ホルブルック(ジョセフ) Holbrooke, Joseph
生没年 | 1878-1958 | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「ホ」 | NML作曲家番号 | 23327 |
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ホルブルック(1878-1958):交響詩集 第3集
交響詩「ライアノンの鳥たち」
交響的変奏曲「別れたあの娘」
交響曲 第3番「船」Op.90 [ハワード・グリフィス(指揮)/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]HOLBROOKE, J.: Symphonic Poems, Vol. 3 (German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, H. Griffiths)
発売日:2019年04月26日 NMLアルバム番号:555041-2
CD価格:2,475円(税込)
イングランド生まれの作曲家ホルブルック。これまでに何曲かの交響詩や管弦楽作品がリリースされていますが、今回は「交響曲第3番」を中心とした3作品を収録。この作曲家のユニークな魅力を伝えています。 交響的変奏曲「別れたあの娘」はアイルランド民謡を主題とした15の変奏曲。シンプルな旋律が様々な味付けを施され、多彩な曲調へと変化していく、ホルブルックの作曲技法がよくわかる興味深い作品です。演奏機会の多い「ライアノンの鳥たち」はケルトの民話を題材にした作品。次から次へと湧き出る優雅な旋律が魅力的です。「交響曲第3番」には「船」という副題が付けられており、ここでは当時、国際的な海上貿易が盛んだったイギリスの港から出発する商船が音によって描かれています。ホルブルック作品をこよなく愛するグリフィスが素晴らしい演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ホルブルック(1878-1958):
〈交響詩集 第2集〉
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「バッタ」
「大鴉」/「オールド・ラング・サイン(蛍の光)」 [インゴルフソン/フランクフルト・ブランデンブルク州立管/グリフィス]Josef Holbrooke: Symphonic Poems II
発売日:2016年11月23日 NMLアルバム番号:777636-2
CD価格:2,475円(税込)
イングランド生まれの作曲家ホルブルック(1878-1958)による交響詩集の第2集。これで彼の全交響詩が録音されたことになります。第1集(777442)でも独特の作風による音楽を聴くことができましたが、第2集には彼の名声を高めることとなった「大鴉」を始め、更にユニークな作品が目白押しとなっています。 12歳でピアニストとしてデビューしたホルブルックは、英国王立音楽院で学ぶうちに作曲家を目指し、22歳の時にエドガー・アラン・ポーの影響を受けた「大鴉」を発表、この作品で優れた作曲家として注目を浴びました。しかし、ワーグナー風の重厚さと長さを持つ彼の作品は、牧歌的な音楽が主流であったイギリス楽壇から受け入れられることがなく、次第に彼の作品は見向きもされなくなり、一部の熱狂的なファンを残して、いつの日にか忘れ去られてしまうことになるのです。 しかし、ここに収録された「アイルランド民謡による変奏曲」(日本でもお馴染みのメロディ)や、唯一のヴァイオリン協奏曲「バッタ」は極めて親しみ易い旋律を持った、ウィットに富んだ音楽。イギリス音楽の本流とは違う濃密な作品群として最近人気を博しています。
収録作曲家:
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チェロとピアノのためのイギリス音楽集 [ウォルフィッシュ/テッローニ]
Cello and Piano Music (British) - WORDSWORTH, W. / HOLBROOKE, J. / BUSCH, W. (Wallfisch, Terroni)
発売日:2015年02月25日 NMLアルバム番号:8.571361
CD価格:1,600円(税込)
既に発売されている「チェロとピアノのためのイギリス音楽集」(8.571352)で紹介した4人の作曲家の中から2人、ブッシュとワーズワース、そしてもう一人、ホルブルックの作品(こちらは他レーベルで既発)を再編したこのアルバムは、最近かなり注目を浴びてきたとはいえ、まだまだ知られていないイギリス音楽の隅の部分に光を当てるものとして評価できるでしょう。 ワーズワースはたくさんの作品を書いた人ですが(同名の詩人とは別の人)、その作品の全てが残されているわけではありません。彼の夜想曲は、もともとヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた曲ですが、ここではチェロで奏されています。2曲のチェロ・ソナタは憂鬱さと美しさの間を揺れ動き、聴き手の心をしばし波立たせます。ホルブルックの印象的なソナタは、情熱的でありロマンティックです。イギリスに帰化したドイツ人の両親の元に生まれたブッシュは、ピアニストとして活躍しましたが、第2次世界大戦で心に傷を負い、1945年に44歳という若さでこの世を去ってしまったのでした。亡くなる前年の2つの作品の幽玄な美しさには言葉を失います。
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ホルブルック(1878-1958):
ヴァイオリン協奏曲「グラスホッパー」
ヴァイオリン・ソナタ 第1番
ホルン三重奏曲 [ピーコック/スティーヴンソン/M. スミス]HOLBROOKE, J.: Violin Concerto, "The Grasshopper" / Violin Sonata No. 1 / Horn Trio (Peacock, Stevenson, M. Smith)
■協奏曲 ■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2011年10月19日 NMLアルバム番号:8.572649
CD価格:1,600円(税込)
イギリス、クロイドン生まれの作曲家ホルブルック(1878-1958)のヴァイオリン作品集です。彼は12歳でピアニストとしてデビュー、その後指揮活動を続けながら、作曲家としての道を志し、22歳の時に交響詩「大鴉」を発表。次々と大作をものにし、ついには「コックニーのワーグナー」と呼ばれるほどの同時代の作曲家の中でも先進的な位置を獲得したのでした。しかし、第一次大戦後も後期ロマン派の作風を捨てることなく、また、常に大作の上演・・・ワーグナー風の連作・・・を夢みていたため、結局は時流に乗れずに、次第に忘れられてしまったのです。とはいえ、彼の器楽曲はもっと気楽で明るく魅力的なものであり、民謡風の主題をもつ素朴なものです。アルバム・タイトルになっているヴァイオリン協奏曲「バッタ」は彼自身が、協奏曲版とソナタ版(こちらの方の最終楽章が若干平易に書かれている)の2つのヴァージョンで出版していますが、この録音では難しい方の協奏曲版を用いています。
収録作曲家: