ディンディア(シジスモンド) D'India, Sigismondo

生没年 1582-1629
辞書順 NML作曲家番号 28373
  • 商品番号:RIC429

    詳細ページを見る

    〈発売中〉お取り寄せ

    0/00 0:00 時点での在庫状況です。

    『嘆きとため息』
    ディンディア(1582頃-1629)
    声楽作品集 詳細ページ
    [マリアナ・フローレス、ジュリー・ロゼ、レオナルド・ガルシア・アラルコン、カペラ・メディテラネア]

    D'INDIA, S.: Lamenti / Sospiri (Flores, Roset, Cappella Mediterranea)

    発売日:2021年06月11日 NMLアルバム番号:RIC429

    CD 2枚組価格:2,475円(税込)

    ルネサンスとバロックの橋渡しをなす巨匠ディンディア、俊才アラルコンらが縦横無尽にフレスコバルディやギボンズと同世代にシチリアで生まれ、17世紀初頭のイタリア各地で活躍したシジスモンド・ディンディアは、15歳ほど年上のモンテヴェルディとともに、マドリガーレ(多声重唱曲)をルネサンス型のポリフォニー中心の音作りから独唱や重唱を際立たせたバロック型へと発展させた立役者のひとり。やや上の世代に属するマレンツィオやルッツァスキ、ジェズアルドらの半音階技法などにも通じる細やかな和声法を使いこなし、歌詞の流れを際立たせながら音楽全体に「不均衡の美」をまとわせる手腕は、近年の古楽復興の流れの中でもつねに注目されてきましたが、その作品を集中的に扱った単体アルバムが意外なほど出てこない作曲家でもありました。 イタリアやスペインなど地中海地方の17世紀音楽を得意とするラテン古楽界の牽引役、レオナルド・ガルシア・アラルコンのアンサンブルによる2枚組の本格的な録音が登場するのは、朗報というほかありません。マリアナ・フロレスとジュリー・ロゼという、いずれ劣らぬ個性に彩られた声の持ち主たちとともに、弓奏と撥弦の味わいが互いを引き立て合う通奏低音のニュアンスの妙が音楽の起伏をこのうえなく克明に伝え、17世紀の作品としてもかなり長い部類に属する10分超えの曲さえ短く感じさせるほど、そこかしこに聴きどころの詰まったスリリングな音作りに仕上がっています。 傑作「オリンピアの嘆き」と「かわいそうなディドーネ」では歌手それぞれの独壇場がぞんぶんに味わえる嬉しさ。アラルコンという、初期バロック音楽の申し子ともいえる才人と同じ時代を生きていることの喜びを改めて実感せずにはおれない、今後のリリースへの期待も高まる充実録音と言えるでしょう。

    収録作曲家:

  • 商品番号:ALPHA1037

    詳細ページを見る

    〈5月10日発売予定〉予約受付中

    0/00 0:00 時点での在庫状況です。

    《シチリアの恋》
    ~スペイン領イタリア南部の音楽による2幕のオペラ~ 詳細ページ
    [レオナルド・ガルシア・アラルコン、カペラ・メディテラネア、アナ・ヴィエイラ・レイテ、マリアナ・フローレス、ヴァレリオ・コタルド ほか]

    発売日:2024年05月10日

    CD価格:2,775円(税込)

    バロック期の作品を厳選、
    精彩に富んだ全く新しいオペラとして組み直したアラルコンの新境地
    オペラや宗教曲などバロック期の声楽作品、とりわけイタリアやスペインの17世紀音楽に抜群の適性を示してきた古楽指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコンが新たに臨んだのは、17~18世紀の作曲家たちが残した知られざる声楽曲を再構成して一編のオペラに仕立て上げるという新作パスティッチョの試み。スペインやオスマン帝国など大国に翻弄されてきた南イタリアやマルタに手稿譜などで残る楽曲を入念に並べ直し、昔日のシチリアを舞台に繰り広げられる起伏豊かな恋と裏切りの物語を織り上げます。 アリアや重唱などがレチタティーヴォを交えて進行する展開は、さながら17世紀に実際に書かれた2幕物のオペラのような自然さ。地中海のパッションを感じさせるスペインやナポリ王国の作曲家たちの音楽は、アラルコンと深い信頼で結ばれたフローレス、レイテ、コタルドら名古楽歌手たちの美声と敏腕古楽器奏者たちによって、鮮明かつ生々しい息吹で蘇ります。 器楽陣もアルゼンチン・タンゴと古楽の融合を実現した異才キート・ガート(撥弦&打楽器)、アラルコンとの共演も多い多芸なバロック・ヴァイオリン奏者ド・ファイーらをはじめ強者揃い。ダイナミズムにも細やかさにも事欠かないアラルコン随一のバロック解釈をじっくりお楽しみください。

  • 商品番号:A498

    詳細ページを見る

    〈発売中〉お取り寄せ

    0/00 0:00 時点での在庫状況です。

    『恋の目隠し』
    歌と器楽で綴る16-17世紀イタリアの世俗重唱曲さまざま 詳細ページ
    [コンチェルト・ディ・マルゲリータ]

    Vocal Ensemble Music (Italian) - D'INDIA, S. / FRESCOBALDI, G.A. / GABRIELI, A. / GASTOLDI, G.G. (Il gioco della cieca) (Concerto di Margherita)

    発売日:2022年02月11日 NMLアルバム番号:A498

    CD価格:2,475円(税込)

    みずみずしい解釈で、生きたマドリガーレ芸術を400年後の世界に甦らせた俊英たち!1600年前後のイタリア宮廷音楽の世界で、高度な文学性と複雑精緻な音楽技法を試す場として大いに愛された重唱ジャンル、マドリガーレ。16世紀流のポリフォニックな音作りが独唱中心のバロック・スタイルへと移ってゆく過渡期の興味深い作品が多いこのジャンルでは、イタリアに活路を見出したネーデルラント楽派後期の作曲家たちからモンテヴェルディまで、新旧さまざまな作曲家が傑作を綴っていますが、その真相を妥協なく追求しながら時代の変化を追った充実のアルバムがARCANAから登場しました。 すぐれた古楽奏者が集うバーゼル・スコラ・カントルム出身の俊才たちによるコンチェルト・ディ・マルゲリータ(1600年前後に最も実験的な音楽が生み出されていたフェラーラに、公妃として迎えられたマントヴァ公女マルゲリータに由来)は、全員が古楽器奏者であり歌手であるというルネサンス期さながらの頼もしいグループ。歌詞となる詩の味わいを多声の綾に埋もれさせずに引き立てる聴き取りやすい発音に、撥弦中心の楽器を折々盛り込みながら、マドリガーレの面白さを十全に際立たせます。 即興演奏に由来する技法ディミヌツィオーネ(分割装飾奏法)もごく自然に使いこなす彼らの素晴らしい技術とセンスで、ルネサンス末期からバロック発祥期にかけての多彩なイタリア音楽をお楽しみいただけます。