タルキアイネン(オウティ) Tarkiainen, Outi
生没年 | 1985- | 国 | |
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辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 310409 |
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タルキアイネン(1985-):
「白夜の太陽」変奏曲他 [ニコラス・ダニエル(コールアングレ)/ニコラス・コロン(指揮)/フィンランド放送交響楽団]発売日:2024年02月16日
CD価格:2,475円(税込)
フィンランドのラップランド地方出身の女性作曲家オウティ・タルキアイネンの近作を集めたアルバム。 1曲目の「白夜の太陽」変奏曲はBBCフィルとカナダのナショナル・アーツ・センター管弦楽団の共同委嘱作品で2019年にBBCプロムスで初演されました。極北の自然の中で聞こえてくる物音や鳥の声などを想起させる神秘的なサウンドが繊細微妙に移り行く中に、突如として火山の噴火を思わせるクライマックスもあり、この地域の音楽に関心のある人は新鮮さとなじみ深さを同時に味わえることでしょう。同年作曲の「氷の歌」はその姉妹作と言えるもので、同様の味わいを持っています。 日本語で「銀河」と訳される「Milky Ways」は、古代ギリシア人が「(母)乳の川」と名付けたことに由来します。この作品は英国を代表するオーボエ/コールアングレ奏者のニコラス・ダニエルの母の死を悼んで作曲されたもので、ここではダニエルの独奏で収録されています。 The Ring of Fire and Loveというタイトルには地殻変動が活発な環太平洋火山帯、(月蝕時にできる)金環、そして胎児が生まれ出るときの母親の産道をかけあわせているそうで、創造的なエネルギーの噴出をイメージしているとのこと。そのサウンドは、やはり極地の自然を思わせる繊細で神秘的なものです。
収録作曲家:
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タルキアイネン(1985-):
メゾ・ソプラノと室内管弦楽のための歌曲集
『大地、春の娘』
ソプラノ・サクソフォンとエフェクター、管弦楽のための協奏曲
『サイヴォ(聖なる土地)』 [ヴィルピ・ライサネン (メゾ・ソプラノ)、ユッカ・ペルコ (ソプラノ・サクソフォン、エフェクター)、ヨーン・ストルゴーズ (指揮)、ラップランド室内管弦楽団]TARKIAINEN, O.: Earth, Spring's Daughter (The) / Saivo (V. Räisänen, J. Perko, Lapland Chamber Orchestra, J. Storgårds)
発売日:2020年08月07日 NMLアルバム番号:ODE1353-2
CD価格:2,475円(税込)
フィンランドで最も注目される新世代の女流作曲家タルキアイネンによる、管弦楽を用いた初の作品集1985年フィンランドのロヴァニエミに生まれ、シベリウス・アカデミーのほかマイアミ大学でも作曲を学び、ビックバンドの作曲などジャズでも活躍するオウティ・タルキアイネン。スカンジナヴィアで最も北、ラップランド地方の風景やサーミ民族の文化を下地とした作品を発表し続けています。 これまで器楽曲や室内楽のCDはリリースされていましたが、管弦楽を用いた作品集は今回が初めて。サーミ語の詩に基づく『大地、春の娘』は、ラップランドの自然、歴史、その中で培われた思想などが、美しさと厳しさが交錯し高い緊張を保つ音楽に乗せて歌われます。 ジャズ・サクソフォン奏者として活躍するユッカ・ペルコのために書かれた協奏曲は、サーミ語で“聖なる土地”を表す『サイヴォ』をタイトルとし、ソリストが足元で操作する各種エフェクターを通して音を加工するという、現代ならではの作品。ジャズのグルーヴも随所に感じられる、スリル溢れる作品です。 指揮は故国フィンランドの作品はもちろん、ショスタコーヴィチなどの解釈でも近年注目される、ストルゴーズ。
収録作曲家: