フルート協奏曲 (83件)
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アルベルト・ナヴァーラ(フルート)
モーツァルト、ライネッケ、ニールセン:
協奏曲集 [アルベルト・ナヴァーラ(フルート)/クラウディア・ルチア・ラマンナ(ハープ)/ホリー・ヒョン・チェ(指揮)/オーデンセ交響楽団]MOZART, W.A.: Concerto for Flute and Harp / REINECKE, C. / NIELSEN, C.: Flute Concertos (Navarra, Lamanna, Odense Symphony, Holly Hyun Choe)
発売日:2024年03月29日 NMLアルバム番号:ORC100287
CD価格:2,175円(税込)
2022年にデンマークで開催された「カール・ニールセン国際音楽コンクール」で優勝、一躍注目を浴びたフルート奏者アルベルト・ナヴァーラのデビュー・アルバム。2022/23年のシーズンからベルリン・フィルハーモニーのカラヤン・アカデミーのメンバーに加わるとともに、ソリストとしてオーフス交響楽団、オーデンセ交響楽団と共演、各地の音楽祭で演奏するなど着々と活動の場を広げています。 アルバムではフルーティスト定番のレパートリー、ニールセンとライネッケの協奏曲に加えて、ハープ奏者ラマンナとともにモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」を披露。巧みな技術から生まれる輝かしい音色と卓越した音楽性で聴き手を魅了します。
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バッハとイタリア
~半音階的幻想曲、イタリア協奏曲 ほか
[ジュスタン・テイラー]Harpsichord Recital: Taylor, Justin - BACH, J.S. / MARCELLO, B. / SCARLATTI, A. / VIVALDI, A. (Bach and L'Italie)
発売日:2023年09月22日 NMLアルバム番号:ALPHA998
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
俊英ジュスタン・テイラーが紐解くイタリア音楽のバッハへの影響、
スコット・ロスゆかりの名器を使用!コロナ禍に二度も来日し、私たちに素晴らしい音楽を停滞なしに届けてくれたチェンバロの若き俊才、ジュスタン・テイラーが大バッハとイタリアの関係を紐解く一枚。 バッハは故郷のザクセン地方を離れることは滅多にありませんでしたが、ヨーロッパ中の最新の音楽情報を常に収集していました。なかでもコンチェルタンテ様式の発祥の地であるイタリアの革新的な音楽に細心の注意を払い、ヴィヴァルディやマルチェッロ兄弟の作品を研究し、自身の鍵盤作品に、アルプスの向こうの煌びやかな輝きを巧みに盛り込んでいました。 このアルバムには、バッハが研究のために鍵盤独奏用に編曲したイタリアの作品や、その集大成である半音階的幻想曲やイタリア協奏曲を収録。イタリアのオリジナル作品などの小品で収録曲を繋いでゆく構成も興味深いものです。 スコット・ロスが愛奏したことで知られるアサス城の名器を自在に操るテイラーの生き生きとした表現がたいへん魅力的で、チェンバロにもここまで振幅のある表現が出来るのかと感心させられる一枚です。 -
『無骨なる美しさ』
~テレマンとバロック期の民衆伝承音楽~ [フランソワ・ラザレヴィチ、レ・ミュジシャン・デュ・サン=ジュリアン]BEAUTÉ BARBARE (Richaud, Les Musiciens de Saint-Julien, Lazarevitch)
発売日:2023年04月14日 NMLアルバム番号:ALPHA949
CD価格:2,475円(税込)
民俗音楽の気配からバロックが浮かび上がる、ラザレヴィチの真骨頂!今や世界的な活躍をみせるフランスの個性派フラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)奏者フランソワ・ラザレヴィチは、世界各地の横笛や各種の縦笛、バグパイプなども使いこなす名手。バロックの古典的レパートリーだけでなく、時に民俗音楽プレイヤーも加わる主宰団体レ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアンでは中世音楽からフランス17-19世紀の俗謡、アイルランド伝統音楽など広範な演目に柔軟な音楽性を発揮。今回のアルバムでは、生前は同世代のバッハよりも高い人気を誇ったテレマンを扱いますが、いかにもラザレヴィチらしい変幻自在の選曲に驚かされます。 20代の頃ポーランドのシロンスク(シュレジエン)地方の貴族に仕えていた頃、スラヴ系の民俗音楽の豊かな「無骨なる美しさ」に衝撃を受け、後年も「彼らの即興に接していれば、僅か数週間で一生分のメロディに出会える」と語ったほど大きな影響を受けたテレマンの音楽から、民俗音楽との関連を示す作品を厳選、伝統音楽のフィールドで活躍する奏者を交えつつ、ツィンバロムやバラバン、フルラといった民俗楽器を使って野趣あふれる演奏を繰り広げます。原盤解説でも「18世紀音楽の再現より、テレマン作品に潜むエネルギーを引き出したかった」と語りながら、作品の本質を見失わず確かな筋道を探り当ててゆくセンスはさすが新時代の本格古楽器奏者と言えるでしょう。 民衆音楽から大きな影響を受けていたバロック期の宮廷音楽の素顔に、意外な角度から迫った1枚。ALPHA初期から活躍する技師アリーヌ・ブロンディオの丁寧なエンジニアリングも魅力の一端を担っています。
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『シュポア・コレクション Vol. 2』
~18世紀製オリジナル楽器によるフルート作品集 [アシュリー・ソロモン、フロリレジウム]Flute Recital: Solomon, Ashley - BACH, C.P.E. / LECLAIR, J.-M. / QUANTZ, J.J. / VIVALDI, A. (The Spohr Collection, Vol. 2)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:CCS45323
CD価格:2,475円(税込)
全て18世紀のオリジナル楽器!
6種の楽器から導き出される玄妙な音を生かして2020年3月にリリースされた先行盤(CCS43020)に続く、フランクフルトの歴史的楽器蒐集家ペーター・シュポアの名高い古楽器コレクションを使った新録音。イタリア、フランス、ドイツの重要作曲家たちがそれぞれ残した重要な作品と同時期、ないし各作曲家と何らかの関係を見出せる楽器を6本厳選し、それらを使い分けてその真相に迫ります。 ソナタを集めていたVol.1に対し、今回は6人の作曲家による協奏曲6曲をチョイス。18世紀の一般的な演奏習慣を踏まえ、名手ボヤン・チチッチをはじめとする弦楽器奏者たちは通奏低音以外1パート1人ずつで、俊才アシュリー・ソロモンの細やかな息遣いや闊達な吹奏を通じて真価を発揮する各銘器の味わいを殺さない、親密にして緊密なアンサンブルは企画の趣旨によく合致していると言ってよいでしょう。 有名なヴィヴァルディ「夜」の緩急あざやかな解釈もさることながら、クヴァンツ作品での艶やかなロココ情緒も、リコーダー作品で有名なウッドコックの協奏曲に聴く歌心の豊かさも、大西洋をまたいで活躍を続ける経験豊かなアシュリー・ソロモンとフロリレジウムなればこその瑞々しさ。 CHANNEL CLASSICSの創設者で名録音技師ジャレッド・サックスによる丁寧なエンジニアリングも彼らの妙技を克明に伝えてくれています。知る人ぞ知るリコーダー奏者ワルター・ファン・ハウヴェ(フランス・ブリュッヘンの高弟にして盟友)がプロデューサーとして名を連ねているのも見逃せません。 -
リヴィア・テオドレスク=ショケニア(1959-):
〈管弦楽作品集〉
カンタータ「Mysterium tremendum」
フルート協奏曲「Rite for Enchanting the Air」
アルキメデス・シンフォニー [ピエール=イヴ・アルトー(フルート)-8アントネラ・バルナット(メゾ・ソプラノ)-12ルーマニア国立放送管弦楽団/ルーマニア放送室内管弦楽団/ヴァレンティン・ドニ(指揮)/アラン・タング(指揮)/クリスティアン・オロシャヌ(指揮)]TEODORESCU-CIOCANEA, L.: Orchestral Music (Artaud, Barnat, Romanian National Orchestra, Doni, Orosanu, Tongue)
発売日:2023年02月17日 NMLアルバム番号:TOCC0668
CD価格:1,950円(税込)
ルーマニアの作曲家、リヴィア・テオドレスク=ショケニアの作品集。交響曲、協奏曲、カンタータという3つのジャンルで彼女の個性を発揮しています。 「アルキメデス・シンフォニー」は古代ギリシャの科学者アルキメデスの死から着想を得た作品。シラクサでの戦いの際、研究にふけっていたアルキメデスの最期の言葉「私の円をこわすな!」が第2楽章のモティーフになっています。 他には目もくらむような音が乱舞するフルート協奏曲「Rite for Enchanting the Air」、ビザンティン文化とカトリックの典礼の伝統を融合させた「Mysterium tremendum」の2曲を収録。どれもルーマニア民謡にルーツを持つ、どこか懐かしい肌触りを持つ作品です。
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.3〉
ヴァイオリン協奏曲 第4番
フルート協奏曲 第1番
ピアノ協奏曲 第6番 [ルズヴィ・グディム、ジョセフィーヌ・オレック、ジェネバ・カネー=メイソン、ハワード・グリフィス、ウィーン放送交響楽団]MOZART, W.A.: Concertos, K. 218, 238, 313 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 3) (Gudim, Olech, Kanneh-Mason, Griffiths)
発売日:2022年10月28日 NMLアルバム番号:ALPHA882
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)次世代ヴィルトゥオーゾたちによるモーツァルト第3弾は、粒ぞろいの名手が集結!30年以上にわたり若いアーティストたちを支援しているスイスのオルフェウム財団とALPHAが協力し、次世代の若いソリストたちによるモーツァルトの協奏曲をリリースするシリーズ第3弾。 ルズヴィ・グディムはオスロ出身でジュリアード音楽院に学び、ユーディ・メニューイン国際コンクールなど数多くのコンクールに入賞、イツァーク・パールマン、クリスティアン・テツラフを始め数多くの巨匠たちと共演を重ねている俊英。ジョゼフィーヌ・オレックはフランス出身で2017年よりロッテルダム・フィルの首席フルート奏者を務め、2019年にはカール・ニールセン国際音楽コンクールで優勝し、Es-durやORCHIDといったレーベルから既にソロ・アルバムもリリースしています。ジェネバ・カネー=メイソンはイギリス出身で音楽一家に育ち(チェリストのシェク・カネー=メイソンは兄)、数多くのコンクールに入賞しヨーロッパ各地で活躍している2003年生まれの若きピアニスト。才能豊かな3人による演奏が楽しめます。
収録作曲家:
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『バッハのお墨付き』
コンティウス・オルガンによるバッハ周辺の作曲家たちの音楽 [バルト・ヤーコプス]Organ Recital: Jacobs, Bart - BACH, C.P.E. / BACH, J.S. / MÜTHEL, J.G. / TELEMANN, G.P. / WALTHER, J.G. (Recommended by Bach)
発売日:2022年10月28日 NMLアルバム番号:RAM2203
CD価格:2,475円(税込)
18世紀ドイツの建造理念を忠実に辿った再現楽器が響かせる、
バッハとその周辺のオルガン芸術の真髄中世から近世までを通じてドイツ語による礼拝や商業交流がさかんだったバルト海沿岸で活躍、ラトヴィアやエストニアにドイツ式の銘器を残したオルガン建造家ハインリヒ・アンドレアス・コンティウス(1708-1795)は、若い頃にはハレを活躍拠点とし、大バッハ長男のヴィルヘルム・フリーデマン・バッハとも親しい間柄でした。後年ライプツィヒに向かい、長男以上にオルガンの構造に詳しい大バッハからも絶賛されます。 ラトヴィアの古都リエパヤの聖三位一体教会にも1779年、コンティウスの新造楽器が設置されましたが、これは後の時代の理念に基づき改装が繰り返された末、21世紀に入ってオランダとベルギーの工房によりオリジナルに忠実な復元を達成。そのモデルを克明に再現した楽器がベルギーのルーフェン(ルーヴァン)聖ミヒール平和教会にあり、今回の録音はこの楽器を使い、バッハとコンティウスに縁があった作曲家たちの音世界を辿るプログラムとなっています。 バッハと同世代のヴァルターやテレマンによる作品から、バッハ作品と誤認されてきた秘曲群、大バッハの息子たちや最晩期の弟子ミューテルによる古典派前夜の音楽に至るまでを収録。世界的に高い評価を得てきたオランダの名手バルト・ヤーコプスが、豊かな演奏経験を活かした編曲も織り交ぜながら綴る世界が、コンティウス・モデルの楽器から繰り出される明瞭かつ古雅な響きで瑞々しく響きわたります。 無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌやトリオ・ソナタの編曲もさることながら、ヴァルターによるオルガン独奏のための協奏曲のような充実作に出会える愉しみもまた格別の選曲。各曲紹介やオルガンの来歴についての解説(英・独・仏語)も充実しています。 -
発売日:2022年08月05日
CD 10枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。様々なジャンルの名盤がありますが、この10枚組にはCAPRICCIOレーベルを代表するソリストたちの演奏を収録。 トン・コープマンが1987年に録音したJ.S.バッハの「インヴェンションとシンフォニア」をはじめ、クリスティーネ・ショルンスハイムのバッハ一族のチェンバロ作品やエッカルト・ハウプトのC.P.E.バッハのフルート協奏曲集、ブルクハルト・グレツナーのヴィヴァルディ :オーボエ協奏曲集などバロック期の作品、ラインホルト・フリードリヒの超絶技巧トランペット、タベア・ツィマーマンのシューマン、鬼才ピアニスト、ツィモン・バルトのブラームス: ピアノ協奏曲第2番、リノス・アンサンブルのドヴォルザーク、現在は活動を停止しているペーターゼン四重奏団のロマン派作品、ウラディーミル・スピヴァコフが弾くベルクとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲と、膨大なカタログの中から素晴らしい演奏が選ばれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
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シュナイダー(1770-1839):
3つのフルート協奏曲 [ギャビー・パス=ファン・リエ(フルート)/ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団/ヨハネス・メーズス(指揮)]発売日:2022年04月29日
CD価格:2,475円(税込)
ベートーヴェンと同じ年にダルムシュタットで生まれた作曲家、ゲオルク・アブラハム・シュナイダー。幼い頃から音楽の才能を発揮し、ラインスベルクへ留学の後、プロイセン公ハインリヒにラインスベルク礼拝堂のホルン奏者として雇われました。 作曲家としてはハイドンやモーツァルトの様式に連なる存在です。彼が得意としたホルンのための作品を多く遺していますが、フルートのためにも、協奏曲4曲、二重奏曲を約90曲、フルートと弦楽三重奏のための四重奏曲を約60曲など、驚くほど多くの作品を書いています。 このアルバムには3曲のフルート協奏曲を収録。モーツァルトの影響が強く感じられる「ト長調 Op.12」は軽快な楽想が魅力的。フルートの妙技が生かされた「イ短調 Op.53」ではパス=ファン・リエの優れた演奏が楽しめます。また1812年にライプツィヒで出版された「ホ短調 Op.63」は各々2つのオーボエ、ファゴット、ホルンに加え、トランペット2本とティンパニが加わることで増強されたオーケストラが力強い響きを奏でます。管楽器奏者だったシュナイダーの素晴らしい才能が発揮されています。
収録作曲家:
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ミュラー(1767-1817):
〈フルート協奏曲集 第2集〉
フルート協奏曲 第5番・第7番・第8番 [タチアーナ・ルーラント(フルート)/南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団/ティーモ・ハンドシュ(指揮)]MÜLLER, A.E.: Flute Concertos Nos. 5, 7 and 8 (Ruhland, South West German Chamber Orchestra, Handschuh)
発売日:2022年03月04日 NMLアルバム番号:555403-2
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ、ノルトハイムでオルガニストの父のもとに生まれたミュラー。8歳でオルガンの公開演奏を行い、多くの同時代の先人たちの薫陶を受けながら、マグデブルク、ライプツィヒ他、各地のオルガニストを務めました。演奏者としてはJ.S.バッハ作品を得意としていましたが、作品はドイツ古典派の様式に則った端正で美しいものばかりです。 フルート協奏曲は11曲遺されており、モーツァルトやハイドンを思わせる巧みな筆致で描かれています。とりわけ第7番にはティンパニとトランペットが用いられるなど、音色も多彩です。 第1集に引き続きフルートを演奏するルーラントは「Opus Classic2018」賞を受賞した"フルートのパガニーニ"と称される名手。伸びやかな音色が持ち味です。
収録作曲家:
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〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
40 GREATEST RECORDINGS [さまざまな演奏家]Capriccio 40th Anniversary - 40 Greatest Recordings
発売日:2022年01月14日 NMLアルバム番号:C5470
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
Capriccioレーベル創設40周年企画第1弾!Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCapriccioは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。 代表的な録音にはヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン: 交響曲全集や、シャーンドル・ヴェーグ指揮カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクのモーツァルト、ヘルマン・マックス指揮ライニッシェ・カントライによるドイツ・バロックの声楽作品、コンチェルト・ケルンによるバロックから古典派の作品、白井光子のドイツ・リート、ウィーン少年合唱団の一連のアルバムなどがあります。 その後NAXOS傘下に移りウィーンに拠点を移し、新ウィーン楽派から「退廃音楽」に至る時代の作品の録音を継続して発表。最近ではハンス・ロットの管弦楽作品全集(全2巻)の録音が高く評価されました。2021年からは国際ブルックナー協会と組んでブルックナーの交響曲の全ての版と稿を録音するプロジェクト“#bruckner2024”を開始するなど、「ウィーンのレーベル」として特色ある活動を意欲的に続けています。 この2枚組にはCapriccioの過去の録音からレーベル・プロデューサーが選んだハイライトを収録。レーベルの歩みを一望できる内容となっています。 2022年には「宗教作品」「交響作品」「器楽曲」「声楽曲」のジャンルごとに各10枚組のBOXが予定されています。
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クリスマス・メディテーション100 [さまざまな演奏家]
100 CHRISTMAS MEDITATION
発売日:2021年10月22日 NMLアルバム番号:C7371
CD 5枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
クリスマス・クラシックス100(C7331)に続くCapriccioレーベルのクラシック・コンピレーション・アルバム。今作のクリスマス・メディテーション100は、タイトル通り瞑想的で落ち着いた美しい旋律を持つ曲が100曲集められています。 クリスマス・オラトリオ、メサイアなどのクリスマスに欠かせない曲集からの抜粋や、バロック時代の合奏協奏曲やクリスマス・キャロル、バッハ/グノーの「アヴェ・マリア」や「きよしこの夜」などおなじみの作品までヴァラエティに富んだ内容です。 伝統あるドレスデン聖十字架合唱団、ウィーン少年合唱団、ヘルマン・マックスが指揮するライニッシェ・カントライ、ヨッヘン・コヴァルスキーなどCapriccioが誇る名演奏家たちの演奏でお楽しみください。 (演奏家名の詳細は割愛させていただきます)
収録作曲家:
- アダン
- アルビノーニ
- ヴァーゲンザイル
- ヴィヴァルディ
- ウィリス
- エステルハージ
- G.ガブリエリ
- ガリレイ
- グノー
- グリーグ
- グルーバー
- コレッリ
- サン=サーンス
- シューベルト
- シュミット
- シュメルツァー
- チャイコフスキー
- テレマン
- 伝承曲
- ノイナー
- J.C.F.バッハ
- J.S.バッハ
- バルサンティ
- パレストリーナ
- ハンドル(ガッルス)
- ビュファルダン
- フィナーレ
- フランク
- ブルッフ
- M.プレトリウス
- ペシェッティ
- ベネデッティ
- ヘルベック
- ヘンデル
- ボノンチーニ
- A.マルチェッロ
- マンチーニ
- マンフレディーニ
- メンデルスゾーン
- モルター
- ライヒャルト
- ラインベルガー
- ルイエ
- ルター
- レーガー
- ロカテッリ
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ビュッファルダン(1693-1768):
フルートのためのソナタと協奏曲
~クヴァンツを教えたドレスデンの名手~ [オリヴィエ・リール、ル・プチ・トリアノン]BUFFARDIN, P.-G.: Flute Sonatas and Concerto (Le Petit Trianon)
発売日:2021年09月10日 NMLアルバム番号:RIC428
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ・フルート音楽の祖が綴った音楽、
上質の古楽器演奏でその素晴らしさに接する喜びバッハを宮廷で歓待したプロイセンのフリードリヒ大王も愛奏していたという横笛タイプのフルート(フラウト・トラヴェルソ)。リコーダーよりかなり遅れてバロックの宮廷音楽や室内楽に取り入れられたこの楽器、バッハやテレマン以降のドイツ人作曲家たちの作品ではよく用いられていますが、そこで大きな影響を残したのが同時代の名手たちの存在でした。 このアルバムの主人公ビュッファルダンはフリードリヒ大王のフルート教師クヴァンツの師にあたる人物で、バッハも高く評価したドレスデン宮廷楽団で活躍したこともあり、音楽史上その名が有名でありながら、作品を聴く機会はめったにありません。おりしもフランス音楽がドイツ音楽に大きな影響を与えた時代、南仏生まれでフランス流儀のフルート奏法を身につけていた彼の影響は計り知れません。 古楽レーベルRicercarで新時代の名盤を連発しているル・プチ・トリアノンによるこの録音は、そうした幻の大作曲家の真相を鮮やかな演奏で解き明かす好企画! 作曲家自身の楽器を忠実に再現したモデルで演奏するオリヴィエ・リールをはじめ俊才たちの妙技も素晴しく(通奏低音ではチェロだけでなくバスーンも活躍)、独奏ソナタから協奏曲まで、トラヴェルソの多角的な魅力を通じ、後期バロックの名品に出会える1枚です。 原文解説の充実も魅力の一つ。収録作曲家:
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フルート協奏曲集
ニールセン、フェルヘイ、フランセ [ジョセフィーヌ・オレック(フルート)/オーデンセ交響楽団/アンナ・スクリレヴァ(指揮)]Flute Concertos - NIELSEN, C. / VERHEY, T. / FRANÇAIX, J. (Olech, Odense Symphony, Skryleva)
発売日:2021年07月23日 NMLアルバム番号:ORC100169
CD価格:1,950円(税込)
2019年に開催された「カール・ニールセン国際音楽コンクール」の受賞記念アルバム。こちらにはフルート・コンクールの優勝者ジョセフィーヌ・オレックの演奏が収録されています。 2017年からロッテルダム・フィルハーモニ管弦楽団の首席フルート奏者を務めるオレック、コンクールでもエレガントな演奏と輝かしい音色が絶賛されました。 このアルバムでは彼女が個人的なシンパシーを感じているという3人の20世紀作曲家たちの作品を選曲。美しくウイットに富んだニールセンのフルート協奏曲、オランダの作曲家フェルヘイの技巧的な協奏曲、そして緻密な書法によるオーケストラ・パートに乗って、フルートが軽やかな旋律を歌うフランセの協奏曲、この3曲を彼女は鮮やかに吹きこなしています。
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ヴィヴァルディ(1678-1741):
リコーダーを伴う協奏曲集 [ドロテー・オバーリンガー、ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカ]VIVALDI, A.: Flautino Concertos, RV 442-444 / Chamber Concertos, RV 95, 101 and 108 (Oberlinger, Sonatori de la Gioiosa Marca)
発売日:2021年01月15日 NMLアルバム番号:A910
CD価格:1,425円(税込)
イタリア古楽界の俊才集団+名手オーバーリンガー!
夢の共演が装い新たにイタリア・バロック最大の作曲家のひとりヴィヴァルディが残したさまざまな楽器のための協奏曲のうち、「フラウト」つまり「笛」の扱いは長年の議論の種でありつづけてきました。作品番号10を冠して楽譜出版したフルート協奏曲集は明確に横笛を想定しているにもかかわらず、そこに集められた協奏曲のいくつかの初期稿には縦笛、つまりリコーダーが念頭に置かれている作例も少なくないからです。 さらにフラウティーノ(ソプラノ・リコーダー)独奏のための協奏曲にも傑作があり、このアルバムはそうしたアンビバレントな「ヴィヴァルディの笛」をリコーダー目線から捉えた名盤のひとつとして見過ごせません。 なにしろソロ奏者は現代最高のプレイヤーのひとりドロテー・オーバーリンガー、オーケストラはイタリアの俊才集団。民俗音楽とのつながりが垣間見える作品では、当時もしばしば用いられていたハーディガーディも使いながら、抑揚に富んだヴィヴァルディ芸術の味わいを歌心豊かに伝えてくれる傑作アルバムに仕上がっています。収録作曲家:
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キーリー(1960-):
〈管弦楽作品集〉
2つのオーボエ、コーラングレと弦楽の三重協奏曲
オーケストラのための変奏曲
フルート協奏曲/交響曲 第2番 [ポール・マン(指揮)/マラガ・フィルハーモニー管弦楽団/リエパーヤ交響楽団]KEELEY, R.: Orchestral Music (S. Desbruslais, Turnbull, Sluman, Flanaghan, Málaga Philharmonic, Liepāja Symphony, P. Mann)
発売日:2020年06月26日 NMLアルバム番号:TOCC0462
CD価格:1,950円(税込)
1960年生まれの南ウェールズ出身の作曲家、ロバート(ロブ)・キーリー(1960-)は幼い頃からロンドンの音楽的な生活に親しみ、様々なジャンルから影響を受けてきました。彼の「交響曲第2番」は尖った所もありつつも牧歌的な作品で、時折、ストラヴィンスキーの鋭角的なメロディやティペットのようなの浮遊するリズムが聴こえてきます。「フルート協奏曲」ではフランス流の新古典主義への傾倒をあっさりと告白しており、三重奏曲では、テレマンのテイストがあることも明らかにしています。 また、彼の最近の交響楽作品では、“敬愛するエルガー”の「エニグマ変奏曲」がモデルとなっていることも公表しています。キーリーはこういった直接的な刺激を取り入れながら独自の作品に昇華させ、見事な音楽語法を創り出し、明確さと軽めのタッチ、ダンスやユーモアへの関心を示しています。 「オーケストラのための変奏曲」は、実はこのアルバムの他の曲の録音修了後にスペイン南部のマラガで完成され、ヨーロッパの反対側のリエパーヤで録音し、急遽、追加収録したとのことです。
収録作曲家:
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Concertos
ヴァイネル/クレッパー/ブロッホ/シュルホフ:
フルート協奏曲集 [カスパール・ツェーンダー(フルート&指揮)ミラン・ラディック(ヴィオラ)/エヴァ・アロウトゥニアン(ピアノ)/カペラ・イストロポリターナ]WEINER, L.: Concerto / SCHULHOFF, E.: Double Concerto for Flute and Piano (Zehnder, Radic, Aroutunian, Capella Istropolitana)
発売日:2020年06月19日 NMLアルバム番号:UP0053-2
CD価格:1,650円(税込)
20世紀に書かれた4曲のフルート協奏曲を集めた1枚。 ハンガリー出身のヴァイネルの協奏曲は、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」を模した曲。軽やかなフルートとピアノの旋律と、哀愁漂うヴィオラの旋律が融合した端正な美しさを誇ります。ルーマニア出身のクレッパーはベルリンとウィーンで音楽を学び、大戦後はイスラエルに移住、このコンチェルティーノはイスラエルで最初に書いた作品です。印象派を思わせる作風の中、ショスタコーヴィチの影響も感じられます。ブロッホの「コンチェルティーノ」は比較的演奏される機会の多い、舞曲を思わせる軽快な曲。シュルホフの「二重協奏曲」はオネゲルを思わせる新古典派の様式に則った流麗で力強い作品です。 カスパール・ツェーンダーは見事な技巧でフルートを演奏しながら、カペラ・イストロポリターナを指揮し全曲をまとめています。
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モーツァルト・ベスト30 [さまざまな演奏家]
MOZART, W.A.: 30 of the Best
発売日:2020年04月24日 NMLアルバム番号:8.578353-54
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
世界中の人々を魅了するモーツァルトの名曲をたっぷり30作集めた2枚組。誰もが必ず耳にしたことがある「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「トルコ行進曲」をはじめ、謎めいた「フリーメイソンのための葬送音楽」、あまり耳にすることのない《劇場支配人》と《クレタの王イドメネオ》の序曲など様々な作品が収録されています。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ/フルート
エレーヌ・ブレグ
ジョリヴェ(1905-1974):
〈フルートのための作品全集 第2集〉 [エレーヌ・ブレグ(フルート)/ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクション/グスタボ・ヒメノ(指揮) 他]JOLIVET, A.: Flute Works (Complete), Vol. 2 (Boulègue, Tulliez, L. Warnier, Gimeno)
発売日:2020年03月20日 NMLアルバム番号:8.574079
CD価格:1,900円(税込)
2017年に開催された「神戸国際フルートコンクール」の優勝者エレーヌ・ブレグが演奏するジョリヴェのフルート作品全集第2集。第1集(8.573885)でその才能を余すことなく発揮した彼女、この第2集でも神秘的、あるいは呪術的な雰囲気を持つジョリヴェの作品を隅々まで研究し、ヒメノが指揮するルクセンブルク・フィルハーモニーをバックに表現力豊かな演奏を繰り広げています。 アルバムの中心をなすのは2曲の協奏曲であり、とりわけ1949年、パリ音楽院の試験のために作曲された第1番では、弦楽とフルートの響きが見事に溶け合うことで、ジョリヴェの抒情性が遺憾なく発揮されており、変化にとんだ曲想は、一時も聴き手の耳を離すことがありません。1965年に作曲された協奏的組曲(フルート協奏曲 第2番)は、更に民族音楽の要素も加わったスリリングな旋律を持ち、フルートの超絶技巧が存分に駆使された見事な作品です。ここでも彼女のリズミカルな歌い口に魅了されます。
収録作曲家:
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ニールセン/イベール/アーノルド:
20世紀のフルート協奏曲集 [クララ・アンドラーダ(フルート・指揮アーノルドのみ)/ハイメ・マルティン(指揮)/フランクフルト放送交響楽団]NIELSEN, C.: Flute Concerto / IBERT, J.: Flute Concerto / ARNOLD, M.: Flute Concerto No. 1 (Andrada, Frankfurt Radio Symphony, J. Martín)
発売日:2020年01月24日 NMLアルバム番号:ODE1340-2
CD価格:2,475円(税込)
現在フランクフルト放送交響楽団の首席フルート奏者を務めるクララ・アンドラーダ。スペインで生まれ、ジュネーウ音楽院ではエマニュエル・パユの指導を受け、ロンドン・ロイヤルカレッジ・オブ・ミュージックで学んだ経験もある実力派です。 このアルバムには彼女がソロを務める3曲の近代フルート協奏曲を収録。合唱協奏曲風の味わいを持ち、他パートの楽器との掛け合いが楽しいニールセン、斬新さと洒脱さを併せ持つイベール、多彩な技巧が凝らされたアーノルド(この曲では指揮も担当)と、三者三様の作品をアンドラーダの華麗な演奏でお聴きいただけます。 また指揮者ハイメ・マルティン自身も優れたフルート奏者であるため、ソリストとの絶妙なタイミングをはかりながら、作品の本質を見極めた素晴らしい伴奏を付けています。
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パリの『黄金の間』
~バロック宮殿で聴く
コンセール・ド・ラ・ロージュの古楽器演奏
(リュリ、ハイドン、ヘンデル、クープラン、ダヴィド、マレ、ラモー、モーツァルト、プラン、ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、シャルパンティエ) [コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)、ジュリアン・ショーヴァン(指揮&ヴァイオリン独奏)、タミ・クラウシュ(フルート)、ジュスタン・テイラー(チェンバロ)、トーマス・ダンフォード(テオルボ)、ジョディ・デヴォス(ソプラノ独唱)、カンビーニ四重奏団(ジュリアン・ショーヴァン〔vn1〕、カリーヌ・クロクノワ〔vn2〕、ピエール=エリック・ニミロヴィチ〔va〕、酒井淳〔vc〕)]発売日:2020年01月17日
Blu-ray国内仕様 日本語解説・歌詞対訳付価格:4,400円(税込、送料無料)
バロック屈指の名画が並ぶパリの宮殿。フランスに愛された傑作を古楽器演奏で!パリの只中、コンコルド広場にほど近い18世紀の宮殿。ルイ14世の治世末期にトゥールーズ伯の別邸として使われていたこの宮殿はナポレオン時代以降、現在にいたるまでフランス銀行の所有になっていますが、その「黄金の間」はグイード・レーニやピエトロ・ダ・コルトーナなど、西洋絵画史を語るうえでは欠かせないバロック大画家たちの傑作をあざやかな内装に組み込んだ、訪れる者を陶然とさせずにはおかない豪奢な内装が魅力。フランス古楽シーン最前線をゆく名手が揃うコンセール・ド・ラ・ロージュをこの大広間に招いての演奏会ライヴとその音楽を堪能しながら、細部に至るまで洗練された美を誇る宮殿内をじっくり鑑賞できる映像作品が登場します。 演奏曲目には、この宮殿がアクティヴな社交の場として機能したであろうバロック~ロココ期のフランスで、とくに愛されていた内外の作曲家の名曲を中心に厳選。コンセール・ド・ラ・ロージュのメンバーで構成されているカンビーニ四重奏団(チェロは昨今クリストフ・ルセとの来日公演も大好評だった酒井淳)もモーツァルト、ボッケリーニなどの逸品で味わい豊かな演奏を聴かせ、欧州で古楽シーンのみならず歌劇界でも急速に注目を集めているジョディ・デヴォスの独唱も精妙。ハイドン作品は独奏パートが多く、18世紀そのままの内装をバックにした各パートの古楽器演奏を細部まで楽しめるショットが続々です。 フランスの音楽映像監督として広範な活躍をみせてきたアンディ・ゾマーの視点はみごとなもので、古楽器演奏の粋をきわめた解釈を存分に味わいながら18世紀フランスへタイムスリップできる、夢のような一作に仕上がっています。
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Fredrik Hedelin:
Ritournelles [Sara Hammerström(フルート)Cecillia Zilllacs(ヴァイオリン)Mårten Landström(ピアノ)Petter Sundkvist(指揮)NORRBOTTEN NEO]発売日:2020年01月17日
CD価格:2,250円(税込)
スウェーデンで唯一、現代音楽を演奏するための常設アンサンブルであるNORRBOTTEN NEOによるアルバム。
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クヴァンツ(1697-1773):
フルート協奏曲集 [エリジウム・アンサンブル]発売日:2019年12月13日
CD価格:2,100円(税込)
これまでのボワモルティエやテレマン作品で高い評価を得た「エリジウム・アンサンブル」。アンサンブルの主宰者であるフルート奏者グレッグ・ディクマンスが独奏を務めるクヴァンツの協奏曲集の登場です。クヴァンツはプロイセンのフリードリヒ大王のフルート教師として名声を獲得し、膨大な数のフルート協奏曲を作曲、そのほとんどがフリードリヒ大王の宮廷で演奏されたという恵まれた存在でした。また1752年に出版した教則本「フルート奏法の試論」は後世に大きな影響を与えました。 このアルバムではディクマンスと、ヴァイオリンのルチンダ・ムーンがイニシアティヴを執り、クヴァンツの工芸細工のような作品に新たな命を吹き込んでいます。
収録作曲家:
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ハーパネン(1972-):作品集
フルート協奏曲
淑女の部屋
Compulsion Island [ヘレナ・ユントゥネン(ソプラノ)/小山 裕幾(フルート)/ハンヌ・リントゥ(指揮)/ディマ・スロボデニューク((指揮)/フィンランド放送交響楽団]HAAPANEN, P.: Flute Concerto / Ladies' Room / Compulsion Island (Juntunen, Yuki Koyama, Finnish Radio Symphony, Lintu, Slobodeniouk)
発売日:2019年11月29日 NMLアルバム番号:ODE1307-2
CD価格:2,475円(税込)
1970年フィンランド出身の作曲家ペルットゥ・ハーパネンの作品集。シベリウス・アカデミーで作曲を学び2002年に卒業、フリーランスの作曲家として活躍するハーパネンは、最初、劇音楽を中心に作品を書いていましたが、2004年にはパリのIRCAMにてエレクトリック・ミュージックを習得するなど、様々な分野に挑戦。以降、意欲的な作品を次々に発表する注目の作曲家です。このアルバムには最近作曲された「フルート協奏曲」を含む3つの作品を収録、その多彩な作品をハンヌ・リントゥの指揮でお楽しみいただけます。 「Compulsion Island」はフィンランド放送交響楽団の委嘱作で、多層に渡る豊かな音が交錯するドラマティックな曲。全編うねるような響きと、突如鳴り響く轟音が印象的な作品です。「フルート協奏曲」は単一楽章の中に2つの異なる素材を盛り込んだという興味深い曲。フルートの性能が極限まで追求されています。2006年、ムジカ・ノヴァ・フェスティヴァルのために作曲された「淑女の部屋」も様々なテキストを用い、幅広いヴォーカル・テクニックが要求された作品。ハーパネンの実力を知ることができます。 フルートのソロを担当する小山裕幾は1986年生まれ。現在、フィンランド放送交響楽団の首席奏者を務める注目の演奏家です。
収録作曲家:
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「クリスマスの夜」 [フランソワ・ラザレヴィチ(各種バグパイプ、リコーダー、指揮)レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアン ほか多数]
CHRISTMAS CHORAL MUSIC - BACH, J.S. / GRUBER, F.X. / HANDEL, G.F. (Nuit de noël) (Vox Luminis, Maîtrise de Radio France, Jeannin)
発売日:2019年11月22日 NMLアルバム番号:ALPHA571
CD 2枚組
通常価格:2,850円→ 特価!:1,890円(税込)ALPHAレーベルの豊富なカタログから、クリスマスにちなんだ作品を集めて。
飛び出すツリーの仕掛け付き!ラザレヴィチらによるフランスの古いクリスマス曲を集めたアルバムを中心に、伝統的なクリスマスの曲で編成されたDISC1と、クリスマスをイメージさせるクラシック作品を集めたDISC2の2枚組。美しく聴きやすい内容ですが、演奏しているメンバーはALPHAが誇る超一流のアーティストたちばかりです。 開くとクリスマス・ツリーが立ち上がる可愛らしい特殊ケース入りで、プレゼントにもぴったり。プレス切れ久しい南フランスの17世紀クリスマス曲集(Alpha117)からのトラックや初収録「きよしこの夜」など、DISC1は特にAlphaならではの内容となっています。 -
ヴァインベルク(1919-1996):
〔フルートのための作品全集〕
フルート協奏曲 第1番・第2番
フルートとオーケストラのための12の小品
フルートとピアノのための5つの小品 [クラウディア・シュタイン(フルート)/エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)/デヴィッド・ロバート・コールマン(指揮)/シュチェチン・フィルハーモニー管弦楽団]WEINBERG, M.: Flute Concertos Nos. 1 and 2 / 12 Miniatures / 5 Pieces for Flute and Piano (C. Stein, Szczecin Philharmonic, Blumina, Coleman)
発売日:2019年10月25日 NMLアルバム番号:8.573931
CD価格:1,900円(税込)
最近、注目されているヴァインベルク。このアルバムには彼のフルート作品が全て収録されています。ソヴィエト時代に書かれたヴァインベルクの独奏作品の多くは特定の奏者を念頭に置いたものが多く、フルート作品もほとんどの曲が当時の名手アレクサンドル・コルネーエフのために書かれています。 作品年代の最も早い曲は「12の小品」であり、後に弦楽オーケストラのためにアレンジされるなど、ヴァインベルクのお気に入りの作品でもありました。1961年の「フルート協奏曲第1番」はハチャトゥリアンを思わせる活発な第1楽章、抒情的な第2楽章、流麗な第3楽章で構成されています。「協奏曲第2番」はヴァインベルクの最後の作品の一つ。コルネーエフに捧げられており、やはり古典的な形式で書かれています。「5つの小品」の楽譜は長い間失われていましたが、最近発見され、ようやく演奏されるようになりました。ドビュッシーの引用が印象的な第1曲を始め、自由な作風による興味深い小品で構成されています。
収録作曲家:
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ダルバヴィ(1961-):作品集
La source d’un regard
オーボエ協奏曲/フルート協奏曲
チェロ協奏曲 [マリー・リンチ(オーボエ)/ダマーレ・マクギル(フルート)/ジェイ・キャンベル(チェロ)/ルドヴィク・モルロー(指揮)/シアトル交響楽団]DALBAVIE, M.-A.: Source d'un regard (La) / Oboe Concerto / Flute Concerto / Cello Concerto (D. McGill, Lynch, J. Campbell, Seattle Symphony, Morlot)
発売日:2019年10月25日 NMLアルバム番号:SSM1022
CD価格:1,950円(税込)
シアトル交響楽団とルドヴィク・モルローが継続して取り組むフランス作曲家の作品集。今作ではフランスの中堅作曲家マルク・アンドレ・ダルバヴィの作品を紹介しています。 ピエール・ブーレーズが高く評価し、クリーヴランド管弦楽団、パリ管弦楽団のレジデントコンポーザーを務めるなど広範囲に渡って活躍するダルバヴィ。彼の協奏曲は、初演時にエマニュエル・パユや千々岩英一など錚々たる奏者たちがソリストを務めるなど、新作が発表される度に注目を集めることでも知られています。 このアルバムでは、前衛的な作風を用いながらも親しみ易さを備えたダルバヴィの4つの作品を演奏。メシアンの生誕100年を祝して2008年に作曲された「La source d'un regard」、オーボエ、フルート、チェロの各楽器が素晴らしい活躍を見せる3曲の協奏曲。それぞれ多彩な音響を生かした聴きどころたっぷりの作品をモルローが共感を持って演奏しています。
収録作曲家:
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カーニス(1960-):
フルート協奏曲
エア/第2交響曲 [マリーナ・ピッチニーニ(フルート)/ピーボディ交響楽団/レナード・スラットキン(指揮)/マリン・オールソップ(指揮)]KERNIS, A.J.: Flute Concerto / Air / Symphony No. 2 (Piccinini, Peabody Symphony, Alsop, Slatkin)
発売日:2019年09月27日 NMLアルバム番号:8.559830
CD価格:1,900円(税込)
ピューリッツァー賞とグラミー賞を受賞した作曲家アーロン・ジェイ・カーニス。彼のフルート協奏曲は名手マリーナ・ピッチニーニの演奏からインスピレーションを受けて作曲されました。ピッチニーニはカナダ出身のフルート奏者で、ボストン交響楽団からの入団要請を断りソリストの道を選択したという逸話を持つ人。その音色は「まるで歌手のように歌う」と賞賛されています。 この曲は、様々な舞曲の様式を持つ楽章で構成されており、どの楽章も、穏やかに始まり最後は劇的に終わるというパターンで書かれています。とりわけ最終楽章の「タラン=トゥラ」の狂騒的な雰囲気が印象に残ります。他にはカーティス自身が“フルートへのラヴレター”と称する「エア」、湾岸戦争の時に書かれた「交響曲第2番」を収録。カーティスの作風の多様性が感じられる1枚です。
収録作曲家:
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テレマン(1681-1767):
ダルムシュタットの組曲と協奏曲 [コセンコ、マドゥーフ、レザンバサドゥール]TELEMANN, G.P.: Overtures and Concertos for Darmstadt (Kossenko, Valova, Les Ambassadeurs)
発売日:2019年09月13日 NMLアルバム番号:ALPHA499
CD
通常価格:1,425円→ 特価!:1,090円(税込)ダルムシュタットの図書館に残された、ヘッセン=ダルムシュタット方伯の宮廷楽団のために用意されていたテレマン作品の楽譜より、ホルンとオーボエが活躍する組曲と、ヴァイオリン、フルートのための協奏曲を集めたアルバム。 フルートの名手コセンコが指揮に専念した組曲では、マドゥーフ兄弟がゲシュトップ奏法無しで素晴らしいナチュラル・ホルンを聴かせています。コセンコのフルート、そしてブルガリア出身の凄腕バロック・ヴァイオリン奏者ヴァロヴァの演奏はしっとりとした味わいを基調にしながら、躍動的な曲想もアンサンブルとの絶妙な一体感で美しく聴かせています。待望の廉価盤再発売。
収録作曲家:
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ホフマン(1738-1793):
フルート協奏曲集 第3集 [ウーヴェ・グロット(フルート)/ミヒャエル・ハラース(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]HOFMANN, L.: Flute Concertos, Vol. 3 (Grodd, Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, F. Dvořák, Halász)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:8.573967
CD価格:1,900円(税込)
18世紀後半のウィーンで最も知名度を誇っていた音楽家の一人、レオポルト・ホフマン。彼は1772年からシュテファン大聖堂の楽長を務め、モーツァルトがこの聖堂の副楽長に任命されたのも、ホフマンからの要請があったためでした。しかし、没後は急速に忘れられてしまい、交響曲や協奏曲などの膨大な作品はほとんど演奏されることがありません。 NAXOSでシリーズ化されている13曲残されたフルート協奏曲は、楽器の持ち味を生かした優雅な旋律に彩られており、時にはハイドンの作品と誤って伝えられるほどの高い完成度を持っています。第1集(8.554747)と第2集(8.554748)では日本のフルート奏者、瀬尾和紀がソロを務めましたが、この第3集ではドイツ出身のウーヴェ・グロットがソロを担当しています。
収録作曲家:
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THE GRAND MOGUL - ムガール大帝
バロック期のフルート協奏曲集 [バルトルド・クイケン(バロックフルート)/インディアナポリス・バロック管弦楽団]Flute Concertos - BLAVET, M. / LECLAIR, J.-M. / PERGOLESI, G.B. / TELEMANN, G.P. (The Grand Mogul) (B. Kuijken, Indianapolis Baroque Orchestra)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.573899
CD価格:1,900円(税込)
バルトルド・クイケンが演奏する「バロック音楽の再発見」のシリーズ。ここでは5曲の協奏曲を演奏しています。 17世紀の協奏曲といえば、さまざまな楽器がオーケストラと対話する「合奏協奏曲」が主流でしたが、18世紀はじめにイタリアで出現した「独奏楽器のための協奏曲」がまたたくまにヨーロッパ中に普及、以降、この形式が協奏曲の主流を占めることとなりました。 このアルバムに収録された5つの作品は、フルートのための協奏曲が、ドイツ、イタリア、フランスでどのように異なるかを示しています。ヴィヴァルディの技巧的な作品、優雅で美しいブラヴェの作品、豊富な旋律と豊かなハーモニーを持つテレマンの作品など、どれもがバロックの理念である「まるで歌うように楽器を奏でる」を実証しています。
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ログロシーノ(1698-1764):
スターバト・マーテル
フルート協奏曲
カンタータ「見よ祭壇を、見よ神を」 [ジューリア・セメンツァート、ラファエレ・ペ、マルチェロ・ガッティ、ステーファノ・デミケーリ、タレンティ・ヴルカニーチ(古楽器使用)]LOGROSCINO, N.B.: Stabat mater in E-Flat Major / Flute Concerto / Ecco l'ara, ecco il nume (Semenzato, Pe, Gatti, Talenti Vulcanici, Demicheli)
発売日:2019年05月24日 NMLアルバム番号:A455
CD価格:2,475円(税込)
18世紀ナポリ楽派トップクラスの喜歌劇作曲家が残した宗教作品1698年、イタリア半島のちょうど踵のあたり、ビトントに生まれたログロシーノは、ヨンメッリやポルポラの活躍を横目に1730~50年代の本場ナポリで延々とオペラ・ブッファの傑作を連発、この分野における第一人者との呼び声も高かった作曲家。ナポリでヴェネツィアーノ(A.スカルラッティのナポリにおける最大の商売敵)に学んだのち、30歳の頃にコンツァの司教の元でオルガニストの座に。当地で作曲にも本格的に取り組み始め、オラトリオのほか多くのオペラを手掛け、ローマやパレルモ、ナポリの劇場で大成功を納めながら各地礼拝堂の楽長も歴任し、宗教作品も多数残しました。その作風は当時の世間の好みをよく反映した華やかなもので、ここに収められた宗教作品においてもその親しみやすさが大きな魅力です。 ステーファノ・デミケーリは確かな音楽知に裏打ちされた見識もそなえつつ、イタリア古楽界でもとくにスタイリッシュな演奏を紡ぎ出す俊才古楽指揮者(名盤多数)。バーゼル・スコラ・カントルムを2015年に修了したソプラノのセメンツァートと、カウンターテナーのラファエレ・ペは、ラ・ヴェネシアーナとの共演でカヴァッリの二重唱のCDもリリースしている注目株。イタリア古楽界の若き精鋭たちが、18世紀の大衆に支持された知られざる作品を生き生きと聴かせます。
収録作曲家:
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モーツァルトの時代の巨匠たち
同時代の器楽作品を集めて
ロゼッティ、ベンダ、コジェルフ、ヴァンハル、ホフマイスター、ソレール、サリエリ、クラウス [クリストフ・カンペストリーニ ウィーン・フォルクスオーパー室内管弦楽団/アンドラーシュ・アドリアン ミラン・ムンツリンゲル/プラハ・アルス・レディヴィヴァ管弦楽団/コンソルティウム・クラシクム/ヴァーツラフ・ノイマン プラハ室内管弦楽団/ディーター・クレッカー ミラン・ラジック プラハ室内管弦楽団/マルティン・ジークハルト シュトゥットガルト室内管弦楽団]発売日:2019年04月05日
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
ORFEOレーベルの名盤の数々から、モーツァルトと同時代の器楽作品を集めた企画盤。2枚組でたいへんお手頃価格なのが嬉しいところ。昨今ブームとなっているサリエリの作品は、歌劇の曲を管楽合奏に編曲したハルモニームジークのシンフォニア(序曲)のみですが、それ以外のあまり有名とは言えない作曲家のものまで幅広く収めているという点で、むしろ歓迎される内容といえるでしょう。 ペドロ・エティエンヌ・ソレールは当時のクラリネットの名手でスペインの出身。ここに収められた協奏曲のフィナーレでは、カスタネットとタンバリンが鳴り響く「ファンダンゴ」が登場します。
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フルートのお気に入り
名曲集 [さまざまな演奏者]FLUTE FAVOURITES
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.578175
CD価格:1,900円(税込)
人類における「最も古い楽器」の一つとして認知されているフルートはもともと“空洞の管に息を吹きつけて発音する楽器”を指し、縦笛、横笛の区別はありませんでした。しかし、いつからか横笛のことをフルートと呼ぶようになり、19世紀半ばの楽器製作者テオバルト・ベームが改良したことで、更に進化した楽器に変貌。正確な音程と優雅な姿を備えた人気の楽器になったのです。 このアルバムではバッハ時代の作品(まだキー装置は備えていない)からドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」といった近代の作品までを収録。フルートのエレガントで美しい響きが存分に味わえる楽しい1枚となっています。
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コンチェルト・ケルン名演集 [コンチェルト・ケルン]
発売日:2019年03月15日
CD 10枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
1985年設立、ケルンに本拠を置くドイツ屈指の古楽器オーケストラ「コンチェルト・ケルン」の名演集。常任指揮者を置かず、2005年からはフルート、リコーダー奏者マルティン・ザンドホフが芸術監督を務め、17世紀から18世紀にかけての作品を中心に活発な演奏活動を行っています。 時代考証とテクニックを駆使し、アーティキュレーションに工夫を凝らすことで、曲が作られた当時の響きを蘇らせることを探求する彼らの演奏は、創造的で活気のあるものとして知られており、ヴィヴァルディやJ.S.バッハの有名曲だけでなく、設立当時はまだ耳なじみのなかったマルティン・クラウスや、バッハの息子たちの作品も数多く演奏、並み居る古楽アンサンブルの中でもひときわ優れた存在感を示しています。
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グレーナー(1872-1944):協奏曲集
チェロ協奏曲 イ短調
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
フルート協奏曲 [ウルフ・シルマー(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団]GRAENER, P.: Orchestral Works, Vol. 4 (Dohn, Raudales, Sinkevich, Munich Radio Orchestra, U. Schirmer)
発売日:2019年02月15日 NMLアルバム番号:777965-2
CD価格:2,475円(税込)
ベルリン生まれの作曲家パウル・グレーナー。彼の音楽はドイツ風でありながら、フランス印象派からの影響も強く受けており、同時代のドイツの作曲家とは作風を異にしています。このアルバムには円熟期から晩年にかけて作曲された3曲の協奏曲が収録されており、グレーナーの独特の作風を楽しむことができます。 1927年に初演されたチェロ協奏曲は、チェロが良く歌う美しいアダージョ楽章が当時の批評家に絶賛されました。新古典主義の様式で書かれたヴァイオリン協奏曲、グレーナー最後の作品となったフルート協奏曲は、第二次世界大戦中に爆撃されたベルリンの痛ましい情景が反映されています。
収録作曲家:
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ミュラー(1767-1817)
〈フルート協奏曲集 第1集〉
フルート協奏曲 第1番・第3番・第10番 [タチアナ・ルーラント(フルート)/ティーモ・ハンドシュ(指揮)/プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団]MÜLLER, A.E.: Flute Concertos Nos. 1, 3 and 10 (Ruhland, South West German Chamber Orchestra, Pforzheim, Handschuh)
発売日:2019年01月25日 NMLアルバム番号:777956-2
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ、ノルトハイムでオルガニストの父のもとに生まれたミュラー。8歳でオルガンの公開演奏を行い、多くの同時代の先人たちの薫陶を受けながら、マグデブルク、ライプツィヒ他、各地のオルガニストを務めました。演奏者としてはJ.S.バッハ作品を得意としていましたが、作曲家としてはウィーン古典派音楽を擁護し、自身の作品もモーツァルトやベートーヴェンを思わせる流麗で端正な雰囲気を有しています。ピアノやフルートのための作品が多く(交響曲は残されていない)、フルート協奏曲は全11曲あり、どれもが可憐な輝きを放っています。 フルートを演奏しているルーラントは、前作のライネッケ作品(777949)で新設された「Opus Classic2018」賞を獲得した、今、最も注目される奏者の一人です。
収録作曲家:
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ボヘミアの音楽集
(ヴァンハル、ベンダ、コジェルフ、セベック、フィビヒ、フェルステル) [シルヴァン・カンブルラン(指揮)/ウィーン放送交響楽団 ゲルト・アルブレヒト(指揮)/ウィーン放送交響楽団 他]発売日:2019年01月25日
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
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20世紀のフルート協奏曲集
ニールセン、プーランク、リーバーマン、ユー [キャサリン・ブライアン/ポール・ダニエル/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]発売日:2018年11月16日
CD価格:2,475円(税込)
15歳でダニエル・ハーディング指揮アカデミー室内管弦楽団(ASMF)と共演してソリスト・デビュー、21歳からロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の首席奏者及びソリストを務めるフルート奏者キャサリン・ブライアンによる、20世紀のフルートと管弦楽のための作品を集めたアルバム。ゴールウェイによって初演され、近年のフルート協奏曲では特に重要な作品といえるリーバーマンが収録されているのが大きなポイントです。 また管弦楽との共演に編曲されたプーランクのソナタも、たいへん面白い出来栄え。技術力はもちろんながら、隙がなく幅広い表現が魅力のブライアンの妙技をお楽しみいただけます。
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C.P.E.バッハ(1714-1788):
フルート協奏曲集
無伴奏フルート・ソナタ [ジュリエット・ユレル(フルート)/アリー・ファン・ベーク(指揮)/オーヴェルニュ管弦楽団]BACH, C.P.E.: Flute Concertos, Wq. 166-168 / Flute Sonata, Wq. 132 (Hurel, Auvergne Orchestra, Beek)
発売日:2018年09月12日 NMLアルバム番号:ALPHA346
CD価格:1,520円(税込)
大のフルート愛好家として知られるフリードリヒ大王に仕えていた頃の、C.P.E.バッハが残したフルート協奏曲と無伴奏フルート・ソナタを収録。3つの協奏曲はチェロ協奏曲としても人気で、鍵盤楽器がソロを取る版も伝わります。 ロッテルダム・フィルの首席奏者を長年務めるユレルはモダン・フルート奏者ながら、ピリオド・アプローチも柔軟に取り入れ独自に昇華させた解釈で古楽ファンにも高い人気を誇り、2003年録音のこのアルバムでもしなやかな演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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ヴィヴァルディ(1678-1741):
フルート協奏曲集 [アレクシス・コセンコ(フラウト・トラヴェルソ、指揮)/アルテ・デイ・スオナトーリ(古楽器使用)]VIVALDI, A.: Flute Concertos, RV 427-430, 432, 434-436, 438, 440 (Kossenko, Arte dei Suonatori)
発売日:2018年09月12日 NMLアルバム番号:ALPHA354
CD価格:1,520円(税込)
近年は指揮者としても活躍する古楽系フルート奏者コセンコによる、ヴィヴァルディのフラウト・トラヴェルソ(フルート)のための協奏曲。断片や抜粋も含め10曲も収録しています。聴きどころの一つは、象牙・黒檀・柘植といった材質の違う6つの楽器(いずれも18世紀の楽器のコピー)を吹き分けていること。多彩な音色と軽やかなテクニックでそれぞれの作品の特徴を生かし、楽しませてくれます。
収録作曲家:
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ドヴィエンヌ(1759-1803):
〈フルート協奏曲集 第4集〉
フルート協奏曲 第13番
協奏交響曲 第3番・第6番 ニ長調
ヴィオッティ(1755-1824):
ヴァイオリン協奏曲 第23番(フルート編) [ガロワ/フレムストレム/スウェーデン室内管]DEVIENNE, F.: Flute Concertos, Vol. 4 - No. 13 / Sinfonies concertantes, Opp. 76, 25 (P. Gallois, Flemstrøm, Swedish Chamber Orchestra)
発売日:2018年06月27日 NMLアルバム番号:8.573697
CD価格:1,900円(税込)
18世紀後半、フルート作品の重要な作曲家として名を遺すドヴィエンヌ。もともとは軍楽隊の隊員であり、当時の「無料音楽学校」で同僚の子供たちに音楽を教えていました。フランス革命の時代、音楽学校が国立になり、1795年にはパリ音楽院に改組された際、そのままドヴィエンヌはフルートの教授に任命され、一層の活躍を果たすことになりました。また彼が著した「フルート演奏の理論と実践」も素晴らしい教則本として当時フランスの管楽器奏法を確立させたことでも知られています。 ドヴィエンヌのフルート協奏曲全集の最後を飾るこのアルバムには、協奏曲第13番と、2曲の協奏交響曲が収録されています。洗練された作風による第13番は1790年以前に書かれたようで、充実したオーケストラ・パートを持つ美しい作品です。2曲の協奏交響曲のうち、第3番はクラリネットのために書かれた作品。競い合うような音色が魅力的です。 アルバムには同時期に作曲されたヴィオッティのヴァイオリン協奏曲のフルート版も収録、ガロワの卓越した技巧で味わうことができます。
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管楽のための協奏曲集
ティケリ/ワーナール/ランジバラン [ツィンマーマン/ノートン/グラットン/ゲレーロ]TICHELI, F.: Clarinet Concerto / WARNAAR, B.: Horn Concerto / RANJBARAN, B.: Flute Concerto (J. Zimmermann, L. Norton, É. Gratton, Guerrero)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:8.559818
CD価格:1,900円(税込)
このアルバムに収録された3曲の「管楽器のための協奏曲」は、どれも21世紀になってから作曲されたにもかかわらず、3楽章の伝統的な形式を持っています。また作品自体も過去の作曲家たちの伝統を継承しており、ティケリの「クラリネット協奏曲」はそのままガーシュウィン、コープランド、バーンスタインへのオマージュにもなっている興味深い作品です。 主旋律に「ホワイトスケール」と呼ばれるピアノの7つの白鍵のみを用いたワーナールの「ホルン協奏曲」は、黒鍵を一切使用しないという制約から生まれる不思議な緊張感に満たされていながらも、どこかのどかで牧歌的な雰囲気を醸しています。 イラン出身のランジバランの「フルート協奏曲」はイランのリズム、メロディ、楽器の要素が取り入れられたエキゾチックな作品。フィラディルフィア管弦楽団の首席奏者ジェフリー・カナーの依頼によって書かれた、息の長い神秘的なフルートの音色が印象的な作品です。
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ダニエル・ミュラー=ショット
#CELLO REIMAGINED
バッハ/ハイドン/モーツァルト [ミュラー=ショット/ラルテ・デル・モンドエールハルト]Cello and Orchestra Music - MOZART, W.A. / HAYDN, J. / BACH, J.S. (#CelloReimagined) (Müller-Schott, L'Arte del mondo, Ehrhardt)
発売日:2018年01月26日 NMLアルバム番号:C920171A
CD価格:2,325円(税込)
常に好奇心と魅力に溢れるアルバムをリリースするチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。今作ではバロックから前古典派の3人の作曲家、C.P.E.バッハ、ハイドン、モーツァルトの作品を演奏しています。とはいっても、ハイドンとモーツァルトの協奏曲は、それぞれ原曲はヴァイオリンとフルートのために書かれたものであり、チェロで演奏することには音域や表現方法などにかなりの工夫が要求されます。ミュラー=ショットは、あたかも最初からチェロのために書かれたかのような錯覚を起こすほど極めて自然に演奏。聴き手を陶酔に誘います。 バックを務めるのは斬新な響きを追求することで知られるエールハルト率いるラルテ・デル・モンド。最初のC.P.E.バッハの作品からスリリングな演奏が楽しめます(モダン・ピッチを採用)。
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発売日:2017年10月27日
CD 6枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
バロック時代のリコーダー協奏曲のユニークなアンソロジーBOX。演奏しているミヒャエル・シュナイダーはドイツ生まれのリコーダー、フラウトトラヴェルソ奏者、指揮者として活躍しているこの分野のオーソリティです。 この6枚組BOXにはテレマン、A.スカルラッティ、ヴィヴァルディの協奏曲と、ドイツ、イタリア、イギリスの様々な作曲家の作品が収録されており、国別、作曲家別の作風の違いも味わっていただけます。もちろん、どれも目もくらむような技巧が用いられた演奏至難な作品ばかりであり、当時のリコーダー奏者のパフォーマンス能力の高さを知ることができます。
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ヴェスターホフ(1763-1806):協奏曲集
ヴィオラ協奏曲 ト長調
フルート協奏曲 ニ長調
ヴィオラ協奏曲 ハ長調 [リエ/ブントロック/オスナブリュック響/ホーツ]WESTERHOFF, C.W.: Viola Concertos Nos. 1 and 3 / Flute Concerto (Riet, B. Buntrock, Osnabrück Symphony, Hotz)
発売日:2017年10月27日 NMLアルバム番号:777844-2
CD価格:2,640円(税込)
モーツァルトと同時代にオスナブリュックで活躍した作曲家ヴェスターホフ。音楽一家に生まれ、幼いころからヴァイオリンとコントラバスの名手として知られ、23歳でシュタインフルトの宮廷楽士となります。その後1790年頃にビュッケブルクに定住。この地でバッハの息子J.C.F.バッハの後継者としてコンサートマスターの職を得て、「ビュッケブルクのバッハ」と呼ばれるようになりました。 作品はあまり知られておらず、以前cpoから交響曲、協奏曲のアルバムがリリースされましたが(777598)、このアルバムでは3曲のヴィオラとフルートの協奏曲を収録。どれも洗練された美しさを持っていますが、とりわけフルート協奏曲はモーツァルト作品を思わせる素晴らしい出来栄えを誇っています。
収録作曲家:
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ラ・チェトラ・コンソート
エルミタージュのイタリア・バロック音楽 [ゲネヴァイン]Chamber Music (Flute) - GALUPPI, B. / GIORDANI, T. / TITZ, A.F. / PAISIELLO, G. (Italian Rococo at The Hermitage) (Genewein, La Cetra Consort)
発売日:2017年09月22日 NMLアルバム番号:SM258
CD価格:1,950円(税込)
ロシア、サンクトペテルブルクにある国立美術館「エルミタージュ」。18世紀にエカテリーナ2世がドイツから美術品を買い取り、自身専用の展示室が建てられたのがコレクションの始まりです。最初は一般公開されていませんでしたが、1863年からは市民たちも観覧できるようになり、また十月革命以降は、貴族たちが所有していたコレクションも集められ、より規模が大きくなりました。また、エカテリーナ2世は美術館だけでなく、劇場も併設し、ここでは夜ごと素晴らしいオペラや演奏会が上演されました。イタリアからもガルッピやジョルダーニら、著名な音楽家たちがエカテリーナ大帝の宮殿に赴き、時には宮廷楽長として女王に仕え、イタリア様式の作品を数多く演奏しました。 このアルバムでは、フルート奏者ゲネヴァインの研究結果をもとに、エルミタージュに鳴り響いたであろうイタリア・バロックの名曲を再現。当時の音楽界の分布を知ることができる興味深いアルバムです。
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ライネッケ(1824-1910):
フルート作品集 [ルーラント/ハイリガース/シュトゥットガルト放送響/リープライヒ]REINECKE, C.: Flute Concerto, Op. 283 / Flute Sonatas, Opp. 108, 167 (Ruhland, Heiligers, Stuttgart Radio Symphony, Liebreich)
発売日:2017年08月30日 NMLアルバム番号:777949-2
CD価格:2,475円(税込)
ニューヨーク、カーネギー・ホールでセンセーショナルなデビューを飾り、評論家によって「フルートのパガニーニ」と称された女性フルーティスト、タティアナ・ルーラント。このアルバムではドイツ・ロマン派の巨匠ライネッケのフルート作品を演奏しています。ニ長調の協奏曲と、バラードは80歳を過ぎた晩年のライネッケの手によるもので、派手な技巧を駆使するのではなく、あくまでも高い音楽性と趣味の良さが特徴。ライネッケ作品の中で最も有名な「ウンディーネ」とソナチネも含め、聞きどころたっぷりです。
収録作曲家:
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ウィーンからのフルート協奏曲集 [グレシンガー/アンサンブル・クリンゲクンスト]
Flute Concertos - WAGENSEIL, G.C. / BONNO, G. / GASSMANN, F.L. / MONN, G.M. (Größinger, Ensemble Klingekunst)
発売日:2017年07月21日 NMLアルバム番号:555076-2
CD価格:2,475円(税込)
神聖ローマ皇帝カール6世が世を去り、マリア・テレジアがハプスブルク家の家督を継いだことで起きたオーストリア継承戦争は、大規模な赤字を生み、当時の宮廷音楽家たちの生活を脅かしました。しかし、それは新しい時代の幕開けでもあり、宮廷を離れた音楽家たちは次々と新しい音楽を作り出すこととなります。 アンサンブル・クリンゲクンストと指揮者グレシンガー、初のコラボレーション・アルバムは、そんな古き良き時代のウィーンで愛されたフルート協奏曲の数々です。作曲家の中で、名前になじみがあるのは、せいぜいヴァーゲンザイルとモンの2人だけであり、他2人に関してはほとんど知られていません。しかし、当時飛躍的に高まったフルートの性能が存分に駆使された作品は、驚くほどに技巧的で、聴くべきところも多いものです。
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ドヴィエンヌ(1759-1803):
フルート協奏曲集 第3集 [ガロワ/スウェーデン室内感]DEVIENNE, F.: Flute Concertos, Vol. 3 - Nos. 9-12 (P. Gallois, Swedish Chamber Orchestra)
発売日:2017年06月23日 NMLアルバム番号:8.573465
CD価格:1,900円(税込)
モーツァルトと同時代、18世紀フランスの作曲家ドヴィエンヌ。優れたフルート奏者として活躍する傍ら、ファゴットも演奏、作曲家としては最初に「歌劇作曲家」として名声を獲得、またフランス防衛軍軍楽隊が運営する音楽学校でも指導者として後進の指導に当たりました。1794年にはワンキー・フルートのための教則本「フルート演奏の理論と実践」を著したことで、パリ音楽院の教授も務めています。 このフルート協奏曲集第3集にはドヴィエンヌの晩年の作品が収録されており、なかでも最高傑作とされる第10番が聴きものです。フルートの奏でる美しいパッセージはもちろんのこと、それまであまり使用されなかった高音や、フルート・パートと同じ旋律をオーボエで奏することなど斬新なオーケストレーションが見られる意欲的な作品です。
収録作曲家:
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ミキェティン(1971-):作品集
交響曲 第2番
フルート協奏曲 [ドゥゴシュ/ヴロツワフ・フィル/シュワルツ]MYKIETYN, P.: Symphony No. 2 / Flute Concerto (Długosz, Wrocław Philharmonic, Shwartz)
発売日:2017年06月23日 NMLアルバム番号:CDAccordACD236
CD価格:2,400円(税込)
ミキェティンは現代ポーランドで最も忙しい作曲家の一人と見做されています。彼は伝統的な室内楽、管弦楽、声楽曲から、電子音楽まで幅広いジャンルの作品を手掛け、カルト劇場のディレクターであるクシシュトフ・ヴォリコフスキーと20年以上に渡ってコラボレーションを行い、また他の舞台芸術家たちとのプロジェクトにも取り組んでいます。2000年からは映画のサウンド・トラックも手掛け、いくつかの作品はポーランド国内の賞を獲得し、映画界でもなくてはならない人になっています。 この「交響曲第2番」は2007年の春、創立60周年を迎えたポーランド作曲家協会の委嘱によって作曲されました。彼が毎年数週間滞在する風光明媚な都市クジニツァで作曲されたこの作品は、バルト海の神秘的な風景の印象と教会からの音などが随所に取り入れられた表現的な大作です。フルート協奏曲はルーカス・ドゥゴシュのために作曲された、テンポが目まぐるしく変化する作品です。
収録作曲家:
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ドヴィエンヌ(1759-1803):
〈フルート協奏曲集 第2集〉
フルート協奏曲 第5番-第8番 [ガロワ/スウェーデン室内管]DEVIENNE, F.: Flute Concertos, Vol. 2 - Nos. 5-8 (P. Gallois, Swedish Chamber Orchestra)
発売日:2017年02月24日 NMLアルバム番号:8.573464
CD価格:1,900円(税込)
18世紀末、フランスで活躍した作曲家フランソワ・ドヴィエンヌ。音楽を嗜む家庭に生まれ、20歳でパリ・オペラ座管弦楽団のバスーン奏者として入団した後に、フェリックス・ロートからフルートを学び、その3年後にはパリのコンセール・スピリテュエルで自作のフルート協奏曲を演奏してデビューしたという才能の持ち主です。 彼の作品のほとんどが管楽器のために書かれており、フルート協奏曲は13曲現存しています。それらはほぼ3つのグループに分類され、最初の4曲は1785年以前、第5番-第9番は1787年から1794年頃、第10番-第13番は晩年に作曲されています。このアルバムに収録された中期の作品は、1曲ごとに実験的な要素(技術的にも)が加えられており、少しずつ洗練されていく曲調が彼の作風の変遷を物語っています。 第1集と同じく、名手ガロワのフルートと、スウェーデン室内管弦楽団の颯爽とした演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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Premiere!
〈フルート協奏曲集〉 [ジャコー/オーデンセ響/ビョルクマン]REINECKE, C.: Flute Concerto, Op. 283 / IBERT, J.: Flute Concerto / NIELSEN, C.: Flute Concerto (Premiere!) (Jacot, Odense Symphony, Björkman)
発売日:2016年09月21日 NMLアルバム番号:ORC100054
CD価格:1,950円(税込)
1987年ジュネーヴ生まれのフルーティスト、セバスチャン・ジャコー。彼は8歳でフルートを始め、イザベル・ジローに師事、15歳の時にはジュネーヴ高等音楽院に入学を受け入れられ、名手ジャック・ズーンの下で研究を続け、2010年に教育学とソリストのディプロマを得ています。その間に2002年と2004年にはスイスの青少年コンクールで第1位を獲得、2005年には「Jmanuel und Evamaria Schenk財団」から年間ソリスト賞を獲得しています。 なんと言っても彼の知名度を上げたのは2013年の神戸国際フルート・コンクールで最優秀賞と観客賞を得たことであり、日本の聴衆にもソノ名前が広く知れ渡ったのです。その後は第5回カール・ニールセン国際フルート・コンクールでも第1位を獲得、そのカリスマ性と音楽性、技術力が高く評価されました。すでにアバドが指揮するマーラー室内管で演奏したり、ストックホルム放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団などと共演、2008年のサイトウキネンでは首席を務め、また世界各国でリサイタル、マスタークラスを開催するなど、その将来が期待されている奏者です。
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プッツ(1972-):
交響曲 第2番
フルート協奏曲/河の早瀬 [ウォーカー/ピーボディ響/オールソップ]PUTS, K.: Symphony No. 2 / Flute Concerto (A. Walker, Peabody Symphony, Alsop)
発売日:2016年08月26日 NMLアルバム番号:8.559794
CD価格:1,900円(税込)
2012年、ピューリッツァー賞を受賞した現代アメリカの作曲家ケヴィン・プッツ(1972-)の作品集。あの「9.11」に触発されて書かれた交響曲第2番は、疑うことを知らない至福の時から暴力的な時へと激変する状況をトレースして行きます。最後に仄かな希望が見えるところが救いです。ミシシッピ川の流れを模した「河の早瀬」はセントルイス交響楽団からの125周年記念委嘱作品で、透明な響きと流れの描写が見事な作品です。 モーツァルトのピアノ協奏曲のモティーフが用いられた「フルート協奏曲」はオールソップのために書かれた各楽器の自由な対話と感傷的なメロディが魅力的な曲。初演時はオールソップが負傷していたため他の指揮者が指揮しましたが、今回はオールソップも万全の体調でこの録音に臨み、素晴らしい演奏が記録されました。 ※日本語帯なし
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
バラード/フルート協奏曲他 [カルボッタ/ジェシュフ・フィル/キラジエフ]REINECKE, C.H.C.: Ballade / Flute Concerto / Serenata (Carbotta, Rzeszow Philharmonic, Kiradjiev)
発売日:2016年03月30日 NMLアルバム番号:CDS7741
CD価格:2,325円(税込)
ドイツロマン派の作曲家、指揮者カール・ライネッケ(1824-1910)は、生涯多くの作品を書き、出版された作品だけでも300を超えています。しかし作風が保守的であったためか、一部のフルート曲を除き、これらの作品は現在ではほとんど演奏されることもありません。 そんなライネッケの作品、21世紀になって復興の兆しが見え始めました。このアルバムでも、彼が書いたフルート作品2曲と「弦楽のためのセレナード」を収録。ロマンティックな旋律と、重厚なオーケストレーションを楽しむことができるものです。初期ロマン派の作品を得意とするフルーティスト、カルボッタの華麗な演奏で。
収録作曲家:
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発売日:2015年10月28日
CD 8枚組価格:9,780円(税込、送料無料)
18世紀のハンブルクで最も人気のあった作曲家といえば、やはりテレマン(1681-1767)でしょう。彼は機会に応じてたくさんの作品を書いたため「クラシック音楽史上最も多くの作曲家」であるともされています。しかし、あまりその作品が多すぎるせいか、なかなか系統立てて聞くのは難しく(録音も然り)、ごく一部の有名な曲だけが繰り返し録音され、人々の耳に届いているのが現状です。 さて、この8枚組にはそんなテレマンが残した「管楽器のための協奏曲」が全て収録されています。当時存在した管楽器全てのために協奏曲を書いたテレマンですが、時には合奏協奏曲であったり、単一の楽器の華々しいソロであったりと、何とも多彩な編成による音楽が楽しめるものとなっています。どの曲も楽器の特性がとことんまで追求され、その楽器にふさわしい超絶技巧を駆使した旋律が与えられているという驚異的な曲ばかり。自らも優れたリコーダー奏者であるシュナイダーの説得力たっぷりの演奏からは、テレマンを奏する心からの喜びが感じられます。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
交響曲&協奏曲集 [ズナイダー/ランジュヴァン/マクギル/ニューヨーク・フィル/ギルバート]NIELSEN, C.: Symphonies Nos. 1-6 / Concertos (Znaider, Langevin, McGill, New York Philharmonic, Gilbert) [4-SACD Box Set]
発売日:2015年08月26日 NMLアルバム番号:6.200003
SACD-Hybrid 4枚組価格:4,890円(税込、送料無料)
アラン・ギルバートとニューヨーク・フィルハーモニックによるニルセン(1865-1931)の決定的BOXです。好評の「交響曲全集」と協奏曲を、SACDハイブリッド盤そのままで一つのBOXに収録しました。これまで躊躇していた方もぜひお手元に。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
協奏曲集 [ランジュヴァン/マクギル/ズナイダー]NIELSEN, C.: Violin Concerto / Flute Concerto / Clarinet Concerto (Znaider, Langevin, McGill, New York Philharmonic, Gilbert)
発売日:2015年08月26日 NMLアルバム番号:6.220556
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
ニルセン(1865-1931)の3つの協奏曲は、彼の6曲の交響曲と同じように、全ての管弦楽作品の中核を構成するものです。どれもが古典的な伝統に則りつつも、独自の作風が模索されており、各々の楽器の特性にも配慮された見事なものです。中でもヴァイオリン協奏曲は、優れたヴァイオリニストであったニルセンらしく、共感に満ち溢れています。この曲はグリーグの未亡人ニーナに招待された「作曲家の小屋」で書かれたもので、かなり型破りで荒々しい音楽に満ちています。 フルート協奏曲はコペンハーゲン管楽五重奏団のメンバーのために書かれた曲で、アンサンブルのフルート奏者ギルベルト=イェスペルセンに献呈されています。技巧的な面と静かな面を併せ持つ面白い曲です。クラリネット協奏曲も同じアンサンブルのクラリネット奏者オーゲ・オクセンヴァドに献呈された作品で、小編成のオーケストラを用いた特徴的な音楽です。縦横無尽に動き回るクラリネットのパッセージは賛否両論を巻き起こしましたが、現在ではこの意外性が愛されています。
収録作曲家:
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ヴィルトゥオーゾ・リコーダーIII
イギリス・バロックのリコーダー協奏曲集 [フランクフルト・カペラ・アカデミア/シュナイダー]Recorder Concertos - WOODCOCK, R. / BASTON, J. / BABELL, W. / DIEUPART, C. (The Virtuoso Recorder, Vol. 3) (M. Schneider, Frankfurt Capella Academica)
発売日:2015年08月26日 NMLアルバム番号:777885-2
CD価格:2,608円(税込)
第1集(777534)…ドイツのバロック、第2集(777316)…イタリアのバロックに続く、ヴィルトゥオーゾ・リコーダーの第3集は、お待ちかね「イギリスのバロック」作品集です。作曲家の名前にはほとんど馴染みがありませんが、ここで聞ける作品のなんと生き生きしたこと! 明らかに、当時強い影響力を誇ったヘンデルの影響も見られますが、ウッドコックの作品は独奏的であり、優雅で想像力豊かなものです。協奏曲と言っても、現在のような3楽章(もしくは4楽章)形式ではなく、A-B-Aの三部形式の曲があったり、編成の小さなものがあったりと、ヴァラエティに富んでいます。曲によってはヴィヴァルディを思わせるものもあり、とても興味深いものです。今回もシュナイダーの見事な演奏が光ります。
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ドヴィエンヌ(1759-1803):
フルート協奏曲集 第1集
第1番-第4番 [ガロワ/スウェーデン室内管]DEVIENNE, F.: Flute Concertos, Vol. 1 - Nos. 1-4 (P. Gallois, Swedish Chamber Orchestra)
発売日:2014年12月24日 NMLアルバム番号:8.573230
CD価格:1,900円(税込)
18世紀末、フランスで活躍した作曲家フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803)。彼の作品はほとんどが管楽器のためのもので、その中にフルート協奏曲は13曲ほど存在します。もともとはバスーン奏者で20歳の時にパリ・オペラ座管弦楽団のバスーン奏者として入団した後にフルートを始めたといいますが、その3年後にはパリのコンセール・スピリテュエルで自作のフルート協奏曲を演奏してデビューしたという才能! 作品の中には交響曲はありませんが、オペラは12曲あり、これは当時かなりの人気を誇ったと言います。彼は指導者としても素晴らしく、1795年に創立された(もともと存在した音楽学校が改組された)パリ音楽院の学校管理者およびフルートの教授に任命されたのです。 彼のフルート協奏曲はほとんどが3楽章構成となっていて(例外もあり)急-緩-急の整った形を持っています。この第1集には第1番から第4番を収録、名手パトリック・ガロワの安定した演奏でこれらの才気煥発な作品を存分に楽しむことができます。本当に爽やかなパリの風をどうぞ。
収録作曲家:
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マリピエロ(1882-1973):
毎日の幻想曲
パッサカリア/協奏曲 [ローマ響/ラ・ヴェッキア]MALIPIERO, G.F.: Fantasie di ogni giorno / Passacaglie / Concerti (Rome Symphony, La Vecchia)
発売日:2014年11月26日 NMLアルバム番号:8.573291
CD価格:1,900円(税込)
最近、その復興が著しいイタリアの近代作曲家たちですが、その中の筆頭とも言えるマリピエロ(1882-1973)の珍しい作品の登場です。もともとモンテヴェルディとヴィヴァルディの校訂者としてその名を挙げたマリピエロですが、自作はかなり前衛的であり、フランスの印象派の影響を存分に受けていました。もちろん半音階、12音も積極的に用い、難解な作品も生み出していますが、仄かな叙情性も湛えた不思議な味わいを持っています。 このアルバムには3つの作品が収録されていて、そのうち2曲は世界初録音というもの。「毎日の幻想曲」は彼が持っていた、走り書きのようなアイデアから生まれたものですが、これがまた見事な構造を持った音楽です。「パッサカリア」は、厳格な形式を嫌っていたマリピエロにしては珍しいもので、主題の反転、逆転などの手法を繰り返しながらも、少しずつ「ずれ」が生じていくのを見るのが怖いような楽しいような音楽です。 協奏曲集はこのアルバムの白眉であり、小さな「前置き」と「結び」を持つ7つの部分からできています。各々の協奏曲で使われる楽器は複数で、いわばバロック期の「合奏協奏曲」のような構造を持った小さな協奏曲の集まりです。優雅なフルート、激しいドラム。そしてねっとりとしたコントラバスなど、楽器の特性も存分に生かされた見事な曲たち、これは本当に素晴らしいものです。
収録作曲家:
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M.ハイドン(1737-1806):
管楽のための協奏曲全集 第2集 [ザルツブルク・ホーフムジーク/ブルンナー]Michael Haydn: Complete Wind Consertos Vol.2
発売日:2014年10月22日 NMLアルバム番号:777538-2
CD価格:2,445円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンの5歳下の弟で才能ある作曲家ミヒャエル(1737-1806)。彼の作品は当時のウィーンの音楽を知る上で大切なレパートリーであり、また教育者としても優れた彼の元からは、ウェーバーやディアベリが育つなど、音楽史的にも大変重要な人であったことは間違いありません。 この協奏曲集は第1集(777781)に続くもので、美しいハーモニーと、巧みな独奏楽器の使い方には感嘆せざるを得ません。最後に収録されているロマンスは、モーツァルトのメロディを転用したものですが、これは何といっても伴奏部分の違いが聞き所でしょう。
収録作曲家:
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ハツィス(1953-):
フルート協奏曲集 [ガロワ/テッサローニキ州立響/ミラ]HATZIS, C.: Flute Concertos - Departures / Overscript (P. Gallois, Thessaloniki State Symphony Orchestra, Myrat)
■協奏曲
発売日:2014年05月30日 NMLアルバム番号:8.573091
CD価格:1,900円(税込)
現代作曲家の中でも「最も重要な一人」として認識されているクリストス・ハツィス(1953-)。トロント大学にある彼のオフィスのドアを2000年に叩いたガロワは、単刀直入に「フルートのために何か作曲したことありますか?」と質問したのだそう。その質問は無視されたかに見えたのですが、1年後に素晴らしい作品が出来上がり、これはガロワとトロント大学の学生たちによって演奏されたと言います。2011年の「デパーチャーズ」は日本での大震災で失われた多くの命と、彼自身の友人たちへの思い出のために書かれた作品。様々な技巧を駆使しながら、日本の伝統音楽の要素も取り入れたユニークな曲です。「オーヴァースクリプト」はバッハの作品を元にしながらも、そのメロディは断片的に扱われ、時には引き伸ばされながら奇妙に形を変えていきます。熱に浮かされた時に見る幻影のような不定形の美しさを備えています。
収録作曲家:
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ペトラッシ(1904-2003):
ピアノ協奏曲
フルート協奏曲
バレエ音楽「オルランドのフォリア」から [アンチロッティ/カニーノ/ローマ響/ラ・ヴェッキア]PETRASSI, G.: Piano Concerto / Flute Concerto / La follia di Orlando Suite (Canino, Ancillotti, Rome Symphony, La Vecchia)
■協奏曲
発売日:2014年03月26日 NMLアルバム番号:8.573073
CD価格:1,900円(税込)
イタリアの作曲家、ゴッフレード・ペトラッシ(1904-2003)。カゼッラやマリピエロ、レスピーギなどの「新音楽協会」を結成した世代より少し遅れて生まれた彼は、そのキャリアのはじめの頃は新古典主義や旋法を用いた作品を書いていましたが、時代の流れには逆らい難く、無調や十二音技法にも興味を持ち、結局はこれらをうまく融合した独自の作風を貫くことで自らの作曲語法を確立させた人でもあります。 このアルバムにはフルート協奏曲とピアノ協奏曲、そして管弦楽曲の3つのジャンルの曲が収録されていて、彼の作風の変遷を辿ることができます。早い年代のピアノ協奏曲はまさに新古典主義の音楽で、プロコフィエフやヒンデミットを思わせるものですが、フルート協奏曲は明瞭な旋律線を感じさせない茫洋とした音楽。時折聞こえるパーカッションの音色が斬新です。バレ音楽はその中庸を行くもので、このまま映画音楽に仕えそうなほど、湧き立つような音の洪水が楽しめます。
収録作曲家:
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“Si suona, a Napoli!” - これこそナポリ!
18世紀ナポリのフルート協奏曲集 [カタルディ/マストロミニコ]Flute Concertos - LOGROSCINO, N.B. / PEREZ, D. / SANTANGELO, A. / SELLITTO, G. / PALELLA, A. (Si suona, a Napoli!) (Cataldi, Mastrominico)
■協奏曲
発売日:2014年02月19日 NMLアルバム番号:CDS7674
CD価格:2,325円(税込)
13世紀後半、それまでローマ帝国にあった支配権が、フランスのアンジュー家に移ってから500年以上、ナポリ王国の首都として栄えた街ナポリ。社会的にも政治的にも、そして芸術的にも重要な都市として、周辺国を圧倒する力を持っていました。そんなナポリ、17世紀頃から目を見張るほどの素晴らしい音楽が生まれ始め、18世紀にはパリ、ロンドンに次いで3番目の大都市となり、数々の歌劇場が建設され、名実ともに音楽の中心地となりました。この頃、この地で数多く書かれたフルートのための協奏曲を集めたこの1枚。どれも技巧的であり開放的な気分と明るい曲調を持っています。活気に満ちた都市の雰囲気を映し出す楽しい曲集です。
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ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):
管楽のための協奏曲全集 第1集 [ザルツブルク・ホーフムジーク/ブルンナー]HAYDN, M.: Wind Concertos (Complete), Vol. 1 (Salzburger Hofmusik, W. Brunner)
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2014年01月22日 NMLアルバム番号:777781-2
CD価格:2,445円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンの5歳年下の弟であるミヒャエル・ハイドン(1737-1806)の作品集です。ザルツブルクの大司教の宮廷楽団の楽長を務め、また聖三位一体教会や大聖堂のオルガニストを務めるなど、素晴らしい功績を残したにも拘わらず、偉大な兄の影に隠れてしまい忘れられてしまった残念な人でもあります。典型的な古典派の作曲家であり、またモーツァルト父子と親しい間柄でもあったミヒャエルの作品は、確かに兄のような精緻さや、モーツァルトのような天才的な閃きには乏しいものの、至るところに喜びが横溢する集中力に持ちた素晴らしいものなのです。 最近になっていくつかの作品は復興を遂げていますが、このcpoのシリーズはまた違ったM.ハイドンの魅了を開発するもの。古典派の解釈にかけては一流であるブルンナーの確固たる演奏は、忘れられた作曲家の魂を現世に呼び戻してくれそうです。
収録作曲家:
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メルカダンテ(1795-1870):
フルート協奏曲 第1番・第2番・第4番 [ガロワ/シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ]MERCADANTE, S.: Flute Concertos Nos. 1, 2 and 4 (P. Gallois, Sinfonia Finlandia Jyväskylä)
■協奏曲
発売日:2014年01月22日 NMLアルバム番号:8.572731
CD価格:1,900円(税込)
19世紀のイタリアオペラ発展に大きく寄与したメルカダンテ(1795-1870)。彼はロッシーニに勧められてオペラの作曲を始め、処女作「ヘラクレスの神格化」の成功を受け、以降次々と大作をものにします。1823年にはサンカルロ劇場の音楽監督に就任、生涯に60作以上のオペラを残しました。そんなメルカダンテですが、1814年から1820年の約6年間は音楽院の仲間と師匠に触発されフルート曲を中心とした数多くの器楽曲を書いています。 彼のほとんどのオペラが忘れられてしまった現在では、これらの器楽曲の方が演奏される機会が多いのは残念ではありますが、確かにこのアルバムに収録された3つの協奏曲も、技巧が際立つソロと管弦楽の掛け合いが素晴らしく、また流麗なメロディには思わず惹きつけられること間違いありません。ガロワのソロは文句なしであり、完璧なオケのコントロールもさすがの一言。安心して楽しめます。
収録作曲家:
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ウィーン交響楽団のバロックアンサンブル
フィオーリ・ムジカーリ・トリベルク Vols.1-6FIORI MUSICALI TRIBERG, Vols. 1-6
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲 ■声楽曲
発売日:2014年01月22日 NMLアルバム番号:SM190
6CD価格:3,420円(税込、送料無料)
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ヴァスクス(1946-):
フルート作品集
フルート協奏曲他 [M. ファウスト/S. アーノルドシンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ/ガロワ/]VASKS, P.: Flute Concerto / Flute Sonata / Aria e danza / Landscape with Birds (M. Faust, S. Arnold, Sinfonia Finlandia Jyväskylä, P. Gallois)
■器楽曲(フルート)
発売日:2013年11月20日 NMLアルバム番号:8.572634
CD価格:1,900円(税込)
現代ラトビアの作曲家、ペトリス・ヴァスクス。彼の作品は、時として底抜けの明るさと焼け付くような表現力を持つ特異なものですが、それは彼の関心が、自然の賛美や生命の美しさ、そしてこれらを脅かす生態系の破壊にあり、音楽を創る時に常にそれらを念頭に置き、これらにラトビアの民謡を織り込みながら、切々とつづっていくとこにあるからでしょう。 このフルーティスト、マイケル・ファウストのために書かれた「フルート協奏曲」もそんな作品で、第2楽章の冒頭のような抒情的なパッセージを突如切り裂く攻撃的なリズムなど、多くの事を語りかけてくる骨太の音楽に仕上がっています。2009年にセミヨン・ビシュコフとファウストによって初演されましたが、その2年儀に改訂され、より表現力を持つ音楽への変貌した作品です。かたや「ソナタ」は巧みに書かれた抒情的な作品です。無伴奏の「鳥のいる風景」も風景が見えてくる作品です。
収録作曲家:
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ホフマイスター(1754-1812):
フルート協奏曲集 第2集 [B. マイアー/プラハ室内管]HOFFMEISTER, F.A.: Flute Concertos, Vol. 2 - Nos. 16, 17 and 22 (B. Meier, Prague Chamber Orchestra)
■協奏曲
発売日:2013年11月20日 NMLアルバム番号:8.573040
CD価格:1,900円(税込)
第1集(8.572738)で、その作品の持つパワーに圧倒された聴き手多数。古典派の知られざる作曲家ホフマイスター(1754-1812)のフルート協奏曲の第2集です。 1754年にローテンブルク・アム・ネッカーで生まれたホフマイスターは、まずウィーンで法律を勉強しますが、音楽への道を志し独学で音楽を学び、1778年にはハンガリー、セーチェニの宮廷楽長に就任。3年間を凄します。やがて音楽出版社を設立、数々の困難に立ち向かいながら、モーツァルトやベートーヴェンの作品を出版。平行して1798年からはかねての希望通り、音楽家としても活動を再開。フルーティストのフランツ・トゥルナーとコンサート・ツアーに出かけるなど活発な活動を繰り広げたのです。彼の作品自体はほとんど知られることがありませんでしたが、このNAXOS盤では、フルーティストのマイアー自身がカデンツァを含む新しい版を作成し、この魅力的な作品群の普及に努めています。
収録作曲家:
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クヴァンツ(1697-1773):
フルート協奏曲集 [オレスキェヴィチ/コンチェルト・アルモニコ/シュパーニ]QUANTZ, J.J.: Flute Concertos, QV 5:38, 5:81, 5:165, 5:238 (Oleskiewicz, Concerto Armonico Budapest, Spanyi)
■協奏曲
発売日:2013年08月21日 NMLアルバム番号:8.573120
CD価格:1,900円(税込)
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)は18世紀における、最も偉大で革新的なフルート奏者であり、作曲家でした。彼はアマチュア・フルート奏者であったプロイセンの大王フリードリヒ2世の教師でもあり、宮廷コンサートはクヴァンツのフルート協奏曲の主要な演奏会場でもあったのです。王はクヴァンツがフルート作品を書くたびに特別の謝礼金を払うなど彼を厚遇。クヴァンツもそれに応えるために素晴らしい作品を何曲も書いたのです。また1752年には「フルート奏法試論」を著述、こちらは現代でも読み継がれるほどの名著であり、当時のスタイルを知るうえでも格好の資料となっています。 ここに収録された作品のうちイ短調の曲は、失われたとされていましたが、最近サンクトペテルブルクのロシア国立図書館から取得されたもので、ト長調のカデンツァとともに、貴重な資料となりうるものです。ハ短調の協奏曲はクヴァンツの死後、未完成だったものを王が補筆、完成稿としたものです。
収録作曲家:
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ペンデレツキ(1933-2020):
ピアノ協奏曲 「復活」
フルート協奏曲 [ダグラス/ドゥルゴスツ/ワルシャワ・フィル/ヴィト]PENDERECKI, K.: Piano Concerto, "Resurrection" / Flute Concerto (B. Douglas, Dlugosz, Warsaw Philharmonic, Wit)
■協奏曲
発売日:2013年05月22日 NMLアルバム番号:8.572696
CD価格:1,900円(税込)
今回のペンデレツキの新録音は、なんと1986年チャイコフスキー国際コンクールの覇者バリー・ダグラスをソリストに迎えた「ピアノ協奏曲」を中心とした1枚。技巧派として知られる彼が繰り広げる華麗な音色がマッチした、およそペンデレツキの作品とは思えないプロコフィエフやラフマニノフ風の壮大なピアノ協奏曲を聴くことで最近の彼の求める方向性が見えてくるように思えてきます。2001年から2002年にかけて初稿が作曲され、初演はサバリッシュ指揮のフィラディルフィア管、ソリストはエマニュエル・アックスでした。2007年に改編版が作られ、ここでは作曲家自身が指揮するシンシナティ交響楽団とダグラスが演奏を担っています。全体は10の部分からなり、タイトルの「復活」には9.11からの影響も含まれているとのことで、最終部に現れる美しすぎる聖歌を耳にすると不思議な感動が呼び起されることでしょう。1992年のフルート協奏曲はペンデレツキらしさが横溢するものであり、この不定形な音の動きが却って安心できる音楽です。
収録作曲家:
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ヴィット(1770-1836):
交響曲 ハ長調「イェーナ」他 [ガロワ/シンフォニア・フィンランディア]WITT, F.: Symphony in C major, "Jena" / Flute Concerto in G major / Symphony in A major (P. Gallois, Sinfonia Finlandia Jyvaskyla)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年10月13日 NMLアルバム番号:8.572089
CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンと同じ年に生まれたドイツの作曲家、チェリスト、ヴィット(1770-1836)の交響曲をどうぞ。これを聴いたらあまりの素晴らしさに打ちのめされること間違いありません。彼はカントールの息子として生まれ、ロゼッティに学び、チェロ奏者として活躍、1793年と1794年にはクラリネット奏者のヨゼフ・ピールとともに演奏旅行をし、1796年にはウィーンで大喝采を浴びました。ヴュツルブルク劇場の音楽監督も務め、劇場用に多くのオペラを書きましたが、残念なことにそのほとんどは失われてしまったのです。知名度こそありませんが、これらの楽曲の楽しい事。音が艶々し、どこもかしこもぴかぴか磨きあげられているかのようです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313他MOZART, W.A.: Flute Concerto No. 1 / Oboe Concerto / Symphony No. 32 (Grafenauer, Leleux, Bavarian Radio Symphony, Wand, C. Davis)
■協奏曲 ■器楽曲(フルート)
発売日:2010年07月14日
CD価格:1,500円(税込)
3つの違った雰囲気のモーツァルトをお楽しみください。イレーナ・グラフェナウアーは1957年スロヴェニアで生まれた女性フルーティストです。彼女は8歳から音楽を学び、カールハインツ・ツェラー、オーレル・ニコレに師事、ベオグラード、ジュネーブ、ミュンヘンの3つのコンクールで1等賞を得ました。1977年から1987年までバイエルン放送響の首席フルーティストとして活躍、クーベリックやデイヴィスの指揮のもと、素晴らしい演奏を数々残しています。この1981年の録音は、ギュンター・ヴァントが北ドイツ放送交響楽団の首席として招聘される前年のもので、厳しい表情を備えたモーツァルトは、このオーケストラのディスコグラフィーの中でも特別なものの一つとして大切にされています。オーボエのフランソワ・ルルーも1992年から2004年まで、このオーケストラの首席として活躍。2001年のこの演奏は、コリン・デイヴィスとの緊密な関係を物語るかのような、雄弁な音楽が楽しめます。1985年の交響曲第32番では、コンパクトな単一楽章の中にイタリア的な明るさを感じさせるところがさすがデイヴィスです。
収録作曲家:
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シュターミッツ(1717-1757):
フルート協奏曲集 [エイトケン/セント・クリストファー室内管/カトクス]STAMITZ, J.: Flute Concertos (Aitken, St. Christopher Chamber Orchestra, Katkus)
■協奏曲
発売日:2010年01月27日 NMLアルバム番号:8.570150
CD価格:1,900円(税込)
贅沢な時代に花開いた地方の派閥? モーツァルトに多大なる影響を与えたマンハイム楽派の創立者マンハイム楽派の創立者であり、交響曲の形式の開拓者であったヨハン・シュターミッツはオルガニストの父親から最初に音楽を教えられ、後にプラハのカレル大学で学びました。1741年にマンハイムに行き、1743年に同地の宮廷楽団の首席ヴァイオリン奏者に、1745年には楽長に昇格し、この小さな一地方楽団をヨーロッパで最も尊敬されるオーケストラの一つに育て上げたのです。50曲以上もの交響曲、室内楽曲、声楽曲が残されていますが、多くの協奏曲も作曲し、その中には14曲のフルート協奏曲も含まれています。当時のマンハイムの奏者たちの高い技巧を才能を物語る高度な技術を駆使したこれらの協奏曲は、とてもチャーミングで、同時代のクヴァンツの作品よりも若干自由度が高く、バロックと古典派の橋渡しとしての機能を持ち合わせています。また彼自身の血筋であるボヘミアの素朴で抒情的な面も感じられる特徴的な作風が魅力的です。彼の息子カール・シュターミッツも才能ある音楽家です。
収録作曲家:
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ドイツのフルート協奏曲集 [マイアー/プラハ室内管/ハラディル]
WINTER, P. von: Flute Concertos Nos. 1 and 2 / LACHNER, F.P.: Flute Concerto / ROSETTI, A.: Flute Concerto (B. Meier) (German Flute Concertos)
■協奏曲 ■器楽曲(フルート)
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570593
CD価格:1,900円(税込)
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ライネッケ(1824-1910):
ハープ協奏曲/フルート協奏曲
バラード [スウェーデン室内管/ガロワ]REINECKE: Flute Concerto / Harp Concerto / Ballade
■協奏曲
発売日:2006年09月01日 NMLアルバム番号:8.557404
CD価格:1,900円(税込)
保守派には保守派の良さがある長命、多作、保守的作風の三つを併せ持つ作曲家に対する評価は、どうも芳しくなくなりがちです。ライネッケはそんな風潮の最大の犠牲者の一人で、しばしの間、聴く者の心を健全な幸福感で満たしてくれる、均整の取れた音楽の美しさはもっと評価されてしかるべきでしょう。ハープ協奏曲もフルート協奏曲も、両独奏楽器の機能は最大限に活され、聴き応えは十分な一方で、扇情的な名義主義の陥穽は巧みに避けられており、あくまでも品の良い、純音楽的な趣味の良さで勝負する、ライネッケ流の魅力で満ちています。巨匠ガロワがフルート独奏に、指揮に、楽譜校訂にと八面六臂の大活躍なのも、当盤の魅力の一つです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
フルート協奏曲 第1番・第2番
フルートとハープのための協奏曲 [ガロワ]MOZART: Flute Concertos Nos. 1 and 2 / Concerto for Flute and Harp
■協奏曲
発売日:2003年12月01日 NMLアルバム番号:8.557011
CD価格:1,900円(税込)
名曲中の名曲。例え気乗りのしない仕事でも、完璧にこなすのがモーツァルト!ここに収録された3曲の協奏曲は、どれもとびきりチャーミングなのに、実はモーツァルト自身はフルートという楽器には大して興味を持っていなかったと言われています。「フルート協奏曲」は裕福な商人であったフェルディナン・ド・ジャンの依頼により、また「フルートとハープの協奏曲」はギーヌ公アドリアン=ルイ・ド・ボニエールの求めで書かれたものでした(どちらも金払いが悪かったとモーツァルトがこぼしています)。しかし、どのような理由で書かれたにしろ名曲中の名曲であることは間違いありません。この盤の聴きどころは何といっても名手ガロワの美音と彼自身によるカデンツァ。そして当時の編成を考慮した、第1ヴァイオリンが右側、第2ヴァイオリンが左側という、通常とは逆の配置による耳慣れない響きにもご注目ください。
収録作曲家:
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ホフマン(1738-1793):
フルート協奏曲全集 第1集 [瀬尾和紀/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ]HOFMANN: Flute Concertos, Vol.1
■協奏曲 ■器楽曲(フルート)
発売日:2001年02月01日 NMLアルバム番号:8.554747
CD価格:1,900円(税込)
伸びやかで翳りのない心地よさ爽やかな弦楽主体の伴奏に乗って、伸びやかなフルートが朗々と翳りのない明るく美しいメロディーを奏でる、ときにはコロコロと転がるように細かな装飾的な音型を挟んで、さりげなく独奏者の名人芸も披露される、これを極上の耳の御馳走といわずに何といいましょう?
余りに素直で屈託が無さ過ぎると感じられるかもしれませんが、それはむしろ後世の刺激的な音楽に慣れすぎてしまった結果とはいえないでしょうか?
ハイドンと同時代にウィーンで活躍した名職人、ホフマンの手による優雅で上品、そして快活なフルート協奏曲。この罪のない音楽には、聴き手の感性の素直さが試されるのかもしれません。収録作曲家:
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ホフマン(1738-1793):
フルート協奏曲全集 第2集 [瀬尾和紀/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ]HOFMANN: Flute Concertos, Vol.2
■協奏曲 ■器楽曲(フルート)
発売日:2001年02月01日 NMLアルバム番号:8.554748
CD価格:1,900円(税込)
聴けば気分は王侯貴族、明るく楽しい耳の快楽ハイドンと同時代にウィーンを本拠に活躍したホフマンは60程の協奏曲を残した器楽の大家ですが、フルート協奏曲もフルートの明るく素直な音色と、小回りの利く特性をうまく生かした傑作ぞろいです。抜けるような明るさを持った長調の作品は当然のこと、たとえ短調の作品であっても明朗な活発さを第一に嬉遊感が横溢しており、リラックスして耳を傾けてみれば、これらの音楽を堪能していた当時の王侯貴族の気分を味わうような気分です。瀬尾和紀の自然体にして流麗な演奏は、こうした純粋で嫌味のないホフマンの音楽の美しさ・楽しさにぴったりマッチしており、世界初の全集録音に一層華を添えています。
収録作曲家:
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ザ・ベスト・オブ・モーツァルト
MOZART (THE BEST OF)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1997年06月01日 NMLアルバム番号:8.556653
CD価格:1,900円(税込)
あなたの心にいつもモーツァルトの音楽を誰が何と言ってもクラシック音楽は先ずはモーツァルト、これが無くては始まりません。超有名曲「トルコ行進曲」や映画で使われた音楽などもあれば、かなり音楽を聞き込んだ人でも「これ何だっけ?」となる曲もありますが、曲の知名度に関係なく、やっぱりモーツァルトは最高。くつろぎタイムのBGMにするもよし、アルファ波分泌で気持ち良く眠るのもよし、胎教に使うもよし、情操教育に使うもよし。処方は自由ですから、ナクソスのモーツァルトを服用してみてください。
収録作曲家:
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ザ・ベスト・オブ・ヴィヴァルディ
VIVALDI (THE BEST OF)
■協奏曲
発売日:1997年06月01日 NMLアルバム番号:8.556655
CD価格:1,900円(税込)
「四季」はもはや日本人にとって国民的バロック音楽になってしまいました。ヴィヴァルディなら他にももっといい曲があるに違いないけど、作品があまりに膨大な数でどこから聞いたらいいのか途方に暮れている貴方に最適の一枚です。フルートが心地よい「ごしきひわ」やキュートの極みのピッコロ協奏曲、管楽器ではさらにオーボエやファゴットの協奏曲、2つのギターやトランペットのための協奏曲という珍しい楽器編成、もちろん「四季」の美味しい楽章も抜粋しています。BGMとしてこれほど優れたクラシック音楽は他にちょっと思い当たらないほどです。
収録作曲家: