン)]Concerti Grossi - SCARLATTI, F. / AVISON, C. / GEMINIANI, F. (Concerto grosso - Émigré to British Isles) (Orkiestra Historyczna, Pastuszka)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:MU030D
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バロック期英国で人気を博した、イタリア直送の合奏協奏曲かつてのオランダやベルギー、英国などをよそに、フランスやスペインに次いで確実にヨーロッパ最大の古楽拠点になりつつあるポーランド。そんなポーランド古楽界の充実度が如実にあらわれているオルキェストラ・ヒストリチナは南部カトーヴィツェ(ポーランド国立放送交響楽団の本拠)に拠点をおく古楽器集団。その技量に注目したベルギーMUSOレーベルからの新録音のテーマは、ヘンデル時代の英国を賑わせたイタリア人作曲家たち! コレッリが絶大な人気を博した当時、大家アレッサンドロ・スカルラッティの6歳年下の弟フランチェスコ・スカルラッティもかの地で活躍をみせ、ロンドンとダブリンで注目を集めていました。時おりしも英国では合奏協奏曲が大ブーム。編曲作品や他の作曲家の類例も含め、イタリア直送の芸術で英国人たちを夢中にさせたフランチェスコ・スカルラッティのセンスを、俊英古楽奏者たちが秀逸なセンスで現代に甦らせます。 Alpha初期の伝説的エンジニア、ユーグ・デショーとアリーヌ・ブロンディオによる自然派録音も魅力。国内仕様では邦訳もつく解説を紐解けば、本盤の存在意義にも深く納得がゆくのではないでしょうか。
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CONTINUUM(連続性)
D.スカルラッティ(1685-1757)
リゲティ(1923-2006):
[ジュスタン・テイラー(チェンバロ)]Harpsichord Recital: Taylor, Justin - SCARLATTI, D. / LIGETI, G. (Continuum)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:ALPHA399
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ブルージュ古楽コンクール2015年の覇者によるエキサイティングなアルバム!世界のチェンバロ界が次世代型の新星として注目する、フランスの気鋭奏者ジュスタン・テイラー。Alphaデビュー盤となったフォルクレ作品集からも滲み出ていたその破格の感性は、思いがけない2人の作曲家を引きあわせたこの最新ソロ録音でいかんなく発揮されています。 スカルラッティとリゲティ。18世紀の地中海と20世紀の中欧、大きく時代も環境も違う世界を生きた作曲家同士のように見えますが、彼らは「新しい音」を求め、既存の音楽理論を大きく踏み越えた音作りを志した点において驚くほど似ています。とくにチェンバロという楽器が復権を果たしつつあった20世紀の作曲家たるリゲティの3作を、チェンバロ語法に新境地を開いた18世紀のスカルラッティ作品の多彩さと引き合わせてみると、両者の違いと親和性が思わぬ刺激を与え合い、エキサイティングなトラックの連続に。こんな離れ業が形を取り得るのも、奏者テイラーの並外れたテクニックと徹底した知識、型にはまらない柔軟な感性あればこそと言えるでしょう。 解説として寄せられた演奏者自身のコメント(日本語訳付)も示唆に富んだ内容。Alphaならではの新世紀のチェンバロ・アルバムです。
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キュイ(1835-1918):
ジャン・リシュパンの詩による歌曲集 Op.44
6つの歌曲 Op.23 [セリーヌ・ラリ(ソプラノ)、エマニュエル・クリスティアン(ピアノ)]CUI, C.: Vocal Music - 20 Poèmes de Jean Richepin / 6 Mélodies (Laly, Christien)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:ENP005
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
貴重な歌詞訳付登場! 国際色豊かなキュイによるフランス語歌曲集ロシア五人組の一人として有名なキュイですが、実は生まれはリトアニアの首都ヴィリニュス(当時はロシア領)、父はフランス人で母はリトアニアとポーランドの血を引き…と出自から国際的。外国語にも堪能で、その長い生涯のあいだにフランスやベルギーなど諸外国も訪れ、ロシア国粋主義にとどまらない広範な作曲活動を続けていました。批評家としても辣腕をふるい、いわば外から見たロシア音楽のあり方をよく理解したうえで創作に臨んだ人でもありました。 歌曲も数多く書いているのですが、そのなかにはフランス語の歌詞によるものも少なからず見つかります。コペー、プリュドム、ユーゴー…といったフランス19世紀の重要な詩人たちの作品にもとづく6つの歌曲(1884)、多作な詩人・劇作家としてフランス文学史上に独特の立ち位置を占めるジャン・リシュパンの作品を歌詞にした大作歌曲集(1891)、いずれもドビュッシー初期歌曲群やフォーレ、ショーソンらと同時代に書かれフランスで出版された「フランス音楽としてのキュイ」。 細やかな世紀末情緒に異国の気配をほんのり忍び込ませた作風を、すでにドイツやイタリアなど諸外国の最前線でも活躍している古楽歌手セリーヌ・ラリと、同じパリ音楽院出身の俊才エマニュエル・クリスティアンが「同じフランスの芸術」として解釈してゆく注目盤です。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
歌劇《ヘリアーネの奇跡》 Op.20 [サラ・ヤクビアク(ソプラノ)、ブライアン・ジャッジ(テノール)、ヨーゼフ・ヴァーグナー(バス・バリトン)、オッカ・フォン・デア・ダメラウ(メゾ・ソプラノ)、デレク・ヴェルトン(バス・バリトン)、ブルクハルト・ウルリヒ(テノール)、ギデオン・ポッペ(テノール)、マルク・アルブレヒト(指揮)、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団]発売日:2019年06月28日
Blu-ray国内仕様 日本語帯付き 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
暴君が専制を振るう、ある国の物語。この国に喜びをもたらすためにやって来た異国の男は捕らえられ死刑を宣告されています。暴君の妻ヘリアーネはこの男を憐れみ、お互いに惹かれあいますが、ヘリアーネは一線を越すことを拒みます。暴君は、妻の心を異国の男に開かせ妻の心を自分に取り戻すことを画策しますが、それもかなわぬことを知ると妻も捉え、姦通の嫌疑で裁判を招集しますが… ウィーン後期ロマン派を代表する作曲家コルンゴルトの《ヘリアーネの奇跡》は彼の妻ルーツィに捧げられた作品です。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスの流れを汲む半音階的で重厚な響きの中で繰り広げられる神秘的な愛の物語。ロマン派作品を得意とするマルク・アルブレヒトのタクトから生まれる魅惑的な響きは聴き手を強く惹きつけます。 歌手陣では「異国の男」をブライアン・ジャッジが熱唱、暴君役のヨーゼフ・ヴァーグナーの冷酷さを示す歌唱演技にも注目です。また題名役のヘリアーネを歌うヤクビアクは伸びやかな美声と裸体を晒すことも辞さない迫真の演技で、強い存在感を示しました。 クリストフ・ロイの演出は現代的な装置と衣装を巧みに活かし、白と黒、光と影のコントラストを強調しながら、物語の主題でもある「聖なるもの」をまるで宗教画のように浮かびあがらせることに成功しています。
収録作曲家:
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バーバー(1910-1981):
歌劇《ヴァネッサ》 [エマ・ベル(ソプラノ)、ヴィルジニー・ヴェレーズ(メゾ・ソプラノ)、エドガラス・モントヴィダス(テノール)、ロザリンド・プロウライト(アルト)、ドニー・レイ・アルバート(バリトン)、ウィリアム・トーマス(バス)、ロマナス・クドリアショヴァス(バリトン)、ヤクブ・フルシャ(指揮)、グラインドボーン合唱団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2019年06月28日
Blu-ray国内仕様 日本語帯付き 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
ピューリッツァー賞受賞作《ヴァネッサ》、その真価を問うグラインドボーン・ライヴ!貴婦人ヴァネッサとその若い姪エリカ、そして年老いたヴァネッサの母親。曰くありげに暮らす3人の元を訪れる青年アナトール、それはかつてのヴァネッサの恋人アナトールの息子であり、同じ名前を持つ上に見た目も瓜二つの男でした。ヴァネッサとエリカの家に住みつき、誘惑と裏切りで二人を心理的にかき回してゆくアナトール。極限まで追い詰められたエリカは大きな孤独の中に取り残されます。重要なメタファーとして扱われる鏡に象徴される、大きな合わせ鏡のような物語構成も見事です。 バーバーが私的なパートナーでもあったメノッティの脚本に作曲し、1958年にメトロポリタン歌劇場で初演された《ヴァネッサ》。格調高く緊張感のあるスコアと、当時全盛であったヒッチコックのスリラーを思わせる張り詰めた心理劇がアメリカで高く評価され、ピューリッツァー賞を受賞しました。ところが初演時から現代に至るまで、ヨーロッパで高い評価を得ることはありませんでした。大胆な演出で知られるキース・ウォーナーによるこのグラインドボーン公演は、奇抜さを排した古きアメリカを思わせる舞台の時代設定と、鏡とガラスを全面に用い、効果的に使用されるプロジェクションマッピングとあいまって、劇中人物の心理を描き出す斬新さを併せ持っています。 タイトルロールのエマ・ベル、エリカ役ヴィルジニー・ヴェレーズら主要キャストの熱演と、ウォーナーとは縁の深いヤクブ・フルシャの切れの良い棒で大きな成功を収めました。
収録作曲家:
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-★2018年度 第56回レコード・アカデミー賞受賞(声楽部門)★- -★『レコード芸術』特選盤(2019年10月号)★-
『恋の相手は…』
19世紀フランスの管弦楽伴奏付歌曲集 [サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、ジュリアン・ショーヴァン(ヴァイオリン&指揮)、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)]Vocal Music (French) - SAINT-SAËNS, C. / BORDES, C. / BERLIOZ, H. / DUBOIS, T. / MASSENET, J. (Si j'ai aimé) (Piau, Chauvin, Le Concert de la Loge)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:ALPHA445
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ピオーがピリオド楽器による管弦楽団と歌う、フランス近代歌曲集「フランス音楽は管弦楽の色彩感」と言うなら、作曲家たちが思い描いていた当時のオーケストラの響きがどうだったか? とまず考えたい… その発想を最大限に活かして制作されたこのアルバムで、独唱者にサンドリーヌ・ピオーが迎えられているのはなんと喜ばしいことでしょう。 「バロックの歌手として注目を集めてきた私ですが、実は子供の頃からフランス近代音楽がとくに好きで」と語る彼女と、モーツァルト以降の音楽を作曲当時の楽器と奏法で演奏し急速に注目を集めつつあるル・コンセール・ド・ラ・ロージュが披露するのは、19世紀中盤以降、近代フランス音楽がまさにオーケストラの色彩感において独特な存在感を発揮するようになっていた時代の音楽。1871年にサン=サーンスらが国民音楽協会を立ち上げて以降、フランスでは「管弦楽伴奏を活かした歌曲が少ない」という欠如を埋めるべく続々とこうした作品が生み出されましたが、本盤は1850年に管弦楽版が楽譜出版されたベルリオーズ『夏の夜』にまで遡りながら、フランス音楽における19世紀本来のオーケストラの響きを妥協なく追及していった好企画。デュボワやボルド、ギルマンなど近年注目を集めつつある「忘れられた重要作曲家」たちの傑作も多数収録されています。 楽譜校訂を手がけた音楽学者ブノワ・ドラトヴィツキの記事をはじめ解説も充実。国内仕様は歌詞とともに日本語訳付です。
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『カメレオン』
テレマン(1681-1767):
室内楽作品集 ~変幻自在の響き~ [ニュー・コレギウム(古楽器使用)]TELEMANN, G.P.: Chamber Music - TWV 34:48, 34:67, 34:88, 42:a4, 42:G7, 43:e4, 43:g4 (Chameleon) (New Collegium)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:RAM1904
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
引き出しの多さをまざまざと実感させる新感覚テレマン!多作をもって知られる後期バロック随一の作曲家テレマンですが、その「多作」が単なる粗製乱造でないことは、すでに多くの音楽関係者がよく知るところ。あらゆる楽器の扱いにすぐれたテレマンだからこそ書き得た、バッハともヘンデルとも違う完全にユニークな音楽的感性が最も強く発揮されている領域といえば、やはり個々の楽器の特質をきわだたせながら多様な編成の妙も味わえる、トリオ・ソナタや四重奏ソナタなどの室内楽ではないでしょうか。 「誰も予期しなかった歴史上の思わぬ音世界」を続々発掘、多くのファンを得てきた隠れ秀逸レーベルRAMEEが満を持して贈る「本気のテレマンの真相」。古楽の本場オランダに集う俊才集団は入念すぎるほどの選曲で、変則調弦ヴァイオリンや通奏低音から独立したチェロ、あるいは珍しいテレマンの鍵盤曲など、意外な音使いをたくみな曲順で並べて聴き手を驚かせつづけます。 魅力の秘訣は解説(国内仕様は日本語解説付)にも... RAMEE通常路線の白いジャケットではなく、より冒険性の高い企画のために発足した黒ジャケット・シリーズからリリースされている点からも、その魅力が予感されるのではないでしょうか。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年9月号)★-
『心の目』
フランチェスコ・ランディーニ(1325または1335-1397)の音楽世界 [ラ・レヴェルディ(古楽器使用)、クリストフ・デリーニュ(オルガネット)]LANDINI, F.: Po' che partir convienmi / Tante belleze / Che cosa è questa, Amor (L'Occhio del Cor) (La Reverdie, Deslignes)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:A462
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
真っ向勝負なのに自由自在。デリーニュと伝説的名団体による新たなランディーニ決定盤空想力がなくては真相にたどりつけない中世音楽の世界において、一本筋の通った学術研究姿勢を徹底、それでいて演奏では驚くほど自在な表現をのびやかに繰り出し「格の違い」を強く印象づけてきたイタリアの精鋭古楽集団ラ・レヴェルディ。選曲コンセプトの緻密さで定評のある彼らがどれほど生々しく心をとらえる演奏をくりだすかは「実際に聴く」に限るのですが、その意味でも手にとりやすい単体作曲家アルバムが新録音で登場します。 フランスのマショーを横目に、イタリアで才人チコーニアと双璧をなすといっても過言ではない14世紀最大の作曲家のひとり、盲目の音楽家ランディーニと真正面から向き合った新たな決定盤! 少年時代に光を失いながらもオルガネット(ポルタティーフ・オルガン、手で携え片手で弾く鍵盤楽器)の名手としても絶大な名声を誇ったこの大家の音楽世界を解き明かすうえで、およそ他の追従を許さない千変万化の超絶技巧をくりひろげるオルガネットの名手クリストフ・デリーニュ(Ricercarに名盤多数)をゲストに招いた夢の共演が実現しているのも魅力です。 中世末期、芸術音楽への第一歩がイタリアでどう紡がれたのか? Arcanaならではの充実の解説(国内仕様では歌詞ともに訳付)も当リリースの魅力の一部と言えるでしょう。
収録作曲家:
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コルトーナのラウダ集
~中世トスカーナ、アッシジの聖フランチェスコの時代の音楽~ [カンティクム・ノヴム(古楽器使用)]発売日:2019年06月14日
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
様々な民族楽器も導入して解き明かされる、中世ラウダの多彩な魅力2018年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで、アルメニア伝統音楽とヨーロッパ古楽の思わぬ繋がりをさぐる充実プログラムを披露、会場を大いに沸かせたカンティクム・ノヴム。古楽がさかんなフランスでもとくに多元的な活躍をみせているグループのひとつですが、今回は中世音楽でも王道のひとつといえる分野・イタリアのラウダに焦点を絞り、そこにどれほど多彩な音楽が秘められていたかを強く印象づける新録音を繰り出してきました。 十字軍遠征やモンゴル大帝国の台頭のかたわら、ローマ教皇とドイツ皇帝の対立が激化、イタリア半島が大いに揺れた13世紀に中部トスカーナ地方で作られた「コルトーナのラウダ集」を選曲元として絞りながら、中世フィドルやリコーダーなど欧州系古楽器のみならず、当時の東西交流をかんがみ東洋の撥弦楽器ウードや各種のバグパイプ、さらには北欧音楽でも愛されているニッケルハルパも使いながら、確かな音楽学研究に裏付けされた解釈のもと、800年近く前の豊饒な音世界を鮮やかに甦らせてゆきます。 オルガヌムなど多声の教会音楽の精緻さを横目に、わかりやすい民衆向けのシンプルな俗語詩(イタリア語)のくりかえしが強く心に残りやすいラウダ。謎多き中世と南国の明朗さが妖しく交錯する音世界の秘訣を解き明かす解説(国内仕様は歌詞ともに訳付)も注目です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年9月号)★-
QUARTET HAYATE
クァルテット颯 [クァルテット颯]Instrumental Ensemble Music (Saxophone Quartet) - ITO, Yasuhide / KURACHI, Tatsuya / SAKAI, Itaru / TAMURA, Shuhei (Quartet Hayate)
発売日:2019年06月12日 NMLアルバム番号:NYCC-13007
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
QUARTET颯による、現代(いま)を生きる邦人作曲家作品集クラシックサクソフォーンの黎明期、世界を席巻したフレンチサウンドと音楽。その伝統的なフレンチサウンドを源流とした輝かしいサウンドを特徴とするQuartet颯の意欲作が登場。円熟期にある伊藤康英と、若き日の倉知竜也の情熱的な四重奏曲が、30年の時を超えて再プロデュース、新たな威光を放ちます。新進気鋭の鬼才、田村修平の委嘱作品は独特の世界観で内面を投影。吹奏楽界で絶大な人気を誇る酒井格の委嘱作品は、チャーミングな魅力にあふれています。現代を生きる作曲家による心のこもった珠玉の作品集となりました。
〈Quartet颯
プロフィール〉 颯(ハヤテ)とは、風が颯爽と吹く、爽やかで勇ましい様。2016年にテナー・サクソフォーンに大貫比佐志が加入したことを機に、未来の発展をみすえるべく、また過去の活動を尊重し「はやぶさ四重奏団」から現在の名前に改名。結成時より、リサイタル開催、東京交響楽団主催コンサート、日本サクソフォーン協会主催サクソフォーンフェスティバルに出演するなど、コンサート活動を精力的に行う。2015年CD「VARIATIONS」をリリースし、優秀録音盤に推薦されるなど好評を得る。往年のフランスと日本の四重奏団の煌めく音をもとめ、未来志向の音楽性との融合を図るべく、活動を展開している。 -
キンダーマン(1616-1655):
オピシアン・オルフェウス
(マルティン・オーピッツの詩による歌曲集) [イナ・ジードラチェク(ソプラノ)/ヤン・コボウ(テノール)/ユナイテッド・コンティヌオ・アンサンブル]KINDERMANN, J.E.: Opitianischer Orpheus (excerpts) (Siedlaczek, Kobow, United Continuo Ensemble)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:555123-2
CD価格:1,920円(税込)
「ドイツ語浄化運動」に参加し、バロック文学の理論的思想者として同時代の芸術家たちに大きな影響を与えたドイツの詩人マルティン・オーピッツ。友人に勧められてオーピッツの書を読んだ作曲家キンダーマンは、ここからテキストを選び美しい音楽を付けました。 キンダーマンはこの歌集を「Musical Delights=音楽の喜び」と呼び、嘆かわしい時代であっても、聴き手に知的な刺激と喜びを伝えたいと考えました。そこで、彼の曲を聴くために集まった人々にテキストが素直に伝わるように、全体的に過度な装飾を付けることをせず、すべてを簡潔な歌に仕上げています。その多くは愛の喜びと悲しみがテーマで、時に牧歌的な歌もありますが、ほとんどの内容はつつましく、幾分宗教的な荘厳さも備えています。また、器楽の伴奏は簡素でありながらも、歌の特徴を存分に引き出しています。
収録作曲家:
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ドルシェツキー(1745-1819):
オーボエ四重奏曲集 第1集 [グルントマン四重奏団]DRUSCHETZKY, G.: Oboe Quartets, Vol. 1 (Grundmann Quartet)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:555171-2
CD価格:1,920円(税込)
「6つのティンパニと管弦楽のための協奏曲」で知られるチェコ出身の作曲家ゲオルク・ドルシェツキー。彼はもともとドレスデンでカルロ・ベゾッティにオーボエを学んだオーボエ奏者でしたが、ヘプ(ドイツ名エゲル)の歩兵連隊に参加し、ウィーン、リンツ、ブランナウに駐留、鼓手として名を上げ、自らの楽団を組織しました。 前述の協奏曲も含めた彼の作品のほとんどは自らの楽団のために書かれていますが、晩年の1807年から1808年に作曲された10曲の「オーボエ四重奏曲」はこれまでほとんど知られていません。どれも機知に富んだ作風による楽しい作品で、いずれ全曲がリリースされる予定です。
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シュナイダー(1786-1853):管弦楽作品集
交響曲 第16番 イ長調
デッサウ行進曲のための序曲
祝祭序曲/「悲劇的序曲」 [マルクス L.フランク(指揮)/デッサウ・アンハルト・フィルハーモニー管弦楽団]SCHNEIDER, F.: Symphony No. 16 / Overtures (Dessau Anhalt Philharmonic, M. Frank)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:555180-2
CD価格:2,475円(税込)
ドイツのピアニスト、作曲家フリードリヒ・シュナイダー。音楽家であった父からピアノの手ほどきを受け、ツィッタウのギムナジウムで音楽を学びました。18歳の時に最初のピアノ・ソナタを出版、その後はライプツィヒ大学で学びピアニストとして活動を始めます。1811年にはゲヴァントハウスでベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番を公開初演を行うなど、彼の演奏は高い人気を誇っていました。1821年からはデッサウの宮廷音楽監督を務め、作曲家としても7つのオペラ、23の交響曲をはじめとした数多くの作品を残しています。 作風はハイドンとメンデルスゾーンを繋ぐものであり、このアルバムに収録された「交響曲第16番」の勇壮な楽想はとても魅力的です。20曲ある序曲も洗練された作風を持ち、ここではその中の3曲を聴くことができます。
収録作曲家:
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ゴセック(1734-1829):
交響曲 Op.4 [ジモン・ガウデンツ(指揮)/ドイツ・カンマーアカデミー・ノイス]GOSSEC, F.-J.: Symphonies, Op. 4, Nos. 1-6 (German Chamber Academy Neuss, Gaudenz)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:555263-2
CD価格:2,475円(税込)
95歳という長寿に恵まれ、バロック期の終りからロマン派の始まりまでを見渡し、息長く活動したゴセック。愛らしい「ガヴォット」の作曲家であり、指揮者としてはフランス革命によって中断していた「コンセール・スピリチュエル(宗教音楽の定期演奏会)」を再編したことで知られます。ゴセックは数多くの作品を残しましたが、なかでも50曲に達する交響曲は彼の評価を高め「フランス交響曲の父」と呼ぶ人もいるほどです。 しかし、彼の交響曲は現在ほとんど演奏されることがありません。このアルバムには1759年に作曲された「作品番号第4番」の交響曲が収録されており、全曲録音は初となります。古典派の整った形式に拠って書かれていますが、各々の楽章にはかなり革新的な部分があり、オーボエやホルンの用い方も独特です。また「田園」のタイトルを持つ第5番も聴きものです。
収録作曲家:
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シャルパンティエ(1643-1704):
ヴェルサイユの愉しみ
花咲ける芸術 [ポール・オデット(指揮)/スティーヴン・スタッブス(指揮)/ボストン古楽音楽祭声楽アンサンブル/ボストン古楽音楽祭室内アンサンブル]CHARPENTIER, M.-A.: Plaisirs de Versailles (Les) / Les arts florissants [Operas] (Boston Early Music Festival Vocal and Chamber Ensembles, Stubbs)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:555283-2
CD価格:2,640円(税込)
バロック期のオペラに関する優れた演奏が評価され、2015年にグラミー賞を受賞したオデットとスタッブス率いるボストン古楽音楽祭アンサンブル。2019年の最新作はシャルパンティエの有名2作品です。どちらもルイ14世に関連のある作品で「ヴェルサイユの愉しみ」はディヴェルティスマンと呼ばれる声楽曲。音楽の女神、会話の女神、饗宴の神らが集い歌い交わす典雅な作品です。「花咲ける芸術」は牧歌劇であり、こちらも擬人化された芸術たちが討論し、最後はルイ14世の功績を讃えるという内容。 少人数の器楽アンサンブルと歌手たちのすぐれた演奏は、18世紀の王宮の雰囲気をあますことなく伝えています。なかでも2つの作品で重要な役割をなすワキムの歌唱が見事です。
収録作曲家:
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ディーク(1943-):交響的物語
B.B.ウルフ(釈明)/バイバイ!
「雪の女王」フィナーレ : 氷の宮殿
スピュトン・ダイビルの伝説 [ジョン・ディーク(コントラバス/ナレーター)/ジュリア・ボゴラード=コーガン(フルート/ナレーター)/ジュディス・リン・スティルマン(ピアノ/ナレーター)/パメラ・ゴールドスミス(ヴィオラ)/クリス・ゲッカー(トランペット)/カブリロ祝祭管弦楽団/マリン・オールソップ(指揮/ナレーター)]DEAK, J.: Symphonic Tales (J. Deak, Cabrillo Festival Orchestra, Alsop)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.559785
CD価格:1,900円(税込)
「誰よりも音楽を楽しむ」作曲家として知られるジョン・ディーク。この「交響的物語」では、全ての作品でディーク自身が語り手となり、物語の魅力を伝えています。登山を愛するディークがカナダとアラスカで出会ったオオカミについての「B.B.ウルフ」、アメリカ移民の心を描いた「バイバイ!」、アンデルセンの有名な童話をもとにした「雪の女王」、一種のトランペット協奏曲「スピュトン・ダイビルの伝説」。これらは全て自然な英語の話し言葉が用いられた大人も子供も楽しめる作品です。
収録作曲家:
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モイゼス(1906-1984):
交響曲 第11番&第12番 [ラディスラフ・スロヴァーク(指揮)/スロヴァーク放送交響楽団]MOYZES, A.: Symphonies Nos. 11 and 12 (Slovak Radio Symphony, L. Slovák)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.573655
CD価格:1,900円(税込)
現代スロヴァキアの音楽界で最も重要な人物の一人とされるアレクサンダー・モイゼス。彼の一連の作品はどれも故郷スロヴァキア民謡からインスピレーションを受けています。このアルバムには交響曲第11番と第12番を収録。晩年のモイゼスによる熟練の手法が冴える充実した作品を楽しむことができます。 1978年に作曲された第11番は、オンドレイ・レナールトが指揮するスロヴァキア放送交響楽団が初演。混沌とした序奏部分と、ここから現れる決然とした動機が様々に形を変えていく発展的な第1楽章が印象的です。他の楽章はどれも洗練された作風に拠って書かれており、モイゼスの巧みな作曲技法が映える作品です。 1983年に作曲された第12番はモイゼスの最後の管弦楽作品であり、彼の「音楽的自叙伝」となるものです。シンプルな構造で書かれていますが、ストレートな表現はモイゼスの思いを余すことなく伝えています。
収録作曲家:
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マルクス(1882-1964):
ピアノ協奏曲集 [デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)/スティーヴン・スローアン指揮/ボーフム交響楽団]MARX, J.: Romantisches Klavierkonzert / Castelli Romani (Lively, Bochum Symphony, Sloane)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.573834
CD価格:1,900円(税込)
オーストリア後期ロマン派の作曲家ヨーゼフ・マルクス。幼い頃にはヴァイオリニストになることを求められ、父からピアノの演奏を禁じられていたマルクスでしたが、彼はシューベルトとハイドンを愛し、スクリャービンやドビュッシーのピアノ曲に憧れていたため、秘かにピアノの練習を続け、最終的には確かな技巧を手にいれることができました。 彼はいくつかのピアノとオルガンのための作品(ラフマニノフ風)や、数多くの充実したピアノ・パートを持つ歌曲を作曲しましたが、彼がピアノにかける思いが一番顕著に表出されているのは、このアルバムに収録された2曲のピアノ協奏曲でしょう。タイトルに「ロマンティックな」と書かれている通り、濃厚なロマンティシズムに溢れた第1番のピアノ協奏曲はもちろんのこと、2番目の協奏曲「カステッリ・ロマーニ」はASVレーベルからの発売時は世界初録音として注目された曲。ハリウッドの映画音楽にも似た重厚なオーケストラ・パートと華麗なテクニックを誇示するピアノ・パートが拮抗。マルクスの想いが溢れる美しい作品です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」Op.85
悲歌 Op.118 [レイフ・セーゲルスタム(指揮)/アボエンシス大聖堂聖歌隊/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団 他]BEETHOVEN, L. van: Christus am Ölberge / Elegischer Gesang (Haapamäki, Myllys, Spångberg, Chorus Cathedralis Aboensis, Turku Philharmonic, Segerstam)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.573852
CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンが1803年に作曲したオラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」は、ゲッセマネの園でのキリストの祈りと苦悩を描いた作品。成立の過程はわかっていませんが、かなりの短期間で仕上げられたとされています。初演時は大きな成功を収めましたが、一部の批評家たちは「長すぎるうえに、歌唱パートの表現力に欠ける」と否定的な意見を上げ、ベートーヴェン自身も作品の出来に不満を感じ、出版される前に改訂を施しています。とはいえ、ベートーヴェンの劇的な筆致によるキリスト像は、歌劇《フィデリオ》のフロレスタンを思わせる人間的な表情を持ち、与えられた旋律も魅力的です。 ほとんど演奏されることのない「悲歌」はベートーヴェンのパトロンの一人、パスクァラティ男爵に捧げられた曲。男爵の妻の早すぎた死を悼んで作曲された慎ましくも美しい作品です。
収録作曲家:
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THE GRAND MOGUL - ムガール大帝
バロック期のフルート協奏曲集 [バルトルド・クイケン(バロックフルート)/インディアナポリス・バロック管弦楽団]Flute Concertos - BLAVET, M. / LECLAIR, J.-M. / PERGOLESI, G.B. / TELEMANN, G.P. (The Grand Mogul) (B. Kuijken, Indianapolis Baroque Orchestra)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.573899
CD価格:1,900円(税込)
バルトルド・クイケンが演奏する「バロック音楽の再発見」のシリーズ。ここでは5曲の協奏曲を演奏しています。 17世紀の協奏曲といえば、さまざまな楽器がオーケストラと対話する「合奏協奏曲」が主流でしたが、18世紀はじめにイタリアで出現した「独奏楽器のための協奏曲」がまたたくまにヨーロッパ中に普及、以降、この形式が協奏曲の主流を占めることとなりました。 このアルバムに収録された5つの作品は、フルートのための協奏曲が、ドイツ、イタリア、フランスでどのように異なるかを示しています。ヴィヴァルディの技巧的な作品、優雅で美しいブラヴェの作品、豊富な旋律と豊かなハーモニーを持つテレマンの作品など、どれもがバロックの理念である「まるで歌うように楽器を奏でる」を実証しています。
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BALKANISMS
バルカン半島のギター音楽集 [マク・グルジッチ(ギター)]Guitar Recital: Grgić, Mak - BOGDANOVIĆ, J. /IVANOVIĆ, V. / OSTOJIĆ, L. (Balkanisms)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.573920
CD価格:1,900円(税込)
「バルカン山脈」を名前の由来とするバルカン半島。1808年にドイツの地理学者アウグスト・ツォイネが命名した東南ヨーロッパの一地域です。この地域は、かつてのオスマン帝国の属領であったためか、ここで生まれた音楽は「複雑なリズムと刺激的な旋律」による独特な雰囲気を持っています。 ギタリスト、マク・グルジッチはこの特徴を持つ5人のバルカンの作曲家の作品を選び、各々のユニークな曲を紹介しました。マケドニアの伝承を継承するフリストフスキ、クロアチアの民族音楽の薫りが漂うパパンドプロ作品、瞑想的なフレーズで構成されたボグダノビッチの「レヴァント組曲」などどれも聴き手に東洋的なイメージを喚起させる作品です。他の曲もジャズや近代的な作風を取り入れながらも、伝統音楽の雰囲気を確かに伝えています。
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19世紀ロシアのチェロ作品集 [ドミトリー・フリチョフ(チェロ)/オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)]
Cello and Piano Music - TCHAIKOVSKY, P.I. / DAVÏDOV, K. / LIADOV, K.N. / ARENSKY, A.S. (19th Century Russian Cello Music) (Khrychev, Solovieva)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.573951
CD価格:1,900円(税込)
19世紀ロシアで流行したチェロのための作品集。なかでも中心的存在となったのはチャイコフスキーで、彼はチェロの深い音色を大層好んでいました。 管弦楽作品やバレエ曲でも、時折美しいチェロのソロの場面がありますが、この「ロココの主題による変奏曲」はチェロが思い切り活躍する作品。モスクワ音楽院のチェロ奏者フィッツェンハーゲンに捧げられており、現在では彼が改訂した版で演奏されることが多いのですが、ここではオリジナルのピアノとチェロ版で演奏されています。 他にはチェロの名手ダヴィドフの技巧的な作品や、リャードフ、アレンスキ、リムスキー=コルサコフの優雅な作品を楽しめます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈マグナ・ゼクエンツィア 第1集〉 [ソニア・ルビンスキー(ピアノ)]BACH, J.S.: Magna Sequentia I - A Grand Suite of Dances (compiled by S. Rubinsky) (S. Rubinsky)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.574026
CD価格:1,900円(税込)
「Magna Sequentia=偉大なる継続」とでも言うのでしょうか。このアルバムはバッハの「組曲」から任意の舞曲を集めたもの。18世紀には、ソナタよりも組曲が一般的であり、バッハ以前の時代にもフローベルガーをはじめとした多くの作曲家がこの形式で曲を作っています。さまざまな舞曲によって構成されていますが、中核をなすのは、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲で、ここに任意の曲を追加することで曲が完成となります。フランスで生まれたこの「組曲」、演奏する際は曲を自由に選択、配置してもよいとされており、奏者たちは即興で曲を取捨択一することが求められていました。 バッハは鍵盤曲として19の組曲を作曲しており、ルビンスキーはこの中から19曲を選び出し、モダン・ピアノで演奏。21世紀における「新たな組曲」を聴き手に提示します。
収録作曲家:
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「第1回ショパン・フェスティヴァル」
2018年 ハンブルク [エヴァ・ポブウォッカ(ピアノ)/アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)/トビアス・コッホ(ピアノ)/エリザベート・ブラウス(ピアノ)/フランソワ・クサヴィエ・ポワザ(ピアノ)/フーベルト・ルトコウスキ(ピアノ)]Piano Music - CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / DUSSEK, J.L. (1st Chopin Festival Hamburg 2018) (Brauß, Koch, Lubimov, Pobłocka, Poizat, Rutkowski)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.574058
CD価格:1,900円(税込)
2018年、ハンブルクで開催された「第1回ショパン・フェスティヴァル」はモダン・ピアノとヒストリカル・ピアノを用いてショパンを演奏するというヨーロッパ初の試み。ショパンの時代の楽器と2015年に作られたスタインウェイの音色を聴き比べながら、ショパン時代の作品を堪能するというユニークな音楽祭です。 このアルバムはシューベルトとショパンの音楽で幕を開け、フォルテピアノの繊細な音色と作品の密接な関係を示唆します。19世紀になるとピアノの製造元はウィーンからイギリスに移り、奏でる音色も大きく豊かな響きが得られるようになります。そしてショパンの晩年、1848年から1849年の作品に彼の弟子グートマンとリストの作品を並べ、楽器の発展と、次世代へとつながるピアノ曲の可能性を見せています。ポブウォッカやリュビモフをはじめとした「ショパンの名手」が腕を競っているところも魅力的です。
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期待の新進演奏家シリーズ
ラファエル・フイヤートル(ギター) リサイタル [ラファエル・フイヤートル(ギター)]Guitar Recital: Feuillâtre, Raphaël - RAMÍREZ, A. / RAMEAU, J.-P. / GRANADOS, E. / LLOBET SOLÉS, M. / BARRIOS MANGORÉ, A. / VILLA-LOBOS, H.
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.574127
CD価格:1,900円(税込)
アメリカで毎年開催される「GFA国際ギターコンクール」。2018年の優勝者ラファエル・フイヤートルは、この受賞記念アルバムでギターのオリジナル作品と編曲作品をとりまぜて演奏しています。 フォルクローレの名作「アルフォンシーナと海」では、歌を用いることなくラミレスの音楽を詩情豊かに歌い上げ、グラナドスの「ワルツ」では古典的なフォームで書かれた作品をフイヤートル自身がギター用に編曲、躍動的に演奏しています。他にもラモーやスクリャービン、ラフマニノフのピアノ曲をギターで演奏することで、新たな可能性を探っています。ヴィラ=ロボスやバリオスのオリジナル作品でもフイヤートルは目の覚めるような演奏を披露。彼の演奏技術と音楽性を楽しめる格好の1枚になっています。
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「アルルカンの年」 - フルート音楽集 [ティース・ロールダ(フルート)/アレッサンドロ・ソッコルシ(ピアノ)]
Flute and Piano Recital: Roorda, Thies / Soccorsi, Alessandro - ANTHEIL, G. / AURIC,G. / BRÉVILLE, P. de (Flute Music from the Harlequin Years)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.579045
CD価格:1,900円(税込)
1918年にジャン・コクトーが発表した評論「雄鶏とアルルカン」。これまで流行していたワーグナーやドビュッシーの色彩豊かな音楽を「アルルカン」に例え、シンプルなサティの音楽を「雄鶏」と呼び、装飾をそぎ落とした音楽を擁護するコクトーの意見は、第一次世界大戦後の荒廃したパリに新しい音楽美学をもたらしました。ちょうど同じ頃、目覚ましい発展を遂げていた木管楽器(特にフルート)のために、この美学に基づいた軽妙でシンプルな作品が多く作曲され、これらは現在でも奏者たちの大切なレパートリーになっています。 このアルバムでは世界初録音を含む、多彩な作品を収録。プーランクやオーリックをはじめ、タンスマンやハルシャーニーなど、当時フランスで活動していた他国の作曲家たちまでが、この美学に影響を受けていたことがよくわかります。
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シュトルツァー(1480-1526):
通年用ミサ・デュプレクス
詩篇モテット集 [マンフレート・コルデス(指揮)/ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス]STOLTZER, T.: Missa duplex per totum annum / Psalm Motets (Weser Renaissance, Cordes)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:999295-2
CD価格:1,520円(税込)
15世紀から16世紀にかけてドイツで活躍した作曲家、シュトルツァー。この時代のドイツで主流を占めていたのは「マイスタージンガー」の歌で、これらは伴奏が付いていたとはいえ、単旋律であり、複雑なポリフォニー音楽では他国に一歩遅れを取っていました。そこで16世紀初めのドイツの作曲家たちは「他国の音楽技術を吸収しよう」と努力を重ね、このアルバムに収録されているシュトルツァーをはじめ、何人かの人々がフランドルやブルゴーニュの音楽技法を取り入れた宗教曲を書き始めました。 このシュトルツァーのミサ曲は、研究者でもあるコルデスが編纂したもので、当時の礼拝時を彷彿させる見事な演奏です。
収録作曲家:
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シュナイダー(1786-1853):
交響曲 第17番 ハ短調
メンデルスゾーン(1809-1847):
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
交響曲 第1番 ハ短調 [ヒロ・クロサキ(ヴァイオリン)/ジギスヴァルト・クイケン(指揮)/カペラ・コロニエンシス]SCHNEIDER, F.: Symphony No. 17 / MENDELSSOHN, Felix: Violin Concerto in D Minor (Hiro Kurosaki, Cappella Coloniensis, S. Kuijken)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:999932-2
CD価格:1,520円(税込)
1822年に作曲されたメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ニ短調と、その2年後に作曲されたシュナイダーの交響曲第17番。どちらの作品も現在ではほとんど演奏されることがありませんが、忘れられてしまったシュナイダーと、「天才」として今も讃えられるメンデルスゾーンの違いをこの2作から聞き取るのは本当に困難でしょう。それほどまでに両者の才能は拮抗しています。 しかしメンデルスゾーンは2年間で目覚ましい成長を遂げ、交響曲第1番の充実した作風は完全にシュナイダーを越えています。ジギスヴァルト・クイケンが指揮するカペラ・コロニエンシスとヴァイオリンのヒロ・クロサキが当時の音を再現します。長らく廃盤となっていた名盤の復活です。
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バッハを祝して
キャスリーン・フェリア [キャスリーン・フェリア(アルト)フォルクマール・アンドレーエ(指揮)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/レジナルド・ジャックス(指揮)/ジャックス管弦楽団 他]BACH, J.S.: Sacred Cantatas - BWV 11, 67, 243 (In Celebration of Bach) (K. Ferrier, Vienna State Opera Chorus, The Cantata Singers, Andreae, Jacques)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:ARIADNE5004
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,690円(税込)イギリスが誇る名歌手キャスリーン・フェリアが歌うバッハの名唱集。 マニフィカトは初出音源となります。これは1950年、彼女が初めてウィーンを訪れた際に行われた国際バッハ・フェスティヴァルによる「バッハ没後200年」記念公演の録音で、この時にはロ短調ミサ曲と、マタイ受難曲、そしてマニフィカトが演奏されました。フェリアにとってバッハは大切なレパートリーでしたが、マニフィカトだけはあまり歌う機会がなく、この公演の前に一回だけ歌った(1949年7月、アムステルダム・コンセルトヘボウにて)記録はあるものの、これ以降は二度と歌わなかったという演目でした。 マタイ受難曲とミサ曲は、何度かアルバムとしてリリースされものの、このマニフィカトだけはなぜか忘れられており、演奏から68年後にようやく録音が発見され、今回のリリースとなりました。しみじみとした歌声がきわめて魅力的です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヨハネ受難曲 BWV 245 [ジュリア・ドイル(ソプラノ)/アレックス・ポッター(アルト)/ダニエル・ヨハンセン(テノール)/ヨハネス・カレシュケ(テノール)/ペーター・ハーヴェイ(バス)/マティアス・ヘルム(バス)/ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]発売日:2019年06月28日
CD 2枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
これまでに「マタイ受難曲」(B006CD)、「ロ短調ミサ曲」(B384CD)で考え抜かれた独自の解釈を披露してきたルドルフ・ルッツ。今回の「ヨハネ受難曲」でルッツは作品の成立過程をつぶさに研究した上で、いくつかの版の違いを演奏に反映させる(曲の一部に第2稿を用いるなど)とともに、「マタイ受難曲」との性格の違いを洗い出し、実際の演奏を行っています。とりわけ「ヨハネ」では合唱が大きな役割を持つことに着眼し、各々のパートを生き生きと歌わせることで作品に劇的な性格を与えています。
収録作曲家:
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ルッツ(1951-):
ランツゲマインデ(青空議会)カンタータ [ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]発売日:2019年06月28日
CD価格:3,760円(税込、送料無料)
スイス北東部のアッペンツェル・インナーローデン準州では、年に1回、4月の最終日曜日に有権者が野外広場に集まり、法律改正の是非や州議員の選出を挙手で投票する伝統的な「ランツゲマインデ(青空議会)」が開かれます。この日は一年で一番大切な日とされ、人々は集い歌います。 この日のために歌われる伝統的なコラールがありますが、以前は女性に投票権がなかったため、歌うのは男性のみ。ほとんどの人はこのコラールに用いられている詩を女性詩人カロリーネ・ルドルフィが書いたことを知らなかったと言われています。 彼女の讃美歌には何度も曲が付けられており、最も知られているのはアッペンツェル州の首相を務めたヨハン・ハインリヒ・トープラー(1777-1838)のものです。今回、ルッツ自らがこの詩に曲を付け、カンタータに仕上げました。全曲は20分程度ですが、内容も演奏も力のこもったものになっています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第24集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・オルガン・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 24 - BWV 97, 127, 157 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:BSSG-B666
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムには「復活節前第7日曜日」用のBWV127、「顕現節後第3日曜日」用のBWV156、定められた用途のないBWV97の3曲が収録されています。 第127番は受難に関するカンタータの中では比較的小規模でありながら、伝統的なコラールが巧みに用いられた名作として知られています。第156番は、死の恐れと信仰の心を描いた美しいカンタータ。冒頭のシンフォニアの旋律は「アリオーソ」として知られ、チェンバロ協奏曲第5番の第2楽章などで用いられています。充実したコラール楽章の美しさも聴きどころ。第97番で用いられたコラールは「マタイ受難曲」などで用いられる有名な旋律。各々のソロアリアも美しく、充実したカンタータです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第25集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 25 - BWV 29, 91 and 175 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:BSSG-B667
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムには「降誕節第1日」のためのコラール・カンタータHWV91、女性詩人ツィーグラーの台本を用いた「聖霊降臨節第3日」のためのBWV175と「市参事会交代式」のためのBWV29の3曲を収録。 高らかに神への賛美が歌われる第91番、牧歌的なレチタティーヴォで幕を開け、終始祈りを捧げる穏やかな第175番、そして通常の典礼用とは若干異なるBWV29は、ライプツィヒ市への神の庇護を祈るための曲であり、オルガン・ソロの見せ場が華やかな第1曲のシンフォニア(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番の前奏曲からの転用)から聴きどころの多い曲です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第26集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 26 - BWV 25, 94 and 162 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:BSSG-B668
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムには三位一体の日に関連する3曲のカンタータが収録されています。 三位一体後第14日曜日用の第25番は、全体的に暗めの色調を持つ寂しげな曲。歌詞にも病に関することが多く記載され、人間の罪の重さを切々と語りますが、最後の平穏なコラールで全てが救われるかのようです。三位一体後第20日曜日用の第162番も渋い内容を持つ簡素な曲。第3曲のソプラノのアリアの素朴な美しさが印象的です。三位一体後第9日曜日用の第94番はフルートが大活躍するカンタータ。第1曲目から合唱を彩るフルートの超絶技巧が聴きものです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第27集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 27 - BWV 51, 59 and 136 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:BSSG-B669
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムに収録されているのは三位一体後第8日曜日用第136番、聖霊降臨節第1日用の第59番、三位一体後第15日曜日ならびにあらゆる機会にとされた第51番の3曲です。 罪の贖いを主題にしていながらも、華やかな合唱で幕を開ける第136番は、短めながらも整った作品。第5曲目のバスとテノールのデュエットが聴きどころです。第59番破局のほとんどが他の作品に転用されているという小振りなカンタータ。簡素なコラールで曲を閉じる小さな作品です。第51番は耳にする機会の多い名作。ソプラノが大活躍しますが、当時の教会で女性が歌うことは禁じられていたはずなので、恐らく男性ソプラノが歌ったと考えられています。ソロを歌うのはシビラ・ルーベンス。清冽な歌唱で難しいパートを歌いこなしています。
収録作曲家:
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ノルウェー国立バレエ
《幽霊》
ヘンリク・イプセン 原作 [アンドレアス・ヘイセ/クリストファー・アスク・ハグルンド/カミーラ・スピッツオー/グレーテ・ソフィーエ・ボールンド・ニューバッケン/ノルウェー国立バレエ団 他]発売日:2019年06月28日
Blu-ray価格:4,050円(税込、送料無料)
ノルウェーの劇作家イプセンの代表作の一つ「幽霊」。このバレエは土地の名士アルヴィング大尉の未亡人、息子オスヴァル、召使のレギーネ、この3人が暮らす館で起こる物語を描いています。自立した道を求めて(現実から逃避して)家を飛び出していたオスヴァル、一時は夫を捨てて牧師マンデルスの元に走ろうとしたアルヴィング夫人、自身の出自を知らないレギーネの3人が抱える屈折したストーリーを言葉ではなくバレエで表現するという意欲的な試みです。 秘密が隠されている間は、穏やかな踊りが展開され、秘密が露わになるにつれ踊りも激しくなっていくという流れは、物語を知らない人にも理解しやすく、また、背景に映し出される映像もストーリーの進行を助けています。レギーネの継父エングストランを演じるヴェテラン稲尾芳文のダンスも見ものです。
収録作曲家:
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ノルウェー国立バレエ
《ヘッダ・ガーブレル》
ヘンリク・イプセン:原作 [グレーテ・ソフィーエ・ボールンド・ニューバッケン/シラス・ヘンリクセン/フィリップ・カレル/ノルウェー国立バレエ団 他]発売日:2019年06月28日
Blu-ray価格:4,050円(税込、送料無料)
新婚旅行を終えたばかりのヘッダは、すでに夫イェルゲンに失望しており、刺激を求めています。そこへやってきたのは、イェルゲンのライバル、エイレルトでした。実は彼はヘッダのかつての恋人でしたが、現在では新しい恋人テアと絆を深めています。テアとエイレルトの関係に嫉妬するヘッダは策略をめぐらせますが… イプセンの戯曲「ヘッダ・ガーブレル」を元にしたバレエ。「幽霊」と同じくマーリット・モーウム・アウネの演出によるこの舞台は、2017年の初演時にノルウェーだけでなく世界的に絶賛されました。簡素なセットやモダンな音楽を用いて描かれるのは高慢な女性ヘッダの物語。彼女が強く影響を受けている厳格な父親の教えも象徴的に舞台に登場、ヘッダを心理的に支配していることを上手く表現しています。 8人のダンサーは誰もが素晴らしい踊りを見せますが、中でもヘッダ役のニューバッケンによる力の限りを尽くした演技が人々を魅了します。
収録作曲家:
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バレエ《ラ・フレスク》 - 壁の絵 [アンジュラン・プレルジョカージュ:振付/ニコラ・ゴダン:音楽/バレエ・プレルジョカージュ]
発売日:2019年06月28日
Blu-ray価格:3,675円(税込、送料無料)
嵐に遭遇した2人の旅行者が、避難先の寺院で見たものは…「ラ・フレスク」とはフレスコ画の意味。このバレエは中国のおとぎ話「壁に描かれた少女の絵に恋する男の物語」をもとに10人のダンサーのために制作されたものです。 少女を踊るのは日本のバレリーナ、津川友利江。古典バレエの伝統とコンテンポラリー・ダンスの融合で知られるアンジュラン・プレルジョカージュの振付は、ダンサーたちの体を極限まで使ったしなやかかつ力強いもの。フランスのエレクトロ・ポップデュオ「AIR(エール)」のメンバー、ニコラ・ゴダンのミニマル風の音楽をバックに踊るダンサーたちは舞台全体にエキゾチックな空気を漂わせ、陶酔的な世界を繰り広げます。
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メルカダンテ(1795-1870):
歌劇《見棄てられたディドーネ》 [ヴィクトリア・ミシュクーナイテ(ソプラノ)/カトリン・ヴントサム(メゾ・ソプラノ)/アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)/アカデミア・モンティス・レガリス 他]発売日:2019年06月28日
Blu-ray日本語字幕付き価格:3,675円(税込、送料無料)
トロイア王と女神アフロディーテの間に生まれた王子エネアスは、トロイア戦争の敗北をきっかけに、カルタゴに漂着、女王ディドーネと出会います。2人は愛し合いますが、エネアスはトロイアを再建するためにディドーネを棄ててしまい、イタリアへ行ってしまいます。残されたディドーネは… メタスタージオが書いた台本「見棄てられたディドーネ」は、18世紀のイタリアで高い人気を誇り、何十人もの作曲家が曲を付けました。その中ではバロック期のヴィンチの作品がよく知られてますが、このメルカダンテの作品はロッシーニと同時代に書かれたもので、ベルカントを用いた作風はヴェルディへと続く革新性を感じさせます。この上演はメルカダンテのスコアを綿密に研究した上で、演奏スタイルを忠実に反映させ、流麗な旋律を存分に味わわせてくれます。主役のディドーネとエネアスを共に女性が演じることで倒錯した魅力を放つのもこの時代の特徴と言えるでしょう。もちろん取り巻く男声陣も素晴らしい歌唱を聴かせます。 演出は2019年でベルリン州立歌劇場を去ることが決定した鬼才ユルゲン・フリム。歌劇場が違っても独自のユニークな演出は健在であり、この上演では凝った装置を用いてディドーネの激しい情念を描き出しています。アレッサンドロ・デ・マルキの入念な指揮から生まれる快活な音楽も魅力的です。
収録作曲家:
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ディーリアス(1862-1934):
管弦楽作品の2台ピアノ編曲集 第1集 [サイモン・キャラハン(ピアノ)/竹ノ内博明(ピアノ)]DELIUS, F.: Orchestral Music Transcribed for 2 Pianos, Vol. 1 (Hiroaki Takenouchi, Callaghan)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0112
CD価格:2,160円(税込)
2012年、ディーリアス生誕150年を記念して製作されたアルバム。ディーリアスの繊細な響きに満たされた管弦楽曲を、ディーリアスの良き理解者であったフェンビーを始めとした他の作曲家たちが2台ピアノ用に編曲した作品が集められています。オーケストラでなくては再現できないような「春を告げるかっこうを聞いて」などが見事にピアノの響きに置き換えられています。 演奏しているのはサイモン・キャラハンと竹ノ内博明の2人のピアニスト。ぴったりと息のあった隙のない演奏で、ディーリアスの独自の世界を描き出しています。
収録作曲家:
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ジュベール(1927-2019):
弦楽四重奏曲 第1番-第3番 [ブロドスキー四重奏団]JOUBERT, J.: String Quartets Nos. 1-3 (Brodsky Quartet)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0113
CD価格:2,160円(税込)
作曲家ジュベールの85歳を記念して2012年にリリースされた弦楽四重奏曲集。このアルバムに含まれている第2番の弦楽四重奏曲は、作曲家の80歳を記念してリリースされた2枚組の作品集(SOMMCD060)からの再編となります。 21歳の作品である「第1番」から60歳のときに書かれた「第3番」まで、ほぼ40年の年月の経過があり、その間のイギリス音楽の変遷も含め、ジュベール自身の音楽体験(第1番はウォルトン)もみることができる興味深い曲集です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):ピアノ作品集
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
16のワルツ Op.39(ピアノ独奏版)
6つのピアノのための小品 OP.118 [レオン・マッコウリー(ピアノ)]BRAHMS, J.: Handel Variations / 16 Waltzes, Op. 39 / 6 Piano Pieces, Op. 118 (McCawley)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0116
CD価格:2,160円(税込)
マッコウリーが演奏するブラームス作品集。彼は以前からブラームス作品に関心があり、中でも「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」は1993年に開催されたリーズ国際ピアノ・コンクールで演奏して以来、リサイタルでも愛奏している曲の一つと言います。 この演奏時間が30分近い大規模な作品にカップリングしたのは、愛らしい「ワルツ集」と晩年の名作「6つの小品」。すみずみまで考え抜かれたまとまりの良いアルバムに仕上がっています。
収録作曲家:
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メイヤール(1902-1959):
ピアノ作品集 第1集 [フィリップ・マーティン(ピアノ)]MAYERL, B.J.: Piano Music, Vol. 1 (Martin)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0124
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの作曲家メイヤール。ヴァイオリニストの父親は、4歳の彼にヴァイオリンを学ばせようとしましたが、彼の興味はピアノに向いており、9歳の時にはグリーグのピアノ協奏曲を演奏するほどに優れた才能を発揮しました。その後、ジャズやアメリカのポピュラー音楽に魅了され、代表作「マリーゴールド」を含む300曲を超える楽しいピアノ曲を発表。ラグタイムやジャズ風の明るい曲調を持つ魅力的な小品は多くの人を魅了しました。 フィリップ・マーティンはメイヤール作品を得意とするピアニスト。日曜のラジオ番組で彼の演奏を聴いたSOMMレーベルのオーナー、シヴァ・オークが瞬時にレコーディングを決めたというほどの腕前です。
収録作曲家:
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ウォレス(1812-1865):
声楽作品集 [サリー・シルヴァー(ソプラノ)/リチャード・ボニング(ピアノ)]WALLACE, W.V.: Songs (S. Silver, Bonynge)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0131
CD価格:2,160円(税込)
19世紀、植民地時代のアイルランドにおいて、祖国の音楽発展に貢献したウィリアム・ヴィンセント・ウォレス。父親は軍楽隊の曹長であり、父から音楽の手ほどきをうけ8歳で行進曲を作曲したという才能の持ち主。ヴァイオリン演奏にも優れた腕前を示し、ダブリンではパガニーニの演奏を聴いて感銘を受け、ヴィルトゥオーゾへの道を志したとされています。1838年にはオーストラリア初の音楽祭を開催、しかし多額の負債を抱え国を脱出したとも言われています。 いくつかの歌劇や声楽曲が残されていますが、名指揮者リチャード・ボニングがウォレス作品の復興に尽力し、作品を紹介しています。ここではサリー・シルヴァーが歌う親しみ易い歌曲にボニングが細やかな伴奏を付け、作品を引き立てています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第13番・第21番
さすらい人幻想曲 [ゲオルゲ=エマヌエル・ラザリディス(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 13 and 21 / Wanderer Fantasy (Lazaridis)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0132
CD価格:2,160円(税込)
ギリシャ出身のピアニスト、ラザリディスが弾くシューベルト作品集。4歳で作曲を始め、6歳の時にはテレビやラジオに出演、注目を浴びたという神童です。ロンドンの王立音楽院で学び、数々の賞を受賞。世界的な活躍を始めました。シューマン、リストなどロマン派作品を得意としており、このシューベルトでも詩的な音楽を聴かせます。 繊細な13番のソナタ、雄大な「さすらい人」幻想曲、長大な第21番のソナタと曲ごとに違う味わいを持たせ、シューベルトの多彩な面を強調した演奏です。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
練習曲集「音の絵」 Op.33・Op.39 [マーティン・カズン(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Etudes-tableaux, Opp. 33 and 39 (Cousin)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0136
CD価格:2,160円(税込)
2005年「エットーレ・ポゥッツォーリ国際ピアノ・コンクール」で最優秀賞を受賞、マウリツィオ・ポリーニ、ジェフリー・パーソンズ、ジョン・リルを始めとしたピアニストたちに教えを受けたピアニスト、マーティン・カズン。このアルバムではラフマニノフの「音の絵」全曲を演奏しています。大胆不敵、かつ巧みなテクニックと情感溢れる歌いまわしが持ち味の彼らしく、1曲1曲を丹念に弾き込むことでラフマニノフが描きたかったであろう“音の世界”を表現しています。
収録作曲家:
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クラウン・インペリアル
20世紀英国戴冠式のための行進曲集 [トム・ヒギンズ(指揮)/ロンドン・シンフォニック・コンサート・バンド]CROWN IMPERIAL (THE) - Marches for 20th Century British Coronations (London Symphonic Concert Band, Higgins)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0138
CD価格:2,160円(税込)
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ヴァッセナール(1692-1766):
コンチェルト・アルモニコ 第1番-第6番 [リチャード・ジェンキンソン(指揮)/イノベーション室内アンサンブル]WASSENAER, U.W. van: Concerti Armonici Nos. 1-6 (Innovation Chamber Ensemble, Jenkinson)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0141
CD価格:2,160円(税込)
バロック時代、オランダの作曲家ヴァッセナールの代表作「コンチェルト・アルモニコ」。優れた筆致による華麗なイタリア様式の合奏協奏曲ですが、ヴァッセナールは貴族であったため自身の名で作品を出版することをせず、この曲集は長い間ペルゴレージの作品とされていました。1979年にヴァッセナール自身が所有していたトヴィッケル城の公文書館から署名入りの譜面が発見され、ようやくヴァッセナールの作品であることが証明されたという経緯があり、アマチュアながら優れた作曲家として歴史に名が残ることとなりました。 演奏しているイノベーション室内アンサンブルはバーミンガム市交響楽団のメンバーで構成されています。
収録作曲家:
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メトネル(1880-1951):
ピアノ・ソナタ集 [アレッサンドロ・タヴェルナ(ピアノ)]MEDTNER, N.: Piano Sonatas / Ein Idyll (Taverna)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0142
CD価格:2,160円(税込)
1983年ヴェネツィアに生まれ、2005年リーズ国際ピアノ・コンクールに入賞。「ミケランジェリの後継者」と称され、マゼールも絶賛し一躍注目を集めたイタリアのピアニスト、アレッサンドロ・タヴェルナが演奏するメトネル作品集。 メトネルはラフマニノフの友人であり、ピアノのための作品を数多く残しました。その作品は技巧的でありながら、ロシア的情緒を色濃く映し出したもので、物語性を持つ独創的な作風に拠っています。タヴェルナは作品の持つロマンティシズムに焦点をあて、表情豊かに演奏しています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
前奏曲全集 [レオン・マッコウリー(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Preludes (Complete) (McCawley)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0143
CD価格:2,160円(税込)
腕に覚えのあるピアニストの多くが手掛けるラフマニノフの24の前奏曲。ラフマニノフが長い間に渡って書き綴った名作であり、最高傑作のひとつです。なかでもOp.3-2は1920年代のニューヨークで、高名なジャズ・バンド「ポール・ホワイト・バンド」がジャズ版を演奏し、ラフマニノフ自身が喜んだという記録も残るほどで、その人気の高さは現在でも変わることがありません。 「10の前奏曲」「13の前奏曲」はそれぞれの曲が巧妙に配置されており、ピアニストは各々の作品の特徴を引き出すことが求められます。マッコウリーの演奏は詩的な面を際立たせた見事なもの。流れるようなパッセージが耳に残ります。
収録作曲家:
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エルガー/アーノルド/シンプソン:
弦楽オーケストラのための編曲集 [ベン・パーマー(指揮)/セント・ポール管弦楽団]Arrangements for String Orchestra - ELGAR, E. / ARNOLD, M. / SIMPSON, R. (Orchestra of St. Paul's, B. Palmer)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0145
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの名門セント・ポール管弦楽団が演奏する弦楽オーケストラ作品集。どれもオリジナルではなく、弦楽四重奏曲からの編曲です。エルガーとアーノルドは現代作曲家デイヴィッド・マシューズの編曲、シンプソンの曲は作曲家自身が編曲を行っています。 エルガーの弦楽四重奏曲は1918年の作品。彼の妻アリスがこの曲の第2楽章を気に入っており、彼女の葬儀でも演奏されました。マシューズはまず第2楽章をアレンジ、その後、全曲の編曲を完成させています。アーノルドの四重奏曲は1975年の作。刻々と変化するテクスチャーが特徴的な曲で、アイルランド民謡を思わせる第2楽章が印象的です。単一楽章のシンプソンの四重奏曲は、弦楽オーケストラに拡大されたことで一層力強さが加わりました。
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ニールセン(1865-1931):
ピアノ作品集 [ジョン・マッケイブ(ピアノ)]NIELSEN, C.: Piano Music (McCabe)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0146
CD 2枚組価格:3,440円(税込、送料無料)
2015年にこの世を去ったピアニスト、作曲家ジョン・マッケイブの偉業を讃え、1973年に彼が録音したニールセンのピアノ作品集を再発売したもの。 ピアニストとしては「ハイドン:ピアノ・ソナタ全集」で知られるマッケイブ、ここでも華麗なテクニックを駆使し、ニールセンの多彩な作品を演奏しています。代表作「子供と大人のためのピアノ音楽集」では、シンプルな旋律を表情豊かに表現。交響的組曲や祝祭前奏曲ではオーケストラを思わせる重厚なハーモニーを力強く奏でています。
収録作曲家:
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コーク(1912-1972):
前奏曲&変奏曲集 [サイモン・キャラハン(ピアノ)]COKE, R.S.: Preludes / Variations (Callaghan)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0147
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの近代作曲家サチェヴァレル・コークのピアノ作品集。ラフマニノフとモイセイヴィチの友人であり、とりわけラフマニノフには、自身の第2交響曲を献呈するなど親しくしていました。作曲家としての才能は広く認められていましたが、作品が演奏されることはほとんどなく、総譜のほとんどはチェスターフィールドの図書館に眠っています。 今回の録音のためにピアニスト、キャラハンはコークの総譜を初めて目にしましたが、その精緻な作風に興味をそそられ、作品の研究を続けることを決意したといいます。それほどまでに魅力的な曲集をぜひお楽しみください。
収録作曲家:
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ブリス(1891-1975):
ピアノ作品集 第2集 [マーク・ベッビントン(ピアノ)]BLISS, A.: Piano Music, Vol. 2 - Masks / 2 Interludes / Suite for Piano / The Rout Trot / Triptych / Bliss one-step (Bebbington)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0148
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,690円(税込)王立音楽大学でスタンフォードに師事、第一次世界大戦に従軍し、復員後に作曲活動に入ったアーサー・ブリス。ヴォカリーズのみの歌を楽器として扱う独自の作風が話題となり、知名度を獲得。新古典派の薫陶を受け、やがてジャズにも興味を示し、これらの要素を取り入れたユニークな作品を次々と発表しました。エルガーからも強い影響を受け、時には牧歌的な作品を書くなど様々な表情を見せる彼の作風は、ピアノ曲でも変わることがありません。 1924年頃に作曲された「マスク」はその代表的な作品。4曲それぞれが独立した雰囲気を持ち、各々のタイトルに即した曲が展開されていきます。後期ロマン派の香りが漂う「2つの間奏曲」も聴きものです。
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メイヤール(1902-1959):
ピアノ作品集 第2集 [フィリップ・マーティン(ピアノ)]MAYERL, B.: Piano Music, Vol. 2 (P. Martin)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0149
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの作曲家メイヤール。300曲を超えるピアノ曲は、一連の“イギリス・ライト・ミュージック”における代表的存在です。 第1集(SOMMCD0124)が高い評価を受けたフィリップ・マーティンによる第2集のアルバムでは、ユニークな組曲「Insect Oddities 奇妙な昆虫」をはじめとした楽しい作品を聴くことができます。軽快なラグタイムで書かれた「アリの結婚」をはじめ、抒情的な「3枚の日本の絵」など、多彩な作風も聴きどころです。
収録作曲家:
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COLOUR AND LIGHT
ディーリアス/オルウィン/ラッチェンス/ディキンスン/ヒル:
ピアノ作品集 [ネイサン・ウィリアムソン(ピアノ)]Piano Recital: Williamson, Nathan - DELIUS, F. / ALWYN, W. / LUTYENS, E. / DICKINSON, P. / HILL, A.H. (Colour and Light)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD0196
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,690円(税込)「アメリカの偉大なソナタ集」(SOMMCD0163)に続く、イギリスのピアニスト、ウィリアムソンのSOMM RECORDINGSへの2枚目のアルバムは、20世紀イギリスのピアノ作品集。収録された作品はディーリアスからディキンソンまで極めて多彩な性格を持つもの。冒頭のオルウィンの「12の前奏曲」から、調性のある古典的な作品と、モダンで前衛的な作品が入り混じるユニークな雰囲気を持っています。 ディーリアスの《赤毛のマルゴー》は1902年に書かれたものの、1983年まで演奏されることのなかった1幕の歌劇。ラヴェルのピアノへの編曲は、繊細なハーモニーと色彩感を重視した近代的で美しい仕上がりです。そのほか、珍しい作品が選ばれており、ウィリアムソンの確かな審美眼を感じさせるアルバムです。
収録作曲家:
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コウル四重奏団
モー(1935-2009):
弦楽四重奏曲 第3番
ブリテン(1913-1976):
弦楽四重奏曲 第3番 [コウル四重奏団]MAW, N.: String Quartet No. 3 / BRITTEN, B.: String Quartet No. 3 / 3 Divertimenti (Coull Quartet)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD065
CD価格:2,160円(税込)
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ショスタコーヴィチ&ブリテン:
チェロ・ソナタ集 [カリーネ・ゲオルギアン(チェロ)/ジェレミー・ヤング(ピアノ)]SHOSTAKOVICH, D.: Cello Sonata, Op. 40 / BRITTEN, B.: Cello Sonata, Op. 65 / Cello Suite No. 3 (Georgian, Young)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD067
CD価格:2,160円(税込)
モスクワ生まれの女性チェロ奏者ゲオルギアンは、5歳の時に父親からチェロの手ほどきを受け、モスクワ音楽院に入学。ロストロポーヴィチの元で7年間勉強し、第3回チャイコフスキー国際コンクールで第1位、および金賞を獲得。ハチャトゥリアンのコンチェルト・ラプソディーをシカゴ交響楽団と作曲家自身の指揮でアメリカ初演したのを皮切りに、世界中で演奏活動を始め高い評価を受けました。教師としても優れた才能を発揮、数多くの後進を育てました。 このアルバムでは最も得意とするショスタコーヴィチとブリテンの作品を演奏。若手ピアニスト、ジェレミー・ヤングとともにロストロポーヴィチから受け継いだ精神を堂々たる演奏で伝えています。
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ヘンデル(1685-1759):
ヴァイオリン作品全集 [ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ]HANDEL, G.F.: Violin Music (Complete) (London Handel Players)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD068
CD価格:2,160円(税込)
英国を代表するバロック・アンサンブルの一つ「ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ」によるSOMMレーベル、3枚目のヘンデル・アルバム。今作ではヘンデルのヴァイオリン作品に焦点を当てています。 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタは未だ整理がされておらず「作品1」と呼ばれる様々な独奏楽器のソナタの中のヴァイオリン曲を指すのが一般的ですが、他にもいくつかの作品が確認されています。ここではそれらを洗い出し、ひとまとめにすることで「作品全集」としました。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
管楽器のための音楽集(ウィンド・アンサンブル編曲集) [アルビオン・アンサンブル]BEETHOVEN, L. van: Music for Wind Ensemble (The Albion Ensemble)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD070
CD価格:2,160円(税込)
様々なベートーヴェン作品をウィンド・アンサンブルに編曲した楽しい1枚。「人気曲を気軽に家庭で楽しむため」に18世紀後半から19世紀にかけて幅広く行われていたこれらの編曲作品は当時絶大なる人気を誇り供給が滞ったため、作曲家自身だけでなく、出版社が他の作曲家たちにも編曲を依頼し量販することで需要を賄っていました。時には原曲を超えるほどの出来ばえの作品もあり、どれも味わい豊かな表情をもっています。 BBCラジオの常連出演者で、英国国内で絶大な人気を誇るアルビオン・アンサンブルの演奏です。
収録作曲家:
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ジョージ・ウェルドン エルガーを振る
序曲「南国にて」Op.50
海の絵 Op.37
エニグマ変奏曲 [グラディス・リプリー(コントラルト)/ジョージ・ウェルドン(指揮)/ロンドン交響楽団/フィルハーモニア管弦楽団]ELGAR, E.: In the South Overture, "Alassio" / Sea Pictures / Enigma Variations (Weldon) (1953-1954)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD073
CD価格:2,160円(税込)
ウェスト・サセックス州チチェスターに生まれ、ロンドンの王立音楽院でマルコム・サージェントに指揮法を師事したウェルドン。彼の名前は、現在ほとんど忘れられてしまいましたが、1950年代には情熱溢れた演奏で輝かしい名声を獲得していました。彼は1943年から1951年までバーミンガム市交響楽団の首席指揮者を務めた後、ジョン・バルビローリに請われてハレ管弦楽団の補助指揮者となり、同時にサドラーズ・ウェルズ・オペラの指揮者も務め、イギリス音楽の伝統を伝えました。 エルガー作品は特にお気に入りで、大切なレパートリーとして繰り返し演奏、作品の魅力を伝えています。この録音でも、エルガーに対する愛情が伝わってきます。
収録作曲家:
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ブリッジ(1879-1941):室内楽作品集
ピアノ五重奏曲 ニ短調
ノヴェレッテ/トリオ、ラプソディ
2台のヴィオラのための2つの小品他 [ブリッジ弦楽四重奏団]BRIDGE, F.: Chamber Music (Bridge String Quartet)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:SOMMCD087
CD価格:2,160円(税込)
1904年に作曲されたブリッジのピアノ五重奏曲。重苦しい雰囲気と循環形式が用いられている点で、およそ20年前に書かれたフランクの五重奏を思わせる力作です。同じ年に書かれた「ノヴェレッテ」は3つの部分で構成された性格的な小品集。各々の曲の性格は違いますが、ブリッジは共通の主題を導入することで曲の調和を図っています。1928年の「トリオ、ラプソディ」はモダンな作品。ブリテンの師としてのブリッジの先進性が顕れたシュールな曲です。 他3曲も含め、作曲家の名を冠した「ブリッジ弦楽四重奏団」による演奏です。
収録作曲家:
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クーラウ(1786-1832):
ピアノ四重奏曲 第3番
マリング(1848-1915):
ピアノ四重奏曲 ハ短調 [コペンハーゲン・ピアノ四重奏団]KUHLAU, F.: Piano Quartet No. 3 / MALLING, O.: Piano Quartet (Copenhagen Piano Quartet)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:6.220591
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
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ラム:
赤い靴 ~ アンデルセンの物語による [コペンハーゲン国際児童合唱団/スオニ・アンサンブル]LAMB, S.: Red Shoes (The) (Suoni Ensemble)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:8.224729
CD価格:2,325円(税込)
赤は血の色、危険の色、そして誘惑の色… “呪われた赤い靴を履いたため、死ぬまで踊り続けることとなってしまった少女”を描いたアンデルセンの童話「赤い靴」をモティーフにした音楽物語「赤い靴」。ロンドンでフルートと作曲を学んだ女性作曲家シヴォーン・ラムは、児童合唱で純真な少女を描きつつ、物語の持つ残酷性も感じさせる巧みな音楽を付けています。子供むけの作品ですが、大人が聴いても楽しめるエンタテインメント性の高い作品です。
収録作曲家:
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クーラウ(1786-1832):
ヴァイオリン・ソナタ集 第2集 [デュオ・アストランド/サーロ]KUHLAU, F.: Violin Sonatas, Vol. 2 (Duo Åstrand/Salo)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:8.226083
CD価格:2,325円(税込)
ドイツで生まれ、コペンハーゲンに移住し活躍したことで、デンマークで大切にされている作曲家フリードリヒ・クーラウ。幼い頃の事故で片目の視力を失うも音楽家として大成。作品の多くはフルートのために書かれていますが、ピアノ初心者のための「ソナチネ」も有名で、現在でも学習用として重用されています。 ヴァイオリン・ソナタは自由な楽想の展開と、息の長い旋律が特徴的で、よく比較されるベートーヴェン作品に匹敵する出来栄えを誇ります。「3つの二重奏曲」はウェーバーを思わせる華麗な曲。フルートでも演奏可能ですが、クーラウ自身はヴァイオリンで演奏することを想定した技巧的な作品です。
収録作曲家:
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ヘンリクス(1867-1940):ピアノ小品集
格言 Op.6/絵画帳
メロディによるプロフィール Op.38
エロティック Op.15 [クリスティーナ・ビェルケ(ピアノ)]HENRIQUES, F.: Piano Pieces (Bjørkøe)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:8.226150
CD価格:2,325円(税込)
フィニ・ヘンリクス(ヘンレゲスとも)は、19世紀から20世紀初頭のデンマーク音楽界を牽引した一人。彼の作品は、どれも美しい旋律を持ち、親しみやすいサロン風の雰囲気を備えています。 このアルバムに収録された「絵画帳」は子供向けの作品で、比較的平易な技巧のみで演奏できるように書かれていますが、1曲1曲に丹念な表情付けがなされており、聴いているだけでも楽しい曲集です。「メロディによるプロフィール」と「エロティック」は少し高度な作品。タイトルも感情の移ろいを表すものが多く、ニュアンスのある演奏が求められます。ピアニスト、ビェルケはヘンリクス作品のエキスパートです。
収録作曲家:
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ヘンリクス(1867-1940):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [ヨハンネス・ソー・ハンセン(ヴァイオリン)/クリスティーナ・ビェルケ(ピアノ)]HENRIQUES, F.: Works for Violin and Piano (J.S. Hansen, Bjørkøe)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:8.226151
CD価格:2,325円(税込)
コペンハーゲンで生まれ、スヴェンセンに師事したヘンリクス。やがてベルリンに渡りヨーゼフ・ヨアヒムとヴォルデマール・バルギールの弟子となりヴァイオリニストとしてデビュー、作曲家としても数多くの作品を残しています。 このアルバムは彼が最も得意としたヴァイオリンのために書かれた小品集で、各々親しみやすいタイトルが付されたサロン風の作品を楽しむことができます。なかでも「クライネ・ブンテ・ライエ(多彩な小品集)はストーリー性を持つロマンティックな小品で構成されており、中でも「蚊の踊り」はヘンリクスの代表作として知られています。
収録作曲家:
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ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):
8声、10声、12声、16声、20声のモテット集 [アラミレ(アンサンブル) デヴィッド・スキナー(指揮) 他]発売日:2019年06月21日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
北ドイツ、後期ルネサンス時代の作曲家ヒエロニムス・プレトリウス。宗教音楽の書き手として知られており、なかでも数多くのモテットは当時の北ドイツにおける“最も進歩的な様式=ヴェネツィア楽派の複合唱様式”が用いられており、8声部から20声部による複雑なアンサンブルは、この時代の演奏家たちの優れた技術を証明するものにもなっています。 このアルバムでは美しいモテットの間にコルネットとサックバット、オルガン曲を併せ、プレトリウスの創造性を表明しています。アンサンブル「アラミレ」の精緻な合唱だけではなく、デンマークのロスキレ大聖堂の荘厳なオルガンの音色もお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ベルトラン・ド・ビリー
ウィーン放送交響楽団名演集[9枚組 BOX] [ベルトラン・ド・ビリー(指揮)/ウィーン放送交響楽団]発売日:2019年06月21日
CD 9枚組 価格:3,975円(税込、送料無料)
ベルトラン・ド・ビリーはフランス生まれの指揮者。パリ国立高等音楽院でヴァイオリンを学び、オーケストラではヴァイオリンとヴィオラを演奏、すぐに指揮者に転向し、1993年から1995年にかけてデッサウの劇場の副音楽監督を務めた後、1996年から1998年にはウィーン・フォルクスオパーのカペルマイスターに就任。以降、各地のオーケストラで指揮を執り、2002年から2010年までウィーン放送交響楽団の音楽監督を務めました。 この9枚組のBOXは彼とオーケストラの良好な関係を示したもので、最初に録音されたフランス音楽集を皮切りに、シューベルトやベートーヴェンからリヒャルト・シュトラウス、マーラー、チェコのスークとドヴォルザークまで幅広いレパートリーを聴かせます。なかでもオーソドックスな解釈に拠る颯爽としたベートーヴェンが聴きものです。
【来日情報】 2019年7月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団 演奏会(サントリーホール) -
ウィーンへのオマージュ
19世紀初頭、ウィーンで作曲されたピアノ曲集 [エレナ・ガポネンコ(ピアノ)]Piano Recital: Gaponenko, Elena - SCHUMANN, C. and R. / SCHUBERT, F. / DIABELLI, A. / BEETHOVEN, L. van (Hommage à Vienne)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:OC1707
CD価格:2,475円(税込)
ピアノ、チェロの2つの楽器を弾きこなすエレナ・ガポレンコ。ロシア生まれの彼女の目を通して描かれる1815年から1840年頃のウィーンの音楽集は、ウィーンという都市が音楽の首都であり、世界中の音楽家の憧れの街であることを教えてくれます。 アルバムはクララ・シューマンの夢見るようなスケルツォとロマンスで始まり、ウィーンを象徴するシューベルトの作品から、出版業者ディアベリがとりまとめた「当時、ウィーンで活躍していた音楽家たち」の作品を経て、ベートーヴェンの珍しいポロネーズをはさみ、最後はシューマンの「ウィーンの謝肉祭の道化」で幕を閉じるというストーリー性豊かな選曲になっています。
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マルシュナー(1795-1861):
歌劇《ハンス・ハイリンク》 [レベッカ・テーム(ソプラノ)/ハイコ・トリンジンガー(バリトン)/フランク・ベールマン(指揮)/エッセン・フィルハーモニー管弦楽団 他]MARSCHNER, H.A.: Hans Heiling [Opera] (Teem, Trinsinger, Muirhead, B. Ranch, Dowd, Aalto Theatre Opera Chorus, Essen Philharmonic, Beermann)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:OC976
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
ウェーバーとワーグナーを繋ぐ存在として知られるドイツ・ロマン派のオペラ作曲家マルシュナー。ロマンティックな作品を次々に発表し、一時は時代の寵児として讃えられましたが、マイアベーアやワーグナーの登場に伴い、彼の作品は次第に忘れ去られてしまいました。現在は「吸血鬼」を始めとした何曲かの歌劇のみが知られていますが、この《ハンス・ハイリンク》は彼の出世作となった作品で、地霊の女王を母に持つ青年ハイリンクと村娘アンナの悲願の恋の物語が描かれており、全編美しい旋律に溢れています。 ここでは主役のハイリンクにハイコ・トリンジンガーを据え、歌手たちが切なく甘い物語を紡ぎ、ベールマンの指揮するオーケストラがその物語に彩りを与えています。
収録作曲家:
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レハール(1870-1948):
歌劇《メリー・ウィドウ》 [ユーリ・サモイロフ(テノール)/マルリス・ペーターゼン(ソプラノ) ヨアナ・マルヴィッツ(指揮)/フランクフルト歌劇場管弦楽団・合唱団 他]LEHÁR, F.:Lustige Witwe (Die) [Operetta] (Samoilov, Petersen, Rea, Frankfurt Opera Chorus, Frankfurt Opera and Museum Orchestra, Mallwitz)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:OC983
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
2018年5月にフランクフルト歌劇場にて新演出によるプレミエ公演が行われた「メリー・ウィドウ」。マルリス・ペーターゼンとユーリ・サモイロフと言った実力派の歌手たちによるこなれた歌唱はもちろんのこと、とりわけ注目を浴びたのが指揮者ヨアナ・マルヴィッツでした。彼女は1986年ドイツに生まれ、最初はピアニストとしてデビューした後、2006年から指揮者として活動を始め、エアフルト劇場、フランクフルト歌劇場、コペンハーゲン王立歌劇場などヨーロッパ各地の歌劇場に登場、着々と新進気鋭の指揮者としての地位を築いています。 この「メリー・ウィドウ」のウィットの効いた音楽を彼女は見事に指揮。歌手たちとともに満場の喝采を浴びました。歌とオーケストラの融合から生まれた名演をお聴きください。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
〔宗教合唱作品集〕
聖ヨハネ・クリュソストムス Op.41他 [シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)/ラトヴィア放送合唱団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Liturgy of St. John Chrysostom (excerpts) / 9 Sacred Pieces (Latvian Radio Choir, Kļava)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:ODE1336-2
CD価格:2,475円(税込)
1877年、チャイコフスキーは庇護者メック夫人に「私はよく礼拝に行きますが、私の考えでは聖ヨハネ・クリュソストムス(“聖金口イオアン聖体礼儀”が正式表記)は最高の芸術作品の一つです」と書き送りました。当時、チャイコフスキーは先人ボルトニャンスキーの教会音楽を校訂し、その作品にも感銘を受けていたのです。 しかしこの時代には帝室教会の決まりにより、新たな正教会聖歌を作曲、歌うことは禁じられていたため、彼はこの曲を出版した際にも帝室教会から猛反発を受け、出版社と教会の争いは法廷に持ち込まれるほど問題は混迷を極めました。結局は裁判で勝訴を勝ち取ることとなりましたが、初演はそれ以前の1879年6月に行われ、チャイコフスキーは大いに喜んだと伝えられています。 魅力的な旋律を力強い独唱が彩る劇的な作品を、現代最高のアンサンブルでお楽しみください。
収録作曲家:
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ダヴ(1959-):管弦楽作品集
Run to the Edge
The Ringing Isle
劇的カンタータ「方丈記」
空港の情景/大地の理論 [ローレンス・ザッゾ(カウンターテナー)/ティモシー・レドモンド(指揮) BBCフィルハーモニック]DOVE, J.: Orchestral Music - Run to the Edge / The Ringing Isle / Airport Scenes / Gaia Theory (Zazzo, BBC Philharmonic, T. Redmond)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:ORC100097
CD価格:2,080円(税込)
現代イギリスの代表的な作曲家の一人ジョナサン・ダヴの60歳記念アルバム。「ブリテンの後継者」と呼ばれるダヴがBBCフィルハーモニックのために書いた5つの作品が収録されています。合唱作品の作曲家として知られるダヴですが、BBCフィルハーモニックは1997年から彼のオーケストラ曲を演奏。両者は20年間に渡り強い関係で結ばれています。 1997年の「The Ringing Isle」はシェークスピアの「リチャード2世」の台詞からインスパイアされた音楽。2006年の「方丈記」はカウンターテナーを用いたユニークな音絵巻です。彼のコミック・オペラ《フライト》からのスリリングでゴージャスな音楽も聴きどころ。他の音楽もユニークな味わいを持っています。
収録作曲家:
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グッドイヤー(1978-):
カラルー/ピアノ・ソナタ
ガーシュウィン(1898-1937):
ラプソディ・イン・ブルー [スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/ウェイン・マーシャル(指揮)/チネケ!オーケストラ]GERSHWIN, G.: Rhapsody in Blue / GOODYEAR, S.: Callaloo / Piano Sonata (S. Goodyear, Chineke! Orchestra, W. Marshall)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:ORC100100
CD価格:2,080円(税込)
ORCHID CLASSICSレーベル100作目の記念アルバムは、注目のピアニスト、スチュワート・グッドイヤーをフィーチャーした1枚。今作でグッドイヤーは作曲家としての才能も披露しており、彼のルーツであるトリニダード・トバゴ共和国のカーニバルの風景を描いた「カラルー」と若々しい作風による「ピアノ・ソナタ」の2作は、これからの彼の素晴らしい活動を予見させる見事な作品です。 同時収録のガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」では、グローフェによるオーケストラ伴奏版ではなく、オリジナルのジャズ・ヴァージョンにて演奏。ウェイン・マーシャルが指揮するオーケストラ「チネケ!」は黒人少数民族のパフォーマーで構成されており、活気に満ちた演奏でグッドイヤーのピアノを盛り上げています。
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LE POISSON MAGIQUE - 魔法の魚
マッケイヴ(1939-2015):
オルガン作品集 [トム・ウィンペニー(オルガン)]発売日:2019年06月21日
CD価格:2,100円(税込)
イギリスの作曲家ジョン・マッケイブの生誕80年を記念したアルバム。初期の作品から晩年の作品まで幅広い選曲がなされており、多くの曲は世界初録音となります。アルバムのタイトルとなった「魔法の魚」はパウル・クレーの絵画にインスパイアされた作品。一種のパッサカリア(変奏曲)形式で書かれており、精巧な装飾が施された主題がさまざまな色合いを変えていくまさに絵画的な1曲です。 演奏は現在イギリスを代表するオルガニストの一人、トム・ウィンペニー。作品の魅力を存分に引き出しています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV 846-869 [スティーヴン・デヴァイン(チェンバロ)]発売日:2019年06月21日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
2002年にロイヤル・アルバートホールでデビューを飾ったスティーヴン・デヴァイン。2007年にはエイジ・オヴ・インライトメント管弦楽団で初指揮を行い、以降、イギリスの主要コンサートホールで指揮者、奏者として活躍し、スイスではモーツァルト祝祭オーケストラを指揮するなど幅広く活動しています。このアルバムは彼の鍵盤楽器奏者としての本領が発揮されたものであり、作品のすみずみまで目が行き届いた精緻な演奏を披露しています。 使用しているのは1710年頃に制作されたクリストフ・フライシャーの復元モデル。楽器研究家としても知られるデヴァインならではのチョイスが光ります。
収録作曲家:
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クープラン(1688-1733):
クラヴサン組曲 第4巻 [ギジェルモ・ブラケッタ(チェンバロ)]発売日:2019年06月21日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
フランス・バロック期を代表する作曲家フランソワ・クープラン。彼の作品の中で重要な位置を占めるのが4巻からなる「クラヴサン(チェンバロ)組曲」です。各々の巻にはには50曲ほどの小品が含まれており、いくつかの組曲(オルドル)に分けられ、多くの曲には象徴的なタイトルが付されています。 このアルバムはResonusレーベルにおけるクープラン鍵盤作品全集の第1作目にあたるもの。第4巻はクープランの晩年、1730年頃に作曲されており、健康状態の悪化と戦いながらも優雅で生き生きとした音楽に溢れています。 ギジェルモ・ブラケッタは音楽研究者としても高い評価を受ける演奏家。古楽アンサンブル「ファンタスティクス」の創設メンバーとしても活躍するヴェテランです。
収録作曲家:
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フォルテピアノによるハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのソナタ集 [ヴァレヴァイン・ヴィテン(フォルテピアノ)]
発売日:2019年06月21日
CD価格:2,100円(税込)
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フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
20世紀の音楽集 [フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール) 他]Vocal Recital (Tenor): Wunderlich, Fritz - RAPHAEL, G. / NEUMEYER, F. / BAUSZNERN, D. von / HELM, E. (Music of the 20th Century) (1954-1960)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:SWR19075CD
CD 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
若々しく輝かしい声でモーツァルトやバッハを歌い人々を魅了したテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ。1966年、36歳にして不慮の事故でこの世を去ってしまいましたが、彼の人気は21世紀の今でも衰えることがありません。古典派やバロック期の作品で定評のあったヴンダーリヒですが、彼と同時代の作品を積極的に歌うなど、レパートリーの幅広さには驚くべきものがありました。 このシリーズ第8集では、そんな20世紀の作曲家たちの作品を収録。初出音源も多く、まさに「知られざるヴンダーリヒ」を知るためのアルバムの登場と言えそうです。CD1に収録されているギュンター・ラファエルは難解な作風で知られていますが、この「パルムシュトレーム・ソナタ」はジャズと新古典派の作風の融合から生まれた楽しい曲。ヴンダーリヒの軽快な歌唱が物語をひきたてます。他にはオペレッタからの曲や、プフィッツナーの質実剛健な「ドイツの精神」、ストラヴィンスキーやカール・オルフ、ベルクの《ヴォツェック》からのアリアなど盛りだくさん。“歴史上最も傑出したテノール”と讃えられるヴンダーリヒの貴重な録音です。
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ゲルンスハイム(1839-1916):
〈ピアノ作品集 第1集〉
ピアノ・ソナタ 第2番・第3番
6つの前奏曲 Op.2 [イェンス・バルニーク(ピアノ)]GERNSHEIM, F.: Piano Music, Vol. 1 (Barnieck)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0206
CD価格:2,080円(税込)
ユダヤ人医師を父としてヘッセンに生まれたゲルンスハイム。1848年、革命を避けて一家が移住したライプツィヒでモシェレスにピアノを学び、やがてパリに留学。ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を結び作曲家、ピアニストとして活躍を始めました。1897年には王立ベルリン芸術アカデミーの会員となり、1901年には作曲家アカデミー高等学院の院長に任命されるほどの名声を得ましたが、彼の死後、一時その作品はほとんど忘れられてしまいました。近年、人気が復活しはじめ、いくつかの作品が蘇演されています。 このアルバムに収録されたピアノ曲も世界初録音。10代の作品である2曲のピアノ・ソナタはシューマンとブラームスを思わせる内省的な美しさを誇り、そのほぼ10年後の前奏曲はショパンの影響を感じさせます。2曲のソナタはピアニスト、バルニーク自身がゲルンスハイムの手書き原稿から修復した版を用いて演奏しています。
収録作曲家:
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ズーターマイスター(1900-1995):
〈管弦楽作品集 第1集〉
交響的組曲「ロメオとジュリエット」
幻想曲「アルペン」
モルジュの朝の歌
ディヴェルティメント 第2番 [ライナー・ヘルド(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]SUTERMEISTER, H.: Orchestral Works, Vol. 1 (Cathomas, Royal Philharmonic, Held)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0420
CD価格:1,950円(税込)
スイスの作曲家ズーターマイスター。学者の家系に生まれ幼い頃から音楽に興味を抱き、ミュンヘンでカール・オルフに師事し作曲家としての活動を始めました。明快な作風による彼の作品は同時代の指揮者たちを魅了し、ベームやカラヤン、サヴァリッシュなど錚々たる指揮者たちが演奏、なかでも「ロメオとジュリエット」はベームが初演したことで広く知られるようになり、ズーターマイスターの代表作となりました。 このアルバムにはその「ロメオとジュリエット」を含む4作品を収録。オーケストラの響きを存分に生かした雄大な作品は、まるで巨大な風景画を見ているような鮮烈な印象を聴き手に与えます。
収録作曲家:
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カバニリェス(1644-1712):
オルガンとチェンバロのための21作品 [ティモシー・ロバート(オルガン・チェンバロ)]CABANILLES, J.: Keyboard Music, Vol. 3 (T. Roberts)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0451
CD価格:1,950円(税込)
スペインのオルガン奏者,作曲家カバニリェス。 1665年以降バレンシア大聖堂のオルガニストを務める傍ら多くの作品を残しました。とりわけオルガンのための作品は、同時代のブクステフーデに匹敵するほどの完成度を誇り、ルネサンス以来のスペイン鍵盤音楽の流れを集約したとされる大家です。1927年から彼の作品の出版が始まりましたが、あまりにも数が多いため、いまだ全集の完成には至っていません。 このアルバムはカバニリェスの鍵盤作品第3集であり、名手ティモシー・ロバートがオルガンとチェンバロを弾き分け、カバニリェスの複雑な書法による色鮮やかな曲を再現することに成功しています。
収録作曲家:
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ハックブリッジ・ジョンソン(1963-):
〈管弦楽作品集 第3集〉
アスペンス Op.362/ジグラット Op.251
弦楽とハープのための2つのエレジー Op.159
交響曲 第15番 Op.361-3
ワルツ・メロヴィング Op.77a [ポール・マン(指揮)/リエパーヤ交響楽団]JOHNSON, D.H.: Symphony No. 15, "Where the Wind Is Born" / Ziggurats / Aspens (Orchestral Music, Vol. 3) (Liepāja Symphony, P. Mann)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0456
CD価格:1,950円(税込)
イギリスの「知られざる作曲家」の一人、ハックブリッジ・ジョンソン。11歳で作曲を始め夥しい数の作品を書いていますが、なぜか、これらはほとんど演奏されることがありませんでした。しかし、2001年にイギリスの「新音楽推進協会」の作曲家に選ばれ、ようやくその作品の演奏機会や録音機会が増えつつあります。 このアルバムは彼の3番目の管弦楽作品集。交響曲が中心に収録された第1集(TOCC-393)、第2集(TOCC-452)とは異なり、4曲の小品がメインに置かれています。どれも抒情的な作品であり、自然風景からインスピレーションを受けた交響曲第15番も同じテイストで書かれています。
収録作曲家:
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レイヘルソン(1961-):
〈ピアノと室内楽作品集 第2集〉
ピアノ三重奏曲 第2番 ロ短調
ピアノのための5つの短い小品
ヴァイオリンとピアノのためのメロディ
ピアノ四重奏曲 嬰ト短調(ロベルト・シューマンへのオマージュ) [コンスタンティン・リフシッツ(ピアノ) 他]RAYKHELSON, I.: Piano and Chamber Music, Vol. 2 (Astashova, Bouchkov, Usov, Kniazev, K. Lifschitz)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0485
CD価格:1,950円(税込)
1961年レニングラード生まれの作曲家レイヘルソン。一時期ニューヨークで活躍し、現在はモスクワを拠点に活動しています。ジャズ・ピアニストとしても名高い彼の作品は、ラフマニノフ風の華麗なテクニックとジャズのイディオムを融合させたロマンティックなスタイルで、多くの演奏家たちが彼の作品を愛奏しています。 このアルバムではレイヘルソンの友人であるピアニスト、リフシッツを中心に、同じく親しいクニャーゼフ、アスタショーヴァら名手たちが集結。親密なアンサンブルを聴かせます。古典的な佇まいを持つピアノ三重奏曲第2番とピアノ四重奏曲、メランコリックな旋律が印象的な「メロディ」、遊び心溢れる「ピアノのための5つの小品」と興味深い作品が並びます。
収録作曲家:
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レーヴェ(1796-1869):
〈ピアノ作品集 第2集〉
ソナタより音詩「春」Op.47
聖書の情景 Op.96
華麗なる大ソナタ 変ホ長調 Op.41
夕べの幻想曲 Op.11 [リンダ・ニコルソン(ピアノ1839年頃エラール)]LOEWE, C.: Piano Music, Vol. 2 (L. Nicholson)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0489
CD価格:2,080円(税込)
シューベルトと同時期に生まれ、数多くの歌曲を残したレーヴェ。とりわけ劇的な内容を持つ「バラード」を得意とてしており、その作品をヴォルフが模範としていたことでも知られています。作品は歌曲だけに留まることなく、オペラや器楽曲も数多く残しています。中でもピアノ曲には名作が多く、本来ピアニストであったレーヴェの本領発揮と言えるジャンルです。 この第2集はレーヴェ没後150年の記念アルバムであり、各楽章にタイトルが付された「春」と宗教的な性格を持つ「聖書の情景」の他、技巧的な「大ソナタ」、世界初録音となる「夕べの幻想曲」の4曲が収録されています。リンダ・ニコルソンはバロック期の作品を得意とするピアニスト。ここでは1839年頃に製造されたエラールから典雅な音を引き出しています。
収録作曲家:
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フリッカー(1920-1990):
〈オルガン作品集〉
レチタティーヴォ、即興と行列聖歌 Op.92
トッカータ「グラディウス・ドミニ」Op.55
5つの短い小品 Op.83
前奏曲 Op.60/イントラーダ Op.64他 [トム・ウィンペニー(オルガン)]FRICKER, P.R.: Organ Music - Recitative, Impromptu and Procession / Toccata, "Gladius Domini" / 5 Short Pieces / Praeludium / Ricercare (Winpenny)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0518
CD価格:1,950円(税込)
ロンドンで生まれ、王立音楽大学でアーネスト・ブロック(エルネスト・ブロッホ)に師事し作曲家となったフリッカー。第二次世界大戦後に母校の作曲家の教授に就任、室内楽や交響曲など数多くの作品を発表し、高い評価を受けます。1964年にカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校の客員教授となり後進の指導に力を尽くし、この地で生涯を終えました。彼の作品は力強くエネルギーに満ちており、同時代のイギリスの作曲家たちのように民謡や抒情的な作風を用いることはなく、どちらかというとシェーンベルクやバルトークの作品に近い様式を持ったものです。とはいえ、決して調性を完全に放棄することはなく、終始特有のスタイルを保っています。 このアルバムではイギリスを代表するオルガニスト、ウィンペニーが見事な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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フュルステンタール(1920-2016):
〈室内楽作品集 第1集〉
2台のオーボエとピアノのためのソナタ Op.56
チェロ・ソナタ ヘ短調 Op.58
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ短調 Op.43
ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op.57
ピアノ三重奏曲 Op.65 [ロセッティ・アンサンブル]FÜRSTENTHAL, R.: Chamber Music, Vol. 1 (Rossetti Ensemble)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0519
CD価格:1,950円(税込)
1920年、ウィーンのユダヤ人家庭に生まれたフュルステンタール。1938年にドイツがオーストリアに侵攻した際には、彼も多くのユダヤ人たちと同じくアメリカへ亡命しました。幸福な家庭と愛する人を失った彼は音楽の道を捨て、アメリカで会計士として生活の基盤を作り、一度はユダヤ人女性を妻に迎えましたが、すぐに破局してしまいます。しかし、亡命から35年を経て偶然、かつての恋人に再会した彼は忘れていた創作への意欲を取り戻し、2016年11月、96歳で生涯を閉じるまで数多くの作品を書き上げました。 彼が語った言葉、「作曲をするとき、私の心はウィーンに帰る」は亡命音楽家たちを象徴する言葉として、2017年、日本で開催された展示会のスローガンにも使用されました。フュルステンタールの作品のほとんどは歌曲ですが、ここには珍しい室内楽作品が収録されており、1900年代前半の良きウィーンを思い起こさせる美しい旋律を聴くことができます。
収録作曲家:
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Schumann by Arrangement
シューマン(1810-1856):
子供のためのアルバム(A.カルットゥネンによる弦楽三重奏編) [ゼブラ・トリオ]SCHUMANN, R.: Album for the Young (arr. A. Karttunen for string trio) (Schumann by Arrangement) (Zebra Trio)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0522
CD価格:1,950円(税込)
1848年、シューマンが“長女マリーの7歳の誕生日の贈り物”として作曲した7つの小品をもとに、曲を付け加えたり、改訂したりと数々の変遷を経て生まれたのがこの「子供のためのアルバム」。全2部、43曲で構成されており、技巧的には平易ですが、自然と季節の移り変わりや、シューマンの心情が反映された珠玉の作品集です。 チェリスト、アンシ・カルットゥネンはこの曲集を弦楽三重奏用に編曲。多彩な響きを駆使することで、曲の繊細さを存分に引き出し、見事な作品へと生まれ変わらせることに成功しています。シンプルな旋律の一つ一つに豊かな抒情性が宿っていることを実感させてくれます。
収録作曲家:
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ジャック=ダルクローズ(1865-1950):
〈ピアノ作品集 第2集〉
エスキース - コードの練習のための
20のカプリースとリズミック・スタディ
カスケーズ [パオロ・ムナン(ピアノ)]JAQUES-DALCROZE, É.: Piano Music, Vol. 2 - Cascades / 20 Caprices and Rhythmic Studies / Esquisse pour un exercice de cordes (Munaò)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCC0532
CD価格:1,950円(税込)
第1集(TOCC-473)に続くジャック=ダルクローズのピアノ作品集。第2集には彼の名声を高めた「20のカプリースとリズミック・スタディ」全曲を中心に、作品が収録されています。ジャック=ダルクローズはもともとブルックナーやローベルト・フックスに師事した人ですが、パリでフォーレやドリーブとも親交を結び、パリ風の洒脱な作風を身に着け、サロン風のピアノ曲やカンタータなど幅広い作品を残しました。 幼児を中心とした音楽学習の方法論の一つ「リトミック=動きを通じて音楽の諸概念を教える」の概念に基づいた練習曲は、ピアニストにとっての技術的課題の習得を目的にしながらも、流麗で美しい旋律をもっています。
収録作曲家:
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Serenata Mexicana - メキシコのセレナータ
バスルト(1984-)/マルケス(1950-):
声楽と管弦楽作品集 [デイヴィッド・カーティス(指揮)/シェイクスピア・シンフォニア 他]Vocal and Orchestral Music - BASULTO, A. / MÁRQUEZ, A. (Serenata Mexicana) (J. MacDougall, Szymanski, Dall'Olio, Shakespeare Sinfonia, D. Curtis)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCN0001
CD価格:1,950円(税込)
1943年に「イギリスとメキシコの関係強化」を目的として設立されたアングロメキシコ財団。70年以上に渡り、文化的イベントを通じて両国の交流を図ってきました。 設立75周年となる2018年に企画されたこのアルバムは、メキシコの2人の現代作曲家の作品をイギリスで演奏するというまさに2つの国のかけはしとなるもの。なかでも、パスルトの「ジグ・バリエーション」はシェークスピア時代のストーリーが根底に置かれた古典的な主題を、ギターと室内合奏で展開していくという作品で、イギリスとメキシコの文化がうまく融合した曲です。情熱的なテノールの歌唱が素晴らしい「プエルトリコのホテル」も聴きものです。
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ESTONIAN INCANTATIONS -
エストニアの呪文 1 [マルジ・ナイマン(ギター)/アンドレ・マーカー(7弦エレクトリックギター) 他]Choral Music (Secular) - AINTS, T. / GRÜNBERG, S. / JÜRJENDAL, R. (Estonian Incantations, Vol. 1) (Estonian Philharmonic Chamber Choir, Putniņš)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCN0002
CD価格:1,950円(税込)
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OUTRAGEOUS FORTUNE
トロンボーンとシンフォニック・ウィンド・アンサンブルのための4つの協奏曲 [ブレット・ベイカー(トロンボーン)/ミドル・テネシー州立大学ウィンド・アンサンブル/リード・トーマス(指揮)]Concertos for Trombone and Symphonic Wind Ensemble - CLARKE, N. / HYLDGAARD, S. / STEPHENSON, J. (Outrageous Fortune) (B. Baker, R. Thomas)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:TOCN0003
CD価格:2,080円(税込)
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NORTHERN DANCES
スカンジナヴィアとエストニアの民謡集 [グンナー・イーデンスタム(オルガン)/エリック・リドヴォール(ニッケルハルパ)]発売日:2019年06月21日
CD価格:1,950円(税込)
ノルウェーとスウェーデンの伝承曲、エストニアのコラール、即興演奏…など様々な音楽の集まり。これらをオルガンとニッケルハルパ(スウェーデンの民族楽器。弓で演奏する撥弦楽器で、弓はタンジェントというキーで操作する)という珍しい組み合わせで演奏する興味深いアルバム。 演奏しているのはオルガニスト、イーデンスタムとニッケルハルパ奏者リドヴォール。素朴な民謡での簡素で美しい響きと即興でのリズミカルで迫力ある響きのコントラストが印象的で、楽器の魅力も存分に味わえます。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第1番
シューベルト(1797-1828):
交響曲 第3番 [マリス・ヤンソンス(指揮)バイエルン放送交響楽団]SCHUMANN, R.: Symphony No. 1, "Spring" / SCHUBERT, F.: Symphony No. 3 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:900176
CD価格:2,100円(税込)
マリス・ヤンソンスによるロマン派の2つの交響曲が登場。1815年、18歳のシューベルトがわずか9日間で書き上げた交響曲第3番は、彼の全交響曲中、最も短いながら引き締まった書法を持つ明るい作品です。古典的な様式の中にも様々な試みが見られ、シューベルトが独自の作風を獲得した交響曲としても知られています。 1841年に書かれたシューマンの交響曲第1番も短期間に仕上げられた作品。こちらもスケッチに要した期間は4日間と伝えられています。当時のシューマンは、クララと結婚したばかりであり、溢れる楽想をそのまま総譜に書きつけたのでしょう。若々しい情熱と美しい旋律は、まさに標題の「春」そのものです。 ヤンソンスは、若き作曲家の想いを存分に汲み取り、豊かな響きと細やかな表現で全曲をまとめています。シューマンの交響曲では、第1楽章の第1主題と、流麗な第2主題のコントラストを見事に描き分けます。ゆったりと美しい第2楽章はオーケストラをたっぷり歌わせ、第3楽章では決然とした表情を重視、特徴的なリズムを持つ終楽章の生き生きとした表現は力強い終結部まで途切れることがありません。またシューベルトの交響曲ではリピートを省略することなく、全曲が快活、かつ丁寧に演奏されています。全編に渡ってヤンソンスの統率力とバイエルン放送交響楽団の優れたアンサンブルが際立つ素晴らしい演奏です。 *シューマン:交響曲 第1番は既発リリース「ロベルト・シューマン:内なる声」(900916 4枚組)に収録された音源と同一です。
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D.スカルラッティ(1685-1757):
『マンドリン・ソナタ』
鍵盤ソナタによるマンドリンと通奏低音のための編曲集 [ピツィカール・ガランテ]SCARLATTI, D.: Mandolin Sonatas (Pizzicar Galante)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:A115
CD価格:1,425円(税込)
イタリア・バロックの重要作曲家と、18世紀ヨーロッパを席巻した楽器の出会いマンドリン奏者シヴァザッパにより2012年にパリで結成されたピツィカール・ガランテによる、マンドリンと通奏低音によるスカルラッティ。一般的なマンドリンはイタリアでその形が整えられ、18世紀にはパリを初めとしたヨーロッパ中で最もポピュラーと言える楽器でした。当時の人気作品を編曲して奏でることも日常的に行われており、マンドリンとチェンバロなどの編成に置き換えられたスカルラッティ作品の手書き譜面も見つかっています。 ここで演奏されているソナタのうち、K 77, 81, 88, 89, 90, 91については1990年代にパリで見つかった写本を元に、その他は奏者たちの研究により選曲され、体裁を整えて収録されました。どの曲にも技巧的な見せ場が仕込まれ、少し感傷的で甘美な響きとユーモア、耳にちょっと楽しい仕掛けでも楽しませてくれます。多くの作品で18世紀オリジナルのマンドリンの澄んだ音を聴けるのが大きな魅力。
収録作曲家:
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「ヴェルサイユ宮殿の大噴水」
王宮の祝祭音楽 [ヴァンサン・デュメストル & ル・ポエム・アルモニーク、ガエタン・ジャリ & マルグリット・ルイーズ、バンジャマン・シェニエ & ガリレイ・コンソート、ヴァーツラフ・ルクス & コレギウム1704、セバスティアン・デラン & レ・ヌーヴォー・キャラクテール、ロバート・キング & キングス・コンソート、ダニエル・キュイエ & マルグリット・ルイーズ、ストラディヴァリア]GRANDES EAUX DE VERSAILLES (LES) - Musiques des Fêtes Royales (Ensemble Marguerite Louise, Les Nouveaux Caractères, Chénier, Dumestre, Jarry, R. King)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:CVS700
CD価格:2,475円(税込)
ヴェルサイユ宮殿大噴水ショーのイメージ・アルバムヴェルサイユ宮殿の文化催事プロジェクト・チームが手がけるChâteau de Versailles Spectacles(シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクル)による、大噴水ショーをイメージしたアルバム。ヴェルサイユ宮殿の大噴水を贅沢に使用したショーは、かつての宮廷人たちが親しんだイベントを現代に受け継いでいるもので、今でも多くの観光客を楽しませています。 このイベントで使用される曲を中心に、レーベルが持つ音源からフランス・バロックの祝祭音楽などを集めた壮麗なアルバムがこちら。中には、現時点で未リリースの「太陽王のためのミサ」(2019年6月リリース予定)や、PAL DVDのため日本未発売の「リュリ:フェアトン」、「リュリ:テ・デウム/ビーバー:ザルツブルク・ミサ」、「ヘンデル:ジョージII世戴冠式」の音源が収められているのもの嬉しいところです。
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ニンフたち、花たち
~ 19世紀フランスの合唱曲集 [ブノワ・ジオー、フロランス・ユビー(指揮)、ロール・デルカンプ(ソプラノ)、ギィ・パンソン(1892年製、エラール・ピアノ)、ラ・コラリーヌ]Choral Concert: La Choraline, Coeur de Jeunes de la Monnaie - FRANCK, C. / DELIBES, L. / PIERNE, G. (Nymphes and Fleurs)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:FUG542
CD価格:1,125円(税込)
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リラのラクリメ ~ 追放者の涙
ダウランド(1563-1626):
ラクリメ あるいは7つの涙 [ソクラティス・シノプロス(リラ)、ラシュロン(ヴィオール合奏)]DOWLAND, J.: Lachrimae, "Seaven Teares" (Lachrimæ Lyræ - Tears of Exile) (Sinopoulos, L'Achéron, Joubert-Caillet)
発売日:2019年06月14日 NMLアルバム番号:FUG753
CD価格:2,475円(税込)
ギリシャのリラの名手とラシュロンの共演で奏でる「7つの涙」ギリシャのリラは元々竪琴を指しますが、ここではそこから派生し伝統音楽の世界で使われている三弦の小型擦弦楽器が用いられています。その名手でECMレーベルからもアルバムをリリースしており、来日公演も成功させているソクラティス・シノプロスと、ジュベール=カイエ率いるヴィオール合奏団ラシュロン(トレブル×1、テナー×2、バス×1)が共演し、ダウランドの名作を奏でたアルバムです。 『真夏の世の夢』や『アテネのタイモン』などシェイクスピア演劇にもみられるとおり、ダウランドが活躍したルネサンス期の英国で古代文化やギリシャへの憧憬があったことも思わせる組み合わせ。倍音豊かなヴィオールの響きと、素朴なリラの音色が何とも言えない対比を作りながら溶け合い、通常のヴィオール合奏では味わうことの出来ない美しさを作り出しています。 またシノプロスによる即興演奏が合間に収められていますが、これにはそれぞれこと座(ラテン名Lyra リラ)の5つの恒星の名前が付けられました。これまでのダウランドとは一線を画す魅力を持つ一枚です。 なお表題の「追放者」とは、ダウランドが英国を離れデンマークで活躍していた時期にこの曲集をまとめたことにちなんでいます。