デュボルク(マシュー) Dubourg, Matthew
生没年 | 1703-1767 | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「テ」 | NML作曲家番号 | 83987 |
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「おかえりなさい、デュバーグさん」
デュバーグ(1703-1767):
18世紀アイルランド屈指のヴァイオリン奏者=作曲家にまつわる作品集 [ピーター・ウィラン(チェンバロ)指揮、アイリッシュ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)&合唱団]DUBOURG, M.: Welcome Home, Mr Dubourg / Crowned with a more illustrious light (Irish Baroque Orchestra, Whelan)
発売日:2019年05月17日 NMLアルバム番号:CKD532
CD価格:2,475円(税込)
マシュー・デュバーグ(ドゥブルグ)は、ヘンデルが『メサイア』をダブリンで世界初演したとき首席奏者として楽隊をまとめたヴァイオリン奏者。当時彼は稀代のヴァイオリンの名手として知られていました。 ロンドンで少年時代から才覚をあらわし、1728年からダブリンで活躍した彼は、英国やアイルランドの地元文化にもなじみつつ、ジェミニアーニ門下で早くから本格的なイタリア音楽にも親しんだ経験の持ち主で(だからこそヘンデルの本格オラトリオの演奏で重要な役割を演じられたのでしょう)、折々ヴィヴァルディの協奏曲の演奏でも高い評価を博していたそうです。 自作品の演奏も賞賛の的となっていましたが、残念ながら彼が残した楽譜は僅か。その貴重な現存例から、本盤はダブリン城で披露された声楽作品を軸に、彼が絶賛を博したコレッリとヴィヴァルディの傑作を併録。同時代人たちのデュバーグへの賞賛と愛着を示す小品群を交え『メサイア』前夜のアイルランド楽壇の気配を生々しく甦らせてくれます。 ソリスト編成の合唱を伴う少数精鋭(弦楽編成は3/3/1/3/2、通奏低音には鍵盤・撥弦が2人ずつ参加)の古楽器演奏が映える1枚です。