1999年
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ヴィゼ(1660-1725):
2つのテオルボのための組曲 ホ短調・ト長調
コルベッタ(1615-1681):
2つのギターのための「王のギター」
2つのギターのためのコンセール ホ短調 [ベロック/モスカルド]CORBETTA / VISEE: Suites for Guitars and Theorbos
■器楽曲(ギター)
発売日:1999年12月01日 NMLアルバム番号:8.553745
CD-R価格:1,900円(税込)
ルイ14世のギターの師匠、その知られざる世界が明らかにコルベッタと聴いて反応できる方は相当の通です。彼はルイ14世にギターを教えた、知られざる重要人物なのです。おかげでローカルな楽器だったギターもヨーロッパで流行しました。彼の音楽は、ここで聴ける「王のギター」もそうですが戦争を題材にしたものが多く、さぞかし王様は喜んだことでしょう。ギターがちょっとお洒落な楽器だったことは古今共通、耳に心地よい感触です。コルベッタの弟子ヴィゼは更にメロディラインが素敵な曲を残しました。クレマン・ジャヌカン・アンサンブルのベロックと、コンセール・スピリテュエルのモスカルド、注目の競演で。
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シャルパンティエ(1643-1704):
ノエルとクリスマス・モテット集 [アルカディア・アンサンブル/マロン]CHARPENTIER, M.-A.: Noels and Christmas Motets, Vol. 1 (Aradia Ensemble, Mallon)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:1999年09月01日 NMLアルバム番号:8.554514
CD価格:1,900円(税込)
心落ち着くクリスマスを演出してくれる音楽、みーつけた!作曲者や曲の解説など何も申しません、まずはCDプレーヤーに乗せてみてください。無伴奏の女声歌手1名の心洗われる歌、それに導かれる素朴な楽器のサウンド、洗練された合唱。落ち着いた典雅な作品に、快活な舞曲も混じります。ここには誰もが知ってる有名曲はありませんが、漂うクリスマス気分は、何ものにも代えられません。聴いた貴方は、きっとこのフランスバロックの作曲家への興味が大きく膨らむことでしょう。シャルパンティエの代表作「真夜中のミサ曲」が好きな方なら、そこで使われた素材も登場する当盤は必聴です。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第2集 [レウィン]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol.2
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1999年08月01日 NMLアルバム番号:8.553067
CD価格:1,900円(税込)
18世紀の奇跡スカルラッティの恐るべき現代性ピアノで弾くスカルラッティの21世紀スタンダードを提示するシリーズ、第2弾を担当する奏者は現代感覚にも優れた俊英です。まず何を措いても名ピアニスト達も愛奏する11をお聴きください。急速の反復音からこんな素晴らしい音楽が溢れてくるなんて!正に永遠の輝きです。とにかく暗い3と、拍子も和声も「あれれ?」の4の長短調の対比。13のはじける元気。14のメロディーの愛らしさ。15に象徴される短調の旋律の良さ。際立って情熱的な19。きっと貴方にぴったりの鑑賞・演奏のレパートリーが見つかります。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第5集
ドイツ・レクイエム [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol.5
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1999年08月01日 NMLアルバム番号:8.554115
CD価格:1,900円(税込)
あの「ドイツ・レクイエム」をピアノだけでなんてまさか!と思われる方が多いことでしょう。実は、ロンドン初演の際に声楽を伴奏したのはピアノ連弾だったのです。当盤は何と、そこから歌を取り去ってピアノだけでやってしまいました。打鍵と共に音が減衰するピアノの特性による物足りなさは否めませんが、原曲の永遠の美を再確認できるのに加え、透き通るようなピアノの高音など、管弦楽と合唱の大音響では表現できない魅力を新たに提示します。本物の歌以上にピアノを歌わせる能力ではピカイチの、ドイツの名デュオの業績、二重丸です。
収録作曲家:
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ブリテン(1913-1976):
弦楽四重奏曲集 第2集
弦楽四重奏曲 第3番/シンプル・シンフォニー [マッジーニ四重奏団]BRITTEN: String Quartets No. 3 / Simple Symphony
■室内楽
発売日:1999年06月01日 NMLアルバム番号:8.554360
CD価格:1,900円(税込)
ブリテンが人生の終着点の心境を描いた白鳥の歌聴き物は何と言っても「弦楽四重奏曲第3番」。作曲者の死の数ヶ月前に完成され、生前には演奏されませんでした。ヴェネチアの美に触発されたこの曲は、抽象度の高い曲が好みの方には必聴物と言えます。同様に抽象的で緊張感は更に高いのが二十歳台に作曲された「小四重奏曲」。ブリテン作品では特に有名な弦楽合奏のための「シンプル・シンフォニー」もここでは四重奏版で、奏者4人で大丈夫かと思いきや、なんのなんの実に立体的で驚かされます。英国で評価の高い団体の良質の演奏とハイ・デフィニション・サウンドでお届けします。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
エチュード Op.10・25 [ビレット]CHOPIN: Etudes, Opp. 10 and 25
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1999年05月01日 NMLアルバム番号:8.554528
CD価格:1,900円(税込)
ピアニストの基本にして永遠の課題ショパンの練習曲集はおよそピアニストたるもの、もし手掛けたことがないとすればモグリといっても過言ではないほど、ピアノ音楽史上最重要な「不磨の大典」の一つとなっています。すでに語り尽くされていることですが、それはこの曲集が、ピアノという楽器を演奏する上での技術的な問題を示唆するのみにとどまらず、無限に広がる音楽的可能性を照らし出しているからに他なりません。「別れの曲」、「黒鍵」や「革命」といった有名曲をはじめとするこの24曲なくしては、19世紀に華麗に花開いた、ピアノ音楽の肥沃な世界は成立し得なかったともいえ、その歴史的功績も計り知れないものがあります。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
夜想曲集 第1集 [ビレット]CHOPIN: Nocturnes, Vol. 1
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲(ピアノ)
発売日:1999年05月01日 NMLアルバム番号:8.554531
CD価格:1,900円(税込)
ショパンの最大公約数的イメージの一つに「夢見るように甘美でロマンティック」というものがあります。そして実際、彼はそのような傾向を持つ音楽を数多く作曲しましたが、夜想曲こそがその筆頭ともいうべき分野でしょう。テンポはゆったりで、左手の単純な伴奏音型に対し装飾音たっぷりの右手を対置させるという、シンプルかつ奥の深い書法によって、打鍵後に音は減衰するという楽器の宿命を越え、ピアノが見事なまでに豊かな歌を獲得している様は、ショパンの面目躍如です。夜想曲の代名詞ともいえるほどポピュラーな第2番、アンコールによく用いられる第20番をはじめとする名旋律の数々をお楽しみ下さい。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ポーランドの歌による幻想曲
アンダンテ スピアナート/クラコヴィアク他 [ビレット/スロヴァキア国立コシツェフィル/スタンコフスキー]CHOPIN: Fantasia on Polish Airs / Andante spianato / Krakowiak
■交響曲/管弦楽曲
発売日:1999年05月01日 NMLアルバム番号:8.554541
CD価格:1,900円(税込)
華麗な響きから19世紀が聞こえてくるチェルニー、フンメル、タールベルク、ヘンゼルトなどの例にも示されるように、19世紀前半は(ときにはオーケストラを伴う)ピアノ変奏曲、幻想曲(内容は変奏曲)類が「時代の顔」の一つで、もちろんショパンもその例に漏れていません。当盤では美しく華麗なショパンの「新進気鋭のピアニストぶり」を堪能することができ、近年の(ショパン以外の作曲家によるものも含め)こういった楽曲は皮相との無粋な評価を見直す動きにもピッタリの一枚といえるでしょう。ピアノ独奏のみで演奏されることの多い作品22も、このようにオリジナルのオーケストラ伴奏付きで演奏されると、楽曲の持つ「華」が一層際立ち、楽しい限りです。
収録作曲家:
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ペッカズ・チューブ・ファクトリー
PEKKA PYLKKANEN: Pekka's Tube Factory
■ジャズ
発売日:1999年05月01日
CD
通常価格:1,290円→ 特価!:390円(税込)フィンランド発 スーパー・アコースティック・フュージョン!いつもNAXOSの北欧録音には感心させられるが、ここでもフィンランド・ジャズのクリエイティヴさには率直に脱帽する。そもそも90年代はアメリカ以外のジャズが面白い。ウィントン・マルサリス御一行も「原点回帰ジャズ」で80年代を騒がせた後は、エリントン楽団の完コピ等に精力を費やしている始末。これじゃエリントンも浮かばれまい。で、結局ジャズは異種交配を続けていくしかない、と悟ったのは寧ろアメリカ人以外のジャズマンだったということか。ここでのペッカ君のバンドは意外に正統派的かつ、電気楽器をアコースティックに鳴らしています。リーダーの作曲能力はたいへんに高く、またソプラノの腕前もなかなか。3曲目がベストトラックかな。6曲目は何となく北欧のちょっと田舎っぽいライル・メイズ的なサウンドで好感が持てます。「買い」ですぜ。
収録作曲家:
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アグリコラ(1446-1506):
世俗作品集 [アンサンブル・ユニコーン/ボッシュ]AGRICOLA: Fortuna desperata
発売日:1999年04月01日 NMLアルバム番号:8.553840
CD価格:1,900円(税込)
神秘のヴェールに覆われた15世紀の才能名前だけは音楽史の書物で目にするものの、その作品を実際に耳にできない作曲家は大勢います。ルネサンスの音楽がその頂点にあった頃のアグリコラもその一人で、フランドル出身の世俗歌曲作家としてジョスカンの同時代の重要人物なのに、まとまった録音に恵まれませんでした。15世紀の典型的な3声のシャンソンの技法に熟達した対位法の名手に、遂に実際の音で近づけるのです。その感触は硬派的、耳に媚びる物ではありませんが、音楽史探求派には必聴物と言えるでしょう。いつもは派手なアンサンブル・ユニコーンも今回はしっとりと演ってくれました。
収録作曲家:
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コスト(1805-1883):
〈ギター作品集 第1集〉 [マクファデン]COSTE: Guitar Works, Vol.1
■器楽曲(ギター)
発売日:1999年04月01日 NMLアルバム番号:8.554192
CD価格:1,900円(税込)
ギター音楽の快楽を正しく追求したソルの弟子スペインからパリに出て活躍していた大家ソルの友人にして弟子の仏人ナポレオン・コストは不運でした。ギター音楽の人気が落ち目の時期に生き、彼自身も腕の故障で公開演奏が60歳を前にして不可能に。そして現在も低知名度に甘んじていますが、この快楽音楽はどうでしょう。「ただ楽しいだけ」なことが何と魅力的なことでしょう。人気オペラ「ルチア」の旋律を並べたり、シュトラウス1世のフランス・ツアーと関係がありそうなワルツ集、「カン・カン」スタイルの「演奏会用ロンド」と、気持ち良い音楽が並びます。歌うギターでは並ぶ者の無いマクファーデンが奏でます。
収録作曲家:
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ポンセ(1882-1948):
ギター音楽作品集 第2集 [ホルツマン ]PONCE, M.M.: Guitar Music, Vol. 2 - Suite in D major / Suite in A minor
■器楽曲(ギター)
発売日:1999年04月01日 NMLアルバム番号:8.554199
CD価格:1,900円(税込)
セゴビアのジョークから生まれた夢見心地の快楽音楽20世紀前半にバロック音楽趣味が流行した頃、名ギター奏者セゴビアはヴァイオリンのクライスラー同様のジョークを思いつきました。現代の作曲家ポンセに擬古的に作曲させ、それを昔の作品(ヴァイスやスカルラッティら)として演奏したのです。当盤の2つの組曲は誠に良く出来ていて、それはそれは素敵! もう一つの聴き物はハープシコードとギターのための作品。こちらは明らかに現代のテイストが混じりますが、メキシコ出身の作曲者の南米の血も注がれ、ハープシコードがちっとも古めかしくなく、聴いたことのない異次元的響きはトリップ物です。
収録作曲家:
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プロコフィエフ(1891-1953):
ピアノ・ソナタ 第1番・第3番・第4番 [グレムザー]PROKOFIEV: Piano Sonatas Nos. 1, 3 and 4
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1999年04月01日 NMLアルバム番号:8.554270
CD価格:1,900円(税込)
冴えわたる電光石火のピアニズム重厚さと軽快さを兼ね備えるピアニスト・グレムザーの超絶テクニックが炸裂の一枚です。いかにもプロコフィエフらしい鋭角的なピアニズムを見せながらも、まだロシア・ロマン派的な感傷味もたっぷり盛り込まれた第1番、腕自慢御用達のバリバリのヴィルトゥオーゾ・ショーピースとしても名高いメカニカルな第3番、後期作品における透明な叙情世界を既に予感させる第4番と、いずれの作品もその特徴をピッタリとらえて、呆れ返るほどの見事さで弾き上げてしまう腕前には脱帽するほかありません。「ロメオとジュリエット」も豪快系から叙情系まで、オーケストラに負けじと機知に満ちたピアニズムが繰り広げられています。
収録作曲家:
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ラウタヴァーラ(1928-):
ピアノ作品集 [ミッコラ]RAUTAVAARA: Piano Works
■器楽曲(ピアノ) ■現代音楽
発売日:1999年04月01日 NMLアルバム番号:8.554292
CD価格:1,900円(税込)
クラスター一閃! ピアノが壊れんばかりのド迫力!!現代フィンランドを代表する作曲家・ラウタヴァーラのピアノ作品は、調的な要素も持つ響きと異様なまでの気合がトレードマークですが、中でも「火の説法」なるちょっと怪しげなタイトルを持つピアノ・ソナタ第2番は迫力満点です。巨大な虫の羽音を思わせるように密集した音域で蠢くパッセージ、ピアノの鍵盤狭しとトグロを巻いて荒れ狂うアルペジオ、肘打ち奏法で叩きつけられるクラスターがあったかと思えば、対照的に静謐な響きを聞かせる部分が出てきたりと、激しく変化する感情の振幅の大きさは大変なものといえましょう。また比較的「現代音楽っぽい」前奏曲集やパルティータも、親しみにくいタイプの作品ではありません。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第12集〉
「ハンガリー狂詩曲」 Vol.1 (第1番-第9番) [ヤンドー]LISZT: Hungarian Rhapsodies, Vol. 1 (Liszt Complete Piano Music, Vol. 12)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1999年04月01日 NMLアルバム番号:8.554480
CD価格:1,900円(税込)
既存の素材を換骨奪胎して、新しい音楽を創造することにかけては超絶的天才であったリストが、祖国の民族色豊かな旋律を用いて作曲したのが「ハンガリー狂詩曲」です。大半の曲はメランコリックでスローなラッサン部と、情熱的で急速なフリスカ部の2部からなりますが、いずれの部でも高度なピアノ技巧が満載されていることはいうまでもありません。さて当盤では楽曲の面白さとともに、ハンガリー出身のヤンドーの演奏も大変注目されます。ときにはリストの楽譜以上に分厚い重低音を炸裂させる骨太の大熱演は、聴くものの胸にグッと迫ってくるものがあります。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲第1番・第4番
パガニーニの主題による狂詩曲 [ラフマニノフ自作自演 - 録音:1939年-1941年]RACHMANINOV: Piano Concertos Nos. 1 and 4 (Rachmaninov) (1939-1941)
■協奏曲
発売日:1999年03月01日 NMLアルバム番号:8.110602
CD価格:1,900円(税込)
演奏と作曲、指揮などの音楽活動を同時に行った19世紀の型の音楽家としては、ラフマニノフは最後の存在でした。ピアノ曲、室内楽、交響曲、オペラと多岐に渡る作品の中、やはり自身が素晴らしいピアニストであったことからも、協奏曲は卓越したピアニズムと秀逸のオーケストレイションの絡み合いが絶妙で、ロマン派協奏曲の金字塔として燦然と輝いています。モスクワ音楽院時代、若干17歳のときに書かれ、その後改訂されたロシアの薫風あふれる第1番、現代的な響きを垣間見せる第4番、そして琴線振るわせる抒情に満ちた第18変奏が有名なパガニーニの主題による狂詩曲。ラフマニノフの協奏曲の完結盤です。
収録作曲家:
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ウォルトン(1902-1983):
「スピットファイア」前奏曲とフーガ
協奏交響曲/ヒンデミット変奏曲 [イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア/ダニエル]WALTON: Spitfire Prelude and Fugue / Sinfonia Concertante / Hindemith Variations
■交響曲/管弦楽曲
発売日:1999年03月01日 NMLアルバム番号:8.553869
CD価格:1,900円(税込)
威風堂々たる熱き英国魂卓越したオーケストレーション技術を武器に、イギリスへの愛を感じさせるノーブルな作品を残したウォルトンの真骨頂発揮の一枚です。それぞれ映画・TV音楽を元ネタとする「スピットファイア」(英国製戦闘機)と「英語諸国民の歴史」(チャーチルの著書)の気宇壮大さと躍動感は感涙ものです(エルガーの「威風堂々」を彷彿とさせます)。またシリアス系から映画音楽系までにいたる百花繚乱の楽想が魅力の「ヒンデミット変奏曲」、オーケストラとピアノの超絶技巧を融合した「協奏交響曲」(独奏のドノホーの上手さが光ります)と、いずれも絢爛たる音楽を気楽にお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ
スティーヴ・コステルニック(ギター)Guitar Recital: Steve Kostelnik
■器楽曲(ギター)
発売日:1999年03月01日 NMLアルバム番号:8.554214
CD価格:1,900円(税込)
カラフルなプログラムをリリカルに奏でるアメリカ期待の若手奏者若手の有望ギタリストが続々登場のシリーズ、今回のコステルニックも数々のコンクール入賞歴を誇ります。まずはカラフルで個性的な選曲にご注目。中世のリュート曲に始まり、哀愁の旋律美で昨今復権著しいチマローザの鍵盤ソナタのギター編曲版、バッハからは何とフルートソナタのギター編曲版、古典派の時代からハンガリー人メルツの技巧を凝らした「幻想曲」、南米のバリオスの名曲「前奏曲」、更に20世紀音楽からちょっと小粋な作品を残した2人のサインス・デ・ラ・マーサ(15は逸品)、そして奏者と同い年の作曲家の現代感覚に満ちた舞曲でかっこよく締めます。
収録作曲家:
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グローフェ(1892-1972):
組曲「グランド・キャニオン」
ミシシッピ組曲/ナイアガラ大瀑布 [ボーンマス響/ストロンバーグ]GROFE: Grand Canyon Suite / Mississippi Suite / Niagara Falls
■交響曲/管弦楽曲
発売日:1999年03月01日 NMLアルバム番号:8.559007
CD価格:1,900円(税込)
すさまじい音による描写! これぞまさにスペクタクル!!アメリカの名匠グローフェによる、とってもわかりやすいネアカ娯楽作をお届けします。題名さえわかれば解説無用、あるいは聴いただけで題名の見当がついてしまう単純明快さは楽しいことこの上ありません。特に「豪雨」「瀑布の轟き」「ナイアガラの力」(オススメ!なんと水力発電所音楽です)といったナンバーでの「ここまでやるか!」といいたくなるような徹底したスペクタクルぶりは、快感の領域に到達しています。また「ハックルベリー・フィン」と「マルディ・グラ」では、あの「アメリカ横断ウ○ト○ク○ズ」でおなじみの音楽を聴くことができます!
収録作曲家:
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ラウタヴァーラ(1928-):
カントゥス・アルティクス
ピアノ協奏曲 第1番 Op.45
交響曲 第3番 Op.20 [ミッコラ/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/リントゥ]RAUTAVAARA: Cantus Arcticus / Piano Concerto No. 1 / Symphony No. 3
■交響曲/管弦楽曲 ■現代音楽
発売日:1999年02月01日 NMLアルバム番号:8.554147
CD価格:1,900円(税込)
雄大で清冽な抒情が炸裂!人気急上昇中の現代フィンランド作曲家・ラウタヴァーラの豪華三大作カップリングです。調的な要素も多く前衛的とはいいがたい彼の音楽ですが、生々しい感情の迸りは恐ろしいまでに個性的なものです。3曲ともオーケストラのうねるような極大スケールの歌が一大特徴ですが、その上に北極圏で録音された鳥の鳴声のテープがオーバーラップされる「カントゥス・アルティクス」、同じくピアノソロの激しいトーンクラスターとアルペジオの奔流がオーバーラップされるピアノ協奏曲と、特に2曲の協奏的作品の音響世界の壮大さは、筆舌に尽しがたいものがあります。
収録作曲家:
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ソル(1778-1839):
6つのワルツ Op.17/6つのワルツ Op.18
モーツァルトの「魔笛」から6つのアリア Op.19
序奏と主題と変奏曲 Op.20
幻想曲 第6番「さらば」 Op.21
アリアと変奏ハ長調他 [エスカルパ]SOR: 6 Waltzes, Opp. 17 and 18 / 6 Airs, Op. 19
■器楽曲(ギター)
発売日:1999年01月01日 NMLアルバム番号:8.554197
CD価格:1,900円(税込)
単純明快素朴なワルツ集と、作曲者の技巧全開の変奏曲や幻想曲2つのワルツ集は、例えば後世のウィンナワルツと比べると素朴で田舎風な雰囲気が心地良く、ソルの弟子たちの楽しみに書かれたと想像されます。「魔笛からの6つのアリア」は、ソル作品では特に有名な、同じオペラを題材とした「魔笛の主題による変奏曲Op.9」とは別物、パリっ子趣味に応えたこちらも楽しみましょう。変奏曲や幻想曲は技巧的にハイレヴェル、明らかに作曲者の演奏技術を発揮するための作品です。ナクソス価格によるソル全集、今回の演奏担当はスペイン出身の女流エスカーピャ、ナクソスではデビュー盤となります。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV 1004-1006 [ファン・ダール]BACH, J.S.: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1004-1006
発売日:1999年01月01日 NMLアルバム番号:8.554423
CD価格:1,900円(税込)
バッハ最大の名曲「シャコンヌ」を古楽器による一味違う演奏でバッハに名曲は数あれど、「シャコンヌ」が最高と考える愛好家がたくさんいます。映画で使われたのも記憶に新しいところ。ホ長調の「パルティータ第3番」も実に懐が深く、ピアノに編曲されたり、親しみやすいガヴォットはテレビCMなどにも登場。バロック・ヴァイオリンの女流名人ダールによるバッハ、この第2集には「超」の字がつく名曲が並んでいます。聴き手の心にじわじわっと感動が押し寄せてくる点では、現代の楽器より優っているかもしれません。
収録作曲家: