ラルエット(ジャン・フランソワ) Lallouette, Jean Francois
| 生没年 | 1651-1728 | 国 | |
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| 辞書順 | 「ラ」 | NML作曲家番号 | 29834 |
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心と理性
ブルボン最盛期のフランス音楽と女性
クレランボー(1676-1749)
ラルエット(1651-1728)他:
ミゼレーレとエール・ド・クール [ラ・ネレイード]Vocal Music (French) - CAMUS, S.L. / CHABANCEAU DE LA BARRE, J. / CLÉRAMBAULT, L.-N. / DU PARC / LALLOUETTE, J.F. (Le Cœur et la Raison) (La Néréide)
発売日:2025年09月19日
NMLアルバム番号:ALPHA1169CD価格:3,075円(税込、送料無料)
絶対君主政のフランスをしなやかに生きた女性たちの声ヨーロッパの古楽シーン最前線で活躍する古楽系歌手3人を中心とする古楽アンサンブル、ラ・ネレイードによる、フランス17世紀のエール・ド・クール(宮廷歌曲)と教会音楽をバランスよく集めたアルバム。2つの「ミゼレーレ」を軸に、教会音楽ではオルガン、エール・ド・クールではテオルボやリュートとガンバが加わり、3人の歌をしなやかに彩ります。 エール・ド・クール群は全て太陽王ルイ14世の治世に書かれたもので、ここでは女声3声のユニゾンで歌われるのが特徴(エールは当時かなり柔軟な編成で演奏されており、この解釈も逸脱ではありません)。また1726年に有名な定期演奏会コンセール・スピリチュエルで初演された珍しい「ミゼレーレ」の作者ラルエットはルイ14世の王室音楽総監督リュリの門弟で、もう一つの比較的知られた「ミゼレーレ」の作者クレランボーはルイ14世存命中から頭角を現し、晩年の王が秘密結婚したマントノン夫人と運営したサン=シールの王立女学院でオルガニストを務めていました。 男性的な芸術様式が発達し、社会も何かと男権優位のように見えるバロック期のフランスで、女性たちが立場を制限されながらもいかに芸術の洗練に大きく関わっていたかを示す入念なプログラム。高音域の古楽歌唱3声の重なりはユニゾンでも和声部分でも実に霊妙で、昔日の祈りのひとときを追体験させてくれる忘れがたい1枚に仕上がっています。
