ブランコ (ルイス・デ・フレイタス) Freitas Branco, Luis de
生没年 | 1890-1955 | 国 | ポルトガル |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 58542 |
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フレイタス・ブランコ(1890-1955):
ヴァイオリン・ソナタ集 [ダマス/トマシク]FREITAS BRANCO, L. de: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 / Prelude (Damas, Tomasik)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2011年12月14日 NMLアルバム番号:8.572334
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)近代化に向けて模索する芸術家たち。
伝統を取り込み、自らの血肉へと変えるパワーがここにありポルトガルの詩人、フェルディナント・ペソアがその作品を発表した時、そのモダニズムはまだ国内で理解されることはなく、ある意味預言者のような役割を果たしていていたといわれています。音楽もまた然り。ブランコより少し前に生まれた作曲家、アルフレード・ケイルやビアンナ・ダ・モッタは明らかにフランスとドイツ音楽の影響を受けていて、それを足掛かりにポルトガルの近代音楽の基礎を築いたため、後に続くブランコらの初期の作品も、明らかに「フランクの落とし子」である風貌を兼ね備えていたのです。ここで聴ける第1番のソナタの冒頭は、まさにフランクそのもの。しかしブランコはその後に独自の路線を歩み、第2番のソナタでは、はっきりと個性を打ち出すことに成功しています。その間をつなぐ「前奏曲」のもどかしいまでの美しい音楽は、一皮むけようとする作曲家が身を震わせている姿を見るかのような淫靡な喜びすら感じさせます。収録作曲家:
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フレイタス・ブランコ(1890-1955):
管弦楽作品集 第3集 [アイルランド国立響/カッスート]FREITAS BRANCO, L. de: Orchestral Works, Vol. 3 (Cassuto) - Symphony No. 3 / The Death of Manfred / Suite alentejana No. 2
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年07月14日 NMLアルバム番号:8.572370
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)ポルトガル音楽というと、ファドが有名ですが、実はこんなにすてきな管弦楽作品もあるんです20世紀のポルトガルにおいて、最も重要な作曲家の一人フレイタス・ブランコ。彼はとても若い時期に作曲を始めましたが、高度かつ精巧な作曲技法を身に付けるためにベルリンで学び、その後パリで過ごしたせいか、最初の交響曲が完成した時は既に34歳になっていました。この第3番の交響曲は1930年から1944年に渡って書かれたもので、冒頭の雰囲気はまるでブルックナーを思わせる荘厳で雄大な仕上がりになっています。第2楽章は簡素な形式の上を極めて滋味深い音楽が流れていきます。対する第3楽章は少し暴力的。胸をかきむしるかのような弦の響きは唐突に断ち切られ、荒々しい音に飲みこまれてしまうかのようです。そして快活な終楽章は目が覚めるような鮮やかさです。初期の作品、「マンフレッドの死」は若干習作の域を出ないようですが、16歳の作品としては上々でしょう。とても親しみやすいアレンテジャーナ組曲 第2番が気に入った方は、第1集(8.570765)で第1番をお聴きください。もちろん第2集(8.572059)もオススメです。
収録作曲家:
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〈ポルトガルのピアノ三重奏曲集 第2集〉
フレイタス・ブランコ、デルガード
ブラガ・サントス、フレイタス [トリオ・パンゲア]FREITAS BRANCO, L. de / BRAGA SANTOS, J.: Trios / DELGADO, A.: Trio Camoniano (Portuguese Piano Trios, Vol. 2) (Trio Pangea)
発売日:2019年09月27日 NMLアルバム番号:8.574014
CD価格:1,600円(税込)
20世紀に書かれたポルトガルの室内音楽集。これらの作品は近代ポルトガル音楽の発展に大きな役割を果たしています。とりわけフレイタス・ブランコの三重奏曲は様々な要素で構成された興味深い仕上がりで、リズミカルな部分と抒情的な部分が混然一体となった素晴らしい作品です。全体は切れ目なく演奏され、最終楽章として躍動的なアレグロが置かれていますが、全曲が華やかに幕を閉じたと思わせながら、神秘的なコーダが続き、聴き手の意表を突くという意外性も持っています。 J.S.バッハの作品からインスパイアされたフレイタスの「前奏曲、コラールとフーガ」、フレイタス・ブランコの弟子として知られるサントスの独創的な「三重奏曲」、そのサントスの弟子であるデルガードの作品と、ポルトガル音楽の伝統が連綿と受け継がれていく様子も知ることができます。
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チェロと管弦楽のための
ポルトガルの音楽集 [ボラリーニョ/ネベス]Cello and Orchestra Music (Portuguese) - COSTA, L. / LOPES-GRAÇA, F. / FREITAS BRANCO, L. de / BRAGA SANTOS, J. (Borralhinho, Neves)
発売日:2016年07月27日 NMLアルバム番号:8.573461
CD価格:1,600円(税込)
スペインの音楽はバロック期から現代作品まで、日本でも広く知られていますが、その隣の国「ポルトガル」の音楽については、せいぜい民族音楽“ファド”が知られている程度です。クラシック音楽の作曲家にしても、名前はほとんど出てきません。そんなポルトガルの音楽、NAXOSではフレイタス・ブランコやロペス=グラーサらの作品を積極的にリリースし、普及に努めています。 今回はチェロと管弦楽の協奏的作品をフィーチャー。ロストロポーヴィチの委嘱により作曲された、極めて陰鬱な雰囲気を持つグラーサの「室内協奏曲」、フレイタス・ブランコとルイス・コスタののロマンティックな作品など、各曲の作風も様々です。コスタの「ポエマ」とサントスの協奏曲は世界初録音です。