デ・アンジェリス(ダヴィデ)
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| 辞書順 | 「テ」 | NML作曲家番号 | 452865 |
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マリー・ホール 録音集
エルガー(1857-1934):
ヴァイオリン協奏曲他
小品集 [マリー・ホール、エドワード・エルガー 他]発売日:2025年06月27日
CD価格:2,175円(税込)
20世紀の最初の四半期に華々しく活躍し、ヴォーン・ウィリアムズの名曲「揚げひばり」誕生に貢献したマリー・ホール(1884-1956)を聴く1枚。9歳の時に、優れた演奏家で作曲家でもあったエミール・ソーレを感嘆させたというホールですが、家庭に経済的余裕が無く進学を断念。個人教授のレッスン料を稼ぐため、路上などありとあらゆる場所で演奏したと後に述懐しています。 エルガーや、「G線上のアリア」で知られるウィルヘルミらの指導を受けた彼女は、17歳でヤン・クーベリックを感心させて推薦を得、プラハ音楽院で名教師として知られたオタカール・シェフチークに師事、翌年のデビュー・リサイタルではカーテンコールが25回にも及んだと伝えられます。その翌年にはロンドンでヘンリー・ウッド指揮クイーンズ・ホール管弦楽団とパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ヴィエニャフスキのファウスト幻想曲を披露してセンセーショナルな成功を収めました。 1908年6月に演奏会で居合わせたヴォーン・ウィリアムズの目に留まり、後に彼は「揚げひばり」を作曲して彼女に献呈。ピアノ伴奏版もオーケストラ版もホールのソロで初演されました。1912年12月にはエルガーのヴァイオリン協奏曲を作曲者の指揮で演奏して大きな評判となり、ここに収められた録音に結実します。ただしSPレコードの収録時間の制約から「短縮版」による演奏で、第1楽章と第2楽章が各4分、第3楽章が7分半に切り詰められています。 ここに復刻されたのは1904年から24年にかけての演奏。さすがに音質面での制約はありますが、リースやパガニーニの無窮動や常動曲に聴く軽快に弾むような弓捌きは聴いていて楽しく、サン=サーンスの「白鳥」冒頭のポルタメント、ラフのカヴァティーナにおけるヴィブラートの使い方などに当時のスタイルを聴くことが出来ます。ドヴォルザークのユモレスクはゆるやかなテンポでメランコリックに奏でられて印象的。バッハ、ヘンデル、ルクレールの作品はバロック音楽の演奏史における貴重なドキュメントでもあります。
