マッキンリー(マクシム) McKinley, Maxime
生没年 | 1979- | 国 | |
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辞書順 | 「マ」 | NML作曲家番号 | 335620 |
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パッヘルベル(1653-1706):
マニフィカト=フーガ
~チェロ・コンソートによる作品集~ [スペース・タイム・コンティヌオ]発売日:2022年11月25日
CD価格:2,475円(税込)
中低音弦の響きで心地良く迫る、パッヘルベルの思わぬ素顔ターフェルムジーク・バロック・オーケストラやアリオン、レズィデー・ユルーズなど、カナダ第一線の世界的古楽器アンサンブルのメンバーとして活躍しつつソロでも注目を集めてきた通奏低音の達人たちによるスペース・タイム・コンティヌオ。満を持してのANALEKTAレーベルからの第一弾リリースは、幼少期の大バッハにも大きな影響を与えたパッヘルベルの作品集です。 イタリアのコレッリと同じ年にニュルンベルクで生まれ、オルガンの大家として活躍したパッヘルベルの音楽の根幹は教会音楽にあり、ここでは当時のドイツ音楽の伝統に鑑み、この作曲家の数多いオルガン音楽を構成するポリフォニーを弦の合奏に編曲したコンソート編成で演奏しています。 多くはルター派典礼でも重視されてきた「マニフィカト」の伝統的な旋律をもとに、全ての教会旋法に合わせて書かれたオルガン向けプレリュード群が原曲ですが、注目すべきはチェロに類する中低音弦楽器ばかりが使われている点。当時はチェロがまだ今の形に定まっておらず、本盤の奏者たちは曲に応じてチェロ・ピッコロや五弦チェロなど比較的高い音域まで対応した楽器も使用、トリオ・ソナタ編成向けに書かれたパルティータではヴァイオリン・パートをそうした小型チェロで演奏。 透明感とグルーヴ感が併存する現代カナダの作曲家マッキンリーの作品も収録しつつ、重苦しさとは無縁なバロック中低音弦コンソートに耳が慣れたタイミングで、不意に有名な「カノン」もさりげなく聴かせる曲順も好感度大。単なる歴史探訪に終わらない古楽器演奏の「今」を示す、カナダ古楽界の成熟あればこその良盤です。