グラティアーニ(ボニファティオ) Gratiani, Bonifatio
生没年 | 1605-1664 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 94283 |
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グラツィアーニ(1604/5-1664):
カンタータ集 宗教的な音楽と道徳的な音楽 Op.25 [コンソルティウム・カリッシミ/コモー]GRATIANI, B.: Cantatas (Consortium Carissimi, Comeaux)
発売日:2016年03月30日 NMLアルバム番号:8.573257
CD価格:1,500円(税込)
同じくグラツィアーニのオラトリオ「アダエ」(8.573256)で見事な演奏を聞かせたコンソルティウム・カリッシミ。今回もグラツィアーニのカンタータ集をお届けいたします。ミラノ生まれのグラツィアーニは1646年にイエズス会の母体ジェス教会の関連教会セミナリオ・ロマーノの楽長に就任し、多くの作品を残しました。 彼は数多くのカンタータを書いていますが、まだまだその生涯や作品の研究は成し遂げられてはいません。この曲集は彼の死後、兄弟によって1678年に出版され、ローマの図書館に保存されていたものです。クリスマスのための音楽から哲学的な言葉まで、様々なテキストが含まれていて、当時のローマで好まれていた音楽を伺い知ることができる貴重なものです。生き生きとした歌からは、当時の人々の宗教心や生活をうかがい知ることができそうです。
収録作曲家:
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グラツィアーニ(1604-1674):
オラトリオ「アダエ(アダム)」
「放蕩息子」 他 [コンソルティウム・カリッシミ/コモー]GRATIANI, B.: Adae / Filli Prodigi / 5 Motets (Consortium Carissimi, Comeaux)
発売日:2015年12月23日 NMLアルバム番号:8.573256
CD価格:1,500円(税込)
17世紀頃、ローマ・カトリックの教会では毎週新しい典礼音楽が演奏されていました。いくつかの声部と楽器を伴う曲は、複雑な書法で書かれ、演奏もかなり困難なものであったことは間違いありません。そのため、これらを演奏するための練習用として小規模なモテットが多く書かれたのです。 グラツィアーニ(1604-1674)はミラノで生まれた作曲家で、1646年にイエズス会の母体ジェス教会の関連教会セミナリオ・ロマーノの楽長に就任、オルガンを弾きながら合唱団を指揮、多くの作品を書き残しました。彼の作品は、同時期に活躍したカリッシミのものと似ていますが、それはグラツィアーニが5歳のときに、カリッシミの住むマリーノに移住したことも影響しているかもしれません(2000人ほどの小さな町の同年代の音楽を志す少年たちは、恐らくお互いに影響しあったことでしょう)。 このアルバムでは、前述のような小さなモテットと、これまで存在が確認されていなかった2つのオラトリオを聴くことができます。コンソルティウム・カリッシミによる、この「隠れたバロック作曲家」の演奏は、この時代の音楽を愛する人にとってまたとない贈り物になることは間違いありません。
収録作曲家: