シャーツィンガー(ヴィクター) Schertzinger, Victor

生没年 1888-1941 アメリカ
辞書順 NML作曲家番号 23758
  • 商品番号:LPDCD107

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    Invisible World 詳細ページ [金森もとい(ベース)]

    発売日:2021年08月06日

    CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)

    金森もといのベースを聴くと、いつも“あぁ楽器がよく鳴っているなあ”と感じる。 ジャズベースの誇り高き音が、あるべき場所に立脚している。これだけしっかりと支えてくれて、“音の居場所” を教えてくれたら、共演するミュージシャンはさぞかし実力を発揮しやすいに違いない。実際に彼はライブシーンで数多くコールされているし、ジャズのみならず、ピアソラバンド「El Cielo 2020」でもその才能を存分に発揮、またアメリカやヨーロッパのミュージシャンとの交流を重ねる等、幅広い音楽性を持ち合わせているから尚更だろう。 ベーシストとして心身共に充実している金森のレギュラートリオのメンバーはピアノに田窪寛之、ドラムスに山田玲と人気実力申し分ない2人を迎えている。既に2018年にこのトリオでアルバム『My Soul Meeting』を発表し、好評を博しているのは金森のファンの方ならよくご存じの事と思う。~~ また今回のアルバムの特筆すべきアイデアは、後半3曲にストリングスを加えた事だ。ピアノトリオ+ストリングスというとこれがなかなか難しく、本来の狙いではないイージーリスニングスタイルになってしまう事や、クラシックの香りが強くなってしまう事を多々見聞する。しかし、本作ではジャズピアニストとして活躍中で、弦楽の造詣も深い魚返明未がアレンジを担当し、金森の意図するサウンドを具現化する事に成功している。"Lush Life"の導入からスケールの大きいサウンドが耳を捉えて離さない。"Invisible World"や"Star's Duty"といった精緻な構成を要する金森の曲もストリングスが効果的に加わっている。現にトリオのみの演奏でそれぞれの曲を聴いた事のある筆者もストリングスとの親和性に驚いた。 豪快なスウィングと壮美なサウンドを楽しめる本作は、このトリオを聴き続けたファンにとって感慨深い1枚になると共に、初めて聴く方にも充分アピールする魅力に満ちている。そして3人のジャズへのまっすぐな想いは、聴き手の胸にきっと深く響く事だろう。 文:小島良太(ジャズライター/ジャズフリーペーパー「VOYAGE」編集長)
    ライナーノートより抜粋