スタンチンスキー(アレクセイ・ウラディミロヴィチ) Stanchinsky, Alexei Vladimirovich
生没年 | 1888-1914 | 国 | |
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辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 26278 |
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スタンチンスキー(1888-1914):
〈ピアノ作品全集 第2集〉 [オルガ・ソロヴィエヴァ (ピアノ)]STANCHINSKY, A.V.: Piano Works (Complete), Vol. 2 (Solovieva)
発売日:2023年04月14日 NMLアルバム番号:GP842
CD価格:1,950円(税込)
オルガ・ソロヴィエヴァが弾くアレクセイ・スタンチンスキーのピアノ作品全集。この第2集で完結となります。スタンチンスキーはロシアの裕福な家に生まれ、モスクワ音楽院ではジリャーエフとタネーエフに師事。作曲家としての将来を嘱望されながらも、父の死により精神を患い、26歳の若さで謎の死を遂げてしまいました。 彼が短い生涯に書き遺した作品はあまり多くはありませんが、ほとんどがピアノ曲で、スクリャービン風の半音階を多用した作品や、ユニークな旋法や精緻な対位法を用いた作品、ムソグルスキー風の民俗音楽の影響も垣間見える作品とその作風は多彩です。これらは彼の同時代の友人たちにも影響を与えました。この第2巻には1910年以降に作曲され、後に友人たちによって出版された全作品と、最近発見された初期の作品を収録。1900年代の小品は世界初録音です。 演奏するソロヴィエヴァは2019年5月に「グリンカ・メダル」を受賞したロシアのピアニスト。GRAND PIANOレーベルにはスタンチンスキー作品集第1集の他、ボリス・チャイコフスキーの作品集(GP716)を録音しています。
収録作曲家:
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スタンチンスキー(1888-1914):
ピアノ作品集 [ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)]STANCHINSKY, A.V.: Piano Works (Jablonski)
発売日:2021年03月12日 NMLアルバム番号:ODE1383-2
CD価格:2,475円(税込)
ペーテル・ヤブロンスキーによるONDINEレーベルへの2枚目の録音は、20世紀初頭、ロシアで活躍したアレクセイ・スタンチンスキーのピアノ作品集。裕福な家に生まれ、モスクワ音楽院ではジリャーエフとタネーエフに師事。作曲家としての将来を嘱望されながらも、父の死により精神を患い、26歳の若さで謎の死を遂げてしまいました。 彼が残した作品のほとんどはピアノ曲であり、初期の頃はスクリャービン風の半音階を多用していましたが、やがてムソルグスキーを思わせる全音階が主流となり、幼い頃から愛好していたという民俗音楽の影響も垣間見える複雑な作風を見せています。彼の作品は同時代の学友だけでなく、後世の作曲家たちにも影響を与えており、とりわけ名ピアニストで作曲家サムイル・フェインベルク(1890-1962)はスタンチンスキーを擁護し、積極的に演奏したことで知られています。 このアルバムでのヤブロンスキーは、スタンチンスキーの広範な作品から特色ある曲をセレクト、その魅力を存分に伝えます。
収録作曲家:
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スタンチンスキー(1888-1914):
ピアノ作品全集 第1集 [オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノスタインウェイ)]STANCHINSKY, A.V.: Piano Works (Complete), Vol. 1 (Solovieva)
発売日:2019年11月29日 NMLアルバム番号:GP766
CD価格:1,950円(税込)
アレクセイ・スタンチンスキーはロシアの作曲家。モスクワ音楽院でタネーエフとジリャーエフに師事、傑出した才能が高く評価されましたが、父親の死を境に体調を崩してしまい、作曲への意欲が衰えた結果、26歳の若さでこの世を去った時には限られた少数のピアノ曲が遺されたのみでした。 これらの作品は出版されることもなく作曲家の死後は忘れ去られていましたが、彼の早すぎる死を惜しんだ級友たちの手により、1940年代から少しずつ出版され、ようやく周知されるようになったのです。ユニークな旋法を用いた旋律や、精緻な対位法、半音階的手法が用いられた素晴らしい作品ばかりであり、時にはプロコフィエフを思わせる風刺的な表現も感じられるなど聴きごたえのあるものとなっています。 このアルバムにはモスクワ生まれのピアニスト、ソロヴィエヴァの演奏で、スタンチンスキーが1910年までに作曲した全作品を収録。世界初録音を含む貴重な1枚です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年1月号)★-
ロシア・アヴァンギャルドの時代
未来派と伝統派[8枚組 BOX] [さまざまな演奏家(ピアノ)]発売日:2022年11月18日
CD 8枚組国内仕様 日本語解説付き価格:6,600円(税込、送料無料)
Grand Pianoレーベル10周年記念企画第2弾。
実験と創造が生み出した「もう一つのロシア音楽史」に迫る20世紀初頭、世界中の芸術家は斬新な表現を求めて“実験”を繰り返していました。ロシアで盛り上がったのはアヴァンギャルド(前衛)。「モダニズムの聖書」と讃えられたピアノ・ソナタを書いたモソロフ、ソ連革命政府に一時は重用された未来主義の旗手ルリエ、独自の音体系による無調世界を目指したロスラヴェッツらが代表格でしょう。一方で前衛に背を向け、古き良き伝統を大事にしながら創作を続けた作曲家達も同時期にいました。メトネルもその一人、まさにいぶし銀のロシア音楽が聴けます。伝統的なロシア音楽で始まったスタンチンスキ―は26歳で不慮の死を遂げなかったらどんな世界へと進んだのでしょう。その萌芽をここからぜひ聴き取ってみてください。 ――吉池拓男(監修) *国内仕様盤にはロシア/ソヴィエトにおける20世紀初頭の芸術音楽の研究家、山本明尚氏による日本語解説が付属します。