モンツァ(カルロ) Monza, Carlo
生没年 | - | 国 | |
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辞書順 | 「モ」 | NML作曲家番号 | 155150 |
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“サルテリオのために”
~18世紀のサルテリオ音楽さまざま [ラ・ジョイア・アルモニカ]発売日:2021年05月28日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
弦を叩く音と、はじく音……
稀代の名手が伝えるバロック宮廷楽器の煌びやかさイタリア語で「サルテリオ」と呼ばれる、箱に張り巡らせた弦を上からハンマーで叩いたり爪弾いたりする楽器が本盤の主役。ペルシャ古典音楽のサントゥールや中東欧の民俗楽器ツィンバロム(英語名ダルシマー)と同様の楽器で、中世楽器のプサルテリウムにも通じる存在ですが、実はバロック後期にドイツ語圏の宮廷やイタリアで広く用いられていました。 この楽器の名手とテレマンが讃えたパンタレオン・ヘーベンシュトライトが、大型のサルテリオを開発して自らの名にあやかり「パンタレオン」と名づけたことも知られていますが、このアルバムで光が充てられているのは、バロック後期から前古典派にかけてのイタリア人作曲家たちの作品。さまざまなハンマーを使い分けたり奏法を変えることで、美しくも多様な音色を描き分けられるサルテリオが、ロココの紳士淑女を喜ばせた甘美な音楽といかに相性が良いかを伝えています。 演奏者マルギット・ユーベルラッカーは、稀代の古楽アンサンブル、ラルペッジャータの一員としても活躍してきたバロック・サルテリオの最重要プレイヤーの一人! RAMEEレーベルではここでも共演しているユルゲン・バンホルツァー率いるアンサンブルと声楽作品の録音もしていますが、今回は歌い手ぬき、自身が前面に立ってのソロ名義アルバムと言ってよい内容となっています。あるときは弦をはじくチェンバロの音がサルテリオの美音と重なり合い、またあるときは撥弦音とは対照的なオルガンの和音で対比の妙を描き出す、そんなバンホルツァーによる通奏低音もこの上ない味わいを添えています。 (楽器の写真…左はオリジナル、中央と右は今回の録音に使用された再現楽器)