Vide, Jacobus
生没年 | 1405-1433 | 国 | |
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辞書順 | NML作曲家番号 | 197613 |
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『気高き美』
~ギヨーム・デュファイほか、15世紀イタリア宮廷音楽における管楽器の世界~ [アルタ・ベレッツァ]DUFAY, G.: Alta bellezza tua virtute valore (L') / Puisque vous estez campieur / Quel fronte signorille in paradiso (Alta Bellezza)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:A122
CD価格:1,425円(税込)
これは珍しい!
15世紀の管楽合奏に特化しながら「宮廷音楽」の洗練を極限まで味わう本格派古楽器を使った管楽器録音多しといえど、ここまで古いレパートリーに特化して音楽学研究と音楽性を見事に両立させてみせたアルバムも珍しいのではないでしょうか。 オーボエやその前身楽器ボンバルドよりもさらに古い、中世から存在したダブルリード楽器ショームの奏者2人と、トロンボーンやその初期形態であるサックバット、さらに古くからあったスライド・トランペットまで使いこなす古楽金管の名手からなる3人編成で、アルタ・カペラと呼ばれる都市型管楽合奏が形をとってゆく前の、ルネサンス最初期の宮廷音楽における管楽合奏の真相に迫ったプログラム。初期ネーデルラント楽派の大家デュファイが、ブルゴーニュ宮廷を経てイタリアのさまざまな土地で綴ってきた作品を中心に、精巧な3声ポリフォニーが当時の楽器であればいかに「歌なし」でも魅力を発揮しうるか、味わい深い妙音の重なりでじっくり伝えてくれます。 解説は演奏者ハンナ・ガイゼルによるもの(英・仏・独)。不思議な浮遊感をたたえた異界的15世紀サウンドに浸れる1枚です。