プファイファー(ヨハン) Pfeiffer, Johann
生没年 | 1697-1761 | 国 | |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 91016 |
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ヴィルヘルミーネの足跡を辿って
~バイロイト辺境伯妃ヴィルヘルミーネの宮廷音楽 [ペーター・スピスキー、カメラータ・オーレスン]IN WILHELMINE'S FOOTSTEPS (Andersson, Camerata Øresund, Spissky)
発売日:2025年06月20日
NMLアルバム番号:CCS49325
CD価格:2,775円(税込)
貴婦人の余芸をはるかに超えた充実度!見過ごしがたいロココ期ドイツ宮廷音楽プロイセン皇太子フリードリヒ(のちのフリードリヒ大王)の姉で、1731年に南ドイツのバイロイト辺境伯の妃として迎えられたヴィルヘルミーネ・フォン・プロイセン。生涯を通じ書簡を交わしあった弟と同じく音楽に情熱を傾け、自身チェンバロとリュートを巧みに演奏したばかりか作曲でも本職顔負けの成果をみせた彼女の作として知られる曲の数々が、スウェーデンとデンマークの古楽器奏者たちの集うカメラータ・オーレスンの充実解釈で味わえます。 古楽器演奏が今ほど盛んでなかった20世紀から折に触れ注目され、現代楽器での録音もある辺境伯妃ヴィルヘルミーネの作品は近年なお研究が進み、一部はベルリンやバイロイトで彼女に仕えた専業作曲家の作であったことも明らかになっており、本盤収録作の幾つかもその例にもれませんが、そうした同時代の専門家たちの作と並べても全く遜色ない作曲手腕に驚かされます。 弟フリードリヒに仕えたC.P.E.バッハやグラウン兄弟の多感主義にも通じる短調の魅力とロココ的典雅が交錯する中、各楽器のソロも鮮やかで効果的。リート歌手としても活躍するヨゼフィーネ・アンデション含め、演奏陣が総じて曲の隅々まで深く読み解き、メリハリある演奏解釈に結実させている点も頼もしいところです。 巻末にはヴィルヘルミーネがベルリン時代に共演したロカテッリの初期協奏曲も収録。
収録作曲家: